JP3454374B2 - 積層網状体と製法及びそれを用いた製品 - Google Patents
積層網状体と製法及びそれを用いた製品Info
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Description
耐熱耐久性及び振動吸収性とを有し、リサイクルが可能
な不織布で補強された積層網状体と製法および積層網状
体を用いた布団、家具、ベッド、車両用クッション材等
の製品と製法に関する。
クッション材に、発泡ウレタン、非弾性捲縮繊維詰綿、
及び非弾性捲縮繊維を接着した樹脂綿や硬綿などが使用
されている。
ディング層やクッション材としての耐久性は極めて良好
だが、透湿透水性に劣り蓄熱性があるため蒸れやすく、
かつ、熱可塑性では無いためリサイクルが困難となり焼
却される場合、焼却炉の損傷が大きく、かつ、有毒ガス
除去に経費が掛かる。このため埋め立てされることが多
くなったが、地盤の安定化が困難なため埋め立て場所が
限定され経費も高くなっていく問題がある。また、加工
性は優れるが製造中に使用される薬品の公害問題なども
ある。また、熱可塑性ポリエステル繊維詰綿では繊維間
が固定されていないため、使用時形態が崩れたり、繊維
が移動して、かつ、捲縮のへたりで嵩高性の低下や弾力
性の低下が問題になる。
綿、例えば接着剤にゴム系を用いたものとして特開昭6
0−11352号公報、特開昭61−141388号公
報、特開昭61−141391号公報等がある。又、架
橋性ウレタンを用いたものとして特開昭61−1377
32号公報等がある。これらのクッション材は耐久性に
劣り、且つ、熱可塑性でなく、単一組成でもないためリ
サイクルも出来ない等の問題、及び加工性の煩雑さや製
造中に使用される薬品の公害問題などもある。
1150号公報、特開平2−154050号公報、特開
平3−220354号公報等があるが、用いている熱接
着繊維の接着成分が脆い非晶性のポリマ−を用いるため
(例えば特開昭58−136828号公報、特開平3−
249213号公報等)接着部分が脆く、使用中に接着
部分が簡単に破壊されて形態や弾力性が低下するなどの
耐久性に劣る問題がある。改良法として、交絡処理する
方法が特開平4−245965号公報等で提案されてい
るが、接着部分の脆さは解決されず弾力性の低下が大き
い問題がある。また、加工時の煩雑さもある。更には接
着部分が変形しにくくソフトなクッション性を付与しに
くい問題もある。このため、接着部分を柔らかい、且つ
ある程度変形しても回復するポリエステルエラストマ−
を用い、芯成分に非弾性ポリエステルを用いた熱接着繊
維が特開平4−240219号公報で、同繊維を用いた
クッション材がWO−91/19032号公報、特開平
5−156561号公報、特開平5−163654号公
報等で提案されている。この繊維構造物に使われる接着
成分がポリエステルエラストマ−のソフトセグメントと
してはポリアルキレングリコ−ルの含有量が30〜50
重量%、ハ−ドセグメントの酸成分にテレフタル酸を5
0〜80モル%含有し、他の酸成分組成として特公昭6
0−1404号公報に記載された繊維と同様にイソフタ
ル酸を含有して非晶性が増すことになり、融点も180
℃以下となり低溶融粘度として熱接着部分の形成を良く
してアメーバー状の接着部を形成しているが塑性変形し
やいため、及び芯成分が非弾性ポリエステルのため、特
に加熱下での塑性変形が著しくなり、耐熱抗圧縮性が低
下する問題点がある。これらの改良法として、特開平5
−163654号公報にシ−ス成分にイソフタル酸を含
有するポリエステルエラストマ−、コア成分に非弾性ポ
リエステルを用いた熱接着複合繊維のみからなる構造体
が提案されているが上述の理由で加熱下での塑性変形が
著しくなり、耐熱抗圧縮性が低下し、ワディング層やク
ッション材に使用するには問題がある。他方、硬綿の母
材にシリコ−ン油剤を付与して繊維の摩擦係数を下げて
耐久性を向上し、風合いを良くする方法が特開昭63−
158094号公報で提案されている。が、熱接着繊維
の接着性に問題があり、耐久性が劣るのでワディング層
やクッション材に使用するには好ましくない。
ン網状体が特開昭47−44839号公報に開示されて
いる。が、細い繊維から構成したクッションとは異なり
表面が凸凹でタッチが悪く、素材がオレフィンのため耐
熱耐久性が著しく劣りワディング層やクッション材には
使用ができないものである。また、特公平3−1766
