JP3476848B2 - 電気式ジョイスティック - Google Patents
電気式ジョイスティックInfo
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- JP3476848B2 JP3476848B2 JP18607692A JP18607692A JP3476848B2 JP 3476848 B2 JP3476848 B2 JP 3476848B2 JP 18607692 A JP18607692 A JP 18607692A JP 18607692 A JP18607692 A JP 18607692A JP 3476848 B2 JP3476848 B2 JP 3476848B2
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- Japan
- Prior art keywords
- spring
- spring seat
- push rod
- electric signal
- piezoelectric element
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- Operation Control Of Excavators (AREA)
- Mechanical Control Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、操作レバーの操作量
に応じて電気信号を出力するジョイスティックに関す
る。 【０００２】 【従来の技術】図２に示した従来の電気式ジョイスティ
ックは、例えば、建設、土木機械等の油圧アクチュエー
タを駆動する油圧回路の入力装置として用いられている
ものである。ここでは、ケーシング１に４つのプッシュ
ロッド２を摺動自在に設けている。ただし、図２の断面
位置では２つのプッシュロッド２しか現れないが、それ
らプッシュロッド２およびその周辺機構の構成は同じな
ので、以下には図面に現れた２つのプッシュロッド２及
びその周辺機構について同一符号を付して説明する。 【０００３】ケーシング１内には、プッシュロッド２の
軸線方向にスプリング室３を設けている。このスプリン
グ室３にはスプリング４を設け、このスプリング４の力
でプッシュロッド２を図の上方に押しあげ、プッシュロ
ッド２の一端をケーシング１から突出させている。ま
た、ケーシング１と操作レバー５とはユニバーサルジョ
イント６を介して連係し、ケーシング１に対して操作レ
バー５を回動自在にしている。そして、ユニバーサルジ
ョイント６側の操作レバー５にロッカーアーム７を設
け、このロッカーアーム７を伝達部材として、ケーシン
グ１から突出させたプッシュロッド２に当接させてい
る。したがって、操作レバー５を回動すると、その動き
に応じてロッカーアーム７がプッシュロッド２をその軸
線方向に押し下げるようにしている。 【０００４】また、上記スプリング室３の図中下部には
直線摺動形ポテンショメータ８を設けている。この直線
摺動形ポテンショメータ８は、直線状の摺動体９に図示
しない抵抗素子体を摺動させて出力電圧を変化させる可
変抵抗器であるが、この直線摺動形ポテンショメータ８
の摺動体９とプッシュロッド２とを同軸に連結し、プッ
シュロッド２の移動量に応じて摺動体９が抵抗素子上を
移動するようにしている。したがって、操作レバー５を
操作すると、その操作量に応じてプッシュロッド２がロ
ッカーアーム７により押圧され移動し、この移動量に応
じてプッシュロッド２と連結した摺動体９も抵抗素子体
上を摺動して、その摺動量に応じた電気信号を出力す
る。そして、この摺動量に応じた電気信号は図示しない
油圧制御機器へ出力され、操作レバー５の操作量に応じ
て油圧制御機器を制御する。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
式ジョイスティックは、プッシュロッド２の移動量に応
じた電気信号を得るために直線摺動形ポテンショメータ
８を用いているが、上記したように、プッシュロッド２
と摺動体９とを連結し、プッシュロッド２の移動量に応
じて摺動体９を抵抗素子体上で摺動させて電気信号を出
力している。また、ジョイスティックはその機能上頻繁
なレバー操作をするものであるので、摺動体９と抵抗素
子体も当然のこととして頻繁に摺動する。したがって、
このような状態においては、抵抗素子体、摺動体９とも
摩耗してしまう。このため、耐久性が低下するととも
に、出力する電気信号が変化してしまい、信頼性が低く
なってしまうという問題があった。 【０００６】また、上記のような構成では、電気信号の
