JP3459511B2 - 通信機器用電池残量表示器 - Google Patents

通信機器用電池残量表示器

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JP3459511B2
JP3459511B2 JP02396696A JP2396696A JP3459511B2 JP 3459511 B2 JP3459511 B2 JP 3459511B2 JP 02396696 A JP02396696 A JP 02396696A JP 2396696 A JP2396696 A JP 2396696A JP 3459511 B2 JP3459511 B2 JP 3459511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル方式携帯
電話機等の通信機器において、電源として用いられる電
池の残量を判定して表示する電池残量表示器に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機の電源としては、携帯性に優
れ長時間使用することができることが要求され、一般的
には、ニッケルカドミウム電池(NiCd電池)やニッ
ケル水素2次電池や、リチウムイオン2次電池等が多く
用いられている。また更に、専用電池とは別の乾電池等
を入れたバッテリパックを電源として用いることができ
るようになっているものもある。
【0003】このような携帯電話器の多くは、使用して
いる電池の残量レベルをLCD等に表示する電池残量表
示器が備えられている。これにより使用者は、バッテリ
の残量が少なくなってきたときに充電したり電池交換す
ることができ、通信中に電池容量が不足して動作不良を
招くのを未然に防止することができる。携帯電話機に備
えられる電池残量表示器は、一般的に、電池の電圧を検
出する電圧検出回路を設けて電池の電圧を常時検出して
いる。そして検出した電圧を、その携帯電話機で使用さ
れる専用電池の放電特性に基づいて定められた閾値テー
ブルと対照することにより電池の残量レベルを判断し、
LCD等の表示部に表示するようになっている。通常、
閾値テーブルには、段階的に複数の電圧閾値が設定され
ており、電池の残量レベルが数段階で表示されるように
なっている。
【0004】ところで、デジタルセルラ方式の携帯電話
機では、TDMA方式(時分割多重アクセス方式)で通
信が行われる。TDMA方式のように送受信が時分割で
行われるタイプでは、通信時における受信期間と送信期
間とで消費電流がかなり異なる。即ち、受信期間におい
ては、比較的小さい電流が安定して消費されるのに対し
て、送信期間においては、アンプ等の増幅のために比較
的大きい電流が消費され且つその消費電流は無線環境の
変動によって変動する。そして、電池の電圧降下は、送
信期間の最大電流時において最大となる。
【0005】従って、このような通信方式の場合、上記
の電圧閾値の設定においては、送信期間の最大電流時に
おける電池電圧が、通信に最低必要な電圧に到達する時
点を知ることができるように設定することが好ましい。
しかし、上述したように送信時における電池電圧は無線
環境の変動に伴って変動するので、送信時にサンプリン
グした電池電圧値を用いて判定すると、その判定結果に
変動が生じ、残量レベルの表示が不安定なものとなって
しまう。そこで従来より、受信時に電池電圧のサンプリ
ングを行い、受信時に対する送信時における最大電流時
の電圧降下分を考慮して設定された電圧閾値を用いて判
定するという判定方法がとられており、この方法によっ
て、安定した残量レベルの判定がなされるようになって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな手法を用いて残量レベルを測定する電池残量表示器
において、電圧閾値の設定は、通常、比較的新しい専用
電池の特性に基づいてなされているので、例えば専用電
池が劣化して内部抵抗が増大した場合や、内部抵抗の大
きい乾電池等を用いた場合や、電池と電池端子との接触
