JP3475609B2 - 三次元繊維構造体及びその製造方法 - Google Patents

三次元繊維構造体及びその製造方法

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JP3475609B2
JP3475609B2 JP29438195A JP29438195A JP3475609B2 JP 3475609 B2 JP3475609 B2 JP 3475609B2 JP 29438195 A JP29438195 A JP 29438195A JP 29438195 A JP29438195 A JP 29438195A JP 3475609 B2 JP3475609 B2 JP 3475609B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は三次元繊維構造体及
びその製造方法に係り、詳しくは複数の板状部が接続部
において屈曲状態で連続する形状に形成された三次元繊
維構造体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維強化複合材は軽量の構造材料として
広く使用されている。複合材用補強基材として三次元織
物(三次元繊維構造体、繊維構造体)がある。この三次
元織物を骨格材として、樹脂あるいは無機物をマトリッ
クスとした複合材はロケット、航空機、自動車、船舶及
び建築物の構造材として幅広い用途が期待されている。
一般に三次元織物は互いに直交するX,Y,Z軸方向に
それぞれ延びる三種類の糸から成る。X,Y,Z軸方向
に延びる三種類の糸に加えて、三次元織物の長手方向に
対して傾斜する方向に配列されたバイアス糸を有する5
軸の三次元織物も提案されている。
【0003】三次元織物を前記複合材の骨格材として幅
広い用途に使用可能とするためには、その用途に従って
断面形状が四角形以外の形状、例えばL字状、U字状、
V字状等の異形断面の三次元織物が必要となる。この種
の異形断面の三次元織物として特開平4−289241
号公報及び特開平6−184906号公報には、複数の
板状部が接続部において屈曲状態で連続する形状に形成
された三次元織物が開示されている。この三次元織物は
隣接する板状部の接続部の強度を高めるため、両板状部
に跨がって連続する糸をその構成要素として持ってい
る。
【0004】また、特開平6−184906号公報に
は、2枚以上の板状部(プレート部)の端部同士が互い
に角度をなして隣接された繊維構造体を製造する方法と
して、多数のガイドピンが立設された枠体を使用する方
法が開示されている。この方法で例えば、断面L字状の
繊維構造体を製造するときは、図21に示すように、多
数のガイドピン61が所定ピッチで抜き取り可能に植設
されたL字状の枠体62が使用される。糸をガイドピン
61に掛止して折り返すように配列し、糸の配列方向が
異なる糸層を所定数積層形成して積層糸群63を構成す
る。次に図22(a)に示すように、積層糸群63の表
裏両面にガイドピン61の間隔より若干狭い幅の多数の
プレス板64を配置し、プレス装置で挟圧する。この圧
縮状態を維持したまま、プレス板64を1ヶ所だけ表裏
2枚を一組として取り外し、図22(b)に示すよう
に、ベラ針65を使用してz糸(厚さ方向糸)66をチ
ェーンステッチ方式により積層糸群63をかしめ縫いし
て結合する。ベラ針65が取付けられた支持部材67に
穿孔針68が一体に固定され、ベラ針65の挿入に先立
ってベラ針65が挿入される位置に穿孔針68により孔
が開けられる。
【0005】糸条配列面のかしめ結合の後、枠体62か
らガイドピン61を抜き取り、繊維構造体から枠体62
を取り外す。その後、それまで枠体62に当たっていた
ため、枠体62が邪魔になってベラ針65の挿入ができ
なかった繊維構造体の端部及び角部(接続部)に、ベラ
針65及び穿孔針68を通してチェーンステッチ方式に
よりかしめ結合を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の三次元織物では
積層糸群と直交する方向にz糸(厚さ方向糸)を挿入し
ていた。従って、三次元織物として接続部(屈曲部)の
内側の曲率半径が小さなものを製造する場合には、図2
0(a)に示すように、三次元織物69の内側コーナ部
にz糸66が集中する状態となり、物性が低下するとい
う問題がある。また、z糸66の挿入時に1本ずつ配列
角度を変えて挿入する必要があり、挿入作業に時間がか
かるとともに、製作装置も複雑になるという問題があ
る。
【0007】三次元織物69の内側コーナ部にz糸66
が集中するのを回避するため、図20(b)に示すよう
に、屈曲部へのz糸の挿入を省略したり、鎖線で示すよ
うに1本だけz糸66を挿入する場合もある。しかし、
この場合は所望の物性が得られないという問題がある。
【0008】また、特開平6−184906号公報に開
示された方法では、屈曲部へのz糸66の挿入を、積層
糸群63へのz糸66の挿入完了後、三次元織物から枠
体62を取り外した状態で1本ずつ行う。従って、屈曲
部へのz糸66の挿入時に屈曲部を所望の形状に押圧保
持するのが難しく、三次元織物の屈曲部を曲率半径の小
さな形状に保持するのが難しいという問題もある。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は複数の板状部が接続部において
屈曲状態で連続する形状に形成された三次元繊維構造体
の接続部の物性を高めることができるとともに、接続部
において糸層を結合する糸の挿入作業を簡単にすること
ができる三次元繊維構造体及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、複数の板状部が接続部に
おいて屈曲状態で連続する形状に形成されるとともに、
各板状部が複数の糸層を積層して形成された少なくとも
2軸配向となる積層糸群と、その厚さ方向に配列された
厚さ方向糸とを含む少なくとも3軸で構成され、隣接す
る板状部の接続部と交差する方向に延びるとともに各板
状部の厚さ方向と直交する面に沿って配列され、かつ両
板状部に跨がって連続する糸をその構成要素として持
ち、前記接続部において前記糸層と交差するように配列
される複数本のコーナ部用糸を互いに平行に配列した。
【0011】請求項2に記載の発明では、前記複数本の
コーナ部用糸は、隣接する板状部のなす角を2等分又は
ほぼ2等分する面と平行かつ対称に配列されている。請