出力の範囲を広くして使用する場合（例えば０〜１００
ｍｍ）、その範囲に応じて摺動体９および抵抗素子体を
長くして摺動量を大きくとらなければならない。このた
め、直線摺動型ポテンショメータ８を収納するケーシン
グ１も大型にしなければならなくなるので、運転室等の
狭い場所に取り付けるとき、広い取り付けスペースが必
要となるという問題もあった。この発明の目的は、小型
でありながら耐久性、信頼性の高い電気式ジョイスティ
ックを提供することである。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの発明では、ケーシングに複数のプッシュロッド
を摺動自在に設けるとともに、このプッシュロッドの移
動量に応じた電気信号を出力する電気信号出力手段を設
ける一方、操作レバーを伝達部材を介してケーシングに
回動自在に連係し、さらにこの伝達部材を上記プッシュ
ロッドの一端に当接して、操作レバーの操作量に応じて
プッシュロッドを移動させ、このプッシュロッドの移動
量に応じた電気信号を出力する電気式ジョイスティック
において、上記電気信号出力手段として圧電素子を設け
るとともに、上記ケーシング内にスプリング室を設け、
このスプリング室に臨む側のプッシュロッドに第１スプ
リングシートを設け、上記スプリング室の第１スプリン
グシートと対向する側には第２スプリングシートを設
け、上記第１スプリングシートと上記第２スプリングシ
ートとの間に第１スプリングを設けるとともに、上記第
２スプリングシートの外方に、プッシュピンと、このプ
ッシュピンをガイドするガイド部材と、プッシュピンの
押圧力が作用する作用子とを設け、上記プッシュピンと
は反対側面になる作用子の側面に圧電素子を設け、上記
第１スプリングのたわみ力を上記圧電素子に作用させる
構成とするとともに、上記スプリング室の上記第１スプ
リングシートと対向する側に第３スプリングシートを設
け、上記第１スプリングシートとこの第３スプリングシ
ートとの間に第２スプリングを設け、この第２スプリン
グおよび上記第３スプリングシートが、上記プッシュロ
ッドおよび上記第１スプリングシートの移動をガイド
し、上記第１スプリングシートと上記第３スプリングシ
ートとが当接することによって上記第２スプリングのた
わみが規制される構成としている。 【０００８】 【作用】上記のように構成したので、操作レバーの操作
量に応じてプッシュロッドが移動すると、この移動量に
応じて弾性体部材がたわむ。このたわみ力が押圧力とし
て押圧部材を介して力を電気信号に変換する素子に作用
し、電気信号を出力する。 【０００９】 【実施例】図１はこの発明の実施例である。従来例との
相違点は、電気信号出力手段として圧電素子１０を用
い、この圧電素子１０にプッシュロッド２の移動量に応
じた押圧力を作用させて、電気信号を出力している。そ
の他の構成要素は従来例と同じなので、共通の符号を用
いるとともに、その詳細な説明を省略する。図に示すよ
うにケーシング１内に設けたスプリング室３には弾性体
部材として第１スプリング１１が設けてある。この第１
スプリング１１は、スプリング室３に臨む側のプッシュ
ロッド２に設けた第１スプリングシート１２と、図にお
いてスプリング室３下部に設けた第２スプリングシート
１３との間に設けている。 【００１０】上記第２スプリングシート１３の下部には
プッシュピン１４と作用子１８とを介して圧電素子１０
を設けている。この圧電素子１０は、外部から機械的ひ
ずみを作用させると電気分極が現れる現象を利用したも
のである。そしてこの圧電素子１０に作用させる機械的
ひずみは、第１スプリング１１のたわみ力を第２スプリ
ングシート１３とプッシュピン１４および作用子１８と
からなる押圧手段により押圧力として作用させている。
なお、スプリング室３内に設けた第２スプリング１５、
およびこの第２スプリング１５を受ける第３スプリング
シート１６はプッシュロッド２および、第１スプリング
シート１２の移動をガイドするものである。また、符号
１７は、プッシュピン１４のガイド部材である。 【００１１】このような構成において、操作レバー５を
操作すれば、従来例と同様にプッシュロッド２が移動す
る。このプッシュロッド２の移動量に応じて第１スプリ
ング１１がたわむが、このプッシュロッド２の移動量に
応じた第１スプリング１１のたわみ力は、第２スプリン
グシート１３とプッシュピン１４と作用子１８とを介し
て圧電素子１０に押圧力として作用する。そして圧電素
子１０は、この押圧力に応じて電気信号を出力する。こ
のように、圧電素子１０に押圧力を作用させて電気信号
を出力しているので、頻繁なレバー操作をしても従来例
のように電気信号出力手段に摺動する部分がないため、
