JP3481751B2 - 直流モータの駆動装置 - Google Patents

直流モータの駆動装置

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JP3481751B2
JP3481751B2 JP28366695A JP28366695A JP3481751B2 JP 3481751 B2 JP3481751 B2 JP 3481751B2 JP 28366695 A JP28366695 A JP 28366695A JP 28366695 A JP28366695 A JP 28366695A JP 3481751 B2 JP3481751 B2 JP 3481751B2
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紳一郎 片桐
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、直流モータの駆動
装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図5は、典型的な駆動回路10の電気的
構成を示す回路図である。以下、図5を参照する。従来
から自動ドアを駆動する分野などにおいて、例として3
相の直流ブラシレスモータ(以下、モータ)1が用いら
れている。このようなモータ1において、固定子2とし
て3n個、例として3個のコイル3、4、5を備え、回
転子6として周方向にN極とS極とが交互に着磁され、
例として2つの磁極を有する永久磁石が用いられてい
る。また、このモータ1には、例として3つのホール素
子等からなる磁極検出素子7が設けられ、モータ1の回
転数を検出している。また、コイル3〜5に駆動用の電
流を供給するトランジスタ(以下、上段トランジスタと
称することがある)と、コイル2〜4からの電流が流れ
込むトランジスタ(以下、下段トランジスタと称するこ
とがある)とを、各コイル3〜5毎に有するインバータ
回路8が用いられる。 【0003】前記3相モータに用いられるインバータ回
路8では、上段及び下段で各3個のトランジスタQ1、
Q2、Q3、Q4、Q5、Q6(以下、総称して符号Q
で示す場合がある)が用いられ、トランジスタQ1、Q
2、Q3、Q4、Q5、Q6には、各トランジスタQ
1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6のソース側をカソー
ドとするダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D
6が、各トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4、Q5、
Q6とそれぞれ並列に接続されている。また、上段のト
ランジスタQ1、Q2、Q3と下段のトランジスタQ
4、Q5、Q6との間には、直流電源9が設けられてい
る。 【0004】前記磁極検出素子7からの検出信号PS
は、モータ1の回転数を制御する駆動制御回路(図示せ
ず)に入力され、この駆動制御回路は、前記検出信号P
Sと、予め定める回転数に対応する速度信号とに基づい
て、振幅変調されたパルス信号を発生する。このパルス
信号によって、モータ1の回転数が前記予め定める回転
数に一致するように、前記インバータ回路7の各トラン
ジスタQがオン/オフ駆動される。 【0005】図6は、従来のモータ駆動装置の動作を説
明するタイミングチャートである。図6(1)〜(3)
は、前記磁極検出素子からの各相毎の検出信号PSU、
PSV、PSWを示し、図6(4)〜(6)は上段のト
ランジスタに入力される駆動制御信号UH、VH、WH
を示し、図6(7)〜(9)は下段のトランジスタに入
力される駆動制御信号UL、VL、WLを示し、図6
(10)は駆動制御回路において発生される前記振幅変
調用の変調信号PWMを示し、図6(11)はモータに
関連して発生される基準パルスPGを示す。 【0006】この従来技術の駆動制御回路では、図6に
示されるように、各相毎に6ステップ120度通電方式
でモータが駆動される。更に、この制御方式は、いわゆ
る片サイドチョッパ形である。即ち、例としてU相の駆
