JP3484350B2 - タイヤの製造方法及びそれに用いる加熱装置 - Google Patents

タイヤの製造方法及びそれに用いる加熱装置

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    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/0005Pretreatment of tyres or parts thereof, e.g. preheating, irradiation, precuring
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱による予
備加熱を利用することにより、加硫時間を短縮しうるタ
イヤの製造方法及びそれに用いる加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤの加硫には、一般に、図8に示す
ように、タイヤ成形腔a1を有する外金型aと、このタ
イヤ成形腔a1の内周面に生タイヤtを押付けるブラダ
ーbとを具える加硫装置が用いられ、外金型aに内蔵す
るヒータh及びブラダーb内に充填されるスチームe等
の熱媒体から熱伝導する一様な熱量によって生タイヤの
内外から加熱される。
【0003】しかしながら、タイヤ構造では、周知の通
りトレッド部、サイドウォール部、ビード部などの部位
によって厚さが相違し、従って、従来の方法では、特に
厚さが大なトレッド部やビード部において多くの加熱時
間が必要となり、タイヤ全体としての加硫時間を長くす
るという問題点がある。又このとき、厚さが小な例えば
サイドウォール部においては過加硫となるなど加硫度の
不均一化を招き、タイヤ性能を低下させる恐れもある。
【0004】なお、例えば特開平8−335496号公
報には、本加硫に先駆け、所謂電磁波の作用を利用した
マイクロ波(300MHz〜30GHz)によって生タ
イヤを加熱することが提案されているが、前記公報に記
載の如く、マイクロ波加熱は温度上昇が急激でありコン
トロールが極めて難しく、しかもタイヤの構成部材であ
るスチールコードやビードワイヤなどの金属材料の端部
が過剰に加熱されて異常昇温するという問題もある。
【0005】そこで本発明は、前記マイクロ波加熱より
も低い周波数域の誘導加熱を用い、かつタイヤ面の一部
に導電材からなる温度調整手段を配することを基本とし
て、厚さの異なるタイヤ各部を、要求する温度分布で容
易にコントロールしながら迅速に予備加熱することがで
き、これにより本加硫においてタイヤ全体を均一な温度
で加硫することが可能となり、加硫時間の大巾な短縮を
達成しうるタイヤの製造方法及びそれに用いる加熱装置
の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願の請求項1の発明は、導電材からなる導電補強
部材が配されたトロイド状の生タイヤを本加熱に先駆け
て予備加熱するタイヤの製造方法であって、導電線がビ
ード底部とトレッド部とを通って螺旋に周回する加熱コ
イル部を生タイヤを囲んで装着するとともに、生タイヤ
の外表面と内腔面とを含むタイヤ面の少なくとも一部に
導電材からなる温度調整手段を配し、かつ前記加熱コイ
ル部に通電し、電磁誘導作用による前記導電材の誘導加
熱によって生タイヤを予備加熱することを特徴としてい
る。
【0007】又請求項2のタイヤの製造方法の発明で
は、前記温度調整手段がシート状をなし、かつ生タイヤ
均熱のためにトレッド部又はビード部のタイヤ面のう
ち、温度上昇のおそい範囲に添設することを特徴として
いる。なお、前記温度上昇のばらつきは、前記導電補強
部材に含まれる導電材のボリュームの差、及び加熱コイ
ル部と導電補強部材との距離の差が原因して発生する。
【0008】又請求項3のタイヤの製造方法の発明で
は、前記タイヤ外面の少なくとも一部が、予備加熱の間
に、温度が測定されることを特徴としている。
【0009】又請求項4のタイヤの製造方法の発明で
は、前記加熱コイル部と生タイヤとを相対回転させるこ
とを特徴としている。
【0010】又請求項5の発明は、前記請求項1に用い
る加熱装置であって、加熱コイル部が、軸方向に分割可
能としたことを特徴としている。
【0011】又請求項6のタイヤの加熱装置の発明で
は、前記加熱コイル部が、生タイヤの一部又は全部を囲
