JP4387047B2 - 中心機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上部リングを下部リングに対して昇降させる中心機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、成形機で成形された生タイヤは、所定の保管場所のラックに室温の環境下で保管された後、生産計画に基づいてラックから取り出されて加硫機に搬入される。この後、例えばブラダ方式の加硫機においては、生タイヤをモールドの型締めによりモールド内に装填した後、タイヤ穴に挿入されたブラダ内に高温、高圧の加圧媒体を供給することによって、ブラダを伸展させてタイヤ内壁面に密接させる。そして、ブラダを介してタイヤ内壁面を加熱しながらモールド方向に押圧することによって、生タイヤのトレッド部にモールドのタイヤ溝を形成する。また、加熱されたモールドと高温の加圧媒体に接するブラダとで生タイヤを外側および内側から加熱し、生タイヤを早期に加硫開始温度(100℃〜120℃以上)にまで昇温させることによって、短時間で加硫成形を完了するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来においては、モールドおよびブラダにより生タイヤの外側および内側から加熱することにより短時間で加硫成形を完了するようにしているが、生タイヤが熱伝導率の低いゴムを主要な構成材料にしているため、生タイヤの表面側が短時間で昇温しても、内部側の昇温が遅れ、特に大きな厚みを有したトレッド肉厚部やビード部における内部中心の昇温の遅れが顕著となる。従って、生タイヤの表面部分の加硫を終えた場合でも、加硫温度への昇温が遅れる内部の加硫を終えるまでは、加硫成形を継続する必要があるため、加硫成形を十分に短時間で完了することができないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、加硫成形を十分に短時間で完了することができる中心機構を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、下部リングの中心部に昇降可能に貫挿され、該下部リングに対して上部リングを昇降させるセンターポストと、前記下部リングおよび前記上部リングにより保持された生タイヤのタイヤ内周側における前記センターポストの外周位置に配置され、該生タイヤに対して熱量を付与する発熱手段と、前記加熱手段を前記センターポストの昇降とは独立して任意の位置に移動可能な移動手段とを有することを特徴としている。
上記の構成によれば、生タイヤの肉厚部に熱量を重点的に付与するように発熱手段を移動させることによって、肉厚部を急速に昇温させることができる。これにより、生タイヤのタイヤ内周側に高温の蒸気等の加熱媒体を供給し、この加熱媒体だけで生タイヤ全体を均一な熱量で加熱する場合よりも、短時間で生タイヤ全体を加硫温度にまで昇温させることができることから、加硫成形を短時間で完了することができる。さらに、加熱手段から大きな熱量を放出させれば、この熱量で加硫成形を行うことが可能になるため、高温の加熱媒体を供給する必要がなくなり、結果として加熱媒体を供給する装置に要するコストを低減することができる。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1記載の中心機構であって、前記移動手段は、前記センターポストに移動自在に外挿されており、上部の取付領域が前記上部リングと下部リングとの間に位置され、下部の駆動領域が前記下部リングの下方に位置された筒状部材と、前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を任意の高さ位置に昇降可能な第1駆動機構とを有し、前記発熱手段は、前記筒状部材の取付領域の全周に巻回して設けられた加熱ヒータであることを特徴としている。
上記の構成によれば、加熱ヒータを筒状部材に容易に取り付けることができると共に、第1駆動手段の簡単な構成により筒状部材を任意の高さ位置に昇降させることによって、加熱ヒータを生タイヤの肉厚部に接近させ、この肉厚部を重点的に加熱することができる。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1記載の中心機構であって、前記移動手段は、前記センターポストに移動自在に外挿されており、上部の取付領域が前記上部リングと下部リングとの間に位置され、下部の駆動領域が前記下部リングの下方に位置された筒状部材と、前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を任意の高さ位置に昇降可能な第1駆動機構と、前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を前記センターポストを回転中心として回転可能な第2駆動機構とを有することを特徴としている。