求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明におい
て、前記複数本のコーナ部用糸層は隣接する板状部のな
す角を2等分又はほぼ2等分する面と直交するように配
列されている。
【0012】請求項4に記載の発明では、複数の板状部
が接続部において屈曲状態で連続する形状の三次元繊維
構造体の形状に対応した形状に形成されるとともに規制
部材が所定ピッチで配置された枠体上に、前記規制部材
間に糸を折り返し状に配列した糸層を複数積層して少な
くとも2軸配向となる積層糸群を形成した後、前記積層
糸群を前記枠体に保持した状態で、三次元繊維構造体の
コーナ部と対応する部分以外の板状部には厚さ方向糸を
各板状部を構成する複数の糸層と直交するように挿入
し、コーナ部用糸の挿入は、1列に配置された複数本の
コーナ部用糸挿入針をコーナ部用糸とともに積層糸群に
一斉にかつコーナ部用糸の保持部が積層糸群の外側に出
るまで突き刺し、コーナ部用糸挿入針の突出側にコーナ
部用糸のループを形成する工程と、前記ループに抜け止
め糸をコーナ部用糸挿入針の配列方向に沿って挿通する
工程と、前記ループに抜け止め糸が挿通された後、少な
くともコーナ部用糸挿入針の挿入側にコーナ部の形状に
対応した押圧部材を配置して積層糸群を押圧した状態
で、前記コーナ部用糸を引き戻して締付ける工程とを繰
り返してコーナ部用糸を所定の挿入区域に挿入し、その
後、積層糸群を前記枠体から取り外すようにした。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記ループに抜け止め糸が挿通され
た後、前記コーナ部用糸を引き戻して締付ける工程にお
いて、積層糸群をコーナ部の形状に対応した押圧部材で
その両側から押圧するようにした。
【0014】請求項1〜請求項3に記載の発明では、接
続部において屈曲状態で連続する形状に形成された複数
の板状部に跨がって連続する糸をその構成要素として持
っている。従って、この三次元繊維構造体を骨格材とし
た複合材のある板状部に荷重が加わった場合、当該板状
部と他の板状部に跨がって配列されている糸の存在によ
り、両板状部の接続部に作用する応力に対して当該糸が
有効に寄与し、複合材の強度が向上する。また、接続部
には複数本のコーナ部用糸が互いに平行、かつ前記各板
状部を構成する糸層と交差するように配列されているた
め、複合材としたときに接続部の物性(強度)が高くな
る。また、複数本のコーナ部用糸が互いに平行に配列さ
れているため、三次元繊維構造体を製造する際に、複数
本のコーナ部用糸を同時に挿入することが容易となる。
【0015】請求項2に記載の発明では、前記複数本の
コーナ部用糸は、隣接する板状部のなす角を2等分又は
ほぼ2等分する面と平行かつ対称に配列されているた
め、複合材にしたときの接続部の物性が均一になる。ま
た、厚さ方向糸が挿入される板状部の領域にコーナ部用
糸を挿入せずに接続部のコーナ部用糸の数を多くでき
る。
【0016】請求項3に記載の発明では、前記複数本の
コーナ部用糸は隣接する板状部のなす角を2等分又はほ
ぼ2等分する面と直交するように配列されている。従っ
て、複合材にしたとき隣接する板状部がなす角度が変化
する方向への力に対する抵抗力が大きくなる。
【0017】請求項4に記載の発明では、三次元繊維構
造体の形状に対応した形状に形成されるとともに規制部
材が所定ピッチで配置された枠体上に、前記規制部材間
に糸を折り返し状に配列した糸層を複数積層して少なく
とも2軸配向となる積層糸群が形成される。積層糸群が
枠体上に保持された状態で、三次元繊維構造体のコーナ
部と対応する部分以外の板状部に、厚さ方向糸が各板状
部を構成する複数の糸層と直交するように挿入される。
コーナ部へのコーナ部用糸の挿入時には、1列に配置さ
れた複数本のコーナ部用糸挿入針がコーナ部用糸ととも
に積層糸群に一斉に挿入される。コーナ部用糸挿入針は
コーナ部用糸の保持部が積層糸群の外側に出るまで積層
糸群に突き刺され、コーナ部用糸挿入針の突出側にコー
ナ部用糸のループが形成される。次に前記ループに抜け
止め糸がコーナ部用糸挿入針の配列方向に沿って挿通さ
れ、ループに抜け止め糸が挿通された後、コーナ部用糸
挿入針が積層糸群から退避する。そして、少なくともコ
ーナ部用糸挿入針の挿入側にコーナ部の形状に対応した
押圧部材が配置されて積層糸群が押圧された状態で、コ
ーナ部用糸が引き戻されて積層糸群がコーナ部用糸によ
り締付けられる。このコーナ部用糸の挿入動作が繰り返
されてコーナ部用糸が所定の挿入区域に挿入される。厚
さ方向糸及びコーナ部用糸の挿入順序はいずれが先でも
よい。厚さ方向糸及びコーナ部用糸の挿入完了後、積層
糸群が前記枠体から取り外される。
【0018】請求項5に記載の発明では、前記ループに
抜け止め糸が挿通された後、前記コーナ部用糸を引き戻
してコーナ部用糸により積層糸群を締付ける工程におい
て、積層糸群がコーナ部の形状に対応した押圧部材でそ
の両側から押圧される。従って、コーナ部の曲率が大き
な形状、即ちコーナ部の曲率半径の小さな形状であって
も、所望の形状に保持された状態でコーナ部用糸が挿入
される。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図16に従って説明する。
【0020】図1に示すように、三次元繊維構造体Fは
2枚の板状部1a,1bが所定の角度(この実施の形態
では90°)をなすように、接続部としてのコーナ部2
により屈曲状態で接続された断面ほぼL字状に形成され
ている。両板状部1a,1bは互いに平行に配列された
x糸層、y糸層及びバイアス糸層と、各糸層を結合する
厚さ方向糸z及びコーナ部用糸cとから構成されてい
る。
【0021】x糸層は三次元繊維構造体Fの厚さ方向と
直交する面内において、両板状部1a,1bのコーナ部
2に沿った方向に配列された第1の面内配列糸xからな
り、図3(b)に示すように、1本の糸が折り返し状に
配列されることにより形成されている。y糸層はx糸層
と平行な面内で第1の面内配列糸xと直交する方向に配
列された第2の面内配列糸yからなり、図3(a)に示
すように、1本の糸が両板状部1a,1bの各先端部に
おいて折り返すように配列されることにより形成されて
いる。バイアス糸層はx糸層と平行な面内で両面内配列
糸x,yに対して所定の角度(この実施の形態では45
°)で傾斜するように配列されたバイアス糸Bからな