摺動摩耗による耐久性の低下や、信頼性を損なうような
電気信号の変化がなく、耐久性、信頼性が向上した。 【００１２】また、圧電素子１０に作用させる力の大き
さに応じて電気信号を出力しているので、電気信号の出
力の範囲を広くする場合、第１スプリング１１のたわみ
量を調節するだけでよい。したがって、これら第１スプ
リング１１、第２スプリングシート１３、圧電素子１
０、プッシュピン１４を収納するケーシング１も小型で
よく、狭い運転室内等に取り付けるとき、小さな取り付
けスペースですむ。 【００１３】 【効果】操作レバーの操作量に応じて出力する電気信号
は、圧電素子に作用する押圧力の大きさで決まる。した
がって、例えば、直線摺動型ポテンショメータのよう
に、頻繁な摺動による摩耗がないので、耐久性の低下
や、信頼性を損なうような電気信号の変化がなくなり、
耐久性、信頼性が向上した。また、電気信号の出力の範
囲を広くして使用する場合には、弾性体部材のたわみ量
を調節して押圧力を変化させればよいので、これらを収
納するケーシングも小型でよいことから、運転室等の狭
い場所に取り付けるときにも小さな取り付けスペースで
すむ。しかも、弾性体部材として、第１スプリングと第
２スプリングの２つを使用しているので、これらの設定
荷重の和を調節して押圧力を変化させれば、電気信号の
出力範囲を広くできる。そのため、１つのスプリングを
用いた場合と比べ、一層ケーシングを小型にできる。さらに、操作レバーの操作によりこのジョイスティック
に加わる荷重は、圧電素子で直 接に受けるのではなく、
プッシュロッドや第１スプリングシート、第３スプリン
グシート等で受けるので、ジョイスティックの操作性が
向上する。さらにまた、プッシュロッドの最大ストロー
クは、第１スプリングシートと第３スプリングシートに
よって設定される。この最大ストロークと第１スプリン
グの設定荷重によって設定される荷重が、圧電素子に加
わる最大荷重となる。したがって、ジョイスティックに
過荷重が作用したとしても、圧電素子に作用する力は、
上記の最大荷重を限度とする。しかも、ジョイスティッ
クに加わる荷重は、第１スプリングと第２スプリングと
で分散して受け、圧電素子には第１スプリングのたわむ
力だけが押圧力として作用する。そのため、圧電素子に
は、過剰な力が作用することはなく、圧電素子の耐久性
が向上する。
に応じて電気信号を出力するジョイスティックに関す
る。 【０００２】 【従来の技術】図２に示した従来の電気式ジョイスティ
ックは、例えば、建設、土木機械等の油圧アクチュエー
タを駆動する油圧回路の入力装置として用いられている
ものである。ここでは、ケーシング１に４つのプッシュ
ロッド２を摺動自在に設けている。ただし、図２の断面
位置では２つのプッシュロッド２しか現れないが、それ
らプッシュロッド２およびその周辺機構の構成は同じな
ので、以下には図面に現れた２つのプッシュロッド２及
びその周辺機構について同一符号を付して説明する。 【０００３】ケーシング１内には、プッシュロッド２の
軸線方向にスプリング室３を設けている。このスプリン
グ室３にはスプリング４を設け、このスプリング４の力
でプッシュロッド２を図の上方に押しあげ、プッシュロ
ッド２の一端をケーシング１から突出させている。ま
た、ケーシング１と操作レバー５とはユニバーサルジョ
イント６を介して連係し、ケーシング１に対して操作レ
バー５を回動自在にしている。そして、ユニバーサルジ
ョイント６側の操作レバー５にロッカーアーム７を設
け、このロッカーアーム７を伝達部材として、ケーシン
グ１から突出させたプッシュロッド２に当接させてい
る。したがって、操作レバー５を回動すると、その動き
に応じてロッカーアーム７がプッシュロッド２をその軸
線方向に押し下げるようにしている。 【０００４】また、上記スプリング室３の図中下部には
直線摺動形ポテンショメータ８を設けている。この直線
摺動形ポテンショメータ８は、直線状の摺動体９に図示
しない抵抗素子体を摺動させて出力電圧を変化させる可
変抵抗器であるが、この直線摺動形ポテンショメータ８
の摺動体９とプッシュロッド２とを同軸に連結し、プッ
シュロッド２の移動量に応じて摺動体９が抵抗素子上を
移動するようにしている。したがって、操作レバー５を
操作すると、その操作量に応じてプッシュロッド２がロ
ッカーアーム７により押圧され移動し、この移動量に応
じてプッシュロッド２と連結した摺動体９も抵抗素子体
上を摺動して、その摺動量に応じた電気信号を出力す
る。そして、この摺動量に応じた電気信号は図示しない
油圧制御機器へ出力され、操作レバー５の操作量に応じ
