JP3482303B2 - オレフィン系樹脂組成物、壁紙及び壁紙の製造方法 - Google Patents

オレフィン系樹脂組成物、壁紙及び壁紙の製造方法

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JP3482303B2
JP3482303B2 JP17526096A JP17526096A JP3482303B2 JP 3482303 B2 JP3482303 B2 JP 3482303B2 JP 17526096 A JP17526096 A JP 17526096A JP 17526096 A JP17526096 A JP 17526096A JP 3482303 B2 JP3482303 B2 JP 3482303B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁紙及び壁紙の製
造方法に関し、さらに詳しくは、燃焼時に環境を汚染す
るガス等を発生せず環境に優しく安全で、ボリューム感
・触感に優れた壁紙、及び前記壁紙を容易にかつ簡便に
製造することができる壁紙の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、コスト面、加工性、難
燃化の容易さ等の理由から、塩化ビニル樹脂製の壁紙が
広く提供されていたが、塩化ビニル樹脂は、燃焼により
発生する塩化水素ガス等が、焼却炉を傷めたり、環境を
汚染することがあるので、安全面・環境面の点で好まし
くない。そこで近時、塩化ビニル樹脂に代えてオレフィ
ン系樹脂シート又はアクリル系樹脂のエマルジョン発泡
シートによる壁紙が、例えば特開平5−59229号公
報、実開平6−33943号公報、特開平6−4787
5号公報、特開平5−200948号公報等において提
案されている。
【0003】しかしながら、オレフィン系樹脂シートに
よる壁紙の場合、塩化ビニル樹脂とは異なりオレフィン
系樹脂はロール粘着性が高いのでカレンダー加工に適さ
ない。カレンダー加工を行うと耐熱変色を起こし易く、
加工温度が狭い範囲に限られる。このため、ロール加工
を行う場合には特殊な加工助剤の添加が不可欠である。
また、塩化ビニル樹脂に比べて風合いの調製が困難であ
る。オレフィン系樹脂は収縮性が高いので、裏打紙に積
層するとカールし易いという問題がある。一方、アクリ
ル系樹脂のエマルジョン発泡シートによる壁紙の場合、
耐水性を有する特殊な裏打紙を用いる必要がある。エマ
ルジョンであるので表面がべたつき、壁紙の柔軟性が十
分でない。発泡倍率が十分でない。発泡剤としてマイク
ロカプセルを用いる必要があり、その結果、表面強度が
低下し、汚れ易く、コストが高くなる、という問題があ
る。
【0004】このような事情の下、エチレン・α−オレ
フィンを発泡させた難燃性の壁紙も提案されている。と
ころが、この場合、使用するエチレン・α−オレフィン
の融点が高く、発泡剤の分解を抑制しつつ、カレンダー
加工を行うことは非常に困難である。したがって、前記
提案の壁紙においては、カレンダー加工に適さず、イン
フレーション成形による成膜・同時発泡加工を行うこと
となり、その結果、発泡性が低下してしまうという問題
がある。
【0005】したがって、塩化ビニル樹脂組成物と、同
等のカレンダー適性、同等の発泡性を有し、壁紙等に好
適なオレフィン系樹脂組成物は未だ提供されてなく、こ
のようなオレフィン系樹脂組成物による発泡層を有し、
ボリューム感・触感に優れた壁紙も未だ提供されてな
く、前記壁紙の簡易な製造方法も未だ提供されていない
のが実状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、燃焼時に発生するガス等が、焼却
炉を傷めたり、環境を汚染することが少ないので、環境
に優しく安全で、ボリューム感・触感に優れた壁紙、及
び前記壁紙を容易にかつ簡便に製造することができる壁
紙の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は以下の通りである。即ち、本発明の壁紙におけ
るオレフィン系樹脂組成物は、密度が0.89g/cm
以下であり、かつメルトインデックスが0.5〜10
g/10分であるエチレン・α−オレフィン共重合体を
主成分とするオレフィン系樹脂と、金属水和物とを含有
することを特徴とする。前記オレフィン系樹脂組成物に
