JP3486393B2 - 巻線機 - Google Patents

巻線機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として多極電
機子にコイル形成用の線材を巻き付けるための巻線機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多極電機子の巻芯にコイル形成用
の線材を巻きつけるために巻線機が広く使用されてい
る。モータ等、電機子の限られた大きさで性能をより良
くするためには、多極電機子の限られた巻線スペースに
いかに多くの巻線ができるかということが巻線機に要求
される。それには、巻芯に対し隣り合う線材同士を隙間
なく整列して巻く、いわゆる整列巻が有効である。
【0003】このため、特開平8−19228号公報に
は、巻芯の奥まで整列巻が可能となるフライヤ式巻線機
が提案されている。その機構を概略的に述べれば、ノズ
ルがノズルホルダを介して巻芯の奥に向かう程、その巻
芯に接近するよう傾斜して送られ、ノズルを巻芯の奥深
くまで直接的に進入させることができるものである。こ
れにより、巻芯の先端側から奥部まで線材を精度良く巻
き付けることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公報に開示された巻線機には以下のような欠点がある。
まず、ノズルを含むノズルホルダがフライヤの回転中心
から離れて配置されているため、フライヤ自体が大型と
なり、そのフライヤを支持する本体もフライヤの慣性力
を支えるために大型になる。また、巻線スピードを上げ
るためにフライヤを高速で回転させようとしても、大型
であるためにその慣性力が増加し、困難となる。
【0005】そして、図9(a)に示すように、より多
くの線材Wを巻線するために、ノズル80は巻芯Mの奥
まで到達した場合において、隣り合う巻芯Mに接触する
可能性がある。ノズル80が隣り合う巻芯Mに巻かれた
線材Wに接触すると、ノズル2及びその線材Wが破損す
る。そのため、図9(b)に示すように、ノズル80の
先端部はできる限り細く作られるが、自身の強度もしく
は線材Wに傷が付かないようにするための曲面部80a
を確保するために、ノズル80を細く作るのに限界があ
った。
【0006】本発明の課題は、装置全体を小型化し、よ
り早く、確実な巻線が可能となる巻線機を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用、効果】上記課題
を解決するために、本発明の巻線機の第一の構成は、巻
線の対象となる多極電機子の巻芯に対して一定距離離れ
て位置し、自身の回転により巻芯に線材を巻線させるた
めのフライヤと、このフライヤの先に取り付けられ、線
材を繰り出すノズルとを備える巻線機であって、フライ
ヤはフライヤ固定具に固定され、このフライヤ固定具は
フライヤを回転させる回転軸としてのスピンドル軸に取
り付けられ、フライヤを回転させる回転軸を構成するス
ピンドル軸の軸線立体的に交差するようにフライヤの
先端に取り付けられたリニアレールと、ノズルが設置さ
れたノズルホルダに取り付けられたリニアガイドとは、
第一ガイド部を構成し、この第一ガイド部はリニアレー
ルとリニアガイドとの傾斜した軌跡に沿って、ノズルホ
ルダに設置されたノズルを巻芯の奥に向かう程、巻芯に
接近するように移動可能に案内しており、フライヤの回
転軸を構成するスピンドル軸内をその回転軸の軸線方向
に直線移動しながらスピンドル軸と一体的に回転可能に
設けられたスライド部材は、スライド軸とスライド板保
持部材とスライド板で構成され、このスライド軸はスピ
ンドル軸に取り付けたフライヤ固定具を貫通して取り付
けられ、ノズルホルダにはフライヤの回転する軸線方向
とは直角にリニアレールが取り付けられ、このリニアレ
ールに対応するリニアガイドはスライド軸にスライド保
持部材を介して保持されたスライド板側に取り付けら
れ、リニアレールとリニアガイドとは第二ガイド部を構
成し、この第二ガイド部を介してスライドとノズルホ
ルダとを互いに連結し、この第二ガイド部はスピンドル
軸の軸線と交差する面内で、ノズルホルダをスピンドル
軸の回転軸の軸線を挟んで一方の側から他方の側へわた
る範囲内で移動可能に案内しており、スライドスピ
ンドル軸の軸線方向直線移動に基づいて、第二ガイ
ド部がスピンドル軸の回転軸の軸線を跨いで移動するこ
とにより、ノズルホルダが第一ガイド部の傾斜した軌跡
に沿って傾斜移動すると共に、スライド軸の先端には線
材の案内部を設け、前記スライド軸を貫通して案内部か
ら繰り出される線材は、フライヤと共に回転するノズル
ホルダに取付けたノズルによって巻芯に巻線さ れること
