JP3480281B2 - サーモスタット異常検出装置 - Google Patents

サーモスタット異常検出装置

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JP3480281B2 JP31710497A JP31710497A JP3480281B2 JP 3480281 B2 JP3480281 B2 JP 3480281B2 JP 31710497 A JP31710497 A JP 31710497A JP 31710497 A JP31710497 A JP 31710497A JP 3480281 B2 JP3480281 B2 JP 3480281B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却水による発熱
機関の放熱効果を調節すべく、冷却水の循環通路の一部
を開閉するサーモスタットの異常を検出するためのサー
モスタット異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サーモスタットは、特定の温度を境に開
閉状態が切り替わる通路開閉弁であり、水冷式冷却装置
の冷却水通路に使用される。
【0003】例えば、自動車エンジンに広く用いられて
いる冷却装置では、冷却水がウォータポンプの作用によ
ってエンジン内部の冷却水通路とラジエータとの間を循
環するように構成されている。同構成により、冷却水が
エンジン内部から発生する熱を吸収し、さらにラジエー
タを介して外部への放散を行う。
【0004】ここで、サーモスタットは、エンジンを適
度な温度に調節するために、冷却水の循環経路を開閉す
る。すなわち、エンジン始動直後の暖機運転時等、冷却
水温が所定値(通常、80℃程度)より低い場合には閉
弁し、一方、冷却水温が所定値より高くなった場合には
開弁状態となり、エンジン内部とラジエータとの間で冷
却水を循環させる。
【0005】ところで、サーモスタットは冷却水が常温
である自然状態では閉弁するが、部材劣化等により、全
開状態或いは半開状態で閉弁しなくなってしまうことが
ままある。このような場合、エンジンが過冷却状態とな
り、ヒータの効率が低下するばかりでなく、エンジンが
低温である場合に燃料噴射量を増量する、いわゆる低温
増量が常時実行され、ひいては燃費や排気等を悪化させ
てしまうこととなっていた。
【0006】このような問題に対して、例えば特開平6
−213117号公報に記載された「自動車等における
冷却水の保温注入装置」では、定常運転時に水温センサ
により検出された水温が基準範囲にない場合に、サーモ
スタットに異常があると判断する検出装置を設けてい
る。
【0007】また、この公報の技術においてはエンジン
の始動後、所定時間が経過した後に水温センサ等により
実測した冷却水温が所定値を下回っている場合にサーモ
スタットの作動状態に異常があると判断する構成も講じ
られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の装置
では、エンジンの状態や種々の運転条件を判別する手段
が何ら講じられておらず、異常判定に十分な信頼性を得
ることができない。
【0009】また、サーモスタットの作動状態とは別
に、エンジンの運転状態や外的な環境条件により、エン
ジン始動後における冷却水温の変化の態様が大きく異な
るため、後者の構成によると正常なサーモスタットを異
常と判断してしまう等、誤判定の可能性が多分にあり、
異常検出における十分な信頼性が得られないという問題
があった。さらに、サーモスタットの作動状態が正常で
ある場合の確認に際しては、如何なる場合でも予め設定
した所定時間の経過を待たなければならないという欠点
もある。
【0010】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、サーモスタット
の作動異常を正確且つ迅速に検出することのできるサー
モスタット異常検出装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、エンジンの冷却水循環通
路に設けられて、冷却水温が所定値を下回っているとき
には前記通路を閉塞し、冷却水温が所定値以上のときに
は冷却通路を開放するサーモスタットの作動異常を検出
すべく、前記エンジンの冷却水温を検出する冷却水温検
出手段を備え、エンジン始動後、所定時間経過時に、前
記検出された冷却水温が所定の基準水温より低い場合に
は、サーモスタットの作動に異常があるものと判定を
し、前記検出された冷却水温が所定の基準水温以上であ
る場合には、サーモスタットは正常に作動しているとの
判定をするサーモスタットの異常検出装置において、前
記サーモスタットの作動異常を想定した条件下で冷却水
温を推定する第1の冷却水温推定手段と、前記サーモス
タットの作動正常を想定した条件下で冷却水温を推定す
る第2の冷却水温推定手段と、前記サーモスタットの正
