JP3461313B2 - ステッピングモータ脱調検知装置を持つ画像形成装置 - Google Patents

ステッピングモータ脱調検知装置を持つ画像形成装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、励磁相を順次切り
替えて回転するステッピングモータを記録紙搬送系の駆
動源として用いたステッピングモータ脱調検知装置を持
つ画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機等の画像形成装置では、記
録紙が実際に通る紙搬送系の駆動源としてDCモータ等
が用いられ、ギアや電磁クラッチ等の伝達機構を経由し
て、紙搬送路上の複数の搬送ローラを駆動する紙搬送装
置が広く用いられた。この紙搬送装置では、電磁クラッ
チの開閉により紙搬送ローラを制御することで紙搬送制
御を実現していた。
【0003】近年、画像形成装置において処理の高速化
のニーズが高まり、それによって紙搬送系における紙搬
送の高速化がますます求められるようになった。しか
し、従来の電磁クラッチ等を用いて搬送ローラの駆動を
オン・オフする紙搬送制御方法の欠点として、電磁クラ
ッチの応答速度が遅く、これが紙搬送の高速化のボトル
ネックになっていた。一方、小型でオープンループで制
御可能なサーボ系の駆動源として、ステッピングモータ
が広く利用されるようになってきた。
【0004】ステッピングモータとは、巻線の励磁相電
流を逐次に切り替えることで磁界が回転し、この回転磁
界に回転子の磁極が吸引・反発することでトルクが発生
し、それによって、回転子が回転磁界に引きずられなが
ら回るモータである。従って、励磁相の切り替えをパル
ス信号の入力で行なえば、1パルスの人力に対し、ステ
ッピングモータは基本角度だけ回転する。
【0005】そのため、ステッピングモータにおいて
は、オープンループ制御が可能であり、フィールドバッ
ク系が必要な他のサーボアクチュエータに比べ、システ
ムを大幅に簡素化することが可能であり、コストの面で
有利となる。
【0006】そこで、複写機等の画像形成装置において
も、紙搬送系の駆動源としてステッピングモータを搬送
ローラの数だけ使用し、電磁クラッチを介さずに搬送ロ
ーラを駆動する構成の画像形成装置がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ステッピング
モータにおいては、小型かつ安価に構成できる反面、従
来のサーボモータと異なり、パルス信号の入力に対し、
モータの回転子の回転が同期できなくなる現象が発生す
る。これを脱調現象と呼ぶ。一般に、脱調現象は、モー
タに指令されるパルスレートに対し、過負荷の状態であ
るときに発生する。
【0008】画像形成装置の紙搬送系にステッピングモ
ータを用いた場合、紙搬送中に脱調現象が発生すると、
紙搬送が停止し、新たなジャム原因となる。一方、紙搬
送系におけるステッピングモータの起動は大体紙搬送ロ
ーラに紙が到着する前に行なわれる。従来の画像形成装
置の紙搬送装置においては、もし紙が紙搬送ローラに到
着する前に脱調現象を起こしたとしても、紙が脱調現象
を起こしているステッピングモータにより駆動されてい
る紙搬送ローラに紙が到着し、そこから紙が搬送されな
くなり、この場合、ジャムであると検知されていた。
【0009】そこで、ステッピングモータが脱調を起こ
し紙搬送ローラが停止したとしても、そこに紙が存在し
ていなければ、再度ステッピングモータを再起動し紙の
到着を待つことが可能となり、画像形成装置の処理効率
を高めることにつながる。
【0010】しかし、ステッピングモータ等にエンコー
ダなどのモータの回転を検知するセンサを取りつけ、モ
ータの回転を監視すれば、脱調検知は可能であるが、系
が複雑となりステッピングモータの特徴を生かせなくな
ってしまう。従って、センサを用いないで高速にステッ
ピングモータの脱調を検知することは、画像形成装置に
とって大きなメリットとなる。
【0011】したがって、本発明の目的は、画像形成装
置の搬送系にステッピングモータを用いる際、ステッピ
ングモータの脱調を検知し、かつ、検知した場合、脱調
が生じたステッピングモータで駆動している搬送ローラ
に紙詰まりがないとき、ステッピングモータを一旦停止
した後再起動させることによって処理効率を高めること
ができる画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の画像形成装置では、画像形成装置に内蔵
しているステッピングモータを駆動するためのモータ駆
動装置において、ステッピングモータを励磁している
時、タイマ手段で計測された、励磁パルス周期より十分
に短い時間間隔で、電流検知手段によりモータに流れる
電流値を計測する。計測された電流値を記憶手段内に蓄
積し、電流計測時間間隔と計測された電流値から電流増
加率算出手段により電流増加率を算出する。
【0013】一方、ステッピングモータの特徴として、
