JP3489039B2 - 射出成形用金型装置 - Google Patents

射出成形用金型装置

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JP3489039B2
JP3489039B2 JP19247196A JP19247196A JP3489039B2 JP 3489039 B2 JP3489039 B2 JP 3489039B2 JP 19247196 A JP19247196 A JP 19247196A JP 19247196 A JP19247196 A JP 19247196A JP 3489039 B2 JP3489039 B2 JP 3489039B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
バンパーに用いられる熱可塑性樹脂製品を成形するのに
利用される射出成形用金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した射出成形用金型装置とし
ては、例えば、固定金型と、この固定金型とともにキャ
ビティを形成する移動金型と、流体圧シリンダのシリン
ダロッドに連結されて流体圧シリンダの作動により移動
金型の移動方向と直交する方向に移動する可動体を備え
たものがある。
【0003】可動体は流体圧シリンダの作動により固定
金型に設けたストッパブロックに押し当てられると共
に、固定金型に接近する移動金型に設けたコッタとの嵌
合によりこの移動金型に対する位置決めがなされ、この
状態で移動金型と当接してキャビティの縁部を形成する
ようになっており、図6に示すように、可動体100と
流体圧シリンダ101のシリンダロッド102とは、可
動体100に設けたT形溝100aとシリンダロッド1
02の先端に設けた大径部102aとを係合させること
により連結してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の射出成形用金型装置において、可動体100は、製
品の成形時から脱型時まで流体圧シリンダ101により
ストッパブロックに常時押し当てられているため、例え
ば、射出中に、コッタを介して可動体100を位置決め
している移動金型が動作した場合、可動体100はこの
移動金型の動作に追従することができず、その結果、移
動金型と可動体100との間にシリンダロッド102の
軸方向のずれが発生して、製品に外観品質を低下させる
ような段差が生じる可能性がないとはいえないという問
題を有しており、この問題を解決することが従来の課題
であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、製品に外観品質を低下させる段差が
生じるのを防止することができる射出成形用金型装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る発明は、キャビティを形成する移動金型と、流体圧シ
リンダのシリンダロッドに連結されかつ流体圧シリンダ
の作動により前記移動金型の移動方向と直交する方向に
移動して移動金型による位置決めがなされた部位で当該
移動金型と当接する可動体を備えた射出成形用金型装置
において、前記可動体と流体圧シリンダのシリンダロッ
ドとの間に、移動金型による位置決めがなされた部位で
可動体のシリンダロッドに対する軸方向への移動を許容
する連結機構を設けた構成としており、この射出成形用
金型装置の構成を前述した従来の課題を解決するための
手段としている。
【0007】
【0008】 本発明の請求項2に係わる射出成形用金
型装置において、連結機構は、流体圧シリンダにおける
シリンダロッドの先端に設けた大径部と、可動体に設け
られて前記シリンダロッドの大径部を収容する凹部と、
ロッド摺動孔を有しかつ前記凹部を閉塞してシリンダロ
ッドの大径部の抜け出しを規制するストッパと、前記シ
リンダロッドの大径部をストッパに固定しかつ移動金型
による位置決めがなされた部位において可動体のシリン
ダロッドに対する軸方向への移動を許容する支持手段を
