JP3454455B2 - 可変容量ターボチャージャの制御方法及び装置 - Google Patents

可変容量ターボチャージャの制御方法及び装置

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JP3454455B2 JP16698196A JP16698196A JP3454455B2 JP 3454455 B2 JP3454455 B2 JP 3454455B2 JP 16698196 A JP16698196 A JP 16698196A JP 16698196 A JP16698196 A JP 16698196A JP 3454455 B2 JP3454455 B2 JP 3454455B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン回転数検
出手段、エンジン負荷検出手段、およびブースト圧検出
手段を設けてエンジンに取付けられた可変容量ターボチ
ャージャを制御する可変容量ターボチャージャを制御す
る方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ターボチャージャのタービンノズルを複
数のガイドベーンで形成し、エンジン回転数が低いと
き、あるいは低負荷時にはガイドベーンの開度を小さく
してノズルの面積を絞り、回転数上昇、あるいは高負荷
になるに従ってガイドベーンの開度を大きくしてノズル
の面積を拡げ、エンジンとターボチャージャとのマッチ
ングを改善してエンジン性能の向上を図る可変容量ター
ボチャージャの制御装置が既に知られている(例えば、
実公平5−33700号公報)。
【0003】図5において、符号2はエンジン1に装備
されたターボチャージャを示し、そのターボチャージャ
2のコンプレッサ3からエンジン1へ連通する吸気通路
には、ブースト圧Pbを計測してコントロールユニット
20Aへ出力するブースト圧センサ4が設けられてい
る。一方、ターボチャージャ2のタービン5へは、エン
ジン1から排気通路が、可変ノズル5aを介して連通し
ている。
【0004】また、エンジン1にはエンジン回転センサ
7が取付けられ、そのエンジン回転センサ7、およびア
クセル開度センサ(またはラックセンサ)8からコント
ロールユニット20Aへ信号が出力されている。そし
て、コントロールユニット20Aの出力側からは、前記
可変ノズル5aを制御するアクチュエータ6へ出力され
ている。
【0005】コントロールユニット20Aには、あらか
じめエンジン回転数Neとエンジン負荷とをパラメータ
として目標ブースト圧Pb0 を算出するデータが入力さ
れている。そして、エンジン回転センサ7、およびアク
セル開度センサ8から入力された計測値から、目標ブー
スト圧Pb0 が算出され、ブースト圧センサ4から入力
された計測値と比較されてデュ−ティ比D0 (制御量の
通常の数値)が決定され、アクチュエータ6に出力され
ている。(以下、この制御を通常の制御という) しかし、このようなブースト圧Pbのフィードバック制
御では、加速時等にはターボチャージャ2や作動ガスの
イナーシャによってブースト圧Pbの変化に遅れが生
じ、例えば、発進加速に際しては、オーバーシュートし
てタービン5の回転が許容回転数を越えてしまう(所謂
「オーバースピン」)といった不具合が発生することが
ある。
【0006】そこで、オーバースピン防止制御手段及び
/又はオーバーシュート防止制御手段が設けられ、ブー
スト圧の変化率、エンジン回転数の変化率、およびブー
スト圧の目標値とセンサ検出値との差、をそれぞれの所
定値と比較し、そのいずれもが所定値以上であれば、デ
ューティ比を前記通常の制御量(デュ−ティ比D0 )よ
りも低い所定制御量Dに固定し、一方、この条件を満た
さない場合は、前記通常の制御(デューティ比D0 )を
決定して出力している。
【0007】すなわち、図6に示すフローチャートにお
いて、まずステップS1においてブースト圧センサ4の
検出値の時間当たりの変化率ΔPbが所定値DL1(第
1の所定値)より大きいか判断し、これがNoであれば
通常の制御に戻され(ステップS7)、Yesであれ
ば、ステップS2に進む。ステップS2では、エンジン