り、図3(c),(d)に示すように、バイアス糸Bは
コーナ部2と交差する状態で両板状部1a,1bに跨が
って連続するように配列されている。
【0022】厚さ方向糸zはコーナ部2以外の部分にお
いて各糸層と直交する状態で三次元繊維構造体Fの厚さ
方向に配列されて各層を結合する。コーナ部用糸cは隣
接する2個の板状部1a,1bのなす角を2等分する面
と平行に複数本配列されている。コーナ部用糸cの配列
ピッチは、厚さ方向糸zの配列ピッチとほぼ等しいピッ
チで配列されている。即ち、この三次元繊維構造体Fは
面内4軸配向の繊維組織が厚さ方向糸z及びコーナ部用
糸cで結合された5軸配向の三次元繊維構造体となって
いる。
【0023】前記のように構成された三次元繊維構造体
Fは主に樹脂が含浸されて複合材として使用される。そ
の複合材に図1の矢印W方向の荷重が作用した場合、三
次元繊維構造体Fのコーナ部2に大きな応力が作用す
る。第2の面内配列糸y及びバイアス糸Bが両板状部1
a,1bのコーナ部2と交差する方向に延びるるととも
に両板状部1a,1bに跨がって配列されているため、
それらの糸(繊維)がコーナ部2に作用する応力に耐え
る方向の力を分担するように有効に寄与して複合材の強
度が向上する。
【0024】次に前記の三次元繊維構造体Fの製造方法
を説明する。先ず、三次元繊維構造体Fを製造する場合
に使用する枠体3について説明する。図4に示すよう
に、枠体3は三次元繊維構造体の形状に対応した形状
(この実施の形態ではL字状)に形成されている。枠体
3は厚さ方向糸zの挿入区域と対応する領域4を囲むよ
うに形成された本体3aと、本体3aの外側に着脱可能
に所定ピッチで立設された規制部材としての多数のピン
5と、枠体3のコーナ部に取り外し可能にねじ6により
固定された支持部材としての支持バー7とから構成され
ている。図5に示すように、支持バー7の角部には対角
線上に位置するようにピン5の直径より若干大きな幅の
溝7aが長手方向に沿って形成され、溝7aの底部に所
定ピッチで形成された孔に、ピン5が着脱可能に嵌合さ
れている。
【0025】次に厚さ方向糸z及びコーナ部用糸cの挿
入を行う挿入装置について説明する。図6は厚さ方向糸
zの挿入状態を示す概略斜視図、図7は挿入装置8の概
略部分平面である。図7に示すように、挿入装置8は積
層糸群9が配列された枠体3を取付け部材10を介して
一対の支持ブラケット11間(片側のみ図示)に支持
し、厚さ方向糸zあるいはコーナ部用糸cを1列ずつ同
時に挿入するようになっている。図8に示すように、取
付け部材10は側面ほぼ三角形状をなし、ボルト12に
より枠体3に固定されるとともに、その側面に複数個
(この実施の形態では3個)のねじ孔10aが形成され
ている。支持ブラケット11の支持片13には複数のボ
ルト挿通孔(図示せず)が形成され、ボルト挿通孔を貫
通して各ねじ孔10aに螺入されるボルト14(図7に
図示)により、枠体3を所望の向きで支持するようにな
っている。
【0026】図7に示すように、挿入装置8の基板15
の前側(図7の下側)には支持テーブル16が図7の左
右方向に移動可能に配設され、支持テーブル16上に支
持ブラケット11が立設されている。支持テーブル16
は図示しない送り装置により所定ピッチずつ移動される
ようになっている。なお、図7に示す支持テーブル16
の位置は、厚さ方向糸zの挿入がほとんど終了に近づい
た時点における位置である。
【0027】基板15には支持テーブル16より後側に
一対のブラケット17(一方のみ図示)が立設され、両
ブラケット17間には一対のガイドロッド18が支持テ
ーブルの移動方向と平行に架設されている。ガイドロッ
ド18には支持プレート19が摺動可能に支持されてい
る。支持プレート19はブラケット17に固定されたエ
アシリンダ20のピストンロッド20aに連結され、エ
アシリンダ20の作動により所定の距離を往復移動可能
となっている。
【0028】支持プレート19の前後両端には一対の支
持ブラケット21が立設され、支持ブラケット21間に
平行に架設されたガイドロッド(図示せず)に移動体2
2が摺動可能に支持されている。移動体22の前端には
針支持体23が固定されている。針支持体23の前部に
厚さ方向糸挿入針としての挿入針24がピン5の配列ピ
ッチと対応する所定ピッチで1列に水平に固定されてい
る。針支持体23は前側の支持ブラケット21に形成さ
れた孔(図示せず)を貫通する状態で配設されている。
【0029】移動体22はボールネジ機構25のボール
ナット26に固定されている。そして、モータ27によ
りベルト伝動機構28を介して正逆回転されるボールネ
ジ29の回動により、移動体22とともに針支持体23
が、挿入針24が支持ブラケット11に支持された積層
糸群9と係合不能な待機位置と、針孔24a(図6に図
示)が積層糸群9の反対側となる位置まで積層糸群9を
貫通する作用位置とに移動されるようになっている。
【0030】針支持体23の後方には図示しない厚さ方
向糸供給部から繰り出される厚さ方向糸zを案内するガ
イドローラ(図示せず)が1列に配設されている。支持
ブラケット21には上下一対の支持ロッド30が支持ブ
ラケット21を貫通した状態で摺動可能に支持されてい
る。支持プレート19には後側の支持ブラケット21寄
りに、ブラケット31を介してエアシリンダ32が前後
方向に延びるように固定されている。両支持ロッド30
は後端側が連結板33を介して互いに連結され、連結板
33がエアシリンダ32のピストンロッド32aに連結
されている。両支持ロッド30の前端には穿孔針支持体
34が固定され、穿孔針支持体34には穿孔針35が挿
入針24と対応した所定ピッチで1列に固定されてい
る。穿孔針35の列はエアシリンダ20の作動時におけ
る支持プレート19の移動距離と等しい間隔を保って挿
入針24の列と平行に配置されている。エアシリンダ3
2の作動により穿孔針支持体34は穿孔針35が支持ブ
ラケット11に保持された積層糸群9と係合不能な待機
位置と、積層糸群9を貫通する作用位置とに移動される
ようになっている。
【0031】図7に示すように、基板15上には前側の
支持ブラケット21の近傍にエアシリンダ36が前後方
向に延びるように配設され、そのピストンロッド36a
の先端にブラケット37を介して押圧部材としてのプレ
スプレート38が固定されている。図9(a),(b)
に示すように、プレスプレート38は挿入針24列の配
列方向に沿って延びる断面L字状の支持部38aと、支