動に着目すると、上段のU相トランジスタを導通させる
とき、駆動制御回路からは、全導通期間に亘ってハイレ
ベルを維持し、全遮断期間に亘ってローレベルを維持す
る駆動制御信号UHがU相トランジスタに出力され、ま
た、全導通期間に亘って前記変調信号PWMと同一周期
のパルス状の信号であり、全遮断期間に亘ってローレベ
ルを維持する駆動制御信号ULが下段のU相トランジス
タに出力される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従来の駆動方式におい
て、トランジスタの導通期間にパルス状駆動信号を出力
する制御は、下段のトランジスタに関してのみ行われ、
上段のトランジスタに対しては全導通期間に亘ってハイ
レベルを維持する制御が行われている。なお、上下段の
トランジスタを逆に動作する場合もある。 【0008】従って、U相の上段のトランジスタQ1を
導通状態から遮断状態に切り替え、V相の下段のトラン
ジスタQ5を遮断状態から導通状態に切り換えた後の図
6の例えば、期間3−4の切替え期間(以下、期間Aと
いう)において、インバータ回路7及びモータ1に流れ
る電流は、ダイオードD4→U相のコイル3→W相のコ
イル5→ダイオードD3の経路で流れることになる。こ
れにより、前記U相のコイル3に負電位が発生し、W相
のコイル5に正電位が発生する。 【0009】前記期間Aの直前の期間では、U相の上段
のトランジスタQ1は導通状態でコイル3は正電位であ
り、V相の下段のトランジスタQ5は遮断状態でコイル
5は負電位である。従って、U相の上段のトランジスタ
Q1を導通状態から遮断状態に切り替え、V相の下段の
トランジスタQ5を遮断状態から導通状態に切り換える
タイミングの前後において、コイル3、5の電位がそれ
ぞれ反転し、モータ1に大きな過渡電流が流れることに
なる。このような現象は、いずれのコイル3〜5におい
ても同様に発生する。このため、モータ1のコイルに流
れる電流の変化が極めて大きくなり、モータ1における
騒音や振動の原因となるという問題点がある。 【0010】本発明は、上記問題点を解決しようとして
成されたものであり、その目的は、モータを駆動するス
イッチ素子の遮断状態から導通状態への切り替わり時に
おけるモータのコイルにおける電流変化を抑制し、モー
タの騒音や振動を低下するようにした直流モータの駆動
装置を提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明の直流モ
ータの駆動装置は、複数相のコイルを有する直流モータ
の各相毎のコイルに、該直流モータを所定の回転数で回
転させる駆動信号をそれぞれ出力し、一方段のスイッチ
素子には正電位が接続され、他方段のスイッチ素子には
負電位が接続される複数段のスイッチ素子と、該複数段
のスイッチ素子から該駆動信号を出力せしめる駆動制御
信号を出力する駆動制御手段であって、該駆動制御手段
から該各段のいずれのスイッチ素子に出力される駆動制
御信号に関しても、該駆動制御信号は一方レベルのとき
対応するスイッチ素子を導通し、他方レベルのとき該対
応するスイッチ素子を遮断すると共に、該駆動信号は、
該対応するスイッチ素子を導通する導通期間と遮断する
遮断期間とを交互に有し、該導通期間の開始タイミング
から予め定める第1期間は該第1期間より短い期間で該
一方レベルと他方レベルとを繰り返し、該導通期間の残
余の第2期間では該一方レベルを持続するように定めら
れ、一方段の一つの該スイッチ素子の導通状態から遮断
状態への切り替わりタイミングは、該一方段の一つの該
スイッチ素子に対応する他方段の一つのスイッチ素子に
おける該第2期間の開始タイミング付近に選ばれてお
り、そのことによって、上記目的を達成することができ
る。 【0012】 【作用】請求項1の発明に従えば、直流モータを駆動す
る際に、直流モータの複数相のコイルの各相毎のコイル
に、直流モータを所定の回転数で回転させる駆動信号を
複数段のスイッチ素子からそれぞれ出力する。複数段の
スイッチ素子には、駆動制御手段から駆動制御信号が入
力され、前記駆動信号が出力される。このとき、駆動制
御手段から各段のいずれのスイッチ素子に出力される駆
動制御信号に関しても、駆動制御信号は一方レベルのと