む長さを有することを特徴としている。
【0012】又請求項7のタイヤの加熱装置の発明で
は、前記加熱コイル部と生タイヤとを相対回転させる回
転手段を有することを特徴としている。
【0013】なお「誘導加熱」とは、周知のように、高
周波磁場内に磁性体または導電体をおくと、ヒステリシ
ス損と渦電流によるジュール熱とによって、極めて短時
間に発熱が起こり、この電磁誘導作用による発熱を利用
して金属を直接加熱することを意味する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1は、タイヤの加熱装置1を
モデル化して示す線図であり、加熱装置1は、導電線2
が生タイヤ31のビード底部34Aとトレッド部32と
を通って螺旋に周回する加熱コイル部3を具え、前記導
電線2に接続される高周波電源4からの通電により、前
記加熱コイル部3は、タイヤ周方向に向く高周波磁束G
を発生せしめ、これによる電磁誘導作用によって、磁界
内に配される生タイヤ31を誘導加熱する。
【0015】前記加熱装置1は、本例では、導電補強部
材30を有するトロイド状の生タイヤ31を、本加熱で
ある金型内での加硫加熱に先駆けて予備加熱するために
用いられる。
【0016】なお生タイヤ31は、図6に示すように、
トレッド部32と、その両端からタイヤ半径方向内方に
のびる一対のサイドウォール部33と、その内方端に位
置しかつビードコア35で補強されるビード部34とを
具えている。又前記ビード部34、34間には、カーカ
ス36が架け渡されるとともに、このカーカス36の外
側かつトレッド部32の内方にはブレーカ37が配され
る。
【0017】前記ビードコア35は、スチール製のビー
ドワイヤを複数層に巻回したリング状をなし、通常、4
〜8本のビードワイヤを横に並べた帯体を用いるテープ
ドタイプ、或いは1本のビードワイヤを連続巻きしたシ
ングルワインドタイプのものが使用される。
【0018】前記ブレーカ37は、スチール製のブレー
カコードをタイヤ赤道に対して70°以下の角度で配列
した2枚以上のブレーカプライからなり、本例では、こ
のブレーカコードと前記ビードワイヤとによって、導電
性の前記導電補強部材30を構成している。
【0019】なお前記カーカス36は、カーカスコード
をタイヤ赤道に対して70〜90°の角度で配列した1
枚以上のカーカスプライからなる。本例では、カーカス
コードを、例えばナイロン、ポリエステル、レーヨン等
の有機繊維コードである非導電材で形成した場合を例示
しているが、スチールコードを用いるときには前記導電
補強部材30を構成しうる。
【0020】従って、厚さが大であり多くの加熱時間が
必要な、少なくともトレッド部32とビード部34と
に、導電補強部材30を埋設している。
【0021】又前記加熱装置1を詳しく説明すると、図
2、3に示すように、加熱装置1は、互いに接離移動可
能に保持される上下の支持板6U、6L、前記上の支持
板6Uに取付く上のコイル部分7Uと前記下の支持板6
Lに取付く下のコイル部分7Lとからなる加熱コイル部
3、及び前記上下のコイル部分7U、7Lを電気的に接
続しうる接続手段9を具える。
【0022】本例では、前記下の支持板6Lは、脚片1
0上端に水平支持され、又上の支持板6Uは、下の支持
板6Lの一側縁に取付く蝶番状の枢着具11により、小
間隙gを有して互いに平行に向き合う近接位置Y1と、
例えば起立して下の支持板6Lから離れる離間位置Y2
との間を移動可能に枢着点11Aまわりで枢支される。
なお、前記枢着具11に代えて昇降具を用い、上の支持
板6Uを水平に昇降移動可能に支持することもでき、こ
の時、昇降具として、例えばボールネジ機構、ラック・
ピニオン機構、リンク機構などの周知の構造を採用しう
る。
【0023】又前記上下の支持板6U、6Lは、夫々、
環状孔12を透設することにより円板状の内支持板片1
3と、その外側の外支持板片14とに区分され、この環
状孔12によって前記生タイヤ31を横向きで収容する
収容部を形成する。従って、環状孔12の内周縁12i
の直径は、前記ビード底部34Aがなすビード内径より
も小であり、かつ環状孔12の外周縁12oの直径は、
前記トレッド部32がなすタイヤ外径よりも大としてい
る。又、この内支持板片13と外支持板片14とは、複
数の連結部材15によって一体に連結される。上の支持
板6Uに配される連結部材15は、その環状孔12の上