上記の構成によれば、筒状部材の回転により発熱手段がセンターポストの周囲を旋回することになるため、発熱部材が取付領域の周方向の一部に設けられていたり、周方向に不均一な状態で発熱していた場合であっても、生タイヤの周方向の全体に均一に熱量を付与することができる。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1記載の中心機構であって、前記移動手段は、前記センターポストに移動自在に外挿されており、上部の取付領域が前記上部リングと下部リングとの間に位置され、下部の駆動領域が前記下部リングの下方に位置された筒状部材と、前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を任意の高さ位置に昇降可能な第1駆動機構と、前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を前記センターポストを回転中心として回転可能な第2駆動機構とを有し、前記発熱手段は、前記筒状部材の取付領域に設けられ、所定方向に光を出射して熱量を付与するように設定された指向性ランプであることを特徴としている。上記の構成によれば、指向性ランプがセンターポストの周囲を旋回することになるため、指向性ランプによる光の出射方向に存在する生タイヤの照射部位に対して周方向の全体にわたって均一に熱量を付与することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図9に基づいて以下に説明する。
本実施の形態に係る加硫機は、図2に示すように、所定の高さ位置に設定されたモールド固定部2と、モールド固定部2に対して昇降するモールド昇降部3とを有している。モールド固定部2は、生タイヤ4の下サイドウオール4bに当接する下サイドモールド5と、下サイドモールド5を所定温度に加熱する下加熱機構9と、下加熱機構9および下サイドモールド5の中心部に貫設された中心機構10と、中心機構10および下加熱機構9を支持するベースフレーム11とを有している。
【0010】
尚、生タイヤ4は、図6に示すように、両端部が曲折されたカーカス組立体51と、カーカス組立体51の曲折部に設けられた金属製のビードワイヤ52と、カーカス組立体51の内周面に貼設されたゴム製のインナーライナ53と、カーカス組立体51の外周面および側周面にそれぞれ貼設されたゴム製のトレッド部材54およびサイドウオール部材55と、トレッド部材54およびカーカス組立体51間に設けられた金属製のベルト部材56とを有することによって、大きな肉厚のトレッド部4aおよびビード部4c・4c’のタイヤ内部に金属製部材(ビードワイヤ52、ベルト部材56)を有した構成にされている。
【0011】
また、図2に示すように、モールド固定部2の下加熱機構9は、下サイドモールド5を面状に支持する円盤形状の下プラテン6を有している。下プラテン6は、高温の蒸気が供給される内部空間を有しており、この内部空間に供給される蒸気により発熱し、下サイドモールド5を面状に加熱する。さらに、下加熱機構9は、下プラテン6を支持するプラテンサポート7と、下プラテン6の熱をプラテンサポート7に伝達させないように下プラテン6およびプラテンサポート7間に介装された断熱板8とを有している。
【0012】
また、下加熱機構9の中心部に貫設された中心機構10は、図3に示すように、下サイドモールド5に固定された下部リング機構12を有している。下部リング機構12は、生タイヤ4の下ビード部4cに当接するように形成された下ビードリング13と、下ビードリング13の上面に設けられ、下ビードリング13とでブラダ20の下縁部を挟持する下ブラダリング14と、下ブラダリング14の内周側に設けられたクランプリングハブ15とを有している。上記のクランプリングハブ15の内部には、蒸気や窒素ガス等の加圧媒体を流通させる給排路15a・15aが形成されている。そして、これらの給排路15a・15aは、上端面から下端面にかけて連通されており、下端の給排路15a・15aは、配管17a・17aを介して図示しない加圧・加熱媒体供給装置に連絡されている。
【0013】
また、下ビードリング13の内部には、環状の第1誘導加熱コイル18が設けられている。第1誘導加熱コイル18には、高周波電力を供給する図5の高周波電源24が接続されている。そして、第1誘導加熱コイル18は、高周波電力の供給により生タイヤ4の下ビード部4cに強度の高周波磁界を印加することによって、下ビード部4cのビードワイヤ52を優先的に誘導加熱する。
【0014】
上記のように構成された下部リング機構12の中心部には、下部リング機構12に対して上部リング19を昇降させるセンターポスト22と、センターポスト22に外挿された第1円筒部材90とが気密状態に立設されている。また、センターポスト22と第1円筒部材90とは、それぞれ独立して上下方向に移動可能にされている。センターポスト22の上端部には、上部リング19が設けられている。上部リング19は、上ブラダリング21を有しており、上ブラダリング21は、ブラダ20の上縁部を挟持している。
【0015】
一方、センターポスト22の下端部は、図1に示すように、ポスト昇降シリンダ91のシリンダロッド91aに連結されている。ポスト昇降シリンダ91は、シリンダロッド91aの軸心がセンターポスト22の軸心と一致されており、シリンダロッド91aの進出量を調整することによって、センターポスト22を任意の高さ位置に昇降可能になっている。また、ポスト昇降シリンダ91の上端面には、円盤形状のシリンダ支持部材93が設けられている。シリンダ支持部材93は、ポスト昇降シリンダ91の外径よりも大きな径を有しており、シリンダ支持部材93の下面周縁部には、ポスト昇降シリンダ91を内挿した第2円筒部材94が設けられている。
【0016】
上記の第2円筒部材94は、上述の第1円筒部材90とで筒状部材を構成しており、第2筒状部材94の下部外周面(筒状部材の駆動領域)には、筒状部材を任意の高さ位置に昇降可能な第1駆動機構と、筒状部材をセンターポスト22を回転中心として回転可能な第2駆動機構とが連結されている。
【0017】
上記の第1駆動機構は、第2円筒部材94の下部外周面に固設され、上部に突起部95aが形成された第1係合部材95と、突起部95aに当接することにより第1係合部材95を回動自在に支持した第2係合部材96と、第2係合部材96を支持した支持板97と、ポスト昇降シリンダ91を中心として左右対称に配置され、支持板97の上面にシリダロッド98aを連結した筒状部材昇降シリンダ98とを有している。そして、このように構成された第1駆動機構は、筒状部材昇降シリンダ98がシリンダロッド98aの進出量を調整することによって、上述の各部材97〜93を介して筒状部材(第1円筒部材90、第2円筒部材94)を任意の位置に昇降可能になっている。
【0018】
一方、第2駆動機構は、支持板97の下面に設けられた駆動モータ99と、駆動モータ99の回転軸に設けられた第1スプロケット100と、上述の第2円筒部材94の下部外周面に設けられた第2スプロケット102と、両スプロケット100・102に張設されたチェーン101とを有している。そして、このように構成された第2駆動機構は、駆動モータ99を回転させることによって、チェーン101等を介して筒状部材(第1円筒部材90、第2円筒部材94)を回転可能になっている。
【0019】
上記のように構成された第1駆動機構および第2駆動機構は、センターポスト22の昇降とは独立して筒状部材(第1円筒部材90、第2円筒部材94)を任意の位置に移動可能な移動機構の主要部を構成している。そして、この移動機構により昇降される筒状部材の第1円筒部材90には、上部リング19と下部リング機構12との間に位置された取付領域が設定されており、この取付領域には、加熱ヒータ103が全周に巻回して設けられている。加熱ヒータ103は、図示しないヒータ用電源に接続されており、ヒータ用電源からの電力供給により発熱することによって、ブラダ20内に充填された蒸気や窒素ガス等の加圧媒体を加熱すると共に、ブラダ20を直接的に加熱する。
【0020】
上記のブラダ20は、生タイヤ4の加硫成形時に、加圧媒体が供給されることによりタイヤ内壁面をモールド方向に押圧するものであり、高温環境下で変質し難い低延伸性材料を構成部材として有している。そして、この低延伸性材料は、生タイヤ4を加硫成形して加硫済タイヤとしたときのタイヤ内壁面形状と略同形状に形成されている。即ち、ブラダ20は、図5に示すように、高温環境下で変質し難い低延伸性材料を採用し、加硫済タイヤのタイヤ内壁面形状と略同形状に形成されている。
【0021】
尚、上記の低延伸性材料とは、加硫温度の高温環境下で従来のブラダ用ゴム(例えばブチルゴム)よりも小さな伸び率の物性値を有した材料のことであり、特に200℃の高温環境下で伸び率が5%〜15%の範囲であることが好ましい。伸び率が上記の範囲であることが好ましい理由は、5%未満であると、加硫成型時に生タイヤ4の全体を均等に押圧する力が低下して成形性が不十分になるからであり、15%を越えると、従来のブラダ用ゴム(例えばブチルゴム)と同様に生タイヤ4を高精度に加硫成形することが困難になるからである。
【0022】
また、高温環境下で変質し難い低延伸性材料としては、ポリエステルの他、ナイロン、アラミドといった繊維を用いた編物や織物、またはメッシュメタルや高密度繊維、カーボン入り繊維、金属被覆繊維、樹脂被覆繊維等を採用することができると共に、これら材料のうちの一種以上を混在させたものを採用することができる。混在の形態としては、例えばポリエステルフィルムにメッシュメタルを積層したり、ポリエステルフィルムに金属膜を蒸着した積層構造の形態や、金属被覆繊維と高密度繊維とを均等または偏在させながら織り込んだ形態がある。また、気密性を持たせるため、フッ素、シリコンといった樹脂およびエストラマーの少なくとも一種を上述の編物や織物等の基材に含浸あるいはコーティングさせるという形態もある。そして、これらの形態は、ブラダの設計仕様(誘導加熱による発熱の有無や強度等)に応じて適宜選択される。
【0023】
上記のブラダ20の上方には、図2に示すように、モールド昇降部3が設けられている。モールド昇降部3は、生タイヤ4の上サイドウオール4b’に当接する上サイドモールド25と、生タイヤ4のトレッド部4aの外周方向に位置する割りモールド26と、上サイドモールド25および割りモールド26のスライドセグメント26aを昇降させる第1モールド昇降機構27と、上サイドモールド25を所定温度に加熱する上加熱機構28と、上加熱機構28および割りモールド26の固定リング26bを昇降させる第2モールド昇降機構29と、これら機構27〜29等を支持する支持部材30とを有している。
【0024】
上記の上加熱機構28は、円盤形状の上プラテン32を有している。上プラテン32は、高温の蒸気が供給される内部空間を有しており、この内部空間に供給される蒸気により発熱し、上サイドモールド25を面状に加熱する。さらに、上加熱機構28は、上プラテン32を支持するプラテンサポート33と、上プラテン32の熱をプラテンサポート33に伝達させないように上プラテン32およびプラテンサポート33間に介装された断熱板34とを有している。
【0025】
上記の上加熱機構28の中心部には、第1モールド昇降機構27の棒状部材35が昇降自在に貫挿されている。棒状部材35の下端には、円盤形状のスライドプレート36が設けられている。スライドプレート36の下面中心部には、上述の上サイドモールド25が中心側に固設されている。上サイドモールド25の内周部には、生タイヤ4の上ビード部4c’に当接するように形成された上ビードリング40が設けられている。上ビードリング40の内部には、環状の第3誘導加熱コイル41が設けられている。そして、第3誘導加熱コイル41には、図5の高周波電源24が接続されており、第3誘導加熱コイル41は、高周波電力の供給により生タイヤ4の上ビード部4c’に強度の高周波磁界を印加することによって、上ビード部4c’のビードワイヤ52を優先的に誘導加熱する。
【0026】
また、スライドプレート36の下面外周部には、アルミニウムやステンレス、合成樹脂等の非磁性材料により形成された複数のスライドセグメント26aが設けられている。各スライドセグメント26aは、生タイヤ4のトレッド部4aに当接するように形成されたトレッドモールド26a’を備えており、上サイドモールド25を中心とした同芯円上に等間隔に配置され、中心方向に移動自在にスライドプレート36に係合されている。これらのスライドセグメント26aの外側方向には、非磁性材料により形成された固定リング26bが配置されている。固定リング26bは、上プラテン32の下面周縁部に固設されており、スライドセグメント26aの外側面に係合しながらスライドセグメント26aを半径方向に進退移動させるようになっている。そして、スライドセグメント26aのトレッドモールド26a’は、固定リング26bにより中心方向に移動したときに、生タイヤ4のトレッド部4aに対応した筒形状のモールドを形成する。
【0027】
一方、棒状部材35の上端部は、第1シリンダ部材37に連結されている。第1シリンダ部材37は、プラテンサポート33の上面中心部から立ち上げられた挿通部33aにより支持されている。これにより、第1シリンダ部材37等を有した第1モールド昇降機構27は、棒状部材35を介してスライドプレート36(上サイドモールド25、スライドセグメント26a)を支持部材30および上加熱機構28とは独立して昇降可能になっている。
【0028】
