JP3481039B2 - プログラマブルコントローラ - Google Patents

プログラマブルコントローラ

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JP3481039B2
JP3481039B2 JP09128296A JP9128296A JP3481039B2 JP 3481039 B2 JP3481039 B2 JP 3481039B2 JP 09128296 A JP09128296 A JP 09128296A JP 9128296 A JP9128296 A JP 9128296A JP 3481039 B2 JP3481039 B2 JP 3481039B2
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達男 増田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビット処理を主とす
る基本命令と、複数ビットの応用命令処理を行うプログ
ラマブルコントローラに関し、特に基本命令と応用命令
を両方処理することのできる命令処理部を有するプログ
ラマブルコントローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プログラマブルコントローラは産業用装
置、機械、FA機器の制御に広く用いられており、対象
となる装置の複雑化、高速化に応じて、より多数の入出
力信号を高速に処理することが求められている。このた
め、ビット処理を主とする基本命令と、複数ビットの応
用命令処理を行うことのできる専用ハードウェア(プロ
セッサ)で高速化を実現し、通信処理・周辺処理などを
行う汎用マイクロプロセッサと組み合わせてプログラマ
ブルコントローラを構成している。この専用ハードウェ
ア(プロセッサ)の構造として、従来は、以下のような
3段パイプライン構造で命令を実行していた。
【0003】第1ステージ:命令フェッチ 第2ステージ:命令デコード、レジスタフェッチ、算術
論理演算、データアドレス計算、分岐先計算、 第3ステージ:メモリアクセス(リード/ライト)、分
岐、ビット演算、レジスタ書き込み
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の3段パイプライ
ン構造では、各ステージのうち一番遅い実行ステージの
処理速度で、全体の命令実行速度が決まってしまう。こ
のようなパイプライン処理の高速化のためには、各ステ
ージの処理速度を均等にする必要があるが、この例では
命令メモリとデータメモリに同じアクセス時間のメモリ
を使用すると、第1ステージに対して第3ステージの方
がビット演算を行う分、処理時間が必要になるというア
ンバランスがある。実行速度向上のためには、パイプラ
インステージをさらに分割して多段にすれば良い。そこ
で、本発明者らは、専用ハードウェア(プロセッサ)の
命令実行サイクルを以下のような5段に要素分割した、
5段パイプライン構造を持ったプログラマブルコントロ
ーラを開発した。
【0005】第1ステージ:命令フェッチ 第2ステージ:命令デコード、レジスタフェッチ 第3ステージ:算術論理演算、データアドレス計算、分
岐先計算 第4ステージ:メモリアクセス(リード/ライト) 第5ステージ:分岐、ビット演算、レジスタ書き込み この5段パイプライン構造を採用すると、従来の3段パ
イプライン構造のプログラマブルコントローラに比べて
パイプラインステージ間のアンバランスが改善され、パ
イプラインステージ1段あたりの所要時間も短縮される
ため、全体の命令実行速度を向上させることができる。
この5段パイプライン構造のプログラマブルコントロー
ラの概略構成図を、図3に示す。
【0006】図で、IF(Instruction F
etch)で示される第1ステージは、命令メモリIM
から命令レジスタIRヘ次に実行する命令を読み込む命
令フェッチ処理を行うステージで、命令を格納する命令
メモリIMと、プログラムカウンタ制御のためのアドレ
ス計算回路ADDRCALCからの信号を受けて、次に
実行する命令が格納された命令メモリIMのアドレスを
計数するプログラムカウンタPCとで構成されている。
プログラムカウンタPCのアドレス指定に従って命令メ
モリIMから読み出された命令が格納される命令レジス
タIRは、第1ステージIFの実行結果を保存して、次
の第2ステージであるIDにその結果を伝える、パイプ
ラインレジスタIF/IDを兼ねている。