脱調時と駆動パルス通りに駆動している時(正常時)を
比較した場合、モータコイルに流れる電流の増加率は、
正常に回転している時より脱調時では増加する傾向にあ
る。
【0014】そこで、本発明においては、比較手段によ
り電流増加量が脱調検知基準電流増加量より大きいと判
断された場合、ステッピングモータが脱調していると判
断する。
【0015】一方、紙搬送路において少なくともステッ
ピングモータにより駆動されている紙搬送ローラの手前
に第一紙検知センサと紙搬送ローラの直後に第二紙検知
センサとを持ち、上記の電流増加率の変化からステッピ
ングモータに脱調が発生したと判断された場合、搬送ロ
ーラに対し紙搬送路上で前後の紙検知センサ共に紙を検
知センサ上に紙が存在するか否かを観測し、もし前記紙
搬送ローラの前後の紙検知センサ共に紙を検知しなけれ
ば、ステッピングモータへ電流供給を一旦停止し、再度
ステッピングモータを起動する制御を行なう構成となっ
ている。
【0016】しかし、モータの電流応答の傾きは脱調以
外の要因、例えばステッピングモータの特性のバラツ
キ、ステッピングモータ本体あるいは、ステッピングモ
ータの雰囲気温度の上昇や、ステッピングモータの負荷
の変動やなどの要因でも変動すると考えられる。
【0017】そこで、本発明においては、電流増加量が
脱調検知基準電流増加量より連続して越えた回数をカウ
ントするカウント手段を持ち、カウント回数が脱調検知
基準回数を越えた場合、ステッピングモータが脱調して
いると判断し、脱調信号発生手段により、脱調信号を発
信する。
【0018】また、紙搬送路においてステッピングモー
タにより駆動されている紙搬送ローラの前後に紙検知セ
ンサを持ち、上記の電流増加率の変化からステッピング
モータに脱調が発生したと判断された場合、搬送ローラ
に対し紙搬送路上で前後に配置されたそれぞれの紙検知
センサ上に紙が存在するか否かを観測し、もし前記紙搬
送ローラの前後の紙検知センサ共に紙を検知しなけれ
ば、ステッピングモータへ電流供給を一旦停止し、再度
ステッピングモータを起動する制御を行なう構成となっ
ている。
【0019】
【実施例】(実施例1)図1は、この発明の画像形成装
置が適用された実施例の内部構成図である。この画像処
理装置は、記録紙に原稿画像を載せ出力する装置である
本体画像出力部10と、原稿から画像データを読み取る
装置である本体画像入力部11と、本体画像入力部11
の上部に装着された自動原稿送り装置12と、本体画像
出力部10から排出されるコピー用紙を複数のビン(容
器)に仕分けして排出するためのソータ13とを備えて
いる。
【0020】この画像形成装置はデジタル複写機であ
り、原稿から画像データを読み取る装置である本体画像
入力部11のCCDにより原稿は画素化され、画像デー
タとして装置に読み込まれ、必要な画像処理が行なわれ
た後、画像メモリに蓄えられる。その画像データは本体
画像出力部10に転送され、画像再生されて記録紙にコ
ピーされる。
【0021】本体画像入力部11は、入力部の上面の原
稿台に積載された原稿を照射しながら走査する光源21
を備える。光源21は光学系モータ(図示せず)から駆
動力を得て、図1の左右方向に往復駆動する。光源21
から発生した光は、積載された原稿により反射され、光
学像が得られる。その光学像はミラー22、23、24
及びレンズ25を介してCCD26に伝送される。な
お、ミラー22、23、24は光源21と一体的に駆動
される。CCD26は光を電気信号に変換し、さらに電
気信号はデジタル信号(画像データ)に変換される。
【0022】読み込まれた原稿の画像データには種々の
補正処理とユーザの希望する処理による画像処理が加え
られ、画像メモリ(図示せず)に蓄積される。
【0023】本体画像出力部10は画像メモリに蓄積さ
れた画像データを読み出し、デジタル信号からアナログ
信号に再変換し、さらに露光制御部(図示せず)により
適正な出力値に増幅され、光学照射部27により光信号
に変換される。その光信号はスキャナー28、レンズ2
9及びミラー30を伝播して、感光ドラム31上に照射
され静電による潜像が形成される。この潜像にトナーが
付着され、付着されたトナーは、本体内を搬送されてく
る記録紙上に転写され、さらに定着ローラ32により記
録紙上に定着され、即ち、画像データが記録紙上に記録
され、ソータ13に送られる。
【0024】ソータ13は本体画像出力部10の左側に
設置されている仕分け装置であり、本体画像出力部10
から出力された記録紙を排紙トレイ33に仕分けして排
紙する処理を行う。排紙トレイは上記本体制御部(図示
せず)により制御され、出力された記録紙は制御部の指
示した任意の排紙トレイに排出される。
【0025】給紙トレイ34、35は本体下部にあり、
記録紙をある程度蓄積しておくことが可能である。制御
部により、給紙トレイ34、35から蓄積された記録紙
を搬送し画像出力を行う。給紙デッキ36は本体画像出
