JP3488861B2 - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

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JP3488861B2 JP2000277461A JP2000277461A JP3488861B2 JP 3488861 B2 JP3488861 B2 JP 3488861B2 JP 2000277461 A JP2000277461 A JP 2000277461A JP 2000277461 A JP2000277461 A JP 2000277461A JP 3488861 B2 JP3488861 B2 JP 3488861B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は直流電源装置に関
し、特に、交流電圧を整流して所望の直流電圧を出力す
るとともに、交流電圧の力率改善し、高調波電流を低減
する直流電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の交流−直流変換装置は、交流電源
と整流素子とリアクトルとスイッチング素子と逆流阻止
ダイオードと平滑コンデンサとからなる昇圧チョッパ回
路を有し、スイッチング素子のオン時間の比率であるデ
ューティ信号を入力電流が電源電圧に同期した正弦波形
になるように制御することにより力率を改善している。
また、正弦波形の振幅を直流電圧値と直流電圧指令値に
従って変更することにより、直流電圧の制御を行なって
いる。このような直流電源としては、たとえば特開平1
0−327576号公報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の直流電源装置で
は、正弦波形の振幅を変更することにより、直流電圧の
制御を行なっているため、トルク制御や大きな負荷変動
などで入力電流の振幅が大きく変化するような場合には
制御が安定しないという問題点があった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、使
用電源の違いや電源電圧の変動などがあっても、またト
ルク制御や大きな負荷変動などで入力電流の振幅が大き
く変化するような場合にも安定して力率を改善し、高調
波電流を低減できるような直流電源装置を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は入力電流を検
出し、検出された入力電流の波形のバランスを検出する
ことにより、波形バランスを調整することで力率を改善
させることができ、また負荷変動などの状態変化に対し
てシステムを安定化させることができる。
【0006】また、入力電源半波周期の前半と後半の積
算値の比または差によって入力電流波形のバランスを検
出することにより、バランスの度合いに応じて適切な位
相補正量を求めることができ、制御の応答性が良好にな
る。
【0007】また、入力電流波形のバランスを求めると
きに、入力電源半波周期の前半と後半の積算値の大きい
方を分母として比を求めることにより、波形バランスが
前半に偏っている場合と後半に偏っている場合とで同じ
位相補正量で調整することができ、制御が安定する。
【0008】さらに、入力電源半波周期の前半の積算値
よりも後半の積算値の方が大きい場合に、波形バランス
が後半に偏っていると判断することで適切な位相補正を
行なうことが可能になる。
【0009】さらに、入力電源半波周期の前半の積算値
よりも後半の積算値の方が小さい場合に、波形バランス
が前半に偏っていると判断することで適切な位相補正を
行なうことが可能となる。
【0010】さらに、電流波形バランスが入力電源半波
周期において後半に偏っている場合に、正弦波データの
位相を遅らせる位相補正量を出力することにより、電流
波形バランスを修正することができて力率を改善し、シ
ステムを安定化させることができる。
【0011】さらに、電流波形バランスが入力電源半波
周期において前半に偏っている場合に、正弦波データの
位相を進ませる位相補正量を出力することにより、電流
波形バランスを修正することができて力率を改善し、シ
ステムを安定化できる。
【0012】さらに、電流波形バランスによって補正さ
れる位相補正量に上限値を設けることにより、位相補正
量が大きくなり過ぎて電源電圧のゼロクロスタイミング
近傍でPWMデューティが小さくなり、力率が低下する
のを防止できる。
【0013】さらに、電源電圧のゼロクロスタイミング
を基準とした正弦波データを得ることにより、電流波形