おいては、前記エチレン・α−オレフィン共重合体を1
00重量部及び前記金属水和物を100重量部以上含有
するのが好ましい。
【0008】前記オレフィン系樹脂組成物の発泡層を紙
上に積層してなることを特徴とする壁紙である。前記壁
紙においては、前記紙が水酸化アルミニウム紙であるの
が好ましい。
【0009】前記オレフィン系樹脂組成物を紙上に積層
し、これを発泡させることを特徴とする壁紙の製造方法
である。また、前記オレフィン系樹脂組成物をシート状
に成形し、これを発泡させて発泡シートとした後、前記
発泡シートを紙上に積層することを特徴とする壁紙の製
造方法である。前記壁紙の製造方法においては、前記積
層がカレンダー加工による積層であるのが好ましい。ま
た、難燃性を付与する観点から前記紙が水酸化アルミニ
ウム紙であるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
(オレフィン系樹脂組成物)本発明のオレフィン系樹脂
組成物は、オレフィン系樹脂と金属水和物とを含有して
なり、さらに必要に応じてその他の成分を含有してな
る。
【0011】前記オレフィン系樹脂は、特定のエチレン
・α−オレフィン共重合体を主成分としてなり、必要に
応じてさらに他のオレフィン系樹脂を含有してなる。前
記他のオレフィン系樹脂としては、特に制限はなく、目
的に応じて適宜選択することができ、合成したものであ
ってもよいし、市販品であってもよい。前記オレフィン
系樹脂における、前記エチレン・α−オレフィン共重合
体と他のオレフィン系樹脂との重量比(エチレン・α−
オレフィン共重合体/他のオレフィン系樹脂)として
は、80/20〜100/0が好ましく、90/10〜
100/0がより好ましく、100/0が特に好まし
い。また、前記重量比としては、前記数値範囲のいずれ
かの下限値又は後述の実施例のいずれかにおいて採用し
た重量比の数値を下限値とし、前記数値範囲のいずれか
の上限値又は後述の実施例のいずれかにおいて採用した
重量比の数値を上限値とする数値範囲も好ましい。前記
重量比が前記数値範囲外である場合には、収縮によるカ
ールが大きくなり、風合いも硬くなり、発泡性も低下
し、好ましくない。
【0012】前記エチレン・α−オレフィン共重合体と
しては、その密度が0.89g/cm3以下であり、好
ましくは0.85〜0.89g/cm3であり、特に好
ましくは0.86〜0.88g/cm3である。また、
前記密度としては、前記数値範囲のいずれかの下限値又
は後述の実施例のいずれかにおいて採用した密度の数値
を下限値とし、前記数値範囲のいずれかの上限値又は後
述の実施例のいずれかにおいて採用した密度の数値を上
限値とする数値範囲も好ましい。前記密度が0.89g
/cm3を越えると、成形品の触感が十分でないことが
あり、成形品が収縮し、裏紙に積層するとカール等を起
こすことがあり、さらに発泡性が低下し、好ましくな
い。一方、前記密度が0.89g/cm3以下乃至前記
好ましい範囲内にあると、前記欠点がない上、発泡剤の
分解温度以下、即ち120〜150℃の広い温度範囲で
ロール加工が可能である点で好ましい。
【0013】前記エチレン・α−オレフィン共重合体と
しては、そのメルトインデックス(以下「MI」と略称
することがある。)が0.5〜10g/10分であり、
好ましくは1.0〜7.0g/10分であり、特に好ま
しくは2.0〜5.0g/10分である。また、前記メ
ルトインデックスとしては、前記数値範囲のいずれかの
下限値又は後述の実施例のいずれかにおいて採用したメ
ルトインデックスの数値を下限値とし、前記数値範囲の
いずれかの上限値又は後述の実施例のいずれかにおいて
採用したメルトインデックスの数値を上限値とする数値
範囲も好ましい。前記メルトインデックスが0.5g/
10分未満であると、ロール加工性が悪く、例えばシー
ト外観が悪くなるので、高温で加工する必要を生じ、発
泡壁紙等の製品の製造が困難になり、また、発泡性も不
十分であり、10g/10分を越えると、得られる製品
の強度が低下したり、また、ロール加工性、特に粘着性
・ネックインが大きくなることがある。一方、前記メル
トインデックスが前記好ましい範囲内にあると、前記欠
点がない上、ロール加工性と発泡性とのバランスを良好
な状態にコントロールし易い点で好ましい。
【0014】前記エチレン・α−オレフィン共重合体と
しては、そのDSCによる最高融解ピーク温度:Tm