備え、前記シリンダロッドの出限位置を当該シリンダロ
ッドの大径部が前記凹部の底壁と隙間をもって対向する
位置に設定してある構成としている。
【0009】 本発明の請求項3に係わる射出成形用金
型装置において、支持手段は、シリンダロッドの軸心に
向けて弾性付勢されてシリンダロッドの大径部をストッ
パに押付け固定しかつ移動金型による位置決めがなされ
た部位において前進するシリンダロッドの大径部により
遠心方向に退けられる摺動体である構成とし、本発明の
請求項4に係わる射出成形用金型装置において、支持手
段は、シリンダロッドの後退方向に向けて弾性付勢され
てシリンダロッドの大径部をストッパに押付け固定しか
つ移動金型による位置決めがなされた部位において前進
するシリンダロッドの大径部によりシリンダロッドの前
進方向に退けられる回動体である構成とている。
【0010】 本発明の請求項5に係わる射出成形用金
型装置において、支持手段は、シリンダロッドの大径部
をストッパとともに挟み込んで固定しかつ移動金型によ
る位置決めがなされた部位において前進するシリンダロ
ッドの大径部によりシリンダロッドの前進方向に弾性変
形させられる弾性体である構成とし、本発明の請求項6
に係わる射出成形用金型装置は、支持手段をシリンダロ
ッドの軸心に向けて弾性付勢されてシリンダロッドの大
径部を挟み込んで固定する挾持体とし、前記シリンダロ
ッドの大径部と挾持体との間の摩擦係数を移動金型によ
る位置決めがなされた部位においてシリンダロッドの前
進を許容する大きさに設定すると共に、前記挾持体を出
限位置に到達したシリンダロッドに対して隙間をもって
対向させた構成としている。
【0011】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる射出成形用金
型装置では、移動金型による位置決めがなされた部位に
おいて、連結機構により、可動体のシリンダロッドに対
する軸方向の移動が許容されているので、可動体は、例
えば、射出中の移動金型の動作に追従して動作すること
となり、したがって、移動金型と可動体との間にシリン
ダロッド軸方向のずれが生じることがなくなって、製品
に外観品質を低下させるような段差が発生することが阻
止される、すなわち、製品の外観品質は良好なものとな
る。
【0012】
【0013】 また、本発明の請求項2に係わる射出成
形用金型装置において、可動体は連結機構の支持手段に
より流体圧シリンダにおけるシリンダロッドの大径部に
固定されているので、流体圧シリンダの作動によって移
動金型による位置決めがなされる部位までシリンダロッ
ドの大径部とともに移動する。
【0014】 一方、移動金型による位置決めがなされ
た部位では、連結機構の支持手段により可動体のシリン
ダロッドに対する軸方向への移動が許容されると共に、
シリンダロッドの出限位置を当該シリンダロッドの大径
部が凹部の底壁と隙間をもって対向する位置に設定して
いるので、可動体は移動金型の動作に追従することとな
り、移動金型と可動体との間にシリンダロッド軸方向の
ずれが生じることが回避され、その結果、製品に外観品
質を低下させるような段差が発生することが阻止される
こととなる。
【0015】 さらに、本発明の請求項3に係わる射出
成形用金型装置において、可動体の移動時にシリンダロ
ッドの大径部をストッパに押付け固定している摺動体
は、移動金型による位置決めがなされた部位において、
付勢された弾性力に抗してシリンダロッドの大径部によ
り遠心方向に退けられるので、シリンダロッドの動きが
可動体に伝わらない、すなわち、可動体のシリンダロッ
ドに対する軸方向の移動が許容されることとなり、本発
明の請求項4に係わる射出成形用金型装置では、移動金
型による位置決めがなされた部位において、回動体はシ
リンダロッドの大径部によりシリンダロッドの前進方向
に退けられるため、請求項3に係わる射出成形用金型装
置と同じく、可動体のシリンダロッドに対する軸方向の
移動が許容されることとなる。
【0016】 さらにまた、本発明の請求項5に係わる