回転数の時間当たりの変化率ΔNeが所定値DN1(第
2の所定値)より大きいか判断し、これがNoであれば
通常の制御に戻され(ステップS7)、Yesであれ
ば、ステップS3に進む。次に、ブースト圧の目標値P
0 とセンサ検出値Pb(センサにより検出されたブー
スト圧の実測値)との差が所定値DF1(第3の所定
値)より大きいか判断し、これがNoであれば通常の制
御に戻され(ステップS7)、Yesであれば、ステッ
プS4に進む。
【0008】ステップS4においては、デューティ比が
所定値Dに固定されてステップS5に進む。ステップS
5では、ブースト圧の変化率ΔPbが所定値DL1より
小さいか判断し、これがNoであればステップS4に戻
って、デューティ比を所定値Dのまま維持し、ステップ
S5がYesであれば、ステップS7に進んで通常制御
に戻る。
【0009】この制御の態様は図7及び図8で示すよう
になる。ここで、図7に示すブースト圧目標値Pb0
対して、図8で示すデューティ比D0 が計算されて出力
される。図7中でブースト圧Pbの特性線で示す様に、
実際のブースト圧は遅れがあり、ステップS1にてブー
スト圧の変化率ΔPb(=tanθ・Δt:ただし、Δ
tはサンプル間隔)が所定値DL1に達すると、ステッ
プS2でエンジン回転数の変化率ΔNeがチェックさ
れ、所定値DN1以上に加速されていると、ステップS
3でブースト圧の目標値Pb0 と実際値Pbとの差がチ
ェックされる。
【0010】この差が所定値DF1以下であれば、ステ
ップS5でブースト圧変化率ΔPbがDL1以下になる
まで、デューティ比が所定値Dに固定される。ブースト
圧変化率ΔPbがDL1以下になり、通常制御に戻り
(ステップS7)、デューティ比がD0 となった後も、
ステップS1、S2、S3が全てYESであれば、再度
デューティ比はDとなる。すなわち、図8で示すように
デューティ比がD0 の状態とDの状態とが繰り返され
る。
【0011】これによって、オーバーシュートは抑制さ
れ、タービンのオーバースピンを防止することができる
ので、発進加速時のオーバースピンを防止するのに有効
である。
【0012】しかし、このようなオーバーシュート防止
制御或いはオーバースピン防止制御は、発進加速時のオ
ーバースピンを防止するのに有効であるが、追越し加
速、あるいは登坂中の加速時等においても作動してしま
うと、加速不良となる、という問題を有していた。
【0013】かかる不具合は、長期間使用により排気抵
抗の増加等が生じた場合に顕著になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術の問題点に鑑みて提案されたもので、可変容量ター
ボチャージャの制御において、発進加速時のオーバーシ
ュートを防止すると共に、追越し加速、あるいは登坂中
の加速時に加速不良の不具合を生じない様な可変容量タ
ーボチャージャの制御方法及び装置の提供を目的として
いる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の可変容量ターボ
チャージャの制御方法は、ブースト圧の変化率を演算し
て第1の所定値よりも大きいか否かを判定する工程と、
エンジン回転数の変化率を演算して第2の所定値よりも
大きいか否かを判定する工程と、ブースト圧の実測値と
目標値とを比較して且つ両者の差が第3の所定値よりも
大きいか否かを判定する工程と、ブースト圧変化率が第
1の所定値よりも大きく、エンジン回転数の変化率が第
2の所定値よりも大きく、且つ、ブースト圧の目標値と
センサ検出値との差が第3の所定値よりも大きい場合に
発進加速時であるか否かを判断する加速状況判断工程
と、該加速状況判断工程で発進加速時であると判断され
た場合に制御量を通常の制御量よりも小さい所定制御量
としてオーバーシュートを防止する工程と、前記加速状
況判断工程で発進加速時ではないと判断された場合には
制御量を通常の数値とする工程、とを有している。
【0016】ここで、前記加速状況判断工程では、アク
セル開度が所定時間以上継続したか否かを判断し、所定
時間以上継続した場合は発進加速ではないと判断するの
が好ましい。
【0017】また、本発明の可変容量ターボチャージャ
の制御方法は、発進加速時であるか否かを判断する加速
状況判断工程と、ブースト圧の変化率を演算して第1の
所定値よりも大きいか否かを判定する工程と、エンジン
回転数の変化率を演算して第2の所定値よりも大きいか
否かを判定する工程と、ブースト圧の実測値と目標値と
を比較して且つ両者の差が第3の所定値よりも大きいか
否かを判定する工程と、前記加速状況判断工程で発進加
速時であると判断され、ブースト圧変化率が第1の所定
値よりも大きく、エンジン回転数の変化率が第2の所定
値よりも大きく、且つ、ブースト圧の目標値とセンサ検
出値との差が第3の所定値よりも大きい場合に制御量を
通常の制御量よりも小さい所定制御量としてオーバーシ
ュートを防止する工程と、前記加速状況判断工程で発進
加速時ではないと判断された場合には制御量を通常の数
値とする工程、とを有している。
【0018】ここで、前記加速状況判断工程は、エンジ
ン回転数が所定値以下であるか否かを判断し、エンジン
回転数が所定値以下の場合は発進加速でないと判断する
のが好ましい。
【0019】本発明の可変容量ターボチャージャの制御
方法の実施に際して、前記制御量はデューティ比である
のが好ましい。
【0020】本発明の可変容量ターボチャージャの制御
装置は、エンジン回転数検出手段と、ブースト圧検出手
段とを設け、可変容量ターボチャージャを制御する可変
容量ターボチャージャ制御装置において、ブースト圧の
変化率、エンジン回転数の変化率、及びブースト圧の目
標値とセンサ検出値との差をそれぞれの所定値と比較
し、そのいずれもが所定値以上であれば制御量を通常の
数値より低い所定制御量とし、この条件を満たさない場
合は前記制御量を通常の数値とせしめる機能を有するオ
ーバーシュート防止制御手段と、発進加速状態であるか
どうか判断する機能を有する加速状況判断手段、とを備
えている。
【0021】ここで、前記加速状況判断手段はアクセル
開度が所定時間以上継続したとき発進加速でないと判断
する機能を有しているのが好ましい。或いは、前記加速
状況判断手段はエンジン回転数が所定値以下であると発
進加速でないと判断する機能を有しているのが好まし
い。さらに、前記制御量がデューティ比であるのが好ま
しい。
【0022】上述した様な構成を具備する本発明によれ
ば、ブースト圧の変化率、エンジン回転数の変化率、お
よびブースト圧の目標値とセンサ検出値との差、のいず
れもが所定値以上であればデューティ比は所定値(=
D)として出力されるので、タービンの加速は抑制さ
れ、オーバーシュート或いはオーバースピンが防止され
る。そして、発進加速時にはこの条件に合致して、オー
バーシュート或いはオーバースピンは防止される。
【0023】一方、追越し加速や登坂中の加速では、ア
クセル開度が所定時間以上継続され、また、エンジンは
所定回転以上の高回転で運転されるので、加速状況判断
手段によってオーバーシュート防止手段の作動が回避さ
れるので、加速不良の不具合は生じないのである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。なお、上記の図5、図6、図7、
図8と共通の部分は、符号を同じくして重複説明を省略
する。
【0025】図1において、エンジン1にはエンジン回
転数検出手段であるエンジンセンサ7が設けられ、コン
トロールユニット20の入力側に連結されている。ま
た、エンジン負荷検出手段として、アクセル開度センサ
またはラックセンサ8が設けられ、コントロールユニッ
ト20の入力側に連結されている。そして、コンプレッ
サ3とエンジン1間の吸気通路に設けられたブースト圧
検出手段であるブースト圧センサ4からもコントロール
ユニット20の入力側に連結されている。
【0026】ターボチャージャ2のタービン5の入口に
設けられた可変ノズル5aの開度を操作するアクチュエ
ータ6には、バキュームまたは圧縮空気源から図示しな
いプレッシャーコントロールバルブを介して配管され、
そのプレッシャーコントロールバルブは、コントロール
ユニット20からの信号により制御されており、バキュ
ームまたは圧縮空気圧により可変ノズル5aの開度が操
作されている。
【0027】図2にはコントロールユニット20の構成
ブロック図が示されている。コントロールユニット20