て油圧制御機器を制御する。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
式ジョイスティックは、プッシュロッド２の移動量に応
じた電気信号を得るために直線摺動形ポテンショメータ
８を用いているが、上記したように、プッシュロッド２
と摺動体９とを連結し、プッシュロッド２の移動量に応
じて摺動体９を抵抗素子体上で摺動させて電気信号を出
力している。また、ジョイスティックはその機能上頻繁
なレバー操作をするものであるので、摺動体９と抵抗素
子体も当然のこととして頻繁に摺動する。したがって、
このような状態においては、抵抗素子体、摺動体９とも
摩耗してしまう。このため、耐久性が低下するととも
に、出力する電気信号が変化してしまい、信頼性が低く
なってしまうという問題があった。 【０００６】また、上記のような構成では、電気信号の
出力の範囲を広くして使用する場合（例えば０〜１００
ｍｍ）、その範囲に応じて摺動体９および抵抗素子体を
長くして摺動量を大きくとらなければならない。このた
め、直線摺動型ポテンショメータ８を収納するケーシン
グ１も大型にしなければならなくなるので、運転室等の
狭い場所に取り付けるとき、広い取り付けスペースが必
要となるという問題もあった。この発明の目的は、小型
でありながら耐久性、信頼性の高い電気式ジョイスティ
ックを提供することである。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの発明では、ケーシングに複数のプッシュロッド
を摺動自在に設けるとともに、このプッシュロッドの移
動量に応じた電気信号を出力する電気信号出力手段を設
ける一方、操作レバーを伝達部材を介してケーシングに
回動自在に連係し、さらにこの伝達部材を上記プッシュ
ロッドの一端に当接して、操作レバーの操作量に応じて
プッシュロッドを移動させ、このプッシュロッドの移動
量に応じた電気信号を出力する電気式ジョイスティック
において、上記電気信号出力手段として圧電素子を設け
るとともに、上記ケーシング内にスプリング室を設け、
このスプリング室に臨む側のプッシュロッドに第１スプ
リングシートを設け、上記スプリング室の第１スプリン
グシートと対向する側には第２スプリングシートを設
け、上記第１スプリングシートと上記第２スプリングシ
ートとの間に第１スプリングを設けるとともに、上記第
２スプリングシートの外方に、プッシュピンと、このプ
ッシュピンをガイドするガイド部材と、プッシュピンの
押圧力が作用する作用子とを設け、上記プッシュピンと
は反対側面になる作用子の側面に圧電素子を設け、上記
第１スプリングのたわみ力を上記圧電素子に作用させる
構成とするとともに、上記スプリング室の上記第１スプ
リングシートと対向する側に第３スプリングシートを設
け、上記第１スプリングシートとこの第３スプリングシ
ートとの間に第２スプリングを設け、この第２スプリン
グおよび上記第３スプリングシートが、上記プッシュロ
ッドおよび上記第１スプリングシートの移動をガイド
し、上記第１スプリングシートと上記第３スプリングシ
ートとが当接することによって上記第２スプリングのた
わみが規制される構成としている。 【０００８】 【作用】上記のように構成したので、操作レバーの操作
量に応じてプッシュロッドが移動すると、この移動量に
応じて弾性体部材がたわむ。このたわみ力が押圧力とし
て押圧部材を介して力を電気信号に変換する素子に作用
し、電気信号を出力する。 【０００９】 【実施例】図１はこの発明の実施例である。従来例との
相違点は、電気信号出力手段として圧電素子１０を用
い、この圧電素子１０にプッシュロッド２の移動量に応
じた押圧力を作用させて、電気信号を出力している。そ
の他の構成要素は従来例と同じなので、共通の符号を用
いるとともに、その詳細な説明を省略する。図に示すよ
うにケーシング１内に設けたスプリング室３には弾性体
部材として第１スプリング１１が設けてある。この第１
スプリング１１は、スプリング室３に臨む側のプッシュ
ロッド２に設けた第１スプリングシート１２と、図にお
いてスプリング室３下部に設けた第２スプリングシート
１３との間に設けている。 【００１０】上記第２スプリングシート１３の下部には
プッシュピン１４と作用子１８とを介して圧電素子１０
を設けている。この圧電素子１０は、外部から機械的ひ
ずみを作用させると電気分極が現れる現象を利用したも
のである。そしてこの圧電素子１０に作用させる機械的
ひずみは、第１スプリング１１のたわみ力を第２スプリ
ングシート１３とプッシュピン１４および作用子１８と
からなる押圧手段により押圧力として作用させている。
なお、スプリング室３内に設けた第２スプリング１５、
