JP3484960B2 - 熱電変換素子及び熱電変換素子の製造方法 - Google Patents

熱電変換素子及び熱電変換素子の製造方法

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JP3484960B2
JP3484960B2 JP35188197A JP35188197A JP3484960B2 JP 3484960 B2 JP3484960 B2 JP 3484960B2 JP 35188197 A JP35188197 A JP 35188197A JP 35188197 A JP35188197 A JP 35188197A JP 3484960 B2 JP3484960 B2 JP 3484960B2
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岳彦 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電変換素子の構
造及び製造方法に関し、さらに詳しくは熱電半導体の性
能劣化を防止し得るようにした熱電変換素子及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱電変換素子の製造方法は、熱電
半導体であるBi−Sb−Te系合金若しくはBi−T
e−Se系合金と電極とを接合するにあたって、拡散防
止層としてNiを5μm以上熱電半導体に直接形成し、
Sn−Pb半田材で接合をおこなっている(例えば、特
開平4−249385号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電極接
合技術では、電極接合時の熱電半導体の接合面の酸化や
空孔、微小な空隙の発生による素子性能の低下が発生す
ることがある。また、電極接合後の通電時に発生する熱
や上下面の温度差による熱応力、その熱サイクルによる
繰り返し応力の発生や結露等により、熱電半導体接合面
近傍が酸化したり歪みが発生し、素子性能の低下が起こ
ることがある。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あって、熱電半導体に性能を低下させないための合金層
を形成することで、電極接合時及び電極接合後の通電時
に熱電変換素子の劣化を防止し得る熱電変換素子及び熱
電変換素子の製造方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の熱電変換素子及び熱電変換素子の製造方法は、
熱電半導体と電極材とを接合する際に、熱電半導体の接
合面に予め熱電半導体の性能を劣化させないようにする
ための合金層を形成するようにしたものである。
【0006】本発明の請求項1の熱電変換素子は、 a.熱電半導体Bi−Te−Se系合金(一般にn型と
呼ばれるもの) b.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
と、Bi,Te,Seのうち少なくとも一種類の金属若
しくはBi−Te−Se系合金との合金層 以上のa.,b.から成ることを特徴とする。
【0007】つまり、図1に示すように熱電半導体Aの
対向する両面に合金層Bを一体に形成してある。熱電半
導体AはBi−Te−Se系合金である。合金層Bは3
価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,C,S
i,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素とB
i,Te,Seのうち少なくとも一種類の金属若しくは
Bi−Te−Se系合金との合金層である。
【0008】この請求項1のように3価若しくは4価の
元素がn型熱電半導体中に合金として存在することによ
り、キャリア濃度を減少させる効果を有する。一般に、
n型熱電変換素子は僅かに酸化すると酸素がドーパント
として作用することでキャリア濃度が増大し、ゼーベッ
ク係数が小さくなるために、性能指数であるZの値が減
少する。そこで3価及び4価の合金層Bを熱電半導体A
の表面に形成させることで、酸化によるキャリア濃度の
増大を抑制させ、ひいてはゼーベック係数の低下を抑制
し、性能の低下を抑制できる。また熱電半導体Aの切断
加工時や電極接合時、通電時に発生する応力等により、
熱電半導体接合界面近傍には微細なクラックや結晶の歪
みによる格子欠陥、Te遊離後の空孔等が多数存在して
いると考えられる。これらの空孔若しくは空隙部に3価
及び4価の元素が満たされることで、接触抵抗が減少し
性能低下防止に大きな効果がある。
【0009】本発明の請求項2の熱電変換素子は、 a′.熱電半導体Bi−Sb−Te系合金(一般にp型
と呼ばれるもの) b′.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