常判定時に、前記第1の冷却水温推定手段により推定さ
れた冷却水温が所定の水温を下回っているときにのみ正
常判定を許可する正常判定許可手段と、前記サーモスタ
ットの異常判定時に、前記第2の冷却水温推定手段によ
り推定された冷却水温が所定の水温以上であるときにの
み異常判定を許可する常判定許可手段とを備えたこと
を要旨とする。
【0012】上記構成によれば、サーモスタットの作動
状態が正常である場合と、異常である場合との想定条件
下で、それぞれエンジン運転状態等に基づき2つの推定
冷却水温を算出し、所定の基準水温とそれぞれの推定冷
却水温とを比較して、異常判定或いは正常判定をするた
めの許可条件を限定することにより、サーモスタットの
異常或いは正常判定における信頼性を向上させることが
できる。さらに、エンジンの温度上昇が比較的速くなる
運転状態や環境条件下において、サーモスタットが正常
である場合には、その確認が迅速に行われるようにな
る。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のサ
ーモスタット異常検出装置において、エンジン始動後、
所定時間経過時に、前記第1の冷却水温推定手段により
推定された冷却水温が所定の水温より低い場合には、サ
ーモスタットに作動異常があるか否かの判定を保留する
ことを要旨とする。
【0014】上記構成によれば、暖機運転の際における
冷却水温の上昇に係る傾斜が緩慢で、見かけ上サーモス
タットの作動状態に異常があると類推される場合であっ
ても、当該冷却水温の緩慢な上昇態様がエンジンの運転
状態や環境条件等、他の要因に起因する可能性がある場
合には、サーモスタットが異常である旨の判断を保留す
ることにより、誤判断を好適に防止することができるよ
うになる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のサーモスタットの異常検出装置において、前記冷却
水温検出手段により検出された冷却水温が所定の基準水
温以上となる前に、前記第1の冷却水温推定手段により
推定された冷却水温が所定の水温以上となった場合に
は、サーモスタットに作動異常があるか否かの判定を保
留することを要旨とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1〜3何れ
かに記載のサーモスタット異常検出装置において、前記
エンジン始動後、所定時間が経過する前に、前記第1の
冷却水温推定手段により推定された冷却水温が所定の水
温以上となった場合には、サーモスタットに作動異常が
あるか否かの判定を保留することを要旨とする。
【0017】上記請求項3又は4に記載した発明の構成
によれば、暖機運転の際における冷却水温の上昇に係る
傾斜が十分大きく、見かけ上サーモスタットが正常に作
動しているように類推される場合であっても、当該冷却
水温の高上昇率がエンジンの運転状態や環境条件等、他
の要因に起因する可能性がある場合には、サーモスタッ
トが正常である旨の判断を保留することにより、誤判断
を好適に防止することができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明に
係るサーモスタット異常検出装置を自動車のエンジン冷
却システムに適用した第1の実施の形態について、図面
を参照して説明する。
【0019】図1に示すように、4気筒のエンジン1
は、シリンダ3、ピストン4、クランクシャフト5、ピ
ストン4とクランクシャフト5とを連結するコンロッド
6、シリンダ3を取り巻くウォータジャケット7、エン
ジン本体の外部に設けられてその内部空間がウォータジ
ャケット7と連絡しているラジエータ8、冷却ファン
9、ウォータポンプ10等を有して構成されている。
【0020】各シリンダ3の燃焼室11内において、混
合気が爆発・燃焼することによりピストン4が上下運動
し、この上下運動がコンロッド6を介してクランクシャ
フト5の回転駆動力に変換される。また、混合気の供給
や燃焼ガスの排出は、吸排気ポート(図示略)を介して
行われる。そして、冷却水が循環する空間としてのウォ
ータジャケット7が、混合気の爆発・燃焼により熱せら
れたシリンダヘッド12やシリンダブロック13を必要
に応じて冷却、或いは定温維持するために、シリンダ3
の外周を取り巻くように構成されている。
【0021】また、ラジエータ8とウォータジャケット
7の冷却水循環路とは、上下の連絡通路14,15によ
り連通している。また、上部連絡通路14の途中にはサ
ーモスタット16が設けられている。サーモスタット1
6は、水温に応じて機械的に開閉するバルブであり、本
実施形態にあっては、水温が80℃以下である時には閉
弁状態となって連絡通路14を塞ぎ、水温が80℃を上
回ると開弁状態となって通路14を開放する。
【0022】また、ウォータジャケット7の内壁に設け
られた水温センサ41は、冷却水の温度THWを検出
し、その検出信号を電子制御装置(ECU)51に送
る。次に、エンジン1の運転状態に基づき、上記サーモ
