JP3480179B2 - 自動車用内装材 - Google Patents

自動車用内装材

Info

Publication number
JP3480179B2
JP3480179B2 JP11777496A JP11777496A JP3480179B2 JP 3480179 B2 JP3480179 B2 JP 3480179B2 JP 11777496 A JP11777496 A JP 11777496A JP 11777496 A JP11777496 A JP 11777496A JP 3480179 B2 JP3480179 B2 JP 3480179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melting point
polyethylene terephthalate
layer
mainly composed
interior material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11777496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09301088A (ja
Inventor
順 岡田
好一 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP11777496A priority Critical patent/JP3480179B2/ja
Publication of JPH09301088A publication Critical patent/JPH09301088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3480179B2 publication Critical patent/JP3480179B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用内装材に
関し、特に乗員の快適性を向上させるために、車室内騒
音を低減できる自動車用内装材(以下、天井材という)
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】現
在、自動車の高級化や高性能化に伴い車室内の静粛性を
向上させることが必要となってきている。しかしなが
ら、これまでの天井材は、吸遮音性を重視したものが少
なく、一般に安価なことが重要視されている。これらの
代表的なものとしては、木質ボードや再生繊維にフェノ
ール樹脂等の熱硬化性バインダーを使用しているフェル
トなどを芯材としたものであった。
【0003】従って本発明は、従来の技術に鑑み、より
高い吸遮音性能をもつ天井材を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
自動車用ヘッドライニングにおいて、ポリエステル繊維
を主な構成基材とする中間層の少なくとも一方に緻密層
を形成し、二重壁タイプの遮音構造体としたことを特徴
とする自動車用内装材により達成された。
【0005】本発明では、図1に示したようにポリエス
テル繊維を主な構成基材とする中間層の少なくとも一
方、好ましくは両側に緻密層を形成し、二重壁タイプの
遮音構造体とすることで、遮音性能を向上させることが
できる。また、緻密層の重量をコントロールすることで
車両として必要な周波数域に最も有効に機能できるよう
にチューニングも可能となる。さらに、中間層に低バネ
層を配置することにより振動伝達を低減でき、遮音性能
を向上させることができる。
【0006】また、緻密層の通気量をコントロールする
ことにより中間層での吸音性能を向上させることができ
る。すなわち、遮音性能は若干減少するが、吸音性能を
向上させることができる。ポリエステル等は、高周波域
での吸音性能は優れるが、低周波域では性能が低下する
のが一般的であるので、対象車両の性能必要領域によっ
て吸音性能と遮音性能とを使い分けることが有効であ
り、本発明の天井材により対象車種ごとのチューニング
が可能となる。
【0007】緻密層は、中間層の両側に配置することが
望ましいが、自動車用内装材として用いる場合には、車
体パネルがいずれにしても存在するので、緻密層は中間
層の少なくとも一方に有れば結果的に二重壁構造になり
上記効果を発揮することができる。望ましくは内装材単
体で二重壁構造を取れる中間層の両側に緻密層を配置し
たほうが良い。
【0008】この緻密層は、ポリエチレンテレフタレー
トを主体とする繊度1〜50デニールの高融点繊維0〜
60重量%と、ポリエチレンテレフタレートを主体とす
る芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合
成分とする融点200℃以下の低融点エラステックポリ
エステル鞘成分とからなる繊度1〜20デニールの芯鞘
型複合繊維40〜100重量%とで構成され、加工成形
後に厚さ3mm以下で面密度200g/cm2 以上であ
ることが好ましい。
【0009】遮音性能を重要視した場合に、緻密層はエ
チレンビニルアセテート、ポリエステルまたはポリエチ
レン等を主体とする50g/m2 以上の面密度を有する
高分子フィルムを使用することが好ましい。
【0010】本発明においては、緻密層の面密度および
厚さが上記範囲を越える場合には遮音性能に十分な二重
壁構造を実現することができない。すなわち、緻密層の
厚さが厚すぎると壁構造として機能せず、また、緻密層
の面密度が低すぎると厚みが薄くても十分な重量が確保
できずそれ自身が膜共振して音圧を伝達することにな