力部10の左側に設置されている装置で、記録紙を大量
に蓄積しておくことが可能である。給紙トレイ34、3
5と同様に制御部により蓄積された記録紙を搬送し画像
出力を行う。
【0026】本体画像出力部10の左側に、操作者が少
数の任意書類のコピー用紙を比較的容易に給紙すること
が可能となる手差しトレイ37が設置されている。この
手差しトレイは、OHPシートや厚紙、はがきサイズ紙
など特殊な記録用紙を使用する場合にも使用される。
【0027】紙搬送ローラ38、39、40、41、4
2の各ローラはコピー出力処理の給紙を行う際、記録紙
を実際に搬送する役割を担っている。各紙搬送ローラは
それぞれ独立に駆動源としてステッピングモータに歯車
等の伝達装置を介して接続されている。この部分の詳細
を図2に示す。
【0028】図2は本発明の画像処理装置における紙搬
送装置の詳細な構成図である。ここで、図中の矢印が実
際に紙が搬送される向きを示している。101が紙搬送
装置の駆動源のステッピングモータ(Stepping Mtotor
)である。ステッピングモータの特徴として、パルス
電力に対応して回転するという点が上げられる。しかも
入力パルス数に比例して回転角が変位し、また入力周波
数に比例して回転速度が変位するため、フィードバック
ループを構成することなくモータを駆動することが可能
である。このような特徴から、オープンループの位置決
め制御や速度制御の駆動源として幅広く利用されてい
る。
【0029】ステッピングモータの分類方法として、モ
ータの構造による分類が一般的である。これには、ロー
タ部を永久磁石で作ったPM型(Permanent Type)、ロ
ータ部を歯車形状の鉄心で作ったVR型(Variable rel
uctance Type)、ロータ部を歯車形状の鉄心と磁石で構
成したHR型(Hybrid Type )に分類できる。
【0030】これ以外のステッピングモータの分類とし
て、駆動巻線による分類がある。駆動巻線による分類と
しては、2相、3相、5相などに分類される。また励磁
モードによる分類としては、1相励磁、2相励磁、1−
2相励磁などに分類可能である。本実施例においては、
2相励磁式のHR型ステッピングモータを採用してい
る。
【0031】102が紙搬送ローラであり、実際に搬送
すべき記録紙に力を加え搬送する役目を持つ。紙搬送ロ
ーラ102はステッピングモータ101からの駆動力が
ギアやシャフト等を通じ伝えられる。
【0032】103は紙検知センサである。また104
は紙検知センサの反応を電気信号に変換する役割を担う
フォトインタラプタである。図中の矢印が示している向
きに紙が通過するが、紙搬送ローラの直後に紙検知セン
サが設置されている。紙の先端が紙検知センサ103を
通過すると、紙検知センサ103の一方の端が押され、
もう一方の端がフォトインタラプタ104の発光部と受
光部の間を塞ぐ形となる。
【0033】紙検知センサ103と紙搬送ローラ102
は画像形成装置で使用可能な一番小型の記録紙の長さよ
り短く、ステッピングモータが正常に動作し紙搬送ロー
ラ102が駆動していれば、紙搬送ローラ102は紙を
搬送し、モータが駆動されてから一定時間後に紙検知セ
ンサ103が紙を検知するように設計されている。
【0034】フォトインタラプタ104の発光部と受光
部が塞がれると、フォトインタラプタ104からの出力
信号が変化する。画像形成装置の制御部は一定の時間間
隔で、フォトインタラプタ104の信号を監視してお
り、出力信号に変化があると紙を検知したと判断する。
【0035】本発明では、図のように紙検知センサ10
3とフォトインタラプタ104が紙搬送ローラ102の
前後に設置され、紙搬送ローラに紙が存在しているか否
かを観測している。
【0036】図3に本実施例における画像形成装置の紙
搬送装置の駆動源に用いられているステッピングモータ
に電力供給および駆動制御を行っている、画像形成装置
に内蔵されているモータ駆動装置の構成図を示す。
【0037】図3において、101は制御対象であるス
テッピングモータ、201はステッピングモータの駆動
信号を出力する中央演算装置(以下、CPUと呼ぶ)、
202はステッピングモータの回転に必要な電流を供給
する駆動回路、203は電流値を計測するための電流セ
ンサ、204は電流センサで計測した電流値をCPUで
扱うディジタル信号に変換するためのAD変換器、20
5は十分に短い時間を計測するためのタイマ、206は
モータ制御プログラムが格納してあるROM装置、20
7はCPUが一時記憶領域として用いるためのRAM装
置である。
【0038】モータ駆動装置において、CPU201は
ROM装置に格納されているステッピングモータ制御プ
ログラムを呼び出し、前記プログラムの命令に沿って、
ステッピングモータの駆動信号である相励磁信号を駆動
回路202に出力する役割を持つ。すなわち目標となる
モータの回転数に相当する周波数の相励磁信号を出力し
ている。
【0039】また、CPUにはタイマ205が内蔵され
