JP3472040B2 - 記録装置および記録方法ならびにリボンカセット - Google Patents

記録装置および記録方法ならびにリボンカセット

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JP3472040B2
JP3472040B2 JP17132096A JP17132096A JP3472040B2 JP 3472040 B2 JP3472040 B2 JP 3472040B2 JP 17132096 A JP17132096 A JP 17132096A JP 17132096 A JP17132096 A JP 17132096A JP 3472040 B2 JP3472040 B2 JP 3472040B2
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圭二 片野
政司 小笠原
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置およびリボ
ンカセットに係り、特に、熱昇華転写用インクリボンを
収納したリボンカセットを用いて記録する記録装置およ
び記録方法ならびにこれらの記録装置または記録方法に
使用されるリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラテンの前方に記録のための
用紙と、所望のインクを塗工したインクリボンとを支持
しておき、記録ヘッドとしての複数の発熱素子を整列配
置させたサーマルヘッドをキャリッジとともにプラテン
に沿って往復動させながら、サーマルヘッドに整列配置
された発熱素子を、記録情報に基づいて選択的に発熱さ
せることにより、用紙上に所望の文字等の画像の記録を
行う熱転写プリンタが、高印字品質、低騒音、低コス
ト、メンテナンスの容易性等の理由により、コンピュー
タ、ワードプロセッサ等の出力装置として多用されてい
る。
【0003】このような熱転写プリンタに搭載されるリ
ボンカセットは、その本体ケース内に1対の回転自在な
リールを有しており、これらのリールには、インクリボ
ンがそれぞれ両端から巻回されている。そして、リボン
カセットが熱転写プリンタのキャリッジに装着される
と、一方のリールは、インクリボンをその走行方向下流
に配置されるサーマルヘッドに供給する供給用リールと
され、他方は、記録に供した部分のインクリボンを巻取
る巻取り用リールとされている。
【0004】この供給用リールと巻取り用リールの中間
部のリボン走行経路においては、前記インクリボンの一
部を前記本体ケースの外部に導出させており、このイン
クリボン導出部には前記サーマルヘッドがインクリボン
を介して用紙に対向するように配置される。
【0005】また、このようなリボンカセットにおいて
は、供給用リールと前記インクリボン導出部との間およ
び巻取り用リールと前記インクリボンの導出部との間に
は、1対の回転自在なピンチローラを配設し、供給用リ
ール側に配設したピンチローラにより送り出し側の負荷
を一定にし、巻取り用リール側に配設したピンチローラ
により記録に供したインクリボンを用紙から確実に引き
剥がすように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記リボン
カセットを搭載し前記サーマルヘッドを配設したキャリ
ッジはキャリッジ駆動モータで、インクリボンを巻取る
前記巻取り用リールおよび巻取り側に配設されたピンチ
ローラは巻取り駆動モータによりそれぞれ駆動されるよ
うに構成されており、前記キャリッジ駆動モータと巻取
りモータの駆動動作のタイミングは等しく、あるいは巻
取りモータの駆動動作の開始タイミングが早くなるよう
に制御されていた。そのため、インクリボンは前記サー
マルヘッドと巻取り用のピンチローラとの間で緊張状態
に張設された状態を保つことになり、安定したインクリ
ボンの巻取りがなされることになる。
【0007】しかしながら、熱溶融性のインクリボンを
使用する場合、前述したようにサーマルヘッドと巻取り
用ピンチローラとの間でインクリボンを緊張状態に保つ
ことは安定したリボン走行を得ることになるが、熱昇華
性のインクリボンを用いて記録を行なう場合は、良好な
記録を行なうために大きな印刷エネルギを供給する必要
があり、記録時に常時サーマルヘッドと巻取り用ピンチ
ローラとの間でインクリボンを緊張状態に保つと、熱に
よるダメージでインクリボンが切れてしまうという不都
合がある。また、大きな印刷エネルギを供給するため
に、キャリッジ(サーマルヘッド)の移動速度(V2)
およびインクリボンの巻取りのためのピンチローラのイ
ンクリボン搬送速度(V1)を遅くする必要があるが、
この場合、キャリッジ駆動モータおよび巻取り駆動モー
タの回転速度を遅くする必要があり、緊張状態に張設さ
れた前記インクリボンを通してそのモータの振動がサー
マルヘッドに伝わり、記録画像の品質を著しく低下させ
るという問題が生じることが分かった。
【0008】本発明は前記した点に鑑みなされたもの
で、記録速度を遅くし、十分な印刷エネルギを熱昇華性
インクリボンに対して供給しても、インクリボンに対す
るダメージが小さく、またモータの振動の影響を受ける
ことなく安定したインクリボンの冷時剥離を可能として
良好な記録画像を得ることができる記録装置および記録
方法ならびにリボンカセットを提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に記載の記録装置は、キャリッジを往
復移動させるキャリッジ駆動手段と、前記キャリッジに
搭載されるリボンカセット内に配設されインクリボンを
巻回する1対のリールのうち巻取り用リールを回転させ
る巻取りリール駆動手段と、前記リボンカセット内に配
設され記録後のインクリボンを記録用紙から剥離して搬
