JP3488788B2 - シリンダスリーブ集合体成形用シェル型 - Google Patents

シリンダスリーブ集合体成形用シェル型

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JP3488788B2 JP26952096A JP26952096A JP3488788B2 JP 3488788 B2 JP3488788 B2 JP 3488788B2 JP 26952096 A JP26952096 A JP 26952096A JP 26952096 A JP26952096 A JP 26952096A JP 3488788 B2 JP3488788 B2 JP 3488788B2
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太市 吉川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるサイアミ
ーズ型のシリンダスリーブ集合体を成形するためのシリ
ンダスリーブ集合体成形用シェル型に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるシリンダスリーブ集合体を成形す
るシェル型は、本出願人が特願平7−179890号に
より既に提案している。
【0003】上記従来のシェル型は、上型及び下型をボ
ア中子を挟んで接着してスリーブ成形キャビティを画成
し、このスリーブ成形用キャビティに溶湯を供給するこ
とによりシリンダスリーブ集合体を成形するようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7はシェル型Dを組
み立てる状態を示すもので、割り面21 を上向きにして
台上に水平に置いた下型2に4個のボア中子31 〜34
を載置し、その上に割り面11 を下向きにした上型1を
被せて割り面11 ,21 どうしを接着するようになって
いる。このとき、接着を確実に行うために上型1に矢印
方向の圧力を加えるため、接着後の割り面11 ,21
長手方向中間部が下向きに湾曲してしまう。従って、図
8に示すように、上記湾曲したシェル型Dにより成形し
たシリンダスリーブ集合体Sも、各シリンダボアの中心
1 ′〜O4 ′が本来の中心O1 〜O4 に対して湾曲方
向外側にずれてしまい、特に内側の2個のシリンダボア
の中心O2 ′,O3 ′のずれ量は大きくなる。
【0005】成形されたシリンダスリーブ集合体Sのシ
リンダボアを鎖線で示すように研削加工して黒皮を除去
するとき、研削用の刃具の中心は位置ずれしたシリンダ
ボアの中心O1 ′〜O4 ′とは異なる本来の中心O1
4 に位置決めされる。従って、特に内側の2個のシリ
ンダボアにおいて、湾曲方向外側に位置するシリンダボ
アの内壁面に切削代が無くなってしまい、その部分に成
形時の地肌である黒皮が残留してしまう場合がある(図
8のA部参照)。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、シリンダスリーブ集合体の湾曲に起因して発生する
シリンダボアの黒皮の残留を確実に防止することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明では、上型及び下型の内部に配置されるボア中子は横
断面が楕円形であり、且つその長径が上型及び下型の割
り面に沿う方向に配置されているので、成形されたシリ
ンダスリーブの肉厚がボア中子の短径に対応する部分で
増加する。シェル型の湾曲によってシリンダスリーブの
各シリンダボアの中心が本来の中心に対して湾曲方向外
側にずれた場合、シリンダボアを研削する刃具を前記本
来の中心に位置決めしても、前述したシリンダスリーブ
の肉厚の増加により湾曲方向外側に位置するシリンダボ
アの内壁面に充分な切削代を確保し、黒皮の残留を防止
することができる。
【0008】請求項2に記載された発明では、上型及び
下型とボア中子との間に設けた位置決め手段により、横
断面楕円形のボア中子の長径を上型及び下型の割り面に
沿う方向に確実に位置決めすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はシェル型の横断面図(図2の1−1線断面
図)、図2は図1の2−2線矢視図(上型の割り面を示
す図)、図3は図2の3−3線断面図、図4は図1の4
−4線拡大断面図、図5はシリンダスリーブ集合体の斜
視図、図6は作用説明図である。
【0011】図5には本実施例のシェル型により成形さ
れるシリンダスリーブ集合体Sが示される。シリンダス
リーブ集合体Sは直列4気筒内燃機関用のものであり、
4個のシリンダスリーブS1 〜S4 を相隣る周壁部にお
いて一体に結合してなる。
【0012】図1〜図4に示すように、シェル型Dはレ
ジンサンドにより形成された上型1、下型2及び4個の
ボア中子31 〜34 から構成されており、2個のシリン
ダスリーブ集合体S,Sを同時に成形することができ
る。上型1及び下型2は、それらが接着により接合され
る割り面11 ,21 に関して面対称に形成されており、
その割り面11 ,21 に、鉛直方向に延びる湯口4と、
湯口4の中間部及び下部から水平方向に延びる上下一対
の湯道5,5とが形成される。
【0013】上型1及び下型2間に挟まれるように4個
のボア中子31 〜34 が配置されており、これら4個の
ボア中子31 〜34 と上型1及び下型2との間に4個の
スリーブ成形キャビティ61 〜64 が形成される。4個
のスリーブ成形キャビティ6 1 〜64 は、3個の連通部
1 〜73 を介して相互に連通するとともに、下端部に
おいて環状に形成された4個の堰部81 〜84 を介して
湯道5に連通する。
【0014】ボア中子31 〜34 の横断面は楕円形であ
り、その長径d1 は割り面11 ,2 1 に沿う方向に配置
され、その短径d2 は割り面11 ,21 に直交する方向
に配置される。シリンダスリーブ集合体Sの4個のシリ
ンダボアは、黒皮を除去すべく刃具により切削加工され
るが、この刃具の直径に対して前記楕円の長径d1 は僅
かに小さく設定されている。
【0015】各ボア中子31 〜34 の中間部にはシリン
ダボアよりも小径の位置決め部9…が設けられており、
各位置決め部9には、その直径方向両端部を平行に切り
欠くことにより一対の第1位置決め面91 ,91 が形成
される。一方、上型1及び下型2は、その上下のスリー
ブ成形キャビティ61 〜64 の間に4個の位置決め部1
0…を備えており、各位置決め部10に前記第1位置決