持部38aと一体的に形成された櫛歯部38bとを備え
ている。図9(c)に示すように、櫛歯部38bに形成
された各櫛歯39の両側面には挿入針24及び穿孔針3
5をガイドする凹部39aが形成され、プレスプレート
38は櫛歯部38bで各挿入針24あるいは穿孔針35
を挟んだ状態で積層糸群9を押圧可能となっている。櫛
歯部38bの積層糸群9と対向する面には凹部38cが
形成されている。プレスプレート38はその幅が支持バ
ー7と支持バー7と平行に延びる本体3aの内側との距
離より若干短く形成され、枠体3と係合せずに積層糸群
9を押圧可能となっている。
【0032】プレスプレート38は支持ブラケット11
に支持された積層糸群9に対して挿入針24及び穿孔針
35の待機位置側に配設され、挿入針24列の挿入位置
近傍において挿入針24列の移動方向に沿って移動可能
に配設されている。エアシリンダ36の作動によりプレ
スプレート38は支持ブラケット11に支持された積層
糸群9と係合して積層糸群9を挿入針24列の前進側へ
押圧する作用位置と、積層糸群9と係合不能な待機位置
とに移動される。
【0033】図7及び図8に示すように、支持ブラケッ
ト11に支持された積層糸群9を挟んでプレスプレート
38と反対側には、押圧部材としての一対のプレスブロ
ック40,41が配設されている。両プレスブロック4
0,41は積層糸群9との接触部の幅がピン5の配列ピ
ッチより広く形成され、各プレスブロック40,41は
積層糸群9の上方において別個に揺動可能に支持された
一対のレバー42の先端にそれぞれ固定されている。両
プレスブロック40,41はプレスプレート38と対向
する位置でかつ、凹部39aの配列位置と対応する位置
に挿入針24又は穿孔針35の進入を許容する隙間が生
じるように互いに近接して配設されている。そして、図
示しないエアシリンダの作動による各レバー42の揺動
により、各プレスブロック40,41が積層糸群9を針
列の後退側へ押圧する作用位置と、積層糸群9と係合不
能な待機位置とに移動される。
【0034】積層糸群9の支持位置の下方には挿入針2
4列が積層糸群9を貫通する位置と対応する位置に、抜
け止め糸挿通用針(以下、単に抜け止め糸針という)4
3が挿入針24列の配列方向に沿って移動可能に配設さ
れている(図6及び図8にその一部を図示)。抜け止め
糸針43は先端にベラを有し、図示しない駆動装置によ
り往復動されて、作用位置に配置されたときの挿入針2
4列に連なる厚さ方向糸zのループを貫通する作用位置
と、積層糸群9と対応する位置から退避した待機位置と
に配置されるようになっている。
【0035】なお、図示の都合上、図6に示す概略図と
図3等の概略図とは枠体に立設されたピン5のピッチや
本数等が異なる。次に前記のように構成された枠体3及
び挿入装置8を使用した三次元繊維構造体Fの製造方法
について説明する。
【0036】先ず枠体3を使用して、その外側に積層糸
群9を形成する。積層糸群9を形成する際に枠体3を支
持する場合も、厚さ方向糸zを積層糸群9に挿入する際
と同じ取付け部材10を使用する。ただし、図2及び図
11に示すように、支持ブラケット44は支持ブラケッ
ト11と異なる形状に形成されている。枠体3はその両
端にボルト12により取付け部材10が固定され、取付
け部材10をボルト14により支持ブラケット44に固
定することにより、一対の支持ブラケット44間に支持
バー7が上側となる状態で支持される。そして、この状
態で第1の面内配列糸x、第2の面内配列糸y及びバイ
アス糸Bがそれぞれピン5と係合する状態で折り返すよ
うにして、図3(a)〜(d)に示すようにそれぞれ配
列され、x糸層、y糸層及びバイアス糸層が積層形成さ
れる。なお、各糸を構成する繊維の材質としては複合材
の用途に応じてカーボン繊維、ガラス繊維、ポリアラミ
ド繊維等種々のものが使用される。
【0037】枠体3上に前記各糸層が所定の順序で所定
数積層され、図2及び図10に示すように、枠体3の外
側に積層糸群9が形成される。積層糸群9の密度を高め
るとともに厚さを調整するため、各糸層の配列が完了す
るたび、あるいは適宜の糸層が形成された時点毎に糸層
を両側からプレスプレート(図示せず)で押圧して積層
糸群9を圧縮する。
【0038】所望の積層糸群9が形成された後、図10
に示すように、枠体3が積層糸群9とともに取付け部材
10ごと支持ブラケット44から取り外され、挿入装置
8の支持ブラケット11間にセットされて厚さ方向糸z
及びコーナ部用糸cの挿入が行われる。先ず積層糸群9
のコーナ部を除いた部分に厚さ方向糸zが挿入される。
厚さ方向糸zの挿入時には、前記プレスプレート38が
使用され、プレスブロック40,41には図8に示すよ
うに先端が平坦な形状のものが使用される。また、図8
に示すように、枠体3は積層糸群9のコーナ部を挟んで
位置する第1の板状部1aが垂直に、かつ枠体3の内側
から厚さ方向糸zが挿入される状態に支持ブラケット1
1間に支持される。
【0039】そして、積層糸群9の厚さ方向糸挿入区域
の第1端部が穿孔針35と対応する原位置に支持テーブ
ル16が配置され、挿入針24、穿孔針35、プレスプ
レート38及びプレスブロック40,41が待機位置に
配置された状態から積層糸群9への厚さ方向糸zの挿入
作業が開始される。
【0040】図12(a)は厚さ方向糸zの2回の挿入
サイクルが完了した後の初期状態を示す。この初期状態
からエアシリンダ36等が作動され、図12(b)に示
すように、プレスプレート38及び両プレスブロック4
0,41が作用位置に配置されて、積層糸群9は穿孔針
35列と対応する箇所が圧縮状態に保持される。その状
態でエアシリンダ32が没入作動されて穿孔針35が前
進し、図12(c)に示すように穿孔針35は積層糸群
9を貫通する作用位置に配置される。穿孔針35は各櫛
歯39の凹部39aにガイドされて移動するため、穿孔
針35が多少曲がっていても穿孔針35は積層糸群9に
対して垂直に挿通される。積層糸群9は穿孔針35の突
出側が両プレスブロック40,41により押圧されてい
るため、穿孔針35の前進時に各糸の配列が乱れること
はない。次にエアシリンダ32が突出作動されて穿孔針
35が後退する。積層糸群9を構成する繊維がプレスプ
レート38及び両プレスブロック40,41の圧縮作用
によりある程度密に配置された状態にあるため、穿孔針
35の抜き跡に孔9aが確実に形成される。
【0041】次にエアシリンダ20が突出作動されて支