送する引き剥がし用ピンチローラを回転させるピンチロ
ーラ駆動手段と、これらの駆動手段の駆動制御を行なう
制御部とを有する記録装置であって、前記制御部は、前
記ピンチローラ駆動手段の駆動開始タイミングが、キャ
リッジ駆動手段の駆動開始タイミングより遅れるように
制御するとともに、前記ピンチローラ駆動手段の駆動停
止タイミングが、前記キャリッジ駆動手段の駆動停止タ
イミングより遅れるように制御するように構成されてい
ることを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の記録装置は、キャリッジ
駆動手段と、前記キャリッジに搭載されるリボンカセッ
ト内に配設されインクリボンを巻回する1対のリールの
うち巻取り用リールを回転させる巻取りリール駆動手段
と、前記リボンカセット内に配設され記録後のインクリ
ボンを記録用紙から剥離して搬送する引き剥がし用ピン
チローラを回転させるピンチローラ駆動手段と、これら
の駆動手段の駆動制御を行なう制御部とを有する記録装
置であって、前記制御部は、前記キャリッジの移動速度
V1と、前記引き剥がし用ピンチローラのインクリボン
の搬送速度V2の関係が、V1>V2となるように制御
するとともに、前記ピンチローラ駆動手段の駆動停止タ
イミングが、前記キャリッジ駆動手段の駆動停止タイミ
ングより遅れるように制御するように構成されているこ
とを特徴としている。
【0011】また、請求項3に記載の記録装置は、キャ
リッジを往復移動させるキャリッジ駆動手段と、前記キ
ャリッジに搭載されるリボンカセット内に配設されイン
クリボンを巻回する1対のリールのうち巻取り用リール
を回転させる巻取りリール駆動手段と、前記リボンカセ
ット内に配設され記録後のインクリボンを記録用紙から
剥離して搬送する引き剥がし用ピンチローラを回転させ
るピンチローラ駆動手段と、これらの駆動手段の駆動制
御を行なう制御部とを有する記録装置であって、前記制
御部は、前記ピンチローラ駆動手段の駆動開始タイミン
グが、キャリッジ駆動手段の駆動開始タイミングより遅
れるように制御するとともに、前記キャリッジの移動速
度V1と、前記引き剥がし用ピンチローラのインクリボ
ンの搬送速度V2の関係が、V1≧V2となるように制
し、さらに、前記ピンチローラ駆動手段の駆動停止タ
イミングが、前記キャリッジ駆動手段の駆動停止タイミ
ングより遅れるように制御するように構成されているこ
とを特徴としている。
【0012】前述したいずれの記録装置においても、前
記サーマルヘッドと引き剥がし用ピンチローラの間にイ
ンクリボンをたるませることができ、また、前記サーマ
ルヘッドと引き剥がし用ピンチローラの間にたるんだイ
ンクリボンを巻取ることができる
【0013】そして、請求項4の記録装置は、請求項1
乃至請求項3のいずれか1項に記載の記録装置であっ
て、前記制御部は、前記ピンチローラ駆動手段の駆動停
止が前記キャリッジ駆動手段の駆動停止より遅れる所定
時間(T2)と、前記ピンチローラ駆動手段の駆動開始
がキャリッジ駆動手段の駆動開始より遅れる所定時間
(T1)の関係が、T2≧T1となるように制御するよ
うに構成されていることを特徴としている
【0014】請求項4の記録装置においても、前記サー
マルヘッドと引き剥がし用ピンチローラの間にインクリ
ボンをたるませることができ、また、前記サーマルヘッ
ドと引き剥がし用ピンチローラの間にたるんだインクリ
ボンを完全に巻取ることができる。
【0015】また、請求項5の記録装置は、請求項1乃
至請求項4のいずれか1項に記載の記録装置であって、
前記制御部は、前記引き剥がし用ピンチローラのインク
リボンの送り速度V2と、巻取り用リールのインクリボ
ンの巻取り速度V3の関係が、V2<V3となるように
制御するように構成されていることを特徴としており、
請求項6の記録装置は、請求項1乃至請求項5のいずれ
か1項に記載の記録装置であって、前記引き剥がし用ピ
ンチローラに圧接する弾性部材によりインクリボンに対
して付与されるスリップ力(F1)と、前記巻取り用リ
ール駆動手段により前記巻取り用リールにかかるインク
リボンの巻取りのための回転負荷(F2)との関係が、
F2>F1となるように制御するように構成されている
ことを特徴としている。
【0016】これら請求項5または請求項6の記録装置
によれば、前記サーマルヘッドと引き剥がし用ピンチロ
ーラの間にインクリボンをたるませるとともに、前記巻
取りピンチローラと巻取り用リールとの間にインクリボ
ンを張設することができる。
【0017】そして、請求項7の記録方法は、記録装置
のキャリッジに搭載されるリボンカセット内に配設され
記録後のインクリボンを記録用紙から剥離して搬送する
引き剥がし用ピンチローラを回転させるピンチローラ駆
動手段の駆動開始タイミングを、前記キャリッジを往復
移動させるキャリッジ駆動手段の駆動開始タイミングよ
り遅らせるとともに、前記ピンチローラ駆動手段の駆動
停止タイミングを、前記キャリッジを往復移動させるキ
ャリッジ駆動手段の駆動停止タイミングより遅らせる
とを特徴としており、請求項8に記載の記録方法は、記
録装置のキャリッジに搭載されるリボンカセット内に配
設され記録後のインクリボンを記録用紙から剥離して搬
送する引き剥がし用ピンチローラの前記インクリボンの
搬送速度を、前記キャリッジの移動速度より遅くすると
ともに、前記引き剥がし用ピンチローラを回転させるピ
ンチローラ駆動手段の駆動停止タイミングを、前記キャ
リッジを往復移動させるキャリッジ駆動手段の駆動停止
タイミングより遅らせることを特徴としている。
【0018】また、請求項9の記録方法は、記録装置の
キャリッジに搭載されるリボンカセット内に配設され記
録後のインクリボンを記録用紙から剥離して搬送する引
き剥がし用ピンチローラを回転させるピンチローラ駆動
手段の駆動開始タイミングを、前記キャリッジを往復移
