JP3461339B2 - 抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変換器 - Google Patents

抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変換器

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JP3461339B2
JP3461339B2 JP2001045743A JP2001045743A JP3461339B2 JP 3461339 B2 JP3461339 B2 JP 3461339B2 JP 2001045743 A JP2001045743 A JP 2001045743A JP 2001045743 A JP2001045743 A JP 2001045743A JP 3461339 B2 JP3461339 B2 JP 3461339B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗ラダー型ディ
ジタル/アナログ変換器、特にスイッチ素子としてMO
S(Metal Oxide Silicon)トランジスタを使用した抵
抗ラダー型ディジタル/アナログ変換器のレイアウト構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変換
器(以下、「D/A変換器」と記す)とは、周知のよう
に、二つの基準電圧間に2n個の抵抗(単位抵抗とい
う)を直列接続して分圧し、2n個の抵抗分圧値を2n
のスイッチで切り替え、アナログ出力電圧としてを取り
出すようにした信号変換器をいう。ここに、nはスイッ
チへの入力となるディジタル入力信号のビット数であ
る。このようなD/A変換器は古くから知られている
が、近年、アナログ信号混在の集積回路の需要が旺盛に
なってきている。また、ビデオやCCD(Charge Coupl
ed Device)関連の用途においてはディジタル入力信号
のビット数nの増加が顕著である。
【0003】ディジタル入力信号に対応するアナログ出
力電圧は、抵抗ラダーに印加される電圧の抵抗分圧で作
り出されるため、D/A変換器の精度を高めるには各単
位抵抗の相対誤差を低く抑える必要がある。したがっ
て、D/A変換器を半導体集積回路で実現する場合、集
積回路チップ上に単位抵抗を配置するときには、単位抵
抗の形状や配置間隔等を同一にするなどの工夫がされ
る。しかし、ディジタル入力信号のビット数nが多くな
ってくると、レイアウトの関係上、単位抵抗を1列に配
置するのは難しく効率も悪くなる。
【0004】そこで、従来は図8に示す素子配置略図に
示すように、抵抗ラダーの途中で折り返すことによっ
て、単位抵抗40を二次元的な配列にしている。抵抗ラ
ダーとスイッチ44の列とは別ライン上に形成されるた
め、隣り合う単位抵抗40の間は同一のコンタクト42
で結合するが、折返しは金属配線43で行う。金属配線
43の両端には単位抵抗40の半分の抵抗値R/2を有
する抵抗41を配置して、抵抗ラダーの均質化に努めて
いる。
【0005】このように、抵抗ラダーの折返しに単位抵
抗40とは異なる素材の金属配配線43を用いるので、
抵抗ラダーの抵抗配置は図9に示すようになる。図9に
おいて、Rは単位抵抗40の抵抗値、R/2は抵抗41
の抵抗値、rは金属配配線43の配線抵抗値、r’は他
の折返し部(図示省略)の配線抵抗値であり、SWはスイ
ッチ44を示す。配線抵抗r,r’は回路設計では考慮
されない寄生抵抗であり、折返し部分の抵抗値は単位抵
抗40の抵抗値Rに配線抵抗rまたはr’が加算され
る。また、単純な折返し方法では、図9に示すように、
スイッチSWの大きさ分を折り返す位置では配線抵抗は
r、単に折り返す位置ではr’となる。
【0006】結果として、折返し部分では期待どおりの
抵抗値Rが得られなくなる。その対策として、配線抵抗
r,r’の抵抗値を見込んで、折返し部分の抵抗値を他
の部分の抵抗値合わせようとしても、単位抵抗40と金
属配線43とでは、構成素材が異なるので、製造上のバ
ラツキが一致することはない。結局、全ての抵抗値を同
一にすることはできず、そのため抵抗値の不揃いがD/
A変換器のアナログ出力電圧の誤差として出力されてし
まうことになるのである。
【0007】この種の従来技術を特許公報上で検索して
みると、特開平7−86949号公報が検出できた。こ
