JP3483039B2 - 画像信号による識別装置 - Google Patents

画像信号による識別装置

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JP3483039B2
JP3483039B2 JP24569093A JP24569093A JP3483039B2 JP 3483039 B2 JP3483039 B2 JP 3483039B2 JP 24569093 A JP24569093 A JP 24569093A JP 24569093 A JP24569093 A JP 24569093A JP 3483039 B2 JP3483039 B2 JP 3483039B2
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博文 松尾
不二雄 黒川
純夫 長田
顕 指方
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Processing Of Meat And Fish (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CCDカメラなどで取
得した画像信号を処理することにより、CCDカメラに
よる被写体の識別を高速で行うことができる画像信号に
よる識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、魚体の形状より魚種の選別を行う
ために、白黒画像処理技術を用いたものがある。
【0003】すなわち、かかる装置は、半透明のベルト
コンベア状を流れてくる魚体を、半透明のベルトコンベ
アの下より光を当て、シルエット状の魚体を白黒カメラ
で検出し、濃淡画像により認識を行うものである。
【0004】かかる計測処理では、魚体の区別を濃度変
換の画像処理技術で行うものであり、魚体の輪郭を求
め、体高、体長等を計測することにより魚種の選別を試
みている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように濃淡画像により認識を行う装置では、同科の魚等
は形状が似ているため、形状の情報だけでは十分な認識
率が得られず、実用的とはいえない。そのため、実用化
されていない。
【0006】この認識率を良くするためには、白黒カメ
ラの白黒画像を用いるのではなく、カラーカメラで撮影
したカラー画像を用いて形状特徴と色特徴の両方を抽出
したほうが有効と思われる。
【0007】しかし、従来のカラー画像処理装置を用い
ようとすると、同カラー画像処理装置は1画面の全ての
データを処理対象としており、必要最小限の魚体の情報
を取り込んで高速で処理するようにはできておらず、そ
のため、大容量のメモリを要し、更に、無駄なアクセス
に時間がかかり、高速で魚種を識別することができない
という問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、画像
信号を出力する検出部と、同検出部から出力された画像
信号から所定位置の画像信号を抽出して出力する画像信
号分配部と、同画像信号分配部から出力された所定位置
の画像信号を用いて行った識別の結果を外部に出力する
理解部と、検出部と画像信号分配部と理解部の動作を制
御・モニタするホストコンピュータ部とを具備する画像
信号による識別装置において、はじめに、画像信号分配
部は、検出部から出力された1画面分の画像信号をあら
かじめ設定したメッシュ状に区分して、区分したメッシ
ュ状の各領域における所定位置の画像信号のみを理解部
に入力し、同理解部では入力された画像信号に基づいて
背景画像との識別を行うことにより1画面中における存
在位置をメッシュ状の領域単位で認識し、1つあるいは
複数のメッシュ状の領域からなる小領域を特定し、次い
で、画像信号分配部は、理解部で特定した小領域の画像
信号を理解部に入力し、同理解部では入力された画像信
号に基づいて、背景画像との識別を行うことにより形状
抽出を行い、抽出した形状情報に基づいて識別を行うべ
く構成した画像信号による識別装置を提供せんとするも