動させるキャリッジ駆動手段の駆動開始タイミングより
遅らせるとともに、前記引き剥がし用ピンチローラのイ
ンクリボンの搬送速度を、前記キャリッジの移動速度よ
り遅くし、さらに、前記ピンチローラ駆動手段の駆動停
止タイミングを、前記キャリッジを往復移動させるキャ
リッジ駆動手段の駆動停止タイミングより遅らせること
を特徴としている。
【0019】前述したいずれの記録方法においても、前
記サーマルヘッドと引き剥がし用ピンチローラの間にイ
ンクリボンをたるませることができ、また、前記サーマ
ルヘッドと引き剥がし用ピンチローラの間にたるんだイ
ンクリボンを巻取ることができる
【0020】そして、請求項10に記載の記録方法は、
請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の記録方法
であって、前記ピンチローラ駆動手段の駆動停止が前記
キャリッジ駆動手段の駆動停止より遅れる所定時間を、
前記ピンチローラ駆動手段の駆動開始がキャリッジ駆動
手段の駆動開始より遅れる所定時間よりも長くしたこと
を特徴としている。
【0021】請求項10の記録方法においても、前記サ
ーマルヘッドと引き剥がし用ピンチローラの間にインク
リボンをたるませることができ、また、前記サーマルヘ
ッドと引き剥がし用ピンチローラの間にたるんだインク
リボンを完全に巻取ることができる。
【0022】そして、請求項11の記録方法は、請求項
7乃至請求項10のいずれか1項に記載の記録方法であ
って、前記引き剥がし用ピンチローラのインクリボンの
送り速度を、巻取り用リールのインクリボンの巻取り速
度よりも遅くしたことを特徴としており、請求項12の
記録方法は、請求項7乃至請求項11のいずれか1項
記載の記録方法であって、前記巻取り用リールにかかる
インクリボンの巻取りのための回転負荷を、前記引き剥
がし用ピンチローラに圧接する弾性部材によってインク
リボンに対して付与されるスリップ力よりも大きくした
ことを特徴としている。
【0023】請求項11または請求項12の記録方法に
よれば、前記サーマルヘッドと引き剥がし用ピンチロー
ラの間にインクリボンをたるませるとともに、前記巻取
りピンチローラと巻取り用リールとの間にインクリボン
を張設し、さらには、インクリボンを完全に巻取ること
ができる。
【0024】そして、請求項13に記載のリボンカセッ
トは、プラテンに沿って往復動自在とされサーマルヘッ
ドを搭載するキャリッジの上面に着脱自在に装着される
とともに、ケース本体内にインクリボンが巻回された1
対の供給用リールおよび巻取り用リールを配設し、前記
キャリッジに搭載されるサーマルヘッドよりインクリボ
ンの供給側に供給用ピンチローラを配設し、前記サーマ
ルヘッドよりインクリボンの巻取り側に引き剥がし用ピ
ンチローラを配設するとともに、インクリボンの走行経
路に複数のガイドローラを配設してなるリボンカセット
であって、前記引き剥がし用ピンチローラに対してイン
クリボンの巻付き角度を90度以上確保した部分に前記
インクリボンを介して弾性部材を圧接し、その圧接によ
りインクリボンに付与されるスリップ力は前記記録装置
の巻取り用リールにより前記巻取り用リールに付与され
るインクリボンの巻取りにかかる回転負荷よりも小さく
なるように構成されていることを特徴としている。
【0025】そして、請求項14のリボンカセットは、
請求項13に記載のリボンカセットにおいて、前記イン
クリボンは、耐熱性のフィルム基材の表面に熱昇華性の
インク層が塗工された熱昇華性インクリボンであること
を特徴としている。
【0026】これらのリボンカセットにおいても、前記
引き剥がし用ピンチローラと巻取り用リールとの間にイ
ンクリボンを張設することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態を示す熱
転写プリンタに用いるリボンカセットの上ケースを省略
して示す要部の平面図、図2(a)は板ばねの形状を示
す平面図、図2(b)は板ばねの形状を示す正面図、図
3は、前記リボンカセットを搭載する本実施形態の熱転
写プリンタの要部を示す概略斜視図である。
【0028】図1に示すように、本実施形態の熱転写プ
リンタ(以下、プリンタと記す)に用いるリボンカセッ
ト1は、上下1対とされた上ケースおよび下ケース(下
ケースのみ図示)からなる平面略矩形のケース本体2の
内部に、回転自在に支持された1対のリール3と、回転
自在に支持された1対のピンチローラ4と、回転自在に
支持されたリボン経路に臨んでいる複数のガイドローラ
5とが配設されている。
【0029】前記1対のリール3は略円筒状に形成され
ており、各リール3の外周面には、熱昇華性のインクリ
ボン6がそれぞれ両端から巻回されている。この1対の
リール3は、このリボンカセット1が使用されるプリン
タのキャリッジ7に搭載されると、図1において左方に
示す一方のリール3は、記録に供した部分のインクリボ
ン6を巻取る巻取り用リール3aとされ、図1において
右方に示す他方のリール3は、インクリボン6を記録の
ために供給する供給用リール3bとされる。
【0030】また、各リール3の内周面には、複数のキ
ー溝8,8…が周方向に間隔を隔ててスプライン状に形
成されており、図1において左方に示す巻取り用リール
3aの内周面の内側は、図1において想像線にて示すプ
リンタのキャリッジ7に配設された後述する巻取り用ボ
ビン25が係合される巻取り用孔9とされ、図1におい
て右方に示す供給用リール3bの内周面の内側は、同じ
く供給用ボビン27が係合される供給用孔10とされて
いる。
【0031】前記1対のピンチローラ4は、前述したよ
うに略円筒状に形成されており、この1対のピンチロー
ラ4は、プリンタのキャリッジ7に搭載されると、図1
において左方に示すピンチローラ4は、記録に供した部
分のインクリボン6を用紙から引き剥がして巻取る引き
