JP3487805B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JP3487805B2 JP3487805B2 JP2000095728A JP2000095728A JP3487805B2 JP 3487805 B2 JP3487805 B2 JP 3487805B2 JP 2000095728 A JP2000095728 A JP 2000095728A JP 2000095728 A JP2000095728 A JP 2000095728A JP 3487805 B2 JP3487805 B2 JP 3487805B2
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- Japan
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- tire
- sipes
- sipe
- radial
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
- B60C2011/1213—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りラジアルタ
イヤに関し、さらに詳細にはアイス路面における旋回性
能が改善されたスタッドレスタイヤに関する。
イヤに関し、さらに詳細にはアイス路面における旋回性
能が改善されたスタッドレスタイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、アイス性能を向上させる手段とし
て、図３及び図４に示す様に、タイヤのブロック７にタ
イヤ幅方向に延びる細い切り欠きいわゆるサイプ８を多
数配置したタイヤが提供されている。そして、アイス制
動を向上させる場合はタイヤ幅方向に伸びるサイプを数
多く配置し前後方向のエッジ効果を向上させ、アイス旋
回性能を向上させる場合はタイヤ周方向に伸びるサイプ
成分を増加させて（例えば、図４に示す様に、サイプ８
の直線部８１よりも波形部８２を増加させて）横方向の
エッジ効果を向上させてきた。なお、図３中、９はタイ
ヤトレッド、１０はトレッド面９ａをタイヤ周方向に連
続して延びる周方向主溝、１１はタイヤ幅方向に延びる
横溝である。１２ａ、１２ｂはタイヤショルダー端、Ｒ
はタイヤ回転方向、ＣＬはタイヤセンターラインであ
る。
て、図３及び図４に示す様に、タイヤのブロック７にタ
イヤ幅方向に延びる細い切り欠きいわゆるサイプ８を多
数配置したタイヤが提供されている。そして、アイス制
動を向上させる場合はタイヤ幅方向に伸びるサイプを数
多く配置し前後方向のエッジ効果を向上させ、アイス旋
回性能を向上させる場合はタイヤ周方向に伸びるサイプ
成分を増加させて（例えば、図４に示す様に、サイプ８
の直線部８１よりも波形部８２を増加させて）横方向の
エッジ効果を向上させてきた。なお、図３中、９はタイ
ヤトレッド、１０はトレッド面９ａをタイヤ周方向に連
続して延びる周方向主溝、１１はタイヤ幅方向に延びる
横溝である。１２ａ、１２ｂはタイヤショルダー端、Ｒ
はタイヤ回転方向、ＣＬはタイヤセンターラインであ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、タイヤ幅方向
に伸びるサイプを数多く配置した従来タイヤの場合、横
方向のエッジが不足して旋回性能が低下するのに対し、
タイヤ周方向に伸びるサイプ成分を増加させた従来タイ
ヤの場合、前後方向のエッジが不足してアイス制動性能
が低下する。
に伸びるサイプを数多く配置した従来タイヤの場合、横
方向のエッジが不足して旋回性能が低下するのに対し、
タイヤ周方向に伸びるサイプ成分を増加させた従来タイ
ヤの場合、前後方向のエッジが不足してアイス制動性能
が低下する。
【０００４】本発明の目的は、アイス制動性能を低下さ
せずにアイス旋回性能を向上させることができる空気入
りラジアルタイヤを提供するところにある。
せずにアイス旋回性能を向上させることができる空気入
りラジアルタイヤを提供するところにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、タイヤトレッ
ド面をタイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝とタイヤ
幅方向に延びる複数の横溝とによって区分されたブロッ