のである。
【0009】また、理解部は、形状抽出により抽出した
形状情報に基づいて色特徴抽出のための色特徴抽出領域
を特定し、特定した色特徴抽出領域における画像信号に
基づいて、濃度値のヒストグラムの分布を解析すること
により色特徴抽出に基づく識別を行うべく構成したこと
にも特徴を有するものである。
【0010】
【発明の作用】本発明の画像信号による識別装置を魚種
識別装置として用いた場合には、例えば、漁船で捕獲さ
れ氷づけされた大量の魚体を、水槽等で氷を溶かして、
魚体を1尾づつに分離し、所定の間隔をあけ、水切り装
置等で魚体表面の水分を除去して魚体表面の水膜からの
反射を防止し、コンベア等の搬送装置で、1尾づつに分
離し、所定の間隔をあけて、搬送されている魚体を魚種
識別の対象としている。
【0011】検出部では、魚体をカラーCCDカメラで
撮影し、アナログ画像信号として画像信号分配部に送
る。
【0012】画像信号分配部は、ステップ1で、1画面
分の画像信号をあらかじめ設定したメッシュ状に区分し
て、区分したメッシュ状の各領域における所定位置の画
像信号のみをディジタル画像信号に変換して理解部に入
力し、ステップ2では、ステップ1で後述するように理
解部が特定した小領域の画像信号のみをディジタル画像
信号に変換して理解部に入力している。
【0013】理解部では、ステップ1で、入力された画
像信号に基づいてカラーCCDカメラ被写体の背景画像
との識別を行うことにより1画面中における存在位置を
メッシュ状の領域単位で認識し、1つあるいは複数のメ
ッシュ状の領域からなる小領域を特定し、ステップ2
で、上記結果から形状を更に詳しく計測するための複数
の領域及び色特徴抽出のための領域の画像情報を画像信
号分配部から入力し、理解部の複数のプロセッサユニッ
トの画像専用プロセッサに割り当てる。なお、画像専用
プロセッサは画像メモリを併用している。そして、複数
の画像専用プロセッサが各プロセッサユニットの汎用プ
ロセッサの制御・支援のもとに詳細な形状特徴抽出を行
い、形状特徴だけの情報で識別が行える場合は結果を魚
種分配装置に送り、形状特徴だけの情報で識別が行えな
い場合は、形状特徴の情報を基にして色特徴抽出のため
の領域の大きさ及び位置を決定し、複数のプロセッサユ
ニットで、色平均、ヒストグラム、共起行列、FFT処
理、HSV変換等の処理を色特徴抽出領域に対して行
い、形状、色特徴抽出の情報を総合的に判断し、魚体の
詳細な識別を行い、魚種や大きさを識別する。
【0014】以上の動作を画像信号分配部、理解部を構
成する汎用プロセッサ間の高速通信及び搬送部、検出
部、画像信号分配部を統合して制御・モニタを行うホス
トコンピュータ部の働きにより、パイプライン動作で高
速にデータの処理を行って、魚体の識別を迅速かつ確実
に行うことができる。
【0015】本発明の画像信号による識別装置では、上
記のようにしてCCDカメラによる被写体の識別を行う
ものであり、識別装置が魚体識別装置であれば、識別結
果を、例えば、自動的に魚体を分配するように構成した
魚種分配装置等に送って、魚種及び大きさごとに分別し
て、一定数量ごとに箱詰めする等の処理を行うことがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0017】図1は、本発明に係る画像信号による識別
装置を魚種識別装置Kとして用いた場合を示しており、
Aは未選別の魚体を一尾づつ所定間隔を保持して順序よ
く並べ、かつ、魚体表面の水分を除去しながら搬送する
搬送部、Kは魚種及び大きさを識別する魚体理解装置、
Eは理解部Dより得られた識別結果に応じて魚体を魚種
ごとに分離し箱詰めする魚種分配装置、Fは上記搬送部
A、画像信号分配部C、理解部D及び魚種分配装置Eの
動作を制御・モニタするホストコンピュータ部である。
【0018】搬送部Aは、投入された氷づけ魚体の氷を
溶かし、1尾づつに分離する水槽4と、同水槽4との間
で水を循環させて、魚体を1尾づつ水切り装置3に運ぶ
水流運搬装置5と、スポンジと冷風によって魚体表面の
水分を一時的に除去する水切り装置3と、水切りした魚