剥がし用ピンチローラ4aとされ、図1において右方に
示すピンチローラ4は、インクリボン6に所定の負荷
(バックテンション)を付与する供給用ピンチローラ4
bとされている。そして、図1において左方に示す引き
剥がし用ピンチローラ4aの内周面の内側は、前記キャ
リッジ7に配設された後述する巻取り用ローラ駆動軸2
6が係合される巻取り用係合孔11とされ、図1におい
て右方に示す供給用ピンチローラ4bの内周面の内側
は、同じく供給用ローラ駆動軸28が係合される供給用
係合孔12とされている。
【0032】また、図1において想像線にて示すプリン
タのプラテン21と対向する側のリボンカセット1のケ
ース本体2には、図1において想像線にて示すプリンタ
のサーマルヘッド14が臨む凹部15が形成されてお
り、凹部15内においてインクリボン6の中間部が導出
されている。
【0033】そして、前記インクリボン6は、供給用リ
ール3bからガイドローラ5aを介して供給ピンチロー
ラ4bの外周に沿い、ガイドローラ5bを経て凹部15
に案内され、さらに、ガイドローラ5cを経て引き剥が
し用ピンチローラ4aの外周に沿い、ガイドローラ5d
を介して巻取り用リール3aに巻取られるようになって
いる。本実施形態において前記ガイドローラ5dは前記
引き剥がし用ピンチローラ4aよりケース本体2の内側
に配設されており、前記インクリボン6は前記引き剥が
し用ピンチローラ4aの外周の約半分(180°)に巻
き付くようになされている。
【0034】なお、各ピンチローラ4とインクリボン6
とは、インクリボン6のインクの塗工されていない背面
で接触状態とされているものとする。
【0035】さらに、本実施形態のリボンカセット1に
おいて、ケース本体2には2つの板ばね16A、16B
が配設されている。このうち板ばね16Aは、前記ガイ
ドローラ5aに対してインクリボン6を介して圧接する
ことにより、供給されるインクリボン6にテンションを
付与するテンション付与部材としての板ばねであり、ま
た、前記板ばね16Bは、前記引き剥がし用ピンチロー
ラ4aに対してこの引き剥がし用ピンチローラ4aにイ
ンクリボン6が90°以上巻き付いた部分に前記インク
リボンを介して圧接することにより、記録に供され巻取
られようとしているインクリボンにテンションを付与す
る板ばね16Bである。以下、これらの板ばね16A,
16Bと総称する。
【0036】これらの板ばね16は、図2(a)および
図2(b)に示すように、一端部にはこの板ばね16を
リボンカセット6のケース本体2に係止させるための被
係止部16aが形成されており、他端部にはその弾性力
により被圧接物たるインクリボン6に圧接する圧接部1
6bが形成されている。前記圧接部16bのインクリボ
ン6に対向する面には、インクリボン6の幅方向の全幅
に圧接するためのフェルト製のスリップ部材17が配設
されている。そして、前記被係止部16aは板ばね16
の端部をコ字状に曲げて形成されており、その高さ方向
の寸法は、前記リボンカセット6の組込み形成時に前記
板ばね16を係止させるケース本体2の外周壁2aに切
込み形成された係止部18の高さ寸法より小さく形成さ
れており、板ばね16は、前記係止部18に前記被係止
部16aを係止させることにより固定されている。
【0037】なお、本実施形態において、前記板ばね1
6Aの被係止部16aを係止させる係止部18Aはケー
ス本体2の前記凹部15の中央部付近に形成されてお
り、前記板ばね18aは、この係止部18aから前記ガ
イドローラ5aの配設方向に延在するようにして固定さ
れている。そして、一方の前記板ばね16Bの被係止部
16aを係止させる係止部18Bは、ケース本体2の巻
取り用リール3aの配設側側壁2aの中央部に形成され
ており、前記板ばね16Bは、前記圧接部16bのみを
ケース本体2の側壁2aの前記プラテン13の配設側に
開口する開口部19からケース本体2内に挿入するよう
にして、前記係止部18Bからその側壁2aの外側に沿
わせて配設されている。
【0038】また、図3に示す熱転写プリンタは、図示
しないフレームの所望の位置に平板状のプラテン21が
その記録面21aがほぼ垂直となるように配設されてお
り、このプラテン21の前側下方にはガイドシャフト2
2がプラテン21と平行に配設されている。そして、ガ
イドシャフト22の適宜な位置にはキャリッジ7が取付
けられている。さらに、キャリッジ7は、図示しない1
対のプーリに巻回されている適宜な駆動ベルト(図示せ
ず)を図示しないスッテッピングモータなどの適宜な駆
動手段(以下、キャリッジ駆動モータという)により駆
動させて、ガイドシャフト22に沿って往復動自在に駆
動されるようになっている。また、キャリッジ7の一端
を介して、熱転写プリンタに配設された制御部20から
キャリッジ7内の所望の機構に対して、電力および制御
指令等を伝達するFPC23が配設されている。
【0039】前記キャリッジ7には、プラテン21に対
向するようにして、サーマルヘッド取付台24に固着さ
れた記録手段たるサーマルヘッド14が配設されてい
る。このサーマルヘッド14は、図示しないキーボード
等の適宜な入力装置により入力された所望の記録情報に
基づいて選択的に発熱される整列配置された複数の発熱
素子を備えている。また、サーマルヘッド取付台24
は、図示しない周知のヘッド駆動機構によりプラテン2
1に対して遠近自在な構成とされており、サーマルヘッ
ド取付台24をプラテン21に対して遠近させることに
より、プラテン21に対してサーマルヘッド14が離接
動作するように構成されている。
【0040】また、キャリッジ7には、インクリボン走
行装置として、周知のキャリッジ7の上面から突設され
ている巻取り用ボビン25と巻取り用ローラ駆動軸26
とから構成された巻取り機構と、同様に、キャリッジ7
の上面から突設されている供給用ボビン27と供給用ロ
