JP3486970B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP3486970B2
JP3486970B2 JP20856494A JP20856494A JP3486970B2 JP 3486970 B2 JP3486970 B2 JP 3486970B2 JP 20856494 A JP20856494 A JP 20856494A JP 20856494 A JP20856494 A JP 20856494A JP 3486970 B2 JP3486970 B2 JP 3486970B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の衝突時等に助手席
乗員を保護するためのエアバッグ装置に関する。詳しく
は、インストルメントパネルの上面に設置されるエアバ
ッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の助手席用エアバッグについて第1
5図を参照して説明する。
【0003】この助手席用エアバッグ1は、その後部に
インフレータ(図示略)からのガスを受け入れるための
開口2を有する。このエアバッグ1は布製のものであ
り、開口2の周縁部には合成樹脂を含浸したり、補強布
を重ね縫いしたりすることによりフラップ部3が設けら
れている。このフラップ部3には、複数個のボルト又は
リベットの挿通孔4が設けられており、このボルト又は
リベットによってエアバッグ1がエアバッグ装置のコン
テナ(図示略)に連結可能とされている。
【0004】このエアバッグ1は、第16図に示すよう
に、長いセンターパネル6の側縁にサイドパネル7の周
縁を縫い付けることにより製作される。
【0005】なお、このサイドパネル7に予めベントホ
ール5を設けておく。展開したエアバッグ1に乗員が突
っ込んできた場合、このベントホール5からエアバッグ
内部のガスが流出し、乗員に与えられる衝撃が小さくな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】第17図の如く、上記
従来のエアバッグを有するエアバッグ装置8をインスト
ルメントパネル9の上面に設置した場合、エアバッグ装
置の作動時にはエアバッグ1は車両室内(キャビン内)
の上部に向って符号1Aの如く展開され、その後、符号
1Bの如く、下方及び車両の後方に向って展開される。
このようなタイプのエアバッグ装置8にあっては、エア
バッグ1の容積が大きなものとなっており、インフレー
タとしてガス発生量の多い大容量のものを用いる必要が
あった。
【0007】また、従来の助手席用エアバッグ装置が作
動するときに、リッド8Aやエアバッグ1がウィンドシ
ールド9Aに強く当り、ウィンドシールド9Aに加えら
れる負荷が大きい。
【0008】従来の助手席用エアバッグは、規定サイズ
に裁断されたセンターパネル6に対しサイドパネル7を
縫い付ける作業が立体縫いとなるためきわめて面倒であ
る。
【0009】即ち、センターパネル6に対しサイドパネ
ル7を縫い付けるには、それらの縁部を重ね合わせてミ
シンで縫うのであるが、双方の縁部を重ね合わせるには
センターパネル6をサイドパネル7の縁部に沿って湾曲
させる必要があるため、パネル6,7を重ね合わせにく
い。また、センターパネル6を湾曲させながら両パネル
の縁部を縫い合わせるため、縫製作業がむずかしく、か
つ、手間がかかる。
【0010】特に、一方のサイドパネルをセンターパネ
ルに縫着した後、他方のサイドパネルをセンターパネル
に縫い合わせる場合には、縫い付けられたサイドパネル
が嵩張り、縫製作業の邪魔になり、縫製作業を行ないに
くい。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1のエアバッグ装
置は、インストルメントパネルの上面に設置される助手
席用のエアバッグ装置であって、コンテナと、該コンテ
ナ内に収容されたエアバッグと、該エアバッグを展開さ
せるためのインフレータと、該コンテナを覆うリッドと
を備え、インフレータからのガスを受け入れるインフレ
ータ用開口が該エアバッグに設けられており、該開口の
縁部から延出されたフラップが該コンテナに連結されて
いる助手席用のエアバッグ装置において、該インフレー
タ用開口は、該エアバッグの車両前方側の端部から若
干、車両後方側の下面に位置されており、該インフレー
タ用開口に導入されるガスをエアバッグ内の車両後方へ
向けるためのガス流出方向規制手段を設けたエアバッグ
装置であって、前記インフレータ用開口の縁部のうち、