持プレート19とともに穿孔針35列及び挿入針24列
が移動され、図12(d)に示すように挿入針24列が
孔9aと対応する位置に配置される。次にプレスブロッ
ク40が待機位置に配置された後、ボールネジ29が正
転駆動されて挿入針24が作用位置に配置される。挿入
針24は針孔24aが積層糸群9の前方に出るまで積層
糸群9に挿通される。挿入針24が前進端に達した後、
モータ27が逆転されて挿入針24がわずかに後退させ
られる。その結果、図12(e)に示すように、積層糸
群9から針孔24aに連なる厚さ方向糸zが抜け止め糸
針43の通過を許容するループLを形成した状態とな
る。
【0042】挿入針24が積層糸群9に挿通されるとき
プレスブロック40が待機位置に配置されて積層糸群9
を押圧する力が弱くなる。しかし、挿入針24は穿孔針
35によって形成された孔9aに挿通されるため、挿入
針24の挿通時の抵抗が小さくなって積層糸群9の糸の
配列の乱れを引き起こさない。
【0043】次に抜け止め糸針43が作動されて挿入針
24の配列方向に沿って前進する。抜け止め糸針43は
その先端が各挿入針24に保持された各厚さ方向糸zの
ループL内を次々に通過し、積層糸群9の端部まで到達
した時点で停止する。このとき、抜け止め糸供給部(図
示せず)に連なる抜け止め糸Pが、抜け止め糸針43の
先端に掛止される。そして、抜け止め糸針43はその先
端にあるベラが閉じてループLを引き込まないようにし
て引き戻され、抜け止め糸Pが厚さ方向糸zのループL
内に折り返し状に挿通される。
【0044】その後、モータ27が逆転駆動されて挿入
針24が後退し、積層糸群9から離脱した待機位置に配
置される。また、エアシリンダが作動されてプレスブロ
ック40が再び作用位置に配置される。この状態で張力
調整部(図示せず)の作用により厚さ方向糸zが引き戻
され、積層糸群9内に挿入された厚さ方向糸zが抜け止
め糸Pにより抜け止めされた状態で締付けられて図12
(f)に示す状態となる。櫛歯部38bの積層糸群9へ
の当接面には各櫛歯39の凹部39aと対応する位置に
凹部38cが形成されているため、厚さ方向糸zを引き
戻すとき、厚さ方向糸zが前記当接面と積層糸群9との
間に挟まれた状態で引っ張られることが回避されて厚さ
方向糸zに無理な力が加わる虞がない。
【0045】次にエアシリンダ20が没入作動され、支
持プレート19とともに穿孔針35列及び挿入針24列
が図12(f)の左方に移動されて図12(a)に示す
初期位置に戻される。また、エアシリンダ36等が作動
されてプレスプレート38及びプレスブロック40,4
1が待機位置に配置される。以上により厚さ方向糸zの
1回の挿入サイクルが完了する。
【0046】次に支持テーブル16が厚さ方向糸zの挿
入ピッチ分移動され、穿孔針35が積層糸群9への次回
の厚さ方向糸挿入位置と対向する状態となる。以下、前
記と同様にして順次厚さ方向糸zの挿入サイクルが実行
される。その結果、積層糸群9を構成する各糸層が厚さ
方向糸zにより結合されて三次元繊維構造体Fの一方の
板状部1aが形成される。次に第2の板状部1bが垂直
に、かつ枠体3の内側から厚さ方向糸zが挿入される状
態となるように支持ブラケット11に対する枠体3の支
持状態を変更する。そして、前記と同様にして第2の板
状部1bへの厚さ方向糸zの挿入が行われる。
【0047】両板状部1a,1bへの厚さ方向糸zの挿
入が完了した後、積層糸群9のコーナ部へのコーナ部用
糸cの挿入が行われる。コーナ部用糸cの挿入時には、
厚さ方向糸zの挿入時に使用したものと異なる形状のプ
レスプレート45及びプレスブロック46,47と、コ
ーナ部に挿入されるコーナ部用糸cの本数に対応した数
の挿入針24を備えた針支持体23とが使用される。こ
の場合、挿入針24はコーナ部用糸挿入針として機能す
る。
【0048】図14(a)に示すように、プレスプレー
ト45は櫛歯部45aが三次元繊維構造体Fのコーナ部
の形状に対応した形状となるように配列されている。ま
た、プレスブロック46,47も積層糸群9との当接部
が三次元繊維構造体Fのコーナ部の形状に対応した形状
となるように、図14(b)に示すように、その先端面
が90°の角度をなすように形成されている。
【0049】そして、図13及び図15に示すように、
積層糸群9はそのコーナ部の外側がプレスブロック4
6,47側に位置するとともに、両板状体1a,1bの
なす角を2等分する面が水平となる状態に支持される。
この状態で、前記の厚さ方向糸zの挿入時とほぼ同様に
してコーナ部用糸cの挿入が1列ずつ順に行われる。
【0050】厚さ方向糸zの挿入時と異なる点は2つあ
り、一つはコーナ部用糸cの挿入時に、枠体3の支持バ
ー7に立設されているピン5を順次取り外すとともに、
支持バー7を順次引き抜く点である。いま一つはコーナ
部の屈曲面に沿って抜け止め糸Pを配列するため、直線
移動する抜け止め糸針43の移動軌跡と積層糸群9の外
面との距離が一定ではない点である。
【0051】厚さ方向糸zの挿入が完了した時点では、
積層糸群9のコーナ部と対応する位置に支持バー7が配
設され、支持バー7にピン5が立設された状態にあり、
そのままではコーナ部用糸cの挿入ができない。そこで
コーナ部用糸cの挿入に先立って支持バー7に立設され
ているピン5の基端を孔から抜いて溝7aに位置する状
態にする。この状態では支持バー7はその長手方向に沿
って積層糸群9に対して相対移動可能となる。そして、
コーナ部用糸cの挿入箇所と対応する位置への挿入針2
4、プレスプレート45及びプレスブロック46,47
の配置に支障にならない位置まで支持バー7が移動され
るとともに、支障となるピン5が順次除去された状態で
コーナ部用糸cの挿入が行われる。
【0052】また、直線移動する抜け止め糸針43の移
動軌跡と積層糸群9の外面との距離は、厚さ方向糸zの
挿入時と異なって一定とはならない。しかし、各挿入針
24の針孔24aが一直線上に位置するように配列され
ているため、挿入針24が積層糸群9に挿通されて積層
糸群9から針孔24aに連なるコーナ部用糸cのループ
が形成される際に、ループの端部は1列に配置される。
従って、ループが形成された状態で抜け止め糸針43が
前進すると、抜け止め糸針43は各ループ内を確実に通
過して積層糸群9の端部まで到達し、積層糸群9から抜
け止め糸供給部に連なる抜け止め糸Pが抜け止め糸針4
3の先端に掛止される。そして、抜け止め糸針43が引