およびこの第２スプリング１５を受ける第３スプリング
シート１６はプッシュロッド２および、第１スプリング
シート１２の移動をガイドするものである。また、符号
１７は、プッシュピン１４のガイド部材である。 【００１１】このような構成において、操作レバー５を
操作すれば、従来例と同様にプッシュロッド２が移動す
る。このプッシュロッド２の移動量に応じて第１スプリ
ング１１がたわむが、このプッシュロッド２の移動量に
応じた第１スプリング１１のたわみ力は、第２スプリン
グシート１３とプッシュピン１４と作用子１８とを介し
て圧電素子１０に押圧力として作用する。そして圧電素
子１０は、この押圧力に応じて電気信号を出力する。こ
のように、圧電素子１０に押圧力を作用させて電気信号
を出力しているので、頻繁なレバー操作をしても従来例
のように電気信号出力手段に摺動する部分がないため、
摺動摩耗による耐久性の低下や、信頼性を損なうような
電気信号の変化がなく、耐久性、信頼性が向上した。 【００１２】また、圧電素子１０に作用させる力の大き
さに応じて電気信号を出力しているので、電気信号の出
力の範囲を広くする場合、第１スプリング１１のたわみ
量を調節するだけでよい。したがって、これら第１スプ
リング１１、第２スプリングシート１３、圧電素子１
０、プッシュピン１４を収納するケーシング１も小型で
よく、狭い運転室内等に取り付けるとき、小さな取り付
けスペースですむ。 【００１３】 【効果】操作レバーの操作量に応じて出力する電気信号
は、圧電素子に作用する押圧力の大きさで決まる。した
がって、例えば、直線摺動型ポテンショメータのよう
に、頻繁な摺動による摩耗がないので、耐久性の低下
や、信頼性を損なうような電気信号の変化がなくなり、
耐久性、信頼性が向上した。また、電気信号の出力の範
囲を広くして使用する場合には、弾性体部材のたわみ量
を調節して押圧力を変化させればよいので、これらを収
納するケーシングも小型でよいことから、運転室等の狭
い場所に取り付けるときにも小さな取り付けスペースで
すむ。しかも、弾性体部材として、第１スプリングと第
２スプリングの２つを使用しているので、これらの設定
荷重の和を調節して押圧力を変化させれば、電気信号の
出力範囲を広くできる。そのため、１つのスプリングを
用いた場合と比べ、一層ケーシングを小型にできる。さらに、操作レバーの操作によりこのジョイスティック
に加わる荷重は、圧電素子で直 接に受けるのではなく、
プッシュロッドや第１スプリングシート、第３スプリン
グシート等で受けるので、ジョイスティックの操作性が
向上する。さらにまた、プッシュロッドの最大ストロー
クは、第１スプリングシートと第３スプリングシートに
よって設定される。この最大ストロークと第１スプリン
グの設定荷重によって設定される荷重が、圧電素子に加
わる最大荷重となる。したがって、ジョイスティックに
過荷重が作用したとしても、圧電素子に作用する力は、
上記の最大荷重を限度とする。しかも、ジョイスティッ
クに加わる荷重は、第１スプリングと第２スプリングと
で分散して受け、圧電素子には第１スプリングのたわむ
力だけが押圧力として作用する。そのため、圧電素子に
は、過剰な力が作用することはなく、圧電素子の耐久性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の断面図である。
【図２】従来例の断面図である。
【符号の説明】
１ ケーシング
２ プッシュロッド３ スプリング室
５ 操作レバー
１０ 圧電素子１１ 第１スプリング １２ 第１スプリングシート １３ 第２スプリングシート １４ プッシュピン １５ 第２スプリング １６ 第３スプリングシート １７ ガイド部材 １８ 作用子
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−106514（ＪＰ，Ａ)
特開 昭60−164230（ＪＰ，Ａ)
実開 昭64−3935（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G05G 9/047
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 ケーシングに複数のプッシュロッドを摺
動自在に設けるとともに、このプッシュロッドの移動量
に応じた電気信号を出力する電気信号出力手段を設ける
一方、操作レバーを伝達部材を介してケーシングに回動
自在に連係し、さらにこの伝達部材を上記プッシュロッ
ドの一端に当接して、操作レバーの操作量に応じてプッ
シュロッドを移動させ、このプッシュロッドの移動量に
応じた電気信号を出力する電気式ジョイスティックにお
いて、上記電気信号出力手段として圧電素子を設けると
ともに、上記ケーシング内にスプリング室を設け、この
スプリング室に臨む側のプッシュロッドに第１スプリン
グシートを設け、上記スプリング室の第１スプリングシ
ートと対向する側には第２スプリングシートを設け、上
記第１スプリングシートと上記第２スプリングシートと
の間に第１スプリングを設けるとともに、上記第２スプ
リングシートの外方に、プッシュピンと、このプッシュ
ピンをガイドするガイド部材と、プッシュピンの押圧力
が作用する作用子とを設け、上記プッシュピンとは反対
側面になる作用子の側面に圧電素子を設け、上記第１ス
プリングのたわみ力を上記圧電素子に作用させる構成と
するとともに、上記スプリング室の上記第１スプリング
シートと対向する側に第３スプリングシートを設け、上
記第１スプリングシートとこの第３スプリングシートと
の間に第２スプリングを設け、この第２スプリングおよ
び上記第３スプリングシートが、上記プッシュロッドお
よび上記第１スプリングシートの移動をガイドし、上記
第１スプリングシートと上記第３スプリングシートとが
当接することによって上記第２スプリングのたわみが規
制される構成とした電気式ジョイスティック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18607692A JP3476848B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 電気式ジョイスティック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18607692A JP3476848B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 電気式ジョイスティック |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH064163A JPH064163A (ja) | 1994-01-14 |
| JP3476848B2 true JP3476848B2 (ja) | 2003-12-10 |
Family
ID=16181968
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18607692A Expired - Fee Related JP3476848B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 電気式ジョイスティック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3476848B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3460619A4 (en) * | 2016-12-22 | 2020-01-15 | Kubota Corporation | STEERING DEVICE AND WORKING MACHINE |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5402675B2 (ja) * | 2010-01-27 | 2014-01-29 | 日本精工株式会社 | 車両等操縦用ジョイスティック装置 |
| CN114020090A (zh) * | 2021-09-15 | 2022-02-08 | 浙江钱塘机器人及智能装备研究有限公司 | 一种电控换向连杆控制操作杆机构 |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP18607692A patent/JP3476848B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3460619A4 (en) * | 2016-12-22 | 2020-01-15 | Kubota Corporation | STEERING DEVICE AND WORKING MACHINE |
| US11119526B2 (en) | 2016-12-22 | 2021-09-14 | Kubota Corporation | Operation device and working machine |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH064163A (ja) | 1994-01-14 |
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