体を1尾づつ検出部BのカラーCCDカメラ2の下に魚
体を運ぶ運搬装置7とで構成している。
【0019】水槽4中には、図2に示すように、魚体を
1尾づつに分離するための分離装置4aを設置してい
る。分離装置4aは、モータ駆動によって一定の速度で
回転する回転軸4bに、自動的に伸縮・屈折する腕4c
を放射状に突設し、同腕4cの先端に魚体載せ皿4dを
連設し、この分離装置4aの回転によって、水槽4中の
魚体を魚体載せ皿4dで1尾づつすくいあげ、魚体載せ
皿4dが水流運搬装置5の始端より高位置に達すると、
腕4cを伸長させ、次いで腕4cを下方に屈折させて魚
体載せ皿4dを下向きにすることにより、魚体を1尾づ
つ水流運搬装置5に運搬すべく構成している。
【0020】なお、水槽4中に設置する分離装置4aの
数によって、水流運搬装置5に1尾づつ運搬する魚体の
数を増加することができる。
【0021】また、魚体載せ皿4dの形状、大きさ等の
調整によって、確実に魚体を1尾づつすくいあげること
ができる。
【0022】かかる構成の搬送部Aでは、魚体を搬送す
るのに主として水流を用いているので、魚体を傷付ける
ことを防止できる。
【0023】水切り装置3は、図3に示すように、網状
またはスノコ状等透水性のコンベア3aと、モータ駆動
により上下するスポンジ体6aと、冷風噴出し機6bと
で構成しており、コンベア3aで1尾づつ搬送する魚体
表面の水分を落とし、スポンジ体6aで残った表面の水
分を吸取り、更に冷風噴出し機6bからの冷風で魚体表
面の水分を除去して、魚体の水膜からの反射による撮影
の支障を防止している。
【0024】魚体理解装置Kは、検出部Bと、画像信号
分配部Cと、理解部Dと、これらを制御するホストコン
ピュータ部Fとで構成している。
【0025】検出部Bは、図1に示すように、運搬装置
7の上方に配設した照明ランプ1と、電子シャッタ付の
カラーCCDカメラ2とで構成しており、照明ランプ1
の光を当てた運搬装置7上の魚体をカラーCCDカメラ
2で撮影してアナログRGB画像信号を取得し、同アナ
ログRGB画像信号を画像信号分配部Cに入力してい
る。
【0026】画像信号分配部Cでは、図4に示すよう
に、カラーCCDカメラ2から入力したアナログRGB
画像信号をディジタル画像信号に変換し、同信号を後述
する理解部Dの第1プロセッサユニット14―1と、第
2プロセッサユニット14―2と、第3プロセッサユニ
ット14―3に分配して入力するA/D変換・画像信号
分配ボード11と、同ボード11の動作を制御する画像
信号分配制御用DSPボード12とで構成している。
【0027】理解部Dは、図4に示すように、第1プロ
セッサユニット14―1と、第2プロセッサユニット1
4―2と、第3プロセッサユニット14―3とで構成し
ている。各プロセッサユニット14―1,14―2,1
4―3は、図5に示すように、それぞれ複数の画像専用
プロセッサ基板15―1〜15―nと、プレーンメモリ
基板16と、汎用プロセッサ基板17とで構成してい
る。各画像専用プロセッサ基板15―1〜15―nは、
それぞれ第1ブロックメモリ15―aと、第2ブロック
メモリ15―bと、マトリックスゲート15―cと、画
像専用プロセッサ15―dとで構成している。
【0028】そして、上記画像信号分配部Cと理解部D
の構成要素は画像信号バス13で接続している。
【0029】画像信号分配部Cでは、検出部Bから入力
したアナログRGB画像信号のうち、ステップ1では、
図6に示すように、1画面分の画像信号をあらかじめ設
定したメッシュ状に区分して、区分したメッシュ状の各
領域における所定位置の画像信号のみをディジタル画像
信号に変換して画像信号バス13を通して理解部Dに入
力し、ステップ2では、ステップ1で後述するように理
解部Dが特定した小領域Gの画像信号のみをディジタル
画像信号に変換して画像信号バス13を通して理解部D
に入力し、理解部Dに設けた第1プロセッサユニット1
4―1と、第2プロセッサユニット14―2と、第3プ
ロセッサユニット14―3に分配して処理している。
【0030】各プロセッサユニット14―1,14―