を電源電圧に同期した正弦波状に制御することが可能に
なる。
【0014】さらに、電源電圧のゼロクロスタイミング
を基準とし、電流波形バランスによって補正された位相
データを作成することにより、電流波形を電源電圧に同
期したバランスのとれた正弦波状に制御することができ
る正弦波データを得ることができる。
【0015】さらに、電流波形を電源電圧に同期したバ
ランスのとれた正弦波状に制御することにより、入力電
流の波形バランスを保ちながら入力力率をほぼ1に制御
することができる。
【0016】さらに、入力電流の波高値を得ることによ
り、その値から目標電流瞬時値を推定することができる
ようになる。
【0017】さらに、入力力率が1になる目標電流瞬時
値を逐次得ることにより、入力力率がほぼ1になるよう
に入力電流波形を調整するためのPWMデューティ補正
を行なうことができる。
【0018】さらに、電流波高値を低めに抑えて目標電
流瞬時値を逐次得ることにより、ピーク電流を低めに抑
えながら入力力率がほぼ1になるように入力電流波形を
調整するためのPWMデューティ補正を行なうことがで
きる。
【0019】さらに、PWMデューティの最大オン時間
を制御することで出力直流電圧を制御することにより、
入力電力が小さい状態でも出力直流電圧を直流電圧指令
値と等しくなるように制御できる。
【0020】さらに、正弦波データの振幅を制御するこ
とで出力直流電圧を制御することにより、入力電流が大
きい状態でも出力直流電圧を直流電圧指令値と等しくな
るように制御できる。
【0021】さらに、PWMデューティの最大オン時間
を制御しているときは正弦波データの振幅が最大となっ
ているので、入力電力が小さい状態のときに安定して出
力直流電圧を制御できる。
【0022】さらに、正弦波データの振幅を制御してい
るときは、PWMデューティの最大オン時間が最大とな
っているので、入力電力が大きい状態のときに安定して
出力直流電圧を制御することができる。
【0023】さらに、直流電圧指令値に上限値を設ける
ことにより、出力直流電圧が大きくなり過ぎて昇圧コン
バータ部を構成する構成要素が耐圧オーバで破壊される
のを防止できる。
【0024】さらに、PWM基準デューティは電源電圧
のゼロクロスタイミング近傍で最大,位相θ=π/2で
最小となって電源電圧に同期して正弦波状に変化し、ま
た電流波形のバランスに応じて位相を補正することによ
り、使用電源の違いや電源電圧の変動などがあっても力
率を安定して改善できる。
【0025】また、入力電流波形に依存せず、PWMデ
ューティの最大オン時間と正弦波データの振幅で直流出
力電圧を制御することにより、トルク制御や大きな負荷
変動などで入力電流の振幅が大きく変動するような場合
でも安定して直流出力電圧を制御できる。
【0026】さらに、目標電流瞬時値と入力電流瞬時値
との差によってPWMデューティ調整値を求めることに
より、入力電流波形が目標電流波形と一致するように微
調整することが可能になる。
【0027】さらに、PWM基準デューティとPWMデ
ューティ調整値との加算値をPWMデューティとするこ
とにより、入力電流波形は電源電圧に同期した正弦波状
となり、使用電源の違いや電源電圧の変動などがあって
も力率をほぼ1に制御できる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態の直
流電源装置の全体の構成を示すブロック図である。図1
において、交流電源1と整流素子2とリアクトル3とダ
イオード4とスイッチング素子5と平滑用コンデンサ6
とによって昇圧コンバータ部が構成されている。交流電
源1からの交流電圧は、リアクトル3を介してブリッジ
接続された整流素子2に与えられて整流される。整流素
子2の出力側には電流検出手段9を介してスイッチング
素子5が接続されている。スイッチング素子5はオン,
オフ動作することによってリアクトル3に対するエネル
ギーの蓄積および放出を制御する。ダイオード4は電流
の逆流を防止する。平滑用コンデンサ6は整流された脈
流を直流電圧に平滑し、平滑用コンデンサ6の両端電圧
が負荷7に供給される。
【0029】交流電源1の両端にはゼロクロス検出手段
8が接続されており、このゼロクロス検出手段8によっ
て電源電圧のゼロクロスタイミングが検出され、その検
出信号はコンバータ制御装置10に与えられる。また、
電流検出手段9は入力電流を検出し、その検出信号をコ
ンバータ制御装置10に与える。
【0030】コンバータ制御装置10は位相演算手段1
1と正弦波生成手段12と波形バランス検出手段13と
電流振幅検出手段14と乗算器15とDC電圧制御手段
