JP3467895B2 - 改質ポリプロピレン樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents

改質ポリプロピレン樹脂組成物およびその製造方法

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JP3467895B2 JP5554695A JP5554695A JP3467895B2 JP 3467895 B2 JP3467895 B2 JP 3467895B2 JP 5554695 A JP5554695 A JP 5554695A JP 5554695 A JP5554695 A JP 5554695A JP 3467895 B2 JP3467895 B2 JP 3467895B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改質ポリプロピレン樹
脂組成物、その製造方法ならびに改質樹脂組成物からな
るモールドスタンピング用成形材および射出成形品に関
し、さらに詳しくは高流動性を有し、しかも耐衝撃強度
および剛性に優れた改質ポリプロピレン樹脂組成物、そ
の製造方法ならびに改質樹脂組成物からなるモールドス
タンピング用成形材および射出成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用部品に関しては、地球環境問題
等に対応するために軽量化を計ることが不可欠となって
いる。特にモールドスタンピング等の成形法により薄肉
軽量化製品を作るために基材樹脂に要求される特性とし
ては、高流動性を有し、しかも高剛性で耐衝撃強度に優
れていることがあげられる。従来、このような要求に応
えるため、種々の改良が行われ、種々のポリオレフィン
樹脂組成物が開発されている。例えば、ポリオレフィン
樹脂に有機過酸化物を添加して加熱処理することによ
り、流動性の向上したポリオレフィン樹脂組成物が得ら
れている。しかし、このようにして得られたポリオレフ
ィン樹脂は、剛性および耐衝撃強度が低いという問題点
がある。
【0003】また特開昭60−42448号公報および
特開昭61−233047号公報には、結晶性エチレン
・プロピレンブロック共重合体にエチレン・プロピレン
共重合ゴム、無機充填剤および有機過酸化物を配合し、
170〜280℃で加熱処理することにより、高流動性
を有し、しかも剛性および低温耐衝撃性に優れたポリプ
ロピレン樹脂組成物が得られることが記載されている。
しかし、このポリプロピレン樹脂組成物は、上記のよう
にして処理することにより、結晶性エチレン・プロピレ
ンブロック共重合体の分解が起こり流動性は増加する
が、剛性および耐衝撃性の改良は不十分であるという問
題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するため、高流動性を有し、しかも剛性および耐
衝撃強度に優れた改質ポリプロピレン樹脂組成物、なら
びにその製造方法の提供を目的とする。また本発明は、
モールドスタンピング成形法により容易に成形でき、薄
肉でも強度に優れた成形品が得られるモールドスタンピ
ング用成形材の提供を目的とする。さらに本発明は、射
出成形法により成形され、薄肉でも強度に優れた射出成
形品の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は次の改質ポリプ
ロピレン樹脂組成物、その製造方法ならびに改質樹脂組
成物からなるモールドスタンピング用成形材および射出
成形品である。 (1)(A)230℃におけるメルトフローレートが1
0〜70g/10分のポリプロピレン50〜90重量部
と、(B)オレフィン系共重合ゴム0〜25重量部と、
(C)無機フィラー5〜40重量部との合計100重量
部に対して、(D)有機過酸化物0.01〜0.2重量
部および(E)架橋助剤0.05〜1重量部を配合した
ポリプロピレン樹脂組成物を、加熱処理して得られる改
質ポリプロピレン樹脂組成物であって、230℃におけ
るメルトフローレートが50〜150g/10分の範囲
内にあることを特徴とする改質ポリプロピレン樹脂組成
物。 (2)(A)230℃におけるメルトフローレートが1
0〜70g/10分のポリプロピレン50〜90重量部
と、(B)オレフィン系共重合ゴム0〜25重量部と、
(C)無機フィラー5〜40重量部との合計100重量
部に対して、(D)有機過酸化物0.01〜0.2重量
部および(E)架橋助剤0.05〜1重量部を配合した
ポリプロピレン樹脂組成物を、加熱処理して得られる改
質ポリプロピレン樹脂組成物であって、230℃におけ
るメルトフローレートが50〜150g/10分の範囲
内にあり、かつメルトフローレートとアイゾット衝撃強