き戻されると、抜け止め糸Pがコーナ部用糸cのループ
内に折り返し状に挿通される。そして、その状態から挿
入針24が後退して待機位置に配置された後、張力調整
部の作用によりコーナ部用糸cが引き戻されると、抜け
止め糸Pはコーナ部の屈曲面に沿った状態で積層糸群9
上に配列される。
【0053】積層糸群9のコーナ部用糸cの挿入区域全
域へのコーナ部用糸cの挿入が終了した後、各ピン5が
枠体3から取り外されて三次元繊維構造体Fが枠体3か
ら取り外され、三次元繊維構造体Fの製造が完了する。
【0054】なお、枠体3の第2端部近傍においてはプ
レスプレート38,45を作用位置に配置すると、プレ
スプレート38,45が枠体3と干渉するのでプレスプ
レート38,45による押圧を行わずに厚さ方向糸zあ
るいはコーナ部用糸cの挿入が行われる。しかし、この
時点では積層糸群9の糸挿入区域の大部分への厚さ方向
糸zあるいはコーナ部用糸cの挿入が完了している。従
って、積層糸群9の大部分は厚さ方向糸zあるいはコー
ナ部用糸cのにより締め付けられた状態にあり、一方厚
さ方向糸zあるいはコーナ部用糸cを挿入すべき箇所の
近傍に枠体3が位置するため、プレスブロック40,4
1,46,47と枠体3により積層糸群9が圧縮状態に
保持される。その結果、プレスプレート38,45によ
る積層糸群9の押圧操作が行われなくても厚さ方向糸z
の挿入及び締付けが円滑に行われる。
【0055】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) 三次元繊維構造体Fのコーナ部に、複数本のコ
ーナ部用糸cが板状部1a,1bを構成する各糸層と交
差するようにかつ互いに平行に配列されている。従っ
て、コーナ部において各糸層を結合する力が強くなると
ともに複数本のコーナ部用糸cを複数本の挿入針24の
往復動作により積層糸群9に同時に簡単に挿入できる。
【0056】(ロ) 複数本のコーナ部用糸cは、隣接
する板状部1a,1bのなす角を2等分する面と平行か
つ対称に配列されているため、複合材にしたときの接続
部の物性が均一になる。また、厚さ方向糸zが挿入され
た板状部1a,1bの領域にコーナ部用糸cを挿入せず
に接続部のコーナ部用糸cの本数を多くできる。更に、
コーナ部用糸cが厚さ方向糸zと等ピッチで配列されて
いるため、より物性の均一化が図れる。
【0057】(ハ) 三次元繊維構造体Fは全ての面で
5軸配向となっているため、直交3軸配列の三次元繊維
構造体を骨格材として使用した複合材に比較して斜め方
向の力に対する変形量が減少し、引張り荷重や圧縮荷重
に対してのみならず捩り荷重に対しても高い強度を発揮
する。
【0058】(ニ) 圧縮箇所にピン5が存在しない状
態で積層糸群9の圧縮が行われ、しかも1列分の厚さ方
向糸z又はコーナ部用糸cの挿入領域と対応する箇所が
部分的に圧縮される。従って、圧縮を行うプレスプレー
ト38,45及びプレスブロック40,41,46,4
7を小さな動力で作動でき、積層糸群9の挿入針24が
挿入された位置の近傍が効率良く圧縮され、厚さ方向糸
z又はコーナ部用糸cと、抜け止め糸Pとによる積層糸
群9の締付けが円滑に行われる。
【0059】(ホ) ループに抜け止め糸Pが挿通され
た後、挿入針24を積層糸群9から退避させるとともに
コーナ部用糸cを引き戻して積層糸群9を締付ける工程
において、積層糸群9がコーナ部の形状に対応したプレ
スプレート45及びプレスブロック46,47でその両
側から押圧される。従って、コーナ部の曲率が大きな形
状であっても、三次元繊維構造体Fが所望の形状に保持
された状態でコーナ部用糸cを挿入できる。
【0060】(ヘ) 枠体3のコーナ部に立設されるピ
ン5は、支持バー7に形成された溝7aの底部に形成さ
れた孔に嵌合された状態で立設される。従って、積層糸
群9の形成及び厚さ方向糸zの挿入完了後に、コーナ部
用糸cを挿入する際、ピン5を積層糸群9から引き抜か
ずにピンの基端が溝7aに突出している状態で、支持バ
ー7を積層糸群9から離脱させることができる。従っ
て、コーナ部用糸cの挿入に支障を来さない位置のピン
5をコーナ部用糸cの挿入直前まで積層糸群9に挿入し
た状態に保持して、糸が所定位置に配列された状態でコ
ーナ部用糸cの挿入ができる。
【0061】(ト) 枠体3上に形成された積層糸群9
は厚さ方向糸z及びコーナ部用糸cの挿入作業が完了す
るまでピン5を介して枠体3上に支持されているため、
積層糸群9を構成する各糸の繊維は三次元繊維構造体F
の製造が終了するまで配列時の緊張状態が保持される。
その結果、積層糸群を形成した後、積層糸群をピンとと
もにベースプレートから取り外して別の保持手段で保持
する方法に比較して、三次元繊維構造体を構成する繊維
の真直度が向上し、複合材としたときの物性が向上す
る。
【0062】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図16及び図17に従って説明する。図16に示す
ように、この実施の形態の三次元繊維構造体Fは、コー
ナ部用糸cが隣接する板状部1a,1bのなす角を2等
分する面と直交するように配列されている点が前記実施
の形態と異なっている。即ち、複数本のコーナ部用糸c
は板状部1a,1bに対して45°の角度をなす状態で
互いに等ピッチで配列される。この三次元繊維構造体F
は複合材として使用する場合に、両板状部1a,1bに
対して両者がなす角度を変化させる方向への力、特に両
板状部1a,1bの間隔を拡げようとする力に対する抵
抗力が大きくなる。従って、複合材として使用される場
合にコーナ部への力の加わり方に対応して、コーナ部用
糸cの挿入方向を第1の実施の形態とするか、第2の実
施の形態とするかを選択できる。
【0063】この三次元繊維構造体Fを製造する場合、
コーナ部用糸cの挿入時に使用するプレスブロック4
6,47として、図17(b)に示すように、先端に4
5°の角度で傾斜する1つの傾斜面46a,47aを備
えた形状のものを使用する点が第1の実施の形態と異な
り、その他の部材は同じである。各製造工程は、厚さ方
向糸zの挿入までは第1の実施の形態と全く同じ操作が
行われる。そして、厚さ方向糸zの挿入完了後、図17
(a)に示すように積層糸群9はそのコーナ部の外側が
上となり、かつ両板状部1a,1bのなす角を2等分す
る面が垂直になる状態で支持ブラケット11間に配置さ
れる。そして、この状態でコーナ部用糸cの挿入が行わ
れる。
【0064】また、抜け止め糸針43は垂直方向ではな