射出成形用金型装置において、弾性体は移動金型による
位置決めがなされた部位で、シリンダロッドの大径部に
よりシリンダロッドの前進方向に弾性変形させられ、可
動体には流体圧シリンダの力が伝達されないことになる
ので、可動体のシリンダロッドに対する軸方向の移動が
許容されることとなり、本発明の請求項6に係わる射出
成形用金型装置では、移動金型による位置決めがなされ
た部位において、流体圧シリンダの力がシリンダロッド
と挾持体との間の摩擦力に打ち勝って、挾持体の間をシ
リンダロッドの大径部が摺動するうえ、出限位置に到達
したシリンダロッドに対して挾持体が隙間をもって対向
することから、可動体のシリンダロッドに対する軸方向
の移動が許容されることとなる。
【0017】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる射出成形用金
型装置では、例えば、射出中に、可動体を位置決めして
いる移動金型が動作した場合、連結機構により、可動体
を移動金型の動作に追従させることが可能であり、その
結果、外観品質良好な製品を得ることができるという非
常に優れた効果がもたらされる。
【0018】
【0019】 また、本発明の請求項2に係わる射出成
形用金型装置では、可動体を流体圧シリンダの作動によ
って移動金型による位置決めがなされる部位まで確実に
移動させることができるのは勿論のこと、移動金型によ
る位置決めがなされた部位において、連結機構の支持手
段により可動体のシリンダロッドに対する軸方向への移
動を許容することによって、可動体を移動金型の動作に
追従させることができるので、請求項1に係わる射出成
形用金型装置と同様の効果がもたらされる。
【0020】 さらに、本発明の請求項3に係わる射出
成形用金型装置では、移動金型による位置決めがなされ
た部位において、可動体の移動時にシリンダロッドの大
径部をストッパに押付け固定していた摺動体をシリンダ
ロッドの大径部により遠心方向に退けて、シリンダロッ
ドの動きを可動体にほとんど伝えないようにすることが
できるので、可動体を移動金型の動作に追従させること
が可能であり、本発明の請求項4に係わる射出成形用金
型装置では、移動金型による位置決めがなされた部位に
おいて、回動体をシリンダロッドの大径部によりシリン
ダロッドの前進方向に退けて、可動体に流体圧シリンダ
の大半の力が加わらないようにすることが可能であるた
め、請求項3に係わる射出成形用金型装置と同じ効果が
もたらされ、本発明の請求項5に係わる射出成形用金型
装置においても、移動金型による位置決めがなされた部
位で、弾性体をシリンダロッドの大径部によりシリンダ
ロッドの前進方向に弾性変形させて、可動体に流体圧シ
リンダの力がほとんど伝達されないようにすることがで
きるので、請求項3および4に係わる射出成形用金型装
置と同じ効果がもたらされ、本発明の請求項6に係わる
射出成形用金型装置では、移動金型による位置決めがな
された部位において、シリンダロッドと挾持体との間の
摩擦力に打ち勝つ流体圧シリンダの力により、挾持体の
間でシリンダロッドの大径部を摺動させることができる
うえ、出限位置に到達したシリンダロッドに対して挾持
体が隙間をもって対向することから、可動体に流体圧シ
リンダの力がまったく伝達されないようにすることが可
能であり、可動体を移動金型の動作に迅速に追従させる
ことができるという非常に優れた効果がもたらされる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0022】[第1実施例]図1および図2は本発明に
係わる射出成形用金型装置の一実施例を示しており、図
1に示すように、この射出成形用金型装置1は、固定金
型2と、固定金型2に接近してこの固定金型2とともに
キャビティCを形成する移動金型3と、固定金型2側に
設けた流体圧シリンダ4のシリンダロッド4aに連結機
構10を介して連結されて油圧シリンダ(流体圧シリン
ダ)4の作動により移動金型3の移動方向(図示上下方
向)と直交する方向(図示左右方向)に移動する可動体
5を備えている。