度との関係が下記数式(1)
【数3】 Y≧−4.7878 logX+13.8829 …(1) 〔式中、Xはメルトフローレート(g/10分)、Yは
アイゾット衝撃強度(kg・cm/cm)を示す。〕を
満足する範囲内にあることを特徴とする改質ポリプロピ
レン樹脂組成物。 (3)メルトフローレートとアイゾット衝撃強度との関
係が下記数式(2)および(3)
【数4】 Y≧−4.7878 logX+14.3329 …(2) Y≦−4.7878 logX+16.8829 …(3) 〔式中、Xはメルトフローレート(g/10分)、Yは
アイゾット衝撃強度(kg・cm/cm)を示す。〕を
満足する範囲内にあることを特徴とする上記(2)記載
の改質ポリプロピレン樹脂組成物。 (4)ポリプロピレン(A)が60〜80重量部、オレ
フィン系共重合ゴム(B)が5〜15重量部および無機
フィラー(C)が10〜30重量部の合計100重量部
に対して、有機過酸化物(D)を0.02〜0.1重量
部、架橋助剤(E)を0.1〜0.6重量部配合するこ
とを特徴とする上記(1)ないし(3)のいずれかに記
載の改質ポリプロピレン樹脂組成物。 (5)ポリプロピレン(A)がプロピレン・エチレンブ
ロック共重合体またはホモポリプロピレン、オレフィン
系共重合ゴム(B)がエチレン・プロピレン・ジエン共
重合ゴムまたはプロピレン・エチレン共重合ゴム、無機
フィラー(C)がタルク、架橋助剤(E)がジビニルベ
ンゼンであることを特徴とする上記(1)ないし(4)
のいずれかに記載の改質ポリプロピレン樹脂組成物。 (6)改質ポリプロピレン樹脂組成物のメルトフローレ
ートが70〜120g/10分であることを特徴とする
上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の改質ポリプ
ロピレン樹脂組成物。 (7)(A)230℃におけるメルトフローレートが1
0〜70g/10分のポリプロピレン50〜90重量部
と、(B)オレフィン系共重合ゴム0〜25重量部と、
(C)無機フィラー5〜40重量部との合計100重量
部に対して、(D)有機過酸化物0.01〜0.2重量
部および(E)架橋助剤0.05〜1重量部を配合した
ポリプロピレン樹脂組成物を、二軸押出機を用いて、ス
クリュウ前段温度が120〜200℃、後段温度が18
0〜270℃で、かつ後段温度を前段温度より高温にし
て溶融混練することを特徴とする上記(1)または
(2)記載の改質ポリプロピレン樹脂組成物の製造方
法。 (8)スクリュウ前段温度が140〜160℃、後段温
度が200〜260℃であることを特徴とする上記
(7)記載の方法。 (9)上記(1)または(2)記載の改質ポリプロピレ
ン樹脂組成物からなることを特徴とするモールドスタン
ピング用成形材。 (10)上記(1)または(2)記載の改質ポリプロピ
レン樹脂組成物を射出成形して得られたことを特徴とす
る射出成形品。
【0006】本発明におけるメルトフローレート(MF
R)は、ASTM D 1238(230℃、荷重21
60g)により測定した値である。またアイゾット(I
ZOD)衝撃強度は、ノッチ付でASTM D−628
に準拠して測定した値である。本発明で使用するポリプ
ロピレン(A)は、MFRが10〜70g/10分、好
ましくは20〜60g/10分のポリプロピレンであ
る。ポリプロピレンの種類は、格別限定されないが、プ
ロピレンホモポリマーまたはエチレン含有量が20モル
%までのプロピレン・エチレンブロック共重合体を用い
ると優れた剛性が得られるので好ましい。
【0007】本発明で使用するオレフィン系共重合ゴム
(B)は、オレフィンを主成分とする無定形ランダムな
弾性共重合体であって、有機過酸化物と混合して加熱、
混練することにより架橋が生じるゴムである。このよう
なオレフィン系共重ゴム(B)としては、エチレン・プ
ロピレン共重合ゴム、エチレン・ブテン−1共重合ゴム
およびプロピレン・エチレン共重合ゴム等のジエン成分
を含まないオレフィン系共重合ゴム;エチレン・プロピ
レン・シクロペンタジエン共重合ゴム、エチレン・プロ
ピレン・1,4−ヘキサジエン共重合ゴム、エチレン・
プロピレン・シクロオクタジエン共重合ゴム、エチレン
・プロピレン・メチレンノルボルネン共重合ゴム、エチ
レン・プロピレン・エチリデンノルボルネン共重合ゴム
等のエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合ゴム;
エチレン・ブタジエン共重合ゴムなどがあげられる。こ
れらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種以上を適宜
組み合わせて用いても良い。
【0008】上記オレフィン系共重合ゴム(B)の中で