ており、プログラムで呼び出し使用することが可能な構
成となっており、時間計測や周期毎に特定の割込み処理
を発生させる場合などに用いる。
【0040】本発明の特徴ある構成のステッピングモー
タの脱調検知処理はCPU201の演算により行われ
る。駆動回路202では、定電流チョッピング制御がハ
ードウエアで構成されており、CPU201からの相励
磁信号に合わせステッピングモータ101に供給する電
流をON/OFFし、モータに流れる電流が一定電流に
なるようにチョッピング制御を行い、ステッピングモー
タ101に電流を供給する。
【0041】駆動回路202上には、ステッピングモー
タ101へ供給される実電流値を計測するための電流セ
ンサ203が実装されており、電流センサ203は計測
した電流に比例した電圧を出力する。
【0042】AD変換器204は、電流センサ203が
出力するアナログ電圧をディジタル信号に変換し、CP
U201へモータに供給している電流値情報を送る。C
PU201は、電流センサ203からの情報をAD変換
器204を通してステッピングモータの実電流として観
測する。
【0043】また、近年はAD変換器がCPUと同一の
パッケージに集積されているCPUが広く提供されてお
り、本実施例においてもAD変換器を内蔵したCPU2
01を用いている。
【0044】ROM206装置は不揮発性の記憶装置で
ある。ROM装置206には、モータ制御プログラムが
格納されており、必要に応じてプログラムがCPU20
1へロードされる。RAM装置207は、CPU201
が演算の際、演算結果の格納や、一時的に計算結果を退
避させたりするための書換え可能な記憶装置である。ま
た、近年はROMとRAMをCPUと同一のパッケージ
に集積させたCPUも存在し、そのようなCPUが使わ
れる場合、ROM装置206とRAM装置207が省略
可能である。
【0045】次に、ステッピングモータが正常に回転し
ている場合と、脱調を起こしている場合の実電流値の特
徴の差異を示し、この特徴から脱調検知を行う手段を説
明する。
【0046】図4(a)は、相励磁信号とステッピング
モータが正常に回転している時の電流応答を示したグラ
フである。また、図4(b)は、相励磁信号と脱調を起
こしている時の電流応答を示したグラフである。301
は駆動回路に供給される相励磁信号であり、302はス
テッピングモータが正常に動作しているときの電流応答
であり、303が脱調しているときの電流応答である。
【0047】正常にステッピングモータが回転している
時のグラフ302を観察すると、ステッピングモータに
供給される電流が比較的穏やかに増加していることがわ
かる。一方、ステッピングモータが脱調を起こした時の
グラフ303を観察すると、ステッピングモータに供給
される電流が比較的急激に増加していることがわかる。
【0048】このことから、ステッピングモータに供給
される電流は、正常時に比べ脱調時は電流応答の傾きが
大きくなる傾向があることがわかる。すなわちステッピ
ングモータ駆動時に、この電流応答の傾きを常に観測
し、ある閥値より傾きがおおきくなった場合に脱調が発
生していると予見し、脱調信号を発信することで、ステ
ッピングモータの脱調検知手段を構成することが可能で
ある。
【0049】しかし、電流応答の傾きは脱調以外の要
因、例えばステッピングモータの特性のバラツキ、ステ
ッピングモータ本体あるいは、ステッピングモータの雰
囲気温度の上昇や、ステッピングモータの負荷の変動な
どの要因でも変動すると考えられ、断続的に閥値より大
きな電流応答の傾きが観測されることが考えられる。
【0050】そこで、必要十分な時間内で電流応答の傾
きが閥値より大きかった場合、すなわち予め定められた
基準回数より、連続して閥値より大きな電流応答が計測
された場合、ステッピングモータが脱調を起こしている
と判断する処理する手段を加えたものも本発明では用い
ている。
【0051】次に、脱調検知の手段の実際の処理の流れ
をフローチャートにより説明する。図5は本実施例での
脱調検知処理を呼び出すための判断を行うフローチャー
トである。図6は本実施例の脱調検知を行う処理をフロ
ーチャートに示したものである。
【0052】ここで、図6中、dTは脱調検知処理間隔
であり、Itは現在のステッピングモータに供給してい
る電流値、Itdは現在からdT前の時間での電流値、
dIは測定された電流増加率、dIfは脱調検知を判断
するための電流増加率の閥値、CNTは測定された電流
増加量が閥値を連続して越えた回数をカウントするため
のカウンタ、CNTfは脱調検知を判断するためのCN
T値の閥値、MtrErrはステッピングモータの脱調
を検知したことを示すフラグである。
【0053】脱調検知処理を呼び出す判断は、相励磁信
号の周期において“HIGH”レベルのタイミングで呼
び出され処理が始まる。この処理はスタート後、ステッ
プ1(図中でステップは“S”で表記)に処理を進め