を特徴とする。
【0008】このような構成の巻線機において、ノズル
を保持するノズルホルダには、ノズルを巻芯Mに接近さ
せるために、ノズルホルダの移動方向の軸線をフライヤ
の回転軸の軸線とは傾斜して設けることで傾斜移動させ
る第一ガイド部が備えられる。また、ノズルホルダはス
ライド部材による自身の回転する軸線方向への移動か
ら、ノズルホルダを傾斜移動させるために、回転軸の軸
線と交差する面内で、かつその回転軸の軸線を挟んで一
方の側から他方の側へわたる範囲内で第二ガイド部が移
動可能に設けられる。これにより、ノズルホルダはフラ
イヤの回転軸の軸線から遠ざかることなく多極電機子の
巻芯に巻線をすることを可能にする。すなわち、フライ
ヤ自身が小型化され、さらにフライヤ自身を支持する本
体も小型化できる。そして、フライヤ自身が小型化され
ることにより、その慣性力は少なくなるため、フライヤ
の回転速度を上げることができる。このことにより、多
極電機子1個あたりの製造時間を短縮することが可能と
なる。
【0009】そして、本発明の巻線機の第二の構成とし
て、ノズルはその先端部において、フライヤの回転軸
構成するスピンドル軸の軸線側とは反対側の一部がカッ
トされて半円円筒形状部をなしており、かつノズルの半
円円筒形状部の先端には曲面部が設けられていることを
特徴とする。
【0010】また、本発明の巻線機の第三の構成とし
て、ノズルは、フライヤの回転軸を構成するスピンドル
の軸線側の先端に曲面部を形成し、この曲面部からノ
ズルホルダ側に向けて、少なくともノズルのスピンドル
軸の軸線に対する傾斜角度よりも大きな角度でカットさ
れていることを特徴とする。
【0011】このような構成の巻線機において、ノズル
は隣接する巻線済みの巻芯に接触しないように、その先
端がカットされた状態とされている。これにより、ノズ
ルは隣接する巻線済みの巻芯に接触することなく、巻線
の対象となる巻芯の奥まで移動させることが可能とな
る。すなわち、巻芯の奥まで整列巻が可能となり、巻回
数も増やすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明の巻
線機100の全体図である。巻線機100は主にベース
1、ノズル2、フライヤ3、割出手段4、フライヤ回転
用モータ5、本体6とを有する。本体6中央においては
対称であるため一部断面図としている。ベース1は割出
手段4と本体6を固定する。割出手段4は割出回転軸
7、線保持機構8、押え具9、シリンダ10とで構成さ
れる。割出回転軸7はベース1に対し回転可能に支持さ
れる。割出回転軸7は図示しない割出回転用モータによ
り回転させられる。線保持機構8は割出回転軸7に取り
付けられ、多極電機子Cを保持するよう設けられる。線
保持機構8にはカッタ12と線保持部である弾性部材1
1を有し、巻線がなされた後の線材W(図4参照)を弾性
部材11により保持した後、カッタ12にて線材W(図
4参照)を切断する。押え具9はシリンダ10に取り付
けられ、そのシリンダ軸10aの移動と連動して割出回
転軸7の軸線方向に移動するよう設けられる。また、シ
リンダ軸10aは押え具9が回転しても自身が回転しな
いよう、ベアリング13等を介して押え具9を支持して
いる。
【0013】フライヤ3には、ノズル2、ノズルホルダ
14、第一ガイド部15、第二ガイド部16、スライド
部材70等が取り付けられる。フライヤ3付近の詳細は
図4,5にて説明する。スライド部材70であるスライ
ド板保持部材17は、スライド部材70であるスライド
板18とスライド軸19とをビス等で保持する。スライ
ド軸19はフライヤ3の固定されるフライヤ固定具20
を貫通して、フライヤ固定具20の取り付けられる、フ
ライヤを回転させる回転軸としてのスピンドル軸21内
に配置される。スピンドル軸21は本体6にベアリング
22を介して回転可能に設けられている。また、スライ
ド板保持部材17はフライヤ3の溝3aを逃げ部とし、
フライヤ部を取り外した時にスライド板保持部材17が
脱落することを防止する。
【0014】図2は本体6の駆動部の平面図である。フ
ライヤ回転用モータ5は本体6に取り付けられ、その出
力軸5a(図1参照)に取り付けられたプーリ23から、
タイミングベルト24を介してスピンドル軸21(図1
参照)に取り付けられたプーリ25を回転させる。本実
施例ではフライヤ3が並列に2つ設けられているため、
フライヤ回転用モータ5は2本のスピンドル軸21(図
1参照)を回転させるが、スピンドル軸21は1本でも
複数本でもよい。図1及び図3に示すように、スライド
軸19をスピンドル軸21の軸線方向に移動させるため
に、スライド部材移動用モータ26が設けられる。スラ