車両前方側の縁部の一部を車両後方側の縁部に結合さ
せ、該インフレータ用開口を車両後方へ指向させること
により前記ガス流出方向規制手段を構成したことを特徴
とするものである。
【0012】請求項のエアバッグ装置は、請求項
おいて、前記車両前方側の縁部のうち車両幅方向の端部
を、車両後方側の縁部のうち車両幅方向の端部に連結し
たことを特徴とするものである。
【0013】請求項のエアバッグ装置は、請求項
において、前記車両前方側の縁部のうち車両幅方向
の中間部を、車両後方側の縁部のうち車両幅方向の中間
部に連結したことを特徴とするものである。
【0014】請求項のエアバッグ装置は、インストル
メントパネルの上面に設置される助手席用のエアバッグ
装置であって、コンテナと、該コンテナ内に収容された
エアバッグと、該エアバッグを展開させるためのインフ
レータと、該コンテナを覆うリッドとを備え、インフレ
ータからのガスを受け入れるインフレータ用開口が該エ
アバッグに設けられており、該開口の縁部から延出され
たフラップが該コンテナに連結されている助手席用のエ
アバッグ装置において、該インフレータ用開口 は、該エ
アバッグの車両前方側の端部から若干、車両後方側の下
面に位置されており、該インフレータ用開口に導入され
るガスをエアバッグ内の車両後方へ向けるためのガス流
出方向規制手段を設けたエアバッグ装置であって、前記
インフレータ用開口を覆うようにガイドシートを設け、
このガイドシートの車両後方側の辺縁部と該インフレー
タ用開口の車両後方側の縁部との間から車両後方へガス
を流出させるようにしたことを特徴とするものである
【0015】求項のエアバッグ装置は、インストル
メントパネルの上面に設置される助手席用のエアバッグ
装置であって、コンテナと、該コンテナ内に収容された
エアバッグと、該エアバッグを展開させるためのインフ
レータと、該コンテナを覆うリッドとを備え、インフレ
ータからのガスを受け入れるインフレータ用開口が該エ
アバッグに設けられており、該開口の縁部から延出され
たフラップが該コンテナに連結されている助手席用のエ
アバッグ装置において、該インフレータ用開口は、該エ
アバッグの車両前方側の端部から若干、車両後方側の下
面に位置されており、該インフレータ用開口に導入され
るガスをエアバッグ内の車両後方へ向けるためのガス流
出方向規制手段を設けたエアバッグ装置であって、車両
前方側のフラップが車両後方側のフラップよりも長さの
大きいものとなっていることを特徴とするものである。
【0016】請求項6のエアバッグ装置は、請求項5に
おいて、前記インフレータ用開口の縁部のうち、車両前
方側の縁部の一部を車両後方側の縁部に結合させ、該イ
ンフレータ用開口を車両後方へ指向させることにより前
記ガス流出方向規制手段を構成したことを特徴とするも
のである。
【0017】請求項7のエアバッグ装置は、請求項6に
おいて、前記車両前方側の縁部のうち車両幅方向の端部
を、車両後方側の縁部のうち車両幅方向の端部に連結し
たことを特徴とするものである。
【0018】請求項8のエアバッグ装置は、請求項5又
は6において、前記車両前方側の縁 部のうち車両幅方向
の中間部を、車両後方側の縁部のうち車両幅方向の中間
部に連結したことを特徴とするものである。
【0019】請求項9のエアバッグ装置は、請求項5に
おいて、前記インフレータ用開口を覆うようにガイドシ
ートを設け、このガイドシートの車両後方側の辺縁部と
該インフレータ用開口の車両後方側の縁部との間から車
両後方へガスを流出させるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0020】請求項10のエアバッグ装置は、請求項1
ないし9のいずれか1項において、前記エアバッグは、
2枚のパネルを重ね合わせ、それらの周縁部を接合して
なることを特徴とするものである。
【0021】
【作用】本発明のエアバッグ装置では、エアバッグのイ
ンフレータ用開口がエアバッグの車両前方寄りの下面に
配置されており、エアバッグが展開するときには、エア
バッグはその車両後方側が大きく展開するようになる。
しかも、インフレータからのガスは、ガス流出方向規制
手段により車両後方に向って噴出する。このため、エア
バッグが乗員の腰部の前方にすばやく展開されるように
なり、しかもエアバッグの乗員の腰部の前方領域だけに
エアバッグを展開させることも可能となる
【0022】た、請求項のように、インフレー
タ用開口の縁部のうち、車両前方側の縁部の一部(例え
ば、車両幅方向の端部や中間部)を車両後方側の縁部に