る。ステップ1では、相励磁信号が“HIGH”レベル
が否かを判断し、もし相励磁信号が“HIGH”レベル
であればステップ2に処理を進め、相励磁信号が“LO
W”レベルであれば本処理を終了させる。
【0054】ステップ2では、脱調検知処理を行うタイ
ミングを測定するためのタイマをスタートさせる処理を
行う。タイマスタート後ステップ3に処理を進める。ス
テップ3では、現在ステッピングモータに供給されてい
る電流を駆動回路内の電流センサにより計測し、その電
流値をAD変換し、CPU内に読込む処理を行ってい
る。デジタル値の読込み終了後、ステップ4に処理を進
める。
【0055】ステップ4では、ステップ3でCPU内に
読込んだデジタル値を変数Itに格納し、ステップ5へ
処理を進める。ステップ5では、ステップ2でスタート
させたタイマによる値と予め設定した脱調検知処理間隔
dTとの比較を行い、タイマ値がdTと一致するまで待
機する処理を行っている。タイマ値がdTと一致した
時、ステップ6へ処理を進める。
【0056】ステップ6では、脱調検知処理を呼び出し
て、図6に示す脱調検知処理に移行する。
【0057】次に、図6を用い脱調検知処理について説
明する。図5のステップ6で処理が呼び出され、脱調検
知処理がスタートする。処理スタート後、ステップ11
へ処理を進める。
【0058】ステップ11では、ステッピングモータが
回転しているか否か、すなわちCPUが相励磁信号を発
生させているか否かを判定している。もし、相励磁信号
を出力していなければ、脱調検知処理を終了し、また相
励磁信号を出力していれば、ステップ12へ処理を進め
る。
【0059】ステッピングモータが回転中であれば、ス
テップ12では、前回の処理で読込んだステッピングモ
ータに供給される電流値Itの値をItbに退避させ、
ステップ13へ処理を進める。
【0060】ステップ13では、現在ステッピングモー
タに供給されている電流を駆動回路内の電流センサによ
り計測し、その電流値をAD変換し、CPU内に読込む
処理を行っている。デジタル値の読込み終了後、ステッ
プ14へ処理を進める。
【0061】ステップ14では、ステップ13でCPU
内に読込んだデジタル値を変数Itに格納し、ステップ
15へ処理を進める。
【0062】ステップ15では、ステップ13で読込ん
だ電流値であるItと、dT時間前に計測し読込んだ電
流値が格納されているItbの値の差をとり、さらに電
流計測周期であるdTで割った値を変数dIに格納する
演算を行う。ここで演算されたdIがステッピングモー
タの電流増加量となる。次にステップ16に処理を進め
る。
【0063】ステップ16では、ステップ15で算出さ
れたステッピングモータへの供給電流増加率dIと、電
流増加率の閥値であるdIfとの比較を行っている。も
し、dIの値が閥値dIfより大きければ、ステップ1
7へ処理を進める。またdIの値が閥値dI以下であれ
ば、ステッピングモータは脱調状態であると判定されず
にステップ18へ処理を進める。
【0064】ステップ17では、現在の電流増加率が閥
値を越えたため、カウンタCNTの値をインクリメント
し、ステップ19に処理を進める。
【0065】ステップ18では、現在の電流増加率の値
が閥値以下であったため、カウンタCNTの値を0で初
期化する処理を行い、脱調検知処理を終了する。
【0066】ステップ19では、電流増加率が閥値を連
続してオーバーした回数を記録しているカウンタCNT
と脱調判定のためのカウンタ閥値CNTfとの値の比較
を行っている。もしCNTがCNTfより大きければ、
ステッピングモータは脱調状態であると判定され、ステ
ップ20へ処理を進める。また、もしCNTがCNTf
以下であれば、脱調状態であるとは判定されず脱調検知
処理を終了する。
【0067】ステップ20では、ステッピングモータが
脱調状態であると判断され、紙搬送ローラの前後に設置
されたセンサにより紙の有無を検知するための紙の有り
無し検知処理する。その後、脱調検知処理を終了する。
【0068】次に、図7を用い紙搬送装置における紙の
有り無し検知処理について説明する。本処理は紙搬送が
行われ、図6のステップ20でステッピングモータが脱
調したと判断された時点で本処理が呼び出される。
【0069】変数jam_flgはセンサの状態により
ジャムと判定したか否かを示す変数である。本処理が開
始されると、ステップ101へ処理を進める。ステップ
102においては、第1紙検知センサのフォトインタラ
プタ104の出力信号を読む処理、すなわち第1紙検知
センサ上に紙が存在しているか否かの検知を行ってい
る。処理終了後、ステップ102へ進む。
【0070】ステップ103において、前ステップ10
2における第1紙検知センサの状態の判定により、処理
を分岐させる処理を行っている。すなわち、もし第1紙
検知センサ上に記録紙が存在していれば、紙第1検知セ
ンサの位置まで紙が搬送されていることを示し、紙搬送
ローラに紙が存在していると判断し、ステップ107へ