6号公報には繊度の異なる吐出線条を互いに融着してモ
−ル状物を作る方法があるがクッション材には適さない
網状構造体である。特公平3−55583号公報には、
ごく表面のみ冷却前に回転体等の細化装置で細くする方
法が記載されている。この方法では表面をフラット化で
きず、厚みのある細い線条層を作ることできない。した
がって座り心地の良好なクッション材にはならない。特
開平1−207462号公報では、塩化ビニ−ル製のフ
ロアマットの開示があるが、室温での圧縮回復性が悪
く、耐熱性は著しく悪いので、ワディング材やクッショ
ン材としては好ましくないものである。なお、上述構造
体は振動減衰に関する配慮が全くなされていない。
振動を遮断し、耐熱耐久性、形態保持性、クッション性
の優れた蒸れ難い、不織布で補強されたクッション材に
適した積層網状体と製法及び積層網状体を用いた布団、
家具、ベッド、車両用クッション等の製品と製法を提供
することを目的とする。
の手段、即ち、本発明は、線条の断面形状が中空断面又
は異形断面であり、繊度が100〜100000デニ−
ルの熱可塑性弾性樹脂からなる連続した線条を曲がりく
ねらせ互いに接触させて該接触部の大部分が融着した3
次元立体構造体を形成し、表面が実質的にフラット化さ
れた網状体の片面に連続繊維からなる不織布が接合され
た密度が0.01g/cm3 から0.2g/cm3 の積層網
状体、中空断面又は異型断面形成性の複数のオリフィス
を持つ多列ノズルより熱可塑性弾性樹脂をその融点より
20〜80℃高い溶融温度で、該ノズルより下方に向け
て吐出させ、溶融状態で互いに接触させて融着させ3次
元構造体を形成しつつ、かつ該構造体の片面に連続繊維
からなる不織布を接合させて引取り装置で挟み込み、該
構造体の両面の溶融状態の曲がりくねった吐出線条を4
5°以上折り曲げて変形させて表面をフラット化すると
同時に曲げられていない吐出線条との接触点を接着して
3次元構造体と不織布との積層構造を形成後、冷却槽で
冷却せしめる積層網状体の製法および前記積層網状体を
用いた製品である。
ム弾性を有する樹脂であり、ソフトセグメントとして分
子量300〜5000のポリエ−テル系グリコ−ル、ポ
リエステル系グリコ−ル、ポリカ−ボネ−ト系グリコ−
ルまたは長鎖の炭化水素末端をカルボン酸または水酸基
にしたオレフィン系化合物等をブロック共重合したポリ
エステル系エラストマ−、ポリアミド系エラストマ−、
ポリウレタン系エラストマ−、ポリオレフィン系エラス
トマ−などが挙げられる。熱可塑性弾性樹脂とすること
で、再溶融により再生が可能となるため、リサイクルが
容易となる。例えば、ポリエステル系エラストマ−とし
ては、熱可塑性ポリエステルをハ−ドセグメントとし、
ポリアルキレンジオ−ルをソフトセグメントとするポリ
エステルエ−テルブロック共重合体、または、脂肪族ポ
リエステルをソフトセグメントとするポリエステルエス
テルブロック共重合体が例示できる。ポリエステルエ−
テルブロック共重合体のより具体的な事例としては、テ
レフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン-2,6-ジカル
ボン酸、ナフタレン-2,7-ジカルボン酸、ジフェニル
-4,4'-ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、1,
4-シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン
酸、琥珀酸、アジピン酸、セバチン酸ダイマ−酸等の脂
肪族ジカルボン酸または、これらのエステル形成性誘導
体などから選ばれたジカルボン酸の少なくとも1種と、
1,4-ブタンジオ−ル、エチレングリコ−ル、トリメ
チレングリコ−ル、テトレメチレングリコ−ル、ペンタ
メチレングリコ−ル、ヘキサメチレングリコ−ル等の脂
肪族ジオ−ル、1,1-シクロヘキサンジメタノ−ル、
1,4-シクロヘキサンジメタノ−ル等の脂環族ジオ−
ル、またはこれらのエステル形成性誘導体などから選ば
れたジオ−ル成分の少なくとも1種、および平均分子量
が約300〜5000のポリエチレングリコ−ル、ポリ
プロピレングリコ−ル、ポリテトラメチレングリコ−
ル、エチレンオキシド−プロピレンオキシド共重合体等
のポリアルキレンジオ−ルのうち少なくとも1種から構
成される三元ブロック共重合体である。ポリエステルエ
