JP3479994B2 - スピーカ - Google Patents
スピーカInfo
- Publication number
- JP3479994B2 JP3479994B2 JP09441793A JP9441793A JP3479994B2 JP 3479994 B2 JP3479994 B2 JP 3479994B2 JP 09441793 A JP09441793 A JP 09441793A JP 9441793 A JP9441793 A JP 9441793A JP 3479994 B2 JP3479994 B2 JP 3479994B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speaker
- diaphragm
- equalizer
- frame
- peripheral portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器に利用され
るスピーカに関し、特に車載用スピーカに有効な指向性
の改良を図ったスピーカに関するものである。
るスピーカに関し、特に車載用スピーカに有効な指向性
の改良を図ったスピーカに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】以下、従来のスピーカについて図面を用
いて説明する。図２は従来のスピーカを示す断面図であ
り、センターポールを備えた下部プレート１にマグネッ
ト２、上部プレート３を積層状態で結合し、磁気ギャッ
プ４を形成した磁気回路５を形成し、この上面にフレー
ム６を結合し、このフレーム６の周縁部に上記磁気ギャ
ップ４にはまり込むボイスコイル７を中心に結合した振
動板８の外周部を結合して構成されていた。
いて説明する。図２は従来のスピーカを示す断面図であ
り、センターポールを備えた下部プレート１にマグネッ
ト２、上部プレート３を積層状態で結合し、磁気ギャッ
プ４を形成した磁気回路５を形成し、この上面にフレー
ム６を結合し、このフレーム６の周縁部に上記磁気ギャ
ップ４にはまり込むボイスコイル７を中心に結合した振
動板８の外周部を結合して構成されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のスピーカは指向性を持っており、スピーカの中心軸上
からの角度が大きくなればなるほど高音域における出力
音圧レベルは減衰する傾向にあり、特に車載用スピーカ
においてドア下部にスピーカを取り付けた場合、受聴点
でのスピーカの中心軸上との角度は約６０°もあり、中
高域での指向性による出力音圧レベルの低下が顕著であ
るという課題を有していた。
のスピーカは指向性を持っており、スピーカの中心軸上
からの角度が大きくなればなるほど高音域における出力
音圧レベルは減衰する傾向にあり、特に車載用スピーカ
においてドア下部にスピーカを取り付けた場合、受聴点
でのスピーカの中心軸上との角度は約６０°もあり、中
高域での指向性による出力音圧レベルの低下が顕著であ
るという課題を有していた。
【０００４】これは一般的にコーン型の振動板８を有す
る従来のスピーカは、その振動板８の面積や形状による
指向性があり、スピーカの中心軸上で聴く音と中心軸上
から角度をもった位置で聴く音とでは中高域でのエネル
ギー感が顕著に異なるものであるのに加え、特に車載用
スピーカにおいてドアにスピーカを装着する場合、その
構造上下部に装着されるのが一般的であるからであり、
この場合、授聴点ではスピーカの中心軸上との角度が約
６０°もあり、音像定位感が下方に定位することは避け
られないものであった。
る従来のスピーカは、その振動板８の面積や形状による
指向性があり、スピーカの中心軸上で聴く音と中心軸上
から角度をもった位置で聴く音とでは中高域でのエネル
ギー感が顕著に異なるものであるのに加え、特に車載用
スピーカにおいてドアにスピーカを装着する場合、その
構造上下部に装着されるのが一般的であるからであり、
この場合、授聴点ではスピーカの中心軸上との角度が約
６０°もあり、音像定位感が下方に定位することは避け
られないものであった。
【０００５】このような従来のスピーカの周波数特性を
図３の記号（Ｂ）に示す。本発明はこのような従来の課
題を解消するものであり、指向特性に優れたスピーカを
提供することを目的とするものである。
図３の記号（Ｂ）に示す。本発明はこのような従来の課
題を解消するものであり、指向特性に優れたスピーカを
提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のスピーカは、振動板の外周部から振動板と一
定の隙間をもって振動板の前面の一部を覆うように形成
されたイコライザーをフレームの周縁に結合した構成と
したものである。
に本発明のスピーカは、振動板の外周部から振動板と一
定の隙間をもって振動板の前面の一部を覆うように形成
されたイコライザーをフレームの周縁に結合した構成と
したものである。
【０００７】
【作用】上記構成とすることにより、イコライザーが振
動板の部分から放射される音は、イコライザーが振動板
の前面を覆っていない部分から角度をもった方向に放射
されるようになり、このため顕著な指向性の改善が得ら
れるようになる。
動板の部分から放射される音は、イコライザーが振動板
の前面を覆っていない部分から角度をもった方向に放射
されるようになり、このため顕著な指向性の改善が得ら
れるようになる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を用い
て説明する。図１は本発明の一実施例によるスピーカの
構成を示す断面図であり、従来例と同じ構成の部品には
同じ符号を付与している。
て説明する。図１は本発明の一実施例によるスピーカの
構成を示す断面図であり、従来例と同じ構成の部品には
同じ符号を付与している。
【０００９】図１において、センターポールを備えた下
部プレート１にマグネット２、上部プレート３を積層状
態で結合し、磁気ギャップ４を形成した磁気回路５を形
成し、この上面にフレーム６を結合し、このフレーム６
の周縁部に上記磁気ギャップ４にはまり込むボイスコイ
ル７を中心に結合した振動板８の外周部を結合してい
る。
部プレート１にマグネット２、上部プレート３を積層状
態で結合し、磁気ギャップ４を形成した磁気回路５を形
成し、この上面にフレーム６を結合し、このフレーム６
の周縁部に上記磁気ギャップ４にはまり込むボイスコイ
ル７を中心に結合した振動板８の外周部を結合してい
る。
【００１０】また、９はイコライザーであり、樹脂など