【0007】ID(Instruction Deco
de)で示される第2ステージは、命令デコーダDCに
よる命令デコード、及び、レジスタファイルRFを構成
する複数の汎用レジスタのいずれかより値を取り出すレ
ジスタフェッチ処理を行うステージで、命令のオペレー
ションコード部を解読するデコーダDCと、複数の汎用
レジスタで構成された汎用レジスタファイルRFとで構
成されている。汎用レジスタファイルRFには、2つの
出力が設けられており、一方の出力はパイプラインレジ
スタID/EXのS1に接続され、他方の出力はパイプ
ラインレジスタID/EXのS2に接続されている。ま
た、命令デコーダDCで解読された値もパイプラインレ
ジスタID/EXの所定の箇所に格納される。
【0008】次に、EX(EXecute)で示される
第3ステージは、算術論理演算ユニットALUによっ
て、算術論理演算またはデータアドレス計算または分岐
先の実効アドレスを計算する分岐先計算を行うステージ
で、算術論理演算ユニットALUの一方の入力は、パイ
プラインレジスタID/EXのS1の出力に接続され、
他方の入力は、パイプラインレジスタID/EXのS2
の出力に接続されている。また、算術論理演算ユニット
ALUは、パイプラインレジスタID/EXの所定の箇
所に格納された、デコードされた命令の値によって制御
され、算術論理演算ユニットALUの出力は、パイプラ
インレジスタEX/MEMのDの箇所に格納される。
【0009】次に、MEM(MEMory acces
s)で示される第4ステージは、データメモリDMヘの
メモリアクセス処理を行うステージで、パイプラインレ
ジスタEX/MEMのDの箇所に格納されていた値は、
データメモリDMの所定アドレスのメモリに格納される
と共に、パイプラインレジスタMEM/WBの所定箇所
に出力される。または、データメモリDMの所定アドレ
スに格納されていた値がパイプラインレジスタMEM/
WBの所定箇所に格納される。
【0010】最後に、WB(Write Back)で
示される第5ステージは、ビット演算または汎用レジス
タへの書き込み処理または分岐処理を行うステージで、
汎用レジスタへの書き込み処理の場合は、パイプライン
レジスタMEM/WBの所定箇所に格納されていた値
が、レジスタファイルRFの所定の汎用レジスタに格納
される。但し、図3では本発明に関する部分のみ図示し
ており、他の構成は図示を省略している。
【0011】ところで、プログラマブルコントローラに
必要とされる命令の中には、常に命令を実行するのでは
なく、あらかじめ定めた命令実行条件が成立したときだ
け命令を実行するものもある。その命令実行条件を構成
するフラグは上記5段パイプライン構造の様々な場所に
設けられており、その中のビット演算命令で更新される
フラグBITACCは5段パイプライン構造の第5ステ
ージ以降で更新される。そのため、BITACCを更新
するビット演算命令の直後に、命令実行条件によって命
令の実行/非実行が決定される命令を配置した場合、そ
の命令実行時には直前のビット演算命令はまだBITA
CCを更新しておらず、命令実行条件が確定していない
ため正しく命令の実行/非実行の制御が行えなくなると
いう問題が発生する。
【0012】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、パイプラインレジスタ上に該当命令が命令
実行条件を構成するフラグであるBITACCを更新す
るビット演算命令であることを示す制御信号を設け、こ
の信号の値をもとに命令実行条件によって命令の実行/
非実行が決定される命令を実行する際、必要に応じて命
令実行条件が確定するまで命令の実行を停止させる機能
を実現させるものであり、これにより、矛盾なく命令の
実行/非実行の制御を行いつつ命令を実行させることが
可能な5段パイプライン構造を持つプログラマブルコン
トローラを提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のプログラマブル
コントローラにあっては、上記の課題を解決するため
に、図1及び図2に示すように、命令メモリIMから命
令を取り出す命令フェッチ処理を行う第1ステージIF
と、命令デコード処理及び汎用レジスタから値を取り出
すレジスタフェッチ処理を行う第2ステージIDと、算
術論理演算処理またはデータアドレス演算処理または分
岐先の実効アドレス計算処理または分岐条件の判定処理
を行う第3ステージEXと、データメモリDMへのメモ