方側を通って環状孔12を横切る上の継ぎ部16Uを有
するコ字状をなし、又下の支持板6Lに配される連結部
材15は、その環状孔12の下方側を通って環状孔12
を横切る下の継ぎ部16Lを有するコ字状をなす。
【0024】前記上のコイル部分7Uは、前記内支持板
片13の外周縁部から外支持板片14の内周縁部まで半
円弧状に湾曲してのびる導電線からなる複数の上半円弧
線17Uから形成され、該上半円弧線17Uは、本例で
は、前記環状孔12の全周に亘って略一定の間隔を有し
て配される。
【0025】又下のコイル部分7Lも、前記上のコイル
部分7Uと略同構成の複数の下半円弧線17Lから形成
される。従って、複数の上半円弧線17Uと下半円弧線
17Lとは、互いに協働して生タイヤ31を螺旋に周回
する加熱コイル部3を、本例では、生タイヤ31の全周
に亘って形成するとともに、前記加熱コイル部3は、上
半円弧線17Uと下半円弧線17Lとの間、すなわち上
下のコイル部分7U、7L間に設けるタイヤ収納スペー
スHを、開放自在に構成している。
【0026】又前記上半円弧線17U及び下半円弧線1
7Lの各端部は、図5に示すように、前記支持板6U、
6Lから前記小間隙g側に突出する接続手段9によっ
て、ON・OFF可能に接続される。
【0027】前記接続手段9は、本例では、一方の支持
板、本例では上の支持板6Uに固定されるとともに内端
に球面状の凸状端子部19Aを膨出させた第1の端子金
具19と、他方の支持板6Lに配される第2の端子金具
20とからなる。この第2の端子金具20は、前記支持
板6Lに設ける軸受け孔21によって摺動自在に保持さ
れる胴部20Bの内端に、前記凸状端子部19Aと係合
しうる球面状の受け面を有する凹状端子部20Aを具
え、この凹状端子部20Aは、例えば支持板6Lとの間
に配するバネ部材22によって内方に付勢される。
【0028】従って、前記離間位置Y2において各端子
金具19、20は、互いに離間してOFF状態となる一
方、近接位置Y1においては、凸状端子部19Aと凹状
端子部20Aとが係合かつ圧接し、自動的にON状態に
接続される。
【0029】又図4に示すように、前記下の継ぎ部16
Lの中央部分23は、タイヤ収納スペースH内を横切っ
てのび、本例では、この中央部分23上に載置されるリ
ング状のトレイ24を用い、前記生タイヤ31を前記タ
イヤ収納スペースHの中央高さ位置に保持している。な
おトレイ24は、生タイヤ31のサイドウォール部33
外面を受ける受け部24Aを具える。
【0030】ここで、少なくとも、前記支持板6U、6
Lと、連結部材15と、枢着具11とトレイ24とは、
前記加熱コイル部3による電磁誘導作用に影響を与えな
いように、合成樹脂などの非導電材で形成することが必
要である。又上下の支持板6U、6Lには、近接位置Y
1での位置決めを行うために、例えば、位置決めピンや
小間隙g保持用のスペーサ等を用いた位置決め手段(図
示しない)を配することが好ましい。
【0031】次に、前記加熱装置1を用いたタイヤの製
造方法を説明する。この製造方法は、本加熱に先駆けて
前記生タイヤ31を誘導加熱によって予備加熱する予備
加熱工程を含み、この予備加熱工程では、まず前記上の
支持板6Uの接離移動によって開閉するタイヤ収納スペ
ースH内に生タイヤ31を投入する。
【0032】前記タイヤ収納スペースHが閉止される近
接位置Y1では、接続手段9における各端子金具19、
20がON状態に接続され、従って、導電線がビード底
部34Aとトレッド部2とを通って螺旋に周回する加熱
コイル部3を、生タイヤ31に装着できる。
【0033】しかる後、高周波電源4を作動して前記可
熱コイル部3に通電し、これによって生じるタイヤ周方
向の高周波磁束Gにより、生タイヤ31内の導電補強部
材30を誘導加熱(自己発熱)せしめ、少なくとも厚肉
のトレッド部32及びビード部34をその内部から有効
に加熱する。
【0034】このとき、トレッド部32及びビード部3
4を、各部32、34が夫々必要とする温度までコント
ロールしながら昇温させるために、及び昇温時に各部3
2、34内の温度が夫々均一となるように、タイヤ面S
のうち、温度上昇がおそい範囲に、導電材からなる温度
調整手段25を配している。なお前記「タイヤ面S」と
は、図6に示すように、生タイヤ31の外表面S1と内
腔面S2とを含む面を意味する。
【0035】前記温度調整手段25としては、厚さ0.