抵抗が変化した場合には、判定にずれが生じてしまう。
【0007】即ち、実際に使用している電池の内部抵抗
が、電圧閾値設定時に想定した内部抵抗よりも大きい
と、その分、受信時に対する送信時における最大電流時
の電圧降下も大きくなるので、電池残量が相当あると表
示されているのにも拘らず、実際には送信時の電圧が規
定値以下となって、通信に支障が生じるという問題が起
こり得る。
【0008】なおこのような課題は、TDMA方式の携
帯電話のみならず、送受信が時分割で行われる携帯用通
信機器に用いられる電池残量表示器において共通の課題
と考えられる。本発明は、上記課題に鑑み、送受信が時
分割で行われる携帯用通信機器に用いる電池残量表示器
において、専用電池の内部抵抗が変化したり、専用電池
とは別の電池を用いた場合における残量表示のずれを自
動的に補正し、電池の内部抵抗に適応した正確な電池残
量の表示を行うことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、送受信を時分割で行う携帯
型通信機器における電池残量表示器であって、電池電圧
を検出する検出手段と、第1の負荷時に検出される電池
電圧と第2の負荷時に検出される電池電圧とに基づい
て、電池内部抵抗に相当するパラメータを測定する測定
手段と、パラメータの取り得る値に応じて予め設けられ
た複数のテーブルを有し、取り得る電池電圧値に対応す
る電池残量を示すテーブル手段と、測定されたパラメー
タに対応するテーブルを選択する選択手段と、選択され
たテーブルに従って、検出手段により検出された電池電
圧に対応する電池残量を判定する判定手段と、判定され
た電池残量を表示部に表示する表示手段とを備えること
を特徴としている。
【0010】ここでいう電池の内部抵抗とは、電池自体
の内部抵抗に加えて、電池と電池端子との接触抵抗も含
んだものを指すものとする。この構成によれば、測定手
段によって電池の内部抵抗のパラメータが測定される。
そして、選択手段によって、測定されたパラメータに基
づいて、テーブル手段が有する複数のテーブルの中か
ら、電池の内部抵抗に応じたテーブルが選択される。
【0011】従って、判定手段は、電池の内部抵抗に適
応したテーブルを用いて、正確な電池残量の判定を行う
ことができる。請求項2記載の発明は、請求項1記載の
発明に対して、測定手段は、第1の負荷時の電池電圧と
第2の負荷時の電池電圧との差分をパラメータとして測
定することを特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明に対して、第1の負荷は、携帯型通信機器の電源投入
直後の状態であり、第2の負荷は、携帯型通信機器の表
示部を発光させるバックライト用LEDの点灯状態であ
ることを特徴としている。この場合、測定手段は、携帯
型通信機器の電源投入直後の状態を利用して、パラメー
タを測定することができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載
の発明に対して、表示手段は電池残量を多段階で表示
し、テーブル手段は、所定幅のパラメータ毎に、電池電
圧値に対応する多段階の電池残量のどの段階かを判定す
るための閾値を保持する複数のテーブルを有することを
特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本
発明の一実施形態にかかるデジタル携帯電話機の構成を
示すブロック図であって、主にこれに内蔵されている電
池残量表示器に相当する部分の構成を示している。
【0015】このデジタル携帯電話機1は、TDMA方
式で通信を行うものであって、図1に示すように、基地
局との間で高周波信号を送受するためのアンテナ2と、
受信のための諸機能を持つ受信回路部3と、送信のため
の諸機能を持つ送信回路部4と、電源として備えられた
バッテリ部5と、バッテリ部5から各部に供給する電力
の電圧を変換する電圧レギュレータ6と、バッテリ部5
の電圧を測定してデジタル信号として出力するA/D変
換器7と、各部の制御を行うマイコン8と、バッテリ部