スタット16を含むエンジン各部の制御や診断を行う電
子制御装置(ECU)51について説明する。
【0023】図2のブロック図に示すように、ECU5
1は中央処理装置(CPU)52、読み出し専用メモリ
(ROM)53、ランダムアクセスメモリ(RAM)5
4、バックアップRAM55及びタイマカウンタ56等
を備える。ECU51は、これら各部と、外部入力回路
57及び外部出力回路58とをバス59により接続して
なる論理演算回路を構成する。ここで、ROM53は各
種の運転制御や故障診断等に係るプログラムを予め記憶
する。RAM54は、CPU52の演算結果等を一時記
憶する。バックアップRAM55は、エンジン停止後に
おいてもデータを記憶する不揮発性のメモリである。タ
イマカウンタ56は同時に複数の計時動作を行うことが
できる。外部入力回路57はバッファ、波形回路、ハー
ドフィルタ(電気抵抗及びコンデンサよりなる回路)及
びA/D変換器等を含む。外部入力回路57は駆動回路
等を含む。前述したように、水温センサ41は、ウォー
タジャケット7内の冷却水温THWを検出する。スロッ
トルセンサ42は、アクセルペダル(図示略)の踏み込
み量に応じたスロットル弁開度TAを検出する。回転数
センサ43は、クランクシャフト5の回転速度、すなわ
ちエンジン回転数NEを検出する。酸素センサ44は、
排気中の酸素濃度を検出する。吸気圧センサ45は、吸
気圧PMを検出する。車速センサ46は、車速SPDを
検出する。吸気温センサ47は、エアクリーナ内に導入
される吸入空気の温度(吸気温)THAを検出する。こ
れら各種センサ41〜47は外部入力につながる。CP
U52は、外部入力回路57を介して入力される各種セ
ンサ41〜47の検出信号を入力値として読み込む。C
PU52はそれら入力値に基づき、例えばインジェクタ
48による燃料噴射量や燃料噴射タイミングの制御な
ど、各種運転制御や故障診断等を実行する。
【0024】次に、上記ECU51が実行する各種制御
のうち、サーモスタット16の異常検出に係る制御の内
容について説明する。図3及び図4には、本実施形態の
サーモスタット異常検出にかかる「サーモスタット異常
検出ルーチン」を示す。このルーチンに関するプログラ
ムはECU51のROM53に予め記憶されており、自
動車の主電源が「ON」となった後、所定時間毎に実行
される。
【0025】このサーモスタット異常検出ルーチンにお
いて、ECU51は先ずステップ101において、正常
品暖機カウンタ及び異常品暖機カウンタのカウント値e
cts,ectを各々所定値Δects,Δectf
ずつカウントアップする。ここで暖機カウンタとは、刻
々変化するエンジンの運転状態及び、エンジン始動時の
冷却水温や外気温等の環境条件より現在の冷却水温の推
定値を算出するための推定カウンタであり、具体的に
は、始動時水温THW0、吸気温THA、ヒータのON
・OFF、エンジン回転数NE、吸気量Q等の各種運転
状態パラメータに基づき予め作成・記憶しておくマップ
(図示略)を参照して推定値を算出するものである。正
常品暖機カウンタは、サーモスタット16が正常に作動
しているという想定の下で推定冷却水温(カウント値e
cts)を算出し、一方、異常品暖機カウンタは、サー
モスタット16に異常があるという想定の下で推定冷却
水温(カウント値ectf)を算出する。
【0026】図5に示すように、正常品暖機カウンタの
推定冷却水温(以下、単に正常品カウンタという)は、
通常エンジン始動(時刻t0)後しばらくは単調に上昇
を続け、所定温度(例えば80℃)に達したところで一
定温度を保持するという態様を示す。冷却水温が80℃
に達するまでサーモスタット16は閉弁状態を維持し、
80℃以上となれば、開弁状態、80℃を下回ると再び
閉弁状態に戻るという動作を繰り返すからである。一
方、異常品暖機カウンタによる推定冷却水温(以下、単
に異常品暖機カウンタという)ectfの場合、正常品
暖機カウンタの推定冷却水温ectsと比較してその上
昇速度は遅く、タイムチャート上において、より緩慢な
傾斜を示すことになる。サーモスタット16が開弁状態
のままであるため、常時、ラジエータ8及びエンジン1
間で冷却水が循環することとなり、エンジン始動時或い
は始動直後において冷却水温が低いときには過冷却状態
となるためである。
【0027】続くステップ102においては、異常品暖
機カウンタectfが予め設定した判定冷却水温(ET
HW+α)以上であるか否かを判断する。そして、その
判断が肯定であれば処理をステップ103aに移行し、
その判断が否定であれば処理をステップ103bに移行
する。
【0028】ステップ103aにおいては、正常判定許
可フラグXMTSを「0」(無設定)とし、一方ステッ
プ103bにおいては、正常判定許可フラグXMTSを
「1」に設定する。そして、いずれの場合も処理をステ
ップ104に移行する。
【0029】ステップ104においては、正常品暖機カ
ウンタectsが予め設定した判定冷却水温(ETHW