(℃)が、60〜100℃であるのが好ましく、60〜
80℃であるのがより好ましい。また、前記DSCによ
る最高融解ピーク温度としては、前記数値範囲のいずれ
かの下限値又は後述の実施例のいずれかにおいて採用し
たDSCによる最高融解ピーク温度の数値を下限値と
し、前記数値範囲のいずれかの上限値又は後述の実施例
のいずれかにおいて採用したDSCによる最高融解ピー
ク温度の数値を上限値とする数値範囲も好ましい。前記
DSCによる最高融解ピーク温度が100℃を越える
と、発泡剤の分解を抑制しつつ、カレンダー加工するこ
とが困難になる。一方、DSCによる最高融解ピーク温
度が前記範囲内にあると、前記欠点がない上、低温で加
工できるので、省エネルギーである点で好ましい。
【0015】前記エチレン・α−オレフィン共重合体と
しては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品
を使用してもよい。前記エチレン・α−オレフィン共重
合体は、例えば、メタロセン化合物を中心とするシング
ルサイト触媒(SSC触媒)の一種である幾何拘束触媒
(CGC触媒)を用いた溶液重合法により得られる。前
記幾何拘束触媒を用いた場合、従来におけるチーグラー
触媒等を用いた場合に比べて、コモノマーの量が多くて
も分子鎖構造が乱れることがなく、均一にコモノマーを
多量に導入することができ、また分子量分布を狭い範囲
にすることができるので、その結果、溶融粘度のズリ速
度の依存性が大きく、メルトテンションが高く、優れた
成形性を有する共重合体が得られる点で有利である。前
記市販品としては、例えば、デュポン・ダウエラストマ
ー(株)製の「エンゲージ(登録商標)」、ダウ・ケミ
カル日本(株)製の「アフィニティー(登録商標)」等
が好適に挙げられる。
【0016】前記金属水和物としては、例えば、水酸化
マグネシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ(水和
物)、ほう酸亜鉛、ハイドロタルサイト、ドーソナイ
ト、アルミン酸カルシウム、カオリンクレー等が挙げら
れる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上
を併用してもよい。本発明においては、前記金属水和物
として市販品を使用することができる。
【0017】なお、本発明においては、それ自体公知の
表面処理剤により表面処理した前記金属水和物が好まし
い。前記表面処理剤としては、例えば高級脂肪酸、高級
アルコール、パラフィン、シランカップリング剤等が挙
げられる。表面処理した金属水和物を使用すると、前記
エチレン・α−オレフィン共重合体との相溶性が良好に
なり、オレフィン系樹脂組成物における前記金属水和物
の分散性が向上する点で有利である。
【0018】本発明のオレフィン系樹脂組成物におい
て、前記金属水和物は難燃剤として機能する。
【0019】本発明のオレフィン系樹脂組成物における
前記金属水和物の含有量としては、前記エチレン・α−
オレフィン共重合体100重量部に対し、100重量部
以上であり、好ましくは100〜150重量部であり、
特に好ましくは110〜130重量部である。また、前
記含有量としては、前記数値範囲のいずれかの下限値又
は後述の実施例のいずれかにおいて採用した含有量の数
値を下限値とし、前記数値範囲のいずれかの上限値又は
後述の実施例のいずれかにおいて採用した含有量の数値
を上限値とする数値範囲も好ましい。前記含有量が10
0重量部未満である場合、難燃性が不十分である。一
方、前記含有量が100重量部以上である場合乃至前記
好ましい範囲である場合には、前記欠点がない上、成形
性が良好で、成形品の表面状態も良好であり、また、発
泡性も低下しない点で有利である。
【0020】本発明におけるその他の成分としては、特
に制限はなく、オレフィン系樹脂組成物の用途等に応じ
て適宜選択することができるが、例えば、それ自体公知
の中和剤、分散剤、酸化防止剤、耐光性改良剤、安定
剤、帯電防止剤、顔料、難燃剤、発泡剤、加工性改良剤
等の各種添加剤が挙げられる。前記顔料としては、例え
ば、酸化チタン、フタロシアニン系顔料などが好適に挙
げられる。また、前記難燃剤としては、例えば、ポリリ
ン酸カルバメート系化合物、シリコーン系化合物、金属
酸化物などが好適に挙げられる。また、前記加工性改良