により所望の形状に形成され、上記振動板８の前面にこ
の振動板８の周縁から振動板８の一部を覆うように、か
つ一定の隙間をもってフレーム６の周縁に結合されてお
り、このイコライザー９と振動板８との距離は、最大入
力時でもお互いが接触しない距離を最小値として確保
し、又、イコライザー９が振動板８を覆う面積は振動板
８の面積の１／３〜２／３程度として使用条件や好みに
応じて最適な面積を決定するものである。
により所望の形状に形成され、上記振動板８の前面にこ
の振動板８の周縁から振動板８の一部を覆うように、か
つ一定の隙間をもってフレーム６の周縁に結合されてお
り、このイコライザー９と振動板８との距離は、最大入
力時でもお互いが接触しない距離を最小値として確保
し、又、イコライザー９が振動板８を覆う面積は振動板
８の面積の１／３〜２／３程度として使用条件や好みに
応じて最適な面積を決定するものである。
【００１１】このような構成にすることにより、イコラ
イザー９が振動板８の前面を覆っている部分から放射さ
れる音は、イコライザー９が振動板８の前面を覆ってい
ない部分から角度をもった方向へ放射されるようにな
り、スピーカの中心軸から角度をもった位置においても
再生される音の出力が向上し、指向性の改良されたもの
となる。
イザー９が振動板８の前面を覆っている部分から放射さ
れる音は、イコライザー９が振動板８の前面を覆ってい
ない部分から角度をもった方向へ放射されるようにな
り、スピーカの中心軸から角度をもった位置においても
再生される音の出力が向上し、指向性の改良されたもの
となる。
【００１２】また、図１に記号Ｈ2で示すように、イコ
ライザー９の周縁部の高さ寸法Ｈ2をフレーム６の周縁
部に設けた縁立て部の高さ寸法Ｈ1より高い構成とする
ことによりガスケットを兼ねることが可能となるもので
ある。
ライザー９の周縁部の高さ寸法Ｈ2をフレーム６の周縁
部に設けた縁立て部の高さ寸法Ｈ1より高い構成とする
ことによりガスケットを兼ねることが可能となるもので
ある。
【００１３】またこのように構成された本発明によるス
ピーカの周波数特性を図３の記号（Ａ）に示し、図３か
ら明らかなように６０°の角度の指向性において中高域
での出力音圧が向上しているのがわかる。
ピーカの周波数特性を図３の記号（Ａ）に示し、図３か
ら明らかなように６０°の角度の指向性において中高域
での出力音圧が向上しているのがわかる。
【００１４】
【発明の効果】以上のように本発明のスピーカは、振動
板と一定の距離を保って前面に配置され、かつ最適な面
積を確保して振動板の前面の一部を覆うイコライザーを
有しているため、スピーカの中心軸上を中心にイコライ
ザーと反対側の指向性を顕著に改善でき、またイコライ
ザーの面積を変えることにより任意の周波数をコントロ
ールすることが可能となり、車室内において音場の上方
定位を可能とし、かつ音質性能の向上を図ることができ
る。
板と一定の距離を保って前面に配置され、かつ最適な面
積を確保して振動板の前面の一部を覆うイコライザーを
有しているため、スピーカの中心軸上を中心にイコライ
ザーと反対側の指向性を顕著に改善でき、またイコライ
ザーの面積を変えることにより任意の周波数をコントロ
ールすることが可能となり、車室内において音場の上方
定位を可能とし、かつ音質性能の向上を図ることができ
る。
【図１】本発明の一実施例によるスピーカの構成を示す
断面図
断面図
【図２】従来のスピーカの構成を示す断面図
【図３】本発明によるスピーカと従来のスピーカの６０
°指向性特性を比較した周波数特性図
°指向性特性を比較した周波数特性図
１ 下部プレート
２ マグネット
３ 上部プレート
４ 磁気ギャップ
５ 磁気回路
６ フレーム
７ ボイスコイル
８ 振動板
９ イコライザー
Ｈ1 フレームの縁立て部の高さ寸法
Ｈ2 イコライザー周縁部の高さ寸法
Claims (2)
- 【請求項１】 磁気ギャップを形成した磁気回路の上面
にフレームを結合し、このフレームの周縁部に上記磁気
ギャップにはまり込むボイスコイルを中心に結合した振
動板の外周部を結合すると共に、この振動板の外周部か
ら振動板と一定の隙間をもって振動板の前面の一部を覆
うように形成されたイコライザーを結合してなるスピー
カ。 - 【請求項２】 イコライザーの周縁部の高さ寸法がフレ
ームの周縁に設けた縁立て部の高さ寸法より高いもので
ある請求項１記載のスピーカ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09441793A JP3479994B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09441793A JP3479994B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | スピーカ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06311576A JPH06311576A (ja) | 1994-11-04 |
| JP3479994B2 true JP3479994B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=14109669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09441793A Expired - Lifetime JP3479994B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | スピーカ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3479994B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5467530B2 (ja) * | 2010-12-16 | 2014-04-09 | 株式会社Ｊｖｃケンウッド | 電気音響変換器 |
-
1993
- 1993-04-21 JP JP09441793A patent/JP3479994B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06311576A (ja) | 1994-11-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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