JP3460189B2 - 床パネル及び二重床構造 - Google Patents

床パネル及び二重床構造

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JP3460189B2 JP18636099A JP18636099A JP3460189B2 JP 3460189 B2 JP3460189 B2 JP 3460189B2 JP 18636099 A JP18636099 A JP 18636099A JP 18636099 A JP18636099 A JP 18636099A JP 3460189 B2 JP3460189 B2 JP 3460189B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基本型と成る1種
類の床パネルで、太さの異なる電力線や通信線等の線を
床パネル上に取り出すことのできる床パネルを提供する
ものである。更に、上記床パネルを不燃性とし、且つ該
床パネルを載置するベース部材も不燃性とすることによ
り、床面全体を不燃性とした二重床構造を提供するもの
である。また、床面の不陸に対応できる二重床構造を提
供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、床パネルから電力線や通信線
を取り出すために、当該床パネルに各種大きさの取り出
し孔を形成していた。細い線の場合の取り出し孔は、そ
の細い線に合った大きさとし、太い線の場合は、それに
応じた太さの孔を予め用意しておく必要があった。その
対応のために、一種類の床パネルに各種必要と成りそう
な太さの孔を用意したり、孔の太さに応じて数種類の床
パネルを用意していた。また、上記床パネルを載置する
ベース板としては、可燃性の合成樹脂製一体成形品のも
のが使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、床パネ
ルの下方より電力線や通信線等の線を取り出すには、予
め該床パネルに配線取り出し孔を形成しておく必要があ
り、その取り出し孔の位置、数或いは大きさ等を想定
し、それに対応できるようにしていた。特に、取り出し
孔の数は、必要最小限にとどめることが合理的である
が、線の太さには数種類あり、それら線の太さに応じて
予め取り出し孔の太さの異なる孔を用意すると成ると、
1つの床パネルに数種類の異なる大きさの取り出し孔が
存在し、従って、取り出し孔の数も増加していた。ま
た、それを避けるために、線の太さに応じて別体の床パ
ネルを用意することもあるが、それは不経済であるし、
施工上も煩雑と成るという問題点が有った。
【0004】更に、上記床パネルが載置されるベース板
は、合成樹脂単独で形成されているため、可燃性であ
り、建築物内の床上に敷設するには好ましいものではな
かった。また、合成樹脂製品は中空成形品と成るので軽
量で、安定感がなく、歩行感も悪かった。更に、ベース
板を合成樹脂で成形するには、シート部材を製造する工
程、柱状突起を製造する工程、それらを結合する工程
等、製造工程数が多く、コスト面で割高であった。その
ため、柱状突起にモルタル等の硬化材を使用し、シート
部材と該モルタル等の結合のために、シート部材に孔を
形成し、その孔にモルタルを流し込ませているが、その
場合、孔よりモルタル等が突出し、シート部材の下面側
が膨出し、不陸を生じる原因と成っていた。また上記不
陸を避けるためモルタル等とシート部材との下面側を面
一としているが、その場合は、柱状突起が抜け易く、接
着剤の使用等の別途の固定手段を採用していた。また、
柱状突起が合成樹脂による有底筒状突起の場合、その空
間にモルタル等を流し込むことも考えられるが、それも
前記同様に、該突起から抜け出るおそれがあり、接着剤
の使用を必要としていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を解
決したもので、同一の大きさの切り欠き部を形成した一
種類の床パネルを、該床パネルを施工場所でその敷設位
置を変えることにより、隣接する床パネル間の切り欠き
部で形成される孔の大きさを変えることができ、太さの