き対応するスイッチ素子を導通し、他方レベルのとき該
対応するスイッチ素子を遮断すると共に、この駆動信号
は、前記対応するスイッチ素子を導通する導通期間と遮
断する遮断期間とを交互に有し、導通期間の開始タイミ
ングから予め定める第1期間は、この第1期間より短い
期間で一方レベルと他方レベルとを繰り返し、導通期間
の残余の第2期間では一方レベルを持続するように定め
られている。トランジスタが、導通期間の開始タイミン
グから予め定める第1期間では、この第1期間より短い
期間で一方レベルと他方レベルとを繰り返す制御は、前
記各段のいずれのトランジスタに対しても行われてい
る。 【0013】モータを駆動する際には、上段のトランジ
スタの一つを導通し、この下段のトランジスタの一つを
導通する。他のトランジスタは全て遮断される。また、
導通状態のトランジスタが遮断状態に切り替わるタイミ
ングは、このトランジスタからモータに流れる電流が流
入する他の一つのトランジスタにおける前記第2期間の
開始タイミング付近となる。このとき、導通状態から遮
断状態に切り替わるトランジスタが遮断状態に切り替わ
ったとき、前記他の一つのトランジスタが前記第2期間
において、一方レベルを維持する駆動信号により、導通
状態を維持する。このとき、前記一方段のスイッチ素子
に接続されているコイルには負電位が発生するが、他方
段のスイッチ素子には負電位が接続されているので、こ
の他方段のスイッチ素子に接続されているコイルには正
電位が発生しない。 【0014】従って、いずれのトランジスタに対応する
コイルに関しても、スイッチ素子の導通状態から遮断状
態への切り替わり時におけるモータのコイルにおける電
流変化量を抑制し、モータの騒音や振動を低下するよう
にした直流モータの駆動装置が実現される。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明を実施例について以下に説
明する。 【0016】図1〜図4に本発明の一実施例を示す。 【0017】図1は本発明の一実施例のモータの駆動装
置21の電気的構成を示す回路図である。 【0018】図2は駆動装置21の一部分の回路図であ
る。 【0019】図3は駆動装置21の動作を説明するタイ
ムチャートである。 【0020】図4は駆動装置21の動作を説明する詳細
なタイムチャートである。 【0021】以下、図1及び図2を併せて参照する。 【0022】本実施例は、一例として自動ドアを走行駆
動するモータについて説明するが、本発明のモータの駆
動回路はこの例に限られるものではない。 【0023】本実施例のモータ22は、例として3相で
あって、3本のコイル23、24、25を有する固定子
26を備え、各コイル23、24、25は、駆動装置2
1からのU相、V相及びW相の駆動信号で駆動される。 【0024】本実施例では、コイル23、24、25に
臨んで、例としてホール素子などからなる3つの磁極検
出素子27が設けられ、図3(1)〜(3)に示される
検出信号PSU、PSV、PSW(以下、総称して符号
PSで示すことがある)を出力する。また、モータ22
は、一対の磁極を有する永久磁石などからなる回転子3
1を備える。 【0025】駆動装置21は、コイル23、24、25
に前記U相、V相及びW相駆動信号をそれぞれ供給する
インバータ回路28を備えている。インバータ回路28
には6つのトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4、Q
5、Q6が設けられる。トランジスタQ1、Q2、Q3
のソースは直流電源29の正電位に接続される。トラン
ジスタQ1、Q2、Q3のドレインはトランジスタQ
4、Q5、Q6のソースに接続される。トランジスタQ
4、Q5、Q6のドレインは、直流電源29の負電位に
接続される。トランジスタQ1、Q4;Q2、Q5;Q
3、Q6の各接続点から図3(4)〜(9)に示される
前記U相、V相及びW相の駆動信号がそれぞれ取り出さ
れる。また、トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4、Q
5、Q6には、各トランジスタQ1、Q2、Q3、Q