の公報記載の「デジタル・アナログ変換器」は、抵抗ス
トリングスのいずれかの接続点をデジタル入力信号によ
り選択するスイッチと、抵抗ストリングスに直列接続す
る補正用抵抗網と、この補正用抵抗網のいずれかの接続
点を選択する補正用スイッチと、抵抗ストリングスに接
続したスイッチの共通出力と補正用スイッチの共通出力
とを加算する加算器とを備える。これは、補正用抵抗網
によって抵抗ストリングスの折返し部で発生する寄生抵
抗による誤差を削除し、デジタル・アナログ変換誤差電
圧を実質的になくして、その直線性を改善しD/A変換
を高精度化しようとするものである。
【0008】また、他の検索結果である特開平3−23
5423号公報に記載の「D/A変換装置」(従来技術
2)は、単位抵抗に接続されるスイッチを全て、Pチャ
ネルMOSFETとNチャネルMOSFETとの並列接
続体によって構成し、スイッチ素子の不均等配置に起因
してD/A変換装置のICチップをストレスが強くかか
るモールドパッケージ内に組み込んだ際に発生する、拡
散抵抗に対する応力の不均一を防止し、ピエゾ効果(pi
ezoelectric effect)による単位抵抗の相対精度の悪化
を阻止することを第一義な目的とする。
【0009】図10は特開平3−235423号公報に
記載されている分解能6ビットのD/A変換装置に対す
る半導体集積回路上のレイアウトパターン図である。6
ビットのディジタル入力信号中の3ビットはデコードさ
れてデジタル入力信号X1〜X8となり、23個のスイ
ッチの一つを選択するのに使用される。そして、ディジ
タル入力信号の残り3ビットは、選択されたスイッチに
接続された23個のアナログ出力電圧01〜08の内か
ら一つを選択するのに使用される。図10においても、
図8および図9に示したのと同様に、折返し部に金属配
線が認められる。また、単位抵抗のストリングスとスイ
ッチ列とは、図8に示したように別ライン上に配置され
ていることが見られる。抵抗ストリングスは、図9とは
異なって、その両端のVDD端子と接地端子とが隣り合う
ように往復し、それによってスイッチ列の抵抗ストリン
グスとの平行配置にも拘わらず、配線抵抗r,r’を同
一にするという工夫がなされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術1では、折返し部で発生する寄生抵抗による
誤差を補正用抵抗網の設置によって削除しているため、
補正用抵抗網および補正用スイッチという、本来必要と
されない素子が必要になり、コストおよび実装上のマイ
ナス要因になるという第1の問題点がある。
【0011】また、D/A変換速度に係るスイッチの時
定数は、抵抗ストリングスの合成抵抗およびスイッチの
抵抗と、スイッチおよび加算器の入力容量とで定まる
が、補正用抵抗が加算されるため、大きくなるという第
2の問題点がある。
【0012】また、上述した従来技術2では、折返し部
に関しては、折返し部を均等化するに留まり、折返し部
で発生する寄生抵抗による誤差を削除し抵抗ストリング
ス全長にわたって抵抗値を均一化しようとすることにま
では及んでいないため、D/A変換器のアナログ出力電
圧の誤差出力は容認されていることになる。
【0013】本発明の第1の目的は、シンプルな構成に
よって高精度の抵抗ラダー型D/A変換器を提供するこ
とにある。
【0014】本発明の第2の目的は、D/A変換器の多
ビット化につれて低抵抗化が要請される単位抵抗に対応
して配線抵抗を低くさせる抵抗ラダー型D/A変換器を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の本発明の抵抗ラダ
ー型D/A変換器は、単位抵抗(図1の10)を直列接
続した抵抗ラダーと、該抵抗ラダーにより基準電圧が分
割された抵抗分圧を選択する単位抵抗対応のスイッチ
(図1の14)とを備え、ディジタル入力信号により抵
抗分圧の一つをアナログ出力電圧として取り出す抵抗ラ
ダー型ディジタル/アナログ変換器において、該抵抗ラ
ダー型ディジタル/アナログ変換器を半導体集積回路チ
ップにレイアウトする上で、単位抵抗とスイッチとを同
一ライン上で交互に配置し、単位抵抗の間を金属配線
(図1の13)により接続して抵抗ラダーを構成すると
共に、単位抵抗と金属配線との合計の抵抗値について抵
抗ラダーの全長で同一化を図ったことを特徴とする。
【0016】本発明は、このように、単位抵抗とスイッ