には、負荷センサ7および回転センサ8に連結され、そ
の検出信号に基づきあらかじめインプットされているデ
ータから目標値を算出判定する判定手段21と、ブース
ト圧センサ4に連結されてその信号に基づく実測値を判
定手段21で算出した目標値とを比較する比較手段22
と、その比較手段22の信号に基づきデューティ比を制
御量としてアクチュエータ6に出力する出力制御手段2
3とが設けられている。
【0028】そして、前記判定手段21に連結されて負
荷センサ7および回転センサ8の信号により加速状況を
判断する加速状況判断手段24と、その加速状況判断手
段24と前記比較手段22との信号によってオーバース
ピン防止制御を出力制御手段23に出力するオーバース
ピン防止制御手段25とが設けられている。
【0029】次に、制御方法について説明する。図3の
フローチャト図に示すように、先ずステップS1におい
てブースト圧センサ4の検出値の時間当たりの変化率Δ
Pbが所定値DL1(第1の所定値)より大きいか判断
し、これがNoであれば通常の制御(デューティー比D
0 )に戻され、YesであればステップS2に進む。
【0030】ステップS2では、エンジン回転数の時間
当たりの変化率ΔNeが所定値DN1(第2の所定値)
より大きいか判断し、これがNoであれば通常の制御に
戻され(デューティー比D0 )、Yesであれば、ステ
ップS3に進む。
【0031】次にステップS3では、ブースト圧の目標
値Pb0 とセンサ検出値Pb(ブースト圧の実測値)と
の差が所定値DF1(第3の所定値)より大きいか判断
し、これがNoであれば通常の制御に戻され(デューテ
ィー比D0 )、Yesであれば、ステップS6へ進む。
【0032】このステップS6は、発進加速時であるか
否かを判断する加速状況判断工程に相当するものであ
る。そしてステップS6では、アクセル開度が所定値x
%で所定時間Y秒続いたどうかを判定し、Noであれば
ステップS4に進み、デューティ比がDとなる。一方、
ステップS6がYesであればステップS7に進み、制
御は通常制御に戻されて、デューティ比はD0 となる。
【0033】ここで、ステップS6において、発進加速
では短時間でシフトアップが行われるので、アクスル開
度が所定値x%以上(アクセルを踏み込んだ状態)とな
る時間は比較的短く、所定時間Y秒に満たない。従っ
て、発進加速時の際には、ステップS6はNoとなり、
制御はステップS4に進んで、デューティ比はDとな
る。従って、前記の図6で説明したオーバシュート防止
制御或いはオーバースピン防止制御と同様となる。
【0034】一方、追越し加速や登坂中の加速において
は、発進加速に比べ長時間加速運転が行われので、アク
セルを踏み込んだ状態は十分に長い。すなわち、アクス
ル開度が所定値x%以上となる時間は、所定時間Y秒よ
りも長くなる。従って、追越し加速や登坂中の加速等、
発進加速以外の加速に際してはステップS6がYesと
なり、制御は通常制御に戻され(ステップS7)、デュ
ーティ比はD0 となる。したがって、加速不足の不具合
は回避される。
【0035】換言すれば、アクスル開度の所定値x%
は、加速に際してアクセルを踏み込んだ状態となるのに
十分な開度として設定される。また、所定時間Y秒は、
発進加速に際してアクセルを踏み込んでいる時間よりも
長い時間であって、且つ、発進以外の加速に際してアク
セルを踏み込んでいる時間よりも短い時間に設定される
のである。但し、アクスル開度の所定値x%及び所定時
間Y秒について、具体的な数値はケース・バイ・ケース
で定められる。
【0036】ステップS4において、デューティ比が所
定値Dに固定されてステップS5に進む。ステップS5
では、ブースト圧の変化率ΔPbが所定値DL1より小
さいか判断し、これがNoであればステップS4に戻
り、デューティ比はDとなる。一方、ステップS5がY
esであればステップS7に進み、デューティ比はD0
となり、制御は通常制御に戻される。
【0037】図4には、図3で示すのと別の制御態様の
フローチャートが示されている。図4において、先ず、
ステップS11では、セットフラグが1かどうかがチェ
ックされ(セットフラグについては、ステップS18、
S20参照)、NoであればステップS12に進む。