上記の第1シリンダ部材37を支持した挿通部33aは、上述の棒状部材35が移動自在に貫挿されていると共に、支持部材30に移動自在に貫挿されている。また、挿通部33aの両側には、第2モールド昇降機構29が左右一対に配置されている。各第2モールド昇降機構29は、支持部材30の上面に固設された第2シリンダ部材38を有しており、第2シリンダ部材38は、上加熱機構28を昇降させるように、シリンダロッド38aの先端部がプラテンサポート33に連結されている。
【0029】
上記のように構成された上加熱機構28および割りモールド26の外周方向には、支持部材30の周縁部から立ち下げられた筒形状のシールド部材31が配置されている。また、シールド部材31と割りモールド26との間には、第4誘導加熱コイル39が設けられている。そして、第4誘導加熱コイル39には、図5の高周波電源24が接続されており、第4誘導加熱コイル39は、高周波電力の供給により生タイヤ4のトレッド部4aに強度の高周波磁界を印加することによって、トレッド部4aのベルト部材56を優先的に誘導加熱する。
【0030】
上記の構成において、加硫機1の動作を通じて加硫成形方法を説明する。
先ず、図2に示すように、モールド昇降部3を上昇させることによって、モールド固定部2の上方にモールド昇降部3を位置させる。この後、搬送装置43により生タイヤ4をモールド固定部2とモールド昇降部3との間に搬送する。生タイヤ4のタイヤ穴がセンターポスト22の上方に位置すると、図3に示すように、中心機構10のセンターポスト22を上昇させることによって、上部リング19を介してブラダ20の上縁部を持ち上げ、ブラダ20を生タイヤ4のタイヤ穴よりも小さな径に縮小させる。そして、生タイヤ4を下降させ、生タイヤ4のタイヤ穴にセンターポスト22およびブラダ20を挿通させながら、生タイヤ4を下サイドモールド5上に載置する。
【0031】
次に、第1シリンダ部材37から棒状部材35を進出させることによって、スライドプレート36を下降させて分離し、スライドセグメント26aを外周方向に移動させる。この後、図示二点鎖線に示すように、上加熱機構28およびスライドプレート36の分離状態を維持しながらモールド昇降部3を下降させ、スライドセグメント26aの内周側に生タイヤ4を位置させた後、スライドセグメント26aを固定リング26bにより中心方向に移動させる。そして、図4に示すように、各スライドセグメント26a同士を当接させて生タイヤ4のトレッド部4aに対応した筒形状のモールドを形成すると共に、このモールドの上部および下部に上サイドモールド25および下サイドモールド5をそれぞれ当接させることによって、モールドを全閉状態とし、モールドの昇降部3とモールド固定部2を図示しないロック保持機構でロックした後、第2シリンダ部材38からシリンダロッド38aを進出させ、モールドの型締を完了する。
【0032】
上プラテン32、下プラテン6、および割りモールドの固定セグメント26bには、高温の蒸気等の加熱媒体がそれぞれ供給されており、両プラテン6・32により上および下サイドモールド25・5を加熱すると共に、割りモールドのスライドセグメント26aを発熱させることによって、これらモールド25・5・26a’で囲まれた生タイヤ4を外面側から加熱する。また、配管17aを介して高温高圧の蒸気や窒素ガス等の加熱媒体をブラダ20内に供給することによって、ブラダ20を進展させて生タイヤ4の内壁面に密接させ、生タイヤ4をモールド方向に押圧させる。そして、高温高圧の加熱媒体の熱量をブラダ20を介して生タイヤ4に伝達させることによって、生タイヤ4を内面側から加熱する。
【0033】
さらに、図5に示すように、高周波電源24から高周波電力を各誘導加熱コイル18・41・39に供給する。高周波電力が供給された第1誘導加熱コイル18および第3誘導加熱コイル41は、生タイヤ4の下ビード部4cおよび上ビード部4c’に強度の高周波磁界をそれぞれ印加することによって、両ビード部4c・4c’の内部に設けられたビードワイヤ52・52を優先的に誘導加熱する。また、第4誘導加熱コイル39は、割りモールド26が非磁性材料で形成されていると共に円周方向に分割されているため、生タイヤ4のトレッド部4aに強度の高周波磁界を印加することによって、トレッド部4aの内部に設けられたベルト部材56を優先的に誘導加熱する。これにより、生タイヤ4は、上述の外面側および内面側からの加熱に加えて、大きな肉厚を有したビード部4c・4c’およびトレッド部4aにおいてはタイヤ内部側からの加熱も行われるため、タイヤ全体が短時間で加硫温度にまで昇温する。
【0034】
また、図1に示すように、第1駆動機構の筒状部材昇降シリンダ98がシリンダロッド98aの進出量を調整する。そして、支持板97、第2係合部材96、第1係合部材95、第2円筒部材94、およびシリンダ支持部材93を介して第1円筒部材90を昇降させることによって、生タイヤ4の肉厚部(例えばトレッド部4a)に最も効率良く熱量を付与する高さ位置に加熱ヒータ103を設定する。この後、加熱ヒータ103に電力を供給することによって、加熱ヒータ103を発熱させてブラダ20内の加圧媒体を加熱すると共に、ブラダ20を直接的に加熱する。これにより、加圧媒体の熱量と共に加熱ヒータ103の熱量がブラダ20に付与され、ブラダ20を早期に昇温させて生タイヤ4を加熱させるため、生タイヤ4がより一層短時間で加硫温度にまで昇温する。特に、加熱ヒータ103の高さ位置がトレッド部4aに対応する位置に設定されているため、生タイヤ4のトレッド部4aにおける昇温が顕著となる。
【0035】
さらに、加熱ヒータ103による加熱を開始すると、第2駆動機構の駆動モータ99を作動させることによって、チェーン101、第2円筒部材94、および第1円筒部材90を介して加熱ヒータ103を回転させる。これにより、加熱ヒータ103が周方向に不均一な発熱状態になっていた場合であっても、ブラダ20および生タイヤ4の全体に均一に熱量が付与されるため、生タイヤ4における周方向の温度ムラを生じることがない。
【0036】
また、生タイヤ4が加硫成形されている間、ブラダ20は、生タイヤ4をモールド方向に押圧することにより生タイヤ4の成形を行っている。この際、ブラダ20は、加硫済タイヤのタイヤ内壁面形状と略同形状の低延伸性材料により形成されているため、加圧媒体の圧力に多少の変動があった場合でも、加硫済タイヤのタイヤ内壁面の形状を確実に出現する。従って、このブラダ20により生タイヤ4を押圧して成形が行われると、高精度に成形された加硫済タイヤが得られることになる。
【0037】
そして、このようにして加硫済タイヤが得られると、図2に示すように、上述の動作とは逆の動作によりモールドを型開きした後、ブラダ20を縮小させ、加硫済タイヤを搬出装置により保持して外部に搬出する。この後、新たな生タイヤ4を搬入して加硫成形を繰り返すことになるが、このような加硫成形が繰り返された場合でも、ブラダ20の低延伸性材料が高温環境下で変質し難いため、低延伸性材料が初期の性質を維持する。従って、加硫成形の繰り返し回数が多くなった段階でも、ブラダ20が加硫済タイヤのタイヤ内壁面の形状を確実に出現させるため、ブラダ20を長期間に亘って使用することができる。
【0038】
以上のように、本実施形態の中心機構10は、図1に示すように、下部リング機構12の中心部に昇降可能に貫挿され、下部リング機構12に対して上部リング19を昇降させるセンターポスト22と、下部リング機構12および上部リング19により保持された生タイヤ4のタイヤ内周側におけるセンターポスト22の外周位置に配置され、生タイヤ4に対して熱量を付与する加熱ヒータ103(発熱手段)と、加熱ヒータ103をセンターポスト22の昇降とは独立して任意の位置に移動可能な移動機構とを有している。
【0039】
具体的には、移動機構は、センターポスト22に移動自在に外挿されており、上部の取付領域が上部リング19と下部リング機構12との間に位置され、下部の駆動領域が下部リング機構12の下方に位置された筒状部材(第1円筒部材90、第2円筒部材94)と、この筒状部材の駆動領域に接続され、筒状部材を任意の高さ位置に昇降可能な筒状部材昇降シリンダ98等の第1駆動機構とを有した構成にされており、加熱ヒータ103は、筒状部材の取付領域の全周に巻回して設けられている。尚、本実施形態の中心機構10は、ブラダ20を介して生タイヤ4を加熱するブラダ方式の加硫機1に適用された場合について説明しているが、ブラダレス方式の加硫機1に適用することもできる。
【0040】
上記の構成によれば、加熱ヒータ103が第1駆動機構により昇降して任意の高さ位置に移動可能にされているため、生タイヤ4のトレッド部4a等の肉厚部に熱量を重点的に付与するように加熱ヒータ103を移動させることができる。従って、生タイヤ4のタイヤ内周側に蒸気等の高温の加圧媒体を供給し、この加圧媒体のみで生タイヤ4全体を加熱して加硫成形する場合よりも、短時間で生タイヤ4全体を加硫温度にまで昇温させることができることから、加硫成形を短時間で完了することができる。
【0041】
さらに、本実施形態においては、筒状部材をセンターポスト22を回転中心として回転可能な第2駆動機構も有した構成にされている。これにより、加熱ヒータ103の発熱状態が周方向に不均一であっても、生タイヤ4の周方向全体を均一に加熱することができる。
【0042】
尚、本実施形態においては、加熱ヒータ103が筒状部材の全周(周方向の全体)に巻回して設けられているが、移動機構が第2駆動機構を有していれば、加熱ヒータ103が周方向の一部に設けられた構成であっても生タイヤ4の周方向全体を均一に加熱することができる。そして、この場合には、加熱ヒータ103の他、発熱ランプ等の各種の発熱機器(発熱手段)を用いることができる。