イド部材移動用モータ26は移動部材27に取り付けら
れる。スライド部材移動用モータ26はカップリング2
8を介してボールねじシャフト29を回転させるように
設けられる。ボールねじシャフト29は本体6に取り付
けられたボールねじ30により、回転移動を直線移動に
変換する。図1に示すように、スライド軸19はスピン
ドル軸21の回転とともに回転するが、移動部材27は
回転しないため、その回転を逃がすためのベアリング3
1が設けられる。
【0015】また、図3に示すように移動部材27には
その移動をガイドするためのガイド軸32が取り付けら
れる。ガイド軸32にはその移動する量を限定するため
にガイド軸32上にストッパ33が設けられ、本体6に
固定されたスライドベアリング34に接することで、移
動部材27に取り付けられたスライド軸19(図1参照)
は、多極電機子C(図1参照)に接近する方向(前進方向)
への移動量が制限される。また、ガイド軸32の移動部
材27が取り付けられる側と反対側に固定板35が固定
され、その固定板35の任意の箇所にストッパボルト3
6が配置される。移動部材27に取り付けられたスライ
ド軸19(図1参照)は、ストッパボルト36により本体
6に接することで多極電機子C(図1参照)から遠ざかる
方向(後退方向)への移動量が制限される。なお、ストッ
パ33及びストッパボルト36は任意にその位置が変更
できるものである。また、本体6には変位センサ37が
設けられ、移動部材27の移動量を測定し、図示しない
制御装置により位置制御する。
【0016】図1に戻り、スライド部材移動用モータ2
6はカップリング28を介してボールねじシャフト29
を回転させると、ボールねじ30が移動不能に本体6に
固定されているために、相対的にスライド部材移動用モ
ータ26が移動する。と同時に、スライド部材移動用モ
ータ26が取り付けられた移動部材27もスピンドル軸
21の軸線方向と平行な方向に移動する。これにより、
スライド軸19は移動部材27に回転可能に取り付けら
れることで、スピンドル軸21の軸線方向に平行移動が
可能となる。また、スライド部材移動用モータ26の移
動をガイドするためのガイド軸32(図3参照)もまた、
スライドベアリング34(図3参照)内をスピンドル軸2
1の軸線方向と平行な方向に移動する。
【0017】図4,5はフライヤ3付近の正面図及び平
面図である。フライヤ3の先端には第一ガイド部15で
あるリニアレール38がビス等で取り付けられる。ノズ
ル2はノズルホルダ14に結合され、ノズルホルダ14
は、自身に取り付けられたリニアガイド39を介して、
巻芯Mに接近する傾斜した軌跡に配置されたリニアレー
ル38の方向に移動可能に配置される。また、ノズルホ
ルダ14には第二ガイド部16であるリニアレール40
が、フライヤ3の回転する軸線方向とは直角にビス等で
取り付けられる。このリニアレール40に対応するリニ
アガイド41はスライド部材70のスライド板18側に
取り付けられる。リニアガイド41はスライド板18を
フライヤ3の回転する軸線と直角方向に移動させずに、
ノズルホルダ14をリニアガイド41の移動方向に案内
することを可能にする。
【0018】また、線材Wはスライド軸19の内部を通
過して繰り出される構造となるため、スライド軸19の
先端には線材Wの繰り出しを滑らかにするために、案内
部42が設けられる。そして、スライド軸19にはスピ
ンドル軸21及びフライヤ固定具20とともに回転し、
かつ前進後退移動するためにキー溝19aが複数箇所に
設けられる。また、そのキー溝19aに係合するすべり
キー43がフライヤ固定具20の複数箇所に設けられ
る。
【0019】図6は本発明の巻線機100の巻線工程を
表す図である。スライド部材移動用モータ26(図3参
照)によりスライド軸19を前進させると、スライド軸
19に取り付けられたスライド板保持部材17は、スラ
イド板18を前進させることになる。と同時に、スライ
ド板18に取り付けられたリニアガイド41はリニアレ
ール40を前進方向に押し付ける。しかし、リニアガイ
ド41は前進方向には移動できないため、リニアレール
40が取り付けられたノズルホルダ14は、自身に固定
されたリニアガイド39がスピンドル軸21の軸線方向
とは異なる、傾斜して配置されたリニアレール38上を
移動し、ノズル2を巻芯Mに接近させる。すなわち、第
二ガイド部16であるリニアガイド41及びリニアレー
ル40は、スライド板18の前進移動から、ノズルホル
ダ14を巻芯Mに接近させるための傾斜移動をさせるた
めに前進方向と直角な方向に移動可能に設けられるた
め、スライド板18を曲げることなくノズルホルダ14
の傾斜移動を可能にする。