16と電流制御手段17とPWM信号発生手段18とか
ら構成される。そして、コンバータ制御装置10は、ゼ
ロクロス検出手段8の検出出力のゼロクロス信号と、電
流検出手段9の検出出力の入力電流と、平滑用コンデン
サ6の両端電圧としてのDC出力電圧の3つの入力信号
をもとに入力電流が電源電圧に同期した正弦波波形にな
りかつDC出力電圧がDC電圧指令値と等しくなるよう
にスイッチング素子5を制御するPWM信号を出力す
る。
【0031】より具体的に説明すると、波形バランス検
出手段13は電流検出手段9によって検出された電流波
形のバランスを検出し、その検出信号を位相演算手段1
1に与える。位相演算手段11は波形バランス検出手段
13から出力された位相補正量αに応じてゼロクロスタ
イミングでの正弦波データの基準位相を補正し、その補
正信号を正弦波生成手段12に与える。正弦波生成手段
12は位相演算手段11により求められた位相データに
対応した正弦波データを生成する。電流振幅検出手段1
4は電流検出手段9の検出出力に基づいて入力電流波形
の振幅を検出し、その検出出力を乗算器15に与える。
【0032】乗算器15は電流振幅検出手段14で検出
された電流振幅値と正弦波生成手段12で生成された正
弦波データとを乗算し、目標電流瞬時値を求めて電流制
御手段17に与える。DC電圧制御手段16は平滑用コ
ンデンサ6の両端の出力DC電圧を電圧指令値に一致さ
せるようにPWMデューティの最大オン時間と正弦波デ
ータの振幅を制御する。電流制御手段17は電流検出手
段9からの電流瞬時値と乗算器15からの目標電流瞬時
値と正弦波生成手段12からの正弦波データとDC電圧
制御手段16からのPWMデューティの最大オン時間と
に基づいてPWMデューティをPWM信号発生手段18
に与える。PWM信号発生手段18は電流制御手段17
からのPWMデューティに基づいて、スイッチング素子
5に与えるPWMパルス信号を作成して出力する。
【0033】図2は正弦波データの位相状態による電流
波形を示す図である。図1に示すスイッチング素子5を
制御するPWMデューティを電源電圧に同期した正弦波
状に変化させた場合、正弦波の位相が合っていないと電
流波形のバランスが崩れ、力率が低下する。図2(a)
は電源電圧に対して正弦波の位相が進んでいる状態であ
り、図2(b)は電源電圧に対して正弦波の位相が遅れ
ている状態であり、図2(c)は位相が合っている場合
である。
【0034】図3は図1に示した波形バランス検出手段
の動作を説明するためのフローチャートであり、図4は
サンプリングタイミングを示す図である。
【0035】電流検出手段9によって検出される電流値
Iを0〜πの電源半波周期内でたとえば10回サンプリ
ングするとする。電源半波周期の前半(0〜π/2の期
間)の積算値Aは図3に示すステップSP1においてA
=Σ(I0,I4)として求められ、電源半波周期の後
半(π/2〜πの期間)の積算値BはステップSP2に
おいてB=Σ(I5,I9)として求められる。ステッ
プSP3においてAとBの大小比較を行ない、A>Bで
あれば、波形バランスが前半に偏っているものと判断
し、ステップSP4においてAを分母とする比計算を行
ない、第(1)式により位相補正量αを求める。
【0036】位相補正量α=H×B/A−H …(1) A<Bであれば波形バランスが後半に偏っていると判断
し、ステップSP6においてBを分母とする比計算を行
ない、第(2)式により位相補正量αを求める。
【0037】位相補正量α=H×A/B−H …(2) Hは積算値の比を適当な位相補正量に変換するための定
数である。
【0038】第(1)式および第(2)式で得られる位
相補正量αは必ず負の値になる。A>Bであれば、位相
を進ませる補正をするので、第(1)式による位相補正
量αをステップSP5で絶対値化したものを最終の位相
補正量αとする。A<Bであれば、位相を遅らせる補正
をするので、第(2)式による位相補正量αをそのまま
最終の位相補正量αとする。位相補正量αが大きくなり
過ぎると、電源電圧のゼロクロスタイミング近傍でのP
WMデューティが小さくなり、電流波形が正弦波状から
崩れてしまうため、上限値を設けて位相補正量αがその
上限値を超えないようにする。
【0039】位相演算手段11では、ゼロクロス検出手
段8から得られる電源電圧のゼロクロスタイミングから
次のゼロクロスタイミングの間で0〜πに変化する基準
位相θ′が逐次求められる。さらに、この基準位相θ′
に波形バランス検出手段13から得られる位相補正量α
を加算し、最終位相データθを出力する。これを第
(3)式に示す。