処理を進める。また、もし紙検知センサ103上に記録
紙が存在していなければ、処理をステップ104へ進め
る。
【0071】ステップ104においては、第2紙検知セ
ンサのフォトインタラプタ104の出力信号を読む処
理、すなわち第2紙検知センサ上に紙が存在しているか
否かの検知を行っている。処理終了後、ステップ105
へ進む。
【0072】ステップ105においては、前ステップ1
04における第2紙検知センサの状態の判定により、処
理を分岐させる処理を行っている。すなわち、もし第2
紙検知センサ上に記録紙が存在していれば、第2紙検知
センサの位置で紙が搬送されていることを示し、紙搬送
ローラ上に紙が存在していると判断し、ステップ107
へ処理を進める。また、もし紙検知センサ103上に記
録紙が存在していなければ、処理をステップ106へ進
める。
【0073】ステップ106においては、ステッピング
モータに脱調現象が発生しているが、そのステッピング
モータにより駆動されている紙搬送ローラ上に紙が存在
せず、ジャムとはなっていないため、ステッピングモー
タの再起動処理を呼び出す処理を行っている。ステップ
106後、処理は終了する。
【0074】ステップ107では、ステッピングモータ
に脱調が発生し、そのステッピングモータにより駆動さ
れている紙搬送ローラ上に紙が存在しているためジャム
と判断する。従って、ジャムが発生したことを示す変数
jam_flgに1をセットし、本処理を終了する。
【0075】次に、図8を用いて紙搬送装置におけるス
テッピングモータ再起動処理について説明する。本処理
は図7で説明した紙搬送装置における紙の有る無し検知
処理において、脱調しているステッピングモータにより
駆動されている紙搬送ローラ上に紙が存在せず、ジャム
とはなっていないと判断されたステップ106で呼び出
される処理である。
【0076】ステップ201においては、脱調している
ステッピングモータへの電流供給を停止する処理を行っ
ている。処理終了後、ステップ202へ進む。ステップ
202においては、励磁されていたステッピングモータ
のコイルに蓄積された逆起電力を抜くためにあらかじめ
決まった時間を待つタイマWait処理を行っている。
処理後、ステップ203へ処理を進める。ステップ20
3においては、ステッピングモータを再起動する処理を
行っている。正常に起動したのち処理を終了させる。
【0077】以上のように本実施例のステッピングモー
タを紙搬送の駆動源とする画像形成装置においては、内
蔵されているモータ駆動装置による脱調検知とその手前
に設置されたセンサによるジャム検知により、ジャムの
発生要因がステッピングモータの脱調にあるか否かの切
り分けが可能となる。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明の画像形成装置によ
れば、画像形成装置に内蔵されているステッピングモー
タを駆動するためのモータ制御装置内に、モータへ供給
する電流の電流増加率を計測し、電流増加率が閥値を越
えた場合ステッピングモータが脱調したと判断する脱調
検知手段を持つことにより、画像形成装置に内蔵された
モータ駆動装置のみで脱調検知が可能である。
【0079】一方、紙搬送路において少なくともステッ
ピングモータにより駆動されている紙搬送ローラの手前
に第1紙検知センサと紙搬送ローラの直後に第2紙検知
センサとを持ち、上記の電流増加率の変化からステッピ
ングモータに脱調が発生したと判断された場合、搬送ロ
ーラに対し紙搬送路上で前後に配置されたそれぞれの紙
検知センサ上に紙が存在するか否かを観測し、もし前記
紙搬送ローラの前後の紙検知センサ共に紙を検知しなけ
れば、ステッピングモータへ電流供給を一旦停止し、再
度ステッピングモータを起動する制御を行う構成となっ
ている。
【0080】このような構成とすることで、仮にステッ
ピングモータが脱調現象を起こしたとしても、脱調現象
を起こしているステッピングモータにより駆動されてい
る紙搬送ローラ上に紙が存在していなければ、紙が紙搬
送ローラに到達する以前にステッピングモータを再起動
することが可能となり、コピー処理を停止する必要が無
く、作業効率の向上が図ることができる。
【0081】また、モータ駆動装置を使用した画像形成
装置においては、あらかじめ設定した回数以上、連続し
て電流増加率が閥値を越えた場合に脱調と判定するモー
タ駆動装置を提供している。このことにより、ステッピ
ングモータの脱調現象以外の要因で電流増加率が閥値を
一時的に越えた場合においては、脱調判定から外すこと
が可能となり、精度の高い脱調現象の検知が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の画像処理装置が適用された実
施形態の構成図である。
【図2】図2は、本発明の画像処理装置における紙搬送
装置の詳細な構成図である。
【図3】図3は、この発明の画像形成装置の紙搬送装置
