JP3478307B2 - 熱電池 - Google Patents

熱電池

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JP3478307B2
JP3478307B2 JP14681594A JP14681594A JP3478307B2 JP 3478307 B2 JP3478307 B2 JP 3478307B2 JP 14681594 A JP14681594 A JP 14681594A JP 14681594 A JP14681594 A JP 14681594A JP 3478307 B2 JP3478307 B2 JP 3478307B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱電池は、常温ではその電解質が固体
で、イオン伝導度が零であるため電気エネルギーは取り
出せないが、使用時には電池内に内蔵された発熱体を燃
焼させて前記電解質を溶融させることにより、イオン伝
導度を高めて電気エネルギーを取り出すことができるよ
うにした電池である。
【0003】このような熱電池は通常20〜30Vの電
圧が要求されるため、2〜3Vの電圧が得られる素電池
を複数個直列に接続するとともに、各素電池間に発熱体
を介在させて短時間に電解質を溶融させて電気エネルギ
ーが取り出せるようにしている。
【0004】上記した従来の熱電池は、図3に示した如
く、クロム酸カルシウム、クロム酸鉛などよりなる正極
3、塩化カリウムと塩化リチウムの共融混合物または臭
化カリウムと臭化リチウムの共融混合物からなる電解質
4、カルシウム、リチウムなどよりなる負極5′からな
る素電池1と同じ構成からなる他の素電池1′との間に
ジルコニウムとクロム酸バリウムとを主体とした発熱体
2が配され、この発熱体2と前記素電池1,1′との間
にはニッケルまたは鉄からなる集電体6が介挿されて積
層されてなる。なお、図3において、7はジルコニウム
とクロム酸バリウムまたはフェロシリコンと鉛酸化物よ
りなる導火帯、8はロダン鉛などよりなる点火玉、9は
石綿繊維、ガラス繊維などよりなる断熱材、10は鉄、
ステンレス鋼などよりなる電槽で、この電槽10はその
上部で同材質からなる蓋11と気密溶接され、正極端子
12、負極端子13、点火用端子14の引き出し部はハ
ーメチックシールされている。
【0005】このような構成からなる熱電池は、点火用
端子14に電力を供給すると点火玉8が発火し、その熱
エネルギーによって最外部発熱体が着火し、次に導火帯
7が燃焼し、さらには素電池間の発熱体2が燃焼して素
電池1の電解質4が溶融するので、正極端子12、負極
端子13から高出力の電気エネルギーを取り出すことが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の熱電池
では、発熱体2の燃焼によって負極5′が溶融し、素電
池1の周辺部で正極3と接触して短絡状態になり、放電
電圧が不安定になるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、金属容器内に、多孔性焼結式ニッケル基
板にリチウムを含浸した負極シートと多孔性焼結式ニッ
ケル基板に電解質を含浸した電解質シートとを、電解質
シートを金属容器内底面に接触させるように積層した積
層体と、この積層体を包囲する如く配された電解質粉末
と電解質保持材粉末との混合粉末を成形した混合粉末成
形体とが収納されるとともに、この金属容器の上部に電
解質層が載置され、この電解質層の上面に正極が配され
てなる素電池が発熱体を介在させて積層したことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】従って、本発明は、多孔性焼結式ニッケル基板
にリチウムを含浸した負極シートと多孔性焼結式ニッケ
ル基板に電解質を含浸した電解質シートとを積層した積
層体と、この積層体を包囲する如く配された電解質粉末
と電解質保持材粉末との混合粉末を成形した混合粉末成
形体とを金属容器内に収納するとともに、前記負極シー
トを電解質シートと混合粉末成形体とによって包囲して
いるので、負極が溶融しても素電池の周辺部で正極と接
触することはない。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の熱電池に用いられる素電池
の断面図である。
【0010】図1に示した素電池1は、鉄製の金属容器
15内に、多孔性焼結式ニッケル基板にリチウムを含浸
した負極シート5と多孔性焼結式ニッケル基板に塩化カ
リウムと塩化リチウムの共融混合物を含浸した電解質シ
ート40とを積層した積層体と、この積層体を包囲する
如く配された塩化カリウムと塩化リチウムの共融混合物
からなる電解質粉末と酸化マグネシウム粉末からなる電
解質保持材粉末との混合粉末を成形した混合粉末成形体
41とが収納されるとともに、この金属容器15の端部
が折り曲げられ、前記金属容器15の上部に、溶融した
塩化カリウムと塩化リチウムの共融混合物をガラス繊維
の布に含浸させた電解質層42が配され、この電解質層
42の上面に二硫化鉄を主体とした正極3が配されてな
る。
【0011】図2は、前記素電池1を複数個積層した本
発明の熱電池の断面図で、一つの素電池1と他の素電池
1′との間に、ジルコニウムとクロム酸バリウムとを主
体とした発熱体2が配され、この発熱体2と前記素電池
1,1′との間にはニッケル、鉄からなる集電体6が介
挿されて構成されてなる。
【0012】次に、図2に示した本発明電池Aを50個
と図3に示した従来電池Bを50個製作し、放電電圧が
不安定になるかどうかを調査したところ、従来電池Bは
6個の電池で放電電圧が不安定になったのに対し、本発
明電池Aでは放電電圧が不安定になったのは皆無であっ
た。なお、本発明電池Aと従来電池Bとはいずれも8個
の素電池を直列に接続したもので、その正極には二硫化
鉄を、電解質には塩化カリウムと塩化リチウムの共融混
合物を使用している。
【0013】
【発明の効果】上記した如く、本発明電池は放電時に放
電電圧が不安定になるのを防止することができるので、
その工業的価値はきわめて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電池に使用する素電池の断面図である。
【図2】本発明の熱電池の断面図である。
【図3】従来の熱電池の断面図である。
【符号の説明】
1,1′ 素電池 2 発熱体 3 正極 4 電解質 40 電解質シート 41 混合粉末成形体 42 電解質層 5 負極シート 6 集電体 15 金属容器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属容器内に、多孔性焼結式ニッケル基
    板にリチウムを含浸した負極シートと多孔性焼結式ニッ
    ケル基板に電解質を含浸した電解質シートとを、電解
    シートを金属容器内底面に接触させるように積層した積
    層体と、この積層体を包囲する如く配された電解質粉末
    と電解質保持材粉末との混合粉末を成形した混合粉末成
    形体とが収納されるとともに、この金属容器の上部に電
    解質層が載置され、この電解質層の上面に正極が配され
    てなる素電池が発熱体を介在させて積層したことを特徴
    とする熱電池。
  2. 【請求項2】 積層体と混合粉末とが収容された金属容
    器の上端部が折り曲げられてなることを特徴とする請求
    記載の熱電池。
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