め面91 ,91 が係合する一対の第2位置決め面1
1 ,101 が形成される。
【0016】ボア中子31 〜34 を上型1及び下型2間
に挟持するとき、各ボア中子31 〜34 の一対の第1位
置決め面91 ,91 を上型1及び下型2の第2位置決め
面101 ,101 に係合させることにより、横断面楕円
形のボア中子31 〜34 の長径d1 を、上型1及び下型
2の割り面11 ,21 の方向に確実に一致させることが
できる。
【0017】而して、4個のボア中子31 〜34 を内部
に組み込んだ上型1及び下型2を接着により接合し、湯
口4が鉛直になり且つ湯道5,5が水平になるようにセ
ットした状態で、湯口4から重力で溶湯を注入する。注
入された溶湯は湯口4から各湯道5及び堰部81 〜84
を経てスリーブ成形キャビティ61 〜64 に流入し、4
個のシリンダスリーブS1 〜S4 が一体に結合されたシ
リンダスリーブ集合体Sが成形される。
【0018】上型1及び下型2を接着する際に加えられ
る圧力により上型1及び下型2の割り面11 ,21 が弧
状に湾曲すると、図6に示すように成形されたシリンダ
スリーブ集合体Sの各シリンダボアの中心O1 ′〜
4 ′が本来の中心O1 〜O4 に対して湾曲方向外側に
ずれしてしまい、特に内側の2個のシリンダボアの中心
2 ′,O3 ′のずれ量は大きくなる。しかしながら、
横断面楕円形のボア中子3 1 〜34 によってシリンダボ
アの形状が楕円形になり、且つその短径d2 の方向が前
記湾曲方向に一致する。従って、シリンダボアの本来の
中心O1 〜O4 に研削工具を位置決めしてシリンダボア
の研削を行うとき、実際のシリンダボアの中心O1 ′〜
4 ′が前記本来の中心O1 〜O4 に対して偏心してい
ても、シリンダボアの湾曲方向外側の内壁(図6のA部
参照)にも充分な切削代を確保して黒皮の残留を確実に
防止することができる。
【0019】シリンダボアの研削が終了したシリンダス
リーブ集合体Sは、その湾曲方向外側壁部及び湾曲方向
内側壁部の肉厚に差ができるが、その差は僅かなもので
あり、且つシリンダスリーブ集合体S自体がアルミニュ
ーム製のシリンダブロック内に鋳ぐるまれるため、特に
支障が生じることはない。
【0020】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0021】例えば、実施例では4連のシリンダスリー
ブ集合体Sを例示したが、本発明は4連以外の多連のシ
リンダスリーブ集合体Sのシェル型に適用することがで
きる。また第1位置決め面91 ,91 及び第2位置決め
面101 ,101 の数や形状は実施例に限定されず、任
意に設定することができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、割り面において接合される上型及び下型の
内部に配置されてシリンダボアの内壁を成形する複数の
ボア中子の横断面を楕円形に形成し、その長径を前記割
り面に沿う方向に配置したので、接合時に上型及び下型
が湾曲して成形後の各シリンダスリーブの軸線が同一平
面内になくなっても、シリンダボアの切削加工時に該シ
リンダボアの前記湾曲方向内側部分の切削代を充分に確
保し、黒皮の残留を確実に防止することができる。
【0023】また請求項2に記載された発明によれば、
横断面楕円形のボア中子の長径を割り面に沿う方向に配
置すべく、上型及び下型とボア中子との間に位置決め手
段を設けたので、ボア中子を上型及び下型間にセットす
る際に、その長径の方向を割り面に沿う方向に確実に一
致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シェル型の横断面図(図2の1−1線断面図)
【図2】図1の2−2線矢視図(上型の割り面を示す
図)
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図1の4−4線拡大断面図
【図5】シリンダスリーブ集合体の斜視図
【図6】作用説明図
【図7】上型及び下型を接着する工程の説明図
【図8】従来例の作用説明図
【符号の説明】
1 上型 11 割り面 2 下型 21 割り面 31 〜34 ボア中子 91 第1位置決め面(位置決め手段) 101 第2位置決め面(位置決め手段) S シリンダスリーブ集合体 S1 〜S4 シリンダスリーブ
フロントページの続き (72)発明者 吉川 太市 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研 工業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 松元 清吉 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研 工業株式会社鈴鹿製作所内 (56)参考文献 特開 平6−190504(JP,A) 特開 平9−29386(JP,A) 特開 平8−52531(JP,A) 特開 平7−243509(JP,A) 特開 昭52−73212(JP,A) 特開 昭50−73016(JP,A) 実開 平5−65448(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 9/02 B22C 9/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒内燃機関の複数のシリンダスリー
    ブ(S1 〜S4 )を相隣る周壁部において一体に結合し
    てなるシリンダスリーブ集合体(S)を成形するシリン
    ダスリーブ集合体成形用シェル型において、 割り面(11 ,21 )において接合される上型(1)及
    び下型(2)の内部に配置されてシリンダボアの内壁を
    成形する複数のボア中子(31 〜34 )の横断面を楕円
    形に形成し、その長径を前記割り面(11 ,21 )に沿
    う方向に配置したことを特徴とする、シリンダスリーブ
    集合体成形用シェル型。
  2. 【請求項2】 横断面楕円形のボア中子(31 〜34
    の長径を前記割り面(11 ,21 )に沿う方向に配置す
    べく、上型(1)及び下型(2)とボア中子(31 〜3
    4 )との間に位置決め手段(91 ,101 )を設けたこ
    とを特徴とする、請求項1記載のシリンダスリーブ集合
    体成形用シェル型。
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