クを有する空気入りタイヤにおいて、上記ブロックに、
当該ブロックの中心部から端部に向かい、波形部を含み
ながら放射状に延びる複数のサイプを配置することを特
徴とする空気入りラジアルタイヤである。
ド面をタイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝とタイヤ
幅方向に延びる複数の横溝とによって区分されたブロッ
クを有する空気入りタイヤにおいて、上記ブロックに、
当該ブロックの中心部から端部に向かい、波形部を含み
ながら放射状に延びる複数のサイプを配置することを特
徴とする空気入りラジアルタイヤである。
【０００６】本発明のタイヤは、上記の通りであるの
で、前後左右のあらゆる方向に、サイプが配置されると
共に、当該サイプは波形部を含みながら放射状に延びる
サイプであり、しかもブロック内のサイプ密度も、波形
サイプをブロックのタイヤ幅方向に複数本配置した従来
タイヤと比べて大きく変わることがないことから、アイ
ス路面における前後性能を維持して旋回性能を大きく向
上することができる。
で、前後左右のあらゆる方向に、サイプが配置されると
共に、当該サイプは波形部を含みながら放射状に延びる
サイプであり、しかもブロック内のサイプ密度も、波形
サイプをブロックのタイヤ幅方向に複数本配置した従来
タイヤと比べて大きく変わることがないことから、アイ
ス路面における前後性能を維持して旋回性能を大きく向
上することができる。
【０００７】すなわち、アイス路面における前後性能に
関しては、波形サイプをブロックのタイヤ幅方向に複数
本配置した従来タイヤでは、幅方向サイプを数多く配置
し前後のエッジ成分を増加させ性能を向上させてきた
が、この場合、あまり数多く入れ過ぎると前後剛性が下
がってしまいブロックの前後方向の倒れ込みが大きくな
り性能が低下する。これに対して本発明タイヤのサイプ
は、放射状にサイプを配置していることから、サイプ１
本あたりの前後のエッジ成分は若干下がるも、多くのサ
イプを配置しても、従来タイヤに比べ前後剛性は上が
り、ブロックの倒れ込みは少なくなり、制動性能を維持
することができる。次にアイス路面における旋回性能に
関しては、従来タイヤのサイプは、横方向のエッジ成分
が少ない為、倒れ込みは少ないが横方向エッジ成分が少
な過ぎる。これに対して本発明タイヤは、横剛性が若干
下がるも、波形部を含めたサイプをあらゆる方向に配置
している為、横方向の倒れ込みは少なく又、横方向エッ
ジ成分は格段に増加する為、旋回性能が向上する。
関しては、波形サイプをブロックのタイヤ幅方向に複数
本配置した従来タイヤでは、幅方向サイプを数多く配置
し前後のエッジ成分を増加させ性能を向上させてきた
が、この場合、あまり数多く入れ過ぎると前後剛性が下
がってしまいブロックの前後方向の倒れ込みが大きくな
り性能が低下する。これに対して本発明タイヤのサイプ
は、放射状にサイプを配置していることから、サイプ１
本あたりの前後のエッジ成分は若干下がるも、多くのサ
イプを配置しても、従来タイヤに比べ前後剛性は上が
り、ブロックの倒れ込みは少なくなり、制動性能を維持
することができる。次にアイス路面における旋回性能に
関しては、従来タイヤのサイプは、横方向のエッジ成分
が少ない為、倒れ込みは少ないが横方向エッジ成分が少
な過ぎる。これに対して本発明タイヤは、横剛性が若干
下がるも、波形部を含めたサイプをあらゆる方向に配置
している為、横方向の倒れ込みは少なく又、横方向エッ
ジ成分は格段に増加する為、旋回性能が向上する。
【０００８】また、本発明のタイヤは、各サイプが、非
連通状態で互いに独立し、かつ当該ブロックの中心部で
閉塞し、当該ブロックの端部で周方向主溝又は横溝又は
ショルダー端に開口する構成とすることが好ましい。か
かる構成であると、ブロック内の中心部と端部とで剛性
差が生じにくく、ブロック全体の剛性即ちブロック剛性
の低下も更に抑えることができる。また、かかる構成の
場合、ブロック中心部においてサイプが互いに連通して
はいないので、かかる点でも前後方向のブロックの倒れ
込みを一層防止することができる。
連通状態で互いに独立し、かつ当該ブロックの中心部で
閉塞し、当該ブロックの端部で周方向主溝又は横溝又は
ショルダー端に開口する構成とすることが好ましい。か
かる構成であると、ブロック内の中心部と端部とで剛性
差が生じにくく、ブロック全体の剛性即ちブロック剛性
の低下も更に抑えることができる。また、かかる構成の