ーラ駆動軸28とから構成された供給機構とが配設され
ている。なお、前記巻取り用ボビン25および巻取り用
ローラ駆動軸26は、周知の摩擦機構を備えており、安
置したトルクが得られるようになっている。
【0041】そして、キャリッジ7にリボンカセット1
が装着されると、巻取り用ボビン25がリボンカセット
1の巻取り用孔9に係合され、巻取り用ローラ駆動軸2
6が引き剥がし用ピンチローラ4aの巻取り用係合孔1
1に係合され、供給用ボビン27がリボンカセット1の
供給用孔10に係合され、供給用ローラ駆動軸28が供
給用係合孔12に係合することにより、インクリボン6
を図1および図3において矢印Aにて示す方向に走行さ
せるようになっている。また、本実施形態において、前
記巻取り用リール3aは巻取り用ボビン25を介して、
また巻取り側に配設された引き剥がし用ピンチローラ4
aは巻取り用ローラ駆動軸26を介して図示しないリボ
ン巻取り用ラ駆動モータによりそれぞれ回転駆動される
ように図示しないギア連結により構成されている。ま
た、巻取り用リール3aによるインクリボン6の巻取り
搬送速度V3が引き剥がし用ピンチローラ4aによるリ
ボン搬送速度V2よりも大きくなる(V3>V2)よう
に、巻取り用リール3aおよび引き剥がし用ピンチロー
ラ4aの外径を設定してある。なお、前記供給用ボビン
27および供給用ローラ駆動軸28は、それぞれ周知の
摩擦機構を介して回転自在に構成されている。
【0042】そして、本実施形態においては、前記制御
部20において、記録のための前記サーマルヘッド14
への通電開始のタイミングおよび前記キャリッジ駆動モ
ータ、巻取り用モータの各モータの動作開始タイミング
は、図4の動作シーケンスに示すように、まずキャリッ
ジ駆動モータを駆動させ、次に、サーマルヘッド14へ
の通電を開始し、そして、前記キャリッジ駆動モータの
駆動開始から所定時間T1の経過後に巻取り用モータを
駆動させるように制御する。
【0043】さらに、本実施形態においては、インクリ
ボン6に対して充分な記録のための熱エネルギを付与す
るために、前記制御部20によって、キャリッジ7の移
動速度V1(記録速度)と引き剥がし用ピンチローラ4
aのインクリボン6の送り速度V2との関係がV1≧V
2となるように、つまり、キャリッジ7の移動速度V1
よりも引き剥がし用ピンチローラ4aのインクリボン6
の送り速度V2以下となるように制御されている。な
お、キャリッジ駆動モータと巻取り用モータの駆動開始
タイミングを同じにした場合には、キャリッジ7の移動
速度V1よりも引き剥がし用ピンチローラ4aのインク
リボン6の送り速度V2が遅くなる(V1>V2)よう
に制御する必要がる。
【0044】そして、前記サーマルヘッド14への通電
停止のタイミングおよび前記各モータの動作停止タイミ
ングは、まず、サーマルヘッド14への通電を停止し、
次にキャリッジ駆動モータの駆動を停止し、そしてこの
キャリッジ駆動モータの駆動停止から所定時間T2の経
過後にピンチローラ駆動モータおよび巻取り用モータの
駆動を停止するように制御する。このとき、所定時間T
2は、所定時間T1よりも長い時間となるように予め設
定する。
【0045】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の記録装置の作用について説明する。
【0046】前述した構成のプリンタのキャリッジ7
に、前述の熱昇華性のインクリボン6を収納したリボン
カセット1を装着する。その際、キャリッジ7の巻取り
用ボビン25はリボンカセット1の巻取り用孔9に、キ
ャリッジ7の巻取り用ローラ駆動軸26はリボンカセッ
ト6の引き剥がし用ピンチローラ4aの巻取り用係合孔
11に、キャリッジ7の供給用ボビン27はリボンカセ
ット1の供給用孔10に、そしてキャリッジ7の供給用
ローラ駆動軸28はリボンカセット7の供給用係合孔1
2に係合するようにして装着させること、さらに、リボ
ンカセット1のケース本体2に形成された凹部15に
は、前記サーマルヘッド14がこの凹部15に導出され
たインクリボン6と用紙とを介してプラテン21に対向
して臨むことは前述のとおりである。
【0047】そして、前記制御部20から記録に必要な
情報がプリンタ側に送信されると、まず、プリンタのサ
ーマルヘッド14がプラテン21に対して圧接し、その
後、前記キャリッジ駆動モータがON状態となる。そし
て、キャリッジ7がプラテン21に沿って移動すること
により、本実施の形態のリボンカセット1のインクリボ
ン6を、供給用リール3aからガイドローラ5a,5b
を経由してサーマルヘッド14の挿入部となる凹部15
においてケース本体2の外部に導出し、ここで所望の記
録信号に従って発熱素子に通電されるサーマルヘッド1
4により用紙に対する記録に供する。そして記録に供し
た後、インクリボン6を再度本体ケース2内に引き込
み、ガイドローラ5c、引き剥がし用ピンチローラ4a
およびガイドローラ5dを経由して巻取り用リールに巻
取る。
【0048】前記引き剥がし用ピンチローラ4aは、係
合するキャリッジ7上の巻取り用ローラ駆動軸26の回
転力によりインクリボン6を記録に供された記録用紙か
ら引き剥がす引き剥がし力を得るための働きをするもの
である。そして、この巻取り用ローラ駆動軸26を回転
させる巻取り用モータの駆動開始は、前記キャリッジ駆
動モータの駆動開始から所定時間T1の経過後となるよ
うに制御されているため、前記インクリボン6は所定時
間T1は巻取りが行なわれないままキャリッジ7の走行
によってインクリボン6の繰出しのみが行なわれること
となり、インクリボン6は前記サーマルヘッド14によ
って記録された部分と引き剥がし用ピンチローラ4aと
の間でたるみを生じさせることとなる。このように制御
することで、記録用紙とインクリボンとの剥離をそのイ
ンクリボン6が充分冷却された状態で行なうことを可能