くプレスブロック46,47の傾斜面46a,47aと
平行に往復動される。この実施の形態においても、複数
本のコーナ部用糸cを挿入針24の往復動により簡単に
同時に積層糸群9に挿入できる。
【0065】なお、本発明は前記両実施例に限定される
ものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1) 第1の実施の形態において、複数のコーナ部用
糸cを隣接する板状部1a,1bのなす角をほぼ2等分
する面と平行かつ対称に配列してもよい。この場合も第
1の実施の形態と同様な効果を発揮する。
【0066】(2) 第2の実施の形態において、複数
のコーナ部用糸cを隣接する板状部1a,1bのなす角
をほぼ2等分する面と直交するように配列してもよい。
この場合も第2の実施の形態と同様な効果を発揮する。
【0067】(3) 2枚の板状部1a,1bのなす角
度は90°に限らず、図18(a)に示すように板状部
1a,1bが鋭角をなすように形成したり、図18
(b)に示すように板状部1a,1bが鈍角をなすよう
に形成してもよい。また、2枚の板状部1a,1bが鋭
角あるいは鈍角をなすように形成された場合にも、コー
ナ部用糸cを、板状部1a,1bのなす角を2等分又は
ほぼ2等分する面と直交するように挿入してもよい。
【0068】(4) 複数のコーナ部用糸cは隣接する
板状部1a,1bの接続部において、x糸層、y糸層及
びバイアス糸層と交差するように互いに平行に配列され
ていればよく、板状部1a,1bのなす角を2等分又は
ほぼ2等分する面と平行である必要はない。また、コー
ナ部用糸cの配列間隔は等ピッチに限らない。接続部に
複数のコーナ部用糸cが互いに平行、かつ各板状部1
a,1bを構成する糸層と交差するように配列されてい
るため、複合材としたときに接続部の物性(強度)が高
くなる。また、三次元繊維構造体を製造する際に、複数
本のコーナ部用糸cを同時に挿入することが容易とな
る。
【0069】(5) 積層糸群9に対して挿入針24の
突出側に配置されるプレスブロック40,41,46,
47は2個一組に限らず、1個でもよい。1個とする場
合はプレスブロックが作用位置に配置された状態で挿入
針24が積層糸群9に挿通されたとき、挿入針24の突
出側における厚さ方向糸z又はコーナ部用糸cのループ
の形成に支障を来さない側に配置する。
【0070】(6) プレスブロックを両方とも省略し
てもよい。この場合でも、積層糸群9の挿入針24の挿
入側をプレスプレート38,45で押圧した状態で厚さ
方向糸zあるいはコーナ部用糸cを引き戻して締め付け
ることにより、積層糸群9を所定の形状に締め付けるこ
とが可能となる。
【0071】(7) 三次元繊維構造体Fの形状はL字
状に限らず、例えば図19(a)に示すコ字状とした
り、図19(b)に示す箱状や図19(c)に示す有底
円筒状のもの等にも適用できる。このような三次元繊維
構造体FもL字状の三次元繊維構造体Fの場合と同様
に、対応する形状の枠体に多数のピン5又はパイプ等で
構成される規制部材が装着されたものを使用して製造す
ることができる。
【0072】(8) プレスプレート38,45の積層
糸群9との当接面を平坦にしてもよい。また、櫛歯39
の隙間を挿入針24及び穿孔針35の外径より若干大き
くして凹部39aを省略してもよい。
【0073】(9) プレスプレート38,45による
押圧力を調整可能とし、穿孔針35及び挿入針24の挿
入時にプレスプレート38,45の押圧力を弱くし、厚
さ方向糸zの引き戻し時に押圧力を強くしてもよい。ま
た、穿孔針35及び挿入針24の挿入時にプレスプレー
ト38,45を待機位置に配置してプレスブロックのみ
を作用位置に配置してもよい。この場合、繊維が密に圧
縮されていない状態で穿孔針35及び挿入針24が積層
糸群9に挿通されるため、穿孔針35及び挿入針24の
挿通時の抵抗が少なくなって円滑に挿通できる。
【0074】(10) 積層糸群9は少なくとも面内2
軸配向であればよく、バイアス糸Bをなくして面内2軸
配向としたり、互いに交差するように配列される対を成
すバイアス糸Bを第2の面内配列糸yに対して±60°
の傾斜角度をなすように配列するとともに第1の面内配
列糸xをなくして面内3軸配向としてもよい。また、面
内4軸配向の構成においても積層糸群9を構成するバイ
アス糸Bの傾斜角度を45°以外にしてもよい。
【0075】(11) 積層糸群9の厚さや繊維の種類
によっては穿孔針35による孔開けを行わずに、挿入針
24を積層糸群9に直接挿入してもよい。 (12) 挿入針24を水平方向に移動させる代わり
に、上下方向に移動させる構成とし、それに対応して各
部の配置を変更してもよい。
【0076】(13) コーナ部用糸cを1本ずつチェ
ーンステッチ方式で挿入してもよい。この場合もコーナ
部用糸挿入針の積層糸群9への挿入時に、コーナ部用糸
挿入針を一定角度で往復動させることにより所定位置に
挿入できる。
【0077】(14) 厚さ方向糸zの挿入が終了する
前にコーナ部用糸cの挿入を行ってもよい。 前記実施の形態及び変更例から把握できる請求項記載以
外の発明について、以下にその効果とともに記載する。
【0078】(1) 複数の板状部が接続部において屈
曲状態で連続する形状の三次元繊維構造体の形状に対応
した形状に形成されるとともに規制部材が所定ピッチで
配置された枠体であって、その角部に取り外し可能に配
置される支持部材に、その長手方向に沿って溝を形成
し、溝の底部に所定ピッチで形成された孔に規制部材を
取り外し可能に立設した枠体。この場合、積層糸群に規
制部材を挿通した状態で枠体に積層糸群を支持したまま
支持部材を枠体から取り外すことができる。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項3
に記載の発明によれば、複数の板状部が接続部において
屈曲状態で連続する形状に形成された三次元繊維構造体
の接続部の物性を高めることができるとともに、接続部
において糸層を結合する糸の挿入作業を簡単にすること
ができる。
【0080】請求項2に記載の発明では、複合材にした
ときの接続部の物性が均一になるとともに、厚さ方向糸
が挿入される板状部の領域にコーナ部用糸を挿入せずに
接続部のコーナ部用糸の数を多くでき、積層糸群の結合
力を高めることができる。
【0081】請求項3に記載の発明では、複合材にした
とき隣接する板状部がなす角度が変化する方向への力に