ステルブロック共重合体としては、上記ジカルボン酸と
ジオ−ル及び平均分子量が約300〜5000のポリラ
クトン等のポリエステルジオ−ルのうち少なくとも各1
種から構成される三元ブロック共重合体である。熱接着
性、耐加水分解性、伸縮性、耐熱性等を考慮すると、ジ
カルボン酸としてはテレフタル酸、または、及びナフタ
レン-2,6-ジカルボン酸、ジオ−ル成分としては1,
4-ブタンジオ−ル、ポリアルキレンジオ−ルとしては
ポリテトラメチレングリコ−ルの3元ブロック共重合体
または、ポリエステルジオ−ルとしてポリラクトンの3
元ブロック共重合体が特に好ましい。特殊な例では、ポ
リシロキサン系のソフトセグメントを導入したものも使
うことができる。また、上記エラストマ−に非エラスト
マ−成分をブレンドされたもの、共重合したもの、ポリ
オレフィン系成分をソフトセグメントにしたもの等も本
発明の熱可塑性弾性樹脂に包含される。ポリアミド系エ
ラストマ−としては、ハ−ドセグメントにナイロン6、
ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイ
ロン11、ナイロン12等及びそれらの共重合ナイロン
を骨格とし、ソフトセグメントには、平均分子量が約3
00〜5000のポリエチレングリコ−ル、ポリプロピ
レングリコ−ル、ポリテトラメチレングリコ−ル、エチ
レンオキシド−プロピレンオキシド共重合体等のポリア
ルキレンジオ−ルのうち少なくとも1種から構成される
ブロック共重合体を単独または2種類以上混合して用い
てもよい。更には、非エラストマ−成分をブレンドされ
たもの、共重合したもの等も本発明に使用できる。ポリ
ウレタン系エラストマ−としては、通常の溶媒(ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)の存在また
は不存在下に、(A)数平均分子量1000〜6000
の末端に水酸基を有するポリエ−テル及び又はポリエス
テルと(B)有機ジイソシアネ−トを主成分とするポリ
イソシアネ−トを反応させた両末端がイソシアネ−ト基
であるプレポリマ−に、(C)ジアミンを主成分とする
ポリアミンにより鎖延長したポリウレタンエラストマ−
を代表例として例示できる。(A)のポリエステル、ポ
リエ−テル類としては、平均分子量が約1000〜60
00、好ましくは1300〜5000のポリブチレンア
ジペ−ト共重合ポリエステルやポリエチレングリコ−
ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポリテトラメチレング
リコ−ル、エチレンオキシド−プロピレンオキシド共重
合体等のポリアルキレンジオ−ルが好ましく、(B)の
ポリイソシアネ−トとしては、従来公知のポリイソシア
ネ−トを用いることができるが、ジフェニルメタン-
4,4'-ジイソシアネ−トを主体としたイソシアネ−ト
を用い、必要に応じ従来公知のトリイソシアネ−ト等を
微量添加使用してもよい。(C)のポリアミンとして
は、エチレンジアミン、1,2-プロピレンジアミン等
公知のジアミンを主体とし、必要に応じて微量のトリア
ミン、テトラアミンを併用してもよい。これらのポリウ
レタン系エラストマ−は単独又は2種類以上混合して用
いてもよい。なお、本発明の熱可塑性弾性樹脂の融点は
耐熱耐久性が保持できる140℃以上が好ましく、16
0℃以上のものを用いると耐熱耐久性が向上するのでよ
り好ましい。なお、必要に応じ、抗酸化剤や耐光剤等を
添加して耐久性を向上させることができる。本発明の目
的である振動や応力の吸収機能をもたせる成分を構成す
る熱可塑性弾性樹脂のソフトセグメント含有量は好まし
くは20重量%以上、より好ましくは40重量%以上で
あり、耐熱耐へたり性からは80重量%以下が好まし
く、より好ましくは70重量%以下である。即ち、本発
明の弾性網状体の振動や応力の吸収機能をもたせる成分
のソフトセグメント含有量は好ましくは20重量%以上
80重量%以下であり、より好ましくは40重量%以上
70重量%以下である。
性樹脂からなる線条は、示差走査型熱量計にて測定した
融解曲線において、融点以下に吸熱ピ−クを有するのが
好ましい。融点以下に吸熱ピ−クを有するものは、耐熱
耐へたり性が吸熱ピ−クを有しないものより著しく向上
する。例えば、本発明の好ましいポリエステル系熱可塑
性樹脂として、ハ−ドセグメントの酸成分に剛直性のあ
るテレフタル酸やナフタレン-2,6-ジカルボン酸など