【0023】この可動体5は、油圧シリンダ4の作動に
より固定金型2側に設けたストッパブロック6に押し当
てられたのち、固定金型2に接近する移動金型3に設け
たコッタ7とこの可動体5に設けたコッタ嵌合穴5aと
の嵌合によりこの移動金型3に対する位置決めがなさ
れ、この状態で移動金型3と当接してキャビティCの縁
部Ceを形成するようになっている。
【0024】連結機構10は、図2に示すように、油圧
シリンダ4におけるシリンダロッド4aの先端に設けた
大径部11と、可動体5に設けられてシリンダロッド4
aの大径部11を収容する凹部12と、ロッド摺動孔1
3aを有しかつ凹部12を閉塞してシリンダロッド4a
の大径部11の抜け出しを規制するストッパ13と、凹
部12の内部にシリンダロッド4aの径方向に摺動可能
に収容された複数個の摺動体(支持手段)14を備えて
いる。
【0025】 摺動体14には、この摺動体14と凹部
12の側壁12aとの間に設けた圧縮コイルばね15の
弾性力が付与してあって、すなわち、シリンダロッド4
aの軸心方向の力が付与してあって、摺動体14は、図
2(a)に示すように、その先端に設けた押圧斜面14
aでシリンダロッド4aの大径部11をストッパ13に
押付け固定し、かつ、図2(b)に示すように、移動金
型3による位置決めが成された部位Pにおいて前進する
シリンダロッド4aの大径部11により遠心方向に退け
られて可動体5のシリンダロッド4aに対する軸方向へ
の移動を許容するようになっており、シリンダロッド4
aの大径部11には、摺動体14を遠心方向に円滑に退
け可能とし、さらに、可動体5のシリンダロッド4aに
対する軸方向への移動を円滑なものとするためのローラ
16が設けてある。
【0026】この場合、連結機構10において、シリン
ダロッド4aの出限位置は、当該シリンダロッド4aの
大径部11が凹部12の底壁12bと隙間Sをもって対
向する位置に設定してある。
【0027】この射出成形用金型装置1により、熱可塑
性樹脂製品の射出成形を行う場合、まず、油圧シリンダ
4のロッド押し出し作動により可動体5がストッパブロ
ック6に押し当てられる。
【0028】この可動体5がストッパブロック6に向け
て移動する際には、図2(a)に示すように、連結機構
10の摺動体14が圧縮コイルばね15から付与されて
いる弾性力によりシリンダロッド4aの大径部11をス
トッパ13に押付け固定しているので、油圧シリンダ4
の作動によって、可動体5はストッパブロック6に押し
当てられるまで、シリンダロッド4aの大径部11とと
もに移動する。
【0029】次いで、移動金型3が固定金型2に接近
し、コッタ7と可動体5のコッタ嵌合穴5aとの嵌合に
より移動金型3に対する可動体5の位置決めがなされ、
この状態で移動金型3が可動体5と当接して、固定金型
2および移動金型3によりキャビティCの中間部を形成
すると共に、固定金型2および可動体5によりキャビテ
ィCの縁部Ceを形成し、この後、キャビティC内に熱
可塑性樹脂を充填して熱可塑性樹脂製品を成形する。
【0030】このとき、図2(b)に示すように、移動
金型3のコッタ7による位置決めがなされた部位Pで
は、連結機構10の摺動体14が前進するシリンダロッ
ド4aの大径部11により遠心方向に退けらて、可動体
5のシリンダロッド4aに対する軸方向への移動が許容
された状態となっていると共に、シリンダロッド4aの
出限位置を当該シリンダロッド4aの大径部11が凹部
12の底壁12bと隙間Sをもって対向する位置に設定
しているので、例えば、キャビティC内に熱可塑性樹脂
を充填した状態において、可動体5を位置決めしている
移動金型3が動作したとしても、可動体5はこの移動金
型3の動作に追従することとなり、移動金型3と可動体
5との間にシリンダロッド4aの軸方向のずれが生じる
ことが回避され、その結果、熱可塑性樹脂製品に外観品
質を低下させるような段差が発生することが阻止される
こととなる。
【0031】[第2実施例]図3は本発明に係わる射出
成形用金型装置の他の実施例を示しており、図3に示す
ように、この射出成形用金型装置21では、連結機構1