とし、さらには、前記ピンチローラ4aの回転速度の変
動やインクリボンの伸び振動がキャリッジ7に影響を与
え、印字ムラが発生するようなことを防止することがで
きる。
【0049】また、キャリッジ7の移動速度V1よりも
引き剥がし用ピンチローラ4aのインクリボン6の送り
速度V2が遅くなるように制御したため、インクリボン
6は、記録時において、常に、弛みを持った状態で引き
剥がし用ピンチローラ4aにより記録部から引き剥がさ
れることになる。このため、インクリボン6に対して、
記録のための充分な熱エネルギを付与しても冷却されて
ダメージが回復した状態で引き剥がし力がかかるため
に、インクリボン6はダメージを受けず、また充分な記
録のための熱エネルギを付与することが可能になるた
め、良好な記録結果を得ることができる。
【0050】一方、前記引き剥がし用ピンチローラ4a
に対しては、板ばね16Aの圧接部16bがインクリボ
ン6を介して押圧され、これによりインクリボン6に対
して負荷を与えるようになっている。したがって、巻取
り用リール3aが回転することによるインクリボン6の
巻取り時において、引き剥がし用ピンチローラ4aによ
り引き剥がされたインクリボン6が巻取り用リール3a
に巻取られていくが、このとき、前記ピンチローラ4a
の前記圧接部16bの当接部分でインクリボン6に対し
て板ばね16の付勢力により巻き取り力に対するテンシ
ョンが付与されることになる。さらに、本実施形態にお
いては、前記ピンチローラ4aと巻き取り側リール3a
との間では、引き剥がし用ピンチローラ4aにインクリ
ボン6が90°以上巻き付いた部分に前記インクリボン
6を介して圧接するため、巻取り用リール3aに巻取ら
れるインクリボン6は、前記引き剥がし用ピンチローラ
4aと巻取り用リール3aとの間で常に張力がかかった
状態で巻取られることになる。
【0051】このように、安定した巻取動作が行なわれ
ると、巻ずれ、あるいは巻太り等の不具合も解消するこ
とができる。
【0052】そして、本実施形態においては、記録情報
に基づくサーマルヘッド14への通電が停止し、キャリ
ッジ駆動モータの駆動を停止した後、所定時間T2が経
過してから前記ピンチローラ駆動モータおよび巻取り用
モータの駆動を停止するように制御されている。そし
て、この所定時間T2は、前述のように前記キャリッジ
駆動モータの駆動開始からピンチローラ駆動モータおよ
び巻取り用モータを駆動させるまでの所定時間T1より
長い時間に設定されており、キャリッジ7の移動速度V
1よりも引き剥がし用ピンチローラ4aのインクリボン
6の送り速度V2が遅くなるように制御されている本実
施形態のプリンタにおいては、前記サーマルヘッド14
と引き剥がし用ピンチローラ4aとの間にたるむインク
リボン6の長さは、記録開始時よりも記録停止時の方が
長くなるため、そのたるんだインクリボン6の巻取り用
リール3aに巻取りの所要時間は、当然、当初の所定時
間T1よりも長くなることによる。このように制御する
ことで、記録終了後のリボンカセット1から余分なイン
クリボン6がたるんだ状態で導出しているようなことを
防止することができる。なお、インクリボン6のたるみ
はキャリッジ7の走行に従って大きくなるが、1行単位
の記録を行なうに当って生じるたるみは、最大に導出さ
れてもその記録に影響を与えることはない程度となるよ
うに調整することで、この問題は解消する。
【0053】また、前述した実施形態においては、冷時
剥離を行なうためにサーマルヘッド14と引き剥がし用
ピンチローラ4aとの間にインクリボン6をたるませる
手段として、巻取りモータとピンチローラ駆動モータと
の駆動開始タイミングをずらす手段と、キャリッジ7の
移動速度V1よりも引き剥がし用ピンチローラ4aのイ
ンクリボン6の送り速度V2が遅くなるように制御する
手段との2つの手段が取られるが、いずれか一方の手段
のみを取ることとしてもよい。その場合において、巻取
りモータとピンチローラ駆動モータとの駆動開始タイミ
ングをずらす手段を選択した場合には、前記所定時間T
2は所定時間T1と同じに設定してもよいことはいうま
でもない。
【0054】また、巻取り用リール3aにインクリボン
6を巻取る際に、インクリボン6に対して張力を付与す
る別の手段として、次のような手段がある。
【0055】つまり、巻取り用リール3aと引き剥がし
用ピンチローラ4aを駆動するための駆動モータをそれ
ぞれ別に設け、前記記録装置の制御部20により、引き
剥がし用ピンチローラ4aのインクリボン6の送り速度
V2が巻取り用ボビン25によるインクリボン6の巻取
り速度V3よりも遅くなる(V2<V3)ように前記別
々の駆動モータの回転速度を制御すると同時に、引き剥
がし用ピンチローラ4aに圧接する板ばね16Aにより
発生するスリップ力F1と前記巻取り用ボビン25の回
転負荷F2との関係がF1<F2となるように構成す
る。勿論、予め記録装置の回転負荷F2よりも大きいス
リップ力F1を付与する板ばね16A等のテンション付
与部材を有するリボンカセット1を用いてもよい。
【0056】このように構成することにより、前記サー
マルヘッド14によって記録された部分と引き剥がし用
ピンチローラ4aとの間でたるみが生じても、前記引き
剥がし用ピンチローラ4aと巻取り用リール3aとの間
で常に張力がかかった状態で巻取られることになり、イ
ンクリボン6の巻ずれや巻太り等の不具合も解消するこ
とができる。
【0057】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。例えば、前記引き剥がし用ピンチローラの
インクリボンの送り速度を、巻取り用リールのインクリ
ボンの巻取り速度よりも遅くすることは、前述のように
その駆動手段の回転速度を制御しなくとも、巻取り用リ
ールの外径寸法を大きくすることにより、逆に、巻取り