+α)以上であるか否かを判断する。そして、その判断
が否定であれば処理をステップ105aに移行し、その
判断が肯定であれば処理をステップ105bに移行す
る。
【0030】ステップ105aにおいては、異常判定許
可フラグXMTFを「0」(無設定)とし、一方ステッ
プ105bにおいては、異常判定許可フラグXMTFを
「1」に設定する。そして、いずれの場合も処理をステ
ップ106に移行する。
【0031】ステップ106(図4)においては、水温
センサ41による冷却水温の実測値THWが前記判定水
温(ETHW+α)より定数αを減じた値、すなわち基
準水温ETHW以上であるか否かを判断する。そしてそ
の判断が肯定であれば、処理をステップ107に移行
し、その判断が否定であれば処理をステップ109に移
行する。
【0032】ステップ107においては、前記正常判定
許可フラグXMTSが「1」に設定されているか否かを
判断する。そしてその判断が否定、すなわち正常判定許
可フラグXMTSが「0」(無設定)であれば、今回の
ルーチン処理を一旦終了する。一方その判断が肯定であ
れば、処理をステップ108に移行し、同ステップ10
8において「サーモスタット16は正常である」との判
断をして今回のルーチン処理を終了する。同ステップ1
08における判断後ルーチン処理を終了した場合、EC
U51は当該ルーチン処理の再度の割り込み実行を禁止
する。
【0033】一方、ステップ106において否定の判断
をした場合は、処理をステップ109に移行することと
なり、同ステップ109においては、エンジンの始動後
所定時間(本実施形態においては5分)が経過したか否
かを判断する。そしてECU51は、その判断が肯定で
あれば処理をステップ110に移行し、その判断が否定
であればその処理を一旦終了する。
【0034】ステップ110においては、前記異常判定
許可フラグXMTFが「1」に設定されているか否かを
判断する。そしてその判断が否定であれば、今回のルー
チン処理を一旦終了する。一方その判断が肯定であれ
ば、処理をステップ11に移行し、同ステップ111
において「サーモスタット16に異常がある」との判断
をする。そして今回の処理を終了し、本ルーチンへの再
度の割り込み実行を禁止する。
【0035】なお、ステップ108及び111における
処理後、今回の処理を終了して再度の割り込み実行を禁
止した場合、ECU51は次回のエンジン始動までは、
このルーチン処理を実行しないものとする。
【0036】ECU51は、以上説明した「サーモスタ
ット異常検出ルーチン」に基づき、サーモスタット16
の異常、すなわち全開若しくは半開状態での作動不良を
検出する。さらに、サーモスタット16の作動状態が正
常である場合にはそれを確認する。そしてこのルーチン
から明らかなように、ECU51は、サーモスタット1
6が正常である場合、及びサーモスタット16に異常が
ある場合を想定して、両条件下での冷却水温の推定値
を、それぞれ正常品暖機カウンタects及び異常品暖
機カウンタectfとして各種運転状態パラメータに基
づいて算出する。
【0037】そして、エンジン始動後、異常品暖機カウ
ンタectfが判定水温値(ETHW+α)に満たない
ことを、サーモスタット16が正常に作動している旨の
判定をしてもよい許可条件とする(ステップ103
b)。また必然的に、異常品暖機カウンタectfが判
定水温値(ETHW+α)以上となることを、サーモス
タット16が正常に作動している旨の判定をしてはなら
ない禁止条件とする(ステップ103a)。
【0038】一方、エンジン始動後、正常品暖機カウン
タectsが判定水温値(ETHW+α)以上となるこ
とを、サーモスタット16の作動状態に異常があるとの
判定をしてもよい許可条件とする。また必然的に、同正
常品暖機カウンタectsが判定水温値(ETHW+
α)に満たないことを、サーモスタット16の作動状態
に異常があるとの判定をしてはならない禁止条件とす
る。
【0039】こうしてサーモスタット16の正常或いは
異常判定THWに係る許可及び禁止条件が設定された上
で、水温センサ41による冷却水温の実測値THWが、
エンジン始動後所定時間(5分)経過前に、若しくは5
分経過後であっても異常判定の禁止条件下において、基
準水温ETHW以上となり、且つ正常判定許可フラグX
MTSが「1」に設定されていれば、サーモスタット1
6の作動状態は正常であるとの判定がなされる。
【0040】一方、5分経過後においても水温センサ4
1による冷却水温の実測値THWが基準値ETHWに満
たず、且つ異常判定許可条件下(XMTF=「1」)に
あれば、サーモスタット16の作動状態に異常があると
いう判定がなされる。
【0041】ここで、本実施形態に係る異常検出装置を
備えたエンジン冷却システムにおける実際の冷却水温T
HW並びに、正常品暖機カウンタects及び異常品暖
機カウンタectf間の時間経過ごとの変化の関係を、
図6及び図7を参照して説明する。なお、図中に示すe