リアクセス処理または分岐処理を行う第4ステージME
Mと、ビット演算処理または前記汎用レジスタへの書き
込み処理または分岐処理を行う第5ステージWBの、5
つのステージをパイプライン実行する5段パイプライン
構造のプログラマブルコントローラであって、少なくと
も第5ステージでビット演算処理を行うためのビット処
理命令により更新される第1のフラグを含む複数のフラ
グの値の論理演算結果として命令実行条件を定めて、上
記5段パイプライン処理の第3ステージである命令実行
ステージにある命令が上記命令実行条件により命令の実
行/非実行が変わる特定の命令であるか否かを示す制御
信号INSTを第2ステージと第3ステージの間のパイ
プラインレジスタ上に設けて、この信号により命令実行
ステージにある命令が上記特定の命令であることが判明
した場合には、その特定の命令は命令実行ステージで命
令実行条件が成立している時にのみ命令を実行するよう
に命令実行条件が不成立の時には前記データメモリ又は
前記汎用レジスタへの書き込みを禁止する信号を発行す
ると共に、矛盾なく命令の実行/非実行の制御を行いつ
つ命令を実行することが可能となるように、パイプライ
ンレジスタ上に該当命令が命令実行条件に関する第1の
フラグを更新するビット処理命令であることを示す制御
信号を設け、この制御信号をもとに命令実行条件が確定
しない間は命令の実行を停止させることを特徴とするも
のである(請求項1)。
【0014】また、前記複数のフラグは、フラグセット
命令により更新される第2のフラグを含み、矛盾なく命
令の実行/非実行の制御を行いつつ命令を実行すること
が可能となるように、命令実行条件を構成する第2のフ
ラグを更新するフラグセット命令は、その直後の命令の
命令実行ステージ開始時には第2のフラグの更新を完了
させることを特徴とする(請求項2)
【0015】また、前記複数のフラグは、各種算術演算
命令により更新される第3のフラグを含み、矛盾なく命
令の実行/非実行の制御を行いつつ命令を実行すること
が可能となるように、命令実行条件を構成する第3のフ
ラグを更新する各種算術演算命令は、その直後の命令の
命令実行ステージ開始時には第3のフラグの更新を完了
させることを特徴とする(請求項)。
【0016】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の実施の形
態を示す5段パイプライン構造のプログラマブルコント
ローラの全体構成を示すブロック図である。図3の従来
例の構造と比較すれば明らかなように、本発明では、フ
ラグレジスタFRとハザード検出ユニットHDUを追加
した構造となっている。ハザード検出ユニットHDU
は、フラグレジスタFR中の強制実行フラグEXEFL
GとエラーフラグERRCNTRL、及びビット処理命
令実行ユニットBPUにより更新されるフラグBITA
CCの値をもとに命令実行条件を判定し、命令実行条件
が成立しない場合にはハザード信号HZD_EXに
「1」を出力する。
【0017】本発明で採用した5段パイプライン構造を
持つプログラマブルコントローラでは、例えば、図4
(a)に示すように、IF:命令フェッチ、ID:命令
デコード、レジスタフェッチ、EX:算術論理演算、デ
ータアドレス計算、分岐先計算、MEM:メモリアクセ
ス(リード/ライト)、WB:分岐、レジスタ書き込み
のように、1つの命令を5つのパイプラインステージに
分けて実行する。このような命令に加えて、プログラマ
ブルコントローラに必要とされる命令として、データメ
モリ1ワード中のある1ビットの値を参照したり更新し
たりする“ビット処理命令”というものが存在する。ビ
ット処理命令と呼ばれる命令には様々なものがあり、読
み込んだデータメモリ1ワードのあるビットの状態によ
りプログラマブルコントローラ内部のフラグ:BITA
CC(ビットアキュムレータ)を更新したり、このフラ
グBITACCの更新に加えてデータメモリ中のある1
ビットの値も更新する命令が存在する。このビット処理
命令のパイプラインステージとフラグBITACCが更
新される様子を、図4(b),(c)に示す。図のよう
に、ビット処理命令以外の命令がレジスタ書き込みなど
を行っていたWBステージに相当する部分に、MEMス
テージで読み込んだデータメモリの値によりBITAC
Cの更新やデータメモリ中のある1ビットの値の更新、
データメモリ書き込み等の動作を行うBPUステージが
存在する。ビット処理命令には多くの種類の命令があ
り、命令に応じて必要となるBPUステージの数も図4
(b),(c)に示すように変わってくる。図ではBI
TACCは「0」から「1」に変化しているが、逆の変
化を示すこともある。
【0018】ところで、プログラマブルコントローラの
命令の中には常に命令を実行するのではなく、複数のフ
ラグの値から構成される命令実行条件が成立していると
きにのみ、命令を実行するものがある。実施例では、あ
る命令は以下の条件が成立したときに、命令を実行す
る。
【0019】
【数1】 ここで、EXEFLGは強制実行フラグ、ERRCNT
RLはエラーフラグであり、これらのフラグは他のフラ
グとともに、回路中のフラグレジスタFRの中に存在し
ている。また、BITACCはビット処理命令により更
新されるフラグである。これらのフラグの値が上記命令
実行条件を満足する時だけ、特定の命令を実行する機能
を有したプログラマブルコントローラの実施例を図1及
び図2に示す。
【0020】IFステージで命令メモリIMから取り込
んだ命令語はパイプラインレジスタIF/ID上のイン
ストラクションレジスタIRに格納される。それをID
ステージのデコーダブロックDCで解読し、解読した結
果をパイプラインレジスタID/EXに書き込む。ここ
で解読した命令がビット処理命令であった場合、パイプ
ラインレジスタ上に設けた制御信号BPUに「1」を書
き込むことにする。この制御信号BPUは、パイプライ
ンレジスタID/EX、EX/MEM上を順次転送さ
れ、これらの制御信号はハザード検出ブロックHDUに
与えられる。ハザード検出ブロックHDUはハザード信
号HZD_PC、HZD_ID、HZD_EXを生成
し、これらの信号はそれぞれHZD_PCによりプログ
ラムカウンタPCのインクリメント停止、HZD_ID
によりIDステージでデコードした結果のうち、メモリ
アクセス、レジスタ書き込みを無効にする、そして、H
ZD_EXによりEXステージでデコードした結果のう
ち、メモリアクセス、レジスタ書き込みを無効にする、
という働きをする。
【0021】図1及び図2のパイプラインレジスタID
/EX上のINSTは、該当命令が上記命令実行条件に
より命令の実行/非実行が変わる命令であることを示す
制御信号である。この信号によりEXステージにある命
令が、実行/非実行の制御を行わなければならない命令
であることが判明した場合、ハザード検出ユニットHD
UはフラグレジスタFR中の強制実行フラグEXEFL
GとエラーフラグERRCNTRL、及びビット処理命
令実行ユニットBPUにより更新されるフラグBITA
CCの値をもとに命令実行条件を判定し、命令実行条件
が成立しない場合にはハザード信号HZD_EXに
「1」を出力する。HZD_EXが「1」の場合、外部
メモリの更新やレジスタファイルRFの更新を制御する
信号は「更新をしない」という値で上書きされ、EXス
テージやMEMステージでどのような演算が行われても
その結果は残らず、結果として命令を実行しなかったこ
とになる(請求項1)。
【0022】ここで、命令実行条件により命令の実行/
非実行が変わる命令の直前に、命令実行条件を変更する
命令を配置した場合について検討する。命令実行条件を
構成するフラグのうち、強制実行フラグEXEFLGと
エラーフラグERRCNTRLは、FLGSET命令に
より更新される。実施例では、FLGSET命令は命令
実行中のEXステージでフラグを更新するようにしてい
るので、FLGSET命令の直後に、命令実行条件によ
り命令の実行/非実行が変わる命令を配置しても、後続
命令の実行時には実行条件は確定しているので、矛盾な
く命令の実行/非実行の制御を行いつつ命令を実行させ
ることが可能になる(請求項2)。この様子を示すタイ
ムチャートを、図5に示す。
【0023】また、エラーフラグERRCNTRLは、
FLGSET命令だけでなく、除算などの算術演算命令
やBCDコード変換命令などの命令でも更新される。例
えば、0で除算した場合やBCDコードの範囲外の場合
にはエラー扱いとなる。そこで、FLGSET命令以外
に、エラーフラグERRCNTRLを更新する命令につ
いても、直後の命令がEXステージの実行を開始する前
にエラーフラグERRCNTRLを更新するようにし
て、矛盾なく命令の実行/非実行の制御を行いつつ後続
命令を実行できるようにする(請求項3)。
【0024】命令実行条件を構成するフラグの中のBI
TACCは、ビット処理命令のBPUステージが終了し
たときに更新される。そのため、ビット処理命令の直後
に、命令実行条件により命令の実行/非実行が変わる命
令を配置した場合は、ビット処理命令がBITACCを
更新する前に後続命令のEXステージが実行されてしま
い、正しく実行/非実行の制御を行うことができなくな
る。そこで、図6に示すように、命令実行条件により命
令の実行/非実行が変わる命令の前にBITACCを更
新するビット処理命令が存在するときは、BITACC
が更新されて命令実行条件が確定するまで実行/非実行
が変わる命令のEXステージを実行させないように、命
令実行条件により実行/非実行が変わる命令の実行時に
ストールを発生させる。この機能により、BITACC
を更新するビット処理命令の直後に命令実行条件により
命令の実行/非実行が変わる命令を配置した場合でも、
矛盾なく命令の実行/非実行の制御を行うことが可能に
なる(請求項)。
【0025】請求項の機能を、図1及び図2のブロッ
ク図で説明する。パイプラインレジスタID/EXとE
X/MEM上に、該当命令がBITACCを更新するビ
ット処理命令であることを示す制御信号BPUを設け
る。そして、命令レジスタIRにフェッチされた命令を
デコードした結果、IDステージの命令が命令実行条件
により命令の実行/非実行が変わる命令であることが分
かった場合、ハザード検出ユニットHDUは、上記のパ
イプラインレジスタID/EXとEX/MEM上の制御
信号BPUを調べて、パイプラインのEXステージかM
EMステージにBITACCを更新するビット処理命令
が存在する場合には、ハザード信号HZD_PCとHZ
D_IDに「1」を出力する。HZD_PCが「1」の
場合は、プログラムカウンタPCのインクリメントを停
止させる。HZD_IDが「1」の場合は、IDステー
ジで命令をデコードした結果を、マルチプレクサMUX
により、何も実行しないという意味の値(図では0)で
上書きする。これら2つのハザード信号を発行すること
で、IDステージにある命令の実行を停止させることが
できる。そして、パイプラインのEXステージとMEM
ステージからBITACCを更新するビット処理命令が
無くなった時点でHZD_PCとHZD_IDを「0」
にすることで、停止させていた命令の実行を再開する。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、5段パイプライン型の
構造を持つプログラマブルコントローラにおいて、請求
項1のように、複数のフラグの値の論理演算結果として
命令実行条件を定めて、上記5段パイプライン処理の第
3ステージである命令実行ステージにある命令が上記命
令実行条件により命令の実行/非実行が変わる特定の命
令であるか否かを示す制御信号を第2ステージと第3ス
テージの間のパイプラインレジスタ上に設けて、この信
号により命令実行ステージにある命令が上記特定の命令
であることが判明した場合には、その特定の命令は命令
実行ステージで命令実行条件が成立している時にのみ命
令を実行することにより、命令の実行/非実行の制御を
行うことが可能になる。また、命令実行条件を構成する
フラグの中にビット処理命令のパイプラインステージの
最終部分で更新されるビットアキュムレータがある場
合、請求項1のように、命令実行条件が確定するまで、
命令実行条件により実行/非実行が決定される命令の実
行を停止させることで、命令メモリにNOP命令を挿入
することなく矛盾なく命令の実行/非実行の制御を行う
ことが可能になる。
【0027】また、請求項2、3のように、命令実行条
件を構成するフラグを更新するフラグセット命令や、算
術演算命令などの命令による命令実行条件の更新が完了
してから、その直後の命令を実行するような構成にする
ことで、矛盾なく命令の実行/非実行の制御を行うこと
が可能になる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の5段パイプライン構造のプログラマブ
ルコントローラの第1及び第2ステージの構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の5段パイプライン構造のプログラマブ
ルコントローラの第3〜第5ステージの構成を示すブロ
ック図である。
【図3】従来のプログラマブルコントローラのブロック
図である。
【図4】本発明のプログラマブルコントローラによるパ
イプラインステージを示す説明図である。
【図5】請求項2の発明の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図6】請求項の発明の動作を示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
