JP3483423B2 - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP3483423B2
JP3483423B2 JP06534697A JP6534697A JP3483423B2 JP 3483423 B2 JP3483423 B2 JP 3483423B2 JP 06534697 A JP06534697 A JP 06534697A JP 6534697 A JP6534697 A JP 6534697A JP 3483423 B2 JP3483423 B2 JP 3483423B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被加熱体上に形成さ
れた顕画像を該被加熱体に定着する加熱装置、およびこ
の加熱装置を定着装置として適用した複写機やプリンタ
ー等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被加熱体上に形成された顕画像を
該被加熱体に定着する定着装置としての加熱装置には熱
ローラー方式が一般的であった。しかしながら、大きな
熱容量を要し、電源投入から画像出力までの装置立上り
に時間を要した。
【0003】そこで、最近では省電力化、および電源投
入から画像出力までの時間短縮を実現するために、例え
ば特開昭63−313182号公報、特開平2−157
878号公報に記載されているようなフィルム加熱定着
方式、つまり薄膜フィルム(以下、フィルムと称す)を
介して被加熱体を加熱する加熱体と、この被加熱体を前
記フィルムを介して前記加熱体に加圧する加圧体とを有
する加熱装置を定着装置として適用することが提案され
ている。
【0004】図12は最大通紙幅がA3サイズであるフ
ィルム加熱定着方式による従来の加熱装置を示す概略構
成図である。101はステーであり、このステー101
は加熱体103を露呈させて支持した横断面U字状の本
体部105と該本体部を対向する加圧ローラ104側へ
加圧する加圧部106とで構成されている。102はス
テー1に外嵌させてある横断面円形の耐熱性フィルム
(以下、フイルムと略称する)である。
【0005】図13は上記加熱体103の途中を省略
し、一部切り欠いた平面図である。この加熱体103は
フィルム102もしくは被加熱体としての紙等の記録材
Pの搬送方向aに対して直角方向を長手とする細長の耐
熱性・絶縁性・良熱伝導性の基板131、この基板13
1の表面側の短手方向中央部に基板長手に沿って形成具
備させた抵抗発熱体132、この抵抗発熱体を形成した
加熱体表面を保護させた耐熱性オーバーコート層13
4、抵抗発熱体132の長手両端部の給電用電極133
・133とともに、基板裏面側に具備させた加熱体温度
を検知するサーミスタ等の検温素子107等からなる全
体に低熱容量の線状加熱体を基板構成体とする。この加
熱体103は抵抗発熱体132を図12において、剛性
・耐熱性を有するステー101の下面側に下向きに露呈
させて固定配設してある。この種の加熱体103として
は、例えば特開平4−44075号公報〜特開平4−4
4083号公報、特開平4−204980号公報〜特開
平4−204984号公報等に開示された所謂テンショ
ンレスタイプがある。
【0006】上記加熱体103の基板131は、例え
ば、アルミナや窒化アルミニウム等の厚み1mm・幅1
0mm・長さ330mmのものである。また、抵抗発熱
体132は例えば、Ag/Pd(銀パラジウム)、Ru
2、Ta 2N等の電気抵抗材料をスクリーン印刷等によ
り、厚み約10μm、幅1〜3mmの線状もしくは細帯
状に塗工して形成したものである。
【0007】給電用電極133・133は例えばAg等
のスクリーン印刷パターン層、オーバーコート層134
は例えば約10μm厚の耐熱体ガラス層である。
【0008】上記加圧ローラ104は、加熱体103と
の間にフィルム102を挟んで圧接ニップ部(定着ニッ
プ部)Nを形成し、且つフィルム102を回転駆動させ
るフィルム外面接触駆動手段として作用する。このフィ