を90モル%以上含有するもの、より好ましくはテレフ
タル酸やナフタレン-2,6-ジカルボン酸の含有量は9
5モル%以上、特に好ましくは100モル%とグリコ−
ル成分をエステル交換後、必要な重合度まで重合し、次
いで、ポリアルキレンジオ−ルとして、好ましくは平均
分子量が500以上5000以下、特に好ましくは10
00以上3000以下のポリテトラメチレングリコ−ル
を15重量%以上70重量%以下、より好ましくは30
重量%以上60重量%以下共重合させた場合、ハ−ドセ
グメントの酸成分に剛直性のあるテレフタル酸やナフタ
レン-2,6-ジカルボン酸の含有量が多いとハ−ドセグ
メントの結晶性が向上し、塑性変形しにくく、かつ、耐
熱抗へたり性が向上するが、溶融熱接着後更に融点より
少なくとも10℃以上低い温度でアニ−リング処理する
とより耐熱抗へたり性が向上する。圧縮歪みを付与して
からアニ−リングすると更に耐熱抗へたり性が向上す
る。このような処理をした網状構造体の線条を示差走査
型熱量計で測定した融解曲線に室温以上融点以下の温度
で吸熱ピークをより明確に発現する。なおアニ−リング
しない場合は融解曲線に室温以上融点以下に吸熱ピ−ク
を発現しない。このことから類推するに、アニ−リング
により、ハ−ドセグメントが再配列され、疑似結晶化様
の架橋点が形成され、耐熱抗へたり性が向上しているの
ではないかとも考えられる。(この処理を疑似結晶化処
理と定義する)この疑似結晶化処理効果は、ポリアミド
系弾性樹脂やポリウレタン系弾性樹脂にも有効である。
異形断面であり、繊度が100〜100000デニ−ル
の熱可塑性弾性樹脂からなる連続した線条を曲がりくね
らせ互いに接触させて該接触部の大部分が融着した3次
元立体構造体を形成し、表面が実質的にフラット化され
た網状体の裏面に連続繊維からなる不織布が接合された
密度が0.01g/cm3 から0.2g/cm3 の積層網状
体である。本発明の積層網状体は線条の断面形状が中空
断面又は異形断面であり、かつ熱可塑性弾性樹脂からな
る連続した線条が接触部の大部分が融着した3次元立体
構造体を形成し融着一体化され、表面が実質的にフラッ
ト化されており、裏面に連続繊維からなる不織布が接合
されているので、外部から与えられた振動を熱可塑性弾
性樹脂の振動吸収機能で大部分の振動を吸収減衰し、局
部的に大きい変形応力を与えられた場合でも積層網状体
の表面が実質的にフラット化され接触部の大部分が融着
しており、裏面は裏面に連続繊維からなる不織布が接合
されているので、積層網状体の面で変形応力を受け止め
変形応力を分散させ、熱可塑性弾性樹脂からなる線条が
3次元立体構造体を形成し融着一体化されているので、
容易に構造体全体が変形してエネルギ−変換により変形
応力を吸収し、変形応力が解除されると熱可塑性弾性樹
脂のゴム弾性で容易に元の形態に回復する機能があるの
で耐へたり性が良好である。公知の非弾性樹脂のみから
なる線条で構成した網状体では、ゴム弾性を持たないの
で圧縮変形により塑性変形を生じて回復しなくなり耐久
性が劣る。積層網状体の表面が実質的にフラット化され
てない場合、表面に局部的な外力が掛かると、表面の線
条及び接着点部分までに選択的に応力集中が発生する場
合があり、このような外力に対しては応力集中による疲
労が発生して耐へたり性が低下する場合がある。なお、
該線条が熱可塑性弾性樹脂からなる場合は3次元構造部
分で構造全体が変形するので応力集中は緩和されるが、
非弾性樹脂では、そのまま応力が接着点に集中して構造
破壊を生じ回復しなくなる。更には、表面が実質的にフ
ラット化されてなく凸凹があると座った時臀部に異物感
を与えるため座り心地が悪くなり好ましくない。なお、
線状が連続していない場合は、接着点が応力の伝達点と
なるため接着点に著しい応力集中が起こり構造破壊を生
じ前記従来技術にも例示した特開昭60−11352号
公報、特開昭61−137732号公報、WO91−1
9032号公報等に開示された構造体の如く耐熱耐久性
が劣り好ましくない。融着していない場合は、形態保持
が出来ず、構造体が一体で変形しないため、応力集中に
よる疲労現象が起こり耐久性が劣ると同時に、形態が変
形して体型保持ができなくなるので好ましくない。本発
明のより好ましい融着の程度は、線条が接触している部
分の大半が融着した状態であり、もっとも好ましくは接
触部分が全て融着した状態である。なお、クッション材
の機能は、クッション層は基本の繊度を太くして少し硬