る。
【0011】また、本発明においては、緻密層の通気量
は0〜10cc/cm2 ・secの範囲であることが好
ましい。この範囲を越える通気量では殆ど遮音性能を期
待することができず、本発明の意図する遮音性と吸音性
とを両立することができない。
【0012】さらに、本発明においては、中間層の一部
に低ばね層を設け、その動ばね定数が中間層の動ばね定
数に対して90%以下であることが好ましい。中間層内
に低ばね層を一部設けたのは、低ばねを一部に設置する
ことにより中間層内に直列ばねが生じ層内全体での低ば
ね化が達成できるためである。また、一部に設定したの
は、天井材としての剛性を低ばね化により落とすことを
できるだけ抑えるためである。
【0013】この低ばね層は、ポリエチレンテレフタレ
ートを主体とする繊度1〜デニールの高融点繊維90〜
100重量%と、ポリエチレンテレフタレートを主体と
する芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重
合成分とする融点200℃以下の低融点エラステックポ
リエステル鞘成分とからなる繊度1〜10デニールの芯
鞘型複合繊維0〜10重量%とで構成されることが好ま
しい。
【0014】本発明において、使用される繊維は、高融
点ポリエステル繊維としてはポリエチレンテレフタレー
トまたはそれに準じた成分を有するポリエステルが安価
で望ましい。芯鞘構造を有する熱融着型繊維に用いられ
るコポリエステルとしては、テレフタル酸やイソフタル
酸等の酸成分と、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジエチレングリコール等のジオール成分、また
はラクトンを開環して共重合したコポリステルを用いる
ことが可能である。芯部に用いられるポリエチレンテレ
フタレートまたはそれに準ずる成分を有するポリエステ
ルが安価で望ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0016】実施例1 中間層 13デニール52mm長の丸断面の通常ポリエステルス
テーブル繊維65重量%と、2デニール52mm長の芯
鞘構造を有する熱融着型のポリエステルステーブル繊維
(130 ℃溶融型)35重量%とをブレンド、カーディン
グ、クロスレイヤーおよびニードルパンチ工程を経て目
付600g/m2 の原反を得た。
【0017】緻密層 13デニール52mm長の丸断面の通常ポリエステルス
テーブル繊維10重量%と、2デニール52mm長の芯
鞘構造を有する熱融着型のポリエステルステーブル繊維
(130 ℃溶融型)90重量%とをブレンド、カーディン
グ、クロスレイヤーおよびニードルパンチ工程を経て目
付200g/m2 の原反を得た。
【0018】得られた中間層を二層の緻密層ではさみ積
層し、ニードルパンチ工程を通すことで接着させて、さ
らに170℃に加熱し、プレス成形して天井芯材を作製
した。
【0019】実施例2 中間層の10重量%部分を2dの通常繊維を混入するこ
とで実施例1におけるばね定数の90%のばね定数を持
つ層を追加した以外は、実施例1と全く同様にして天井
芯材を作製した。
【0020】実施例3 緻密層の目付を300g/m2 および中間層の目付を4
00g/m2 とした以外は、実施例1と全く同様にして
天井芯材を作製した。
【0021】実施例4 緻密層を車室内側一方にのみ設置した以外は、実施例1
と全く同様にして天井芯材を作製した。
【0022】実施例5 緻密層をEVA、50g/m2 を用いた以外は、実施例
1と全く同様にして天井芯材を作製した。
【0023】実施例6 緻密層に全融型ポリエステル繊維を90重量%配合した
以外は、実施例1と全く同様にして天井芯材を作製し
た。尚、緻密層の通気量は2cc/cm2・sec 以下であっ
た。
【0024】比較例1 ポリスチレンとポリフェニレンオキシドをポリマーアロ
イ化したエンジニアリングプラスチクとを用い、加熱成
形して高発泡化したものを天井芯材とした。この時芯材
目付を550g/m2 とした。
【0025】比較例2 緻密層の目付を100g/m2 および中間層の目付を8
00g/m2 とした以外は、実施例1と全く同様にして
天井芯材を作製した。
【0026】比較例3 緻密層のEVAフィルムの目付を40g/m2 とした以
外は、実施例1と全く同様にして天井芯材を作製した。
【0027】評価結果 上記で得られた天井芯材にさらにトリコット150g/
2 の表皮を貼ったものを成形して天井材とした。この
天井材の吸音率および音響透過損失を測定した。その結
果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の自動車用内装材(天井材)によ
れば、車室内騒音を低減することができるので、乗員の
快適性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二重壁構造内装材の断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフパネル 2 緻密層 3 中間層 4 表皮
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 27/36 B32B 27/36 G10K 11/162 G10K 11/16 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/02 B32B 5/02 B32B 27/00 B32B 27/12 B32B 27/28 101 B32B 27/36 G10K 11/162