連結することによって、ガス流出方向を規制できる。
【0023】請求項4によると、インフレータからのガ
スをガイドシートによって車両後方側へ向うように規制
することができる。
【0024】請求項のエアバッグ装置においては、車
両前方側のフラップが車両後方側のフラップよりもコン
テナから長く延出している。インフレータから発生され
たガスによってエアバッグが展開する場合、エアバッグ
のインフレータ用開口の縁部のうち車両前方側の部分は
車両後方側の部分に比べインフレータから離隔する。
【0025】この結果、エアバッグは、全体として、エ
アバッグの車両前方側が高位となりエアバッグの車両後
方側が低位となるように傾斜した姿勢をとるように展開
する
【0026】
【実施例】以下図面を参照して実施例について説明す
る。第1〜9図は本発明に好適なエアバッグの説明図、
第10〜12図は実施例に係るエアバッグ装置を備えた
自動車の内部を示す側面図、第13図はエアバッグが展
開した状態におけるエアバッグ装置の要部断面図であ
る。
【0027】第12,13図の通り、自動車10のイン
ストルメントパネル12に助手席用エアバッグ装置14
が設置されている。15はウィンドシールドを示す。
【0028】この助手席用エアバッグ装置14は、コン
テナ16と、このコンテナ16内に折り畳まれて収納さ
れたエアバッグ18と、エアバッグ18を展開させるた
めのガスを発生するインフレータ20と、コンテナ16
を覆うリッド22とを備えている。
【0029】リッド22は、その車両前方側の側縁部が
コンテナ16に対しリッド連結片23を介して連結され
ている。このリッド連結片23は、エアバッグ18が展
開するときにリッド22が車両室内24側へ回動するこ
とを許容するように変形可能となっている。
【0030】リッド22の車両後方側の側辺部は、イン
フレータ20が作動してエアバッグ18が展開するとき
に、このエアバッグ18に押されてコンテナ16から離
反し得るように該コンテナ16に連結されている。
【0031】本実施例で用いられているエアバッグ18
は、第1〜6図に示される通り、下側のロワーパネル3
4と上側のアッパーパネル36との2枚の布を縫い合わ
せて袋形状としたものである。このエアバッグ18は、
自動車10のシート26のシートクッション28とシー
トバック30との交叉隅部付近32に向かって展開する
よう構成されている。
【0032】ロワーパネル34には、インフレータ20
からのガスを受け入れるための開口38が設けられてい
る。この開口38の周縁部から延設されたフラップ4
2,44,46,48がコンテナ16に連結されてい
る。
【0033】パネル34,36は、それぞれ自動車10
の前後方向に長く延在する形状のものであり、開口38
はこのエアバッグ18の自動車の前寄りの位置に設けら
れている。
【0034】フラップ42,44,46,48は、糸4
3によってロワーパネル34に縫い付けられている。
【0035】第4図の通り、各フラップ42〜48の側
辺部は糸41で縫い合わされており、フラップ42〜4
8により角筒形状のガス通路49が形成されている。
【0036】車両前方側のフラップ44は車両後方側の
フラップ48よりも長さが大きいものとなっている。
【0037】これらフラップ42〜48には、リベット
やボルトを通すための開口(円形孔でもスリットでも良
い。)50が設けられている。フラップ42〜48の先
端は補強ロッド52を抱え込むように折り返され、且つ
縫合されている。
【0038】フラップ44にはベントホール40が設け
られている。このベントホール40の周囲には環状のパ
ッチクロス54が縫い付けられている。
【0039】このパネル34,36は、第6図に示すよ
うに縫製機の作業台56の上において重ね合わされ、第
2図の如く、パネル34,36の周縁部が糸58でしっ
かりと縫い合わされる。なお、パネル34には予めフラ
ップ42〜48が縫着され、かつ各フラップ42〜48
の側辺同志が縫い合わされている。
【0040】このように、平らな作業台56上で2枚の
パネル34,36を重ね合わせた状態でそれらを縫製す
るため、縫製作業がきわめて容易である。
【0041】なお、パネル34,36は、それらの織目
の方向が斜交するように構成されるのが好ましい。
【0042】第3,5,7,8図の通り、このインフレ
ータ用開口38縁部のうち、車両前方側の縁部38Aの
両端と車両幅方向の中央は、車両後方側の縁部38Bの
両端と車両幅方向の中央に重ね合わされ(第7図矢印7
01,702,703参照)、且つ糸によって縫い合わ
されている。これにより、第5,8図の通り、インフレ
ータ用開口38はエアバッグ18の車両後方側を指向す
るようになる。
【0043】なお、第9図の通り、車両前方側の縁部3
8Aのうち、車両幅方向の両端のみを車両後方側の縁部
38Bに縫い付けても良い。
【0044】このエアバッグ18のフラップ42〜48
は、第13図に示される通り、プレート57及びリベッ
ト59によりエアバッグ装置14のコンテナ16に固定
される。リベット59はフラップ42〜48の開口と、
プレート57の開口と、コンテナ16の開口とに挿通さ
れている。
【0045】このように構成されたエアバッグ装置14
を搭載した自動車10が衝突すると、インフレータ20
がガスを噴出し、エアバッグ18が展開される。展開す
るエアバッグ18に押圧されることにより、リッド22
が車両室内24側に開き、第10図に示されるようにエ
アバッグ18が車両室内24内に送り出される。そし
て、フラップ44がフラップ48よりも長いため、エア
バッグ18は車両後方側が低くなるように展開される。
【0046】この際、インフレータ20からのガスは、
インフレータ用開口38から車両後方側に向って噴出さ
れるため、エアバッグ18は車両後方側に向って急速に
展開される。
【0047】本実施例では、第11図に示される通り、
エアバッグ18はシートクッション28とシートバック
30との交叉隅部32付近に向かって展開される。そし
て、遂には、第12図に示す通り、エアバッグ18は乗
員の腰部60に当たり、この乗員の腰部60を拘束す
る。
【0048】このように腰部60がエアバッグ18で拘
束されると、乗員の胸から頭などの上半身の前方に大き
くエアバッグを展開させた場合と同じように乗員を十分
に保護できることが種々の実験の結果認められた。な
お、シートベルトをしていない乗員の下半身が衝突時に
前方へ移動することを抑制する効果も期待できる。
【0049】このエアバッグ装置14のエアバッグ18
は、乗員の上半身の前方に大きく展開される従来のエア
バッグに比べ、容積が小さい。従って、エアバッグ18
が展開完了に至るまでの時間が短いものとなる。また、
上記の通り、車両後方側に向って急速に展開される。こ
のようなことから、インフレータ20の出力を小さくす
ることが可能である。
【0050】さらに、エアバッグ18が車両後方に向っ
て展開されるため、エアバッグ18がウィンドシールド
15に全く又は殆ど当らない。また、リッド22もウィ
ンドシールド15に全く又は殆ど当らないようになる。
このため、ウィンドシールド15に加えられる負荷は小
さなものとなる。
【0051】なお、フラップ44,48の長さを調節す
ることにより、エアバッグ18の展開方向を調節するこ
とができる。例えば、フラップ48を図示よりも短くす
れば、エアバッグ18の車両後方側の端部は第2図より
もさらに下方に向って展開するようになる。
【0052】上記実施例では、エアバッグ18を別個の
2枚のパネル34,36にて構成しているが、本発明で
は、第14図のように1枚のパネル60を折り返し、そ
れらの周縁部を縫合してエアバッグ18Aを構成しても
良い。
【0053】上記実施例では、インフレータ用開口38
の車両前方側の縁部38Aの一部を車両後方側の縁部3
8Bに接合することにより、該開口38からのガス噴出
方向を車両後方側としているが、本発明では、第18〜
20図のように、ガイドシート64をインフレータ用開
口38に被さるように設けても良い。このガイドシート
64は、車両前方側及び車両幅方向の3辺が糸66でロ
ワーパネル34に縫い付けられている。第20図の如
く、ガイドシート64の車両後方側の辺縁部と、開口3
8の車両後方側の縁部との間から、ガスが車両後方側に
向って噴出される。
【0054】なお、第18図では、ガイドシートの車両
後方側の辺縁部の中央が開口38車両後方側縁部38B
に縫い付けられている。第20図は第19図のXX−XX線
に沿う断面を示す。
【0055】上記実施例では、エアバッグは2枚のパネ
ルにて構成されているが、本発明は第21,22図の通
り、3枚のパネル72,74,76よりなるエアバッグ
70についても適用できる。このエアバッグ70の車両
前方側の下面にインフレータ用開口78が設けられ、こ
の開口78の縁部からフラップ80,82,84,86
が延出されている。各フラップ80〜86の側辺同志が
縫着され、角筒状のガス通路88が形成されている。車
両前方側のフラップ82は車両後方側のフラップ86よ
りも長さが大きなものとなっている。このフラップ82
にベントホール90が設けられている。92はボルト又