4、Q5、Q6のソース側をカソードとするダイオード
D1、D2、D3、D4、D5、D6が、各トランジス
タQ1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6とそれぞれ並列
に接続される。 【0026】上段の前記トランジスタQ1、Q2及びQ
3のゲートに図2(4)〜(6)に示される駆動制御信
号UH、VH、WHを入力し、下段のトランジスタQ
4、Q5、Q6のゲートに図3(7)〜(9)に示され
る駆動制御信号UL、VL、WLを入力する駆動制御回
路30が駆動装置21に設けられる。駆動制御信号U
H、VH、WLのタイミングは、図3(1)〜(3)に
も示されている。駆動制御回路30は、一定周期を有し
パルス変調に用いられる図3(10)に示される変調信
号PWMを発生するPWM発生回路31と、図3(1)
〜(3)のPSU,PSV,PSWを論理的に変換して
得られれる図3(11)に示される基準パルスPGを出
力するパルス発生回路32とを備えている。以下、各ト
ランジスタQ1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6を総称
してトランジスタQで示し、ダイオードD1、D2、D
3、D4、D5、D6を総称してダイオードDで示すこ
とがある。 【0027】駆動制御回路30は、前記磁極検出素子2
7からの検出信号PSと、PWM発生回路31からの変
調信号PWMと、パルス発生回路32からの基準パルス
PGとに基づいて、各トランジスタQの導通期間の開始
タイミングを検出する導通開始タイミング検出回路33
と、前記各信号PS、PWM、PGに基づいて、変調信
号PWMに同期した図3(4)〜(9)に示すパルス状
の信号を発生するパルス波形発生回路34と、図3
(4)〜(9)に示すハイレベルまたはローレベルの一
定レベルの信号を発生する一定レベル発生回路35とを
備えている。パルス波形発生回路34からのパルス信号
と一定レベル発生回路35からの一定レベル信号とは、
切り換えスイッチ部36に入力され、前記導通期間検出
回路33からの信号に基づく切り換えスイッチング動作
によって、後述するように、前記パルス信号と一定レベ
ル信号とが切り換えられて、U相、V相及びW相毎に前
記インバータ回路28の対応する各トランジスタQに出
力される。 【0028】以下に、本実施例の駆動装置21の動作を
説明する。各コイル23、24、25は、駆動装置21
からのU相、V相及びW相の駆動信号で駆動される。3
つの検出素子27はコイル23、24、25の磁束密度
を検出し、図3(1)〜同図(3)に示される検出信号
PS1、PS2、PS3を出力する。駆動制御回路30
は、前記各検出素子27から出力される検出信号PS
と、外部から入力される速度指令信号とから、図3
(4)〜同図(9)に示される前記駆動制御信号UH、
VH、WH;UL、VL、WLを作成し出力する。 【0029】本実施例では、インバータ回路28の上段
のトランジスタQ1、Q2、Q3のスイッチング状態を
制御する駆動制御信号UH、VH、WHを作成する場合
も、或いは下段のトランジスタQ4、Q5、Q6のスイ
ッチング状態を制御する駆動制御信号UL、VL、WL
を作成する場合も、図3(4)〜(9)に示されるよう
に、各トランジスタQの遮断状態から導通状態への切り
替わり時に、全導通期間T0の開始タイミングから予め
定めるパルス期間T1の間、切り換えスイッチ部36が
パルス発生回路34側に切り換わり、図3(4)〜
(9)に示されるように変調信号PWMに同期したパル
ス状信号を出力し、全導通期間T0の残余の一定レベル
期間T2では、切り換えスイッチ部36が一定レベル出
力回路35側に切り換わり、図3(4)〜(9)に示さ
れるようにハイレベル或いはローレベルの一定レベルの
信号を出力する。 【0030】また、上段の導通状態のトランジスタQが
遮断状態に切り替わるタイミングは、このトランジスタ
Qからモータ22に流れる電流が流入する下段のトラン
ジスタQにおける前記一定レベル期間T2の開始タイミ
ング付近となる。このとき、導通状態から遮断状態に切
り替わるトランジスタQが遮断状態に切り替わったと
き、前記下段のトランジスタQが前記一定レベル期間T