くして体型保持を受け持つ層と振動減衰性の良い成分で
密度を少し高くした振動吸収して振動を遮断する層で構
成し、表面層はやや繊度を細くし構成線条本数を多くし
た少し柔らかな層として適度の沈み込みにより快適な臀
部のタッチを与えて臀部の圧力分布を均一分散化させる
と共にクッション層で吸収できなかった振動を吸収して
人体の共振部分の振動を遮断する層が一体化されること
で、応力や振動を一体で変形し吸収させ座り心地を向上
させることができる。さらに、フレ−ムと接する面を補
強材で補強してクッション層と一体化し、クッション材
を支える面(補強層)とし、クッションの形態保持をは
かることにより座り心地と耐久性の良い座席となる。し
かして、本発明積層網状体は、上記クッション層と補強
層の機能を併せ持つクッション材を提供するのも目的で
あり、クッション層の補強材として薄くても強く補強効
果の高い連続繊維からなる不織布を接合一体化してい
る。クッション層と接合されていないとクッション層の
補強効果が無くなるので好ましくない。補強材が単繊維
不織布の場合は不織布の厚み当たりの補強効果が悪いの
で重量が重くなり好ましくない。本発明の好ましい不織
布はスパンボンド不織布であり、目付けが20g/m2
〜500g/m2 である。目付けが20g/m2 未満で
は補強効果がわるくなり、500g/m2 を越えると成
形性が劣るので好ましくない。なお、クッション層と補
強層の素材は例えばポリエステルに統一すると座席のリ
サイクル時に分別する必要がないので好ましい。かくし
て、振動吸収性と弾性回復性の良い熱可塑性弾性樹脂か
らなる連続した線条が接触部の大部分が融着した3次元
立体構造体を形成し融着一体化され表面が実質的にフラ
ット化されたクッション層とクッション層の裏面に補強
層が一体接合した積層網状体は、表面層は面で変形応力
を受け止め応力の分散を良くし、個々の線状に掛かる応
力を少なくして補強層で支えられた構造全体が変形して
変形応力を吸収し、且つ臀部を支えるクッション性も向
上させ、応力が解除されると回復し、フレ−ムから伝わ
る振動も振動吸収性と弾性回復性の良い熱可塑性弾性樹
脂からなるクッション層が吸収して人体の共振部分の振
動を遮断するため座り心地と耐久性を向上させることが
できる。この目的から、本発明の積層網状体を形成する
振動吸収性と弾性回復性の良い熱可塑性弾性樹脂からな
る線条の繊度は100〜100000デニ−ルである。
見掛け密度を0.2g/cm3 以下にした場合、1000
00デニ−ルを越えると構成本数が少なくなり、密度斑
を生じて部分的に耐久性の悪い構造ができ、応力集中に
よる疲労が大きくなり耐久性が低下するので好ましくな
い。本発明の熱可塑性弾性樹脂からなる線条の繊度は、
繊度が細すぎると抗圧縮性が低くなり過ぎて変形による
応力吸収性が低下するので100デニ−ル以上であり、
構成本数の低下による構造面の緻密性を損なわない50
000デニ−ル以下である。より好ましくは500デニ
−ル以上、10000デニ−ル以下である。本発明の積
層網状体の平均の見掛け密度は、0.005g/cm3 で
は反発力が失われ、振動吸収能力や変形応力吸収能力が
不充分となりクッション機能を発現させにくくなる場合
があり、0.25g/cm3 以上では反発力が高すぎて座
り心地が悪くなる場合があるので、振動吸収能力や変形
応力吸収機能が生かせてクッション体としての機能が発
現されやすい0.01g/cm3 以上0.20g/cm3 以
下であり、好ましくは0.03g/cm3 以上0.08g
/cm3 以下である。本発明においては繊度の異なる線状
を見掛け密度との組合せで最適な構成とする異繊度積層
構造とする方法も好ましい実施形態として選択できる。
本発明の積層網状体の厚みは特に限定されないが、厚み
が5mm未満では応力吸収機能と応力分散機能が低下する
ので、好ましい厚みは力の分散をする面機能と振動や変
形応力吸収機能が発現できる厚みとして10mm以上であ
り、より好ましくは20mm以上である。
中空断面や異形断面であるので好ましい抗圧縮性(反発
力)やタッチを付与することができる。抗圧縮性は繊度
や用いる素材のモジュラスにより調整して、繊度を細く
したり、柔らかい素材では中空率や異形度を高くし初期
圧縮応力の勾配を調整できるし、繊度をやや太くした
り、ややモジュラスの高い素材では中空率や異形度を低
くして座り心地が良好な抗圧縮性を付与する。中空断面