【0020】ノズル2が巻芯Mの奥まで到達すると、フ
ライヤ3が回転し、ノズル2から繰り出される線材Wが
巻芯Mに巻き付けられる。1周目の巻芯Mが終わること
に合わせて、ノズル2は線材Wの太さだけ後退する。
【0021】図7は図6に続く巻線工程を表す図であ
る。1層目の巻線時には、スライド軸19が巻線位置に
合わせて後退する。と同時にスライド板18も後退す
る。この時、スライド板18に取り付けられたリニアガ
イド41はリニアレール40を後退方向に押し付ける。
しかしながら、リニアガイド41は後退方向には移動で
きないため、リニアレール40が取り付けられたノズル
ホルダ14は、自身に固定されたリニアガイド39がス
ピンドル軸21の軸線方向とは異なる、傾斜して配置さ
れたリニアレール38上を移動する。これによりノズル
ホルダ14はリニアレール38上を傾斜移動してノズル
2を巻芯Mから離間させる。
【0022】また、ノズル2が巻芯Mの巻線区間の中央
部に位置したとき、リニアガイド39、41の中心はリ
ニアレール38、40の中心位置でかつ、スピンドル軸
21の軸線上に配置される。すなわち、ノズルホルダ1
4は巻線区間内において、ノズルホルダ14に取り付け
られたリニアレール40が、スライド板18に取り付け
られたリニアガイド41に対して、またノズルホルダ1
4に取り付けられたリニアガイド39が、フライヤ3に
取り付けられたリニアレール38に対して、スピンドル
軸21の軸線から等しい距離だけ移動することとなる。
以上のことから、ノズルホルダ14はスライド板18に
より移動しても、巻線区間内においてスピンドル軸21
の軸線からの移動量が等しくなるため、ノズルホルダ1
4の移動によるフライヤ3の慣性力の変化が最小限に抑
えられる。
【0023】図8は図7に続く巻線工程を表す図であ
る。スライド軸19が前進後退移動することによりノズ
ル2が巻芯区間を接近離間移動して、線材Wを巻芯Mに
巻き付ける。全ての巻芯Mに巻線が終了すると、スライ
ド軸19は後退し、合わせてスライド板18も後退す
る。これによりリニアガイド39,41、リニアレール
38,40を介してノズルホルダ14及びノズル2を多
極電機子Cから離間させる。そして、多極電機子Cから
離れた位置でノズル2の傾斜移動及びフライヤ3の回転
が停止する。線材Wは割出回転軸7に取り付けられた弾
性部材11(図1参照)に係止された後、カッタ12
(図1参照)により切断される。
【0024】次に、本発明のノズル50について説明す
る。図10はノズル50の断面図である。ノズル50
は、図10(a)に示すように隣り合う巻芯Mに巻線さ
れた線材Wに接触しないように、その先端部が巻線の対
象となる巻芯M側でない部分がカットされている。すな
わち、図10(b)に示すように、ノズル50はその先
端において巻線の対象となる巻芯M側が半円円筒形状部
50bとして残され、隣り合う巻芯M側が取り除かれ
る。これにより、ノズル50は巻芯Mの奥まで進入させ
ることが可能となる。また、ノズル50の先端部には、
線材Wにピンホールと呼ばれる傷が付かないように曲面
部50aが設けられている。
【0025】図11はノズル50の、巻線時における巻
芯Mに対する移動軌跡を示した図である。巻線時におい
て、ノズル50が巻芯Mの外周を回転して巻線する場
合、ノズル50の曲面部50aのうち、ノズル50のス
ピンドル軸21(図1参照)の軸線側に向く面、すなわ
ち、ノズル50の半円円筒形状部50bのみが線材Wに
接することとなる。これにより、ノズル50は線材Wが
接触しない部分をカットすることができ、巻線時にさら
に巻芯Mの奥に移動させることができるものとなる。
【0026】また、図12に示すように、ノズル50の
先端部の形状としては、次のような例も挙げられる。図
12(a)、(b)に示すように、ノズルのスピンドル
軸21の軸線側に最も近い点50cを中心にして、ノズ
ルの傾斜角度αより大きい角度である角度βでカットす
るだけでも、巻芯Cの奥まで進入させることができるも
のとなる。
【0027】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記
載した範囲を逸脱しない限り、当業者が有する知識に基
づく改良を適宣付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1としての巻線機の正面図。
【図2】図1の巻線機の駆動部の平面図。
【図3】図1の巻線機のノズル移動機構部の断面平面
図。
【図4】図1の巻線機のフライヤ付近の正面図。
【図5】図1の巻線機のフライヤ付近の平面図。
【図6】図1の巻線機の巻線工程を表す図。
【図7】図6に続く巻線機の巻線工程を表す図。