と、Bi,Sb,Teのうち少なくとも一種類の金属若
しくはBi−Sb−Te系合金との合金層 以上のa′.,b′.から成ることを特徴とする。
【0010】つまり、図2に示すように熱電半導体A′
の両面に合金層B′を一体に形成してある。熱電半導体
A′はBi−Sb−Te系合金である。合金層B′は3
価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,C,S
i,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素とB
i,Sb,Teのうち少なくとも一種類の金属若しくは
Bi−Sb−Te系合金との合金層である。
【0011】この請求項2のように3価若しくは4価元
素がp型熱電半導体中に合金として存在することによ
り、キャリア濃度を増大させる効果を有する。一般に、
p型熱電変換素子は酸化するとキャリア濃度が減少し、
導電率が減少するため、性能指数であるZの値が減少す
ることがある。そこで、3価及び4価元素の合金層を熱
電半導体表面上に形成することで、酸化によるキャリア
濃度の減少を抑制させ、ひいては導電率の低下を抑制
し、性能の低下を抑制できる。また熱電半導体A′の切
断加工時や電極接合時、通電時に発生する応力等によ
り、熱電半導体接合界面近傍には微細なクラックや結晶
の歪みによる格子欠陥、Te遊離後の空孔等が多数存在
していると考えられる。これらの空孔若しくは空隙部に
3価及び4価の元素が満たされることで、接触抵抗が減
少し性能低下防止に大きな効果がある。
【0012】本発明の請求項3の熱電変換素子は、 a″.請求項1または請求項2におけるn型若しくはp
型熱電半導体 b″.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
と、Bi,Sb,Te,Seのうち少なくとも一種類の
金属若しくはBi−Te−Se系合金若しくはBi−S
b−Te系合金との合金層 c.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
からなる層 以上のa″.,b″.,c.から成ることを特徴とす
る。
【0013】つまり、図3に示すように熱電半導体A″
の両面に合金層B″を一体に形成すると共に合金層B″
の上に3価若しくは4価の元素の層Cを一体に形成して
ある。熱電半導体A″はBi−Te−Se系合金(n
型)またはBi−Sb−Te系合金である。合金層B″
は3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,C,
Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素とB
i,Sb,Te,Seのうち少なくとも一種類の金属若
しくはBi−Te−Se系合金若しくはBi−Sb−T
e系合金との合金層である。元素の層Cは3価若しくは
4価元素(B,Ga,In,Tl,C,Si,Ge,S
n)のうち少なくとも一種類の元素からなる層である。
【0014】請求項3では合金層B″近傍の熱電半導体
A″若しくは合金層B″内部で結晶のゆがみを生じたり
微細なクラックが発生した場合、その空孔や空隙を満た
すための、3価若しくは4価元素の供給を行うことがで
きる。また合金層B″を構成する元素の一部と同種の元
素の層Cであるため、接合性がよく良好な接触抵抗と接
合強度が得られる。
【0015】本発明の請求項4の熱電変換素子は、 a″.請求項1または請求項2におけるn型若しくはp
型熱電半導体 b″.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
と、Bi,Sb,Te,Seのうち少なくとも一種類の
金属若しくはBi−Te−Se系合金若しくはBi−S
b−Te系合金との合金層 c.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
からなる層 d.拡散防止効果を有する金属(Ti,Cr,Co,N
i,Nb,Mo,W)のうち少なくとも一種類の元素か
らなる層 e.電極材(半田材、電極) 以上のa″.,b″.,c.,d.,e.若しくは
a″.,b″.,d.,e.からから成ることを特徴と
する。
【0016】つまり、図4に示すように熱電半導体A″
の両面に合金層B″を一体に形成すると共に合金層B″
の上に、必要に応じて3価若しくは4価の元素の層Cを
一体に形成し、その上に拡散防止層Dを一体に形成し、
拡散防止層Dの上に電極材Eを一体に形成してある。熱
電半導体A″はBi−Te−Se系合金(n型)または
Bi−Sb−Te系合金である。合金層B″は3価若し
くは4価元素(B,Ga,In,Tl,C,Si,G
e,Sn)のうち少なくとも一種類の元素とBi,S
b,Te,Seのうち少なくとも一種類の金属若しくは
Bi−Te−Se系合金若しくはBi−Sb−Te系合
金との合金層である。元素の層Cは3価若しくは4価元
素(B,Ga,In,Tl,C,Si,Ge,Sn)の
うち少なくとも一種類の元素からなる層である。拡散防
止層Dは拡散防止効果を有する金属(Ti,Cr,C
o,Ni,Nb,Mo,W)のうち少なくとも一種類の
元素からなる層である。電極材Eは電極E1 と半田材E
2 である。
【0017】請求項4では電極材Eから通電が可能であ
り、また拡散防止層Dにて電極材Eの熱電半導体A″へ
の拡散を防止でき、元素の層Cや合金層B″にて酸化や
熱電半導体A″表面の空孔や空隙の発生による性能低下
を抑制できる。本発明の請求項5の熱電変換素子の製造
方法は、熱電半導体Bi−Te−Se系合金若しくはB
i−Sb−Te系合金に、3価若しくは4価元素(B,
Ga,In,Tl,C,Si,Ge,Sn)のうち少な
くとも一種類の元素と、Bi,Sb,Te,Seのうち
少なくとも一種類の金属若しくはBi−Te−Se系合
金若しくはBi−Sb−Te系合金との合金層を形成す
る工程を有することを特徴とする。
【0018】つまり、図5に示すように熱電半導体A″
に合金層B″を一体に形成するように製造している。熱
電半導体A″はBi−Te−Se系合金(n型)または
Bi−Sb−Te系合金である。合金層B″は3価若し
くは4価元素(B,Ga,In,Tl,C,Si,G
e,Sn)のうち少なくとも一種類の元素とBi,S
b,Te,Seのうち少なくとも一種類の金属若しくは
Bi−Te−Se系合金若しくはBi−Sb−Te系合
金との合金層である。
【0019】請求項5のように製造することで、請求項
1や請求項2で述べたように酸化による性能を低下を抑
制できる熱電変換素子を製造できる。本発明の請求項6
の熱電変換素子の製造方法は、請求項5において、合金
層の表面に合金化した3価若しくは4価の元素の層を形
成する工程を有することを特徴とする。
【0020】つまり、図6に示すように熱電半導体A″
の両面に合金層B″を一体に形成し、合金層B″の上に
3価若しくは4価の元素の層Cを一体に形成するように
製造している。熱電半導体A″はBi−Te−Se系合
金(n型)またはBi−Sb−Te系合金である。合金
層B″は3価若しくは4価元素(B,Ga,In,T
l,C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の
元素とBi,Sb,Te,Seのうち少なくとも一種類
の金属若しくはBi−Te−Se系合金若しくはBi−
Sb−Te系合金との合金層である。元素の層Cは3価
若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,C,Si,
Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素からなる層
である。
【0021】請求項6のように製造することで、請求項
3のように酸化による性能の低下の抑制を持続できる熱
電変換素子を製造できる。本発明の請求項7の熱電変換
素子の製造方法は、請求項5において、3価若しくは4
価元素層を真空成膜法により熱電半導体表面に形成し、
成膜中の熱若しくは成膜後に加熱をすることで合金層を
形成する工程を有することを特徴とする。
【0022】つまり、図7に示すように熱電半導体A″
に3価若しくは4価の元素層を真空成膜法で形成し、成
膜中の熱若しくは成膜後に加熱することで合金層B″を
形成するように製造している。熱電半導体A″はBi−
Te−Se系合金(n型)またはBi−Sb−Te系合
金である。合金層B″は3価若しくは4価元素(B,G
a,In,Tl,C,Si,Ge,Sn)のうち少なく
とも一種類の元素とBi,Sb,Te,Seのうち少な
くとも一種類の金属若しくはBi−Te−Se系合金若
しくはBi−Sb−Te系合金との合金層である。
【0023】ここで真空成膜法とは、スパッタリング
(イオンプレーテング)、蒸着、CVD、溶射等であ
り、イオンビームアシスト成膜のようにイオンビームを
単独で用いたり、イオンビームで成膜をアシストするこ
とも含む。請求項7のように製造することで合金層B″
を薄く効果的に形成でき、酸化も防止することができ
る。また合金層形成工程の全てを乾式で行える。
【0024】本発明の請求項8の熱電変換素子の製造方
法は、請求項6において、3価若しくは4価元素層を真
空成膜法により熱電半導体表面に形成し、成膜中の熱若
しくは成膜後に加熱をすることで合金層及び3価若しく
は4価元素層を形成する工程を有することを特徴とす
る。つまり、図8に示すように熱電半導体A″に3価若
しくは4価の元素層を真空成膜法で形成し、成膜中の熱
若しくは成膜後に加熱することで合金層B″及び3価若
しくは4価の元素の層Cを形成するように製造してい
る。
【0025】ここで真空成膜法とは、スパッタリング
(イオンプレーテング)、蒸着、CVD、溶射等であ
り、イオンビームアシスト成膜のようにイオンビームを
単独で用いたり、イオンビームで成膜をアシストするこ
とも含む。請求項8のように製造することで合金層B″
と3価若しくは4価の元素の層Cを同時に形成でき、酸
化も防止することができる。また合金層B″と3価若し
くは4価の元素の層Cの形成工程を全て乾式で行うこと
ができる。
【0026】本発明の請求項9の熱電変換素子の製造方
法は、請求項5または請求項6において、合金層形成後
に拡散防止効果を有する金属(Ti,Cr,Co,N
i,Nb,Mo,W)のうち少なくとも一種類の元素か
らなる層を形成し、 1.Cu電極を半田接合する工程 2.半田を厚盛する工程 3.Cuメッキする工程 上記の1.,2.,3.のいずれかの方法で電極を形成
する工程を有することを特徴とする。
【0027】つまり、図9(a)に示すように熱電半導
体A″の上に合金層B″を一体に形成し、必要に応じて
図9(b)に示すように合金層B″の上に3価若しくは
4価の元素の層Cを一体に形成し、図9(c)に示すよ
うに元素の層Cの上若しくは合金層B″の上に拡散防止
層Dを一体に形成し、図9(d)または図9(e)また
は図9(f)のように電極材Eを一体に形成するように
製造している。熱電半導体A″はBi−Te−Se系合
金(n型)またはBi−Sb−Te系合金である。合金
層B″は3価若しくは4価元素(B,Ga,In,T
l,C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の
元素とBi,Sb,Te,Seのうち少なくとも一種類
の金属若しくはBi−Te−Se系合金若しくはBi−
Sb−Te系合金との合金層である。元素の層Cは3価
若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,C,Si,
Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素からなる層
である。拡散防止層Dは拡散防止効果を有する金属(T
i,Cr,Co,Ni,Nb,Mo,W)のうち少なく
とも一種類の元素からなる層である。電極材Eは電極E
1 または半田材E2 である。電極材Eを一体に積層する
場合、図9(d)のようにCu電極E1 を半田材E2
て半田付けするか、または図9(d)のように半田材E
2 を厚盛りするか、または図9(f)のようにCuメッ
キにて電極E1を形成するかにより行っている。
【0028】請求項9のように製造することで請求項4
のように、通電が可能であり、電極材Eの熱電半導体
A″への拡散を防止することによる、酸化や熱電半導体
A″表面の空孔や空隙発生による性能低下を抑制できる
熱電変換素子を製造できる。本発明の請求項10の熱電
変換素子の製造方法は、請求項9において、拡散防止層
表面にNi層を形成することを特徴とする。
【0029】つまり、図10(a)に示すように熱電半
導体A″の上に合金層B″を一体に形成し、必要に応じ
て合金層B″の上に3価若しくは4価の元素の層Cを一
体に形成し、元素の層Cの上若しくは合金層B″の上に
拡散防止層Dを一体に形成し、図10(b)に示すよう
に拡散防止層Dの上にNi層Fを一体に形成し、Ni層
Fの上に電極材Eを一体に形成するように製造してい
る。熱電半導体A″はBi−Te−Se系合金(n型)
またはBi−Sb−Te系合金である。合金層B″は3
価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,C,S
i,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素とB
i,Sb,Te,Seのうち少なくとも一種類の金属若
しくはBi−Te−Se系合金若しくはBi−Sb−T
e系合金との合金層である。元素の層Cは3価若しくは
4価元素(B,Ga,In,Tl,C,Si,Ge,S
n)のうち少なくとも一種類の元素からなる層である。
拡散防止層Dは拡散防止効果を有する金属(Ti,C
r,Co,Nb,Mo,W)のうち少なくとも一種類の
元素からなる層である。
【0030】請求項10のように製造することにより、
半田材E2 の濡れ性を確保できる。本発明の請求項11
の熱電変換素子の製造方法は、請求項10において、N
i層表面に半田濡れ性を向上させる金属層(Cu,S
n,Au,Bi−Snのうち少なくとも一種類の金属)
を形成することを特徴とする。つまり、図11(a)に
示すように熱電半導体A″の上に合金層B″を一体に形
成し、必要に応じて合金層B″の上に3価若しくは4価
の元素の層Cを一体に形成し、元素の層Cの上若しくは
合金層B″の上に拡散防止層Dを一体に形成し、拡散防
止層Dの上にNi層Fを一体に形成し、図11(b)の
ようにNi層Fの上に半田濡れ性向上層Gを一体に形成
し、図11(c)のように半田濡れ向上層Gの上に半田
付けにて半田材E2 を一体に形成し、図11(d)に示
すように半田材E2 の上にCu電極E1 を一体に形成す
るように製造している。熱電半導体A″はBi−Te−
Se系合金(n型)またはBi−Sb−Te系合金であ
る。合金層Bは3価若しくは4価元素(B,Ga,I
n,Tl,C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一
種類の元素とBi,Sb,Te,Seのうち少なくとも
一種類の金属若しくはBi−Te−Se系合金若しくは
Bi−Sb−Te系合金との合金層である。元素の層C
は3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,C,
Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素から
なる層である。拡散防止層Dは拡散防止効果を有する金
属(Ti,Cr,Co,Ni,Nb,Mo,W)のうち
少なくとも一種類の元素からなる層である。半田濡れ向
上層Gは半田濡れ性を向上させる金属層(Cu,Sn,
Au,Bi−Snのうち少なくとも一種類の金属)であ
る。
【0031】請求項11のように製造することにより、
半田材E2 の濡れ性を一層確保できる。本発明の請求項
12の熱電変換素子の製造方法は、請求項9または請求
項10または請求項11において、拡散防止層、Ni
層、半田濡れ性向上層を真空成膜法により形成する工程
を有することを特徴とする。
【0032】つまり、図12(a)に示すように熱電半
導体A″の上に合金層B″を一体に形成し、必要に応じ
て合金層B″の上に3価若しくは4価の元素の層Cを一
体に形成し、元素の層Cの上若しくは合金層B″の上に
真空成膜法によって拡散防止層Dを一体に形成し、図1
2(b)に示すように拡散防止層Dの上にNi層Fを真
空成膜法によって一体に形成し、図12(c)に示すよ
うにNi層Fの上に半田濡れ性向上層Gを真空成膜法に
よって一体に形成し、半田濡れ性向上層Gの上に電極材
Eを一体に形成するように製造している。熱電半導体
A″はBi−Te−Se系合金(n型)またはBi−S
b−Te系合金である。合金層B″は3価若しくは4価
元素(B,Ga,In,Tl,C,Si,Ge,Sn)
のうち少なくとも一種類の元素とBi,Sb,Te,S
eのうち少なくとも一種類の金属若しくはBi−Te−
Se系合金若しくはBi−Sb−Te系合金との合金層
である。元素の層Cは3価若しくは4価元素(B,G
a,In,Tl,C,Si,Ge,Sn)のうち少なく
とも一種類の元素からなる層である。拡散防止層Dは拡
散防止効果を有する金属(Ti,Cr,Co,Ni,N
b,Mo,W)のうち少なくとも一種類の元素からなる
層である。半田濡れ向上層Gは半田濡れ性を向上させる
金属層(Cu,Sn,Au,Bi−Snのうち少なくと
も一種類の金属)である。
【0033】ここで真空成膜法とは、スパッタリング
(イオンプレーテング)、蒸着、CVD、溶射等であ
り、イオンビームアシスト成膜のようにイオンビームを
単独で用いたり、イオンビームで成膜をアシストするこ
とも含む。請求項12のように製造することで、酸化防
止、成膜工程の全てを乾式で行える。
【0034】
【発明の実施の形態】熱電変換素子は例えば次のように
して製造される。熱電半導体A″はBi−Te−Se系
合金(n型)またはBi−Sb−Te系合金(p型)で
あり、この熱電半導体A″の接合部表面がサンドペーパ
ーで湿式研磨され、その後、純水で超音波洗浄が行われ
る。次いで熱電半導体A″の表面が例えばArプラズマ
エッチング(逆スパッタリング)される。次いで熱電半
導体A″の表面に3価若しくは4価の元素(B,Ga,
In,Tl,C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも
一種類の元素が図7に示すように真空成膜法により熱電
半導体A″の表面に形成し、成膜中の熱若しくは成膜後
に加熱することで合金層B″が形成される。例えば、S
nを熱電半導体A″の表面にスパッタリングし、スパッ
タリング時の加熱により熱電半導体A″にSnを拡散し
た合金層B″が形成される。このときスパッタリングの
ような真空成膜法により図8に示すように合金層B″と
3価若しくは4価の元素の層Cが形成されてもよい。上
記合金層B″または元素の層C上には、拡散防止効果を
有する金属(Ti,Cr,Co,Ni,Nb,Mo,
W)のうち少なくとも一種類の元素からなる拡散防止層
Dが図12(a)のように真空成形膜法にて形成され
る。例えばMoがスパッタリングされて元素の層Cまた
は合金層B″の上に拡散防止層Dが形成される。次いで
拡散防止層Dの上にNi層Fが図12(b)のように真
空成膜法によって形成されるのであるが、例えばNiを
表面にスパッタリングすることにより形成される。次い
で拡散防止層Dの上に半田濡れ性を向上させる金属(C
u,Sn,Au,Bi−Snのうち一種類の金属)より
なる半田濡れ性向上層Gが図12(c)に示すように真
空成膜法によって形成されるのであるが、例えばCuを
スパッタリングすることで半田濡れ性向上層Gが形成さ
れる。次に半田濡れ性向上層Gの上に電極材Eが形成さ
れるのであるが、例えば、図9(d)に示すように半田
材E2 が半田付けされ、Cu電極E1 が半田付けで接合
される。上記のようにして熱電変換素子が形成され、電
極接合時及び電極接合後の通電時に熱電半導体の劣化を
防止することができる。
【0035】以下本発明を具体的な実施例によりさらに
詳細に説明する。 (実施例)本発明の実施例で用いた熱電半導体は、p
型、n型とも粉末押出焼結材であり、その成分はp型は
Bi0.5,Sb1.5,Te3、n型がBi2,Te
2.85,Se0.15である。この熱電半導体の表面
に、下記のようにSn,Mo,Ni,Cuを順次成膜し
た。
【0036】Sn,Mo,Ni,Cuの成膜条件及び合
金層の形成法は以下の通りである。 1).熱電半導体を400番サンドペーパーで湿式研磨
する。 2).純水で超音波洗浄を行い乾燥させる。 3).Ar、6.6Pa、300Wで60s、RFプラ
ズマを発生させ、熱電半導体表面を逆スパッタリングす
る。
【0037】4).Ar、0.4Pa、1500Wで2
0s、DCプラズマを発生させ、Snターゲットをスパ
ッタリングすることにより、0.5μmの薄膜を形成す
る。このとき、スパッタリング粒子による加熱で、0.
1〜0.5μmの合金層が形成されると共にSn鏡面膜
(緻密な膜の形成、すなわち多孔質膜の場合は鏡面膜が
形成されない。)が形成される。
【0038】5).Ar、1.0Pa、3000Wで3
0s、DCプラズマを発生させ、Moターゲットをスパ
ッタリングすることにより、0.5μmの拡散防止層を
形成する。 6).Ar、0.2Pa、3000Wで30s、DCプ
ラズマを発生させ、Niターゲットをスパッタリングす
ることにより、0.6μmのNi層を形成する。
【0039】7).Ar、4.0Pa、3000Wで4
0s、DCプラズマを発生させ、Cuターゲットをスパ
ッタリングすることにより、1.0μmのCu層を形成
する。 8).半田付けを行う。 9).Cu電極を接合する上記のように作製した熱電変
換素子の性能指数Zを測定し、さらに下記条件で加熱し
た後の性能指数Zを測定した。表1にn型熱電変換素子
の加熱試験結果、表2にp型熱電変換素子の加熱試験結
果を示す。この結果からいずれも性能劣化が見られない
ことがわかる。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】作製した熱電変換素子のp型とn型を直列
につなぎ熱電変換モジュールを作製し、熱サイクル試験
を行った。熱サイクル試験はモジュールの両面が変形し
ないように熱交換基板で15kgf固定し、片面の温度
を常に30℃以下に保ったまま、もう一方の面を30℃
から80℃に変化させた。温度は電流(5A)をオン/
オフすることにより変化させた。熱サイクル試験前と試
験後のモジュールの電気抵抗の測定結果を表3に示す。
これにより本発明モジュール使用時の経時劣化が小さい
ことが明らかである。
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、3価若しく
は4価元素がn型熱電半導体中に合金として存在するこ
とにより、キャリア濃度を減少させる効果を有する。一
般に、n型熱電変換素子は僅かに酸化すると酸素がドー
パントとして作用することでキャリア濃度が増大し、ゼ
ーベック係数が小さく成るため、性能指数Zが減少す
る。そこで、3価及び4価元素の合金層を熱電半導体表
面上に形成することで、酸化によるキャリア濃度の増大
を抑制させ、ひいてはゼーベック係数の低下を抑制し、
性能の低下を抑制できる。
【0045】本発明の請求項2の発明は、3価若しくは
4価元素がp型熱電半導体中に合金として存在すること
により、キャリア濃度を増加させる効果を有する。一般
に、p型熱電変換素子は酸化するとキャリア濃度が減少
し、導電率が減少するため、性能係数Zが減少すること
がある。そこで、3価及び4価元素の合金層を熱電半導
体表面上に形成することで、酸化によるキャリア濃度の
減少を抑制させ、ひいては導電率の低下を抑制し、性能
低下を抑制できる。
【0046】本発明の請求項3の発明は、接触抵抗が減
少し性能低下の防止に大きな効果がある。つまり、熱電
半導体の切断加工時や電極接合時、通電時に発生する応
力等により、熱電半導体接合界面近傍には微細なクラッ
クや結晶の歪み、Te遊離後の空孔が多数存在している
と考えられる。そこで合金層の表面に3価若しくは4価