異なる電力線や通信線を床パネル上に取り出すことの出
来る床パネルを提供するもので、平板状の天板と、天板
の周縁部の各片に形成された切り欠き部とより形成され
た床パネルに於いて、上記切り欠き部の形状は、該切り
欠き部の両基端からの切り込み深さが異なるようにした
切欠形状とし、隣接する床パネルの切り欠き部とによっ
て形成される開口部が、該隣接床パネルの配設状態によ
ってその大きさが可変と成るように形成した二重床構造
に使用する床パネルを提供するものである。また、切り
欠き部の形状は、該切り欠き部の一基端より漸次深く切
り込まれる略直角三角形状とした二重床構造に使用する
床パネルを提供するものである。更に、切り欠き部は、
四角形状の天板の一対角線に対して、対角線を結ぶ一方
の頂点側は、その頂点側を深く切り込み、且つ対角線に
対して対称的に形成し、他方の頂点側は、その頂点から
離れた側を深く切り込み、且つ対角線に対して対称的に
形成して成る二重床構造に使用する床パネルを提供する
ものである。また、床パネルの材質を鋼板製とした床パ
ネルを提供するものである。
【0006】更に、平板状の天板と、天板の周縁部の各
片に形成された切り欠き部とより形成された床パネルに
於いて、上記切り欠き部の形状は、該切り欠き部の両基
端からの切り込み深さが異なるようにした切欠形状と
し、隣接する床パネルの切り欠き部とによって形成され
る開口部が、該隣接床パネルの配設状態によってその大
きさが可変と成るように形成した床パネルを、シート部
材にモルタル等の硬化性流状物を一体形成した柱状突起
を設けたベース板の1区画内の隣接する柱状突起間に架
け渡し、該ベース板上に床パネルを載置した二重床構造
を提供するものである。また、薄厚鋼板製シート部材と
モルタル等の硬化性流状物との一体形成に於いて、柱状
突起が位置するシート部材に有孔突起、凹凸或いは折り
返し突起等の付着突起体を形成することにより、該柱状
突起とシート部材とを一体化してなるベース板とした二
重床構造を提供するものである。更に、各隅部に柱状突
起を形成したブロックを1区画とし、複数ブロックを有
するシート部材の各ブロック間に、ヒンジ部を形成する
ことにより全体が可撓性のあるベース板とした二重床構
造を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る二重床構造に使用す
る床パネルは、建築床面と床パネルとの間に形成した配
線収納空間に配設された太さの異なる線を、当該床パネ
ルを通じて床上に引き出すことを可能とするために、敷
設された床パネル間に生じる開口部の大きさを1種類の
床パネルで、その配設状態を変えるだけで線の太さに合
った開口部を形成することを可能とした床パネルに関す
るものである。また、床パネルが載置されるベース板を
不燃性とすることにより、床面全体を不燃物として敷設
できる二重床構造に関するものである。更に、ベース板
を可撓性とすることにより、建築床面の不陸に対応でき
る二重床構造に関するものである。以下、実施例に基づ
いて説明する。
【0008】実施例1 図1は、本発明の床パネル1の全体を示す平面図、図2
はその断面図を示しており、図で示すように、該床パネ
ル1は、平板状の天板2と、その周縁部を折り曲げて形
成した折り曲げ側壁部3と、床パネル1の周縁部4より
内側に向けて切り欠き形成した略直角三角形状の切り欠
き部5とより形成されている。床パネル1の材質は鋼板
製で、例えば1、2mm、1、6mm,2、3mm厚程
度のものをプレス成形して所定の形状に形成する。折り
曲げ側壁部3を設けることにより、剛性を増加させてい
る。上記切り欠き部5の形状は、折り曲げ側壁部3の周
縁部4より漸次深く内側に切り込まれる略直角三角形状
とされ、その頂点部を曲線形状とした半割涙型形状とし
ている。
【0009】本実施例のものにあっては、上記切り欠き
部5の形成位置は、床パネル1の各片の略中央部に各々
形成されている。上記のように、切り欠き部5の形状は
非対称型の半割涙型形状とされているので、隣接する床
パネル1の配設する位置によっては、上記半割涙型形状
相互で形成される開口部の形状が異なることに成る。ま
た、上記半割涙型形状は四角形の対角線AーAに対して