【0038】ステップS12では、エンジン回転数が所
定値Zrpm、例えば1600rpm以上、であるか否
かを判断する。これがNoであれば、スタートに戻り、
YesであればステップS13に進む。
【0039】ステップS13では、ブースト圧の変化率
ΔPbが所定値DL1(第1の所定値)より大きいか判
断する。これがNoであればスタートに戻り、Yesで
あればステップS14に進む。
【0040】ステップS14では、エンジン回転の変化
率ΔNeが所定値DN1(第2の所定値)より大きいか
判断する。これがNoであればスタートに戻り、Yes
であればステップS15に進む。
【0041】ステップS15では、ブースト圧目標値P
0 が実ブースト圧Pbより大きいかチェックされ、N
oであればスタートに戻り、YesであればステップS
16に進む。
【0042】次にステップS16では、ブースト圧の目
標値Pb0 とセンサ検出値Pb(ブースト圧の実測値)
との差が所定値DF1(第3の所定値)より大きいか判
断し、これがNoであればスタートへ戻り、Yesであ
ればステップS17へ進む。そしてステップS17でデ
ューティ比がDとなり、ステップS18でセットフラグ
=1にセットされ、スタートに戻る。
【0043】ステップS18を経てスタートに戻った場
合の様に、ステップS11でセットフラグ=1である
と、ステップS19に進む。ステップS19において、
ブースト圧の変化率ΔPbが所定条件に比較して小さい
(例えば2回続けて所定値DL1より小さい)か否かが
チェックされる。これがNoであるとスタートに戻る。
従って、ステップS17、S18を経由してステップS
19に至った場合には、デューティ比はDのままに保た
れる。
【0044】デューティ比をDにすることによりブース
ト圧の変化率ΔPbが小さくなり、ステップS19とY
esなると、ステップS20に進み、フラグはクリアさ
れ(セットフラグ=0の状態)、ステップS21で発進
制御が解除される。すなわち、この段階においてデュー
ティ比はD0 となる。
【0045】この制御においては、所定エンジン回転数
以下では、デューティ比がDとなる(ステップS17)
ことは無い。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、下記の効果を奏する。
すなわち、発進加速時にはオーバーシュート防止手段
(或いはオーバースピン防止手段)によって、ブースト
圧が突出してタービンが過度に加速されることが抑制さ
れ、オーバースピンが防止される。
【0047】また、追越し加速や登坂中の加速では、ア
クセル開度が所定時間以上継続され、また、エンジンは
所定回転以上で運転されるので、加速状況判断手段によ
りオーバースピン防止手段の作動は回避され、加速不良
の不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す全体構成図。
【図2】制御装置の構成ブロック図。
【図3】第2の発明によるオーバースピン防止制御手段
のフローチャート図。
【図4】第3の発明によるオーバースピン防止制御手段
のフローチャート図。
【図5】従来の可変容量ターボチャージャ制御装置の構
成図。
【図6】従来のオーバースピン防止制御のフローチャー
ト図。
【図7】ブースト圧の制御特性の説明図。
【図8】デューティ比の制御特性の説明図。
【符号の説明】
1・・・エンジン 2・・・ターボチャージャ 3・・・コンプレッサ 4・・・ブースト圧センサ 5・・・タービン 5a・・・可変ノズル 6・・・アクチュエータ 7・・・エンジン回転センサ 8・・・アクセル開度センサ 20、20A・・・コントロールユニット

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブースト圧の変化率を演算して第1の所
    定値よりも大きいか否かを判定する工程と、エンジン回
    転数の変化率を演算して第2の所定値よりも大きいか否
    かを判定する工程と、ブースト圧の実測値と目標値とを
    比較して且つ両者の差が第3の所定値よりも大きいか否
    かを判定する工程と、ブースト圧変化率が第1の所定値
    よりも大きく、エンジン回転数の変化率が第2の所定値