5からの電力供給をON−OFFする電源スイッチ9
と、バッテリ部5の電池残量レベル等を表示するLCD
10と、各種操作キーのバックライトとして機能するL
ED11等から構成されている。
【0016】受信回路部3は、アンテナ2から受信され
た高周波信号を周波数変換して変復調TDMAなどの処
理を施し、受信した制御信号はマイコン8に送り音声信
号はスピーカ(不図示)から出力する。送信回路部4
は、マイク(不図示)から入力された音声信号やマイコ
ン8からの制御信号に対して、変調TDMAなどの処理
を施し、高周波信号に変換してアンテナ2から送信す
る。
【0017】バッテリ部5には、専用電池20(公称電
圧3.6Vのリチウムイオン電池)が格納されている。
バッテリ部5の正極端子5a及び負極端子5bは、専用
電池20の正極及び負極と接触しており、正極端子5a
は電圧レギュレータ6に接続され、負極端子5b側はG
NDに接地されている。また、正極端子5aは分圧回路
7aを介してA/D変換器7に接続されており、バッテ
リ部5の電圧信号が所定比で低減されてA/D変換器7
に入力されるようになっている。
【0018】なお、図には示さないが、バッテリ部5に
は、1.5Vのアルカリ乾電池3本入りのバッテリパッ
ク(公称電圧4.5V)を接続することもでき、専用電
池20の残量がなくなった場合でも、接続されたバッテ
リパックを電源として使用できるように構成されてい
る。電圧レギュレータ6は、バッテリ部5から供給され
る電力を、所定の電圧(3.1V)に変換して、受信回
路部3,送信回路部4,マイコン8,LCD10,LE
D11等の各部に供給する。
【0019】A/D変換器7は、バッテリ部5からの電
圧信号を、電圧レギュレータ6から入力される所定の電
圧信号(3.1V)と比較することにより、バッテリ部
5の電圧値を常時測定し、その測定値をデジタル信号に
変換してマイコン8に送る。マイコン8は、受信回路部
3及び送信回路部4の動作制御、A/D変換器7からの
電圧信号のサンプリング及び電池残量レベルの判定、L
CD10表示の制御、LED11の点灯制御等を行う。
【0020】また、マイコン8に備えられたROM30
には、電池残量レベルの判定に用いる閾値テーブルが格
納されている。本実施形態では、専用電池20用の3つ
の閾値テーブルNo.1〜3(表1参照)と、バッテリ
パック用の1つの閾値テーブルNo.4(表2参照)と
が格納されている。LCD10の中には、残量レベル表
示部40が設けられている。この残量レベル表示部40
は2個単位で最大8個までのマークを表示することがで
きる。
【0021】残量レベル表示部40に表示されるマーク
の数は、マイコン8で表示制御がなされ、バッテリ部5
の残量レベルがL4→L3→L2→L1(図3参照)と低下
するに従って、8個→6個→4個→2個と段階的に変化
し、バッテリ部5の電圧が、通信に必要な最低レベルで
あるリミット電圧P0(3.2V,図3参照)に到達し
た後(残量レベルE)にはマークがすべて消えるように
なっている。操作者は、このような残量レベル表示部4
0の表示を見ることによって、電池の残量レベルを知る
ことができる。
【0022】なお、電池電圧がリミット電圧P0を下回
ると通信機能に支障が出ると考えられるため、マイコン
8では、A/D変換器7からの電圧信号がリミット電圧
P0以上であるかを常時監視し、リミット電圧P0を下回
った場合には警告音を発して操作者に報知するようにな
っている。LED11は、LCD10や電源スイッチ9
や各種操作キーのバックライトとして設けられており、
輝度を調整するためのシリーズ抵抗12が連結されて、
LED11の点灯時には、ほぼ一定の電流(200mA
程度)が流れるようになっている。このLED11は、
マイコン8で点灯制御されることによって、電源スイッ
チ9が投入された直後に約10秒間点灯される。
【0023】(デジタル携帯電話機1の動作について説
明)次に、マイコン8の制御に基づいて行われるデジタ
ル携帯電話機1の動作について説明する。デジタル携帯
電話機1は、電源スイッチ9がONの状態では、通信モ
ードと待ち受けモードの2つのモードのいずれかで動作
するようになっており、モードの選択は、操作者からの
指示に基づいてなされる。
【0024】図2(A)は、通信モード時における電池
電圧波形を示すタイムチャート、図2(B)は、待ち受
けモードにおける電池電圧波形を示すタイムチャートで
ある。図中、Txは送信期間,Rxは受信期間,Iはア
イドル期間を表す。縦方向の1目盛りは100mVを表
し、横方向の1目盛りは、(A)では20msec,
(B)では100msecを表す。
【0025】通信モードにおいては、マイコン8は、T
DMAフレームの受信タイムスロット及び送信タイムス
ロットのタイミングでRxON信号及びTxON信号を
発して、受信回路部3及び送信回路部4を交互に作動さ
せることによって送受信動作を行う。そして、図2
(A)に示されるように、20.0msecの周期で、
送信,受信を繰り返しながら、基地局との間で制御信号
や音声信号の送受信を行う。
【0026】一方、待ち受けモードにおいては、マイコ
ン8は、720msec周期ごとにRxON信号を発し
て受信回路部3を間欠的に作動させて、基地局からの制
御信号の受信を行う。ここで、両モードにおけるバッテ
リ部5での電力消費について考察する。通信モードにお
いては、受信期間Rxには受信回路部3に、送信期間T
xには送信回路部4に、バッテリ部5からの電力が電圧
レギュレータ6を通して供給される。これに伴って、送
信期間Txにおいては、バッテリ部5では500mA〜
1.5A程度の比較的大きな電流が消費され、受信期間
Rxにおいては、バッテリ部5では100mA程度の比
較的小さい電流が消費される。
【0027】送信期間Txにおいて消費される電流が5
00mA〜1.5A程度の範囲で変動するのは、デジタ
ル携帯電話機1の置かれている無線環境によって、送信
回路部4の消費電力が大きく変動するためである。この
ような、受信期間Rxと送信期間Txにおけるバッテリ
部5の消費電流の特徴によって、図2(A)のタイムチ
ャートに示されるように、受信期間Rxにおいては、ば
らつきの少ない安定した電池電圧を示しているが、送信
期間Txにおいては、受信期間Rxと比べて電池電圧が
大きく低下し、その電圧降下の度合には、ばらつきが生
じている。
【0028】一方、待ち受けモードにおいては、図2
(B)に示されるように、バッテリ部5では、受信期間
Rxのときだけ間欠的に100mA程度の電流が安定し
て消費され、受信期間Rxごとの電池電圧は安定してい
る。 (マイコン8が電池残量レベルを判定する方法について
の説明)次に、マイコン8の制御に基づいて行われる電
池残量レベル表示のための動作について説明する。
【0029】マイコン8は、A/D変換器7から常時送
られてくる電圧信号のサンプリングを行うが、このサン
プリングは、通信モード,待ち受けモードのいずれの場
合においても、受信期間Rx毎のタイミングに行う。こ
れは、通信モード,待ち受けモードのいずれのモードに
おいても、受信期間Rxにおける電池電圧が安定してい
るため、電池残量レベルを判定するのに適した電圧デー
タをサンプリングできるからである。そしてマイコン8
は、サンプリングしたバッテリ部5の電圧を、ROM3
0に格納されている4つの閾値テーブルNo.1〜4の
中から選択された1つの閾値テーブルと対照することに
よって、バッテリ部5の電池残量レベルを判定する。
【0030】4つの閾値テーブルNo.1〜4は、以下
のようにして設定されている。図3は、専用電池20を
用いたバッテリ部5の放電特性図であって、連続して通
信ときの時間と電池電圧との関係を示している。図3に
おいて、斜線で示した帯領域100は、専用電池20が
新しく、バッテリ部5の抵抗が小さいときの放電特性で
あって、帯領域100の上端側の曲線101は、アイド
ル期間及び受信期間(消費電流100mA程度のとき)
に相当し、帯領域100の下端側の曲線102は、送信
期間の最大消費電流時(消費電流1500mA程度のと
き)に相当している。
【0031】新しい専用電池20に対応する閾値テーブ
ルNo.1は、この放電特性図に基づいて次のように設
定される。ここでは上述した残量レベル表示部40での
表示形態に合わせて、電池容量Fullの状態から、曲
線102がリミット電圧P0に到るまでの範囲において
は、4段階の残量レベル、即ち残量レベルL4,残量レ
ベルL3,残量レベルL2,残量レベルL1が順に判定さ
れるようにし、曲線102がリミット電圧P0に到った
後には残量レベルEと判定されるように閾値の設定を行
うものとする。
【0032】この場合、図3より、各残量レベルL4,
L3,L2,L1及び残量レベルEの境界に相当する時点
t1,t2,t3,t4において、曲線102の示す電圧
を、閾値S1,S2,S3,S4として設定すればよいこと
がわかる。ここで時点t4は、曲線102がリミット電
圧P0に到達する時点である。また、閾値テーブルN
o.2,3は、次のように設定される。
【0033】専用電池20が充放電を繰り返すことによ
り内部抵抗が増大したり、専用電池20と端子5a,5
bとの接触抵抗が増大することが原因で、バッテリ部5
の抵抗が増大した場合を考えると、負荷電流に伴う電圧
降下の割合が増大するので、その放電特性は、帯領域1
00と比べて変化が生じる。この場合、抵抗が増大した
バッテリ部5の放電特性の帯領域は、上端側は曲線10
1とほとんど変わらないが、下端側は曲線102と比べ
て電圧低下の方向に下降する。
【0034】図3に破線で示す曲線112は、バッテリ
部5の抵抗が増大することによって、受信時に対する送
信時(最大電流時)の電圧降下量が△Vだけ増大し、そ
の分、下端側が曲線102よりも下方にずれた様子を示
している。図3の曲線112では、時点t4よりかなり
以前(時点t3の近傍)においてリミット電圧P0に到っ
ている。このような場合、仮に上記の曲線102に基づ
いて設定した閾値S1,S2,S3,S4をそのまま用いて
残量レベルを判定したとすれば、電池残量の表示は、ま
だ残量ありと表示されているにもかかわらず、送信時の
最低電池電圧はリミット電圧P0に到ってしまい、適切
な残量レベルの表示がなされていないことになる。
【0035】これに対して、電圧降下量△Vだけ、閾値
S1,S2,S3,S4に上乗せした閾値S1+△V,S2+
△V,S3+△V,S4+△Vを用いて残量レベルの判定
をすれば、曲線112の電圧降下量△Vのずれの影響が
補正されて、適切な残量表示を行うことができる。即
ち、このように補正すれば、残量レベルがL1からEに
変わる時点t4において、送信時の最低電池電圧がリミ
ット電圧P0に到ることになる。
【0036】なお、この閾値S1+△V,S2+△V,S
3+△V,S4+△Vは、図3にて、曲線101を△Vだ
け上方に移動させた曲線112が、時点t1,t2,t
3,t4において示す電圧値に相当している。以上のよう
にして、本実施形態では、専用電池20の閾値テーブル
として、低い抵抗値用の閾値テーブルNo.1(バッテ
リ部5の抵抗値を150mΩ程度と見なしたもの)と、
抵抗が増大したときに用いる2つの閾値テーブルNo.
2,閾値テーブルNo.3を設定した。
【0037】閾値テーブルNo.2は、バッテリ部5の
抵抗が100mΩ程度増大したとき(抵抗値250mΩ
程度)を想定し、送信時の最大電流と受信時の電流の差
(1500−100=1400mA)から電圧降下△V
1を算出し、その値△V1(140mV)を閾値テーブル
No.1に対して上乗せしている。また、閾値テーブル
No.3は、バッテリ部5の抵抗が200mΩ程度増大
した(抵抗値350mΩ程度)ときを想定し、同様に算
出した電圧降下△V2(280mV)を閾値テーブルN
o.1に対して上乗せしている。
【0038】表1に、専用電池20用の閾値テーブルN
o.1〜3の一例を示す。
【0039】
【表1】
【0040】バッテリパック用の閾値テーブルNo.4
は、次のようにして設定される。専用電池20の内部抵
抗と比べて、バッテリパックのアルカリ乾電池の内部抵
抗はかなり大きい(500mΩ程度)。また、バッテリ
パックの公称電圧(4.5V)は専用電池20の公称電
圧(3.6V)と異なる。しかし、閾値テーブルNo.
4についても、基本的な設定方法は同様であって、バッ
テリ部5にアルカリ電池入りバッテリパックを用いたと
きの放電特性図(不図示)に基づいて、上記の専用電池
20の場合と同様の方法で設定されている。
【0041】表2は、アルカリ乾電池バッテリパック用
の閾値テーブルNo.4の一例である。
【0042】
【表2】
【0043】次に、マイコン8が、4つの閾値テーブル
No.1〜4の中から、バッテリ部5の抵抗値に応じ
て、適切な閾値テーブルを1つ選択する手順について説
明する。本実施形態では、無負荷時のバッテリ部5の電
圧N1と、所定の負荷電流(例えば200mA)を流し
た時のバッテリ部5の電圧N2との差(N1−N2)を求
め、この(N1−N2)に基づいて、適切な閾値テーブル
の選択を行う。
【0044】(N1−N2)の値はバッテリ部5の抵抗と
ほぼ比例するので、この(N1−N2)の値に基づいて、
バッテリ部5の抵抗がどの程度かを判断でき、またバッ
テリ部5に専用電池20が用いられているかアルカリ乾
電池のバッテリパックが用いられているかを判断するこ
とも可能である。電圧N1及び電圧N2を測定する方法と
しては、一般的に電圧N2の測定は、バッテリ部5にほ
ぼ一定の負荷電流が流れるときに行い、電圧N1は無負
荷で行うが、電圧N1の測定時に、多少の負荷をとって
測定してもよい。
【0045】本実施形態では、電源スイッチ9が投入さ
れた直後の無負荷状態のときに電圧N1を測定し、ま
た、LED11の点灯時に、バッテリ部5にも200m
A程度の負荷電流が流れることを利用して、LED11
の点灯時に電圧N2の測定を行うが、例えば、別途にダ
ミー負荷抵抗を設け、これに所定の電流を流した状態で
電圧N2を測定することもできる。
【0046】ここでは、電圧N1,N2の値は20mV単
位で読み取られ、従って(N1−N2)の値も20mV単
位で読み取られるものとし、電圧N2測定時の所定の負
荷電流の値を200mAとして説明する。この場合、バ
ッテリ部5の抵抗値(Ω)は、(N1−N2)÷200で
表される値に近いと見ることができる。従って、(N1
−N2)の値に基づいて、バッテリ部5の抵抗値を判定
し、適切な閾値テーブルを選択することができる。表3
は、具体的な閾値テーブルの判定基準の一例である。
【0047】
【表3】
【0048】この表3によれば、(N1−N2)が40m
V以下のときは、バッテリ部5の抵抗を150mΩ程度
と見なして、閾値テーブルNo.1を選択する。(N1
−N2)が60mVのときは、バッテリ部5の抵抗を2
50mΩ程度と見なして、閾値テーブルNo.2を選択
する。(N1−N2)が80mVのときは、バッテリ部5
の抵抗を350mΩ程度と見なして、閾値テーブルN
o.3を選択する。
【0049】(N1−N2)が100mV以上のときは、
バッテリ部5にバッテリパック(50mΩ程度)が用い
られているものと見なして、閾値テーブルNo.4を選
択する。以上のように、(N1−N2)をバッテリ部5の
抵抗を判定するパラメータとして用い、これに基づいて
適切な閾値テーブルを選択することができる。
【0050】図4は、マイコン8による電池残量レベル
を判定,表示するための動作を示すフローチャートであ
る。電源スイッチ9がONされると、すぐにA/D変換
器7からの電圧データをサンプリングして、無負荷状態
におけるバッテリ部5の電圧N1を測定する(S1)。
【0051】次に、LED11を点灯させる(S2)。
このとき、LED11には200mA程度の電流が流
れ、バッテリ部5においても同程度の負荷電流が流れ
る。この状態のときに、A/D変換器7からの電圧デー
タをサンプリングして、バッテリ部5の電圧N2を測定
する(S3)。なお、LED11は、約10秒間点灯さ
せた後、消灯する。この約10秒の間、LED11によ
って各種操作キーが照らされるので、キー操作が容易に
行える。
【0052】ステップS1で測定した電圧N1とステッ
プS3で測定した電圧N2とから、パラメータ(N1−N
2)を算出する(S4)。このパラメータ(N1−N2)
の値に応じて(S5)、上記表3の選択基準に従い、閾
値テーブルNo.1〜4の中から1つを選択する(S6
〜S9)。そして、電源スイッチ9がOFFされるまで
の間、選択した閾値テーブルを用いて、残量レベルの判
定と判定した残量レベルの表示を繰り返し行う(S1
0,S11)。
【0053】(効果の説明、その他の事項)以上説明し
たように、デジタル携帯電話機1では、電源スイッチ9
の投入時ごとにバッテリ部5の抵抗値に見合った閾値テ
ーブルの選択がなされ、その選択された閾値テーブルを
用いて電池の残量レベルの判定がなされる。それによっ
て、専用電池20の内部抵抗や接触抵抗が増大した場合
や、アルカリ乾電池入りのバッテリパックが用いた場合
においても、バッテリ部5の抵抗値に見合った正確な正