は対称に形成され、対角線B−Bに対しては非対称に形
成されている。従って、対角線A−Aでは、対角線を結
ぶ一方の頂点D側は、その頂点Dに向かって深く切り込
まれた半割涙型形状が対称的に形成され、他方の頂点F
側は、その頂点Fから遠ざかる方向に深く切り込まれた
半割涙型形状が対称的に形成されている。
【0010】図3は、上記のように切り欠き部5が形成
された床パネル1相互を配設した状態を示している。左
側に位置する床パネル1は、その頂点の位置をD〜Gと
成るように図1の平面図と同様に配置させ、その右側に
位置する床パネル1は、その頂点の位置を時計方向に9
0度回転させた床パネル1を並設したものである。その
結果、切り欠き部5が対向した箇所は、略長方形状の開
口部6が得られることに成る。図4は、床パネル1の別
の並設状態を示している。左側に位置する床パネル1
は、その頂点の位置をD〜Gのように図1の平面図と同
様に配置させ、その右側に位置する床パネル1は、その
頂点部の位置を反時計方向に90度回転させて並設した
ものである。その結果、切り欠き部5が対向した箇所
は、深く切り込まれた位置が対向することに成り、略涙
型形状の開口部7が得られることに成る。
【0011】略長方形状の開口部6では、約直径7、5
mmの線まで対応でき、上記涙型形状の開口部7では、
約直径12mmの線まで取り出すことが可能と成る。当
該開口部6の大きさは、想定される線の太さに応じ、切
り欠き部5の大きさを変えることによって適宜対応する
ことができる。このように形成された床パネル1を使用
すると、必要に応じて床パネル1の切り欠き部5の位置
を変えて敷設することにより、1枚の床パネル1で、線
の太さに応じた細線用の開口部6或いは太線用の開口部
7とを使い分けて使用することができ、従来のように配
線の太さに応じて、予め形成されている大きさの異なっ
た孔から適合する孔を選択するとか、別途配線孔の大き
さの異なる床パネルを選択して敷設するとかの必要がな
くなった。上記床パネル1を数枚敷設した平面図が図5
に示されている。
【0012】実施例2 図6は、切り欠き部5の他の実施例を示したもので、上
記半割涙型形状に変えて、図6(a)は台形形状のも
の、図6(b)は半割ダルマ型形状のもの、図6(c)
は半割瓢箪型形状のもの、図6(d)は三角形形状のも
の、図6(e)は打撃面の長さの異なる半割鼓型形状の
もの等を示している。上記切り欠き部5は、半割涙型形
状と同様に隣接する床パネル1の配設位置を変えること
によって開口部の形状が異なることになり、その大きさ
も細線用或いは太線用等に対応できる開口部を得ること
が可能と成る。
【0013】実施例3 図7は、本発明のベース板8の側面図を示し、該ベース
板8は、建築床面上に敷設されるもので、薄板の鋼板製
より成るシート部材9と、該シート部材9上に一体的に
立設された剛性を有する適数個の柱状突起10とより構
成されている。上記シート部材9は、建築床面の表面に
生じている不陸に適合して変形できるように、鋼板の薄
板のものが選択される。この実施例では、約0、35m
mのものが使用される。
【0014】図8は、ベース板8の平面図を示し、その
大きさは使用勝手の良い大きさのものが使用される。ベ
ース板8相互は、適宜連結手段が該ベース板8の周縁部
に形成され、他のベース板8と連結される。柱状突起1
0は、略四角柱形状の柱型形状とされ、シート部材9を
9分割した1区画に、その各々の隅部に各々突設形成さ
れる。上記区画相互間或いは隣接する柱状突起10間
に、その境界に添って適数個のスリットが形成され、そ
のスリットにより、当該箇所は柔軟性のあるヒンジ部H
と成っている。従って、床面が不陸と成っていても上記
ヒンジ部H及び薄板鋼板とにより当該床面の不陸に対応
できることに成る。各々の柱状突起10は、下端の寸法
が、上端の寸法より大きく形成され、その側周面がテー
パ形状に形成されている。上記ベース板8の構成によ
り、各柱状突起10間は、電力線や通信線等の各種配線
のための配線収納空間Sとして形成される。上記ベース
板8には、図9の側面図に示すように、前記した床パネ
ル1が載置される。1個の床パネル1は、前記した9分