はリベットを通す開口である。
【0056】上記実施例では、車両前方側のフラップ4
4,82にベントホール40,90が設けられており、
展開したエアバッグに乗員が突っ込んできた場合、エア
バッグ内のガスがエアバッグから車両前方側へ向って流
出する。
【0057】ただし、このベントホールは他の箇所(例
えばパネルや他のフラップ)に設けられても良い。
【0058】上記実施例では、パネルは布であるが、合
成樹脂シートであっても良い。
【0059】上記実施例では縫い合わせによりアッパー
パネルとロワーパネルとを接合しているが、接着又は溶
着により接合しても良い。
【0060】
【発明の効果】以上の通り、本発明のエアバッグ装置に
あっては、エアバッグがインストルメントパネルの上面
部から車両後方側へ向って急速に展開される。このた
め、車両衝突時に助手席乗員の腰部の前部にエアバッグ
がすばやく展開される。また、エアバッグの容積を小さ
くしても助手席乗員の前方にエアバッグを展開させるこ
とができ、乗員が十分に保護される。なお、エアバッグ
の容積を小さくした場合には、出力の小さいインフレー
タを採用してもエアバッグを十分に早く展開させること
ができる。
【0061】本発明では、エアバッグやリッドがウィン
ドシールドに加える負荷が小さい。
【0062】請求項のエアバッグ装置によると、エア
バッグは車両後方へ向って下向きに展開され、乗員の腰
部を十分に保護することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るエアバッグの斜視図である。
【図2】実施例に係るエアバッグの断面図である。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】実施例に係るエアバッグの縫製方法を示す側面
図である。
【図7】実施例に係るエアバッグの内部の斜視図であ
る。
【図8】実施例に係るエアバッグの内部の斜視図であ
る。
【図9】実施例に係るエアバッグの内部の斜視図であ
る。
【図10】実施例に係るエアバッグ装置を搭載した自動
車の内部の側面図である。
【図11】実施例に係るエアバッグ装置を搭載した自動
車の内部の側面図である。
【図12】実施例に係るエアバッグ装置を搭載した自動
車の内部の側面図である。
【図13】図12の要部拡大図である。
【図14】本発明の別の実施例に係るエアバッグの製造
方法を示す斜視図である。
【図15】従来の助手席用エアバッグの斜視図である。
【図16】従来の助手席用エアバッグの構造を示す分解
図である。
【図17】従来のエアバッグ装置を備えた自動車の内部
の側面図である。
【図18】別の実施例に係るエアバッグの内部を示す斜
視図である。
【図19】異なる実施例に係るエアバッグの内部を示す
斜視図である。
【図20】図19のXX−XX線に沿う部分のエアバッグ装
置の断面図である。
【図21】実施例に係るエアバッグ70を示す斜視図で
ある。
【図22】図21のXXII−XXII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 自動車 12 インストルメントパネル 14 助手席用エアバッグ装置 16 コンテナ 18,70 エアバッグ 20 インフレータ 22 リッド 28 シートクッション 30 シートバック 32 交叉隅部 34 ロワーパネル 36 アッパーパネル 38 インフレータ用開口 38A,38B インフレータ用開口の縁部 40,90 ベントホール 42,44,46,48,80,82,84,86 フ
ラップ 64 ガイドシート

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネルの上面に設置さ
    れる助手席用のエアバッグ装置であって、 コンテナと、該コンテナ内に収容されたエアバッグと、
    該エアバッグを展開させるためのインフレータと、該コ
    ンテナを覆うリッドとを備え、 インフレータからのガスを受け入れるインフレータ用開
    口が該エアバッグに設けられており、該開口の縁部から
    延出されたフラップが該コンテナに連結されている助手
    席用のエアバッグ装置において、 該インフレータ用開口は、該エアバッグの車両前方側の
    端部から若干、車両後方側の下面に位置されており、 該インフレータ用開口に導入されるガスをエアバッグ内
    の車両後方へ向けるためのガス流出方向規制手段を設け
    エアバッグ装置であって、 前記インフレータ用開口の縁部のうち、車両前方側の縁
    部の一部を車両後方側の縁部に結合させ、該インフレー