の元素膜が存在することで、これらの空孔若しくは空隙
部に3価及び4価の元素が満たされ、接触抵抗が減少し
性能低下防止に大きな効果がある。
【0047】本発明の請求項4の発明は、通電が可能で
あり、電極材の熱電半導体への拡散が防止でき、また酸
化や熱電半導体表面の空孔や空隙の発生による性能低下
を抑制できる。本発明の請求項5の発明は、請求項1や
請求項2の発明のように酸化による性能の低下を抑制で
きる熱電変換素子を製造できる。
【0048】本発明の請求項6の発明は、請求項3の発
明のように酸化による性能の低下の抑制を持続できる熱
電変換素子を製造できる。本発明の請求項7の発明は、
合金層を薄く効果的に形成でき、酸化も防止することが
できる。また合金層形成工程の全てを乾式で行える。本
発明の請求項8の発明は、合金層と3価若しくは4価の
元素の層を同時に形成でき、酸化も防止することができ
る。また合金層と3価若しくは4価の元素の層の形成工
程を全て乾式で行える。
【0049】本発明の請求項9の発明は、請求項4のよ
うに通電が可能であり、電極材の熱電半導体への拡散を
防止することによる、また酸化や熱電半導体表面の空孔
や空隙の発生による性能低下を抑制できる熱電変換素子
を製造できる。本発明の請求項10の発明は、Ni層に
より半田の濡れ性が確保できる。本発明の請求項11の
発明は、Cu,Sn,Auのうち少なくとも一種類の金
属層により半田の濡れ性を向上できる。
【0050】本発明の請求項12の発明は、請求項9乃
至請求項11の成膜を真空中で行うことにより酸化を防
止できる。また成膜工程の全てを乾式で行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はn型熱電半導体に合金層を形成した状
態の断面図、(b)は(a)のX部拡大図である。
【図2】(a)はp型熱電半導体に合金層を形成した状
態の断面図、(b)は(a)のX部拡大図である。
【図3】(a)は熱電半導体に合金層及び3価若しくは
4価の元素の層を形成した状態の断面図、(b)は
(a)のX部拡大図である。
【図4】(a)は熱電半導体に合金層、3価若しくは4
価の元素の層、拡散防止層及び電極材を形成した状態の
断面図、(b)は(a)のX部拡大図である。
【図5】熱電半導体に合金層を形成する状態を説明する
断面図である。
【図6】(a)は熱電半導体に合金層及び3価若しくは
4価の元素の層を形成した状態の断面図、(b)は
(a)のX部拡大図である。
【図7】熱電半導体に真空成膜法により合金層を形成す
る状態を説明する断面図である。
【図8】熱電半導体に真空成膜法により合金層及び3価
若しくは4価の元素の層を形成する状態を説明する断面
図である。
【図9】熱電半導体に合金層、3価若しくは4価の元素
の層、拡散防止層及び電極材を形成する状態を説明する
断面図である。
【図10】拡散防止層のにNi層を形成する状態を説明
する断面図である。
【図11】拡散防止層の上にNi層、半田濡れ性向上
層、電極材を形成する状態を説明する断面図である。
【図12】(a)は拡散防止層を形成する状態を説明す
る断面図、(b)はNi層を形成する状態を説明する断
面図、(c)は半田濡れ性向上層を形成する状態を説明
する断面図である。
【符号の説明】
A n型熱電半導体 A′ p型熱電半導体 A″ n型またはp型熱電半導体 B 合金層 B′ 合金層 B″ 合金層 C 3価若しくは4価の元素の層 D 拡散防止層 E 電極材 F Ni層 G 半田濡れ性向上層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 35/16 H01L 35/32

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.熱電半導体Bi−Te−Se系合金
    (n型) b.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
    C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
    と、Bi,Te,Seのうち少なくとも一種類の金属若
    しくはBi−Te−Se系合金との合金層 以上のa.,b.から成ることを特徴とする熱電変換素
    子。
  2. 【請求項2】a′.熱電半導体Bi−Sb−Te系合金
    (p型) b′.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
    C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
    と、Bi,Sb,Teのうち少なくとも一種類の金属若
    しくはBi−Sb−Te系合金との合金層 以上のa′.,b′.から成ることを特徴とする熱電変
    換素子。
  3. 【請求項3】a″.請求項1または請求項2におけるn