割の1区画上に載置されることに成るが、該各床パネル
1の折り曲げ側壁部3を、周縁部の柱状突起10とその
内側に隣接する柱状突起10間、或いは隣接する内側柱
状突起10間等の、柱状突起10間に架け渡すことによ
り、柱状突起10の上面に床パネル1の天板2が載置さ
れることに成る。その結果、ベース板8の全面が数枚の
床パネル1により被覆されることに成る。
【0015】実施例4 ベース板8の製造方法の1実施例について、以下に説明
する。シート部材9として、可撓性のある薄い鋼板製の
もの等が使用される。これに対して、柱状突起10とし
ては、筒状、或いは中実のもの等で、モルタル製、エポ
キシ樹脂入りモルタル製等のものが使用される。上記シ
ート部材9と柱状突起10とは一体に形成する必要があ
るし、また安定感のあるものが要求される。更に、不燃
性のある材質のものが要求される。上記シート部材9に
は、床パネル1の折り曲げ側壁部3を嵌合するために所
定間隔を形成して柱状突起10を取り付けるが、当該シ
ート部材9と柱状突起10との連結を良好とするため
に、図10〜図13に示すように、柱状突起10が配設
される位置のシート部材9に突起11、11’或いは凹
凸部12、又は上記突起と凹凸部を併用したもの等を形
成する。突起11、11’、凹凸部12等には適宜孔1
3を形成することによりシート部材9と柱状突起10と
の連結状態を強固とすることができる。
【0016】実施例5 鋼板製シート部材9上に柱状突起10を形成する製造方
法を以下に説明する。図10に示すように、鋼板製シー
ト部材9には、柱状突起10が位置する箇所に対応して
突起11が形成されている。該突起11には孔13が適
数個形成されている。上記突起11を囲むように、型枠
14を配置する。型枠14は、図14に示すようにベー
ス板8全体の大きさに対応できるように枠体15に形成
することもできる。更に大きな枠体とすることも可能で
ある。鋼板製シート部材9上に型枠14をセットした
後、当該型枠14の間隙部にスランプが0或いはスラン
プの極めて少ないモルタル等の硬化材を流し込む。即時
脱型をするためには、スランプ0のものを採用する。ま
た、モルタルにエポキシ樹脂を混入したものも採用する
こともある。自然乾燥等で硬化させてから脱型させても
良いが、スランプ0のものでも、型枠14と上部からの
押さえ部材で硬化材を取り囲み、鋼板製シート部材9全
体に振動を与えることにより、ジャンカ等が生じること
のない緻密な柱状突起10を即時に得ることができる。
このような場合は、型枠14を取り外した後、養生を
し、モルタル等の硬化材が固まることにより、ベース板
を完成させることが出来る。上記突起11の孔13を通
じてモルタル等が下方へ流れ込み、突起11がモルタル
中に入り込み一体化される。従って、シート部材9から
柱状突起10が抜け落ちることがない。また、型枠等の
配設によりシート部材9の下面とモルタル下面とを面一
とすることができるので、ベース板自体に不陸の生じる
ことはない。
【0017】実施例6 上記実施例では、鋼板製シート部材9上に型枠14をセ
ット後、モルタル等の硬化材をその間隙部に流し込んで
いたが、この実施例では、図11で示すように、型枠1
4をセットした後、型枠14の間隙部にモルタル等の硬
化材を流し込み、その上方より鋼板製シート部材9を、
その突起11が硬化材中に位置するように押し込む。そ
の後、加圧し、振動を加えること等により突起11の孔
13よりモルタル等が回り込み、突起11がモルタル中
に入り込んだ状態の柱状突起10を得ることができる。
その後、型枠14を取り外し、養生を行うことにより、
ベース板を完成させる。
【0018】スランプ0等の場合は、上記の通り即時脱
型が出来る。また、モルタル等の硬化後、型枠14を脱
型することもできる。柱状突起10は下部が大きく、そ
の側面はテーパ状に形成されているので、型枠14の脱
型がスムーズに行われる。上記製造により、鋼板製シー
ト部材9と柱状突起10となるモルタル等とが強固に連
結されることになる。図12は、突起11’の他の実施
例を示し、柱状突起10が位置する箇所に対応する鋼板
製シート部材9を上方に押し上げ、その端縁部を折り曲