ルム駆動ローラ兼加圧ローラ104は芯金104aとシ
リコンゴム等よりなる弾性体層104bと最外層の離形
層104cよりなり、不図示の軸受け手段・付勢手段に
より所定の押圧力をもってフィルム102を挟ませて加
熱体103の表面に圧接させて配設してある。この加圧
ローラ104はモータMによる回転駆動により、この加
圧ローラ104とフィルム102の外面との摩擦力で該
フィルムに搬送力を付与する。
【0009】次に動作を説明する。
【0010】上記加熱体103は、抵抗発熱体132の
長手両端部の給電用電極133・133に対する給電に
より該抵抗発熱体が長手全長にわたって発熱することで
昇温し、その昇温が検温素子107で検知される。その
検温素子107の出力をA/D変換しCPU108に取
り込み、その情報をもとにトライアック109により抵
抗発熱体132に通電するAC電源110のAC電圧を
位相、周波数制御等により、加熱体通電電力を制御する
ことで、加熱体103の温度制御を行う。
【0011】即ち、検温素子107の検知温度が所定の
設定温度より低いと加熱体103が昇温するように、ま
た、高い場合は加熱体103が降温するように通電を制
御することで加熱体103は定着時、一定の温度に調整
される。而して、加熱体103の温度が所定に立ち上が
り、かつ加圧ローラ104の回転によるフィルム102
の回転周速度が定常化した状態において、画像定着すべ
き記録材Pが加熱体103と加圧ローラ104とで形成
される圧接ニップ部Nの間に、不図示の画像形成装置の
転写部から搬送されて導入され、フィルム102と一緒
に圧接ニップ部Nを挟持搬送されることにより、加熱体
103の熱がフィルム102を介して記録材Pに付与さ
れ、記録材P上の未定着顕画像(トナー画像)Tが記録
材P面に加熱定着される。そして、圧接ニップ部Nを通
った記録材Pはフィルム102の面から分離されて搬送
される。この場合、記録材Pは中央基準で通紙される。
【0012】上記フィルム102はステー101に対し
周長が余裕を持ってルーズに外嵌しているため、図14
に示すようにフィルム2とステー1の間に隙間を持って
おり、記録材Pがニップ部Nに進入する前、フィルム2
はステー1に対し図14(a)に示す端部、図14
(b)に示す中央部ともに同じ隙間S0を持って回転し
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フィルム加熱定着方式においては、フィルム102の軸
方向長さLに対し幅の狭い記録材P(以後、小サイズ紙
と称する)、例えば2L/3程度の幅の記録材をフィル
ム軸方向のほぼ中央部に連続的に通すと、非通紙部では
記録材に熱が奪われない。この結果、記録材に熱が奪わ
れない非通紙部に対向する加圧ローラ104の温度が、
記録材に熱が奪われる通紙部より高温になるため、熱膨
張により加圧ローラ104の外径は通紙部に対して非通
紙部の方が大きくなる。
【0014】すると、加圧ローラ4の周速も非通紙部の
方が速くなる。つまり、ニップ部Nでのフィルム102
の搬送速度が通紙部より非通紙部の方が大きくなり、速
度差が生じ、フイルム102は通紙部と非通紙部でねじ
れ力が働き、ニップ部Nの直前でフィルム102とステ
ー1の間の隙間量が端部では図15(a)に示すように
隙間S1 と小さく、中央部では図15(b)に示すよう
に隙間S2 と大きくなり、S2>S0>S1という関係
になるため、図16に示すようにニップ部Nの直前でフ
ィルム102が102’のようにたるんだ状態になる。
【0015】このような状態で記録材Pがニップ部Nに
進入してくると、記録材先端はたるんだフィルム102
に当接して進入抵抗を受け、記録材先端の長手方向にお
けるニップ部Nへの進入タイミングにばらつきが発生
し、この記録材Pにしわが発生するという課題があっ
た。
【0016】本発明は上記のような従来の課題を解決す
るためになされたもので、フイルムのたるみをなくし、
被加熱体としての記録材を円滑に搬送できる加熱装置を
得ることを目的とする。また、この加熱装置を定着装置
として適用して高品質の画像形成を行う画像形成装置を
得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置である。 (1)加熱体と、加熱体と接触しつつ移動するフィルム
と、フィルムを介して加熱体と共にニップ部を形成し、
かつフィルムを駆動する加圧ローラと、加熱体を支持し
フィルムをガイドするフィルム支持手段と、を有し、ニ
ップ部で被加熱材を挟持搬送しつつフィルムを介した加
熱体による加熱で被加熱材を加熱する 加熱装置におい
て、前記装置は被加熱材を中央基準で搬送するものであ
り、前記フィルム支持手段はその両端部の前記ニップ部
上流側面に突状部を有することを特徴とする加熱装置。(2)前記突状部の長さが、片側で加圧ローラによるフ
ィルムの加圧長さの10%以上30%以下であることを
特徴とする(1)記載の加熱装置。 (3)フィルム支持手段のニップ部上流側面の中央部か
ら両端部の突状部までになだらかに変化する連続壁面を
形成したことを特徴とする(1)記載の加熱装置。 (4)加熱体と、加熱体と接触しつつ移動する円筒状の
フィルムと、フィルムを介して加熱体と共にニップ部を
形成し、かつフィルムを駆動する加圧ローラと、加熱体
を支持しフィルムをガイドするフィルム支持手段と、を
有し、ニップ部で被加熱材を挟持搬送しつつフィルムを
介した加熱体による加熱で被加熱材を加熱する加熱装置
において、 前記装置は被加熱材を中央基準で搬送するも
のであり、前記フィルム支持手段は、両端部を除く中央
部であって、前記ニップ部を形成する面とは反対の面に
突状部を有することを特徴とする加熱装置。 (5)加熱体と、加熱体と接触しつつ移動するフィルム
と、フィルムを介して加熱体と共にニップ部を形成し、
かつフィルムを駆動する加圧ローラと、加熱体を支持し
フィルムをガイドするフィルム支持手段と、を有し、ニ
ップ部で被加熱材を挟持搬送しつつフィルムを介した加
熱体による加熱で被加熱材を加熱する加熱装置におい
て、 前記装置は被加熱材を端部基準で搬送するものであ
り、前記フィルム支持手段はその被記録材搬送基準側の
端部及び他端側の非通紙領域の前記ニップ部上流側面に
突状部を有することを特徴とする加熱装置。 (6)前記フィルム支持手段のニップ部上流側面に、長
手全域にフィルムしごき部を形成したことを特徴とする
(1)、(4)、(5)のうちのいずれか1項記載の加
熱装置。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を説
明する。
【0025】実施の形態例1.図1は実施の形態1によ
る加熱装置を示す概要図であり、(a)は斜視図、
(b)はその一部の側面図である。図において、1はフ
ィルム支持手段としてのステーであり、このステー1は
加熱体3を露呈させて支持した横断面U字状の本体部5
と、この本体部5に組付け該本体部を対向する加圧ロー
ラ4側へ加圧する横断面コ字状の加圧部6とで構成され
ている。2はステー1に外嵌させてある横断面円形の耐
熱性フィルムであり、このフイルム2は内周長が加熱体
3を含むステー1の外周長に対し例えば3mm程度大き
くしてある。従ってステー1に対し周長が余裕を持って
ルーズに外嵌されている。このステー1はフィルム2を
介して加圧ローラ4で長手方向全体に加圧され、ニップ
部Nを形成している。
【0026】フィルム2は熱容量を小さくしてクイック
スタート性を向上させるために、その膜厚は100μm
以下、好ましくは50μm以下20μm以上の耐熱性の
あるPTFE、PFA、FEP等の単層フィルム、ある
いはポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PE
S、PPS等のフィルムの外周表面にPTFE、PF
A、FEP等をコーティングした複合層フィルムを使用
する。本実施の形態1ではポリイミドフィルムの外周表
面にPTFEをコーティングした複合層フィルムを使用
している。
【0027】上記ステー1の構成要素である本体部5は
加熱体を支持し前記薄膜フィルムをガイドするので、そ
の本体部5の前記ニップ部上流側面に突状部7を形成し
たものである。
【0028】次に動作について説明する。
【0029】上記構成のステー1にフィルム2をセット
すると、フィルム2の走行形状は図2に示すように、両
端部は突起部7によって外側へ付勢され、中央部は両端
部よりフィルム回転中心方向にへこんだ状態となる。一
方、記録材Pとして最大通紙幅W(A3サイズ)より小
さいA4縦サイズの紙を通紙すると、上記のように非通
紙部に対応する加圧ロール4の両端部の径が加熱により
膨張して、この加圧ローラ4の両端部でフィルムを速く
搬送し、中央部で遅く搬送する。このため、長手中央部
のフィルムはフィルム回転半径外側方向に膨らんでくる
が(図中に破線で表示)、予め凹んだ状態に配設されて
いるので、前記図16に示すほどの膨らみは発生しな
い。このため、紙先端中央部はニップ進入時、フィルム
回転半径外側方向に膨らんだフイルムと当接することが
なく、抵抗を受けてしわを発生するということがない。
【0030】本体部5のフィルム回転半径方向外側に突
設させた突起部7の長さTを変えてしわの発生頻度を測
定したところ 長さT しわ発生頻度(A4縦通紙時) 最大通紙幅Wの 0% 47% 5% 24% 10% 9% 15% 5% 20% 3% 25% 7% 30% 4% 35% 11% 40% 16% 45% 43% 50% 38% 以上のような結果を得た。
【0031】長さTが加圧体4による薄膜フィルム2の
加圧長さの10%〜30%において、特に効果が高い。
通紙幅A3に対しA4縦サイズを通紙すると、非通紙部
の長さTは通紙幅A3に対し10〜15%の間であり、
効果の出始める長さと一致する。これは、非通紙部のガ
イド形状が通紙部より外側に位置することが重要なため
と考えられる。
【0032】また、長さTの10%において、突起部7
の突起高さSを変えてしわの発生頻度を測定したところ 高さS(mm) しわ発生頻度(A4縦通紙時) 0.00 47% 0.25 51% 0.50 27% 1.00 6% 1.50 3% 2.00 4% という結果を得た。この結果より、高さSを高くしてゆ
くとしわ発生頻度が低くなるのがわかる。
【0033】実施の形態2.図3は実施の形態2におけ
る加熱装置を示す概要図であり、(a)は平面図、
(b)はその一部の側面図である。本実施の形態2は、
フィルム支持手段としてのステー1の両端部を除く中央
部であって、前記ニップ部を形成する面とは反対の面に
突状部8を形成したものである。
【0034】図4はフィルム2を除いた上記ステー1の
構成部品の分解斜視図であり、5は本体部、6は中央部
上面に突起部8を形成した加圧部、9、9は加圧部6の
端部に取付ける端部体、10、10は端部体9、9の外
側において加圧部6に組付け該加圧部を加圧する加圧力
付与部である。
【0035】次に動作について証明する。
【0036】本実施の形態2は、上記の構成により、突
状部8によりフィルム中央部の径を図3(b)に示すJ
方向に両端部より長くしたことにより、中央部のK方向
の長さが両端部より短くなる。このため、ニップ上流側
におけるフィルムは、前記図2に示すように、中央部が
両端部よりフィルム回転中心方向にへこむ形状となる。
【0037】このため、小サイズ紙を通紙してフィルム
両端部より中央部の速度が遅くなり、フィルム中央部に
たるみが発生しても図16の実線に示すフィルム走行形
状ほどのたるみとはならず、紙先端がニップ部進入時に
抵抗を受けることがなく、円滑に搬送され、しわが発生
しにくい。
【0038】長手方向中央部と両端部の高さ差hを変え
てしわの発生頻度を測定したところ 高さ差h(mm) しわ発生頻度(%) −1.0 73 −0.5 54 0.0 63 0.5 21 1.0 7 1.5 9 2.0 4 と、中央部の高さが両端部より高いときしわ発生頻度が
低くなった。
【0039】実施の形態3.図5は実施の形態3におけ
る加熱装置を示す概要図であり、(a)は斜視図、
(b)は一部の側面図である。本実施の形態3は、前記
図1に示す本体部5にさらに、長手方向中央部のニップ
部上流側にフィルムしごき部Rを設けたものであり、こ
のフィルムしごき部Rのフィルム摺動面の高さHは両端
部のフィルムガイド面である突状部7と同じであり、し
ごき部Rと両端部の突状部7で長手方向全域にわたって
フィルムをしごく構成となっている。
【0040】図1の加熱装置では最大通紙幅A3を通紙
した際に、本体部5のニップ部上流側面に形成した突状
部7の段差により、フィルム2にしわが寄ることがあっ
た。しかし、本実施の形態3はフィルム支持手段のニッ
プ部上流側面に、長手全域にフィルムしごき部Rを形成
したので、ニップ部上流側でフィルム2にしわが寄るこ
とがなくなった。このしごき部Rの高さHは両端部の突
状部7より高くても低くてもフィルム2と接触してしご
き構成になっていれば同一の効果が得られる。
【0041】実施の形態4.図6は実施の形態4におけ
る加熱装置を示す斜視図であり、本体部5のニップ部上
流側面の両端部に突状部7、中央部にフィルムしごき部
Rを形成するとともに、加圧体5の中央部上面に突状部
8を形成し、加圧体5の両端面と突状部8の高さ差hを
変えてしわ発生頻度を測定したところ 高さ差h(mm) しわ発生頻度(%) 部材80なし 6 −1.0 9 −0.5 2 0.0 3 0.5 0 1.0 0 1.5 0 2.0 0 と、突起部8により、フィルム2のしわ発生頻度が低下
した。
【0042】実施の形態5.図7は実施の形態5におけ
る加熱装置を示す概要図であり、(a)は斜視図、
(b)は一部の側面図である。この加熱装置において
は、ステー1のニップ部上流側のフィルム2との接触面
が前記図1のステー1のような段差を持つ代わりに両端
部の突起部7から中央部にかけてなだらかに変化する連
続壁面11を形成したものである。この構成により、前
記図1の加熱装置で発生することがあったA3サイズ通
紙でのフィルムのしわの発生がなくなった。
【0043】実施の形態6.図8は実施の形態6におけ
る加熱装置を示す斜視図であり、本実施の形態は通紙基
準が上記各実施の形態のような中央基準ではなく、端部
基準(図中手前側)となっている。このため、ステー1
は最大通紙幅A3に対してA4縦サイズを通紙した際に
非通紙部となる領域(図中奥)と通紙域の一部(図中手
前の端部)においてニップ部上流側面に突状部7を形成
し、フィルム接触面をフィルム回転半径方向外側に膨ら
ませたものである。この構成により、小サイズ紙を通紙
した時にニップ部上流側にできるフィルムのたるみを減
少させ、通紙先端がフィルム2のたるみに当接して抵抗
を受け、しわになるということがなくなる。
【0044】実施の形態7.上記の各実施の形態では、
円筒状のフイルム2を用いたものであるが、図9に示す
ように、エンドレス状の耐熱性のフィルム2aをほぼ三
角形の各頂点に配設されたガイドローラ12、13およ
び加熱体3を取付けたステー1に懸回した構成、あるい
は図10に示すように、送り出し軸14から送り出した
帯状のフイルム2bを加熱体3を取り付けたステー1を
経て巻き取り軸15で巻き取る構成であっても、ステー
1を上記各実施の形態における構成とすることにより同
様の効果を得ることができる。
【0045】実施の形態8.図11は、上記の加熱装置
を適用した本発明の画像形成装置の構成を示す概略図で
ある。図において、3lは像担持体としての例えば直径
30mmの感光ドラムである。この感光ドラム31は例
えば電荷発生層としてのアルミニウム等の導電性基体層
31bと、その外周面に形成した電荷輸送層としての光
導電層31aを基本構成層とするOPC感光ドラムであ
り、不図示の駆動源によって矢印R1方向に所定の速度
で回転駆動される。
【0046】この感光ドラム31の周囲には、その回転
方向に沿って順に、感光ドラムの表面電荷を前露光によ
り除電する前露光ランプ32と、感光ドラムの表面を所
定の電位に均一に接触帯電する帯電部材としての例えば
直径12mmの帯電ローラ33と、この帯電ローラ33
に振動電圧を印加する電源装置34と、感光ドラム31
上に画像情報に応じて静電潜像を形成する露光装置35
と、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像として