や異形断面の他の効果として中空率や異形度を高くする
ことで、同一の抗圧縮性を付与した場合、より軽量化が
可能となり、自動車等の座席に用いると省エネルギ−化
ができ、布団などの場合は、上げ下ろし時の取扱性が向
上する。好ましい抗圧縮性(反発力)やタッチを付与す
ることができる他の好ましい方法として、本発明の積層
網状体の線条を複合構造とする方法がある。複合構造と
しては、シ−スコア構造またはサイドバイサイド構造及
びそれらの組合せ構造などが挙げられる。が、特にはク
ッション層が大変形してもエネルギ−変換できない振動
や変形応力をエネルギ−変換して回復できる立体3次元
構造とするために線状の表面の50%以上を柔らかい熱
可塑性弾性樹脂が占めるシ−スコア構造またはサイドバ
イサイド構造及びそれらの組合せ構造などが挙げられ
る。すなわち、シ−スコア構造ではシ−ス成分は振動や
変形応力をエネルギ−変換が容易なソフトセグメント含
有量が多い熱可塑性弾性樹脂とし、コア成分は抗圧縮性
を示すソフトセグメント含有量が少ない熱可塑性弾性樹
脂で構成し適度の沈み込みによる臀部への快適なタッチ
を与えることができる。サイドバイサイド構造では振動
や変形応力をエネルギ−変換が容易なソフトセグメント
含有量が多い熱可塑性弾性樹脂の溶融粘度をソフトセグ
メント含有量が少ない抗圧縮性を示す熱可塑性弾性樹脂
の溶融粘度より低くして線状の表面を占めるソフトセグ
メント含有量が多い熱可塑性弾性樹脂の割合を多くした
構造(比喩的には偏芯シ−ス・コア構造のシ−スに熱可
塑性弾性樹脂を配した様な構造)として線状の表面を占
めるソフトセグメント含有量が多い熱可塑性弾性樹脂の
割合を80%以上としたものが特に好ましく、最も好ま
しくは線状の表面を占めるソフトセグメント含有量が多
い熱可塑性弾性樹脂の割合を100%としたシ−スコア
である。ソフトセグメント含有量が多い熱可塑性弾性樹
脂の線状の表面を占める割合が多くなると、溶融して融
着するときの流動性が高いので接着が強固になる効果が
あり、構造が一体で変形する場合、接着点の応力集中に
対する耐疲労性が向上し、耐熱性や耐久性がより向上す
る。
た積層網状体は実質的に表面がフラット化されて、接触
部の大部分が融着していること、及び裏面が補強効果の
高い連続繊維からなる不織布を接合一体化しており、両
面が実質的にフラット化されているので、積層網状体と
他の網状体、不織布、編織物、硬綿、フイルム、発泡
体、金属等の被熱接着体とを接着するのに、他の熱接着
成分(熱接着不織布、熱接着繊維、熱接着フィルム、熱
接着レジン等)や接着剤等を用いて一体積層構造体化
し、車両用座席、船舶用座席、車両用、船舶用、病院用
等の業務用及び家庭用ベット、家具用椅子、事務用椅
子、布団類等の製品を得る場合、被接着体面との接触面
積を広くできるので、接着面積が広くなり強固に接着し
た接着耐久性も良好な製品を得ることができる。なお、
積層網状体形成段階から製品化される任意の段階で上述
の疑似結晶化処理を施すことにより、構造体中の熱可塑
性弾性樹脂からなる線条を示差走査型熱量計で測定した
融解曲線に室温以上融点以下の温度に吸熱ピークを持つ
ようにすると製品の耐熱耐久性が格段に向上するのでよ
り好ましい。本発明の積層網状体の線条を複合構造とし
た場合、積層網状体に熱接着機能も付与できる。例え
ば、シ−スコア構造ではシ−ス成分の振動や変形応力を
エネルギ−変換が容易なソフトセグメント含有量が多い
熱可塑性弾性樹脂を熱接着成分とし、コア成分の抗圧縮
性を示すソフトセグメント含有量が少ない熱可塑性弾性
樹脂を網状形態の保持機能をもたせるための高融点成分
とする構成で、熱接着成分の融点を高融点樹脂の融点よ
り10℃以上低くしたものを用いることにより熱接着層
の機能も付与できる。また、本発明の積層網状体の表面
層を振動や変形応力をエネルギ−変換が容易なソフトセ
グメント含有量が多い低融点の熱可塑性弾性樹脂を熱接
着成分とし積層することでも熱接着機能を付与できる。
熱接着機能を発現させるに好ましい積層網状体中の線条
を形成する熱接着成分の融点は高融点成分の融点より1
5℃から50℃低い融点であり、より好ましくは20℃
から40℃低い融点である。熱接着機能を持つ本発明の
積層網状体は実質的に表面がフラット化されて、接触部
の大部分が融着していることで、網状体、不織布、編織
物、硬綿、フイルム、発泡体、金属等の被熱接着体面と
の接触面積を広くできるので、熱接着面積が広くなり、