剤としては、例えば、金属石鹸、鉱物油系軟化剤などが
好適に挙げられる。
【0021】なお、本発明のオレフィン系樹脂組成物
を、カレンダー加工等のロール加工することにより得ら
れる壁紙等の製品の原料素材として使用する場合、該オ
レフィン系樹脂組成物は、前記その他の成分として、発
泡剤を含有しているのが好ましい。前記発泡剤として
は、例えば、アゾジカルボン酸アミド(ADCA)、ア
ゾビスイソブチルニトリル(AIBN)等のアゾ系化合
物;P,P’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジ
ド(OBSH)等のスルホニルヒドラジド系化合物;ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)等のニト
ロソ系化合物などの化学発泡剤が挙げられる。これら
は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用して
もよい。これらの中でも、加工中の安定性の点で、アゾ
ジカルボン酸アミド(ADCA)が好ましい。
【0022】本発明のオレフィン系樹脂組成物における
前記その他の成分の含有量としては、本発明の効果を害
しない程度であればよく、オレフィン系樹脂組成物の用
途等に応じて適宜決定することができる。なお、前記そ
の他の成分が前記発泡剤である場合、オレフィン系樹脂
組成物における前記発泡剤の含有量としては、前記エチ
レン・α−オレフィン共重合体100重量部に対し、2
〜12重量部程度である。
【0023】本発明のオレフィン系樹脂組成物は、例え
ば、前記各成分をそれ自体公知の混合装置を用いて混合
すること等により得られる。前記混合装置としては、例
えば、バンバリーミキサー、押出機などが挙げられる。
【0024】 本発明のオレフィン系樹脂組成物は、カ
レンダー加工等のロール加工に好適で、壁紙の材料とし
て有用である。
【0025】(壁紙)本発明の壁紙は、紙上に発泡層を
積層してなり、さらに必要に応じて他の層を積層してな
る。
【0026】前記紙としては、難燃性を有しているのが
好ましく、このような難燃性の紙としては、例えば、ク
ラフトパルプ等の化学パルプ又はセルロースパルプ等の
天然パルプなどのパルプ紙に、自己消化性の水酸化アル
ミニウムを主体とし、クレー、カオリン、タルク、二酸
化チタン等を併用した填料を混抄してなる難燃紙;特公
昭51−17606号公報、特開昭50−33696号
公報、特開昭50−7397号公報、特公昭51−67
63号公報等に記載のグアニジン化合物等による含浸
紙;水酸化アルミニウム紙;ガラス繊維紙などが挙げら
れる。
【0027】これらの中でも、難燃効果、特に発熱量の
低減及び施工性の点で、水酸化アルミニウム紙が好まし
い。前記紙は、壁紙における裏打紙乃至基材として機能
する。前記紙の厚みとしては、特に制限はないが、通常
0.10〜0.15mmである。
【0028】前記発泡層は、前記本発明のオレフィン系
樹脂組成物を用いて形成される。前記発泡層の厚みとし
ては、特に制限はなく、壁紙の用途、目的等に応じて適
宜選択することができるが、通常0.10〜0.30m
mである。壁紙にエンボス加工等を施す場合には、前記
発泡層の厚みをある程度厚めにするのが好ましい。
【0029】前記その他の層としては、本発明の効果を
害しない限り特に制限はなく、壁紙の用途、目的等に応
じて適宜選択することができ、例えば、前記紙と前記発
泡層とを接着する接着層、壁紙の表面に形成される表面
層などが挙げられる。前記接着層としては、例えば、そ
れ自体公知の接着剤を硬化させてなる層、粘着テープ等
の粘着剤のシート乃至フィルムの層などが挙げられる。
また、前記表面層としては、例えば、顔料を有してなる
着色剤層、模様・絵柄等の印刷層、耐光性化合物等を含
有してなる表面保護層などが挙げられる。なお、本発明
においては、前記着色剤層を設けなくとも、前記発泡層
中に顔料を含有させることにより、前記発泡層に前記着
色剤層の機能を付与することができる。また、前記印刷
層を設けなくとも、前記発泡層の表面に直接、模様・絵
柄を形成することができる。
【0030】本発明の壁紙の表面は、壁紙の用途等によ
り、平滑であってもよいし、エンボス加工等による凹凸
が形成されていてもよい。本発明の壁紙は、燃焼時に発
生するガス等が、焼却炉を傷めたり、環境を汚染するこ
とが少なく、ボリューム感・表面柔軟性に優れ、さら