cts,ectf,ETHW,XMTF等の符号は、図
3及び図4のフローチャートにおいて示した符号と同一
のものとする。
【0042】図6には、本実施形態に係る異常検出装置
を備えたエンジン冷却システムにおいて、サーモスタッ
ト16に作動異常(開弁状態のまま作動不能)が生じた
場合、冷却水温THW等の経時変化の一例を示す。図中
において、正常品暖機カウンタectsは点A(時刻t
a)において判定水温(ETHW+α)に到達し、また
異常品カウンタectfは点B(時刻tb)において判
定水温(ETHW+α)に到達している。ここで、例え
ば曲線(1)によって示される推移パターンのように、
正常判定許可フラグXMTSが「1」に設定されている
期間において、エンジン始動後5分が経過する以前に、
冷却水温THWが基準値ETHW以上となった場合、若
しくは正常判定許可フラグXMTSが「1」に設定され
ている期間において、5分が経過した後であっても異常
判定許可フラグXMTFが「1」に設定されている期間
内に冷却水温THWが基準値ETHW以上となった場合
には、サーモスタット16は正常に作動しているという
判定がなされることになる。
【0043】一方、曲線(2)又は(3)によって示さ
れる推移パターンのように、5分経過後において、正常
品カウンタectfが判定水温(ETHW+α)以上と
なっているにもかかわらず、冷却水温THWが基準水温
ETHWに達しなければサーモスタット16の作動状態
に異常があるという判定がなされることになる。
【0044】このように、本実施形態のサーモスタット
異常検出装置にあっては、サーモスタットの作動状態に
係る正常,異常の両条件を想定した2つの推定冷却水温
を算出して判定の基準とすることにより、サーモスタッ
ト異常検出の精密性及び信頼性を高めている。
【0045】また図7に示すように、エンジン始動後所
定時間(5分)が経過しても、正常品暖機カウンタec
tsが判定水温(ETHW+α)を下回っている場合、
サーモスタット16の作動状態に関わらず、エンジンの
運転状態や環境等に起因して、冷却水温は上昇しにくい
条件下にあると判断して、サーモスタット16に係る正
常或いは異常の判定を保留することとなる。
【0046】ここで、従来のサーモスタット異常検出装
置にあっては、エンジンの運転状態や外的環境条件の相
違に対して、同一の判定基準に従ってサーモスタット1
6の異常検出を行っていた。
【0047】この点、本実施形態のサーモスタット異常
検出装置によれば、冷却水温が上昇しにくい条件にある
場合であっても、その条件を考量することにより誤検出
を好適に防止することができる。
【0048】以上説明した態様でサーモスタット16の
異常検出を行う本実施形態によれば、以下の効果が奏せ
られるようになる。 ・サーモスタットの作動状態が正常である場合と異常で
ある場合とを想定した2つの推定冷却水温をサーモスタ
ット異常検出の判定基準として採用し、サーモスタット
の正常判定及び異常判定の許可条件を設けることによっ
て、正常・異常検出における精密性・信頼性が向上して
いる。
【0049】・エンジン始動後所定時間が経過しても、
なおサーモスタットの正常を想定した冷却水温が基準水
温を下回っている場合には判定を一時保留することによ
り、サーモスタットの誤判定を好適に防止することがで
きるようになる。
【0050】(第2実施形態)次に、本発明に係るサー
モスタット異常検出装置を具体化した第2の実施の形態
について、上記第1の実施の形態と異なる点を中心に説
明する。
【0051】該第2の実施形態の装置は、同じく自動車
のエンジン冷却システムに適用され、エンジン始動後、
サーモスタットの作動状態に係る正常又は異常の判断を
行うものである。
【0052】また、同第2の実施の形態の装置にあって
も、適用対象とする自動車のエンジン冷却システムの構
成(図1)及びECU(電子制御装置)51の回路構成
は、先の第1の実施形態の装置と同様であり、それらに
関するここでの重複する説明は割愛する。
【0053】さて、この第2の実施の形態の装置は、先
の図3及び図4において示した「サーモスタット異常検
出ルーチン」のうち、図4に示したルーチンに相当する
部分を図8に示すルーチンにて置き換えるものであり、
同一の符号が付されたステップにおいては、その処理内
容も同一である。
【0054】すなわち、第2の実施の形態のサーモスタ
ット異常検出ルーチンでは、ステップ106(図8)に
おける判断が否定である場合、すなわち水温センサ41
により検出された冷却水温THWが基準水温ETHW未
満である場合には、処理をステップ106bに移行す
る。
【0055】ステップ106bにおいては、ステップ1
02,103a及び103b(図3)において説明した
正常判定許可フラグXMTSが「1」に設定されている
か否かを判断する。そして、その判断が肯定であれば、
処理をステップ109に移行する。
【0056】一方その判断が否定であれば、ECU51