2において、一方レベルを維持する駆動信号により、導
通状態を維持する。 【0031】このような前記駆動制御信号UH、VH、
WH;UL、VL、WLは、それぞれ対応するトランジ
スタQ1〜Q6にそれぞれ入力され、各駆動制御信号U
H、VH、WH;UL、VL、WLのレベル変化と同一
のタイミングでオン/ オフし、導通/ 遮断状態が交互に
切り換えられる。各トランジスタQの導通時に対応する
コイル23、24、25に電流が流れ、モータ22が回
転駆動される。 【0032】以下、本実施例の駆動装置21の特徴的な
動作例について説明する。モータ22を駆動する際に
は、上段のトランジスタQ1〜Q3の一つ、例としてト
ランジスタQ1を図3(1)の期間1〜3に示されるよ
うに導通し、下段のトランジスタの一つ、例としてトラ
ンジスタQ4を遮断し、トランジスタQ5をトランジス
タQ1の前記パルス期間T1の間で導通し、トランジス
タQ6をトランジスタQ1の前記一定レベル期間の間で
導通する。このとき、トランジスタQ1が導通状態から
遮断状態に切り替わるタイミングは、トランジスタQ1
からモータ22に流れる電流が流入するトランジスタQ
6における前記一定レベル期間T2の開始タイミング付
近となる。このとき、図3に示す期間Bにおいて、駆動
回路21及びモータ22に流れる電流は、ダイオードD
6→コイル23→コイル25→トランジスタQ3の経路
で流れる。従って、コイル23には、負電位が発生す
る。一方、この期間Bにおいて、トランジスタQ3は前
記一定レベル期間T2において、この期間T2でハイレ
ベルを維持する駆動信号により、導通状態を維持してい
る。これにより、コイル25は直流電源29の負電位と
接続され、前記コイル25には正電位が発生しない。こ
のような制御は、前記U相からV相への相切り替わり時
だけでなく、全ての相に関して、相切り替わり時に行わ
れる。 【0033】このような構成と動作とを有する本実施例
の駆動回路21は、以下のような効果を達成することが
できる。本実施例の駆動装置21では、モータ22を駆
動する際に、モータ22のコイル23、24、25に出
力される駆動信号を定めるために、駆動信号を出力する
各トランジスタQの導通/ 遮断状態を定める各トランジ
スタQに入力される各相毎の駆動制御信号UH、VH、
WH;UL、VL、WLのいずれの駆動制御信号に関し
ても、全導通期間T0の開始タイミングから予め定める
パルス期間T1は、このパルス期間T1より短い周期の
パルス状信号に定められ、全導通期間T0の残余の一定
レベル期間T2では、ハイレベル或いはローレベルの一
定信号レベルを持続するようにした。 【0034】また、上段の一つのトランジスタQの導通
状態から遮断状態への切り替わりタイミングが、この上
段のトランジスタQからモータ22に流れる電流が流入
する下段のトランジスタQにおける一定レベル期間T2
の開始タイミング付近に選ばれるようにしている。ま
た、トランジスタQが、全導通期間T0の開始タイミン
グからパルス期間T1の間、パルス状信号を出力する制
御は、前記各段のいずれのトランジスタQに対しても行
われる。 【0035】これにより、いずれのトランジスタQに対
応するコイル23〜25に関しても、従来技術で図6
(4)〜(6)を参照して説明したハイレベル或いはロ
ーレベルの一定レベルのみの駆動制御信号によるモータ
の駆動方式と比較し、相切り替わり時の上段のトランジ
スタQの遮断時におけるコイル23〜25に流れる電流
の変化を抑制することができる。従って、モータ22を
駆動するトランジスタQの遮断状態から導通状態への切
り替わり時におけるモータ22のコイル23、24、2
5における電流変化を抑制し、モータ22の騒音や振動
を低下するようにできる。 【0036】 【発明の効果】請求項1の発明のモータ制御装置を用い
ることにより、下記の効果を奏することができる。請求
項1の発明に従えば、直流モータを駆動する際に、直流
モータの複数相のコイルの各相毎のコイルに、直流モー
タを所定の回転数で回転させる駆動信号を複数段のスイ
ッチ素子からそれぞれ出力する。複数段のスイッチ素子
には、駆動制御手段から駆動制御信号が入力され、前記
駆動信号が出力される。このとき、駆動制御手段から各