    型若しくはp型熱電半導体 b″.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
    C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
    と、Bi,Sb,Te,Seのうち少なくとも一種類の
    金属若しくはBi−Te−Se系合金若しくはBi−S
    b−Te系合金との合金層 c.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
    C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
    からなる層 以上のa″.,b″.,c.から成ることを特徴とする
    熱電変換素子。
  4. 【請求項4】a″.請求項1または請求項2におけるn
    型若しくはp型熱電半導体 b″.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
    C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
    と、Bi,Sb,Te,Seのうち少なくとも一種類の
    金属若しくはBi−Te−Se系合金若しくはBi−S
    b−Te系合金との合金層 c.3価若しくは4価元素(B,Ga,In,Tl,
    C,Si,Ge,Sn)のうち少なくとも一種類の元素
    からなる層 d.拡散防止効果を有する金属(Ti,Cr,Co,N
    i,Nb,Mo,W)のうち少なくとも一種類の元素か
    らなる層 e.電極材(半田材、電極) 以上のa″.,b″.,c.,d.,e.若しくは
    a″.,b″.,d.,e.からから成ることを特徴と
    する熱電変換素子。
  5. 【請求項5】 熱電半導体Bi−Te−Se系合金若し
    くはBi−Sb−Te系合金に、3価若しくは4価元素
    (B,Ga,In,Tl,C,Si,Ge,Sn)のう
    ち少なくとも一種類の元素と、Bi,Sb,Te,Se
    のうち少なくとも一種類の金属若しくはBi−Te−S
    e系合金若しくはBi−Sb−Te系合金との合金層を
    形成する工程を有することを特徴とする熱電変換素子の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、合金層の表面に合金
    化した3価若しくは4価の元素の層を形成する工程を有
    することを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5において、3価若しくは4価元
    素を真空成膜法により熱電半導体表面に形成し、成膜中
    の熱若しくは成膜後に加熱をすることで合金層を形成す
    る工程を有することを特徴とする熱電変換素子の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項6において、3価若しくは4価元
    素層を真空成膜法により熱電半導体表面に形成し、成膜
    中の熱若しくは成膜後に加熱をすることで合金層及び3
    価若しくは4価元素層を形成する工程を有することを特
    徴とする熱電変換素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5または請求項6において、合金
    層形成後に拡散防止効果を有する金属(Ti,Cr,C
    o,Ni,Nb,Mo,W)のうち少なくとも一種類の
    元素からなる層を形成し、 1.Cu電極を半田接合する工程 2.半田を厚盛する工程 3.Cuメッキする工程 上記の1.,2.,3.のいずれかの方法で電極を形成
    する工程を有することを特徴とする熱電変換素子の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、拡散防止層表面に
    Ni層を形成することを特徴とする熱電変換素子の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、Ni層表面に半
    田濡れ性を向上させる金属層(Cu,Sn,Au,Bi
    −Sn半田のうち少なくとも一種類の金属)を形成する
    ことを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9または請求項10または請求
    項11において、拡散防止層、Ni層、半田濡れ性向上
    層を真空成膜法により形成する工程を有することを特徴
    とする熱電変換素子の製造方法。
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