【0043】
また、本実施形態においては、発熱手段として加熱ヒータ103を用いた場合について説明しているが、これに限定されるものではなく、下記のように構成されたものであっても良い。
【0044】
即ち、発熱手段は、図7に示すように、第1円筒部材90の上端部に横設された円盤形状のランプ支持部材104と、ランプ支持部材104の側周面に設けられ、所定方向に光105を出射して照射部位を加熱する複数の指向性ランプ103とを有している。各指向性ランプ103は、図8および図9(a)〜(f)に示すように、回転中心を中心点とした同一円周上に配置されるように凸湾曲形状に形成されており、光105の出射方向が上下に異なった方向に設定されている。尚、指向性ランプ106は、生タイヤ4のビード部4c・4c’やトレッド部4a等の肉厚部を重点的に加熱するように、肉厚部方向に多数の指向性ランプ103の出射方向が設定されていることが望ましい。
【0045】
【発明の効果】
請求項1の発明は、下部リングの中心部に昇降可能に貫挿され、該下部リングに対して上部リングを昇降させるセンターポストと、前記下部リングおよび前記上部リングにより保持された生タイヤのタイヤ内周側における前記センターポストの外周位置に配置され、該生タイヤに対して熱量を付与する発熱手段と、前記加熱手段を前記センターポストの昇降とは独立して任意の位置に移動可能な移動手段とを有する構成である。
上記の構成によれば、生タイヤの肉厚部に熱量を重点的に付与するように発熱手段を移動させることによって、肉厚部を急速に昇温させることができる。これにより、生タイヤのタイヤ内周側に高温の蒸気等の加熱媒体を供給し、この加圧媒体だけで生タイヤ全体を均一な熱量で加熱する場合よりも、短時間で生タイヤ全体を加硫温度にまで昇温させることができることから、加硫成形を短時間で完了することができる。さらに、加熱手段から大きな熱量を放出させれば、この熱量で加硫成形を行うことが可能になるため、高温の加圧媒体を供給する必要がなくなり、結果として加熱媒体の供給装置に要するコストを低減することができるという効果を奏する。
【0046】
請求項2の発明は、請求項1記載の中心機構であって、前記移動手段は、前記センターポストに移動自在に外挿されており、上部の取付領域が前記上部リングと下部リングとの間に位置され、下部の駆動領域が前記下部リングの下方に位置された筒状部材と、前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を任意の高さ位置に昇降可能な第1駆動機構とを有し、前記発熱手段は、前記筒状部材の取付領域の全周に巻回して設けられた加熱ヒータである構成である。
上記の構成によれば、加熱ヒータを筒状部材に容易に取り付けることができると共に、第1駆動手段の簡単な構成により筒状部材を任意の高さ位置に昇降させることによって、加熱ヒータを生タイヤの肉厚部に接近させ、この肉厚部を重点的に加熱することができるという効果を奏する。
【0047】
請求項3の発明は、請求項1記載の中心機構であって、前記移動手段は、前記センターポストに移動自在に外挿されており、上部の取付領域が前記上部リングと下部リングとの間に位置され、下部の駆動領域が前記下部リングの下方に位置された筒状部材と、前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を任意の高さ位置に昇降可能な第1駆動機構と、前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を前記センターポストを回転中心として回転可能な第2駆動機構とを有する構成である。
上記の構成によれば、筒状部材の回転により発熱手段がセンターポストの周囲を旋回することになるため、発熱部材が取付領域の周方向の一部に設けられていたり、周方向に不均一な状態で発熱していた場合であっても、生タイヤの周方向の全体に均一に熱量を付与することができるという効果を奏する。
【0048】
請求項4の発明は、請求項1記載の中心機構であって、前記移動手段は、前記センターポストに移動自在に外挿されており、上部の取付領域が前記上部リングと下部リングとの間に位置され、下部の駆動領域が前記下部リングの下方に位置された筒状部材と、前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を任意の高さ位置に昇降可能な第1駆動機構と、前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を前記センターポストを回転中心として回転可能な第2駆動機構とを有し、前記発熱手段は、前記筒状部材の取付領域に設けられ、所定方向に光を出射して熱量を付与するように設定された指向性ランプである構成である。