げする等により、モルタル等の硬化材との付着強度を良
くする手段を採用したものである。図13に示すよう
に、鋼板製シート部材9に凹凸部12の形成されたもの
も、上記同様に鋼板製シート部材9と柱状突起10とを
一体化することができる。上記突起11’や凹凸部12
に適宜孔を設けることは、鋼板製シート部材9と柱状突
起10との強固な連結手段として有効である。従って、
シート部材9から柱状突起10が抜け出ることがない
し、型枠等の配設によりシート部材9の下面とモルタル
等の下面とを面一とすることができるので、ベース板自
体に不陸の生じることはない。上記突起11、11’や
凹凸部12を同時に兼ね備えたものとすることもでき
る。
【0019】実施例7 本発明の床パネルの施工方法について以下に説明する。
建築床面上に不燃性で弾力性のあるクッション材等を介
して、或いは介することなくベース板8を部屋の中央部
から周辺部に向かって敷設する。ベース板8相互はその
周縁部に形成されている適宜係合手段により連結する。
その後、ベース板8上に形成された配線収納空間Sに、
必要となる電力線、通信線等を配設する。配線類の収納
が完了すると、当該配線類の立ち上げる位置を決定し、
その位置に合わせて床パネル1の配線孔の大きさを確認
しながら、ベース板8の1区画に対応させて床パネル1
を載置する。
【0020】上記ベース板8の柱状突起10は、底部側
を大きくしたテーパ状に形成されているので、床パネル
1の折り曲げ側壁部3が広がるように係合するため、柱
状突起10間に載置するだけで床パネル1の所定の位置
決めが成される。床パネル1の配置は、取り出される線
の太さに応じて、対向する切り欠き部5の位置を決め
る。細い線を取り出すときは、切り欠き部5の頂部がず
れるように対向させ、太い線を取り出すときは、切り欠
き部5の頂部が一致するように対向させる。上記のよう
にして形成された開口から配線類を床パネル1上に引き
出す。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
床パネル1は、鋼板製で形成され、且つその周囲を裏面
側に略直角形状に折り曲げて形成しているので、床パネ
ル1全体に不燃性と剛性とが与えられている。また、床
パネル1の各周縁部4に切り欠き部5を形成し、該切り
欠き部5は、その両基端からの切り込み深さが異なるよ
うにした切欠形状としているので、隣接する床パネル1
の配設位置を変えるだけで、他の異なった大きさの切り
欠き部をもつ床パネルを別途用意することなく、上記切
り欠き部5の頂点が向かい合った位置では、開口部が大
きく形成されることに成るので、太い線を床パネル下方
部より引き出すことが可能と成った。
【0022】他方、細い線を引き出すための開口部とし
ては、向かい合った上記切り欠き部の頂点をずらす配置
とすることにより、その開口部の大きさを小さくするこ
とで細い線に合った開口部とすることが可能となり、1
種類の床パネル1で合理的に孔の大きさの選択をするこ
とが可能と成った。上記床パネル1の下地材として使用
されるベース板8は、鋼板製シート部材9と柱状突起1
0とが突起11、11’、凹凸部12及び孔13等によ
り強固に連結され、従来の合成樹脂製の中空の部材のみ
のものと異なり、所定の質量が得られ、重量物を支える
支持手段として強度のある安定感に優れた部材を得るこ
とができるようになった。従って、歩行感に優れた部材
を得ることができる。また、鋼板製シート部材9の1区
画相互間には可撓性のあるヒンジ部Hが形成され且つ薄
板鋼板製のシート部材9とにより、建築床面に凹凸があ
ってもその不陸に対応した敷設が可能と成った。更に、
上記ベース板8上には、床パネル1が載置されることに
なるが、該ベース板8が上記のように床面の不陸により
多少上下しても、その不陸をベース板6で吸収し、床パ
ネル1はベース板8の柱状突起10間に嵌合させるだけ
なので、当該不陸に影響されることなく床パネル1を敷
設できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二重床構造用床パネルの一実施例の平
面図。
【図2】本発明の二重床構造用床パネルの一実施例の断
面図。