IM 命令メモリ DM データメモリ PC プログラムカウンタ ALU 算術論理演算ユニット DC 命令デコーダ RF レジスタファイル BPU ビット処理命令実行回路ブロック BITACC ビットアキュムレータ FR フラグレジスタ HDU ハザード検出ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−76996(JP,A) 特開 平3−269728(JP,A) 特開 昭52−155028(JP,A) 特開 平9−128235(JP,A) 特開 平4−97180(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/38 G05B 19/05

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 命令メモリから命令を取り出す命令フ
    ェッチ処理を行う第1ステージと、命令デコード処理及
    び汎用レジスタから値を取り出すレジスタフェッチ処理
    を行う第2ステージと、算術論理演算処理またはデータ
    アドレス演算処理または分岐先の実効アドレス計算処理
    または分岐条件の判定処理を行う第3ステージと、デー
    タメモリへのメモリアクセス処理または分岐処理を行う
    第4ステージと、ビット演算処理または前記汎用レジス
    タへの書き込み処理または分岐処理を行う第5ステージ
    の、5つのステージをパイプライン実行する5段パイプ
    ライン構造のプログラマブルコントローラであって、
    なくとも第5ステージでビット演算処理を行うためのビ
    ット処理命令により更新される第1のフラグを含む複数
    のフラグの値の論理演算結果として命令実行条件を定め
    て、上記5段パイプライン処理の第3ステージである命
    令実行ステージにある命令が上記命令実行条件により命
    令の実行/非実行が変わる特定の命令であるか否かを示
    す制御信号を第2ステージと第3ステージの間のパイプ
    ラインレジスタ上に設けて、この信号により命令実行ス
    テージにある命令が上記特定の命令であることが判明し
    た場合には、その特定の命令は命令実行ステージで命令
    実行条件が成立している時にのみ命令を実行するように
    命令実行条件が不成立の時には前記データメモリ又は前
    記汎用レジスタへの書き込みを禁止する信号を発行する
    と共に、矛盾なく命令の実行/非実行の制御を行いつつ
    命令を実行することが可能となるように、パイプライン
    レジスタ上に該当命令が命令実行条件に関する第1のフ
    ラグを更新するビット処理命令であることを示す制御信
    号を設け、この制御信号をもとに命令実行条件が確定し
    ない間は命令の実行を停止させることを特徴とするプロ
    グラマブルコントローラ。
  2. 【請求項2】 前記複数のフラグは、フラグセット命
    令により更新される第2のフラグを含み、矛盾なく命令
    の実行/非実行の制御を行いつつ命令を実行することが
    可能となるように、命令実行条件を構成する第2のフラ
    グを更新するフラグセット命令は、その直後の命令の命
    令実行ステージ開始時には第2のフラグの更新を完了さ
    せることを特徴とする請求項1記載のプログラマブルコ
    ントローラ。
  3. 【請求項3】 前記複数のフラグは、各種算術演算命
    令により更新される第3のフラグを含み、矛盾なく命令
    の実行/非実行の制御を行いつつ命令を実行することが
    可能となるように、命令実行条件を構成する第3のフラ
    グを更新する各種算術演算命令は、その直後の命令の命
    令実行ステージ開始時には第3のフラグの更新を完了さ
    せることを特徴とする請求項1記載のプログラマブルコ
    ントローラ。
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DE69621091T DE69621091T2 (de) 1995-09-29 1996-09-30 Programmierbare Steuerung
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