場合、ブロック中心部においてサイプが互いに連通して
はいないので、かかる点でも前後方向のブロックの倒れ
込みを一層防止することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１は本発明に係る空気入りタイ
ヤの一実施形態を示す概略トレッド展開図、図２は、図
１のタイヤにおけるブロックの概略拡大平面図である。
ヤの一実施形態を示す概略トレッド展開図、図２は、図
１のタイヤにおけるブロックの概略拡大平面図である。
【００１０】１はタイヤトレッド、２はトレッド面１ａ
をタイヤ周方向に連続して延びる周方向主溝、３はタイ
ヤ幅方向に延びる横溝、４は周方向主溝２と横溝３とに
よって区分されたブロックである。５ａ、５ｂはタイヤ
ショルダー端、Ｒはタイヤ回転方向、ＣＬはタイヤセン
ターラインである。
をタイヤ周方向に連続して延びる周方向主溝、３はタイ
ヤ幅方向に延びる横溝、４は周方向主溝２と横溝３とに
よって区分されたブロックである。５ａ、５ｂはタイヤ
ショルダー端、Ｒはタイヤ回転方向、ＣＬはタイヤセン
ターラインである。
【００１１】本実施形態のタイヤでは、ブロック４は、
タイヤトレッドの両側の領域を構成するタイヤショルダ
ー部ＴＳのブロック４ａ、４ｄのブロック列と、タイヤ
センターラインＣＬ上に形成された周方向主溝２の両側
に位置するタイヤセンター部ＴＣのブロック４ｂ、４ｃ
のブロック列で構成されている。
タイヤトレッドの両側の領域を構成するタイヤショルダ
ー部ＴＳのブロック４ａ、４ｄのブロック列と、タイヤ
センターラインＣＬ上に形成された周方向主溝２の両側
に位置するタイヤセンター部ＴＣのブロック４ｂ、４ｃ
のブロック列で構成されている。
【００１２】各ブロック４ａ、４ｄ、４ｂ、４ｃには、
図１及び図２に示す様に、当該ブロック４ａ、４ｄ、４
ｂ、４ｃの中心部から端部に放射状に延びる複数のサイ
プ６が配置されている。
図１及び図２に示す様に、当該ブロック４ａ、４ｄ、４
ｂ、４ｃの中心部から端部に放射状に延びる複数のサイ
プ６が配置されている。
【００１３】このサイプ６は、図２に示す様に、非連通
状態で互いに独立している。またこのサイプ６は、図２
に示す様に、当該ブロック４の中心部で閉塞し、当該ブ
ロック４の端部で周方向主溝２又は横溝３又はショルダ
ー端５ａ、５ｂに開口する構成である。
状態で互いに独立している。またこのサイプ６は、図２
に示す様に、当該ブロック４の中心部で閉塞し、当該ブ
ロック４の端部で周方向主溝２又は横溝３又はショルダ
ー端５ａ、５ｂに開口する構成である。
【００１４】またこの放射状の各サイプ６は、ブロック
４の中心部では波形部６１、当該ブロック４の端部では
直線部６２で構成されている。さらにまた各サイプ６の
波形部６１は、ブロック４内におけるほぼ真円領域ＳＦ
の内部に配置されている。そして、前記放射状のサイプ
６は、サイプ長の長いサイプ６ａとサイプ長の短いサイ
プ６ｂが交互に配置されている。なお、本発明には、ブ
ロックの中心部から端部に至るまで波形部で構成された
タイヤも含まれる。
４の中心部では波形部６１、当該ブロック４の端部では
直線部６２で構成されている。さらにまた各サイプ６の
波形部６１は、ブロック４内におけるほぼ真円領域ＳＦ
の内部に配置されている。そして、前記放射状のサイプ
６は、サイプ長の長いサイプ６ａとサイプ長の短いサイ
プ６ｂが交互に配置されている。なお、本発明には、ブ
ロックの中心部から端部に至るまで波形部で構成された
タイヤも含まれる。
【００１５】本実施形態のタイヤは、上記の通り、ブロ
ック４に放射状のサイプ６を配置しているので、アイス
路面に対して前後左右のあらゆる方向にエッジ効果が働
くものである。従って、本実施形態のタイヤは、波形サ
イプをブロックのタイヤ幅方向に多数配置した従来タイ
ヤと比較して、横方向エッジ成分が格段に増加するため
旋回性能が向上する。しかも、本実施形態のタイヤは、
ブロック４に放射状のサイプ６を図示の様に多数配置し
ても、波形サイプをブロックのタイヤ幅方向に多数配置
した従来タイヤの様に前後剛性が低下することもなく、
ブロック４の前後方向の倒れ込みを防ぐことができる。
ック４に放射状のサイプ６を配置しているので、アイス
路面に対して前後左右のあらゆる方向にエッジ効果が働
くものである。従って、本実施形態のタイヤは、波形サ
イプをブロックのタイヤ幅方向に多数配置した従来タイ
ヤと比較して、横方向エッジ成分が格段に増加するため