顕像化する現像装置36(本実施の形態1では、ネガト
ナーによる反転現像系を用いている)と、感光ドラム3
1上のトナー像を記録材としての転写紙38に転写する
転写部材としての例えば直径12mmの転写ローラ37
と、トナー像転写後の転写紙38の電荷を除去する除電
器39と、トナー像転写後の感光ドラム1の表面に付着
している残留トナーを除去し回収するクリーナー40等
の画像形成手段が配置されている。41は前記実施の形
態1から実施の形態7のうちのいずれかに記載した加熱
装置を適用した定着装置である。
【0047】上記帯電ローラ33と電源装置34は接触
帯電装置を構成しており、この帯電ローラ33は、中心
の芯金33aと、その外表面に形成した導電ゴム33b
とにより構成されている。そして、この芯金33aの両
端部は不図示の軸受け部材に回転自在に支持されて、感
光ドラム31と平行に配置され、不図示の押圧部材で感
光ドラム31に対して一定の押圧力を持って圧接され、
感光ドラム31の回転に従って従動回転する。また、芯
金33aの端部にギア、コロ等の駆動力伝達部材16
(図3参照)を取り付け、駆動力の伝達を受けて、感光
ドラム31の回転に対し順方向又は逆方向に回転させる
ことも可能である。
【0048】次に、上記のように構成された画像形成装
置による画像形成時の動作を説明する。感光ドラム31
は、矢印R1方向に所定の速度で回転駆動する。帯電ロ
ーラ33には、電源装置34から例えば、交流電圧(ピ
ーク間電圧Vpp=2.0KV、周波数400Hzの正
弦波)に直流電圧(定電圧一625V)を重畳させた振
動電圧が印加され、感光ドラム1の表面は一600Vの
均一電位に帯電される。
【0049】帯電後の感光ドラム31は、露光手段35
による目的画像情報の露光(原稿画像のスリット露光、
レーザービーム走査露光等、図示例では原稿画像のスリ
ット露光とする)を受けることで静電潜像が形成され
る。次いで、この静電潜像は現像手段36により、トナ
ーで顕像化されてトナー像となる。
【0050】転写手段37は、感光ドラム31に顕像化
されているトナー像を記録紙38に転写させ、次いで除
電器39は転写済の記録紙38を除電し、本発明の定着
手段41へ搬送して記録紙38上のトナー像を定着させ
る。
【0051】一方、転写後の感光ドラム31は、その表
面に残留付着しているトナーがクリーナー40によって
清掃除去され、次いで、感光ドラム31に残留した電荷
が前露光ランプ32による前露光によって除電され、再
び次の画像形成に備えられる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、薄膜フ
ィルムを介して被加熱体を加熱する加熱体と、前記被加
熱体を前記薄膜フィルムを介して前記加熱体に加圧する
加圧体とを有する加熱装置において、前記薄膜フィルム
の支持手段両端部の前記ニップ部上流側面に突状部を形
成し、あるいは一端側通紙領域と他端側非通紙領域の前
記ニップ部上流側面に突状部を形成するように構成した
ので、中央基準あるいは端部基準で通紙しても薄膜フィ
ルムのたるみを減少させ、このたるみに起因して、通紙
すべき被加熱体に生ずる恐れのあったしわの発生を防止
できる効果がある。
【0053】薄膜フィルムの支持手段のニップ上流側に
おいて、フィルムガイド面が長手方向中央部から両端部
の突状部までになだらかに変化する連続壁面を形成する
ように構成したので、小サイズの記録体を通紙した際の
しわの発生より確実に防止することができる効果があ
る。
【0054】薄膜フィルムの支持手段のニップ上流側面
に、長手全域にフィルムしごき部を有するように構成し
たので、前記薄膜フィルムにしわの発生をなくすことが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における加熱装置のフ
ィルムをはずした概略図
【図2】 本発明の実施の形態1における加熱装置のフ
ィルム走行形状を示す図
【図3】 本発明の実施の形態2における加熱装置の概
略図
【図4】 実施の形態2における加熱装置の要部の組立