1mm以下程度とした例えば鉄製のシート状体26が、
取扱い性の観点から好適であり、前記タイヤ面Sの一部
に周方向に実質的に連続して巻装される。この温度調整
手段25は、誘導加熱による自己発熱によって、前記導
電補強部材30による加熱不足を補う一方、タイヤ面側
から加熱して内部温度の均一化を達成する。
【0036】前記温度調整手段25は、一般的には、ビ
ード部34よりもゴムボリュームが大なトレッド部32
に、しかもブレーカ37である導電補強部材30からの
距離が大となる外表面S1側に貼着されるが、導電補強
部材30の構成条件などの種々の条件に応じ、ビード部
34に或いは双方に配することもできる。
【0037】なお、誘導加熱に用いられる高周波電源4
の周波数は、通常、50Hz〜1MHzの範囲である
が、周波数が高いと所謂表皮効果が大きくなり温度ムラ
となる傾向が強く、従って、本例では、1KHz〜50
0KHzの範囲、例えば約25KHz程度の低周波数域
で使用することが好ましい。
【0038】又前記予備加熱工程では、例えば赤外線温
度センサー等の非接触の温度センサー27(図1に示
す)により表面温度を測定し、予備加熱工程の終了、或
いは高周波電源4の出力の制御などを行いうるが、例え
ば高周波電源4の出力を一定とし、作動時間を制御する
ことにより加熱温度を管理しても良い。
【0039】なお、本例では、前記加熱コイル部3が、
生タイヤ31の全周を囲む長さを有することにより、前
記生タイヤ31を固定して保持した場合にも周方向に均
一に加熱することができる。
【0040】しかしながら、図7に示す如く、加熱コイ
ル部3を、生タイヤ31の一部、例えば周方向長さの1
/4程度を囲む長さで形成することもでき、かかる場合
には、生タイヤ31を加熱コイル部3に対して相対回転
させることが必要である。そのためには、前記加熱装置
1の、例えば下の継ぎ部16U又はトレイ24に、ベア
リングなどを用いてタイヤ軸廻りで生タイヤ31を回転
可能に保持する回転手段(図示せず)を設けることがで
きる。
【0041】
【実施例】図6に示すタイヤサイズ195/65R15
の乗用車用タイヤの生タイヤを試作し、図1〜5に示す
加熱装置を用い、以下の条件で予備加熱を行った。 ・温度調整手段:厚さ0.1mmの鉄製シートをトレッ
ド部の外表面S1に周方向に連続して貼着。 ・高周波電源の周波数:25KHz ・設定温度(トレッド部/ビード部):70゜C/70
゜C
【0042】加熱時間約1分15秒で、トレッド部及び
ビード部を夫々70゜Cに均一に加熱することができ
た。
【0043】これを、従来の加硫金型による本加熱によ
って加硫したところ、標準加硫時間が従来10分であっ
たものが、75秒の短縮を達成することができた。
【0044】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成しているため、
厚さの異なるタイヤ各部を、要求する温度分布で容易に
コントロールしながら迅速に予備加熱することができ、
これにより本加硫においてタイヤ全体を均一な温度で加
硫することが可能となり、加硫時間の短縮を達成しう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の加熱装置をモデル化して示
す略図である。
【図2】加熱装置を具体的に示す斜視図である。
【図3】その断面図である。
【図4】生タイヤの装着状体を示す断面図である。
【図5】接続手段の一例を示す断面図である。
【図6】本発明に好適に用いられる生タイヤの一例を示
す断面図である。
【図7】加熱コイル部の他の実施例を示す線図である。
【図8】従来技術を説明する断面図である。
【符号の説明】
3 加熱コイル部 25 温度調整手段 30 導電補強部材 31 生タイヤ 32 トレッド部 34A ビード底部 S タイヤ面 S1 生タイヤの外表面 S2 生タイヤの内腔面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 35/00 - 35/14 B29C 33/00 - 33/68

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電材からなる導電補強部材が配されたト
    ロイド状の生タイヤを本加熱に先駆けて予備加熱するタ
    イヤの製造方法であって、 導電線がビード底部とトレッド部とを通って螺旋に周回
    する加熱コイル部を生タイヤを囲んで装着するととも
    に、 生タイヤの外表面と内腔面とを含むタイヤ面の少なくと
    も一部に導電材からなる温度調整手段を配し、かつ前記
    加熱コイル部に通電し、電磁誘導作用による前記導電材
    の誘導加熱によって生タイヤを予備加熱することを特徴
    とするタイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】前記温度調整手段がシート状をなし、かつ
    生タイヤ均熱のためにトレッド部又はビード部のタイヤ
    面のうち、温度上昇がおそい範囲に添設することを特徴
    とする請求項1記載のタイヤの製造方法。
  3. 【請求項3】前記タイヤ外面の少なくとも一部が、予備
    加熱の間に、温度が測定されることを特徴とする請求項
    1又は2記載のタイヤの製造方法。
  4. 【請求項4】前記加熱コイル部と生タイヤとを相対回転
    させることを特徴とする請求項1、2又は3記載のタイ
    ヤの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1に用いる加熱装置であって、加熱
    コイル部が、軸方向に分割可能としたことを特徴とする
    タイヤの加熱装置。
  6. 【請求項6】前記加熱コイル部が、生タイヤの一部又は
    全部を囲む長さを有することを特徴とする請求項5記載
    のタイヤの加熱装置。
  7. 【請求項7】前記加熱コイル部と生タイヤとを相対回転
    させる回転手段を有することを特徴とする請求項5又は
    6記載のタイヤの加熱装置。
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