の駆動源に用いられているステッピングモータに電力供
給および駆動制御を行っている画像形成装置に内蔵され
ているモータ駆動装置の構成図である。
【図4】図4は、ステッピングモータが正常動作してい
るときに、モータに供給される電流を測定したグラフで
あり、ステッピングモータの脱調検知をするための判定
基準を説明するための図である。
【図5】図5は、実施例での励磁信号を監視し、脱調検
知処理を呼び出すタスクの手順を示したフローチャート
である。
【図6】図6は、実施例での脱調検知処理の手順を示し
たフローチャートである。
【図7】図7は、実施例での紙搬送ローラの前後に設置
されたセンサにより紙の有無を検知するための紙の有り
無し検知処理の手順を示したフローチャートである。
【図8】図8は、実施例でのステッピングモータ再起動
の手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 本体画像出力部 11 本体画像入力部 12 自動原稿送り装置 13 ソータ 21 光源 22〜24 ミラー 25 レンズ(入力系) 26 CCD 27 光学照射部(レーザ) 28 スキャナ 29 レンズ(出力系) 30 ミラー 31 感光ドラム 32 定着ローラ 33 給紙トレイ 34、35 給紙トレイ 38〜42 紙搬送ローラ 101 ステッピングモータ 102 紙搬送ローラ 103 紙検知センサ 104 フォトインタラプタ 201 CPU 202 駆動回路 202 電流センサ 203 AD変換器 204 タイマ 205 ROM 206 RAM 301 相励磁信号 302 正常時の電流応答グラフ 303 脱調時の電流応答グラフ dT 電流値計測周期 It 現時刻での電流値 Itd dt前の時刻での電流値 dI 現時刻での電流増加率 dIf 電流増加率の閥値 CNT カウンタ CNTf 連続カウントの閥値 MtrErr 脱調の発生を示すフラグ jam_flg ジャムの発生を示すフラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−239197(JP,A) 特開 平8−108306(JP,A) 特開 平10−120237(JP,A) 特開 平10−139190(JP,A) 特開 平3−128700(JP,A) 特開 平11−225499(JP,A) 特開 平1−226651(JP,A) 特開 平7−247044(JP,A) 特開 平9−54523(JP,A) 実開 昭61−183350(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/06 B65H 7/06 B65H 43/04 H02P 8/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動信号が加えられる毎にモータの励磁コ
    イルに供給する励磁電流の相励磁を切り換えて駆動する
    ステッピングモータをシート搬送系の駆動源として使用
    したステッピングモータを用いた画像形成装置におい
    て、 前記モータの励磁コイルに流れる電流値変化を計測する
    手段により所定時間の間計測し、この所定時間の間計測
    して得られた前記計測手段の電流値変化の計測結果が或
    る決められたた値を越えた際に脱調したと判断する脱調
    検知手段を備えるとともに、前記モータにより駆動され
    るシート搬送系のシート搬送路上にシート検出手段を設
    け、前記脱調検知手段により脱調したと判断された際に
    前記シート検出手段がシートを検出しない際に、モータ
    への電流供給を停止した後モータを再起動する制御手段
    を備えることを特徴とするステッピングモータを用いた
    ステッピングモータ脱調検知装置を持つ画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記所定時間はタイマにより設定される時間であり、この
    タイマにより設定された時間間隔で前記制御手段は前記
    計測手段の電流値変化の計測結果を得ることを特徴とす
    るステッピングモータ脱調検知装置を持つ画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像形成装置において、前
    記タイマにより設定される時間はモータの1相励磁域内
    でかつ1相励磁時間内に設定されることを特徴とするス
    テッピングモータ脱調検知装置を持つ画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記計測手段により計測される電流値変化は励磁コイルに
    流れる電流の増加率であることを特徴とするステッピン
    グモータ脱調検知装置を持つ画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記シート検出手段はシート搬送路上のシート搬送ローラ