はその処理を終了し、次回エンジン始動時までは、同ル
ーチンへの再度の割り込みを行わないこととする。この
ようなステップ106bを設けることにより、水温セン
サ41による冷却水温THWが基準水温ETHWに達す
る前に、異常品暖機カウンタectfが判定冷却水温以
上となった場合には、次回のエンジンの運転までは、サ
ーモスタット16の異常若しくは正常の判断をしないよ
うにすることとなる。
【0057】上記のような構成によっても、サーモスタ
ット16の異常検出に係る先の第1の実施形態と同様の
効果を奏することができる。しかも、エンジンの運転状
態や環境条件が信頼度の高い判定条件にそぐわない場合
の誤検出を、一層好適に回避することができるようにな
る。
【0058】(第3実施形態)次に、本発明に係るサー
モスタット異常検出装置を具体化した第3の実施の形態
について、上記第1の実施の形態と異なる点を中心に説
明する。
【0059】該第3の実施形態の装置も、自動車のエン
ジン冷却システムに適用され、エンジン始動後、サーモ
スタットの作動状態に係る正常又は異常の判断を行うも
のである。
【0060】また、同第3実施形態の装置にあっても前
記第2実施形態と同様、適用対象とする自動車のエンジ
ン冷却システムの構成(図1)及びECU(電子制御装
置)51の回路構成は、先の第1実施形態の装置と同様
であり、それらに関するここでの重複する説明は割愛す
る。
【0061】さて、同第3実施形態の装置は、先の図3
及び図4において示した「サーモスタット異常検出ルー
チン」のうち、図4に示したルーチンに相当する部分を
図9に示すルーチンにて置き換えるものであり、同一の
符号が付されたステップにおいては、その処理内容も同
一である。
【0062】すなわち、第3実施形態のサーモスタット
異常検出ルーチンでは、図9に示すように、先の第1実
施形態におけるステップ109と同様の処理内容からな
るステップ106aの処理を行った後、その判断に応じ
て処理をステップ106或いはステップ106bに移行
する。また、ステップ106bにおける判断が肯定であ
れば、処理をステップ106に移行するが、その判断が
否定である場合には処理を終了し、次回のエンジン始動
時までは、同ルーチンへの再度の割り込みを行わないこ
ととする。さらに、ステップ106における処理で、E
CU51の判断が否定である場合には、先の第1実施形
態におけるステップ109に相当する処理は行わず、直
接ステップ110に移行する。
【0063】このように、エンジンの始動後5分経過し
たか否かを判断した(ステップ106a)後、5分を経
過していない場合には、正常判定許可フラグXMTSが
「1」に設定されているか否かを判断する(ステップ1
06b)。そしてその判断が否定である場合には、EC
U51はその処理を終了し、次回のエンジン始動時まで
は、同ルーチンへの再度の割り込みを行わないこととす
る。
【0064】本実施形態のように処理ルーチンを構成す
れば、例えば図10に示すように、異常品暖機カウンタ
ectfがエンジン始動後所定時間(5分)経過前に判
定水温(ETHW+α)に到達した場合、サーモスタッ
ト16の作動状態に関わらず、エンジンの運転状態や環
境等に起因して冷却水温THWが容易に上昇し易い条件
下にあると判断して、サーモスタット16に係る正常或
いは異常の判定を行わないこととなる。このため、サー
モスタット16の正常又は異常に係る誤検出が好適に防
止される。
【0065】以上説明したように、上記第3の実施形態
によっても、サーモスタット16の異常検出に係る先の
第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。し
かも、上記第2実施形態と同様、エンジンの運転状態や
環境条件が信頼度の高い判定条件にそぐわない場合の誤
検出を、一層好適に回避することができるようになる。
【0066】なお、上記各実施形態においては、サーモ
スタット16の異常及び正常に係る2通りの作動状態を
想定した冷却水温の推定手段(暖機カウンタ)を設けた
が、例えばサーモスタット16が半開状態で作動不能、
サーモスタットが全開状態で作動不能となっている異常
等を想定して、3つ或いはそれ以上の推定手段を設けて
もよい。
【0067】さらに、サーモスタット16が閉弁状態で
作動不能となった異常を想定した冷却水温の推定手段を
加えることもできる。この場合、冷却水温が所定の水温
(80℃)を上回った後も上昇を続ける状態を想定すれ
ばよい。そして例えば、当該推定手段による冷却水温が
所定値に達したところで、異常判定の許可フラグを設定
し、さらに水温センサ41による冷却水温が判定値を上
回ると異常判定をする等のロジックに基づいてアルゴリ
ズムを構成すればよい。
【0068】また、各実施形態においては、サーモスタ
ット16の異常を検出するための一基準として、エンジ
ン始動後の所定経過時間を5分に設定したが、この数値
は、エンジンの特性や外的環境により異なるものであ
る。そこで、この所定経過時間を、始動時の冷却水温等