    よりも大きく、且つ、ブースト圧の目標値とセンサ検出
    値との差が第3の所定値よりも大きい場合に発進加速時
    であるか否かを判断する加速状況判断工程と、該加速状
    況判断工程で発進加速時であると判断された場合に制御
    量を通常の制御量よりも小さい所定制御量としてオーバ
    ーシュートを防止する工程と、前記加速状況判断工程で
    発進加速時ではないと判断された場合には制御量を通常
    の数値とする工程、とを有することを特徴とする可変容
    量ターボチャージャの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記加速状況判断工程では、アクセル開
    度が所定時間以上継続したか否かを判断し、所定時間以
    上継続した場合は発進加速ではないと判断する請求項1
    の可変容量ターボチャージャの制御方法。
  3. 【請求項3】 発進加速時であるか否かを判断する加速
    状況判断工程と、ブースト圧の変化率を演算して第1の
    所定値よりも大きいか否かを判定する工程と、エンジン
    回転数の変化率を演算して第2の所定値よりも大きいか
    否かを判定する工程と、ブースト圧の実測値と目標値と
    を比較して且つ両者の差が第3の所定値よりも大きいか
    否かを判定する工程と、前記加速状況判断工程で発進加
    速時であると判断され、ブースト圧変化率が第1の所定
    値よりも大きく、エンジン回転数の変化率が第2の所定
    値よりも大きく、且つ、ブースト圧の目標値とセンサ検
    出値との差が第3の所定値よりも大きい場合に制御量を
    通常の制御量よりも小さい所定制御量としてオーバーシ
    ュートを防止する工程と、前記加速状況判断工程で発進
    加速時ではないと判断された場合には制御量を通常の数
    値とする工程、とを有することを特徴とする可変容量タ
    ーボチャージャの制御方法。
  4. 【請求項4】 前記加速状況判断工程は、エンジン回転
    数が所定値以下であるか否かを判断し、エンジン回転数
    が所定値以下の場合は発進加速でないと判断する請求項
    3の可変容量ターボチャージャの制御方法。
  5. 【請求項5】 前記制御量はデューティ比である請求項
    1〜4のいずれか1項の可変容量ターボチャージャの制
    御方法。
  6. 【請求項6】 エンジン回転数検出手段と、ブースト圧
    検出手段とを設け、可変容量ターボチャージャを制御す
    る可変容量ターボチャージャ制御装置において、ブース
    ト圧の変化率、エンジン回転数の変化率、及びブースト
    圧の目標値とセンサ検出値との差をそれぞれの所定値と
    比較し、そのいずれもが所定値以上であれば制御量を通
    常の数値より低い所定制御量とし、この条件を満たさな
    い場合は前記制御量を通常の数値とせしめる機能を有す
    るオーバーシュート防止制御手段と、発進加速状態であ
    るかどうか判断する機能を有する加速状況判断手段、と
    を備えていることを特徴とする可変容量ターボチャージ
    ャ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記加速状況判断手段はアクセル開度が
    所定時間以上継続したとき発進加速でないと判断する機
    能を有する請求項1の可変容量ターボチャージャ制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記加速状況判断手段はエンジン回転数
    が所定値以下であると発進加速でないと判断する機能を
    有する請求項1の可変容量ターボチャージャ制御装置。
  9. 【請求項9】 前記制御量がデューティ比である請求項
    6〜8のいずれか1項の可変容量ターボチャージャ制御
    装置。
JP16698196A 1996-06-27 1996-06-27 可変容量ターボチャージャの制御方法及び装置 Expired - Fee Related JP3454455B2 (ja)

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