上記の構成によれば、指向性ランプがセンターポストの周囲を旋回することになるため、指向性ランプによる光の出射方向に存在する生タイヤの照射部位に対して周方向の全体にわたって均一に熱量を付与することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】中心機構の動作状態を示す説明図である。
【図2】生タイヤを搬入する状態を示す説明図である。
【図3】型締する状態を示す説明図である。
【図4】型締された状態を示す説明図である。
【図5】加硫成形する状態を示す説明図である。
【図6】生タイヤの要部を示す分解斜視図である。
【図7】加硫成形する状態を示す説明図である。
【図8】指向性ランプの取付け状態を示す説明図である。
【図9】図8における各指向性ランプの取付け状態を断面を用いて示す説明図であり、(a)は断面1、(b)は断面2、(c)は断面3、(d)は断面4、(e)は断面5、(f)は断面6である。
【符号の説明】
1 加硫機
2 モールド固定部
3 モールド昇降部
4 生タイヤ
5 下サイドモールド
6 下プラテン
10 中心機構
12 下部リング機構
18 第1誘導加熱コイル
19 上部リング
20 ブラダ
22 センターポスト
24 高周波電源
25 上サイドモールド
26 割りモールド
27 第1モールド昇降機構
28 上加熱機構
29 第2モールド昇降機構
39 第4誘導加熱コイル
41 第3誘導加熱コイル
90 第1円筒部材
91 ポスト昇降シリンダ
93 シリンダ支持部材
94 第2円筒部材
95 第1係合部材
96 第2係合部材
97 支持板
98 筒状部材昇降シリンダ
99 駆動モータ
101 チェーン
103 加熱ヒータ
106 指向性ランプ

Claims (4)

  1. 下部リングの中心部に昇降可能に貫挿され、該下部リングに対して上部リングを昇降させるセンターポストと、
    前記下部リングおよび前記上部リングにより保持された生タイヤのタイヤ内周側における前記センターポストの外周位置に配置され、該生タイヤに対して熱量を付与する発熱手段と、
    前記加熱手段を前記センターポストの昇降とは独立して任意の位置に移動可能な移動手段と
    を有することを特徴とする中心機構。
  2. 前記移動手段は、
    前記センターポストに移動自在に外挿されており、上部の取付領域が前記上部リングと下部リングとの間に位置され、下部の駆動領域が前記下部リングの下方に位置された筒状部材と、
    前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を任意の高さ位置に昇降可能な第1駆動機構とを有し、
    前記発熱手段は、
    前記筒状部材の取付領域の全周に巻回して設けられた加熱ヒータであることを特徴とする請求項1記載の中心機構。
  3. 前記移動手段は、
    前記センターポストに移動自在に外挿されており、上部の取付領域が前記上部リングと下部リングとの間に位置され、下部の駆動領域が前記下部リングの下方に位置された筒状部材と、
    前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を任意の高さ位置に昇降可能な第1駆動機構と、
    前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を前記センターポストを回転中心として回転可能な第2駆動機構と
    を有することを特徴とする請求項1記載の中心機構。
  4. 前記移動手段は、
    前記センターポストに移動自在に外挿されており、上部の取付領域が前記上部リングと下部リングとの間に位置され、下部の駆動領域が前記下部リングの下方に位置された筒状部材と、
    前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を任意の高さ位置に昇降可能な第1駆動機構と、
    前記筒状部材の駆動領域に接続され、該筒状部材を前記センターポストを回転中心として回転可能な第2駆動機構とを有し、
    前記発熱手段は、
    前記筒状部材の取付領域に設けられ、所定方向に光を出射して熱量を付与するように設定された指向性ランプであることを特徴とする請求項1記載の中心機構。
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