    タ用開口を車両後方へ指向させることにより前記ガス流
    出方向規制手段を構成した ことを特徴とする助手席用の
    エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 請求項において、前記車両前方側の縁
    部のうち車両幅方向の端部を、車両後方側の縁部のうち
    車両幅方向の端部に連結したことを特徴とするエアバッ
    グ装置。
  3. 【請求項3】 請求項又はにおいて、前記車両前方
    側の縁部のうち車両幅方向の中間部を、車両後方側の縁
    部のうち車両幅方向の中間部に連結したことを特徴とす
    るエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 インストルメントパネルの上面に設置さ
    れる助手席用のエアバッグ装置であって、 コンテナと、該コンテナ内に収容されたエアバッグと、
    該エアバッグを展開させるためのインフレータと、該コ
    ンテナを覆うリッドとを備え、 インフレータからのガスを受け入れるインフレータ用開
    口が該エアバッグに設 けられており、該開口の縁部から
    延出されたフラップが該コンテナに連結されている助手
    席用のエアバッグ装置において、 該インフレータ用開口は、該エアバッグの車両前方側の
    端部から若干、車両後方側の下面に位置されており、 該インフレータ用開口に導入されるガスをエアバッグ内
    の車両後方へ向けるためのガス流出方向規制手段を設け
    たエアバッグ装置であって、 前記インフレータ用開口を覆うようにガイドシートを設
    け、このガイドシートの車両後方側の辺縁部と該インフ
    レータ用開口の車両後方側の縁部との間から車両後方へ
    ガスを流出させるようにしたことを特徴とするエアバッ
    グ装置。
  5. 【請求項5】 インストルメントパネルの上面に設置さ
    れる助手席用のエアバッグ装置であって、 コンテナと、該コンテナ内に収容されたエアバッグと、
    該エアバッグを展開させるためのインフレータと、該コ
    ンテナを覆うリッドとを備え、 インフレータからのガスを受け入れるインフレータ用開
    口が該エアバッグに設けられており、該開口の縁部から
    延出されたフラップが該コンテナに連結されている助手
    席用のエアバッグ装置において、 該インフレータ用開口は、該エアバッグの車両前方側の
    端部から若干、車両後方側の下面に位置されており、 該インフレータ用開口に導入されるガスをエアバッグ内
    の車両後方へ向けるためのガス流出方向規制手段を設け
    たエアバッグ装置であって、 車両前方側のフラップが車両後方側のフラップよりも長
    さの大きいものとなっていることを特徴とするエアバッ
    グ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記インフレータ用
    開口の縁部のうち、車両前方側の縁部の一部を車両後方
    側の縁部に結合させ、該インフレータ用開口を車両後方
    へ指向させることにより前記ガス流出方向規制手段を構
    成したことを特徴とするエアバッグ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記車両前方側の縁
    部のうち車両幅方向の端部を、車両後方側の縁部のうち
    車両幅方向の端部に連結したことを特徴とするエアバッ
    グ装置。
  8. 【請求項8】 請求項又はにおいて、前記車両前方
    側の縁部のうち車両幅方向の中間部を、車両後方側の縁
    部のうち車両幅方向の中間部に連結したことを特徴とす
    るエアバッグ装置。
  9. 【請求項9】 請求項5において、前記インフレータ用
    開口を覆うようにガイドシートを設け、このガイドシー
    トの車両後方側の辺縁部と該インフレータ用開口の車両
    後方側の縁部との間から車両後方へガスを流出させるよ
    うにしたことを特徴とするエアバッグ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないしのいずれか1項にお
    いて、前記エアバッグは、2枚のパネルを重ね合わせ、
    それらの周縁部を接合してなることを特徴とするエアバ
    ッグ装置。
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