0Aにおける凹部12の内部に収容されてシリンダロッ
ド4aと直交する方向のピン22に支持された複数個の
回動体24を支持手段としており、他の構成は先の実施
例における射出成形用金型装置1と同じである。
【0032】この場合、回動体24と凹部12の側壁1
2aとの間には圧縮コイルばね23が設けてあって、こ
の回動体24は、可動体5がストッパブロック6に向け
て移動する間において、図3(a)に示すように、大径
部11Aの先端に設けた受圧斜面11aをシリンダロッ
ド4aの後退方向へ押圧して、この大径部11Aをスト
ッパ13に押付け固定し、一方、図3(b)に示すよう
に、移動金型3による位置決めがなされた部位Pでは、
前進するシリンダロッド4aの大径部11Aに押されて
シリンダロッド4aの前進方向に回動して退けられて、
可動体5のシリンダロッド4aに対する軸方向への移動
を許容するものとなっており、この回動体24には、可
動体5のシリンダロッド4aに対する軸方向への移動を
円滑なものとするためのローラ25が設けてある。
【0033】そして、この連結機構10Aにおいても、
シリンダロッド4aの出限位置は、当該シリンダロッド
4aの大径部11Aが凹部12の底壁12bと隙間Sを
もって対向する位置に設定してある。
【0034】この射出成形用金型装置21において、可
動体5がストッパブロック6に向けて移動する際には、
図3(a)に示すように、連結機構10Aの回動体24
が圧縮コイルばね23から付与されている弾性力により
シリンダロッド4aの大径部11Aをストッパ13に押
付け固定しているので、可動体5はシリンダロッド4a
の大径部11Aとともに移動する。
【0035】一方、図3(b)に示すように、移動金型
3のコッタ7による位置決めがなされた部位Pでは、連
結機構10Aの回動体24がシリンダロッド4aの大径
部11Aに押されて前進方向に回動して退けらて、可動
体5のシリンダロッド4aに対する軸方向への移動が許
容された状態となっており、また、シリンダロッド4a
の出限位置を大径部11Aが凹部12の底壁12bと隙
間Sをもって対向する位置に設定しているので、例え
ば、キャビティC内に熱可塑性樹脂を充填した状態にお
いて移動金型3が動作した場合、可動体5はこの移動金
型3の動作に追従することから、移動金型3と可動体5
との間にシリンダロッド4aの軸方向のずれは生じない
こととなり、外観品質が良好な熱可塑性樹脂製品が得ら
れることとなる。
【0036】[第3実施例]図4は本発明に係わる射出
成形用金型装置のさらに他の実施例を示しており、図4
に示すように、この射出成形用金型装置31では、連結
機構10Bにおける凹部12の内部にシリンダロッド4
aと直交する方向に突出させた複数個の弾性体34を支
持手段としており、他の構成は先の実施例における射出
成形用金型装置1,21と同じである。
【0037】この実施例において、弾性体34は、先端
にローラ35を有する棒状をなすものとしてあり、この
弾性体34は、可動体5がストッパブロック6に向けて
移動する間において、図4(a)に示すように、大径部
11Aの先端に設けた受圧斜面11aにローラ35を当
接させて、この大径部11Aをストッパ13とともに挟
み込んで固定し、一方、図4(b)に示すように、移動
金型3による位置決めがなされた部位Pでは、前進する
シリンダロッド4aの大径部11Aに押されてシリンダ
ロッド4aの前進方向に弾性変形させられて、可動体5
のシリンダロッド4aに対する軸方向への移動を許容す
るものとなっている。
【0038】つまり、この射出成形用金型装置31にお
いて、可動体5がストッパブロック6に向けて移動する
際には、図4(a)に示すように、連結機構10Bの弾
性体34が大径部11Aをストッパ13とともに挟み込
んで固定し、一方、図4(b)に示すように、移動金型
3による位置決めがなされた部位Pでは、連結機構10
Bの弾性体34がシリンダロッド4aの大径部11Aに
よりその前進方向に弾性変形させられ、可動体5には油
圧シリンダ4の力が伝達されないことになり、また、シ