2,14―3にディジタル画像信号を入力する場合に
は、パイプライン処理によって第1ブロックメモリ15
―aと第2ブロックメモリ15―bのうち、処理中では
ない第1ブロックメモリ15―aと第2ブロックメモリ
15―bのいずれか一方に入力してディジタル画像信号
をストアし、ディジタル画像信号伝達の高速化をはかっ
ている。そして、第1ブロックメモリ15―aまたは第
2ブロックメモリ15―bにストアしたディジタル画像
信号を用いて画像専用プロセッサ15―dによる演算を
行い、演算結果を汎用プロセッサ基板17に入力してい
る。
【0031】ホストコンピュータ部Fは、複数の画像専
用プロセッサ基板15―1〜15―n及び複数のプレー
ンメモリ基板16―1〜16―nの並列処理を実行させ
ることによって処理の高速化を実現している。
【0032】そして、これらの結果を用い、汎用プロセ
ッサ基板17でFFT処理等の高速演算処理及び識別を
行っており、更に、第1プロセッサユニット14―1
と、第2プロセッサユニット14―2と、第3プロセッ
サユニット14―3とを並列処理することで、形状特徴
及び色特徴抽出及び魚種識別を高速で行うことができ
る。
【0033】このようにして、1画面中の必要なディジ
タル画像信号のみを選ぶことによりデータ量を圧縮して
処理の高速化をはかる働きは画像分配部Cが担い、並列
処理を行って演算速度及び識別の高速化をはかる働きは
理解部Dが担い、更に、システム全体のパイプライン処
理による高速化は、2個のブロックメモリ15―a,1
5―bとホストコンピュータ部Fが担い、これらの相乗
効果によってカラー画像による魚種識別の高速化を実現
している。
【0034】次に、前述した領域設定について説明す
る。
【0035】図6及び図7は形状特徴抽出の一例とし
て、全長及び体高を計測するためのエッジ抽出を行う小
領域Gの設定方式の説明図であり、ステップ1では、画
像信号分配部Cで、図6で示すように、横X×縦Y画素
の原画像をあらかじめ設定したメッシュ状に区分して、
区分したメッシュ状の各領域における所定位置の画素の
画像信号だけを取出し、理解部Dでキルシュオペレータ
或いは魚体と背景画像の色平均との差等を3原色に対し
て行って、1画面中における存在位置をメッシュ状の領
域単位で認識し、1つあるいは複数のメッシュ状の領域
からなる小領域Gを特定する。
【0036】次に、ステップ2で、上記ステップ1で理
解部Dにより特定した小領域Gに基づき、画像信号分配
部Cは、小領域Gの画像信号を理解部Dに入力し、同理
解部Dでは入力された画像信号に基づいて、背景画像と
の識別を行うことにより形状抽出を行い、抽出した形状
情報に基づいて識別を行う。
【0037】特に、抽出した形状情報を用いることによ
って、魚種識別の場合、まず、識別する魚の全長及び体
高等を計測することができる。
【0038】そして、計測した全長情報及び体高情報に
基づいて色特徴抽出のための領域Hの特定等を行う。
【0039】次に、色特徴抽出による魚種識別について
説明する。
【0040】一例として、同科のゴマサバとマサバを魚
種識別の対象とし、図9で示すように、色特徴抽出領域
Hを色特徴が良く現れる魚体の腹部に設定するのである
が、前記したように、魚体の全長及び体高が±10%以
下の誤差範囲で計測されるので、色抽出のための領域の
位置を設定する場合、±10%の誤差が生じても色特徴
の抽出が可能な領域の大きさを確保すればよいことにな
る。
【0041】図10は、ゴマサバの全長方向における濃
度分布であり、図9の破線x上を頭部から腹部の色特徴
抽出領域Hを通って尾鰭方向に走査しており、腹部にお
いて濃度分布が安定しているので、色特徴抽出領域Hの
全長方向における大きさ及び位置のずれが、色特徴の抽
出結果に与える影響が小さいことがわかり、色特徴抽出
領域Hをかなり小さく設定しても色特徴抽出が可能なこ
とがわかる。
【0042】図11〜図13に色特徴抽出領域Hの大き
さを変え、図9における設定位置を縦方向に±10画素
(体高の±10%程度)変動させた場合のゴマサバの濃
度値のヒストグラムを示している。
【0043】色特徴抽出領域Hの大きさを、図11では