に基づいて適宜決定するようにアルゴリズムを構成して
もよい。
【0069】また、エンジン始動後、所定時間が経過し
た後、水温センサ41による実測冷却水温と正常品暖機
カウンタとの偏差が所定範囲内にあり、且つ同実測冷却
水温と異常品暖機カウンタとの偏差が所定範囲外である
ことを、サーモスタット16の正常判定の条件とするよ
うアルゴリズムを構成してもよい。
【0070】また各本実施形態のように、機関始動後所
定時間経過後に、複数の冷却水温推定手段による推定水
温と、水温センサ41の検出値を比較することにより、
冷却システムの異常を検出するようにした構成は、水温
センサ41の異常検出にも適用することはできる。
【0071】以上、本発明の各実施形態について説明し
たが、それら実施形態から把握できる請求項以外の技術
思想について、以下にその効果と共に記載する。・エン
ジンの冷却水循環通路に設けられて、冷却水温が所定値
を下回っているときには前記通路を閉塞し、冷却水温が
所定値以上のときには冷却通路を開放するサーモスタッ
トの作動異常を検出すべく、前記エンジンの冷却水温を
検出する冷却水温検出手段を備え、エンジン始動後、所
定時間経過時に、前記検出された冷却水温が所定の基準
水温より低い場合には、サーモスタットの作動に異常が
あるものと判定をし、前記検出された冷却水温が所定の
基準水温以上である場合には、サーモスタットは正常に
作動しているとの判定をするサーモスタットの異常検出
装置において、前記サーモスタットの作動異常を想定し
た条件下で冷却水温を推定する冷却水温推定手段と、前
記サーモスタットの作動正常を想定した条件下で冷却水
温を推定する冷却水温推定手段とを含む複数の冷却水温
推定手段を備え、当該複数の冷却水温により推定された
冷却水温と、前記冷却水温検出手段により検出された冷
却水温との偏差に基づいてサーモスタット作動異常の検
出にかかる判定条件を限定するサーモスタットの異常検
出装置。
【0072】かかる構成によれば、サーモスタットの異
常或いは正常判定における信頼性を向上させることがで
きる。 ・エンジンを冷却すべく、冷却水循環通路と、該通路内
に満たされる冷却水と、冷却水温を検出する冷却水温検
出手段とを有してなるエンジン冷却装置に設けられて、
エンジン始動後、所定時間経過時に、前記検出された冷
却水温が所定の基準水温より低い場合には、エンジン冷
却装置に異常があるものと判定をし、前記検出された冷
却水温が所定の基準水温以上である場合には、冷却装置
は正常に作動しているとの判定をする冷却装置の異常検
出装置において、前記冷却装置の作動異常を想定した条
件下で冷却水温を推定する冷却水温推定手段と、前記冷
却装置の作動正常を想定した条件下で冷却水温を推定す
る冷却水温推定手段とを含む複数の冷却水温推定手段を
備え、当該複数の冷却水温により推定された冷却水温
と、前記冷却水温検出手段により検出された冷却水温と
の偏差に基づいて冷却装置を構成する部材の何れかに異
常があると判定するエンジン冷却装置の異常検出装置。
【0073】かかる構成によれば、冷却装置を構成する
冷却循環通路或いは冷却水温検出機器等何れかの部材に
異常がある場合、当該異常を迅速且つ的確に把握するこ
とができるようになる。
【0074】なお、本明細書において、発明の構成に係
る手段及び概念は以下のように定義される。 ・エンジンとは広く駆動装置を意味し、内燃機関、外燃
機関、電動式モータ等を含む。
【0075】・サーモスタット異常検出装置とは、サー
モスタットの異常を検出するのみならず、正常及び異常
に係る作動状態を判断しうるものを含む。 ・判断(判定)の保留とは、その回の処理ルーチンにお
ける判断を取り止めることのみならず、次回のエンジン
始動時まで判断を取り止めること等、一時中断から中止
までの広い概念を含む。
【0076】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、サー
モスタットの作動状態が正常である場合と、異常である
場合との想定条件下でそれぞれエンジン運転状態等に基
づき2つの推定冷却水温を算出し、所定の基準水温とそ
れぞれの推定冷却水温とを比較して、異常判定或いは正
常判定をするための許可条件を限定することにより、サ
ーモスタットの異常或いは正常判定における信頼性を向
上させることができる。さらに、エンジンの温度上昇が
比較的速くなる運転状態や環境条件下において、サーモ
スタットが正常である場合には、その確認が迅速に行わ
れるようになる。
【0077】請求項2に記載した発明によれば、暖機運
転の際における冷却水温の上昇に係る傾斜が緩慢で、見
かけ上サーモスタットの作動状態に異常があると類推さ
れる場合であっても、当該冷却水温の緩慢な上昇態様が
エンジンの運転状態や環境条件等、他の要因に起因する
可能性がある場合には、サーモスタットが異常である旨
の判断を保留することにより、誤判断を好適に防止する
ことができるようになる。
【0078】請求項3又は4に記載した発明によれば、