チとを同一ライン上で交互に配置し、単位抵抗の間を金
属配線により接続することとしたため、抵抗ラダーが折
り返される場合には、単位抵抗と金属配線との合計の抵
抗値について折返し部をも含めて抵抗ラダーの全長で同
一化が容易に実現できる。
【0017】第2の本発明の抵抗ラダー型D/A変換器
は、単位抵抗(図6のR11等)を直列接続した抵抗ラ
ダーと、該抵抗ラダーにより基準電圧(図6のREF
1,REF2)が分割された抵抗分圧を独立に選択する
複数個(図6では2チャンネル)のチャンネルの単位抵
抗対応のスイッチ(図6のSW11等)とを備え、各チ
ャンネルの一つのスイッチからディジタル入力信号(図
6のX1−1等)により抵抗分圧の一つをアナログ出力
電圧(図6の01−1等)として取り出す抵抗ラダー型
ディジタル/アナログ変換器であって、該抵抗ラダー型
ディジタル/アナログ変換器を半導体集積回路チップに
レイアウトする上で、各チャンネルのスイッチが共用す
る単位抵抗を挟む形で単位抵抗とスイッチとを同一ライ
ン上で交互に配置し、単位抵抗の間を金属配線により接
続して抵抗ラダーを構成すると共に、単位抵抗と金属配
線との合計の抵抗値について抵抗ラダーの全長で同一化
を図ったことを特徴とする。
【0018】この構成では、複数のチャンネルで1つの
抵抗ラダーを共用するため、共用せずに1チャンネル分
のレイアウトパターンを複数個配置するよりは集積回路
のチップ面積を縮小できる。更に、各チャンネルのスイ
ッチが共用する単位抵抗を挟む形で単位抵抗とスイッチ
とを同一ライン上で交互に配置するため、回路図どおり
に各素子を配置するよりは、各チャンネルのスイッチと
単位抵抗との間を接続する配線を最短、かつ同一長とす
ることができるようになる。
【0019】更に、金属配線はスイッチとは異なる層、
例えばスイッチ層の上層に形成すれば、金属配線のスペ
ースを広くとれるため、金属配線の配線抵抗を小さくす
ることができる。具体的には、N型ウェル層(図4の3
9)に形成されたP型拡散層(図4の31,32)をソ
ース電極およびドレイン電極としN型ウェル層の上層に
形成されたゲート電極(図4の30)を有し、スイッチ
として機能するPチャネルMOSFETと、ゲート電極
の層と同層に形成された単位抵抗領域(図4の38)
と、ソース電極と単位抵抗領域の第1端子、およびドレ
イン電極とアナログ出力信号とを接続し、単位抵抗領域
の上層に形成された第1層金属配線(図4の35)と、
単位抵抗領域の第1端子,第2端子を隣り合う単位抵抗
の第2端子,第1端子、ゲート電極をディジタル入力信
号と接続し、第1層金属配線の上層に形成された第2層
金属配線(図4の36)とで構成する。
【0020】
【発明の実施の形態】第1の本発明の抵抗ラダー型D/
A変換器は、単位抵抗を直列接続した抵抗ラダーと、該
抵抗ラダーにより基準電圧が分割された抵抗分圧を選択
する単位抵抗対応のスイッチとを備え、ディジタル入力
信号により抵抗分圧の一つをアナログ出力電圧として取
り出す抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変換器におい
て、該抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変換器を半導
体集積回路チップにレイアウトする上で、単位抵抗とス
イッチとを同一ライン上で交互に配置し、単位抵抗の間
を金属配線により接続して抵抗ラダーを構成すると共
に、単位抵抗と金属配線との合計の抵抗値について抵抗
ラダーの全長で同一化を図ったものである。
【0021】第2の本発明の抵抗ラダー型D/A変換器
は、単位抵抗を直列接続した抵抗ラダーと、該抵抗ラダ
ーにより基準電圧が分割された抵抗分圧を独立に選択す
る複数チャンネルの単位抵抗対応のスイッチとを備え、
各チャンネルの一つのスイッチからディジタル入力信号
により抵抗分圧の一つをアナログ出力電圧として取り出
す抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変換器であって、
該抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変換器を半導体集
積回路チップにレイアウトする上で、各チャンネルのス
イッチが共用する単位抵抗を挟む形で単位抵抗とスイッ
チとを同一ライン上で交互に配置し、単位抵抗の間を金
属配線により接続して抵抗ラダーを構成すると共に、単
位抵抗と金属配線との合計の抵抗値について抵抗ラダー
の全長で同一化を図ったものである。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0023】具体的な内容に入る前に、本発明の基本的
な考え方を図1および図2により説明する。図1は本発
明の素子配置略図であり、従来技術を示した図8と対比
できる形で表示している。本発明では、図1に示すよう
に、単位抵抗10とスイッチ14とが同一のライン上に
交互に配置されている。隣り合う単位抵抗10の間は、
スイッチ14の上を跨ぐ形の金属配線13とコンタクト
12によって接続している。この金属配線13は折返し
部の金属配線15と容易に同一の抵抗値とすることがで
きる。また、金属配線13および金属配線15は上層の
配線層に配置されるので、それらの面積を大きく、した
がって抵抗値は小さくできる。
【0024】図2は、図1の素子配置に対する抵抗の配
置を示し、図9と対比できる形で表示している。上述の
ように、単位抵抗10とスイッチ14とが同一のライン
上に交互に配置されるため、単位抵抗10の抵抗値と金
属配線13の配線抵抗値との合計の抵抗値を、「新」単
位抵抗R××(××は11,12等)の抵抗値Rと見な
せることができる。また、折返し部では、同様の理由か
ら、図10におけるように折返し部を行き来させるまで
もなく、図9に示した配線抵抗r,r’の差を極小とす
ることができる。
【0025】図3は、本発明の一実施例である分解能4
ビットのD/A変換器の回路図を示す。図3において、
基準電圧REF1と基準電圧REF2との間に直列接続
され、基準電圧REF1と基準電圧REF2の電位差を
分割する16個の単位抵抗R11〜R14,R21〜R
24,R31〜R34およびR41〜R44が4行4列
のマトリックス構成で配列されている。マトリックスの
横軸はデコードされたディジタル入力信号X1〜X4、
縦軸はアナログ出力電圧01〜04である。各単位抵抗
と1対1対応に、PチャネルMOSFETであるスイッ
チSW11〜SW14,SE21〜SW24,SW31
〜SW34およびSW41〜SW44が設けられてい
る。各スイッチSWを構成するPチャネルMOSFET
のソース端子Sは抵抗ラダー、ドレイン端子Dは縦軸の
アナログ出力電圧01〜04、ゲート端子Gは横軸のデ
ィジタル入力信号Xにそれぞれ接続されている。
【0026】本発明の特徴は、この回路図上では、抵抗
ラダーの折返し部に配された単位抵抗R24,R31お
よびR44に表わされている。この位置の抵抗は、図7
および図8に示したように、従来では単位抵抗が二分割
配置されていたのである。本発明では、このように抵抗
ラダー上の全抵抗を同一抵抗値の単位抵抗R××とする
ことによって、D/A変換器の精度を高めるようにし
た。このあたりの詳細は図4に示すレイアウトパターン
図を参照しながら後述する。
【0027】4ビットのディジタル入力信号の内の2ビ
ットは、デコーダ(図示省略)で解読されてディジタル入
力信号X1〜X4となり、ディジタル入力信号の内の残
り2ビットは、デコーダで解読されてアナログ出力電圧
01〜04の内のいずれか一つを選択するのに使用され
る。つまり、いずれか一つが活性化されるディジタル入
力信号Xによって4つのスイッチSWが抵抗ラダー上の
分圧をソース端子Sからドレイン端子Dに導出し、これ
らドレイン端子Dが接続された4つのアナログ出力電圧
01〜04の内の一つがスイッチSWにより選択される
のである。なお、図3では、図面の煩雑化を回避するた
めに分解能4ビットのD/A変換器を示したが、本発明
はもっと多ビットの分解能のD/A変換器を想定してい
る。また、スイッチはnチャネルMOSFET、または
nチャネル、pチャネルMOSFETを並列接続したC
MOS構成であってもよい。
【0028】図4は、図3の回路図に対応したレイアウ
トパターン図である。このレイアウトパターン図は、白
地,点を施した部分,横線を施した部分,斜線を施した
部分の順に下から上へ多層構造を形成している。図4に
おいて、30はディジタル入力信号X1〜X4が供給さ
れるスイッチSWのゲート電極、31はスイッチSWの
ドレイン端子Dに対応するP型拡散電極、32はスイッ
チSWのソース端子Sに対応するP型拡散電極、33は
スイッチSWを構成するPチャネルMOSFETのバッ
クゲートに対するN型拡散電極を示す。横線が施された
部分35は第1層金属配線、斜線が施された部分36は
第2層金属配線、黒く塗りつぶされた小さい正方形37
は第1層金属配線と第2層金属配線を接続するビアホー
ル、34は拡散層と電極または第1層金属配線とを接続
するコンタクトを示す。30〜34を含む点線で囲まれ
た領域39がN型ウェル層である。
【0029】点が施された領域38が単位抵抗領域であ
り、スイッチSWを構成するPチャネルMOSFETの
ソース・ドレイン領域形成時に同時に形成されたP型高
濃度拡散層からなる。単位抵抗について、高い抵抗値を
得たい場合は層抵抗の高いN型およびP型の拡散抵抗を
用い、低い抵抗値を得たい場合は層抵抗の低いポリシリ
コン抵抗を用いるのが一般的である。
【0030】次に、各素子の配置配線方法について説明
する。スイッチSWと単位抵抗領域38を上下に配置
し、これを一組として縦に4個、横に4個並べる。右上
の単位抵抗38は基準電圧REF1に接続される単位抵
抗R11、左上の単位抵抗38は基準電圧REF2に接
続される単位抵抗R41である。これらの接続はコンタ
クト34とビアホール37を介して行われる。単位抵抗
R11の基準電圧REF1に接続された側と反対側は、
その上に配置されたスイッチSW11のソース電極S、
すなわちP型拡散電極32に第1層金属配線35を介し
て接続される。また、ビアホール37を介して第2層金
属配線36に取り出され、次の単位抵抗R12に接続さ
れる。
【0031】縦方向の4つのスイッチSWのゲート電極
G、すなわちゲート電極30は、ビアホール37を介し
て第2層金属配線36に導かれ、そこからディジタル入
力信号Xが供給される。縦方向の4つのバックゲートB
Gに対するN型拡散層33も同様にビアホール37を介
して第2層金属配線36に導かれる。横方向の4つのス
イッチSWのドレイン電極D、すなわちP型拡散電極3
1は、第1層金属配線35に導かれ、そこからアナログ
出力電圧01〜04が取り出される。なお、図4でディ
ジタル入力信号Xとアナログ出力電圧01〜04とされ
た部分は、実際には導体であるが、便宜上、その導体上
の信号と電圧の名称をそのまま使用した。
【0032】このレイアウト方法で配線した場合でも、
図4に示すように、折返し部1と折返し部2は存在する
ことになる。折返し部1は単位抵抗R14と単位抵抗R
24、または単位抵抗R34と単位抵抗R44を接続す
るにあたり、単位抵抗の下側のビアホール37間で第1
層金属配線35の上を第2層金属配線36で接続してい
る。これに対して、折返し部2は単位抵抗R34と単位
抵抗R44を接続するにあたり、単位抵抗R21と単位
抵抗R31の上側のビアホール37間でスイッチSW2
1とスイッチSW31の上を第2層金属配線36で接続
している。しかし、折返し部1と2は配線長が異なる
が、この違いは配線幅を変えることにより解消できる。
そして、折返し部も単位抵抗間の接続と同じ素材である
第2層金属配線36を使用しているため、折返し部の配
線抵抗を含めた全抵抗の抵抗値を要求値どおりに設計す
ることが可能である。その結果、所望の精度のアナログ
出力電圧を得ることができるようになる。
【0033】図5は、上述の各素子の配置配線方法をよ
り明確にするためのレイアウトパターン図である。図5
(A)は、図4において4回繰返されているブロックの
一つのレイアウトパターン図を抽出したもの、図5
(B)は、図5(A)から第2金属配線36を削除した
場合のレイアウトパターン図、図5(C)は、図5
(B)から第1金属配線35とビアホール37を削除し
た場合のレイアウトパターン図をそれぞれ示す。
【0034】図5(C)を参照すると、N型ウェル層3
9にコンタクト34を有するP型拡散電極31,32と
N型拡散電極33とが形成され、P型拡散電極31,3
2の上層にゲート電極30が配されている。また、ゲー
ト電極30と同じ層に単位抵抗領域38が形成されてい
る。
【0035】図5(B)では、ゲート電極30とP型拡
散電極31,32とN型拡散電極33とコンタクト34
とに第1層金属配線35が施されている。これによっ
て、P型拡散電極31(スイッチSWのドレイン端子
D)とアナログ出力電圧01、およびP型拡散電極32
(スイッチSWのソース端子S)と単位抵抗領域38の
下方のコンタクト34とがそれぞれ接続される。
【0036】図5(A)では、ゲート電極30に第2層
金属配線36によってディジタル入力信号X0〜X4が
接続されている。また、単位抵抗領域38に対する第1
基準電圧REF1,第2基準電圧REF2の接続、次の
単位抵抗領域38への接続、抵抗ラダーの折返し部の接
続、N型拡散電極33とバックゲートBGとの接続が第
2層金属配線36によってされている。
【0037】図6は本発明の他の実施例である分解能4
ビットのD/A変換器の回路図、図7はそのレイアウト
パターン図を示す。この実施例は、上述の実施例と同じ
分解能4ビットのD/A変換器を2式提供するものであ
るが、抵抗ラダーを共用した点に特徴がある。図6,図
7において、図3,図4と共通する部分には同一の参照
番号を付している。このD/A変換器は2式が独立して
動作する、つまり2チャンネルで動作する。ディジタル
入力信号Xとアナログ出力電圧01〜04は、チャンネ
ルを区別するために各記号の後に−1,−2を付した。
【0038】図7において、1つの単位抵抗を挟む形で
チャンネル1とチャンネル2のスイッチSWを配置し、
これを1組として図4におけるのと同様に繰返して接続
している。この結果、図6の回路図どおりに各素子を配
置するよりは、各チャンネルのスイッチSWと単位抵抗
との間を接続する配線を最短、かつ同一長とすることが
できる。図6の回路図どおりに配置すると、例えば、チ
ャンネル1のスイッチSW14から単位抵抗R14への
配線長とチャンネル2のスイッチSW14から単位抵抗
R14への配線長とでは明かに差がある。また、チャン
ネル1のスイッチSW11から単位抵抗R11への配線
長とチャンネル1のスイッチSW14から単位抵抗R1
4への配線長とでも同様である。図7を参照すれば、こ
のような差は無くなっていることが分かる。
【0039】ただ、各単位抵抗間を接続する第2層金属
配線36の長さは、1チャンネル分のスイッチSWが4
つ増えた分長くなる。そこで、この部分の配線抵抗を小
さくするために配線幅を太くし、折返し部1の配線幅を
細くすることによって配線抵抗を同一にしている。この
結果、チャンネル1とチャンネル2のアナログ出力電圧
は全く同一になり、チャンネル間のバラツキを最小に押
さえることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、単位抵抗とスイ
ッチとを同一ライン上で交互に配置し、単位抵抗の間を
金属配線により接続することとしたため、抵抗ラダーが
折り返される場合には、単位抵抗と金属配線との合計の
抵抗値について折返し部をも含めて抵抗ラダーの全長で
同一化が容易に実現できるので、構成がシンプルで高精
度の抵抗ラダー型D/A変換器を提供することができる
ということにある。
【0041】また、本発明の第2の効果は、単位抵抗と
スイッチを接続する金属配線をスイッチとは異なる層、
例えばスイッチ層の上層に形成できるため、、金属配線
のスペースを広くとれるため、金属配線の配線抵抗を小
さくすることができるので、D/A変換器の多ビット化
につれて低抵抗化が要請される単位抵抗に対応して配線
抵抗を低くさせる抵抗ラダー型D/A変換器を提供する
ことにある。
【0042】更に、本発明の第3の効果は、複数チャン
ネルで1つの抵抗ラダーを共用する抵抗ラダー型D/A
変換器では、各チャンネルのスイッチが共用する単位抵
抗を挟む形で単位抵抗とスイッチとを同一ライン上で交
互に配置できるため、回路図どおりに各素子を配置する
よりは、各チャンネルのスイッチと単位抵抗との間を接
続する配線を最短、かつ同一長とすることができるとい
うことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を説明するためのD/A変換
器における素子配置略図
【図2】図1の素子配置に対する抵抗の配置図
【図3】本発明の一実施例である分解能4ビットのD/
A変換器の回路図
【図4】図3の回路図に対応したレイアウトパターン図
【図5】図4のレイアウトパターン図の詳細図
【図6】本発明の他の実施例である分解能4ビットの2
チャンネルD/A変換器の回路図
【図7】図6の回路図に対応したレイアウトパターン図
【図8】従来技術のD/A変換器における素子配置略図
【図9】図8の素子配置に対する抵抗の配置図
【図10】従来例のD/A変換器におけるレイアウトパ
ターン図
【符号の説明】
01〜04 アナログ出力電圧 10 単位抵抗 11,13 金属配線 12,34 コンタクト 14 スイッチ 30 ゲート電極 31,32 P型拡散電極 33 N型拡散層 35 第1層金属配線 36 第2層金属配線 37 ビアホール 38 単位抵抗領域 39 N型ウェル層 01-1〜04-1 アナログ出力電圧 01-2〜04-2 アナログ出力電圧 R 単位抵抗 REF1,REF2 基準電圧 SW スイッチ X1〜X4 ディジタル入力信号 X1-1〜X4-1 ディジタル入力信号 X1-2〜X4-2 ディジタル入力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 1/00 - 1/88 H01L 27/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位抵抗を直列接続した抵抗ラダーと、
    該抵抗ラダーにより基準電圧が分割された抵抗分圧を選
    択する前記単位抵抗対応のスイッチとを備え、ディジタ
    ル入力信号により前記抵抗分圧の一つをアナログ出力電
    圧として取り出す抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変
    換器において、 該抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変換器を半導体集
    積回路チップにレイアウトする上で、前記単位抵抗と前
    記スイッチとを同一ライン上で交互に配置し、前記単位
    抵抗の間を金属配線により接続して前記抵抗ラダーを構
    成すると共に、前記単位抵抗と前記金属配線との合計の
    抵抗値について前記抵抗ラダーの全長で同一化を図った
    ことを特徴とする抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変
    換器。
  2. 【請求項2】 単位抵抗を直列接続した抵抗ラダーと、
    該抵抗ラダーにより基準電圧が分割された抵抗分圧を独
    立に選択する複数チャンネルの前記単位抵抗対応のスイ
    ッチとを備え、各チャンネルの一つのスイッチからディ
    ジタル入力信号により前記抵抗分圧の一つをアナログ出
    力電圧として取り出す抵抗ラダー型ディジタル/アナロ
    グ変換器であって、 該抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変換器を半導体集
    積回路チップにレイアウトする上で、前記各チャンネル
    のスイッチが共用する単位抵抗を挟む形で前記単位抵抗
    と前記スイッチとを同一ライン上で交互に配置し、前記
    単位抵抗の間を金属配線により接続して前記抵抗ラダー
    を構成すると共に、前記単位抵抗と前記金属配線との合
    計の抵抗値について前記抵抗ラダーの全長で同一化を図
    ったことを特徴とする抵抗ラダー型ディジタル/アナロ
    グ変換器。
  3. 【請求項3】 前記抵抗ラダーが折り返される場合に、
    前記単位抵抗と前記金属配線との合計の抵抗値について
    前記折返し部を含めて前記抵抗ラダーの全長で同一化を
    図った請求項1または請求項2に記載の抵抗ラダー型デ
    ィジタル/アナログ変換器。
  4. 【請求項4】 前記金属配線は前記スイッチとは異なる
    層に形成される請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変換器。
  5. 【請求項5】 前記金属配線は前記スイッチの上層に形
    成される請求項4に記載の抵抗ラダー型ディジタル/ア
    ナログ変換器。
  6. 【請求項6】 第1極性のウェル層に形成された第2極
    性の拡散層をソース電極およびドレイン電極として前記
    第1極性のウェル層の上層に形成されたゲート電極を有
    し、前記スイッチとして機能する第2極性のMOSFE
    Tと、 前記ゲート電極の層と同層に形成された単位抵抗領域
    と、 前記ソース電極と前記単位抵抗領域の第1端子、および
    前記ドレイン電極と前記アナログ出力信号とを接続し、
    前記単位抵抗領域の上層に形成された第1層金属配線
    と、 前記単位抵抗領域の第1端子,第2端子を隣り合う単位
    抵抗の第2端子,第1端子、前記ゲート電極を前記ディ
    ジタル入力信号と接続し、前記第1層金属配線の上層に
    形成された第2層金属配線とから成る請求項5に記載の
    抵抗ラダー型ディジタル/アナログ変換器。
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