【0040】 最終位相データθ=基準位相θ′+位相補正量α …(3) 正弦波生成手段12は、位相演算手段11から得られる
位相データθに対応した正弦波データを生成する。これ
らの動作により、電源電圧に同期した正弦波データが逐
次作成される。
【0041】図5は図1に示した電流制御手段17の内
部構成を示すブロック図である。電流制御手段17は、
正弦波生成手段12から得られる正弦波データとDC電
圧制御手段16から得られるPWMデューティの最大オ
ン時間K1と正弦波データの振幅K2から第(4)式に
示す計算式によりPWM基準デューティD1を逐次求め
る。
【0042】 PWM基準デューティD1=K1×(1−K2×Sinθ) …(4) K1,K2は1.0以下の小数であり、初期値はそれぞ
れK1=0,K2=1.0である。
【0043】第(4)式から明らかなように、PWM基
準デューティD1は電源電圧のゼロクロスタイミング近
傍で最大となり、位相θ=π/2で最小となり、電源電
圧に同期して正弦波状に変化する。また、PWMデュー
ティの最大オン時間K1が大きくなるほど、電源半波周
期内でのPWM基準デューティD1の変化幅が大きくな
り、正弦波データの振幅K2が小さくなるほど、位相θ
=π/2でのPWM基準デューティD1が大きくなる。
【0044】DC電圧制御手段16には、平滑用コンデ
ンサ6から検出される出力DC電圧VdcとDC電圧指
令値Vdc*が入力され、出力DC電圧VdcがDC電
圧指令値Vdc*と等しくなるように、PWMデューテ
ィの最大オン時間K1と正弦波データの振幅K2との2
つのパラメータを制御する。
【0045】図6はDC電圧制御手段16におけるDC
電圧の制御手順を示すフローチャートである。図6のス
テップSP11において、出力DC電圧VdcがDC電
圧指令値Vdc*よりも小さいことを判別し、ステップ
SP12においてPWMデューティの最大オン時間K1
が最大になっていないことを判別すると、ステップSP
13においてPWMデューティの最大オン時間K1を増
加させる。ステップSP12でPWMデューティの最大
オン時間K1が最大であることを判別し、ステップSP
14において振幅K2が最小でないことを判別すると、
ステップSP15で正弦波データの振幅K2を縮小させ
る。しかし、ステップSP14で正弦波データの振幅K
2が最小であれば何もせず制御から抜ける。
【0046】ステップSP11において出力DC電圧V
dcがDC電圧指令値Vdc*よりも大きいことを判別
し、ステップSP16において正弦波データの振幅K2
が最大になっていないことを判別すると、ステップSP
17において正弦波データの振幅K2を増加させる。ス
テップSP16で正弦波データの振幅K2が最大である
ことを判別し、ステップS18においてPWMデューテ
ィの最大オン時間K1が最小でないことを判別すると、
ステップSP19において最大オン時間K1を縮小させ
る。しかし、ステップSP18においてPWMデューテ
ィの最大オン時間K1が最小であることを判別すれば、
何もせず制御から抜ける。
【0047】以上のDC電圧の制御手順から明らかなよ
うに、DC電圧制御手段16がPWMデューティの最大
オン時間K1を制御しているときは正弦波データの振幅
K2は最大となっており、正弦波データの振幅K2を制
御しているときはPWMデューティの最大オン時間K1
は最大となっている。
【0048】図7はDC電圧制御時のPWMデューティ
の変化の様子を示す波形図であり、図7(a)はPWM
デューティの最大オン時間を制御する場合を示し、図7
(b)は正弦波データの振幅を制御する場合を示す。図
7(a),(b)において、ともにDC電圧を上げる場
合は、(1)から(2)の方向に変化し、DC電圧を下
げる場合は(2)から(1)の方向に変化する。DC電
圧指令値Vdc*には許容上限値が設けられており、D
C電圧制御手段16は出力DC電圧Vdcが上限値を超
えないように制御する。
【0049】電流振幅検出手段14は電源半波周期ごと
の電流値の最大値を検出し、電流振幅データIpとして
出力する。電流振幅データIpは、正弦波生成手段12
により逐次生成される正弦波データと乗算器15により
乗算され、目標電流瞬時値I*が求められる。したがっ
て、目標電流瞬時値I*は、第(5)式により逐次求め
られる。
【0050】 目標電流瞬時値I*=電流振幅データIp×Sinθ …(5) また、電流振幅データIpに1.0以下の小数値を乗算
して目標電流瞬時値I*を求めるようにしてもよい。こ
の場合は、電流波形の波高値を低く抑えるような制御に
なる。波高値を抑えるための小数値をSと表わすことに
すると、目標電流瞬時値I*は、第(6)式により逐次
求められる。