は、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合ゴムや
エチレン・プロピレン共重合ゴムを使用すると、優れた
耐衝撃強度が得られるので好ましい。
【0009】本発明で使用する無機フィラー(C)とし
ては、タルク、シリカ、マイカ、炭酸カルシウム、ガラ
ス繊維、ガラスビーズ、硫酸バリウム、水酸化マグネシ
ウム、ワラスナイト、ケイ酸カルシウム繊維、炭素繊
維、マグネシウムオキシサルフェート繊維、チタン酸カ
リウム繊維、酸化チタン、亜硫酸カルシウム、ホワイト
カーボン、クレイ、硫酸カルシウムなどがあげられる。
これらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種以上を適
宜組み合わせて用いても良い。
【0010】上記無機フィラー(C)の中ではタルクを
使用すると、剛性および耐衝撃強度が高くなるので好ま
しい。特に、平均粒子径0.1〜3.0μm、好ましく
は0.5〜2.5μmのタルクが剛性および耐衝撃強度
の向上に対する寄与が顕著であるので望ましい。
【0011】本発明で使用する有機過酸化物(D)とし
ては、半減期を1分にする分解温度が150〜270
℃、好ましくは170〜190℃の範囲にあるようなも
のが望ましく、具体的にはベンゾイルパーオキシド、ジ
クロルベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシ
ド、ジ−t−ブチルパーオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(パーオキシドベンゾエート)ヘキシン−
3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、ラウロイルパーオキシド、t−ブチルパ
ーアセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブ
チルパーベンゾエート、t−ブチルパーフェニルアセテ
ート、t−ブチルパーイソブチレート、t−ブチルパー
sec−オクテート、t−ブチルパービバレート、クミ
ルパービバレート、t−ブチルパージエチルアセテート
などをあげることができる。
【0012】これらのうちでは、1,3−ビス(t−ブ
チルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ジグミルパー
オキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−
3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサンなどを使用すると、流動性の改善が顕著
であるので好ましい。
【0013】本発明で使用する架橋助剤(E)は、有機
過酸化物(D)により切断され、あるいは活性化された
ポリプロピレン(A)およびオレフィン系共重合ゴム
(B)と反応して架橋を行う物質である。このような架
橋助剤(E)としては、例えばイオウ;ジビニルベンゼ
ンのようなジビニル化合物;ジアリルフタレートのよう
なジアリル化合物;p−キノンジオキシム、p,p′−
ジベンゾイルキノンジオキシムのようなオキシム化合
物;フェニルマレイミドのようなマレイミド化合物;そ
のほかにトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシア
ヌレート、エチレングリコールメタクリレート、ポリエ
チレングリコールメタクリレート、1,3,5−トリア
クリロイルヘキサヒドロ−s−トリアジン、液状の1,
2−ポリブタジエン等の主鎖または側鎖に二重結合を有
するオリゴマー、シンジオクタチック−1,2−ポリブ
タジエン等の主鎖または側鎖に二重結合を有するポリマ
ーなどをあげることができる。
【0014】これらのうちでは、ジビニル化合物、マレ
イミド化合物、キノンジオキシム化合物、特にジビニル
ベンゼンを使用すると、前記各物性がバランスされるの
で好ましい。
【0015】前記(A)〜(E)成分について好ましい
ものとしてあげたもの同士を組合せると最も優れた効果
が得られるが、特定の成分についてのみ好ましいものを
選択して、広い範囲の他の成分と配合する場合でも一定
の範囲で優れた効果が得られる。
【0016】本発明で使用する原料組成物における各成
分の割合は、ポリプロピレン(A)が50〜90重量
部、好ましくは60〜80重量部、オレフィン系共重合
ゴム(B)が0〜25重量部、好ましくは5〜15重量
部、無機フィラー(C)が5〜40重量部、好ましくは
10〜30重量部である。そしてこれら(A)〜(C)
成分の合計100重量部に対して、有機過酸化物(D)
が0.01〜0.2重量部、好ましくは0.02〜0.