【図3】本発明の二重床構造用床パネルを敷設したパタ
ーンを示す平面図。
【図4】本発明の二重床構造用床パネルを敷設したパタ
ーンを示す平面図。
【図5】本発明の二重床構造用床パネルを数枚敷設した
パターンを示す平面図。
【図6】切り欠き部の他の実施例を示した平面図。
【図7】ベース板の側面図。
【図8】ベース板の平面図。
【図9】本発明の二重床構造用床パネルを敷設した側面
図。
【図10】ベース板の製造方法を示す側断面図。
【図11】ベース板の他の製造方法を示す側断面図。
【図12】ベース板の他の実施例の側断面図。
【図13】ベース板の他の実施例の側断面図。
【図14】枠体を示す斜視図。
【符号の説明】
1・・床パネル 2・・天板 3・・折り曲げ側壁部 4・・周縁部 5・・切り欠き部 6、7・・開口部 8・・ベース板 9・・シート部材 10・・柱状突起 11、11’・・突起 12・・凹凸部 13・・孔 14・・型枠 15・・枠体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/00 - 15/22 H02G 3/22 - 3/28

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状の天板と、天板の周縁部の各片に形
    成された切り欠き部とより形成された床パネルに於い
    て、上記切り欠き部の形状は、該切り欠き部の両基端か
    らの切り込み深さが異なるようにした切欠形状とし、隣
    接する床パネルの切り欠き部とによって形成される開口
    部が、該隣接床パネルの配設状態によってその大きさが
    可変と成るように形成したことを特徴とする二重床構造
    に使用する床パネル。
  2. 【請求項2】切り欠き部の形状は、該切り欠き部の一基
    端より漸次深く切り込まれる略直角三角形状としたこと
    を特徴とする請求項1に記載の二重床構造に使用する床
    パネル。
  3. 【請求項3】切り欠き部は、四角形状の天板の一対角線
    に対して、対角線を結ぶ一方の頂点側は、その頂点側を
    深く切り込み、且つ対角線に対して対称的に形成し、他
    方の頂点側は、その頂点から離れた側を深く切り込み、
    且つ対角線に対して対称的に形成して成ることを特徴と
    する請求項1又は2のいずれか1に記載の二重床構造に
    使用する床パネル。
  4. 【請求項4】床パネルの材質を鋼板製としたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1に記載の二重床構造に
    使用する床パネル。
  5. 【請求項5】平板状の天板と、天板の周縁部の各片に形
    成された切り欠き部とより形成された床パネルに於い
    て、上記切り欠き部の形状は、該切り欠き部の両基端か
    らの切り込み深さが異なるようにした切欠形状とし、隣
    接する床パネルの切り欠き部とによって形成される開口
    部が、該隣接床パネルの配設状態によってその大きさが
    可変と成るように形成した床パネルを、シート部材にモ
    ルタル等の硬化性流状物を一体形成した柱状突起を設け
    たベース板の1区画内の隣接する柱状突起間に架け渡
    し、該ベース板上に床パネルを載置したことを特徴とす
    る二重床構造。
  6. 【請求項6】薄厚鋼板製シート部材とモルタル等の硬化
    性流状物との一体形成に於いて、柱状突起が位置するシ
    ート部材に有孔突起、凹凸或いは折り返し突起等の付着
    突起体を形成することにより、該柱状突起とシート部材
    とを一体化してなるベース板としたことを特徴とする請
    求項5に記載の二重床構造。
  7. 【請求項7】各隅部に柱状突起を形成したブロックを1
    区画とし、複数ブロックを有するシート部材の各ブロッ
    ク間に、ヒンジ部を形成することにより全体が可撓性の
    あるベース板としたことを特徴とする請求項5又は6に
    記載の二重床構造。
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