【0051】 目標電流瞬時値I*=S×電流振幅データIp×Sinθ …(6) 電流制御手段17は第(5)式もしくは第(6)式によ
り求められる目標電流瞬時値I*と電流検出手段9から
得られる入力電流瞬時値Iとの差に応じて、後述の第
(7)式からPWMデューティ調整値D2を求め、第
(4)式により求められるPWM基準デューティD1を
補正する。
【0052】検出された入力電流瞬時値Iが目標電流瞬
時値I*よりも小さければデューティを増加させる方向
に補正し、検出された入力電流瞬時値Iが目標電流瞬時
値I*よりも大きければデューティを減少させる方向に
補正する。目標電流瞬時値I*と入力電流瞬時値Iとの
差がPWM基準デューティD1に対して比例的に反映さ
れるようにするために、PWMデューティ調整値D2は
第(7)式によって逐次求められる。
【0053】 PWMデューティ調整値D2=C×(I*−I)×D1 …(7) ここで、Cは定数であり、最終的に求めるPWMデュー
ティに調整値D2を反映させる割合を決めるためのもの
である。
【0054】最終的なPWMデューティDは、第(8)
式に示すようにPWM基準デューティD1とPWMデュ
ーティ調整値D2との和によって逐次求められる。
【0055】 PWMデューティD=PWM基準デューティD1+ PWMデューティ調整値D2 …(8) 以上の手順により、電流制御手段17により求められた
PWMデューティDは、PWM信号発生手段18に出力
され、PWMパルス信号が作成されてスイッチング素子
5が駆動される。
【0056】上述の手順によりコンバータ制御装置10
によって作成されたPWMパルス信号によってスイッチ
ング素子5を駆動することで、入力電流の波形バランス
を保ちながら入力力率をほぼ1に制御することができ、
DC出力電圧を指令値と一致させるように制御すること
が可能となる。
【0057】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0058】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、入力
電流波形のバランスを検出することにより、波形バラン
スを調整して力率を改善することができ、また負荷変動
などの状態変化に対してシステムを安定化させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の直流電源装置の全体
の構成を示すブロック図である。
【図2】 正弦波データの位相状態による電流波形を示
す波形図である。
【図3】 波形バランス検出手段の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図4】 波形バランス検出手段の電流サンプリングタ
イミングを示す図である。
【図5】 電流制御手段の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図6】 DC電圧制御手段の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】 DC電圧制御時のPWMデューティの変化の
様子を示す波形図である。
【符号の説明】
1 交流電源、2 整流回路、3 リアクトル、4 ダ
イオード、5 スイッチング素子、6 平滑用コンデン
サ、7 負荷、8 ゼロクロス検出手段、9電流検出手
段、10 コンバータ制御装置、11 位相演算手段、
12 正弦波生成手段、13 波形バランス検出手段、
14 電流振幅検出手段、15 乗算器、16 DC電
圧制御手段、17 電流制御手段、18 PWM信号発
生手段。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電源の交流電圧を直流電圧に変換す
    る整流回路と、前記整流回路の入力側または出力側に接
    続されたリアクトルと、断続制御によって前記リアクト
    ルに対するエネルギーの蓄積および放出を制御するスイ
    ッチング素子と、前記スイッチング素子よりも出力側に
    設けられる平滑用コンデンサを有する直流電源装置に
    おいて、 入力電流を検出する電流検出手段と、 前記電流検出手段によって検出された入力電流の波形バ
    ランスを検出し、その検出結果に基づいて位相補正量を
    出力する波形バランス検出手段と、 前記交流電圧の位相と前記位相補正量とに基づいて目標
    電流瞬時値を生成する目標電流生成手段と、 出力直流電圧が直流電圧指令値に等しくなり、かつ前記
    電流検出手段で検出された入力電流瞬時値が前記目標電
    流瞬時値に等しくなるように前記スイッチング素子のP