【図8】図7に続く巻線機の巻線工程を表す図。
【図9】従来の巻線機のノズルの断面図。
【図10】本発明の巻線機のノズルの断面図。
【図11】本発明の巻線機のノズルの巻線時における移
動軌跡を示した図。
【図12】図10のノズルの変形図。
【符号の説明】
2 ノズル 3 フライヤ 4 割出手段 14 ノズルホルダ 15 第一ガイド部 16 第二ガイド部 17 スライド板保持部材 18 スライド板 19 スライド軸 21 スピンドル軸 26 スライド部材移動用モータ 27 移動部材 29 ボールねじシャフト 30 ボールねじ 38 リニアレール 39 リニアガイド 40 リニアレール 41 リニアガイド 50 ノズル 50a 曲面部 50b 半円円筒形状部 70 スライド部材 80 ノズル 100 巻線機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 15/00 - 15/02 H02K 15/04 - 15/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線の対象となる多極電機子の巻芯に対
    して一定距離離れて位置し、自身の回転により前記巻芯
    線材を巻線させるためのフライヤと、このフライヤ
    に取り付けられ、前記線材を繰り出すノズルとを備え
    る巻線機であって、前記フライヤはフライヤ固定具に固定され、このフライ
    ヤ固定具はフライヤを回転させる回転軸としてのスピン
    ドル軸に取り付けられ、 前記フライヤを回転させる回転軸を構成するスピンドル
    の軸線立体的に交差するように前記フライヤの先端
    に取り付けられたリニアレールと、前記ノズルが設置さ
    れたノズルホルダに取り付けられたリニアガイドとは、
    第一ガイド部を構成し、 この第一ガイド部はリニアレールとリニアガイドとの傾
    斜した軌跡に沿って、前記ノズルホルダに設置されたノ
    ズルを 巻芯の奥に向かう程、前記巻芯に接近するように
    移動可能に案内しており、 前記フライヤの回転軸を構成するスピンドル軸内をその
    回転軸の軸線方向に直線移動しながら前記スピンドル軸
    と一体的に回転可能に設けられたスライド部材は、スラ
    イド軸とスライド板保持部材とスライド板で構成され、
    このスライド軸は前記スピンドル軸に取り付けたフライ
    ヤ固定具を貫通して取り付けられ、 前記ノズルホルダにはフライヤの回転する軸線方向とは
    直角にリニアレールが取り付けられ、このリニアレール
    に対応するリニアガイドは前記スライド軸にスライド保
    持部材を介して保持されたスライド板側に取り付けら
    れ、前記リニアレールとリニアガイドとは第二ガイド部
    を構成し、 この第二ガイド部を介して 前記スライドと前記ノズル
    ホルダとを互いに連結し、この第二ガイド部は前記スピ
    ンドル軸の軸線と交差する面内で、前記ノズルホルダを
    前記スピンドル軸の回転軸の軸線を挟んで一方の側から
    他方の側へわたる範囲内で移動可能に案内しており、 前記スライドの前記スピンドル軸の軸線方向直線
    移動に基づいて、前記第二ガイド部が前記スピンドル軸
    回転軸の軸線を跨いで移動することにより、前記ノズ
    ルホルダが前記第一ガイド部の傾斜した軌跡に沿って傾
    斜移動すると共 に、 前記スライド軸の先端には線材の案内部を設け、前記ス
    ライド軸を貫通して案内部から繰り出される線材は、前
    記フライヤと共に回転するノズルホルダに取付けたノズ
    ルによって前記巻芯に巻線される ことを特徴とする巻線
    機。
  2. 【請求項2】記ノズルはその先端部において、前記
    フライヤの回転軸を構成するスピンドル軸の軸線側とは
    反対側の一部がカットされて半円円筒形状部をなしてお
    り、かつノズルの半円円筒形状部の先端には曲面部が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の巻線機。
  3. 【請求項3】 前記ノズルは、前記フライヤの回転軸
    構成するスピンドル軸の軸線側の先端に曲面部を形成
    し、この曲面部から前記ノズルホルダ側に向けて、少な
    くとも前記ノズルのスピンドル軸の軸線に対する傾斜角
    度よりも大きな角度でカットされていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の巻線機。
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