段のいずれのスイッチ素子に出力される駆動制御信号に
関しても、駆動制御信号は一方レベルのとき対応するス
イッチ素子を導通し、他方レベルのとき該対応するスイ
ッチ素子を遮断すると共に、この駆動信号は、前記対応
するスイッチ素子を導通する導通期間と遮断する遮断期
間とを交互に有し、導通期間の開始タイミングから予め
定める第1期間は、この第1期間より短い期間で一方レ
ベルと他方レベルとを繰り返し、導通期間の残余の第2
期間では一方レベルを持続するように定められている。 【0037】モータを駆動する際には、上段のトランジ
スタの一つを導通し、この下段のトランジスタの一つを
導通する。他のトランジスタは全て遮断される。また、
導通状態のトランジスタが遮断状態に切り替わるタイミ
ングは、このトランジスタからモータに流れる電流が流
入する他の一つのトランジスタにおける前記第2期間の
開始タイミング付近となる。このとき、導通状態から遮
断状態に切り替わるトランジスタが遮断状態に切り替わ
ったとき、前記他の一つのトランジスタが前記第2期間
において、一方レベルを維持する駆動信号により、導通
状態を維持する。このとき、前記一方段のスイッチ素子
に接続されているコイルには負電位が発生するが、他方
段のスイッチ素子には負電位が接続されているので、こ
の他方段のスイッチ素子に接続されているコイルには正
電位が発生しない。 【0038】従って、いずれのトランジスタに対応する
コイルに関しても、スイッチ素子の導通状態から遮断状
態への切り替わり時におけるモータのコイルにおける電
流変化量を抑制し、モータの騒音や振動を低下するよう
にした直流モータの駆動装置が実現される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の駆動装置21の回路図であ
る。 【図2】駆動装置21の一部分の回路図である。 【図3】駆動装置21の動作を説明するタイムチャート
である。 【図4】駆動装置21の動作を説明する詳細なタイムチ
ャートである。 【図5】従来例の駆動装置10の回路図である。 【図6】従来例の問題点を説明するタイムチャートであ
る。 【符号の説明】 21 駆動装置 22 モータ 23 24、25 コイル 27 磁極検出素子 28 インバータ回路 30 駆動制御回路 31 PWM発生回路 32 パルス発生回路 33 導通開始タイミング検出回路 34 パルス発生回路 35 一定レベル発生回路 36 切り換えスイッチ部 D1、D2、D3、D4、D5、D6 ダイオード Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6 トランジスタ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】複数相のコイルを有する直流モータの各相
    毎のコイルに、該直流モータを所定の回転数で回転させ
    る駆動信号をそれぞれ出力し、一方段のスイッチ素子に
    は正電位が接続され、他方段のスイッチ素子には負電位
    が接続される複数段のスイッチ素子と、 該複数段のスイッチ素子から該駆動信号を出力せしめる
    駆動制御信号を出力する駆動制御手段であって、該駆動
    制御手段から該各段のスイッチ素子に出力される駆動制
    御信号は、一方レベルのとき対応するスイッチ素子を導
    通し、他方レベルのとき該対応するスイッチ素子を遮断
    すると共に、該駆動信号は、該対応するスイッチ素子を
    導通する導通期間と遮断する遮断期間とを交互に有し、
    該導通期間の開始タイミングから予め定める第1期間は
    該第1期間より短い期間で該一方レベルと他方レベルと
    を繰り返し、該導通期間の残余の第2期間では該一方レ
    ベルを持続するように定められ、一方段の一つの該スイ
    ッチ素子の導通状態から遮断状態への切り替わりタイミ
    ングは、該一方段の一つの該スイッチ素子に対応する他
    方段の一つのスイッチ素子における該第2期間の開始タ
    イミング付近に選ばれる直流モータの駆動装置。
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