旋回性能が向上する。しかも、本実施形態のタイヤは、
ブロック４に放射状のサイプ６を図示の様に多数配置し
ても、波形サイプをブロックのタイヤ幅方向に多数配置
した従来タイヤの様に前後剛性が低下することもなく、
ブロック４の前後方向の倒れ込みを防ぐことができる。
【００１６】さらに、本実施形態のタイヤは、各サイプ
６が、非連通状態で互いに独立し、かつ当該ブロックの
中心部で閉塞し、当該ブロック４の端部で周方向主溝２
又は横溝３又はショルダー端５ａ、５ｂに開口する構成
であるので、ブロック４内の中心部と端部間における剛
性差を極力抑えることができるほか、ブロック４全体の
剛性即ちブロック剛性の低下を抑止することができる。
さらにまた、かかる構成によれば、ブロック４中心部に
おいてサイプ６が互いに連通してはいないので、前後方
向のブロック４の倒れ込みをさらに効果的に阻止でき
る。
６が、非連通状態で互いに独立し、かつ当該ブロックの
中心部で閉塞し、当該ブロック４の端部で周方向主溝２
又は横溝３又はショルダー端５ａ、５ｂに開口する構成
であるので、ブロック４内の中心部と端部間における剛
性差を極力抑えることができるほか、ブロック４全体の
剛性即ちブロック剛性の低下を抑止することができる。
さらにまた、かかる構成によれば、ブロック４中心部に
おいてサイプ６が互いに連通してはいないので、前後方
向のブロック４の倒れ込みをさらに効果的に阻止でき
る。
【００１７】また本実施形態に係る放射状のサイプは、
ブロック４の中心部では波形部６１、当該ブロック４の
端部では直線部６２で構成し、各サイプ６の波形部６１
をブロック４内におけるほぼ真円領域ＳＦの内部に配置
する構成とし、またサイプ長の長いサイプ６ａとサイプ
長の短いサイプ６ｂとを交互に配置する構成としてい
る。従って、これらのそれぞれの構成によって、更に、
ブロック４内の中心部と端部との剛性差をできる限り抑
えると共に、ブロック剛性の低下を有効に抑え、かつブ
ロック４の倒れ込みを効果的に防止して、数多くのサイ
プ６をブロック内に形成する様にしている。
ブロック４の中心部では波形部６１、当該ブロック４の
端部では直線部６２で構成し、各サイプ６の波形部６１
をブロック４内におけるほぼ真円領域ＳＦの内部に配置
する構成とし、またサイプ長の長いサイプ６ａとサイプ
長の短いサイプ６ｂとを交互に配置する構成としてい
る。従って、これらのそれぞれの構成によって、更に、
ブロック４内の中心部と端部との剛性差をできる限り抑
えると共に、ブロック剛性の低下を有効に抑え、かつブ
ロック４の倒れ込みを効果的に防止して、数多くのサイ
プ６をブロック内に形成する様にしている。
【００１８】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば上記実施形態では、前記放射状の
サイプ６はタイヤショルダー部ＴＳ及びタイヤセンター
部ＴＣのすべてのブロック４ａ、４ｄ、４ｂ、４ｃに配
置したが、タイヤショルダー部ＴＳ又はタイヤセンター
部ＴＣのいずれかに配置することもできる。また、タイ
ヤショルダー部ＴＳ及びタイヤセンター部ＴＣの同ブロ
ック列の中において、部分的に配置することもできる。
ものではない。例えば上記実施形態では、前記放射状の
サイプ６はタイヤショルダー部ＴＳ及びタイヤセンター
部ＴＣのすべてのブロック４ａ、４ｄ、４ｂ、４ｃに配
置したが、タイヤショルダー部ＴＳ又はタイヤセンター
部ＴＣのいずれかに配置することもできる。また、タイ
ヤショルダー部ＴＳ及びタイヤセンター部ＴＣの同ブロ
ック列の中において、部分的に配置することもできる。
【００１９】さらに、前記実施形態では、サイプの幅を
波形部及び直線部ともに同じ幅としたが、異なる幅で構
成することもできる。この場合、その直線部の幅を波形
部の幅よりも狭くすることによって、ブロック剛性を上
げながら、エッジ効果を高め、かつ耐偏摩耗性を向上さ
せることを可能とするものである。なお、本発明に係る
サイプは、深さを少なくとも２mm以上とし、全接地面積
に対してサイプ密度を０．１〜０．２５mm／mm２とする
ことが好適である。また、本実施形態のタイヤでは、前
記サイプは、非連通状態で互いに独立し、かつ当該ブロ
ックの中心部で閉塞し、当該ブロックの端部で周方向主
溝又は横溝又はショルダー端に開口する構成であるが、
本発明はこれに限定されない。例えば、ブロックの中心
部で連通するサイプ又はこれらのサイプを含む構成態
様、さらにはブロックの端部で周方向主溝又は横溝又は