対する抵抗力が大きくなる。請求項4に記載の発明で
は、複数本のコーナ部用糸を積層糸群へ同時に簡単に挿
入することができ、コーナ部の曲率が大きな場合も積層
糸群を所定の形状に保持した状態でコーナ部用糸を挿入
できる。
【0082】請求項5に記載の発明では、積層糸群のコ
ーナ部用糸の挿入位置の近傍が効率良く圧縮され、コー
ナ部用糸及び抜け止め糸による積層糸群の締付けが円滑
に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の三次元繊維構造体の概略
斜視図。
【図2】 枠体上に積層糸群を形成した状態の側断面
図。
【図3】 各糸層の配列状態を示す模式図。
【図4】 枠体の概略斜視図。
【図5】 枠体の部分側面図。
【図6】 厚さ方向糸の挿入状態を示す概略斜視図。
【図7】 挿入装置の概略部分平面図。
【図8】 支持ブラケットによる枠体の支持状態を示す
概略側断面図。
【図9】 (a)はプレスプレートの部分平面図、
(b)は同じく断面図、(c)は櫛歯の部分拡大平面
図。
【図10】 枠体上に積層糸群が形成された状態を示す
概略斜視図。
【図11】 積層糸群を形成する際の枠体の支持状態を
示す正面図。
【図12】 厚さ方向糸の挿入手順を示す模式断面図。
【図13】 コーナ部用糸の挿入時の枠体の支持状態を
示す側断面図。
【図14】 (a)はプレスプレートの概略斜視図、
(b)はプレスブロックの概略斜視図。
【図15】 コーナ部用糸を挿入する際の積層糸群の配
置を示す模式図。
【図16】 第2の実施の形態の三次元繊維構造体の概
略斜視図。
【図17】 (a)はコーナ部用糸の挿入時の枠体の支
持状態を示す側断面図、(b)はプレスブロックの概略
斜視図。
【図18】 変更例の三次元繊維構造体の模式側面図。
【図19】 別の変更例の三次元繊維構造体の概略斜視
図。
【図20】 従来技術の三次元繊維構造体の模式側面
図。
【図21】 従来技術の枠体の概略斜視図。
【図22】 (a)は同じくプレス板を配置した部分概
略斜視図、(b)はz糸の挿入状態を示す模式断面図。
【符号の説明】
1a,1b…板状部、2…接続部としてのコーナ部、3
…枠体、5…規制部材としてのピン、7…支持部材とし
ての支持バー、7a…溝、8…挿入装置、9…積層糸
群、24…コーナ部用糸挿入針としての挿入針、24a
…保持部としての針孔、45…押圧部材としてのプレス
プレート、46,47…押圧部材としてのプレスブロッ
ク、B…バイアス糸、c…コーナ部用糸、F…三次元繊
維構造体、x…第1の面内配列糸、y…第2の面内配列
糸、z…厚さ方向糸、L…ループ、P…抜け止め糸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 純治 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (56)参考文献 特開 平3−119138(JP,A) 特開 平2−229239(JP,A) 特開 平5−59634(JP,A) 特開 平4−289241(JP,A) 特開 平3−8833(JP,A) 特開 平2−191742(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 25/00 D03D 41/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板状部が接続部において屈曲状態
    で連続する形状に形成されるとともに、各板状部が複数
    の糸層を積層して形成された少なくとも2軸配向となる
    積層糸群と、その厚さ方向に配列された厚さ方向糸とを
    含む少なくとも3軸で構成され、隣接する板状部の接続
    部と交差する方向に延びるとともに各板状部の厚さ方向
    と直交する面に沿って配列され、かつ両板状部に跨がっ
    て連続する糸をその構成要素として持ち、前記接続部に
    おいて前記糸層と交差するように配列される複数本のコ
    ーナ部用糸を互いに平行に配列した三次元繊維構造体。
  2. 【請求項2】 前記複数本のコーナ部用糸は、隣接する
    板状部のなす角を2等分又はほぼ2等分する面と平行か
    つ対称に配列されている請求項1に記載の三次元繊維構
    造体。
  3. 【請求項3】 前記複数本のコーナ部用糸は隣接する板
    状部のなす角を2等分又はほぼ2等分する面と直交する
    ように配列されている請求項1に記載の三次元繊維構造
    体。
  4. 【請求項4】 複数の板状部が接続部において屈曲状態
    で連続する形状の三次元繊維構造体の形状に対応した形
    状に形成されるとともに規制部材が所定ピッチで配置さ
    れた枠体上に、前記規制部材間に糸を折り返し状に配列
    した糸層を複数積層して少なくとも2軸配向となる積層
    糸群を形成した後、前記積層糸群を前記枠体に保持した
    状態で、三次元繊維構造体のコーナ部と対応する部分以
    外の板状部には厚さ方向糸を各板状部を構成する複数の
    糸層と直交するように挿入し、コーナ部用糸の挿入は、
    1列に配置された複数本のコーナ部用糸挿入針をコーナ
    部用糸とともに積層糸群に一斉にかつコーナ部用糸の保
    持部が積層糸群の外側に出るまで突き刺し、コーナ部用
    糸挿入針の突出側にコーナ部用糸のループを形成する工
    程と、前記ループに抜け止め糸をコーナ部用糸挿入針の
    配列方向に沿って挿通する工程と、前記ループに抜け止
    め糸が挿通された後、少なくともコーナ部用糸挿入針の
    挿入側にコーナ部の形状に対応した押圧部材を配置して
    積層糸群を押圧した状態で、前記コーナ部用糸を引き戻
    して締付ける工程とを繰り返してコーナ部用糸を所定の
    挿入区域に挿入し、その後、積層糸群を前記枠体から取
    り外すようにした三次元繊維構造体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ループに抜け止め糸が挿通された
    後、前記コーナ部用糸を引き戻して締付ける工程におい
    て、積層糸群をコーナ部の形状に対応した押圧部材でそ
    の両側から押圧するようにした請求項4に記載の三次元
    繊維構造体の製造方法。
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