    の前後に第1、第2の検出手段を有し、前記制御手段に
    よる再起動は前記第1、第2の検出手段がシートを検出
    しない場合であることを特徴とするステッピングモータ
    脱調検知装置を持つ画像形成装置。
  6. 【請求項6】ステッピングモータをシート搬送系の駆動
    源として用いる画像形成装置において、ステッピングモ
    ータの励磁相を順次切り替え、定電流チョッパ制御方式
    で電流を供給するモータ駆動手段を持ち、前記モータ駆
    動手段内にモータに流れる電流値を計測するための電流
    計測手段と、予め設定された時間を計測するためのタイ
    マ手段と、前記タイマ手段により予め設定された所定時
    間間隔で前記電流計測手段に計測命令を出し、得られた
    電流値を読み込む為の読み込み手段と、前記電流計測手
    段により計測された電流値を記憶するための記録手段
    と、前記タイマ手段により計測された時間と前記記憶手
    段に記憶された電流値とに基づいて所定時間間隔での電
    流の増加率を算出するための電流増加率算出手段と、前
    記電流増加率算出手段により得られた電流増加率を予め
    設定した閥値と比較する為の比較手段と、前記比較手段
    で電流増加量が閥値より大きい場合脱調が発生したと判
    断する脱調検知手段とを有し、前記ステッピングモータ
    が駆動している紙搬送ローラに対し紙搬送路上で少なく
    とも紙搬送ローラ手前に紙の存在を検知するための第1
    紙検知手段と、紙搬送ローラ直後に第2紙検知手段とを
    有し、前記脱調検知手段により前記ステッピングモータ
    に脱調が発生したと判断された場合、前記紙搬送ローラ
    に対し紙搬送路上で前後に配置された前記第1検知セン
    サと前記第2紙検知センサで紙の存在を観測し、もし前
    記紙搬送ローラの前後の前記紙検知センサが紙を検知し
    なければ、ステッピングモータへ電流供給を一旦停止
    し、再度ステッピングモータを起動する制御装置を有す
    ることを特徴とするステッピングモータ脱調検知装置を
    持つ画像形成装置。
  7. 【請求項7】ステッピングモータをシート搬送系の駆動
    源として用いる画像形成装置において、ステッピングモ
    ータの励磁相を順次切り替え、定電流チョッパ制御方式
    で電流を供給するモータ駆動装置を持ち、前記モータ駆
    動手段内にモータに流れる電流値を計測するための電流
    計測手段と、予め設定された時間を計測するためのタイ
    マ手段と、前記タイマ手段により予め設定された所定時
    間間隔で前記電流計測手段に計測命令を出し、得られた
    電流値を読み込む為の読み込み手段と、前記電流計測手
    段により計測された電流値を記憶するための記憶手段
    と、前記タイマ手段により計測された時間と前記記憶手
    段に記憶された電流値とに基づいて所定時間間隔での電
    流の増加率を算出するための電流増加率算出手段と、前
    記電流増加率算出手段により得られた電流増加率を予め
    設定した閥値と比較する為の電流増加率比較手段と、前
    記比較手段で電流増加量が前記閥値より大きい場合過去
    に連続して閥値を越えた回数をカウントする為のカウン
    ト手段と、前記カウント手段により電流増加量が閥値を
    越えた回数と基準回数を比較する為の回数比較手段と、
    前記回数比較手段で電流増加量が閥値を越えた回数が基
    準回数を越えた場合に脱調が発生したと判断する脱調検
    知手段とを有し、前記ステッピングモータが駆動してい
    る紙搬送ローラに対し紙搬送路上で少なくとも紙搬送ロ
    ーラ手前に紙の存在を検知するための第1紙検知手段
    と、紙搬送ローラ直後に第2紙検知手段とを有し、前記
    脱調検知手段により前記ステッピングモータに脱調が発
    生したと判断された場合、前記紙搬送ローラに対し紙搬
    送路上で前後に配置された前記第1紙検知センサと第2
    紙検知センサで紙の存在を観測し、もし前記紙搬送ロー
    ラの前後の前記紙検知センサが紙を検知しなければ、ス
    テッピングモータへ電流供給を一旦停止し、再度ステッ
    ピングモータを起動する制御装置を有することを特徴と
    するステッピングモータ脱調検知装置を持つ画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】請求項6または7記載の画像形成装置にお
    いて、複数のステッピングモータを使用し、それぞれの
    ステッピングモータに対し、それぞれ独立に制御と脱調
    の検知が可能であることを特徴とするステッピングモー
    タ脱調検知装置を持つ画像形成装置。
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