用リールのインクリボンの巻取り速度を速めることでも
達成可能である。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る記録装置
および記録方法ならびにリボンカセットは、熱昇華性の
インクリボンに対して充分な記録のための熱エネルギを
付与することを可能とし、記録用紙とインクリボンとの
冷時剥離を可能とし、さらに、インクリボンを巻取り用
リールに常に張力がかかった状態で巻取らることを可能
とするものであり、よって、安定したリボン巻取りを行
なうことができ、さらには良好な記録結果をも得られる
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す熱転写プリンタに用い
るリボンカセットの上ケースを省略して示す要部の平面
【図2】(a)は図1に示したリボンカセットの一実施
形態に用いられる板ばねの構成を示す平面図であり、
(b)はその正面図である。
【図3】前記リボンカセットを搭載する本実施形態の熱
転写プリンタの要部を示す概略斜視図
【図4】記録のためのサーマルヘッドへの通電開始と各
モータの動作開始のタイミングを示す動作シーケンス
【符号の説明】
1 リボンカセット 2 ケース本体 3a 巻取り用リール 3b 供給用リール 4 ピンチローラ 4a 引き剥がし用ピンチローラ 4b 巻取り用ピンチローラ 5 ガイドローラ 6 インクリボン 7 キャリッジ 8 キー溝 9 巻取り用孔 10 供給用孔 11 巻取り用係合孔 12 供給用係合孔 14 サーマルヘッド 15 凹部 16a 固定部 16b 圧接部 17 スリップ部材 18 被係止部 19 開口部 20 制御部 21 プラテン 22 ガイドシャフト 23 FPC 24 取付台 25 巻取り用ボビン 26 巻取り用ローラ駆動軸 27 供給用ボビン 28 供給用ローラ駆動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−247186(JP,A) 特開 平3−151275(JP,A) 特開 平6−48003(JP,A) 特開 平2−139251(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 32/00 B41J 31/00 B41J 33/14

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンに対向するサーマルヘッドを搭
    載したキャリッジを往復移動させるキャリッジ駆動手段
    と、前記キャリッジに搭載されるリボンカセット内に配
    設されインクリボンを巻回する1対のリールのうち巻取
    り用リールを回転させる巻取りリール駆動手段と、前記
    リボンカセット内に配設され記録後のインクリボンを記
    録用紙から剥離して搬送する引き剥がし用ピンチローラ
    を回転させるピンチローラ駆動手段と、これらの駆動手
    段の駆動制御を行なう制御部とを有する記録装置であっ
    て、前記制御部は、前記ピンチローラ駆動手段の駆動開
    始タイミングが、キャリッジ駆動手段の駆動開始タイミ
    ングより遅れるように制御するとともに、前記ピンチロ
    ーラ駆動手段の駆動停止タイミングが、前記キャリッジ
    駆動手段の駆動停止タイミングより遅れるように制御す
    ように構成されていることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 プラテンに対向するサーマルヘッドを搭
    載したキャリッジを往復移動させるキャリッジ駆動手段
    と、前記キャリッジに搭載されるリボンカセット内に配
    設されインクリボンを巻回する1対のリールのうち巻取
    り用リールを回転させる巻取りリール駆動手段と、前記
    リボンカセット内に配設され記録後のインクリボンを記
    録用紙から剥離して搬送する引き剥がし用ピンチローラ
    を回転させるピンチローラ駆動手段と、これらの駆動手
    段の駆動制御を行なう制御部とを有する記録装置であっ
    て、前記制御部は、前記キャリッジの移動速度V1と、
    前記引き剥がし用ピンチローラのインクリボンの搬送速
    度V2の関係が、 V1>V2 となるように制御するとともに、前記ピンチローラ駆動
    手段の駆動停止タイミングが、前記キャリッジ駆動手段
    の駆動停止タイミングより遅れるように制御するように
    構成されていることを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 プラテンに対向するサーマルヘッドを搭
    載したキャリッジを往復移動させるキャリッジ駆動手段
    と、前記キャリッジに搭載されるリボンカセット内に配
    設されインクリボンを巻回する1対のリールのうち巻取
    り用リールを回転させる巻取りリール駆動手段と、前記
    リボンカセット内に配設され記録後のインクリボンを記
    録用紙から剥離して搬送する引き剥がし用ピンチローラ
    を回転させるピンチローラ駆動手段と、これらの駆動手
    段の駆動制御を行なう制御部とを有する記録装置であっ
    て、前記制御部は、前記ピンチローラ駆動手段の駆動開
    始タイミングが、キャリッジ駆動手段の駆動開始タイミ
    ングより遅れるように制御するとともに、前記キャリッ
    ジの移動速度V1と、前記引き剥がし用ピンチローラの
    インクリボンの搬送速度V2の関係が、 V1≧V2 となるように制御し、さらに、前記ピンチローラ駆動手
    段の駆動停止タイミングが、前記キャリッジ駆動手段の
    駆動停止タイミングより遅れるように制御するように構
    成されていることを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記ピンチローラ駆動手