暖機運転の際における冷却水温の上昇に係る傾斜が十分
大きく、見かけ上サーモスタットが正常に作動している
ように類推される場合であっても、当該冷却水温の高上
昇率がエンジンの運転状態や環境条件等、他の要因に起
因する可能性がある場合には、サーモスタットが正常で
ある旨の判断を保留することにより、誤判断を好適に防
止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーモスタット異常検出装置が適
用されるエンジン冷却システムの一例を示す概略構成
図。
【図2】ECUの電気的構成を示すブロック図。
【図3】第1の実施形態のサーモスタット異常検出手順
を示すフローチャート。
【図4】第1の実施形態のサーモスタット異常検出手順
を示すフローチャート。
【図5】正常品及び異常品暖機カウンタの変化態様を比
較したタイムチャート。
【図6】エンジン始動後の冷却水温の変化態様の一例を
示すタイムチャート。
【図7】エンジン始動後の冷却水温の変化態様の一例を
示すタイムチャート。
【図8】第2の実施形態のサーモスタット異常検出手順
を示すフローチャート。
【図9】第3の実施形態のサーモスタット異常検出手順
を示すフローチャート。
【図10】エンジン始動後の冷却水温の変化態様の一例
を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…エンジン、2…冷却システム、3…シリンダ、4…
ピストン、5…クランクシャフト、6…コンロッド、7
…ウォータジャケット、8…ラジエータ、9…冷却ファ
ン、10…ウォータポンプ、11…燃焼室、12…シリ
ンダヘッド、13…シリンダブロック、16…サーモス
タット、41…水温センサ、42…スロットルセンサ、
43…回転数センサ、44…吸気圧センサ、45…酸素
センサ、46…車速センサ、47…吸気温センサ、51
…ECU、52…CPU、53…ROM、54…RA
M、55…バックアップRAM、56…タイマカウン
タ、57…外部入力回路、58…外部出力回路、59…
バス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 45/00 F01P 3/20 F01P 7/16 F02B 77/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの冷却水循環通路に設けられて、
    冷却水温が所定値を下回っているときには前記通路を閉
    塞し、冷却水温が所定値以上のときには冷却通路を開放
    するサーモスタットの作動異常を検出すべく、前記エン
    ジンの冷却水温を検出する冷却水温検出手段を備え、 エンジン始動後、所定時間経過時に、 前記検出された冷却水温が所定の基準水温より低い場合
    には、サーモスタットの作動に異常があるものと判定を
    し、 前記検出された冷却水温が所定の基準水温以上である場
    合には、サーモスタットは正常に作動しているとの判定
    をするサーモスタットの異常検出装置において、 前記サーモスタットの作動異常を想定した条件下で冷却
    水温を推定する第1の冷却水温推定手段と、 前記サーモスタットの作動正常を想定した条件下で冷却
    水温を推定する第2の冷却水温推定手段と、 前記サーモスタットの正常判定時に、前記第1の冷却水
    温推定手段により推定された冷却水温が所定の水温を下
    回っているときにのみ正常判定を許可する正常判定許可
    手段と、 前記サーモスタットの異常判定時に、前記第2の冷却水
    温推定手段により推定された冷却水温が所定の水温以上
    であるときにのみ異常判定を許可する常判定許可手段
    とを備えたサーモスタット異常検出装置。
  2. 【請求項2】エンジン始動後、所定時間経過時に、前記
    第2の冷却水温推定手段により推定された冷却水温が所
    定の水温より低い場合には、サーモスタットに作動異常
    があるか否かの判定を保留することを特徴とする請求項
    1又は2記載のサーモスタット異常検出装置。
  3. 【請求項3】前記冷却水温検出手段により検出された冷
    却水温が所定の基準水温以上となる前に、前記第1の冷
    却水温推定手段により推定された冷却水温が所定の水温
    以上となった場合には、サーモスタットに作動異常があ
    るか否かの判定を保留することを特徴とする請求項1又
    は2記載のサーモスタット異常検出装置。
  4. 【請求項4】前記エンジン始動後、所定時間が経過する
    前に、前記第1の冷却水温推定手段により推定された冷
    却水温が所定の水温以上となった場合には、サーモスタ
    ットに作動異常があるか否かの判定を保留することを特
    徴とする請求項1〜3何れかに記載のサーモスタット異
    常検出装置。
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