に、難燃性及び収縮性に優れ、各種の建築物への適用が
可能である。本発明の壁紙は、以下に説明する本発明の
壁紙の製造方法により好適に製造される。
【0031】(壁紙の製造方法)本発明における第1の
壁紙の製造方法においては、前記オレフィン系樹脂組成
物を紙上に積層し、これを発泡させる。
【0032】前記積層は、例えば、前記オレフィン系樹
脂組成物を直接、前記紙上に積層してもよいし、また、
前記オレフィン系樹脂組成物をシート乃至フィルム状に
成形した後(必要に応じてこのシート等の表面にさらに
コロナ処理等を施した後)、このシート等を前記紙に積
層してもよい。
【0033】前者の場合は、例えば、前記オレフィン系
樹脂組成物のペレットをカレンダー成形機、押出成形
機、熱プレス成形機等を用いて前記紙上に積層すること
ができる。後者の場合は、まず、前記オレフィン系樹脂
組成物をカレンダー成形機、押出成形機、熱プレス成形
機等を用いてシート乃至フィルム状に成形する。その
後、前記シート等をカレンダー成形機、押出成形機、熱
プレス成形機等を用いて前記紙上に熱融着してもよい
し、前記シート等をそれ自体公知の接着剤若しくは溶融
ポリエチレン等、又は、粘着テープ等の粘着剤により、
カレンダー成形機、押出成形機、熱プレス成形機等を用
いて前記紙上に貼着してもよい。これらの中でも、カレ
ンダー加工による積層が好ましい。前記カレンダー加工
による場合、ロール温度としては、通常、120〜15
0℃である。
【0034】前記発泡は、例えば、以下のようにして行
うことができる。即ち、上述のようにして得た、前記紙
上に前記オレフィン系樹脂組成物のシート乃至フィルム
を積層してなる積層体を、加熱発泡、化学発泡又は物理
発泡させることにより行うことができる。前記加熱発泡
は、前記化学発泡剤を含有する前記オレフィン系樹脂の
シート乃至フィルムを成形して得た後、さらにこれを加
熱発泡成形することにより行われる。この場合、前記化
学発泡剤として、前記オレフィン系樹脂のシート乃至フ
ィルムの成形の際に発泡反応を起こすことのないような
化学発泡剤が選択される。なお、前記加熱発泡の温度と
しては、前記化学発泡剤の種類等により異なり、一概に
規定することはできないが、前記化学発泡剤が加熱によ
り分解してガスを生じ得る温度であればよく、一般的に
は200〜230℃である。
【0035】前記化学発泡又は物理発泡は、前記化学発
泡剤又はそれ自体公知の物理発泡剤を前記オレフィン系
樹脂組成物に含有させ、これを押出成形、熱プレス成形
等を施すことにより行われる。この場合、前記加熱発泡
の場合と異なり、成形と発泡とが同時に行われる。ま
た、この場合、前記化学発泡剤又は物理発泡剤として、
前記押出成形等の際に発泡反応を起こし得る化学発泡剤
又は物理発泡剤が選択される。なお、これらの発泡は、
例えばそれ自体公知の発泡炉等を用いて行うことができ
る。
【0036】前記発泡における発泡倍率としては、壁紙
の用途、目的等に応じて適宜選択すればよく、一概に規
定することはできないが、通常、2〜6倍程度である。
前記発泡倍率は、前記発泡剤の種類、量、発泡条件を変
更することにより、適宜制御することができる。
【0037】また、本発明における第2の壁紙の製造方
法においては、前記オレフィン系樹脂組成物をシート乃
至フィルム状に成形し、これを発泡させて発泡シートと
した後、前記発泡シートを紙上に積層する。前記成形
は、例えば、カレンダー成形機、押出成形機、熱プレス
成形機等を用いて行うことができる。前記成形の条件
は、特に制限はなく、目的に応じて適宜決定することが
できる。なお、前記発泡及び積層は、上述した通りであ
る。
【0038】なお、前記その他の層を積層してなる壁紙
を製造する場合には、例えば、前記その他の層の素材を
直接、前記紙上に前記積層を行ってもよいし、前記その
他の層の素材に前記成形を行ってシート乃至フィルムを
成形した後、このシート等を前記紙乃至前記発泡層に貼
付してもよい。
【0039】本発明においては、以上のようにして得た
積層体の表面に、プライマー処理、グラビア印刷等の印
刷、絞押加工などを施すことにより、意匠性に優れ、シ
ャープな凹凸模様を有する壁紙を製造することができ
る。本発明の壁紙の製造方法によると、前記本発明の壁
紙を容易にかつ簡便に製造することができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例につき説明するが、本