強固に熱接着した新たな成形体及び車両用座席、船舶用
座席、車両用、船舶用、病院用等の業務用及び家庭用ベ
ット、家具用椅子、事務用椅子、布団類になった製品を
得ることができる。なお、新たな成形体及び製品が製品
化されるまでの任意の段階で疑似結晶化処理を施すこと
により、構造体中の熱可塑性弾性樹脂からなる線条を示
差走査型熱量計で測定した融解曲線に室温以上融点以下
の温度に吸熱ピークを持つようにすると製品の耐熱耐久
性が格段に向上したものを提供できるのでより好まし
い。熱接着時に被接着体を伸張した状態で接着すると、
被接着体は接着層のゴム弾性で伸張された状態が緩和し
ないので張りのある、皺になりにくい成形体とすること
もできる。
法は中空断面又は異型断面形成性の複数のオリフィスを
持つ多列ノズルより熱可塑性弾性樹脂をその融点より2
0℃以上高く、80℃未満高い溶融温度で、該ノズルよ
り下方に向けて吐出させ、溶融状態で互いに接触させて
融着させ3次元構造を形成しつつ、片面に連続繊維から
なる不織布を接合させて引取り装置で挟み込み冷却槽で
冷却せしめる積層網状体の製法である。熱可塑性弾性樹
脂を一般的な溶融押出機を用いて溶融し、複数のオリフ
ィスを持つ多列ノズルに供給し、オリフィスより下方へ
吐出する。この時の溶融温度は、熱可塑性弾性樹脂の融
点より20〜80℃高い温度である。熱可塑性弾性樹脂
の融点より80℃を越える高い溶融温度にすると熱分解
が著しくなり熱可塑性弾性樹脂のゴム弾性特性が低下す
るので好ましくない。他方、熱可塑性弾性樹脂の融点よ
り10℃以上高くしないとメルトフラクチャ−を発生し
正常な線条形成が出来なくなり、また、吐出後ル−プ形
成しつつ接触させ融着させる際、線条の温度が低下して
線条同士が融着しなくなり接着が不充分な積層複合網状
体となる場合があり好ましくない。しかして、本発明で
は、溶融状態の線状を互いに接触させて融着させ3次元
構造を形成しつつ、片面に連続繊維からなる不織布を接
合させるため、溶融状態の線状を互に融着させうる温度
より5℃以上高くしないと不織布と線状の融着接合が不
充分になる。好ましい溶融温度は融点より20℃から6
0℃高い温度、より好ましくは融点より25℃から40
℃高い温度である。オリフィスの形状は、中空断面(例
えば三角中空、丸型中空、突起つきの中空等となるよう
形状)及び、又は異形断面(例えば三角形、Y型、星型
等の断面二次モ−メントが高くなる形状)とすることで
前記効果以外に溶融状態の吐出線条が形成する3次元構
造が流動緩和し難くし、逆に接触点での流動時間を長く
保持して接着点を強固にできる。特開平1−2075号
公報に記載の接着のための加熱をする場合、3次元構造
が緩和し易くなり平面的構造化し、3次元立体構造化が
困難となるので好ましくない。積層網状体の特性向上効
果としては、見掛けの嵩を高くでき軽量化になり、また
抗圧縮性が向上し、弾発性も改良できへたり難くなる。
中空断面では中空率が80%を越えると断面が潰れ易く
なるので、好ましくは軽量化の効果が発現できる10%
以上70%以下、より好ましくは20%以上60%以下
である。オリフィスの孔間ピッチは線状が形成するル−
プが充分接触できるピッチとする必要がある。緻密な構
造にするには孔間ピッチを短くし、粗密な構造にするに
は孔間ピッチを長くする。本発明の孔間ピッチは好まし
くは3mm〜20mm、より好ましくは5mm〜10mmであ
る。本発明では所望に応じ異密度化や異繊度化もでき
る。列間のピッチ又は孔間のピッチも変えた構成、及び
列間と孔間の両方のピッチも変える方法などで異密度層
を形成できる。また、オリフィスの断面積を変えて吐出
時の圧力損失差を付与すると、溶融した熱可塑性弾性樹
脂を同一ノズルから一定の圧力で押し出される吐出量が
圧力損失の大きいオリフィスほど少なくなる原理を使っ
て長手方向の区間でオリフィスの断面積が異なる列を少
なくとも複数有するノズルを用い異繊度線条からなる網
状構造体を製造することができる。次いで、該ノズルよ
り下方に向けて吐出させ、ル−プを形成させつつ溶融状
態で互いに接触させて融着させ3次元構造を形成しつ
つ、片面に連続繊維からなる不織布を連続的に供給し、
溶融状態の3次元立体構造体と接合させた、線状が溶融
状態の積層網状構造体両面を引取りネットで挟み込み、
網状体の表面の溶融状態の曲がりくねった吐出線条を4
5°以上折り曲げて変形させて表面をフラット化すると