1重量部、架橋助剤(E)が0.05〜1重量部、好ま
しくは0.1〜0.6重量部である。
【0017】(A)〜(E)の各成分はいずれも好まし
い範囲の配合量で用いた場合、樹脂組成物の改質効果が
最も大きく、得られた改質ポリプロピレン組成物の流動
性、剛性および耐衝撃強度が大きく改善するが、特定の
成分のみ好ましい範囲とし、これを広い範囲の他の成分
と配合しても、一定の範囲で優れた効果が得られる。す
なわち本発明で使用する原料組成物では、ポリプロピレ
ン(A)が60〜80重量部、オレフィン系共重合ゴム
(B)が5〜15重量部および無機フィラー(C)が1
0〜30重量部の合計100重量部に対して、有機過酸
化物(D)を0.02〜0.1重量部、架橋助剤(E)
を0.1〜0.6重量部配合することが特に好ましい。
【0018】本発明の改質ポリプロピレン樹脂組成物に
は、上記(A)〜(E)の必須成分の他に、着色剤、耐
熱安定剤、耐候安定剤などの他の成分が含有されていて
も差支えない。
【0019】本発明の改質ポリプロピレン樹脂組成物
は、上記のような各成分を含む組成物を加熱処理して得
られるものであって、MFRが50〜150g/10
分、好ましくは70〜120g/10分のものである。
あるいはMFRがこのような範囲内にあって、かつMF
Rとアイゾット衝撃強度とが前記数式(1)、好ましく
は前記数式(2)および(3)を満足するものである。
MFRが50〜150g/10分の範囲内であれば改質
効果が得られるが、70〜120g/10分の範囲内で
あればより大きな改質効果が得られる。
【0020】上記加熱処理は、二軸押出機を用いてスク
リュウ前段温度が120〜200℃、好ましくは140
〜160℃、後段温度が180〜270℃、好ましくは
200〜260℃で、かつ後段温度を前段温度より高温
にして溶融混練して行うことができる。
【0021】本発明の製造方法では、前記のような
(A)〜(E)成分および必要により配合される他の成
分を含むポリプロピレン樹脂組成物を、二軸押出機を用
いて、スクリュウ前段温度が120〜200℃、好まし
くは140〜160℃、後段温度が180〜270℃、
好ましくは200〜260℃で、かつ後段温度を前段温
度より高温にして溶融混練し、改質する。この場合、改
質後のポリプロピレン樹脂組成物のMFRが50〜15
0g/10分、好ましくは70〜120g/10分にな
るように、あるいはMFRがこのような範囲内にあっ
て、MFRとアイゾット衝撃強度とが前記数式(1)、
好ましくは前記数式(2)および(3)を満足するよう
に溶融混練する。
【0022】スクリュウ前段の温度が120℃未満の場
合は樹脂の溶融が不十分となり、200℃を越えるとポ
リプロピレン(A)、オレフィン系共重合ゴム(B)お
よび無機フィラー(C)の混練が不十分になる。またス
クリュウ後段の温度が180℃未満の場合は、有機過酸
化物(D)が完全に分解せず、270℃を越えると分解
反応が優先してしまい物性の劣化が起こる。上記温度条
件により、このような不具合を回避して高流動性を有
し、しかも剛性および耐衝撃強度に優れた改質ポリプロ
ピレン樹脂組成物が得られるが、上記好ましい温度条件
で溶融混練することにより、より安定してより改質効果
の大きい改質ポリプロピレン樹脂組成物が得られる。
【0023】各成分は二軸押出機を用いて溶融混練する
前に予めドライブレンドしておくのが好ましい。また改
質前の樹脂組成物のMFRは3〜70g/10分、好ま
しくは8〜60g/10分である。さらに二軸押出機の
比エネルギーは0.1〜0.5kWh/kg、好ましく
は0.1〜0.3kWh/kgである。
【0024】上記のように、ポリプロピレン(A)、オ
レフィン系共重合ゴム(B)および無機フィラー(C)
からなる組成物を、有機過酸化物(D)および架橋助剤
(E)の存在下に加熱処理して改質を行うことにより、
耐衝撃強度の低下を伴わないでポリプロピレン樹脂組成
物の流動性および剛性を向上させることができ、これに
より高流動性を有し、しかも剛性および耐衝撃強度に優
れた本発明の改質ポリプロピレン樹脂組成物が得られ
る。
【0025】本発明の改質ポリプロピレン樹脂組成物
は、本発明と同様のMFRを有する従来のポリプロピレ
ン樹脂組成物と比較して、アイゾット衝撃強度が顕著に
向上していることが顕著な特徴であり、しかもこの利点
がポリプロピレンを主成分(major component)とする
組成物で達成されたことに重大な技術的意義がある。
【0026】一般に、オレフィン系エラストマーにおけ
るメルトフローレートとアイゾット衝撃強度とは、メル
トフローレートが小さくなる程アイゾット衝撃強度が大
きくなる関係にあり、一定の原料樹脂に関しては、メル
トフローレートの絶対値とアイゾット衝撃強度とは、図
1に示すように勾配が負の直線関係となる。このような
関係にあるエラストマーの耐衝撃強度を向上させようと
すると、エラストマーのメルトフローレートを小さい値
にせざるをえず、エラストマーの流動性および加工性が
低下し、耐衝撃強度と溶融流動性とを両立させることは
困難である。
【0027】しかし本発明によれば、耐衝撃強度とメル
トフローレートとの関係を、従来のエラストマーのそれ
とは全く異ったレベル、すなわち同一メルトフローレー
トで比較して、耐衝撃強度の高いレベルにすることがで
き、これにより高い耐衝撃強度と優れた溶融流動性とを
両立させることができる。また、弾性率や伸び等の機械
的特性も向上させることができる。しかも、安価にかつ
容易に入手し得るポリプロピレン(A)を主に使用し、
高価なオレフィン系共重合ゴム(B)を使用しないか、
あるいは使用するとしても少量の使用で済むので、エラ
ストマーの製造コストを低減させ得るという利点があ
る。
【0028】本発明の改質ポリプロピレン組成物を製造
する上で、特定量の有機過酸化物(D)と特定量の架橋
助剤(E)との組合せ使用が前述した耐衝撃強度の改善
に重要である。また、本発明の改質ポリプロピレン組成
物の製造に際して、前段での溶融混練を比較的低温で行
い、かつ後段での溶融混練を比較的高温で行うことも重
要であり、これにより比較的低いメルトフローレートと
比較的高い耐衝撃強度との組合せを与える。この理由
は、本発明に何らの制限を与えるものではないが、溶融
混練の前段を120〜200℃で行うため、ポリプロピ
レン(A)相にオレフィン系共重合ゴム(B)が微分散
することが可能になり、後段を180〜270℃で行う
ため、ポリプロピレン(A)の低分子化およびポリプロ
ピレン(A)とオレフィン系共重合ゴム(B)との架橋
が起こるためであると認められる。
【0029】本発明の改質ポリプロピレン樹脂組成物は
高流動性を有し、しかも剛性および耐衝撃強度に優れて
いるので、薄肉軽量化が要求される用途、特にモールド
スタンピング成形法を採用したモールドスタンピング用
の成形材として好適に利用できる。具体的にはドアトリ
ム、インストルメントパネル、リアパッケージ、シート
バックガーニッシュ等の自動車部品などがあげられる。
また、射出成形法などの成形法により容易に成形品を得
ることができる。
【0030】本発明のモールドスタンピング用成形材は
本発明の改質ポリプロピレン樹脂組成物からなるもので
あり、モールドスタンピング成形法により成形するため
の基材となる成形材である。本発明の改質ポリプロピレ
ン樹脂組成物は高流動性を有しているので、薄肉軽量化
が要求されるモールドスタンピング用成形材を容易に得
ることができ、このような成形材はモールドスタンピン
グ成形用の基材として容易にモールドスタンピング成形
を行うことができ、しかも薄肉でも剛性および耐衝撃強
度に優れた最終製品が得られる。具体的な成形品として
は前記のような自動車部品があげられる。
【0031】本発明の射出成形品は、本発明の改質ポリ
プロピレン樹脂組成物を射出成形して得られた成形品で
ある。本発明の改質ポリプロピレン樹脂組成物は高流動
性を有するため射出成形型の細部にまで充填することが
でき、こうして得られる射出成形品は薄肉部分でも剛性
および耐衝撃強度に優れている。
【0032】
【発明の効果】本発明の改質ポリプロピレン樹脂組成物
は、特定の組成物からなるポリプロピレン樹脂組成物が
加熱処理されたものであって、特定のメルトフローレー
ト値を有しているので、高流動性を有し、しかも剛性お
よび耐衝撃強度に優れており、成形品の薄肉軽量化が可
能になる。特に、前記数式(1)を満足する場合は、優
れた溶融流動性と高い衝撃強度とを両立させることがで
きる。
【0033】本発明の製造方法は、特定のポリプロピレ
ン樹脂組成物に有機過酸化物および架橋助剤を配合し、
二軸押出機により特定の温度条件で溶融混練しているの
で、特定のメルトフローレート値を有し、高流動性で、
しかも剛性および耐衝撃強度に優れた上記改質ポリプロ
ピレン樹脂組成物を容易に効率よく製造することができ
る。特に、前記数式(1)を満足するような、高流動性
で、しかも剛性および耐衝撃強度に優れた上記改質ポリ
プロピレン樹脂組成物を容易に効率よく製造することが
できる。
【0034】本発明のモールドスタンピング用成形材
は、上記改質ポリプロピレン樹脂組成物からなるので、
薄肉軽量化が可能であって、モールドスタンピング成形
法による成形が容易であり、薄肉でも強度に優れた成形
品が得られる。
【0035】本発明の射出成形品は、上記改質ポリプロ
ピレン樹脂組成物からなるので、薄肉軽量化が可能で、
剛性および耐衝撃強度も優れている。
【0036】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。 実施例1〜6、比較例1〜5 ポリプロピレンとしてはホモポリプロピレン(MFR=
50g/10分)70重量部、オレフィン系共重合ゴム
としてはプロピレン・エチレン共重合ゴム(MFR=
0.5g/10分)15重量部、および無機フィラーと
してはタルク15重量部を混合して使用した。また有機
過酸化物としては2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、架橋助剤としてはジ
ビニルベンゼンを使用し、次のようにして改質ポリプロ
ピレン樹脂組成物を製造した。
【0037】上記ホモポリプロピレン、オレフィン系共
重合ゴムおよび無機フィラーの合計100重量部に対し
て、有機過酸化物および架橋助剤を表1に示す配合量で
配合してドライブレンドした後、二軸押出機(東芝製
TEM、シリンダー径=53mm、L/D=45で、ス
クリュー回転数=250rpm、比エネルギー=0.1
6〜0.25kWh/kg、押出量=45kg/Hr)
を用いて、シリンダー設定温度を前段(3箇所 140
℃、140℃、140℃)、後段(4箇所 240℃、
240℃、200℃、200℃)とし、溶融混練を行い
ペレットを得た。このペレットから試験片を作成し、評
価を行った。結果を表1に示す。またMFRとアイゾッ
ト衝撃強度との関係を図1に示す。なお評価方法は次の
通りである。 1)MFR:ASTM D 1238(温度230℃、
荷重2160g)で測定した。 2)引張伸び:ASTM D−638に準拠。 3)曲げ初期弾性率:ASTM D−790に準拠。 4)アイゾット衝撃強度(ノッチ付き):ASTM D
−628に準拠。
【0038】実施例7 ホモポリプロピレン(MFR=10g/10分)80重
量部、プロピレン・エチレン共重合ゴム(MFR=0.
5g/10分)5重量部、タルク15重量部、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシ
ン−3 0.08重量部およびジビニルベンゼン0.2
0重量部を用いて、実施例1と同一条件で混合、溶融混
練を行い、ペレットを得た。このペレットから試験片を
作成し、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表
1に示す。なお得られた改質ポリプロピレン樹脂組成物
の密度は1.0g/cm3であった。
【0039】実施例8 プロピレン・エチレンブロック共重合体(MFR=55
g/10分)70重量部、エチレン・プロピレン・ジエ
ン共重合ゴム(エチレン含量=78モル%、ムーニー粘
度ML1+4(121℃)=64、ヨウ素価=7)15重
量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキシン−3 0.08重量部およびジビニル
ベンゼン0.20重量部を用いて、実施例1と同一条件
で混合、溶融混練を行い、ペレットを得た。このペレッ
トから試験片を作成し、実施例1と同様にして評価を行
った。結果を表1に示す。
【0040】実施例9 実施例1においてジビニルベンゼンの代りに、トリアリ
ルイソシアヌレート0.50重量部を用いる以外は実施
例1を繰り返えした。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1から、各実施例ではトータルMFRが
50〜100g/10分でも引張り伸び、曲げ初期弾性
率およびIZOD衝撃強度が高い値を示しており、この
ため高流動状態でありながら、引張り伸びと、耐衝撃強
度の低下を伴わずに剛性が飛躍的に向上した改質ポリプ
ロピレン樹脂組成物が得られていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜6、比較例1〜5で得られた樹脂組
成物のメルトフローレート(MFR)とアイゾット衝撃
強度(IZ)との関係を示すグラフであり、黒丸が実施
例である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−152754(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08J 3/24

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)230℃におけるメルトフローレ
    ートが10〜70g/10分のポリプロピレン50〜9
    0重量部と、 (B)オレフィン系共重合ゴム0〜25重量部と、 (C)無機フィラー5〜40重量部との合計100重量
    部に対して、 (D)有機過酸化物0.01〜0.2重量部および (E)架橋助剤0.05〜1重量部を配合したポリプロ
    ピレン樹脂組成物を、加熱処理して得られる改質ポリプ
    ロピレン樹脂組成物であって、230℃におけるメルト
    フローレートが50〜150g/10分の範囲内にある
