JP3463747B2 - Fm−cwレーダ装置 - Google Patents
Fm−cwレーダ装置Info
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Description
調を施した送信信号を用い、受信信号と前記送信信号と
のビート周波数からターゲットの少なくとも距離を得る
ことができるFM−CWレーダ装置に関するものであ
る。
装置と比較すると比較的近距離の物体(ターゲット)の
探知に適している。そのため、近年では、自動車に搭載
して先行する自動車等を探知する手段としての開発がす
すめられている。
には、一般に三角波周波数変調が用いられている。三角
波周波数変調というのは、周波数が直線的に増加する区
間と直線的に減少する区間が交互に繰り返される周波数
変調であり、変調周波数増加区間(以下、単にアップ区
間という)のビート周波数と変調周波数減少区間(以
下、単にダウン区間という)のビート周波数とからター
ゲットの距離および相対速度を算出することができる。
絞られたアンテナビームを走査することにより得ること
ができる。
方式に大きく分けることができ、電子走査方式の一つと
してディジタル・ビーム・フォーミング(DBF)走査
方式が挙げられる。
数の素子アンテナを有するアレーアンテナを用い、各素
子アンテナ毎に得られたビート信号に対してデジタル信
号処理による移相を施して合成することにより所望の方
位にアンテナビームを形成できるというDBF合成技術
を利用してアンテナビームの走査を行う方式である。
ようにアンテナを回転させる必要がない。したがって、
アンテナを回転させるための駆動機構が不要であり、そ
のために、振動に強く、しかも小型・軽量化を図ること
ができるという利点を備えている。このような利点を生
かして、車載用レーダ装置としての利用が研究されてい
る。
荷は大きい。そこで、演算負荷を小さくするために、タ
ーゲットが存在する可能性の高い距離に対応するビート
周波数に限ってDBF合成を行うことが考えられている
(特開平11−133142号)。
対応するビート周波数を検出する方法としては、DBF
合成処理前のビート周波数スペクトラムからピークとな
る周波数(ピーク周波数)を検出する方法がある。
理前のビート周波数スペクトラムにおけるピークレベル
は、ターゲットが遠距離になるほど、すなわち、ビート
周波数の値が大きくなるほど、低くなる。そのため、遠
距離ターゲットについてピーク周波数を検出できないこ
とが考えられる。
ダ装置は、このような問題を解決するためになされたも
のであり、連続波に周波数変調を施した送信信号を用
い、受信信号と送信信号とのビート周波数からターゲッ
トの距離を得ることができるFM−CWレーダ装置にお
いて、複数の素子アンテナを有する受信用アレーアンテ
ナと、複数の素子アンテナ毎に得られたビート信号に対
してDBF合成処理を施してアンテナビームの形成およ
び走査を行うことによりターゲットの距離および方向を
検出するターゲット検出手段と、DBF合成処理前のビ
ート周波数スペクトラムからピークとなる周波数を検出
するピーク周波数検出手段とを備え、ターゲット検出手
段は、ピーク周波数検出手段で検出された所定周波数以
下のピーク周波数についてはその周波数またはその近傍
周波数においてDBF合成処理によるターゲットの距離
および方向の検出を行い、所定の周波数よりも大きいビ
ート周波数については検出範囲の最大周波数に至るまで
の周波数全域に亘ってDBF合成処理によるターゲット
の距離および方向の検出を行うことを特徴とする。
成されたときのビート周波数スペクトラムと、DBF合
成処理前のビート周波数スペクトラムとを比較すると、
アンテナビーム方向にターゲットが存在する場合は、前
者の方がターゲットに起因するピークが鋭く立ち上が
る。換言すると、DBF合成処理前のビート周波数スペ
クトラムでは、ビート周波数が大きいとき、すなわち、
ターゲットが遠距離にあるときは、ターゲットに起因す
るピークを検出することが困難である。
いビート周波数については、検出範囲の最大周波数に至
るまでの周波数全域に亘ってDBF合成処理を行うの
で、ターゲットに起因するビート周波数スペクトラムの
ピークを検出しやすい。
ては、DBF合成処理前のビート周波数スペクトラムか
らピーク周波数を検出し、その周波数またはその近傍周
波数においてDBF合成処理によるターゲットの距離お
よび方向の検出を行うので、全周波数範囲に亘ってDB
F合成処理を行う場合に比べて演算負荷が小さい。
搭載されたときに車両が走行しているレーンの形状を取
得するレーン形状取得手段を備え、ターゲット検出手段
において、距離および方向を検出したターゲットがレー
ン形状取得手段で得られたレーン上に存在すると判定し
たときは、新たなビート周波数を取得するまでは当該タ
ーゲットに対応するビート周波数よりも大きなビート周
波数でのDBF合成処理を中止することが望ましい。
レーン上を走行する先行車両の挙動を検知するためにそ
のFM−CWレーダ装置を用いる場合、自レーン上を走
行する先行車両が検出できた時点で、それよりも前方の
車両を検知する必要が少なくなる。
ーン上のターゲットを検出したときに、それよりも前方
のターゲット検出を中止するので、DBF合成処理のた
めの演算量を大幅に減少させることができる。
レーダ装置を示す構成図である。このレーダ装置は、連
続波(CW)に周波数変調(FM)を掛けた送信信号を
用いるFM−CWレーダ装置である。また、ターゲット
方向を検出するためにディジタル・ビーム・フォーミン
グ技術によるアンテナビームの形成および走査を行うD
BFレーダ装置でもある。
明するのに先だって、FM−CWレーダ装置の探知原理
を説明する。
図2および図3のグラフを用いて説明する。図2(A)
は、送信周波数の変化を実線により示し、距離Rの位置
にあって相対速度が零の目標物(ターゲット)から反射
された受信周波数の変化を破線により示したグラフであ
り、縦軸に周波数、横軸に時間をとっている。
連続波に三角状の周波数変調を掛けた変調信号が用いら
れている。送信信号の中心周波数すなわち搬送波周波数
はf0、周波数偏移幅はΔF、三角波の繰り返し周波数
はfmである。
でなく速度V(V≠0)のときの受信信号の変化と送信
信号の変化とを示したグラフであり、実線は送信信号周
波数を示し、破線は受信信号周波数を示している。な
お、送信信号および座標軸の意義は図2(A)と同じで
ある。
うな送信信号を放射しているときの受信信号は、ターゲ
ットの相対速度が零のときには距離に応じた時間遅れT
(T=2R/C:Cは光の速度)を受け、目標物の相対
速度がVのときには距離に応じた時間遅れTと、相対速
度に相当する周波数偏移Dを受けることが判る。なお、
図3(A)に示す例は、受信信号周波数が同グラフにお
いて上方に偏移しており、ターゲットが接近する場合を
示している。
キシングすれば、ビート信号が得られる。図2(B)お
よび図3(B)は、それぞれターゲットの相対速度が零
のときと速度Vのときのビート周波数を示すグラフであ
り、時間軸(横軸)はそれぞれ図2(A)および図3
(A)とタイミングを一致させてある。
をfr、相対速度に基づくドップラ周波数をfd、周波
数が増加する区間(アップ区間)のビート周波数をfb
1、周波数が減少する区間(ダウン区間)のビート周波
数をfb2とすると、 fb1=fr−fd …(1) fb2=fr+fd …(2) が成り立つ。
ダウン区間のビート周波数fb1およびfb2を別々に
測定すれば、次式(3)(4)からfrおよびfdを求
めることができる。
次の(5)(6)式により求めることができる。
速度Vを求めることができる。これがFM−CWレーダ
装置の探知原理である。
−CWレーダ装置は、受信アンテナとして複数の素子ア
ンテナを有するアレーアンテナが用いられ、各素子アン
テナで受信した受信信号に対して適当な移相処理を施し
て合成することにより所望の方位にアンテナビームを形
成することができる。そして、所望の方位を順にずらし
てゆけばビーム走査が達成される。素子アンテナ別の受
信信号移相処理および合成処理はデジタル演算により行
われる。すなわち、ディジタル・ビーム・フォーミング
(DBF)技術を用いてアンテナビームの形成および走
査が行われる。DBF技術については既に公知であり、
たとえば、特開平11−133142号に開示されてい
る。
ーダ装置では、受信信号を増幅するRFアンプや受信信
号と送信信号とを合成してビート信号を得るミキサ等の
高周波用アナログデバイスが素子アンテナ毎に設けられ
ているが、このレーダ装置では高速の切り換えスイッチ
を利用することによりレーダ装置全体として一組備えた
構成になっている。
テナ2、切換スイッチ3、受信部4、およびディジタル
信号処理部5を備えている。また、付加的な構成要素と
してレーン形状取得手段6を備えている。
76GHz)の電圧制御型発振器(VCO)11と、バ
ッファアンプ12と、送信アンテナ13と、RFアンプ
14とを備えている。VCO11は、図示省略した変調
用の直流電源から出力される制御電圧によって、f0±
ΔF/2の被変調波(送信信号)を出力する。被変調波
はバッファアンプ12で増幅され、送信アンテナ13か
ら電磁波として広範囲に放射される。なお、送信信号の
一部はRFアンプ14で増幅され受信検波用のローカル
信号として出力される。
テナを備え、受信用アレーアンテナ2の後方には切換ス
イッチ3が設けられている。切換スイッチ3はn個の入
力端子と1個の出力端子とを有し、各入力端子にはn個
の素子アンテナが1個づつ接続されている。すなわち、
各素子アンテナと切換スイッチ3との間には素子アンテ
ナ毎に独立した第1チャネル〜第nチャネルが形成され
ている。
子のいずれか一つと接続されるものであり、切換信号
(クロック信号)により、その接続は周期的に切り換え
られる。接続切換は、回路上で電気的に行われる。
2、アンプ43、フィルタ44、A/D変換器45およ
び切換信号用発振器46を備えている。切換スイッチ3
の出力端子から出力された信号、すなわち、アレーアン
テナ2のいずれかの素子アンテナで受信した信号は、R
Fアンプ41で増幅され、ミキサ42でRFアンプ14
からの送信信号の一部とミキシングされる。このミキシ
ングにより受信信号はダウンコンバートされ、送信信号
と受信信号との差信号であるビート信号が生成される。
号は切換スイッチ3によりビート信号周期よりも遙かに
短い時間で時分割されてシリアルに変換される。したが
って、ミキサ42から出力されるビート信号もチャネル
別のビート信号がシリアルになっている。このビート信
号は、アンプ43およびローパスフィルタ44を介して
A/D変換器45に入力され、発振器46の出力信号す
なわち切換スイッチ3での接続切換を行うためのクロッ
ク信号のタイミングでディジタル信号に変換される。
45からのディジタルビート信号を入力する。ここでシ
リアルになっているデジタルビート信号をチャネル別に
分離して一時的に記憶する。このようにして得られたチ
ャネル別デジタルビート信号に対して種々の処理を施し
てターゲット情報すなわちターゲットの距離、相対速
度、方向、幅を取得する。
M−CWレーダ装置の探知原理により取得する。また、
方向については、DBF合成技術によるアンテナビーム
の形成および走査による方法により取得する。
ダ装置に付加的に設けられたものであり、車両に搭載さ
れたときに、その車両が走行しているレーンの形状を取
得する。たとえば、車両に搭載された速度センサおよび
ヨーレイトセンサから得られた速度およびヨーレイトか
ら走行レーンの曲率を求めることができる。走行レーン
の曲率が判れば、レーン幅が所定の値であるという仮定
の下で、レーン形状を知ることができる。
処理手順を図4のフローチャートと共に説明する。
45から入力されるデジタルビート信号をチャネル別に
区分けして格納する。このとき、送信信号周波数が増加
するアップ区間および減少するダウン区間の両区間につ
いてデジタルビート信号が格納される。
当なチャネルについて、アップ区間のデジタルビート信
号に対して高速フーリエ変換処理(FFT処理)を施
す。これにより、アップ区間のビート周波数スペクトラ
ムを取得する。
ムの一例を実線にて示す。この図からわかるように、ビ
ート周波数が大きくなるに連れて、ターゲットに起因す
るピーク周波数のパワーレベルが低くなり、しかも、ノ
イズとの区別が難しくなってピークの鋭さが鈍くなって
くる。同図において、fxおよびfyは、予め設定され
た値であり、fxはピークを誤りなく検出できると思わ
れるビート周波数の上限値を示しており、fyは検知す
べき最も遠方のターゲットの距離に対応するビート周波
数である。なお、fxおよびfyは必ずしも固定値でな
くてもよく、状況に応じて可変する値とすることができ
る。
られたビート周波数スペクトラムについてfx以下の周
波数範囲でピークサーチを行い、ピーク周波数fi(i
=1,2,…,n)を検出する。ここに、ピーク周波数
fiとは、ビート周波数スペクトラムのピークに対応す
るビート周波数のことをいう。ピーク周波数fiは、ビ
ート周波数が小さい方から大きい方に向かって添え字i
=1,2,…,nが順に付されている。したがって、ピ
ーク周波数fnはfx以下の最も大きな値のピーク周波
数ということになる。
チは、適当な単一チャネル対して行ってもよいし、複数
のチャネルに対して行ってもよい。複数のチャネルに対
して行う場合は、何れかのチャネルで検出された周波数
を次ステップS15で合成する周波数として採用する。
たとえば、チャネルch1でf1,f2,f3、チャネ
ルch2でf1,f2,f4の周波数を検出したとき
は、fi=f1,f2,f3,f4とする。
その受信パワーが小さく、周波数検出のしきい値が近い
ために、検出ばらつきの範囲で、たまたま単一のチャネ
ルでは検出できなかった場合でも、他のチャネルで検出
できている場合があり、ステップS15で合成すべき周
波数を見逃すことがなくなる。
2およびステップS13は、DBF合成処理前のビート
周波数スペクトラムからピークとなる周波数を検出する
ピーク周波数検出手段を構成している。
ト周波数スペクトラムを取得しているので、ピーク周波
数fiは、上記(1)式におけるfb1(=fr−f
d)に相当する。アップ区間に代えて、ダウン区間のビ
ート周波数スペクトラムを取得した場合には、ピーク周
波数fiは、上記(2)式におけるfb2(=fr+f
d)に相当する。
いた場合、すなわち、車両に搭載して先行車両の検知に
利用する場合には、一般にビート周波数frはドップラ
周波数fdに対して十分に大きいので、ピーク周波数f
iは、ターゲットの存在する距離にほぼ比例するという
ことができる。
ターゲット検出手段を構成する。ステップS14では、
ピーク周波数fiの添え字iについて、i=1が設定さ
れる。添え字iの値はステップ21で1が加算された
後、ステップS23で「i」の値が「n」よりも大きい
か否かが判断される。既に述べたように、「n」はステ
ップS13で検出されたfx以下のピーク周波数fiの
中で最も周波数の大きいものに付与される添え字であ
る。
って、「i」が1からnに至るまで、ステップS15〜
ステップS18によるターゲット検出処理が実行され
る。ただし、途中で後述するステップS22による中止
条件が成立した場合には、iがnに至る前にステップS
15〜ステップS18によるターゲット検出処理は中止
される。
のDBF合成を行い、ターゲット方向θを変数とするパ
ワー分布を取得する。後述するように、遠距離ターゲッ
トに対しては、サーチすべき距離範囲に対応する周波数
の全域に亘るDBF合成を行うが、ここでは、ターゲッ
トがビート周波数fxに相当する距離よりも近距離にあ
り、そのおおよその距離すなわち相対速度に起因する誤
差を含む距離がピーク周波数fiによって既に明らかに
なっているので、ピーク周波数fiに限定してDBF合
成を行う。図6は、ピーク周波数fi(たとえば周波数
ピークf1)におけるターゲット方向θを変数とするパ
ワー分布の一例を示すグラフである。
られたパワー分布からターゲットの中心方向θと幅Wを
求める。
おいてしきい値を越えたピークを示す方向から求める。
たとえば、図6の例では、しきい値Tを越えた範囲での
ピークが方向θ1と方向θ2の2箇所に現れている。し
きい値T以下でのピークはノイズとして扱う。この図か
ら、ピーク周波数fiに対応するおおよその距離に、2
つのターゲットが方向θ1とθ2にそれぞれ存在するこ
とがわかる。
ーが所定量低下した位置の幅から求める。図6の例で
は、方向θ1のターゲットの幅がW1、方向θ2のター
ゲットの幅がW2となる。
信号を利用して、ピーク周波数fiを含むビート周波数
fi近傍の範囲についてDBF合成処理を実施し、その
周波数範囲についてターゲット方向を変数とするパワー
分布を求める。そして、パワー分布からターゲットの中
心方向および幅を検出する。
16で取得したアップ区間のターゲット情報とほぼ同一
の方向および幅のターゲット情報をステップS17で取
得したダウン区間のターゲット情報から探し出し、両者
をペアリングする。ビート周波数、方向および幅が互い
にほぼ等しいターゲット情報であれば、同一のターゲッ
トに起因するものであると認定できるからである。
して、上記(5)式および(6)式を適用することによ
り、ターゲットの正確な距離および相対速度を求めるこ
とができる。これにより、ターゲットの距離、相対速
度、方向、幅に関する情報がすべて揃い、ターゲットを
事実上認識したことになる。
21を経てステップS22に移行する。ステップS22
では、ステップS18の終了時点で認識したターゲット
がレーン形状取得手段6で取得したレーン上に存在する
か否かが判断される。
自動車の走行状態の一例を示す概略平面図である。この
例では、本FM−CWレーダ装置を搭載した自動車61
が3レーン構成の道路62の中央レーン64を走行中で
ある。道路62は右に大きくカーブしており、中央レー
ン64の前方を別の自動車63が走行している。このよ
うな状態では、自動車63よりもさらに前方にある自動
車の挙動を必ずしも知る必要はない。
両が存在する場合には、ステップS22で肯定され、繰
り返し実行されるステップS15からステップS18に
よるターゲット認識が中止される。その後は、ステップ
S11に戻り、新たなビート信号の取得が行われる。
の形状は、既に述べたように、レーン形状取得手段6に
より取得する。
が、自レーン上になければ、ステップS23に移行し、
ピーク周波数fnについてのターゲット認識がなされる
まで、ステップS15からステップS18によるターゲ
ット認識が繰り返される。
識が終了すると、ステップS23からステップS24に
移行する。ステップS24では、ビート周波数fxより
も大きくビート周波数fy以下のビート周波数範囲にお
いて、アップ区間およびダウン区間についてDBF合成
処理を行う。ターゲットが存在する方向にアンテナビー
ムが形成されたときには、たとえば、図5のピークP1
からP3のように、DBF合成処理前には明確なピーク
が形成されていなかった周波数領域にターゲットに起因
するピークが現れる。
ット情報とダウン区間のターゲット情報とを比較して、
方向および幅が等しく、ビート周波数が近いもの同士を
ペアリングし、ターゲットの正確な距離、相対速度を検
出して、ターゲットを認識する。
S11に戻り、新たなビート信号に基づいて、同様のタ
ーゲット認識を継続する。
ダ装置によれば、所定の周波数よりも大きいビート周波
数については、検出範囲の最大周波数に至るまでの周波
数全域に亘ってDBF合成処理を行うので、ターゲット
に起因するビート周波数スペクトラムのピークを検出し
やすい。しかも、比較的近距離のターゲットについて
は、DBF合成処理前のビート周波数スペクトラムから
ピーク周波数を検出し、その周波数またはその近傍周波
数においてDBF合成処理によるターゲットの距離およ
び方向の検出を行うので、全周波数範囲に亘ってDBF
合成処理を行う場合に比べて演算負荷が小さい。
置を示す構成図。
グラフ。
グラフ。
ト。
を示すグラフ。
自動車の走行状態の一例を示す平面図。
4…受信部、5…ディジタル信号処理部、6…レーン形
状取得手段、11…電圧制御型発振器、13…送信アン
テナ、41…RFアンプ、42…ミキサ、45…A/D
変換器、46…切換信号発生器。
Claims (2)
- 【請求項1】連続波に周波数変調を施した送信信号を用
い、受信信号と前記送信信号とのビート周波数からター
ゲットの距離を得ることができるFM−CWレーダ装置
において、 複数の素子アンテナを有する受信用アレーアンテナと、 前記複数の素子アンテナ毎に得られたビート信号に対し
てDBF合成処理を施してアンテナビームの形成および
走査を行うことによりターゲットの距離および方向を検
出するターゲット検出手段と、 前記DBF合成処理前のビート周波数スペクトラムから
ピークとなる周波数を検出するピーク周波数検出手段と
を備え、 前記ターゲット検出手段は、前記ピーク周波数検出手段
で検出された所定周波数以下のピーク周波数については
その周波数またはその近傍周波数において前記DBF合
成処理によるターゲットの距離および方向の検出を行
い、 前記所定の周波数よりも大きいビート周波数については
検出範囲の最大周波数に至るまでの周波数全域に亘って
前記DBF合成処理によるターゲットの距離および方向
の検出を行うことを特徴とするFM−CWレーダ装置。 - 【請求項2】車両に搭載されたときに前記車両が走行し
ているレーンの形状を取得するレーン形状取得手段を備
え、 前記ターゲット検出手段は、距離および方向を検出した
ターゲットが前記レーン形状取得手段で得られたレーン
上に存在すると判定したときは、新たなビート周波数を
取得するまでは当該ターゲットに対応するビート周波数
よりも大きなビート周波数でのDBF合成処理を中止す
ることを特徴とする請求項1に記載のFM−CWレーダ
装置。
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