横32画素、縦4画素、図12では横32、縦24画
素、図13では横32、縦32画素にしており、図11
のように色特徴抽出領域Hが小さくなると、濃度値のヒ
ストグラムの分布は±10画素の変動に対して大きく変
化するが、図12のように、横32画素、縦24画素程
度の大きさにすれば、位置設定の誤差が現れず、濃度値
のヒストグラムの平均値の変化は71〜79、分散の変
化は77〜86であり、同様にして抽出したマサバの濃
度値ヒストグラム(図14)の平均値の変化91〜9
4、分散の変化30〜53であるから、両者の値を充分
に分離できることになる。
【0044】したがって、このような手順で決定した色
特徴抽出領域Hで濃度値ヒストグラムの分布を解析する
ことによって、充分に魚種の識別が可能であり、しかも
色特徴抽出領域Hが小さいため、前記形状特徴抽出を含
め、高速で魚種の識別が可能である。
【0046】なお、魚種の識別には、色特徴抽出領域H
の大きさが、横32画素、縦24画素(図12)程度の
大きさにすれば充分であり、横32、縦32画素(図1
3)程の大きさを要しないことがわかる。
【0047】また、上記色特徴抽出領域Hを複数設定す
ることにより、識別精度を高めることができる。
【0048】魚種分配装置Eは、水流運搬装置8と、水
流分配仕分け装置9と、複数の仕分け箱9d―1〜9d
―nとで構成されている。
【0049】水流運搬装置8は、水流を用いて運搬装置
7から水流分配仕分け装置9に魚体を運搬するものであ
る。
【0050】水流分配仕分け装置9は、図15で示すよ
うに、搬送方向に付設した中央水路9aと、中央水路9
aから分岐した複数の分岐水路9b―1〜9b―nと、
各分岐水路9b―1〜9b―nの始端にそれぞれ対向し
て設けた水流噴出し口9c―1〜9c―nとで構成して
おり、各分岐水路9b―1〜9b―nの終端には、氷が
入った仕分け箱9d―1〜9d―nが配設しており、水
流運搬装置8から受取った魚体は、理解部Dで得られた
魚種識別情報に基づいて選定した水流噴出し口から噴出
する水によって、魚種別に分岐水路9b―1〜9b―n
を流下し、該当する魚種の仕分け箱9d―1〜9d―n
に分別収集する。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、画像信号
を出力する検出部と、同検出部から出力された画像信号
から所定位置の画像信号を抽出して出力する画像信号分
配部と、同画像信号分配部から出力された所定位置の画
像信号を用いて行った識別の結果を外部に出力する理解
部と、検出部と画像信号分配部と理解部の動作を制御・
モニタするホストコンピュータ部とを具備する画像信号
による識別装置において、はじめに、画像信号分配部
は、検出部から出力された1画面分の画像信号をあらか
じめ設定したメッシュ状に区分して、区分したメッシュ
状の各領域における所定位置の画像信号のみを理解部に
入力し、同理解部では入力された画像信号に基づいて背
景画像との識別を行うことにより1画面中における存在
位置をメッシュ状の領域単位で認識し、1つあるいは複
数のメッシュ状の領域からなる小領域を特定し、次い
で、画像信号分配部は、理解部で特定した小領域の画像
信号を理解部に入力し、同理解部では入力された画像信
号に基づいて、背景画像との識別を行うことにより形状
抽出を行い、抽出した形状情報に基づいて識別を行うべ
く構成したことによって、処理するデータ量を非常に少
なくして、画像処理を高速化し、識別処理を高速化する
ことができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、形状抽出に
より抽出した形状情報に基づいて色特徴抽出のための色
特徴抽出領域を特定し、特定した色特徴抽出領域におけ
る画像信号に基づいて、濃度値のヒストグラムの分布を
解析することにより色特徴抽出に基づく識別を行うべく
構成したことによって、確実な識別処理を可能とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る魚種識別装置の構成を示す説明
図。
【図2】搬送部の水槽及び水流運搬装置の側面図。