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用ヘッドライニングにおいて、ポ
    リエステル繊維を主な構成基材とする中間層の少なくと
    も一方に緻密層を形成し、二重壁タイプの遮音構造体と
    し、 当該緻密層がポリエチレンテレフタレートを主体とする
    繊度1〜50デニールの高融点繊維0〜60重量%と、
    ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリ
    エチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点
    200℃以下の低融点エラステックポリエステル鞘成分
    とからなる繊度1〜20デニールの芯鞘型複合繊維40
    〜100重量%とで構成され、加工成形後に厚さ3mm
    以下で面密度200g/cm2 以上であることを特徴と
    する自動車用内装材。
  2. 【請求項2】 自動車用ヘッドライニングにおいて、ポ
    リエステル繊維を主な構成基材とする中間層の少なくと
    も一方に緻密層を形成し、二重壁タイプの遮音構造体と
    し、 緻密層がエチレンビニルアセテート、ポリエステルまた
    はポリエチレン等を主体とする50g/cm2 以上の面
    密度を有する高分子フィルムであることを特徴とする自
    動車用内装材。
  3. 【請求項3】 緻密層が通気量0〜10cc/cm2
    secであることを特徴とする請求項1または2記載の
    自動車用内装材。
  4. 【請求項4】 中間層の一部に低ばね層を設け、その動
    ばね定数が中間層の動ばね定数に対して90%以下であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の自動車用内
    装材。
  5. 【請求項5】 低ばね層がポリエチレンテレフタレート
    を主体とする繊度1〜15デニールの高融点繊維90〜
    100重量%と、ポリエチレンテレフタレートを主体と
    する芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重
    合成分とする融点200℃以下の低融点エラステックポ
    リエステル鞘成分とからなる繊度1〜10デニールの芯
    鞘型複合繊維0〜10重量%とで構成されることを特徴
    とする請求項4記載の自動車用内装材。
JP11777496A 1996-05-13 1996-05-13 自動車用内装材 Expired - Fee Related JP3480179B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11777496A JP3480179B2 (ja) 1996-05-13 1996-05-13 自動車用内装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11777496A JP3480179B2 (ja) 1996-05-13 1996-05-13 自動車用内装材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09301088A JPH09301088A (ja) 1997-11-25
JP3480179B2 true JP3480179B2 (ja) 2003-12-15

Family

ID=14720002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11777496A Expired - Fee Related JP3480179B2 (ja) 1996-05-13 1996-05-13 自動車用内装材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3480179B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149117A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Yamaha Corp 自動車天井用吸音構造及びその製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011521130A (ja) * 2008-05-23 2011-07-21 イーマンエイト ピーティワィ リミテッド 吸音材料及び吸音材料の製造方法
US10460715B2 (en) 2015-01-12 2019-10-29 Zephyros, Inc. Acoustic floor underlay system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149117A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Yamaha Corp 自動車天井用吸音構造及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09301088A (ja) 1997-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3304264B2 (ja) 自動車用車体パネルインシュレータ
EP0373135B1 (en) Headliners having improved sound-absorbing characteristics
US20030116379A1 (en) Sound attenuating composite articles incorporating scrim material and methods of making same
US20060289230A1 (en) Acoustical insulation for motor vehicles
JPH10203268A (ja) 遮音構造体
JP4616836B2 (ja) 吸音体
JP4129427B2 (ja) 多密度インシュレータ型ライナ
JP3342817B2 (ja) 遮音構造体
JP4215146B2 (ja) 自動車用インシュレータ
JP3480179B2 (ja) 自動車用内装材
JP3568936B2 (ja) 自動車用の吸音材
JP4630155B2 (ja) 凸凹形状を有する自動車用内装材およびその製造方法
JP3247629B2 (ja) 自動車用内装材
JP3140610B2 (ja) 高剛性吸音材
KR20190030285A (ko) 차량용 복층구조 흡음재
JP2974920B2 (ja) 自動車フロア用サイレンサーパッド
JP4167505B2 (ja) 多密度構成のフェルト吸音材
JP3149674B2 (ja) 自動車用内装材
JPH1161616A (ja) 遮音用積層体及びそれを含む2重壁遮音構造体
JP2977146B2 (ja) 遮音構造体とその製造方法
JP3622186B2 (ja) 自動車用内装材
JPH11202873A (ja) 遮音材
JPH10203267A (ja) 自動車用内装材
JP2004027383A (ja) 成形用吸音マット及び車両用吸音材
JP3003445B2 (ja) 自動車用内装材

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees