JP3464645B2 - 無線受信装置 - Google Patents

無線受信装置

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JP3464645B2 JP2000261816A JP2000261816A JP3464645B2 JP 3464645 B2 JP3464645 B2 JP 3464645B2 JP 2000261816 A JP2000261816 A JP 2000261816A JP 2000261816 A JP2000261816 A JP 2000261816A JP 3464645 B2 JP3464645 B2 JP 3464645B2
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    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数オフセット
を補償する無線受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、受信側装置において、送信側装置
(例えば基地局装置)と受信側装置(例えば通信端末装
置)におけるキャリア周波数のずれを補償するための処
理(以下「周波数オフセット補償」という。)がなされ
ている。
【0003】以下、従来の周波数オフセット補償を行う
無線受信装置について、図8〜図10を参照して説明す
る。図8は、周波数オフセット補償を行う無線受信装置
に対して送信される既知シンボルの様子を示す模式図で
ある。図9は、従来の周波数オフセット補償を行う無線
受信装置の構成を示すブロック図である。図10は、従
来の周波数オフセット補償を行う無線受信装置により受
信されるパスにおける既知シンボルのタイミングの様子
を示す模式図である。
【0004】送信側装置(図示しない)は、図8に示す
ように、それぞれCodeAおよびCodeBにより拡
散された既知シンボル11および既知シンボル12を含
む信号を送信する。ただし、CodeAおよびCode
Bのコード長を、それぞれt CAおよびtCBとし、既知シ
ンボル11と既知シンボル12との間隔をtgapとす
る。
【0005】送信側装置により送信された信号は、図9
に示す無線受信装置によりアンテナ21を介して受信さ
れる。図9において、アンテナ21により受信された信
号(受信信号)は、受信RF部22により、キャリア周
波数の信号からベースバンド信号に変換される。このと
き、受信RF部22では後述する水晶発振器38からの
ローカル信号が用いられる。受信RF部22からA/D
変換器23およびA/D変換器24に対しては、それぞ
れ、ベースバンド信号の同相成分(I−ch)および直
交成分(Q−ch)が出力される。
【0006】I−chのベースバンド信号およびQ−c
hのベースバンド信号は、それぞれ、A/D変換器23
およびA/D変換器24により、ディジタル信号に変換
される。ディジタル信号に変換されたI−chのベース
バンド信号およびQ−chのベースバンド信号は、サー
チャー25、逆拡散器26および逆拡散器27に出力さ
れる。
【0007】サーチャー25では、ディジタル信号に変
換されたベースバンド信号と既知コードであるCode
Aとの相関がとられることにより、図10に示すよう
に、相関値の電力が最大となるコードタイミング(すな
わち各パスのタイミング)が検出される。また、サーチ
ャー25では、検出されたコードタイミングを用いて、
CodeBのタイミングが検出される。例えば、Cod
eAのパス1とパス2のタイミング差をtpとすると、
パス1のCodeBのタイミングは、tA+tgapとな
り、パス2のCodeBのタイミングは、tA+tgap
pとなる。このように、検出されたCodeAのタイ
ミングに基づいて、CodeBのタイミングもまた算出
される。以上のようにして、サーチャー25では、逆拡
散器26および逆拡散器27における逆拡散タイミング
と、チャネル推定部28におけるパイロットタイミング
と、RAKE合成部29のパスタイミングが算出され
る。
【0008】サーチャー25から逆拡散器26に対して
は、パス1のCodeAおよびCodeBのタイミング
が出力され、サーチャー25から逆拡散器27に対して
は、パス2のCodeAおよびCodeBのタイミング
が出力される。また、サーチャー25からチャネル推定
部28に対しては、パス1のCodeAおよびCode
Bのタイミング、ならびに、パス2のCodeAおよび
CodeBのタイミングが出力される。さらに、サーチ
ャー25からRAKE合成部29に対しては、パス1の
タイミングおよびパス2のタイミングが出力される。
【0009】逆拡散器26では、I−chのベースバン
ド信号に対するCodeAおよびCodeBを用いた逆
拡散処理が、それぞれ、サーチャー25からのパス1の
CodeAおよびCodeBのタイミングに基づいてな
される。同様に、Q−chのベースバンド信号に対する
CodeAおよびCodeBを用いた逆拡散処理が、そ
れぞれ、サーチャー25からのパス1のCodeAおよ
びCodeBのタイミングに基づいてなされる。また、
逆拡散器26では、I−chおよびQ−chのベースバ
ンド信号に対する所定の拡散符号(本無線受信装置に割
り当てられた拡散符号)を用いた逆拡散処理がなされ
る。逆拡散処理後のI−chおよびQ−chのベースバ
ンド信号は、チャネル推定部28およびRAKE合成部
29に出力される。
【0010】逆拡散器27では、I−chのベースバン
ド信号に対するCodeAおよびCodeBを用いた逆
拡散処理が、それぞれ、サーチャー25からのパス2の
CodeAおよびCodeBのタイミングに基づいてな
される。同様に、Q−chのベースバンド信号に対する
CodeAおよびCodeBを用いた逆拡散処理が、そ
れぞれ、サーチャー25からのパス2のCodeAおよ
びCodeBのタイミングに基づいてなされる。また、
逆拡散器27では、I−chおよびQ−chのベースバ
ンド信号に対する所定の拡散符号(本無線受信装置に割
り当てられた拡散符号)を用いた逆拡散処理がなされ
る。逆拡散処理後のI−chおよびQ−chのベースバ
ンド信号は、チャネル推定部28およびRAKE合成部
29に出力される。
【0011】チャネル推定部28では、サーチャー25
からのパス1のCodeAおよびCodeBのタイミン
グに基づいて、逆拡散器26からの逆拡散処理後のI−
chおよびQ−chのベースバンド信号のうち、既知シ
ンボル11および既知シンボル12に対応する信号が取
り出される。この取り出された信号を用いてパス1のチ
ャネル推定値が算出される。同様に、サーチャー25か
らのパス2のCodeAおよびCodeBのタイミング
に基づいて逆拡散器27からの逆拡散処理後のI−ch
およびQ−chのベースバンド信号のうち、既知シンボ
ル11および既知シンボル12に対応する信号が取り出
される。この取り出された信号を用いてパス2のチャネ
ル推定値が算出される。チャネル推定部28により算出
されたパス1およびパス2のチャネル推定値は、RAK
E合成部29に出力される。
【0012】RAKE合成部29では、まず、逆拡散器
26からのI−chおよびQ−chの逆拡散処理後のベ
ースバンド信号に対して、チャネル推定部28からのパ
ス1のチャネル推定値の逆特性が乗算され、逆拡散器2
7からのI−chおよびQ−chの逆拡散処理後のベー
スバンド信号に対して、チャネル推定部28からのパス
2のチャネル推定値の逆特性が乗算される。さらに、チ
ャネル推定値の逆特性が乗算されたパス1のI−chお
よびQ−chの逆拡散処理後のベースバンド信号と、チ
ャネル推定値の逆特性が乗算されたパス2のI−chお
よびQ−chの逆拡散処理後のベースバンド信号とは、
サーチャー25からのパス1およびパス2のタイミング
に基づいて、RAKE合成される。
【0013】RAKE合成後のI−chおよびQ−ch
のベースバンド信号は、復調部30に出力される。復調
部30では、RAKE合成後のI−chおよびQ−ch
のベースバンド信号に対する復調処理がなされることに
より、受信データが得られる。
【0014】また、RAKE合成後のI−chのベース
バンド信号は、複素相関演算部33に出力されるととも
に、遅延部31によりtAB(=tCA/2+tgap+tCB
/2;図8参照)だけ遅延された後複素相関演算部33
に出力される。同様に、RAKE合成後のQ−chのベ
ースバンド信号は、複素相関演算部33に出力されると
ともに、遅延部32によりtAB(=tCA/2+tgap
CB/2)だけ遅延された後複素相関演算部33に出力
される。
【0015】複素相関演算部33では、RAKE合成部
29からのRAKE合成後のI−chのベースバンド信
号と、遅延部31からのtABだけ遅延されたRAKE合
成後のI−chのベースバンド信号と、を用いた複素相
関処理がなされる。また、RAKE合成部29からのR
AKE合成後のQ−chのベースバンド信号と、遅延部
32からのtABだけ遅延されたRAKE合成後のQ−c
hのベースバンド信号と、を用いた複素相関処理がなさ
れる。I−chおよびQ−chについての複素相関処理
後の信号は、位相推定部34に出力される。
【0016】位相推定部34では、複素相関演算部33
からのI−chおよびQ−chについての複素相関処理
後の信号を用いて、単位時間当りの位相回転量が算出さ
れる。平滑化部35では、位相推定部34により算出さ
れた位相回転量を用いて、周波数オフセットが算出され
る。算出された周波数オフセットは、制御電圧変換部3
6に出力される。
【0017】制御電圧変換部36では、算出された周波
数オフセットは、水晶発振器38に対する制御電圧に変
換される。この制御電圧は、D/A変換器37によりア
ナログ信号に変換された後、水晶発振器38に出力され
る。これにより、水晶発振器38におけるローカル信号
の周波数が制御される。以上のようにして周波数オフセ
ット補償がなされる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
周波数オフセット補償を行う無線受信装置においては、
次のような問題がある。すなわち、従来の周波数オフセ
ット補償を行う無線受信装置においては、RAKE合成
後のベースバンド信号を用いて位相回転量を推定してい
るので、特に高速移動に起因してドップラ周波数が高く
なっている場合には、推定される位相回転量の精度が低
くなるという問題がある。例えば、図11に示すよう
に、スロットの中心部に配置された既知シンボルを用い
てチャネル推定値を算出し、このチャネル推定値を上記
スロット間において共通に適用した場合には、チャネル
推定区間から離れるほどチャネル推定値の精度が劣化す
るので、RAKE合成後のベースバンド信号の精度が劣
化する。この結果、推定される位相回転量の精度が低く
なる。換言すれば、推定される位相回転量の精度は、R
AKE合成後のベースバンド信号を用いたチャネル推定
精度に依存することになる。
【0019】推定される位相回転量の精度が低下する要
因について、さらに図12および図13を参照して説明
する。図12は、従来の周波数オフセット補償を行う無
線受信装置により受信された信号における位相回転量の
様子を示す模式図である。図13は、従来の周波数オフ
セット補償を行う無線受信装置における複素相関処理さ
れる信号の様子を示す模式図である。
【0020】図12において、まずパス1に着目する
と、チャネル推定部28によるチャネル推定は各パス毎
に行われるので、CodeAにより得られるチャネル推
定値とCodeBにより得られるチャネル推定値とは略
同一(Δθ1ch)となる。CodeAを用いた逆拡散処
理により得られたベースバンド信号(以下単に「Cod
eAのベースバンド信号」という。)は、送信信号に対
して、フェージングによる位相変動量(Δθ1fad)だ
け回転している。CodeBを用いた逆拡散処理により
得られたベースバンド信号(以下単に「CodeBのベ
ースバンド信号」という。)は、CodeAのベースバ
ンド信号に対して、ΔθABだけ回転する。
【0021】一方、パス2に着目すると、CodeAの
ベースバンド信号は、パス1とパス2の伝搬路が異なる
ことに起因して、パス1のCodeAのベースバンド信
号に対して、位相回転量(Δθp)およびフェージング
による位相変動量(Δθ2fad)だけ回転している。な
お、位相回転量(Δθp)は、パス1とパス2との間の
時間差(tp)に対応する位相回転量である。Code
Bのベースバンド信号は、パス1のCodeAのベース
バンド信号に対してさらに、ΔθABだけ回転する。
【0022】次に、RAKE合成部29により得られる
RAKE合成後のベースバンド信号に着目すると、Co
deAのRAKE合成後のベースバンド信号(すなわ
ち、パス1のCodeAのベースバンド信号とパス2の
CodeAのベースバンド信号とがRAKE合成された
ベースバンド信号)は、チャネル推定誤差(Δθch_err
A)を含んだ信号となる。同様に、CodeBのRAK
E合成後のベースバンド信号(すなわち、パス1のCo
deBのベースバンド信号とパス2のCodeBのベー
スバンド信号とがRAKE合成されたベースバンド信
号)は、チャネル推定誤差(Δθch_errB)と算出すべ
き周波数オフセットによる位相回転量(ΔθA B)とを含
んだ信号となる。
【0023】すなわち、図13に示すように、チャネル
推定誤差を含んだCodeAおよびCodeBのRAK
E合成後のベースバンド信号を用いて、複素相関処理を
行うので、この複素相関処理により得られる信号には、
チャネル推定誤差が含まれることになる。よって、最終
的に求められる周波数オフセットによる位相回転量に
は、チャネル推定誤差すなわち(Δθch_errA+Δθ
ch_errB)分の誤差が含まれる。この結果、チャネル推
定精度が劣化する高速移動時には、特に周波数オフセッ
トによる位相回転量の推定誤差が劣化するので、復調信
号の品質が劣化することになる。
【0024】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、高速移動時においても正確に周波数オフセット
による位相回転量を推定する無線受信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の無線受信装置
は、受信信号に対して逆拡散処理を行うことにより所定
パスの受信信号を取り出す逆拡散手段と、逆拡散後の信
号をRAKE合成するRAKE合成手段と、逆拡散処理
後であってRAKE合成前の前記所定パスの受信信号に
対して複素相関処理を行う複素相関処理手段と、複素相
関処理されたすべての所定パスの受信信号を合成して合
成信号を生成するパス合成手段と、生成された合成信号
を用いて前記受信信号における位相回転量を算出する位
相回転量算出手段と、を具備する構成を採る。また、
発明の無線受信装置は、複素相関処理手段は、RAKE
合成前の前記所定パスの受信信号に対して、前記所定パ
ス単位で複素相関処理を行う構成を採る。
【0026】この構成によれば、各パスの複素相関処理
後の信号および合成された信号には、RAKE合成に起
因するチャネル推定誤差が含まれないので、精度の良い
位相回転量を得ることができる。
【0027】本発明の無線受信装置は、位相回転量算出
手段が、算出された位相回転量に対して平滑化処理を行
う平滑化手段を具備し、平滑化された位相回転量を新た
な位相回転量とする構成を採る。
【0028】この構成によれば、雑音による位相回転量
の推定精度の誤差を抑圧することができる。
【0029】本発明の無線受信装置は、位相回転量算出
手段が、生成された合成信号に対して平滑化処理を行う
平滑化手段を具備し、平滑化処理された合成信号を用い
て位相回転量を算出する構成を採る。
【0030】この構成によれば、各パスの複素相関処理
後の受信信号が合成される前に、複素相関処理後の各受
信信号に対して平滑化処理を行うことにより、さらに雑
音による位相回転量の推定精度の誤差を抑圧することが
できる。
【0031】本発明の無線受信装置は、上記構成におい
て、位相回転量算出手段により算出された位相回転量を
用いて周波数オフセットを算出する周波数オフセット算
出手段と、算出された周波数オフセットに基づいてロー
カル信号の周波数を制御して、受信信号における周波数
オフセットを補償する補償手段と、を具備する構成を採
る。
【0032】この構成によれば、高精度な位相回転量に
基づいて算出された周波数オフセットを用いて、受信信
号における周波数オフセットを補償するので、受信信号
の精度の劣化を防止することができる。
【0033】本発明の無線受信装置は、位相回転量算出
手段により算出された位相回転量を用いて周波数オフセ
ットを算出する周波数オフセット算出手段と、算出され
た周波数オフセットを用いて受信信号に対してディジタ
ル演算処理を行うことにより、前記受信信号における周
波数オフセットを補償する補償手段と、を具備する構成
を採る。
【0034】この構成によれば、ソフト処理により周波
数オフセットを補償することが可能となるので、周波数
オフセットの補償精度を水晶発振器に対する制御電圧に
よる補正精度と無関係とすることができる。また、水晶
発振器における部品のバラツキ等に起因する受信品質の
劣化を防止することができる。
【0035】本発明の無線受信装置は、逆拡散手段は、
全ブランチの受信信号から所定パスの受信信号を取り出
す構成を採る。
【0036】この構成によれば、パスダイバーシチ効果
とスペースダイバーシチ効果により、周波数オフセット
の推定精度を劣化させる要因となる雑音をさらに抑圧す
ることができる。
【0037】本発明の通信端末装置は、上記いずれかの
無線受信装置を備えた構成を採る。
【0038】この構成によれば、高精度な位相回転量を
推定する無線受信装置を備えることにより、良好な通信
を行うことが可能な通信端末装置を提供することができ
る。
【0039】
【0040】
【0041】本発明の無線受信方法は、受信信号に対し
て逆拡散処理を行うことにより所定パスの受信信号を取
り出す逆拡散工程と、逆拡散後の信号をRAKE合成す
るRAKE合成工程と、逆拡散処理後であってRAKE
合成前の前記所定パスの受信信号に対して複素相関処理
を行う複素相関処理工程と、複素相関処理されたすべて
の所定パスの受信信号を合成して合成信号を生成するパ
ス合成工程と、生成された合成信号を用いて前記受信信
号における位相回転量を算出する位相回転量算出工程
と、を具備する。
【0042】この方法によれば、各パスの複素相関処理
後の信号および合成された信号には、RAKE合成に起
因するチャネル推定誤差が含まれないので、精度の良い
位相回転量を得ることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明者は、RAKE合成後のベ
ースバンド信号には、チャネル推定値の逆特性が乗算さ
れることに起因するチャネル推定誤差が含まれているた
めに、RAKE合成後のベースバンド信号を用いて推定
した位相回転量の精度が劣化することに着目し、RAK
E合成前のベースバンド信号(すなわち、ベースバンド
信号を用いて推定されたチャネル推定値の逆特性が乗算
される前の、ベースバンド信号)を用いることにより、
高精度な位相回転量を推定できることを見出し本発明を
するに至った。
【0044】すなわち、本発明の骨子は、受信信号(ベ
ースバンド信号)を用いて推定されたチャネル推定値の
逆特性が乗算される前の、上記受信信号に対して、複素
相関処理を行って上記受信信号における位相回転量を推
定するようにしたことである。
【0045】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1にかか
る無線受信装置の構成を示すブロック図である。なお、
図1には、一例として、2つのパスの受信信号を扱うと
ともに、通信相手により1スロットにおいてそれぞれC
odeAおよびCodeBで拡散された2つの既知シン
ボルを受信する場合の構成が示されている。
【0046】図1において、受信RF部102は、後述
する水晶発振器122からのローカル信号を用いて、ア
ンテナ101により受信された信号(受信信号)をベー
スバンド信号に変換し、I−chおよびQ−chのベー
スバンド信号をそれぞれA/D変換器103およびA/
D変換器104に出力する。
【0047】A/D変換器103(A/D変換器10
4)は、I−ch(Q−ch)のベースバンド信号を、
ディジタル信号に変換してサーチャー105、逆拡散器
106および逆拡散器107に出力する。
【0048】サーチャー105は、I−chおよびQ−
chのベースバンド信号を用いて、逆拡散器106およ
び逆拡散器107における逆拡散タイミング、チャネル
推定部108におけるパイロットタイミング、および、
RAKE合成部109におけるパスタイミングを検出す
る。このサーチャー105は、検出した逆拡散タイミン
グを逆拡散器106および逆拡散器107に出力し、検
出したパイロットタイミングをチャネル推定部108に
出力し、検出したパスタイミングをRAKE合成部10
9に出力する。
【0049】逆拡散器106(逆拡散器107)は、サ
ーチャー105からの逆拡散タイミングに基づいて、I
−chおよびQ−chのベースバンド信号に対して逆拡
散処理を行い、逆拡散処理後のI−chのベースバンド
信号を、RAKE合成部109、複素相関部115(複
素相関部116)および遅延部111(遅延部113)
に出力し、逆拡散処理後のQ−chのベースバンド信号
を、RAKE合成部109、複素相関部115(複素相
関部116)および遅延部112(遅延部114)に出
力する。
【0050】チャネル推定部108は、サーチャー10
5からのパイロットタイミングに基づいて、逆拡散器1
06および逆拡散器107からの逆拡散処理後のベース
バンド信号を用いてチャネル推定値を算出し、算出した
チャネル推定値をRAKE合成部109に出力する。
【0051】RAKE合成部109は、サーチャー10
5からのパスタイミングに基づいて、逆拡散器106お
よび逆拡散器107からの逆拡散処理後のベースバンド
信号に対してチャネル推定部108からのチャネル推定
値の逆特性を乗算し、逆特性が乗算されたベースバンド
信号をRAKE合成する。復調部110は、RAKE合
成されたベースバンド信号に対する復調処理を行う。
【0052】遅延部111(遅延部112)は、逆拡散
器106により逆拡散処理されたI−ch(Q−ch)
のベースバンド信号を遅延させた後、複素相関部115
に出力する。同様に、遅延部113(遅延部114)
は、逆拡散器107により逆拡散されたI−ch(Q−
ch)のベースバンド信号を遅延させた後、複素相関部
116に出力する。
【0053】複素相関部115は、逆拡散器106によ
り逆拡散処理されたI−ch(Q−ch)のベースバン
ド信号と、遅延部111(遅延部112)により遅延さ
れたI−ch(Q−ch)のベースバンド信号とを用い
て、複素相関処理を行う。複素相関部116は、逆拡散
器107により逆拡散処理されたI−ch(Q−ch)
のベースバンド信号と、遅延部113(遅延部114)
により遅延されたI−ch(Q−ch)のベースバンド
信号とを用いて、複素相関処理を行う。
【0054】パス合成部117は、複素相関部115お
よび複素相関部116により複素相関処理された信号を
合成し、合成した信号を位相推定部118に出力する。
位相推定部118は、パス合成部117により合成され
た信号を用いて単位時間当りの位相回転量を算出する。
平滑化部119は、算出された単位時間当りの位相回転
量を用いて周波数オフセットを算出する。制御電圧変換
部120は、算出された周波数オフセットを水晶発振器
122に対する制御電圧に変換する。D/A変換器12
1は、変換された制御電圧をアナログ信号に変換して水
晶発振器122に出力する。水晶発振器122は、D/
A変換器121からの制御電圧に制御されて、ローカル
信号を受信RF部102に出力する。
【0055】次いで、上記構成を有する無線受信装置の
動作について、さらに図2を参照して説明する。図2
は、本発明の実施の形態1にかかる無線受信装置により
受信されるパスにおける既知シンボルのタイミングの様
子を示す模式図である。本無線受信装置の通信相手は、
図8に示したように、それぞれCodeAおよびCod
eBにより拡散された既知シンボル11および既知シン
ボル12を含む信号を送信する。
【0056】通信相手により送信された信号は、図1に
示す無線受信装置によりアンテナ101を介して受信さ
れる。図1において、アンテナ101により受信された
信号(受信信号)は、受信RF部102により、キャリ
ア周波数の信号からベースバンド信号に変換される。こ
のとき、受信RF部102では水晶発振器122からの
ローカル信号が用いられる。受信RF部102からA/
D変換器103(A/D変換器104)に対しては、I
−ch(Q−ch)のベースバンド信号が出力される。
【0057】I−ch(Q−ch)のベースバンド信号
は、A/D変換器103(A/D変換器104)により
ディジタル信号に変換された後、サーチャー105、逆
拡散器106および逆拡散器107に出力される。
【0058】サーチャー105では、ベースバンド信号
と既知コードであるCodeAとの相関がとられること
により、図2に示すように、相関値の電力が最大となる
コードタイミングが検出される。また、サーチャー10
5では、検出されたコードタイミングを用いて、Cod
eBのタイミングが検出される。以上のようにして、サ
ーチャー105では、逆拡散器106および逆拡散器1
07における逆拡散タイミングと、チャネル推定部10
8におけるパイロットタイミングと、RAKE合成部1
09におけるパスタイミングが算出される。
【0059】サーチャー105から逆拡散器106およ
び複素相関部115に対しては、パス1のCodeAお
よびCodeBのタイミングが出力される。サーチャー
105から逆拡散器107および複素相関部116に対
しては、パス2のCodeAおよびCodeBのタイミ
ングが出力される。また、サーチャー105からチャネ
ル推定部108に対しては、パス1のCodeAおよび
CodeBのタイミング、ならびに、パス2のCode
AおよびCodeBのタイミングが出力される。さら
に、サーチャー105からRAKE合成部109に対し
て、パス1およびパス2のタイミングが出力される。
【0060】逆拡散器106では、I−chのベースバ
ンド信号に対するCodeAおよびCodeBを用いた
逆拡散処理が、それぞれ、サーチャー105からのパス
1のCodeAおよびCodeBのタイミングに基づい
てなされる。同様に、Q−chのベースバンド信号に対
するCodeAおよびCodeBを用いた逆拡散処理
が、それぞれ、サーチャー105からのパス1のCod
eAおよびCodeBのタイミングに基づいてなされ
る。また、逆拡散器106では、I−chおよびQ−c
hのベースバンド信号に対する所定の拡散符号(本無線
受信装置に割り当てられた拡散符号)を用いた逆拡散処
理がなされる。
【0061】逆拡散器107では、I−chのベースバ
ンド信号に対するCodeAおよびCodeBを用いた
逆拡散処理が、それぞれ、サーチャー105からのパス
2のCodeAおよびCodeBのタイミングに基づい
てなされる。同様に、Q−chのベースバンド信号に対
するCodeAおよびCodeBを用いた逆拡散処理
が、それぞれ、サーチャー105からのパス2のCod
eAおよびCodeBのタイミングに基づいてなされ
る。また、逆拡散器107では、I−chおよびQ−c
hのベースバンド信号に対する所定の拡散符号を用いた
逆拡散処理がなされる。
【0062】逆拡散器106および逆拡散器107によ
り逆拡散処理されたI−chおよびQ−chのベースバ
ンド信号は、チャネル推定部108およびRAKE合成
部109に出力される。
【0063】チャネル推定部108では、サーチャー1
05からのパス1のCodeAおよびCodeBのタイ
ミングに基づいて、逆拡散器106からの逆拡散処理後
のI−chおよびQ−chのベースバンド信号のうち、
既知シンボル11および既知シンボル12に対応する信
号が取り出される。この取り出された信号を用いてパス
1のチャネル推定値が算出される。同様に、サーチャー
105からのパス2のCodeAおよびCodeBのタ
イミングに基づいて逆拡散器107からの逆拡散処理後
のI−chおよびQ−chのベースバンド信号のうち、
既知シンボル11および既知シンボル12に対応する信
号が取り出される。この取り出された信号を用いてパス
2のチャネル推定値が算出される。チャネル推定部10
8により算出されたパス1およびパス2のチャネル推定
値は、RAKE合成部109に出力される。
【0064】RAKE合成部109では、まず、逆拡散
器106からのI−chおよびQ−chの逆拡散処理後
のベースバンド信号に対して、チャネル推定部108か
らのパス1のチャネル推定値の逆特性が乗算され、逆拡
散器107からのI−chおよびQ−chの逆拡散処理
後のベースバンド信号に対して、チャネル推定部108
からのパス2のチャネル推定値の逆特性が乗算される。
さらに、チャネル推定値の逆特性が乗算されたパス1の
I−chおよびQ−chの逆拡散処理後のベースバンド
信号と、チャネル推定値の逆特性が乗算されたパス2の
I−chおよびQ−chの逆拡散処理後のベースバンド
信号とは、サーチャー105からのパス1およびパス2
のタイミングに基づいて、RAKE合成される。
【0065】RAKE合成後のI−chおよびQ−ch
のベースバンド信号は、復調部110に出力される。復
調部110では、RAKE合成後のI−chおよびQ−
chのベースバンド信号に対する復調処理がなされるこ
とにより、受信データが得られる。
【0066】一方、逆拡散器106により逆拡散処理さ
れたI−ch(Q−ch)のベースバンド信号は、複素
相関部115に出力されるとともに、遅延部111(遅
延部112)によりtAB(=tCA/2+tgap+tCB
2;図8参照)だけ遅延された後複素相関部115に出
力される。
【0067】逆拡散部107により逆拡散処理されたI
−ch(Q−ch)のベースバンド信号は、複素相関部
116に出力されるとともに、遅延部113(遅延部1
14)によりtABだけ遅延された後複素相関部116に
出力される。
【0068】複素相関部115では、逆拡散器106か
らの逆拡散処理後のI−ch(Q−ch)のベースバン
ド信号と、遅延部111(遅延部112)からのtAB
け遅延された逆拡散処理後のI−ch(Q−ch)のベ
ースバンド信号と、を用いた複素相関処理が、サーチャ
ー105からパス1のCodeAおよびCodeBのタ
イミングに基づいてなされる。パス1のI−chおよび
Q−chについての複素相関処理後の信号は、パス合成
部117に出力される。
【0069】複素相関部116では、逆拡散器106か
らの逆拡散処理後のI−ch(Q−ch)のベースバン
ド信号と、遅延部111(遅延部112)からのtAB
け遅延された逆拡散処理後のI−ch(Q−ch)のベ
ースバンド信号と、を用いた複素相関処理が、サーチャ
ー105からのパス2のCodeAおよびCodeBの
タイミングに基づいてなされる。パス2のI−chおよ
びQ−chについての複素相関処理後の信号は、パス合
成部117に出力される。
【0070】パス合成部117では、複素相関部115
からの複素相関処理後の信号と、複素相関部116から
の複素相関処理後の信号とが、I−ch毎およびQ−c
h毎にパス合成される。次に示す式により表現されるパ
ス合成後のI−chおよびQ−chの信号は、位相推定
部118に出力される。
【0071】
【数1】 ただし、Cest(n).iは、第nスロットにおけるパス
合成後のI−chの信号であり、Cest(n).qは、第
nスロットにおけるパス合成後のQ−chの信号であ
る。また、C(n,p).iは、第nスロットにおける
複素相関処理後のI−chの信号であり、C(n,
p).qは、第nスロットにおける複素相関処理後のQ
−chの信号である。
【0072】位相推定部118では、パス合成部117
により合成された信号を用いて、位相回転量が算出され
る。すなわち、第nスロットの位相回転量θest(n)
は、次に示す式により表現される。
【0073】
【数2】 平滑化部119では、位相推定部118によりスロット
単位で推定される位相回転量θest(n)に対する平滑
化処理が、次に示す式に従ってなされる。
【0074】
【数3】 ただし、αは忘却係数である。なお、平滑化処理とし
て、本実施の形態では重み付平均を用いているが、移動
平均や単純平均等を用いることも可能である。この平滑
化処理により、雑音による位相推定精度の誤差を抑圧す
ることができる。
【0075】さらに、平滑化部119では、平滑化処理
された位相回転量を用いて、補正すべき周波数オフセッ
トが算出される。この補正すべき周波数オフセットは、
制御電圧変換部120に出力される。
【0076】制御電圧変換部120では、補正すべき周
波数オフセットは、水晶発振器122における制御電圧
に変換される。この制御電圧は、D/A変換器121に
よりアナログ信号に変換された後、水晶発振器122に
出力される。水晶発振器122における周波数オフセッ
トは、このアナログ信号に変換された制御電圧により補
正される。以上のような閉ループの動作により、通信相
手と本無線受信装置におけるキャリア周波数のオフセッ
トが補正される。これにより、受信信号の品質を劣化さ
せる位相回転を抑圧することができる。
【0077】次いで、本実施の形態にかかる無線受信装
置により正確な位相回転量を推定できる要因について、
さらに図3および図4を参照して説明する。図3は、本
発明の実施の形態1にかかる無線受信装置により受信さ
れた信号における位相回転量の様子を示す模式図であ
る。図4は、本発明の実施の形態1にかかる無線受信装
置によるパス合成の様子を示す模式図である。
【0078】図3において、CodeAを用いた逆拡散
処理により得られたベースバンド信号(以下単に「Co
deAのベースバンド信号」という。)に着目すると、
パス1のCodeAのベースバンド信号は、送信信号に
対して、フェージングによる位相変動量(Δθ1fad
だけ回転している。一方、パス2のCodeAのベース
バンド信号は、パス1とパス2の伝搬路が異なることに
起因して、パス1のCodeAのベースバンド信号に対
して、位相回転量(Δθp)およびフェージングによる
位相変動量(Δθ2fad)だけ回転している。なお、位
相回転量(Δθp)は、パス1とパス2との間の時間差
(tp)に対応する位相回転量である。
【0079】次に、CodeBを用いた逆拡散処理によ
り得られたベースバンド信号(以下単に「CodeBの
ベースバンド信号」という。)に着目すると、パス1の
CodeBのベースバンド信号は、パス1のCodeA
のベースバンド信号に対して、さらにΔθABだけ回転し
ている。パス2のCodeBのベースバンド信号も、パ
ス2のCodeAのベースバンド信号に対して、さらに
ΔθABだけ回転している。
【0080】上記のようなパス1のCodeAのベース
バンド信号とCodeBのベースバンド信号を用いて、
複素相関部115で複素相関処理が行われることによ
り、図3に示すように、パス1についての複素相関処理
後の信号が得られる。同様に、上記のようなパス2のC
odeAのベースバンド信号とCodeBのベースバン
ド信号を用いて、複素相関部116で複素相関処理が行
われることにより、図3に示すように、パス2について
の複素相関処理後の信号が得られる。
【0081】すなわち、RAKE合成前のベースバンド
信号を用いて複素相関処理を行っているので、図3から
明らかなように、パス1およびパス2についての複素相
関処理後の信号には、従来方式に存在するチャネル推定
誤差(図12および図13に示したΔθch_errAおよび
Δθch_errB)が含まれていない。なお、パス1および
パス2についての複素相関処理後の信号には、位相回転
量の雑音による誤差が含まれている可能性がある。
【0082】この後、上記のようなパス1およびパス2
についての複素相関処理後の信号は、パス合成部117
により、図4に示すように、I−chおよびQ−ch毎
に合成される。パス合成後の信号は、パスダイバーシチ
の効果により、位相回転量の雑音による誤差が軽減され
たものとなる。このパス合成後の信号を用いて、上述し
たように、位相推定部118により位相回転量が推定さ
れる。図4に示すように、パス合成後の信号にもチャネ
ル推定誤差が含まれていないので、位相推定部118に
より推定される位相回転量は、精度の高いものとなる。
【0083】なお、図3および図4では、説明の簡略化
のために、受信信号が第1象限に存在している場合が示
されているが、本発明は、受信信号がいずれの象限に存
在している場合についても適用可能である。
【0084】このように、本実施の形態においては、逆
拡散処理後の各パスのベースバンド信号をRAKE合成
した信号(すなわち、逆拡散処理後の各パスのベースバ
ンド信号にチャネル推定値の逆特性を乗算した信号)を
用いて位相回転量を推定するのではなく、RAKE合成
前の逆拡散処理後のベースバンド信号(すなわち、逆拡
散処理後の信号であってチャネル推定値の逆特性が乗算
されていないベースバンド信号)を用いて各パス毎に複
素相関処理を行い、複素相関処理後の各パスの信号を合
成した信号を用いて位相回転量を推定している。このよ
うに位相回転量を推定すれば、各パスの複素相関処理後
の信号およびパス合成された信号には、RAKE合成に
起因するチャネル推定誤差が含まれないので、精度の良
い位相回転量を得ることができる。
【0085】したがって、本実施の形態によれば、高速
移動時であってもチャネル推定精度とは関係なく高精度
な位相回転量を推定することができるので、安定した周
波数オフセットの補償を行うことが可能となる。
【0086】(実施の形態2)本実施の形態では、パス
合成後の信号をI−chおよびQ−ch毎に平滑化し、
平滑化した各信号を用いて位相回転量を推定する場合に
ついて説明する。図5は、本発明の実施の形態2にかか
る無線受信装置の構成を示すブロック図である。なお、
図5における実施の形態1(図1)と同様の構成につい
ては、図1におけるものと同一の符号を付して詳しい説
明を省略する。
【0087】本実施の形態にかかる無線受信装置は、パ
ス合成部117の後の動作が実施の形態1にかかる無線
受信装置と異なる。すなわち、本実施の形態にかかる無
線受信装置は、実施の形態1にかかる無線受信装置にお
いて、位相推定部118および平滑化部119に代え
て、平滑化部501、平滑化部502および位相推定部
503を設けた構成を有する。
【0088】平滑化部501(平滑化部502)は、パ
ス合成部117によるパス合成後のI−ch(Q−c
h)の信号に平均化処理を行う。ここでは、平均化処理
としてスロット間における移動平均を用いるものとす
る。
【0089】平均化部501により移動平均された第n
スロットの信号(Cave(n).i)および平均化部50
2により移動平均された第nスロットの信号(C
ave(n).q)は、次に示す式により表現される。ただ
し、Nは移動平均長である。
【0090】
【数4】 位相推定部503は、平均化部501および平均化部5
02により移動平均された各信号を用いて位相回転量を
算出する。すなわち、位相推定部503により算出され
る第nスロットにおける位相回転量は、次に示す式によ
り表現される。
【0091】
【数5】 位相推定部503により算出された位相回転量は、制御
電圧変換部120に出力された後には、実施の形態1で
説明したものと同様の動作がなされる。
【0092】このように、本実施の形態においては、パ
ス合成後の信号をI−chおよびQ−ch毎に平滑化
し、平滑化した各信号を用いて位相回転量を算出してい
る。これにより、算出された位相回転量を平滑化する実
施の形態1に比べて、さらに雑音による位相推定精度の
劣化を抑制することができる。
【0093】また、過渡時には、平滑化部501および
平滑化部502における移動平均長Nを小さく設定する
ことにより、周波数の変化に高速に追随して周波数オフ
セットを推定できるとともに、定常時には、上記Nを大
きく設定することにより、伝搬路に適応して周波数オフ
セットを推定できる。なお、本実施の形態では、平滑化
処理として、移動平均を用いた場合について説明した
が、重み付け平均や単純平均等を用いることも可能であ
る。
【0094】(実施の形態3)本実施の形態では、周波
数オフセットの補償をソフト処理により実現する場合に
ついて説明する。図6は、本発明の実施の形態3にかか
る無線受信装置の構成を示すブロック図である。なお、
図6における実施の形態1(図1)と同様の構成につい
ては、図1におけるものと同一の符号を付して詳しい説
明を省略する。
【0095】本実施の形態にかかる無線受信装置は、実
施の形態1にかかる無線受信装置において、A/D変換
器103およびA/D変換器104とサーチャー105
との間に補償部601を設け、制御電圧変換部120、
D/A変換器121および水晶発振器122を除去し、
位相ベクトル変換部602を設けた構成を有する。
【0096】位相ベクトル変換部602は、平滑化部1
19により平滑化処理された第nスロットの位相回転量
(φest(n)[ラジアン])を位相回転ベクトルに変
換する。位相ベクトル変換部602により算出される位
相回転ベクトル、すなわち、I−chの位相回転ベクト
ル(rot(n).i)およびQ−chの位相回転ベク
トル(rot(n).q)は、次に示す式により表現さ
れる。ただし、Kは一度に補償する補償単位である。
【0097】
【数6】 補償部601は、A/D変換器103およびA/D変換
器104からのI−chおよびQ−chのベースバンド
信号に対して、位相ベクトル変換部602により変換さ
れたI−chおよびQ−chの位相回転ベクトルを用い
た周波数オフセット補償の補償を行う。すなわち、A/
D変換器103からの第nスロット、kサンプルのベー
スバンド信号をs(n,k).iとし、A/D変換器1
04からの第nスロット、kサンプルのベースバンド信
号をs(n,k).qとすると、補償部601により補
償されたI−chのベースバンド信号(sc(n,
k).i)およびQ−chのベースバンド信号(sc
(n,k).q)は、次に示す式により表現される。
【0098】
【数7】 補償部601により補償されたI−chおよびQ−ch
のベースバンド信号は、以後、実施の形態1で説明した
ような処理がなされる。
【0099】上述した実施の形態1および実施の形態2
では、通信相手と本無線受信装置との水晶発振器の精度
が同一となるように、受信RF部102に用いられるキ
ャリア周波数を直接制御して、周波数オフセットによる
位相回転を補償している。一方、本実施の形態では、周
波数オフセットによる位相回転をベースバンド信号のデ
ィジタル信号処理を用いて補償している。これにより、
本実施の形態によれば、DSP等でのソフト処理により
周波数オフセットを補償することが可能となるので、周
波数オフセットの補償精度を水晶発振器に対する制御電
圧による補正精度と無関係とすることができる。また、
水晶発振器における部品のバラツキ等に起因する受信品
質の劣化を防止することができる。
【0100】なお、本実施の形態においては、実施の形
態1にかかる無線受信装置における周波数オフセットの
補償をソフト処理により実現する場合について説明した
が、実施の形態2にかかる無線受信装置における周波数
オフセットの補償をソフト処理により実現することも可
能であることはいうまでもない。この場合には、上記効
果に加えて、位相推定精度の劣化を抑制できるという効
果も得られる。
【0101】また、上記実施の形態1〜実施の形態3に
おいては、扱うパスの数を2つとした場合について説明
したが、本発明は、扱うパスの数を3つ以上とした場合
および扱うパスの数を1つとした場合にも適用可能なも
のである。扱うパスの数を1つとした場合には、図1、
図5および図6において、RAKE合成部109、逆拡
散器107、遅延部113、遅延部114、複素相関部
116およびパス合成部117を除去すればよい。な
お、この場合には、複素相関部115による複素相関処
理後の信号を用いて位相推定部118により、位相回転
量を推定することが可能であり、また、逆拡散器106
により逆拡散処理されたベースバンド信号に対して、チ
ャネル推定部108からのチャネル推定値の逆特性を乗
算した後、逆特性が乗算されたベースバンド信号を用い
て復調部110により受信データを取り出すことが可能
である。
【0102】(実施の形態4)本実施の形態では、実施
の形態1〜実施の形態3において、スペースダイバーシ
チを採用する場合について説明する。スペースダイバー
シチは、実施の形態1〜実施の形態3のいずれにも適用
することが可能なものであるが、まず、スペースダイバ
ーシチを実施の形態1に適用した場合について説明す
る。
【0103】図7は、本発明の実施の形態4にかかる無
線受信装置の構成を示すブロック図である。なお、図7
における実施の形態1(図1)と同様の構成について
は、図1におけるものと同一の符号を付して詳しい説明
を省略する。
【0104】本実施の形態にかかる無線受信装置は、実
施の形態1にかかる無線受信装置において、複数ブラン
チ(ここでは一例として2ブランチ)の受信系を設ける
とともに、パス合成部117に代えてパス&ブランチ合
成部701を設けた構成を有する。なお、受信系とは、
アンテナ101、受信RF部102、A/D変換器10
2、A/D変換器103、サーチャー105、逆拡散器
106、逆拡散器107、遅延部111〜114、複素
相関部115および複素相関部116を含むものであ
る。
【0105】パス&ブランチ合成部701は、次の式に
示すように、I−chおよびQ−ch毎にパスとブラン
チの合成を行う。ただし、第nスロット、brブラン
チ、第pパスの複素相関器111〜114の出力信号を
C(n,br,p)とする。
【0106】
【数8】 パス&ブランチ合成部701は、上式により、第nスロ
ットの周波数オフセットによる位相回転量ベクトルC
est(n).i、Cest(n).qを算出する。
【0107】このように、本実施の形態によれば、パス
ダイバーシチ効果とスペースダイバーシチ効果により、
周波数オフセットの推定精度を劣化させる要因となる雑
音を抑圧することができる。特に、雑音抑圧に必要とな
る十分な平均長をとれないバースト的な受信を行う際に
おいては、受信信号にパスダイバーシチ効果とスペース
ダイバーシチ効果の両方が反映されるので、受信信号の
サンプル数が少なくとも、受信信号における雑音を十分
に抑圧することができる。
【0108】なお、スペースダイバーシチを実施の形態
2(図5)に適用した場合には、パス&ブランチ合成部
により得られた信号をI−chおよびQ−ch毎に平滑
化し、平滑化した各信号を用いて位相回転量を推定する
ことにより、上記効果に加えて、雑音による位相推定精
度の劣化を抑圧できる効果を得ることができる。これに
より、バースト的な受信を行う際においても、より安定
した周波数オフセット推定精度を保ちつつ、安定した受
信品質を得ることができる。
【0109】さらに、スペースダイバーシチを実施の形
態3(図6)に適用した場合には、周波数オフセットに
よる位相回転をベースバンド信号に対するディジタル信
号処理を用いて補償することにより、上記効果に加え
て、周波数オフセットの補償精度を水晶発振器に対する
制御電圧による補正精度と無関係とする効果、およ
び、、水晶発振器における部品のバラツキ等に起因する
受信品質の劣化を防止できる。この場合において、パス
&ブランチ合成部により得られた信号をI−chおよび
Q−ch毎に平滑化し、平滑化した各信号を用いて位相
回転量を推定する際には、上記効果に加えて、雑音によ
る位相推定精度の劣化を抑圧できる効果を得ることも可
能となる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受信信号(ベースバンド信号)を用いて推定されたチャ
ネル推定値の逆特性が乗算される前の、上記受信信号に
対して、複素相関処理を行って上記受信信号における位
相回転量を推定するので、高速移動時においても正確に
周波数オフセットによる位相回転量を推定する無線受信
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる無線受信装置の
構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1にかかる無線受信装置に
より受信されるパスにおける既知シンボルのタイミング
の様子を示す模式図
【図3】本発明の実施の形態1にかかる無線受信装置に
より受信された信号における位相回転量の様子を示す模
式図
【図4】本発明の実施の形態1にかかる無線受信装置に
よるパス合成の様子を示す模式図
【図5】本発明の実施の形態2にかかる無線受信装置の
構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態3にかかる無線受信装置の
構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態4にかかる無線受信装置の
構成を示すブロック図
【図8】周波数オフセット補償を行う無線受信装置に対
して送信される既知シンボルの様子を示す模式図
【図9】従来の周波数オフセット補償を行う無線受信装
置の構成を示すブロック図
【図10】従来の周波数オフセット補償を行う無線受信
装置により受信されるパスにおける既知シンボルのタイ
ミングの様子を示す模式図
【図11】従来の周波数オフセット補償を行う無線受信
装置によるチャネル推定精度の様子を示す模式図
【図12】従来の周波数オフセット補償を行う無線受信
装置により受信された信号における位相回転量の様子を
示す模式図
【図13】従来の周波数オフセット補償を行う無線受信
装置における複素相関処理される信号の様子を示す模式
【符号の説明】
105 サーチャー 106,107 逆拡散器 108 チャネル推定部 111〜114 遅延部 115,116 複素相関部 117 パス合成部 118,503 位相推定部 119,501,502 平滑化部 120 制御電圧変換部 121 D/A変換器 122 水晶発振器 601 補償部 602 位相ベクトル変換部 701 パス&ブランチ合成部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 13/00 - 13/06 H04B 1/69 - 1/713 H04L 27/00 - 27/38

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号に対して逆拡散処理を行うこと
    により所定パスの受信信号を取り出す逆拡散手段と、
    拡散後の信号をRAKE合成するRAKE合成手段と、
    逆拡散処理後であってRAKE合成前の前記所定パスの
    受信信号に対して複素相関処理を行う複素相関処理手段
    と、複素相関処理されたすべての所定パスの受信信号を
    合成して合成信号を生成するパス合成手段と、生成され
    た合成信号を用いて前記受信信号における位相回転量を
    算出する位相回転量算出手段と、を具備することを特徴
    とする無線受信装置。
  2. 【請求項2】 複素相関処理手段は、RAKE合成前の
    前記所定パスの受信信号に対して、前記所定パス単位で
    複素相関処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    無線受信装置。
  3. 【請求項3】 位相回転量算出手段は、算出された位相
    回転量に対して平滑化処理を行う平滑化手段を具備し、
    平滑化された位相回転量を新たな位相回転量とすること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線受信
    装置。
  4. 【請求項4】 位相回転量算出手段は、生成された合成
    信号に対して平滑化処理を行う平滑化手段を具備し、平
    滑化処理された合成信号を用いて位相回転量を算出する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線
    受信装置。
  5. 【請求項5】 位相回転量算出手段により算出された位
    相回転量を用いて周波数オフセットを算出する周波数オ
    フセット算出手段と、算出された周波数オフセットに基
    づいてローカル信号の周波数を制御して、受信信号にお
    ける周波数オフセットを補償する補償手段と、を具備す
    ることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに
    記載の無線受信装置。
  6. 【請求項6】 位相回転量算出手段により算出された位
    相回転量を用いて周波数オフセットを算出する周波数オ
    フセット算出手段と、算出された周波数オフセットを用
    いて受信信号に対してディジタル演算処理を行うことに
    より、前記受信信号における周波数オフセットを補償す
    る補償手段と、を具備することを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のいずれかに記載の無線受信装置。
  7. 【請求項7】 逆拡散手段は、全ブランチの受信信号か
    ら所定パスの受信信号を取り出すことを特徴とする請求
    項1から請求項6のいずれかに記載の無線受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の無線受信装置を備えたことを特徴とする通信端末装
    置。
  9. 【請求項9】 受信信号に対して逆拡散処理を行うこと
    により所定パスの受信信号を取り出す逆拡散工程と、
    拡散後の信号をRAKE合成するRAKE合成工程と、
    逆拡散処理後であってRAKE合成前の前記所定パスの
    受信信号に対して複素相関処理を行う複素相関処理工程
    と、複素相関処理されたすべての所定パスの受信信号を
    合成して合成信号を生成するパス合成工程と、生成され
    た合成信号を用いて前記受信信号における位相回転量を
    算出する位相回転量算出工程と、を具備することを特徴
    とする無線受信方法。
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