ショルダー端に開口しないサイプ又はこれらを含む構成
態様であっても差し支えない。
波形部及び直線部ともに同じ幅としたが、異なる幅で構
成することもできる。この場合、その直線部の幅を波形
部の幅よりも狭くすることによって、ブロック剛性を上
げながら、エッジ効果を高め、かつ耐偏摩耗性を向上さ
せることを可能とするものである。なお、本発明に係る
サイプは、深さを少なくとも２mm以上とし、全接地面積
に対してサイプ密度を０．１〜０．２５mm／mm２とする
ことが好適である。また、本実施形態のタイヤでは、前
記サイプは、非連通状態で互いに独立し、かつ当該ブロ
ックの中心部で閉塞し、当該ブロックの端部で周方向主
溝又は横溝又はショルダー端に開口する構成であるが、
本発明はこれに限定されない。例えば、ブロックの中心
部で連通するサイプ又はこれらのサイプを含む構成態
様、さらにはブロックの端部で周方向主溝又は横溝又は
ショルダー端に開口しないサイプ又はこれらを含む構成
態様であっても差し支えない。
【００２０】
【実施例】図１および図２に示すブロックパターンを有
するタイヤサイズ１８５／７０Ｒ１４の実施例のタイヤ
を試作して、氷上での制動性能及び旋回性能を評価し
た。また、比較のため、図３及び図４に示す様に、サイ
プの配置が実施例と相違する以外は同一の構成を有する
比較例タイヤも試作し、同じく氷上での制動性能及び旋
回性能を評価した。なお、実施例と比較例は、ブロック
内においてほぼ同一のサイプ密度を有している。
するタイヤサイズ１８５／７０Ｒ１４の実施例のタイヤ
を試作して、氷上での制動性能及び旋回性能を評価し
た。また、比較のため、図３及び図４に示す様に、サイ
プの配置が実施例と相違する以外は同一の構成を有する
比較例タイヤも試作し、同じく氷上での制動性能及び旋
回性能を評価した。なお、実施例と比較例は、ブロック
内においてほぼ同一のサイプ密度を有している。
【００２１】氷上での制動性能（アイス制動性能）は、
排気量２０００ＣＣの車にＪＡＴＭＡ標準空気圧、標準
荷重下で上記実施例のタイヤを装着し、時速４０Ｋｍで
走行させた後、走行中にブレーキをかけて停車するまで
の距離を測定し、この実測値について、同じく測定した
比較例１のタイヤの実測値の逆数を１００として指数表
示した。
排気量２０００ＣＣの車にＪＡＴＭＡ標準空気圧、標準
荷重下で上記実施例のタイヤを装着し、時速４０Ｋｍで
走行させた後、走行中にブレーキをかけて停車するまで
の距離を測定し、この実測値について、同じく測定した
比較例１のタイヤの実測値の逆数を１００として指数表
示した。
【００２２】氷上での旋回性能（アイス旋回性能）は、
半径２５ｍの８の字、いわゆるレムニスケート曲線での
ラップタイムを実測して比較例１のタイヤの実測値の逆
数を１００として指数表示した。
半径２５ｍの８の字、いわゆるレムニスケート曲線での
ラップタイムを実測して比較例１のタイヤの実測値の逆
数を１００として指数表示した。
【００２３】いずれの評価も数値が大きいものほど性能
が優れている。表１は、これらの評価結果を示してい
る。
が優れている。表１は、これらの評価結果を示してい
る。
【００２４】
【表１】
【００２５】表１から、実施例タイヤは比較例タイヤと
比べて、アイス制動性能を維持しながら、アイス旋回性
能が向上していることが認められる。
比べて、アイス制動性能を維持しながら、アイス旋回性
能が向上していることが認められる。
【００２６】
【発明の効果】本発明は、タイヤトレッド面のブロック
に、当該ブロックの中心部から端部に、波形部を含みな
がら放射状に延びる複数のサイプを配置する構成とした
ことによって、アイス路面における前後性能を維持して
旋回性能を大きく向上することができる。
に、当該ブロックの中心部から端部に、波形部を含みな
がら放射状に延びる複数のサイプを配置する構成とした
ことによって、アイス路面における前後性能を維持して
旋回性能を大きく向上することができる。
【図１】本発明に係る空気入りタイヤの一実施形態を示
す概略トレッド展開図である。
す概略トレッド展開図である。
【図２】同タイヤにおけるブロックの概略拡大平面図で
ある。
ある。
【図３】従来の空気入りタイヤの一例を示す概略トレッ
ド展開図である。
ド展開図である。
【図４】同従来タイヤにおけるブロックの概略拡大平面
図である。
図である。
１ タイヤトレッド
１ａ トレッド面
２ 周方向主溝
３ 横溝
４ ブロック
５ａ、５ｂ タイヤショルダー端