発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0041】実施例1〜8及び比較例1〜3 表1に示す各成分を表1に示す割合で混合した後、この
混合物を140℃のロール温度で5分間混練した後、こ
れに更に化学発泡剤としてアゾジカルボン酸アミドを8
重量部添加して5分間混練することによりオレフィン系
樹脂組成物を得た後、このオレフィン系樹脂組成物をカ
レンダー成形して厚み0.15mmのシートを得た。
【0042】このシートを、水酸化アルミニウム紙又は
難燃紙上に積層した。前記積層は、接着剤としてエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体エマルジョンを用い、120℃
でヒートシールすることにより行った。この積層体をギ
ア・オーブン中に入れ、220℃で45秒間、発泡させ
た。その結果、図1に示すような、総厚で約0.7〜
0.9mmの壁紙が得られた。この壁紙に、さらにプラ
イマー処理、グラビア印刷、絞押加工を施すことによ
り、図2に示すような、意匠性に優れ、ボリューム感に
富み、風合いの柔らかい壁紙が得られた。
【0043】これらの壁紙につき、ロール加工性、発泡
性、触感、収縮性及び難燃性の評価を行った。その結果
を表1に示した。 <評価> −ロール加工性− 表1に示す組成物を6インチテストロールを用いてロー
ル間隔を一定に保ち、140℃で10分間混練した後、
0.15mm厚みのシートを作製した。テストロールか
らの前記シートの取り出し易さ(粘着性)と、シート表
面の外観(平滑性)とを目視にて、以下の基準に従って
評価した。なお、△以上であれば実用上問題ない。 (粘着性) ◎・・・粘着せず、取り出し易い。 ○・・・少し粘着するが、取り出し易い。 △・・・やや粘着するが、取り出すのに支障はない。 ×・・・粘着し、取り出し不能である。 (平滑性) ◎・・・平滑性に極めて優れる。 ○・・・平滑性は良好である。 △・・・平滑性の程度はやや劣るが、外観上支障はな
い。 ×・・・極めて悪く、実用上問題がある。
【0044】−発泡性− 上記の作製したシートと水酸化アルミニウム紙とをヒー
トシールしてなる積層体を、220℃のギヤオーブンで
45秒間発泡させ、得られたシートのセル状態を目視に
て観察し、以下の基準に従って評価した。なお、△以上
であれば実用上問題ない。 ○・・・セルが細かく、均一で良好である。 △・・・セルがやや不良な状態であるが、実用上は問題
ない。 ×・・・セルが大きく、バラツキが観られ、好ましくな
い。
【0045】−触感(硬さ)− 発泡させた積層体の柔軟性を感応評価(触感)した。な
お、評価の基準は、以下の通りであり、△以上であれば
実用上問題ない。 ○・・・柔軟性があり、良好である。 △・・・柔軟性はやや劣るが、実用上は問題ない。 ×・・・柔軟性が劣り、硬く、好ましくない。
【0046】−収縮性(カール)− テストロールで作製したシートと、接着剤を塗布した水
酸化アルミニウム紙又は難燃紙とをヒートシールして積
層体とした後、この積層体を室温で放置し、収縮の度合
い(カール)を目視にて評価した。なお、評価の基準は
以下の通りであり、△以上であれば問題ない。 ○・・・ほどんどカールしない。 △・・・ややカールするが、実用上は問題ない。 ×・・・カールが大きく、好ましくない。
【0047】−難燃性− 発熱量(Tdθ)及び発煙量(CA)は、JIS A
1321建築物の内装材料及び工法の難燃性試験方法に
従って測定を行った。なお、「Tdθ」は、温度時間面
積(℃分)を意味し、「CA」は、発煙係数を意味す
る。
【0048】
【表1】
【0049】なお、表1において、共重合体樹脂Aは、
エチレン・オクテン共重合体であり、ENGAGE 8
100(デュポン・ダウエラストマー(株)製;MI=
1.0g/10分,密度=0.87g/cm3,DSC
による最高ピーク温度Tm=63℃)である。共重合体
樹脂Bは、エチレン・オクテン共重合体であり、ENG
AGE 8200(デュポン・ダウエラストマー(株)
製;MI=5.0g/10分,密度=0.870g/c
3,DSCによる最高ピーク温度Tm=68℃)であ
る。共重合体樹脂Cは、エチレン・オクテン共重合体で
あり、ENGAGE 8440(デュポン・ダウエラス
トマー(株)製;MI=1.6g/10分,密度=0.