    段の駆動停止が前記キャリッジ駆動手段の駆動停止より
    遅れる所定時間(T2)と、前記ピンチローラ駆動手段
    の駆動開始がキャリッジ駆動手段の駆動開始より遅れる
    所定時間(T1)の関係が、 T2≧T1 となるように制御するように構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記引き剥がし用ピンチ
    ローラのインクリボンの送り速度V2と、巻取り用リー
    ルのインクリボンの巻取り速度V3の関係が、 V2<V3 となるように制御するように構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の記
    録装置。
  6. 【請求項6】 前記引き剥がし用ピンチローラに圧接す
    る弾性部材によりインクリボンに対して付与されるスリ
    ップ力(F1)と、前記巻取り用リール駆動手段により
    前記巻取り用リールにかかるインクリボンの巻取りのた
    めの回転負荷(F2)との関係が、 F2>F1 となるように制御するように構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の記
    録装置。
  7. 【請求項7】 記録装置のキャリッジに搭載されるリボ
    ンカセット内に配設され記録後のインクリボンを記録用
    紙から剥離して搬送する引き剥がし用ピンチローラを回
    転させるピンチローラ駆動手段の駆動開始タイミング
    を、前記キャリッジを往復移動させるキャリッジ駆動手
    段の駆動開始タイミングより遅らせるとともに、前記ピ
    ンチローラ駆動手段の駆動停止タイミングを、前記キャ
    リッジを往復移動させるキャリッジ駆動手段の駆動停止
    タイミングより遅らせることを特徴とする記録方法。
  8. 【請求項8】 記録装置のキャリッジに搭載されるリボ
    ンカセット内に配設され記録後のインクリボンを記録用
    紙から剥離して搬送する引き剥がし用ピンチローラの前
    記インクリボンの搬送速度を、前記キャリッジの移動速
    度より遅くするとともに、前記引き剥がし用ピンチロー
    ラを回転させるピンチローラ駆動手段の駆動停止タイミ
    ングを、前記キャリッジを往復移動させるキャリッジ駆
    動手段の駆動停止タイミングより遅らせることを特徴と
    する記録方法。
  9. 【請求項9】 記録装置のキャリッジに搭載されるリボ
    ンカセット内に配設され記録後のインクリボンを記録用
    紙から剥離して搬送する引き剥がし用ピンチローラを回
    転させるピンチローラ駆動手段の駆動開始タイミング
    を、前記キャリッジを往復移動させるキャリッジ駆動手
    段の駆動開始タイミングより遅らせるとともに、前記引
    き剥がし用ピンチローラのインクリボンの搬送速度を、
    前記キャリッジの移動速度より遅くし、さらに、前記ピ
    ンチローラ駆動手段の駆動停止タイミングを、前記キャ
    リッジを往復移動させるキャリッジ駆動手段の駆動停止
    タイミングより遅らせることを特徴とする記録方法。
  10. 【請求項10】 前記ピンチローラ駆動手段の駆動停止
    が前記キャリッジ駆動手段の駆動停止より遅れる所定時
    間を、前記ピンチローラ駆動手段の駆動開始がキャリッ
    ジ駆動手段の駆動開始より遅れる所定時間よりも長くし
    たことを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか1
    に記載の記録方法。
  11. 【請求項11】 前記引き剥がし用ピンチローラのイン
    クリボンの送り速度を、巻取り用リールのインクリボン
    の巻取り速度よりも遅くしたことを特徴とする請求項
    乃至請求項10のいずれか1項に記載の記録方法。
  12. 【請求項12】 前記巻取り用リールにかかるインクリ
    ボンの巻取りのための回転負荷を、前記引き剥がし用ピ
    ンチローラに圧接する弾性部材によってインクリボンに
    対して付与されるスリップ力よりも大きくしたことを特
    徴とする請求項7乃至請求項11のいずれか1項に記載
    の記録方法。
  13. 【請求項13】 プラテンに沿って往復動自在とされサ
    ーマルヘッドを搭載するキャリッジの上面に着脱自在に
    装着されるとともに、ケース本体内にインクリボンが巻
    回された1対の供給用リールおよび巻取り用リールを配
    設し、前記キャリッジに搭載されるサーマルヘッドより
    インクリボンの供給側に供給用ピンチローラを配設し、
    前記サーマルヘッドよりインクリボンの巻取り側に引き
    剥がし用ピンチローラを配設するとともに、インクリボ
    ンの走行経路に複数のガイドローラを配設してなるリボ
    ンカセットであって、前記引き剥がし用ピンチローラに
    対してインクリボンの巻付き角度を90度以上確保した
    部分に前記インクリボンを介して弾性部材を圧接し、そ
    の圧接によりインクリボンに付与されるスリップ力は前
    記記録装置の巻取り用リールにより前記巻取り用リール
    に付与されるインクリボンの巻取りにかかる回転負荷よ
    りも小さくなるように構成されていることを特徴とする
    リボンカセット。
  14. 【請求項14】 前記インクリボンは、耐熱性のフィル
    ム基材の表面に熱昇華性のインク層が塗工された熱昇華
    性インクリボンであることを特徴とする請求項13に
    載のリボンカセット。
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