方を説明する図
【図5】 本発明の実施の形態3における加熱装置の概
略図
【図6】 本発明の実施の形態4における加熱装置の概
略図
【図7】 本発明の実施の形態5における加熱装置の概
略図
【図8】 本発明の実施の形態6における加熱装置の概
略図
【図9】 フイルムの配設構成の変形例を示す概要図
【図10】 フイルムの配設構成の他の変形例を示す概
要図
【図11】 本発明の実施の形態7における画像形成装
置の側面図
【図12】 従来の加熱装置を示す側面図
【図13】 従来の加熱装置に適用する加熱体の平面図
【図14】 フィルムとステー間の隙間をあらわす概略
【図15】 小サイズ通紙時のフィルムとステー間の隙
間をあらわす概略図
【図16】 小サイズ通紙時のニップ上流部でのフィル
ムたるみをあらわす斜視図
【符号の説明】
1 ステー(フィルム支持手段) 2 薄膜フィルム 3 加熱体 8 加圧体 7、8 突状部 R フィルムしごき部 N1 ニップ部 P 記録材(被加熱体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、加熱体と接触しつつ移動する
    フィルムと、フィルムを介して加熱体と共にニップ部を
    形成し、かつフィルムを駆動する加圧ローラと、加熱体
    を支持しフィルムをガイドするフィルム支持手段と、を
    有し、ニップ部で被加熱材を挟持搬送しつつフィルムを
    介した加熱体による加熱で被加熱材を加熱する加熱装置
    において、前記装置は被加熱材を中央基準で搬送するものであり、
    前記フィルム支持手段はその両端部の前記ニップ部上流
    側面に突状部を有することを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記突状部の長さが、片側で加圧ローラ
    によるフィルムの加圧長さの10%以上30%以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 フィルム支持手段のニップ部上流側面の
    中央部から両端部の突状部までになだらかに変化する連
    続壁面を形成したことを特徴とする請求項1記載の加熱
    装置。
  4. 【請求項4】 加熱体と、加熱体と接触しつつ移動する
    円筒状のフィルムと、フィルムを介して加熱体と共にニ
    ップ部を形成し、かつフィルムを駆動する加圧ローラ
    と、加熱体を支持しフィルムをガイドするフィルム支持
    手段と、を有し、ニップ部で被加熱材を挟持搬送しつつ
    フィルムを介した加熱体による加熱で被加熱材を加熱す
    加熱装置において、前記装置は被加熱材を中央基準で搬送するものであり、
    前記フィルム支持手段は、両端部を除く中央部であっ
    て、前記ニップ部を形成する面とは反対の面に突状部を
    有することを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】 加熱体と、加熱体と接触しつつ移動する
    フィルムと、フィルムを介して加熱体と共にニップ部を
    形成し、かつフィルムを駆動する加圧ローラと、加熱体
    を支持しフィルムをガイドするフィルム支持手段と、を
    有し、ニップ部で被加熱材を挟持搬送しつつフィルムを
    介した加熱体による加熱で被加熱材を加熱する加熱装置
    において、前記装置は被加熱材を端部基準で搬送するものであり、
    前記フィルム支持手段はその被記録材搬送基準側の端部
    及び他端側の非通紙領域前記ニップ部上流側面に突状
    部を有することを特徴とする加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルム支持手段のニップ部上流側
    面に、長手全域にフィルムしごき部を形成したことを特
    徴とする請求項1、請求項4、請求項5のうちのいずれ
    か1項記載の加熱装置。
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