    ことを特徴とする改質ポリプロピレン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)230℃におけるメルトフローレ
    ートが10〜70g/10分のポリプロピレン50〜9
    0重量部と、 (B)オレフィン系共重合ゴム0〜25重量部と、 (C)無機フィラー5〜40重量部との合計100重量
    部に対して、 (D)有機過酸化物0.01〜0.2重量部および (E)架橋助剤0.05〜1重量部を配合したポリプロ
    ピレン樹脂組成物を、加熱処理して得られる改質ポリプ
    ロピレン樹脂組成物であって、230℃におけるメルト
    フローレートが50〜150g/10分の範囲内にあ
    り、かつメルトフローレートとアイゾット衝撃強度との
    関係が下記数式(1) 【数1】 Y≧−4.7878 logX+13.8829 …(1) 〔式中、Xはメルトフローレート(g/10分)、Yは
    アイゾット衝撃強度(kg・cm/cm)を示す。〕を
    満足する範囲内にあることを特徴とする改質ポリプロピ
    レン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 メルトフローレートとアイゾット衝撃強
    度との関係が下記数式(2)および(3) 【数2】 Y≧−4.7878 logX+14.3329 …(2) Y≦−4.7878 logX+16.8829 …(3) 〔式中、Xはメルトフローレート(g/10分)、Yは
    アイゾット衝撃強度(kg・cm/cm)を示す。〕を
    満足する範囲内にあることを特徴とする請求項2記載の
    改質ポリプロピレン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ポリプロピレン(A)が60〜80重量
    部、オレフィン系共重合ゴム(B)が5〜15重量部お
    よび無機フィラー(C)が10〜30重量部の合計10
    0重量部に対して、有機過酸化物(D)を0.02〜
    0.1重量部、架橋助剤(E)を0.1〜0.6重量部
    配合することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の改質ポリプロピレン樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ポリプロピレン(A)がプロピレン・エ
    チレンブロック共重合体またはホモポリプロピレン、オ
    レフィン系共重合ゴム(B)がエチレン・プロピレン・
    ジエン共重合ゴムまたはプロピレン・エチレン共重合ゴ
    ム、無機フィラー(C)がタルク、架橋助剤(E)がジ
    ビニルベンゼンであることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の改質ポリプロピレン樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 改質ポリプロピレン樹脂組成物のメルト
    フローレートが70〜120g/10分であることを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の改質ポリ
    プロピレン樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 (A)230℃におけるメルトフローレ
    ートが10〜70g/10分のポリプロピレン50〜9
    0重量部と、 (B)オレフィン系共重合ゴム0〜25重量部と、 (C)無機フィラー5〜40重量部との合計100重量
    部に対して、 (D)有機過酸化物0.01〜0.2重量部および (E)架橋助剤0.05〜1重量部を配合したポリプロ
    ピレン樹脂組成物を、二軸押出機を用いて、スクリュウ
    前段温度が120〜200℃、後段温度が180〜27
    0℃で、かつ後段温度を前段温度より高温にして溶融混
    練することを特徴とする請求項1または2記載の改質ポ
    リプロピレン樹脂組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 スクリュウ前段温度が140〜160
    ℃、後段温度が200〜260℃であることを特徴とす
    る請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1または2記載の改質ポリプロピ
    レン樹脂組成物からなることを特徴とするモールドスタ
    ンピング用成形材。
  10. 【請求項10】 請求項1または2記載の改質ポリプロ
    ピレン樹脂組成物を射出成形して得られたことを特徴と
    する射出成形品。
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