【図3】搬送部の水切り装置の側面図。
【図4】画像信号分配部と魚体理解部の構成を示す説明
図。
【図5】魚体理解部の構成を示す説明図。
【図6】小領域設定方式の説明図。
【図7】小領域設定方式の説明図。
【図8】小領域の画素数とブロックメモリ容量との関係
を示すグラフ。
【図9】色特徴抽出領域の設定位置と大きさを示す説明
図。
【図10】体長方向の濃度値ヒストグラム。
【図11】色特徴抽出領域の濃度値ヒストグラム(ゴマ
サバ)。
【図12】色特徴抽出領域の濃度値ヒストグラム(ゴマ
サバ)。
【図13】色特徴抽出領域の濃度値ヒストグラム(ゴマ
サバ)。
【図14】色特徴抽出領域の濃度値ヒストグラム(マサ
バ)。
【図15】水流分配仕分け装置の平面図。
【符号の説明】
B 検出部 C 画像信号分配部 D 理解部 F ホストコンピュータ部 G 小領域 H 色特徴抽出領域 2 カラーCCDカメラ 14―1 第1プロセッサユニット 14―2 第2プロセッサユニット 14―3 第3プロセッサユニット 17 汎用プロセッサ基板 15―a 第1ブロックメモリ 15―b 第2ブロックメモリ 15―c マトリックスゲート 15―d 画像専用プロセッサ 15―1〜15―n 画像専用プロセッサ基板 16―1〜16―n プレーンメモリ基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 純夫 長崎県大村市宮小路3−6−204 (72)発明者 指方 顕 長崎県佐世保市広田三丁目3−2−302 (56)参考文献 特開 平6−6793(JP,A) 特開 平5−159064(JP,A) 特開 平5−20455(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06T 1/00 H04N 7/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を出力する検出部(B)と、同
    検出部(B)から出力された画像信号から所定位置の画
    像信号を抽出して出力する画像信号分配部(C)と、同
    画像信号分配部(C)から出力された所定位置の画像信
    号を用いて行った識別の結果を外部に出力する理解部
    (D)と、検出部(B)と画像信号分配部(C)と理解
    部(D)の動作を制御・モニタするホストコンピュータ
    部(F)とを具備する画像信号による識別装置におい
    て、 はじめに、画像信号分配部(C)は、検出部(B)から
    出力された1画面分の画像信号をあらかじめ設定したメ
    ッシュ状に区分して、区分したメッシュ状の各領域にお
    ける所定位置の画像信号のみを理解部(D)に入力し、
    同理解部(D)では入力された画像信号に基づいて背景
    画像との識別を行うことにより1画面中における存在位
    置をメッシュ状の領域単位で認識し、1つあるいは複数
    のメッシュ状の領域からなる小領域(G)を特定し、 次いで、画像信号分配部(C)は、理解部(D)で特定
    した小領域(G)の画像信号を理解部(D)に入力し、
    同理解部(D)では入力された画像信号に基づいて、背
    景画像との識別を行うことにより形状抽出を行い、抽出
    した形状情報に基づいて識別を行うべく構成したことを
    特徴とする画像信号による識別装置。
  2. 【請求項2】 理解部(D)は、形状抽出により抽出し
    た形状情報に基づいて色特徴抽出のための色特徴抽出領
    域(H)を特定し、特定した色特徴抽出領域(H)にお
    ける画像信号に基づいて、濃度値のヒストグラムの分布
    を解析することにより色特徴抽出に基づく識別を行うべ
    く構成したことを特徴とする請求項1記載の画像信号に
    よる識別装置。
JP24569093A 1993-09-30 1993-09-30 画像信号による識別装置 Expired - Fee Related JP3483039B2 (ja)

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