確な電池残量レベルを表示することができる。
【0054】なお、本実施形態では、1つの閾値テーブ
ルに4つの閾値が設定されL4からEまでの5段階で残
量レベルを表示する例を示したが、1つの閾値テーブル
における閾値の数はいくつでも同様に実施することがで
きる。例えば、閾値テーブルに1つだけ閾値を設定して
電池残量が少なくなった時期に残量レベル表示が切り替
わるようにしたものについても、本発明は適用できる。
【0055】また、本実施形態においては、バッテリ部
5に専用電池20或はアルカリ乾電池のバッテリパック
を用いることができるような形態を示したが、このデジ
タル携帯電話機1において、ニッケル−カドミウムのよ
うなアルカリ2次電池を3本入れた公称電圧3.6Vの
バッテリパックを用いることができるようにすることも
できる。この場合、公称電圧が同じ3.6Vであり内部
抵抗も低いので、閾値テーブルNo.1〜3の中から、
バッテリ部5の抵抗に適応した閾値テーブルが選択さ
れ、適切な残量レベルの表示がなされる。
【0056】また、本実施形態においては、TDMA方
式の携帯電話機に用いる電池残量表示器の例を示した
が、本発明は一般的に、送受信を時分割で行う携帯用通
信機器に用いる電池残量表示器に適用することができ
る。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、送受信を時分割で行う
携帯用通信機器における電池残量表示器において、電池
の内部抵抗に適応したテーブルを用いて電池残量の判定
がなされるので、専用電池の内部抵抗が変化したり、専
用電池とは別の電池を用いた場合においても、電池の内
部抵抗に適応した正確な電池残量を表示することができ
る。
【0058】また、請求項3記載の発明によれば、携帯
型通信機器の電源投入直後の無負荷状態及びLEDの点
灯状態を利用して、パラメータを測定することができ、
別個にパラメータ測定用の回路を設けなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるデジタル携帯電話
機の構成を示すブロック図である。
【図2】通信モード時及び待ち受けモードにおける電池
電圧波形を示すタイムチャートである。
【図3】専用電池20を用いたバッテリ部5の放電特性
図である。
【図4】マイコン8による電池残量レベルを判定,表示
するための動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタル携帯電話機 3 受信回路部 4 送信回路部 5 バッテリ部 5a 正極端子 5b 負極端子 6 電圧レギュレータ 7 A/D変換器 8 マイコン 9 電源スイッチ 10 LCD 11 LED 20 専用電池 30 ROM 40 残量レベル表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/42 - 10/48 G01R 31/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信を時分割で行う携帯型通信機器に
    おける電池残量表示器であって、 電池電圧を検出する検出手段と、 第1の負荷時に検出される電池電圧と第2の負荷時に検
    出される電池電圧とに基づいて、電池内部抵抗に相当す
    るパラメータを測定する測定手段と、 パラメータの取り得る値に応じて予め設けられた複数の
    テーブルを有し、取り得る電池電圧値に対応する電池残
    量を示すテーブル手段と、 測定されたパラメータに対応するテーブルを選択する選
    択手段と、 選択されたテーブルに従って、検出手段により検出され
    た電池電圧に対応する電池残量を判定する判定手段と、 判定された電池残量を表示部に表示する表示手段とを備
    えることを特徴とする電池残量表示器。
  2. 【請求項2】 前記測定手段は、 前記第1の負荷時の電池電圧と第2の負荷時の電池電圧
    との差分を前記パラメータとして測定することを特徴と
    する請求項1記載の電池残量表示器。
  3. 【請求項3】 前記第1の負荷は、前記携帯型通信機器
    の電源投入直後の状態であり、 前記第2の負荷は、前記携帯型通信機器の表示部を発光
    させるバックライト用LEDの点灯状態であることを特
    徴とする請求項2記載の電池残量表示器。
  4. 【請求項4】 前記表示手段は電池残量を多段階で表示
    し、 前記テーブル手段は、所定幅のパラメータ毎に、電池電
    圧値に対応する多段階の電池残量のどの段階かを判定す
    るための閾値を保持する複数のテーブルを有することを
    特徴とする請求項1ないし3記載の何れかの電池残量表
    示器。
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