リンダロッド4aの出限位置において、大径部11Aが
凹部12の底壁12bと隙間Sをもって対向するので、
例えば、キャビティC内に熱可塑性樹脂を充填した状態
で移動金型3が動作したとしても、可動体5がこの移動
金型3の動作に追従して、移動金型3と可動体5との間
にはシリンダロッド4aの軸方向のずれは生じないこと
となり、外観品質良好な熱可塑性樹脂製品が得られるこ
ととなる。
【0039】[第4実施例]図5は本発明に係わる射出
成形用金型装置のさらに他の実施例を示しており、図5
に示すように、この射出成形用金型装置41では、連結
機構10Cにおける凹部12の内部にシリンダロッド4
aの径方向に摺動可能に収容した複数個の挾持体44を
支持手段としており、他の構成は先の実施例における射
出成形用金型装置1,21,31と同じである。
【0040】この場合、挾持体44と凹部12の側壁1
2aとの間には圧縮コイルばね43が設けてあって、こ
の挾持体44は、可動体5がストッパブロック6に向け
て移動する間において、図5(a)に示すように、シリ
ンダロッド4aの大径部11Cを挟み込んで固定するよ
うになっている。
【0041】また、この射出成形用金型装置41では、
シリンダロッド4aの大径部11Cと挾持体44との間
の摩擦係数を、図5(b)に示すように、移動金型3に
よる位置決めがなされた部位Pでシリンダロッド4aの
前進を許容する大きさに設定してあると共に、挾持体4
4が出限位置に到達したシリンダロッド4aおよび大径
部11Cに対して隙間Saをもって対向するようにして
あり、これにより、移動金型3による位置決めがなされ
た部位Pにおける可動体5のシリンダロッド4aに対す
る軸方向への移動を許容するようにしてある。
【0042】したがって、この射出成形用金型装置41
において、可動体5がストッパブロック6に向けて移動
する際には、図5(a)に示すように、連結機構10C
の挾持体44が大径部11Cを挟み込んで固定し、一
方、図5(b)に示すように、移動金型3による位置決
めがなされた部位Pでは、油圧シリンダ4の力がシリン
ダロッド4aの大径部11Cと挾持体44との間の摩擦
力に打ち勝って、挾持体44の間をシリンダロッド4a
の大径部11Cが摺動するのに加えて、出限位置に到達
したシリンダロッド4aに対して挾持体44が隙間Sa
をもって対向することから、可動体5のシリンダロッド
4aに対する軸方向への移動が許容されることとなり、
また、シリンダロッド4aの出限位置において、大径部
11Cが凹部12の底壁12bと隙間Sをもって対向す
るので、例えば、キャビティC内に熱可塑性樹脂を充填
した状態で移動金型3が動作した場合には、可動体5が
この移動金型3の動作に追従して、移動金型3と可動体
5との間にはシリンダロッド4aの軸方向のずれは生じ
ないため、外観品質良好な熱可塑性樹脂製品が得られる
こととなる。
【0043】なお、本発明に係わる射出成形用金型装置
の詳細な構成は上記実施例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる射出成形用金型装置の第1実施
例を示す断面説明図である。
【図2】図1の射出成形用金型装置における連結機構を
詳細に示す可動体がシリンダロッドに固定された状態の
断面説明図(a)および可動体がシリンダロッドに対し
て移動可能となった状態の断面説明図(b)である。
【図3】本発明の第2実施例における射出成形用金型装
置の連結機構を詳細に示す可動体がシリンダロッドに固
定された状態の断面説明図(a)および可動体がシリン
ダロッドに対して移動可能となった状態の断面説明図
(b)である。
【図4】本発明の第3実施例における射出成形用金型装
置の連結機構を詳細に示す可動体がシリンダロッドに固
定された状態の断面説明図(a)および可動体がシリン
ダロッドに対して移動可能となった状態の断面説明図
(b)である。
【図5】本発明の第4実施例における射出成形用金型装
置の連結機構を詳細に示す可動体がシリンダロッドに固
定された状態の断面説明図(a)および可動体がシリン
ダロッドに対して移動可能となった状態の断面説明図