    WMデューティを制御する制御手段と を備えたことを特
    徴とする、直流電源装置。
  2. 【請求項2】 前記波形バランス検出手段は、前記入力電流の波形バランスが前記入力電源の半波周期
    において後半に偏っている場合は目標電流の位相を遅ら
    せる位相補正量を出力し、 前記入力電流の波形バランスが前記入力電源の半波周期
    において前半に偏っている場合は前記目標電流の位相を
    進ませる位相補正量を出力 することを特徴とする、請求
    項1に記載の直流電源装置。
  3. 【請求項3】 前記波形バランス検出手段は、前記入力
    電源の半波周期の前半の期間と後半の期間との各々にお
    いて入力電流値の積算値を求め、それらの比または差に
    よって前記入力電流の波形バランスを検出することを特
    徴とする、請求項1または請求項2に記載の直流電源装
    置。
  4. 【請求項4】 前記波形バランス検出手段は、前記入力
    電源の半波周期の前半の期間と後半の期間との入力電流
    値の積算値の大きい方を分母として前記比を求め、前記
    比に基づいて前記位相補正量を求めることを特徴とす
    る、請求項3に記載の直流電源装置。
  5. 【請求項5】 前記波形バランス検出手段は、前記位相
    補正量に上限値を設けることを特徴とする、請求項
    記載の直流電源装置。
  6. 【請求項6】 前記目標電流生成手段は、 前記交流電圧のゼロクロスタイミングを検出してゼロク
    ロス信号を出力するゼロクロス検出手段と、 前記ゼロクロス信号から得られる基準位相と前記位相補
    正量とに基づいて位相データを演算する位相演算手段
    と、 前記位相データに基づいて正弦波データを生成する正弦
    波生成手段と、 前記入力電流検出手段により検出された入力電流の振幅
    を検出する電流振幅検出手段と、 前記電流振幅検出手段から得られた電流振幅データと前
    記正弦波生成手段により生成される正弦波データとを乗
    算し、その乗算値を前記目標電流瞬時値として出力する
    乗算器とを含む ことを特徴とする、請求項1から請求項
    5のいずれかに記載の直流電源装置。
  7. 【請求項7】 前記電流振幅データと、前記正弦波デー
    タと、1.0以下の小数値との乗算値を前記目標電流瞬
    時値とすることを特徴とする、請求項に記載の直流電
    源装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記出力直流電圧が前
    記直流電圧指令値に等しくなるように、前記PWMデュ
    ーティの最大オン時間を制御するとともに前記正弦波デ
    ータの振幅を制御する直流電圧制御手段を含むことを特
    徴とする、請求項6または請求項7に記載の直流電源装
    置。
  9. 【請求項9】 前記直流電圧制御手段は、前記正弦波デ
    ータの振幅が最大になっているときは前記PWMデュー
    ティの最大オン時間を制御し、前記PWMデューティの
    最大オン時間が最大になっているときは前記正弦波デー
    タの振幅を制御することを特徴とする、請求項8に記載
    の直流電源装置。
  10. 【請求項10】 前記直流電圧指令値には許容上限値が
    設けられていることを特徴とする、請求項8または請求
    項9に記載の直流電源装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、 さらに、前記正弦波生成手段によって生成された正弦波
    データと、前記直流電圧制御手段によって制御された正
    弦波データの振幅値と、前記直流電圧制御手段によって
    制御されたPWMデューティの最大オン時間との乗算値
    を求め、前記直流電圧制御手段によって制御されたPW
    Mデューティの最大オン時間からその乗算値を差し引い
    た値をPWM基準デューティとして出力するPWM基準
    デューティ演算部と、 前記目標電流瞬時値と前記入力電流検出手段によって検
    出された入力電流瞬時値との差に応じたPWMデューテ
    ィ調整値を求めるPWMデューティ調整値演算部と、 前記PWM基準デューティと前記PWMデューティ調整
    値との加算値を前記PWMデューティとして出力する加
    算器と を含むことを特徴とする、請求項8から請求項1
    のいずれかに記載の直流電源装置。
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