895g/cm3,DSCによる最高ピーク温度Tm=
98℃)である。共重合体樹脂Dは、エチレン・ブテン
共重合体であり、エクセレン VL−200(住友化学
工業(株)製;MI=2.0g/10分,密度=0.9
00g/cm3,DSCによる最高ピーク温度Tm=1
14℃)である。共重合体樹脂Eは、エチレン・メチル
メタクリレート共重合体であり、アクリフト CM80
14(住友化学工業(株)製;MI=3.5g/10
分,密度=0.94g/cm3,DSCによる最高ピー
ク温度Tm=79℃)である。水酸化マグネシウムは、
キスマ5B(協和化学工業(株)製)である。水酸化ア
ルミニウムは、ハイジライト H−42S(昭和軽金属
(株)製)である。金属石鹸は、(共同薬品(株)製;
ステアリン酸亜鉛)である。アゾジカルボン酸アミド
は、(永和化成工業(株)製;ビニホールAC#3)で
ある。酸化チタン(TiO2)は、(石原産業(株)
製;タイペーク CR−58)である。また、酸化チタ
ン(TiO2)ペレットは、前記TiO2と低密度ポリエ
チレンとを混合してなるペレットである。また、共重合
体樹脂A〜E、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム、金属石鹸、アゾジカルボン酸アミド及び酸化チタン
(TiO2)の各欄における数値は重量部を意味する。
【0050】表1の結果から以下のことが明らかであ
る。即ち、MIの異なる(共重合体樹脂)及び密度の異
なる共重合体樹脂を適宜配合して、水酸化アルミニウム
紙を積層することにより、ロール加工性・発泡性(ボリ
ューム感)・触感に富み、収縮性・難燃性に優れた効果
を奏することが確認できた。
【0051】
【発明の効果】本発明によると、前記従来における問題
を解決することができる。すなわち、燃焼時に発生する
ガス等が、焼却炉を傷めたり、環境を汚染することが少
ないので環境に優しく安全で、ボリューム感・触感(表
面柔軟性)に優れた壁紙を提供することができる。ま
た、前記壁紙を容易にかつ簡便に製造することができる
壁紙の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、水酸化アルミニウム紙上に、本発明の
ポリオレフィン系樹脂による発泡層を積層してなる壁紙
の断面概略説明図である。
【図2】図2は、水酸化アルミニウム紙上に、本発明の
ポリオレフィン系樹脂による発泡層を積層してなる壁紙
に、さらにプライマー処理、グラビア印刷、絞押加工を
施してなる壁紙の断面概略説明図である。
【符号の説明】
1 水酸化アルミニウム紙 2 接着剤層 3 発泡層 4 プライマー層 5 印刷層 6 エンボス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 B32B 27/32 103 D21H 27/20 B32B 27/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密度が0.89g/cm以下であり、
    かつメルトインデックスが0.5〜10g/10分であ
    るエチレン・α−オレフィン共重合体を主成分とするオ
    レフィン系樹脂と、金属水和物とを含有するオレフィン
    系樹脂組成物の発泡層を紙上に積層してなることを特徴
    とする壁紙。
  2. 【請求項2】 前記オレフィン系樹脂組成物が、前記エ
    チレン・α−オレフィン共重合体を100重量部及び前
    記金属水和物を100重量部以上含有する請求項1に記
    載の壁紙。
  3. 【請求項3】 前記オレフィン系樹脂組成物が、前記エ
    チレン・α−オレフィン共重合体と、他のオレフィン系
    樹脂との重量比(エチレン・α−オレフィン共重合体/
    他のオレフィン系樹脂)が、80/20〜100/0で
    ある請求項1に記載の壁紙。
  4. 【請求項4】 前記紙が水酸化アルミニウム紙である請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載の壁紙。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載のオレ
    フィン系樹脂組成物を紙上に積層し、これを発泡させる
    ことを特徴とする壁紙の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から3のいずれかに記載のオレ
    フィン系樹脂組成物をシート状に成形し、これを発泡さ
    せて発泡シートとした後、前記発泡シートを紙上に積層
    することを特徴とする壁紙の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記積層がカレンダー加工による積層で
    ある請求項5又は6に記載の壁紙の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記紙が水酸化アルミニウム紙である請
    求項5乃至請求項7のいずれかに記載の壁紙の製造方
    法。
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