(b)である。
【図6】従来の射出成形用金型装置における可動体とシ
リンダロッドとの連結状態を示す部分断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1,21,31,41 射出成形用金型装置 3 移動金型 4 油圧シリンダ(流体圧シリンダ) 4a シリンダロッド 5 可動体 10,10A,10B,10C 連結機構 11,11A,11C 大径部(連結機構) 12 凹部(連結機構) 12b 底壁 13a ロッド摺動孔 13 ストッパ(連結機構) 14 摺動体(支持手段;連結機構) 24 回動体(支持手段;連結機構) 34 弾性体(支持手段;連結機構) 44 挾持体(支持手段;連結機構) C キャビティ P 位置決めがなされた部位 S 隙間 Sa 隙間

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティを形成する移動金型と、流体
    圧シリンダのシリンダロッドに連結されかつ流体圧シリ
    ンダの作動により前記移動金型の移動方向と直交する方
    向に移動して移動金型による位置決めがなされた部位で
    当該移動金型と当接する可動体を備えた射出成形用金型
    装置において、前記可動体と流体圧シリンダのシリンダ
    ロッドとの間に、移動金型による位置決めがなされた部
    位で可動体のシリンダロッドに対する軸方向への移動を
    許容する連結機構を設けたことを特徴とする射出成形用
    金型装置。
  2. 【請求項2】 連結機構は、流体圧シリンダにおけるシ
    リンダロッドの先端に設けた大径部と、可動体に設けら
    れて前記シリンダロッドの大径部を収容する凹部と、ロ
    ッド摺動孔を有しかつ前記凹部を閉塞してシリンダロッ
    ドの大径部の抜け出しを規制するストッパと、前記シリ
    ンダロッドの大径部をストッパに固定しかつ移動金型に
    よる位置決めがなされた部位において可動体のシリンダ
    ロッドに対する軸方向への移動を許容する支持手段を備
    え、前記シリンダロッドの出限位置を当該シリンダロッ
    ドの大径部が前記凹部の底壁と隙間をもって対向する位
    置に設定してある請求項1に記載の射出成形用金型装
    置。
  3. 【請求項3】 支持手段は、シリンダロッドの軸心に向
    けて弾性付勢されてシリンダロッドの大径部をストッパ
    に押付け固定しかつ移動金型による位置決めがなされた
    部位において前進するシリンダロッドの大径部により遠
    心方向に退けられる摺動体である請求項2に記載の射出
    成形用金型装置。
  4. 【請求項4】 支持手段は、シリンダロッドの後退方向
    に向けて弾性付勢されてシリンダロッドの大径部をスト
    ッパに押付け固定しかつ移動金型による位置決めがなさ
    れた部位において前進するシリンダロッドの大径部によ
    りシリンダロッドの前進方向に退けられる回動体である
    請求項2に記載の射出成形用金型装置。
  5. 【請求項5】 支持手段は、シリンダロッドの大径部を
    ストッパとともに挟み込んで固定しかつ移動金型による
    位置決めがなされた部位において前進するシリンダロッ
    ドの大径部によりシリンダロッドの前進方向に弾性変形
    させられる弾性体である請求項2に記載の射出成形用金
    型装置。
  6. 【請求項6】 支持手段をシリンダロッドの軸心に向け
    て弾性付勢されてシリンダロッドの大径部を挟み込んで
    固定する挾持体とし、前記シリンダロッドの大径部と挾
    持体との間の摩擦係数を移動金型による位置決めがなさ
    れた部位においてシリンダロッドの前進を許容する大き
    さに設定すると共に、前記挾持体を出限位置に到達した
    シリンダロッドに対して隙間をもって対向させた請求項
    2に記載の射出成形用金型装置。
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