６ 放射状のサイプ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B60C 11/12
Claims (8)
- 【請求項１】 タイヤトレッド面をタイヤ周方向に延び
る複数の周方向主溝とタイヤ幅方向に延びる複数の横溝
とによって区分されたブロックを有する空気入りタイヤ
において、 上記ブロックに、当該ブロックの中心部から端部に向か
い、波形部を含みながら放射状に延びる複数のサイプを
配置し、前記放射状のサイプは、サイプ長の長いサイプ
とサイプ長の短いサイプが交互に配置された構成からな
ることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項２】 タイヤトレッド面をタイヤ周方向に延び
る複数の周方向主溝とタイヤ幅方向に延びる複数の横溝
とによって区分されたブロックを有する空気入りタイヤ
において、 上記ブロックに、当該ブロックの中心部から端部に向か
い、波形部を含みながら放射状に延びる複数のサイプを
配置し、当該ブロックの中心部に位置する各サイプの波
形部は、ブロック内においてほぼ真円領域の内部に配置
されていることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項３】 タイヤトレッド面をタイヤ周方向に延び
る複数の周方向主溝とタイヤ幅方向に延びる複数の横溝
とによって区分されたブロックを有する空気入りタイヤ
において、 上記ブロックに、当該ブロックの中心部から端部に向か
い、波形部を含みながら放射状に延びる複数のサイプを
配置し、前記放射状のサイプは、サイプ長の長いサイプ
とサイプ長の短いサイプが交互に配置され、当該ブロッ
クの中心部に位置する各サイプの波形部は、ブロック内
においてほぼ真円領域の内部に配置されていることを特
徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項４】 前記放射状の各サイプは、非連通状態で
互いに独立し、かつ当該ブロックの中心部で閉塞し、当
該ブロックの端部で周方向主溝又は横溝又はショルダー
端に開口する構成である請求項１乃至３のいずれか記載
の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項５】 前記放射状の各サイプは、当該ブロック
の中心部では波形部、当該ブロックの端部では直線部で
構成されている請求項１乃至４のいずれか記載 の空気入
りラジアルタイヤ。 - 【請求項６】 タイヤトレッド面をタイヤ周方向に延び
る複数の周方向主溝とタイヤ幅方向に延びる複数の横溝
とによって区分されたブロックを有する空気入りタイヤ
において、 上記ブロックに、当該ブロックの中心部から端部に向か
い、波形部を含みながら放射状に延びる複数のサイプを
配置し、前記放射状の各サイプは、当該ブロックの中心
部では波形部、当該ブロックの端部では直線部で構成さ
れ、直線部のサイプ幅が波形部のサイプ幅より狭い空気
入りラジアルタイヤ。 - 【請求項７】 前記放射状の各サイプは、非連通状態で
互いに独立し、かつ当該ブロックの中心部で閉塞し、当
該ブロックの端部で周方向主溝又は横溝又はショルダー
端に開口する構成である請求項６記載の空気入りラジア
ルタイヤ。 - 【請求項８】 前記放射状の各サイプは、直線部のサイ
プ幅が波形部のサイプ幅より狭い請求項１乃至５のいず
れか記載の空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000095728A JP3487805B2 (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000095728A JP3487805B2 (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001277817A JP2001277817A (ja) | 2001-10-10 |
| JP3487805B2 true JP3487805B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=18610589
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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