同時に曲げられていない吐出線条との接触点を接着して
構造を形成後、連続して冷却媒体(通常は室温の水を用
いるのが冷却速度を早くでき、コスト面でも安くなるの
で好ましい)で急冷して本発明の3次元立体網状構造体
化した積層網状体を得る。ノズル面と引取り点の距離は
少なくとも40cm以下にすることで吐出線条が冷却され
接触部が融着しなくなることを防ぐのが好ましい。吐出
線条の吐出量5g/分孔以上と多い場合は10cm〜40
cmが好ましく、吐出線条の吐出量5g/分孔未満と少な
い場合は5cm〜20cmが好ましい。積層網状体の厚みは
溶融状態の3次元立体構造体両面を挟み込む引取りネッ
トの開口幅(引取りネット間の間隔)で決まる。本発明
では上述の理由から引取りネットの開口幅は5mm以上と
する。次いで水切り乾燥するが冷却媒体中に界面活性剤
等を添加すると、水切りや乾燥がしにくくなったり、熱
可塑性弾性樹脂が膨潤することもあり好ましくない。本
発明の好ましい方法としては、一旦冷却後、一体成形し
て製品化に至る任意の工程で熱可塑性弾性樹脂の融点よ
り少なくとも10℃以下の温度でアニ−リングよる疑似
結晶化処理を行い積層網状体又は製品を得るのがより好
ましい製法である。疑似結晶化処理温度は、少なくとも
融点(Tm)より10℃以上低く、Tanδのα分散立
ち上がり温度(Tαcr)以上で行う。この処理で、融
点以下に吸熱ピ−クを持ち、疑似結晶化処理しないもの
(吸熱ピ−クを有しないもの)より耐熱耐へたり性が著
しく向上する。本発明の好ましい疑似結晶化処理温度は
(Tαcr+10℃)から(Tm−20℃)である。単
なる熱処理により疑似結晶化させると耐熱耐へたり性が
向上する。が更には、10%以上の圧縮変形を付与して
アニ−リングすることで耐熱耐へたり性が著しく向上す
るのでより好ましい。また、一旦冷却後、乾燥工程を経
する場合、乾燥温度をアニ−リング温度とすることで同
時に疑似結晶化処理を行うができる。また、製品化する
工程で別途疑似結晶化処理を行うことができる。次いで
所望の長さまたは形状に切断してクッション材に用い
る。尚、ノズル面と樹脂を固化させる冷却媒体上に設置
した引取りコンベアとの距離、樹脂の溶融粘度、オリフ
ィスの孔径と吐出量などにより所望のループ径や線径を
きめられる。冷却媒体上に設置した間隔が調整可能な一
対の引取りコンベアで溶融状態の吐出線条を挟み込み停
留させることで互いに接触した部分を融着させつつ連続
的に供給される連続繊維からなる不織布とも接合融着さ
せ、連続して冷却媒体中に引込み固化させ網状構造体を
形成する時、上記コンベアの間隔を調整することで、融
着した網状体が溶融状態でいる間で厚み調節が可能とな
り、所望の厚みのものが得られる。コンベア速度も速す
ぎると、接触点の形成が不充分になったり、融着点が充
分に形成されるまでに冷却され、接触部の融着が不充分
になる場合がある。また、速度が遅過ぎると溶融物が滞
留し過ぎ、密度が高くなるので、所望の見掛け密度に適
したコンベア速度を設定する必要がある。なお、連続的
に供給される連続繊維からなる不織布の供給速度は引取
りコンベアの表面速度と同一にしないと引きつれや弛み
を生じクッションの補強機能が低下するので好ましくな
い。
合、その使用目的、使用部位により使用する樹脂、繊
度、ル−プ径、嵩密度を選択する必要がある。例えば、
ソフトなタッチと適度の沈み込みと張りのある膨らみを
付与するためには、低密度で細い繊度、細かいル−プ径
にするのが好ましく、中層のクッション機能も発現させ
るには、共振振動数を低くし、適度の硬さと圧縮時のヒ
ステリシスを直線的に変化させて体型保持性を良くし、
耐久性を保持させるために、中密度で太い繊度、やや大
きいル−プ径の層と低密度で細い繊度、細かいル−プ径
の層を積層一体化した構造にするのが好ましい。また、
3次元構造を損なわない程度に成形型等を用いて使用目
的にあった形状に成形して側地を被せ車両用座席、船舶
用座席、ベット、椅子、家具等に用いることができる。
勿論、用途との関係で要求性能に合うべく他の素材、例
えば、異なる網状体、短繊維集合体からなる硬綿クッシ
ョン材、不織布等と組合せて用いることも可能である。
また、樹脂製造過程以外でも性能を低下させない範囲で
製造過程から成形体に加工し、製品化する任意の段階で
難燃化、防虫抗菌化、耐熱化、撥水撥油化、着色、芳香
等の機能付与を薬剤添加等の処理加工ができる。
た。 融点(Tm)および融点以下の吸熱ピ−ク 島津製作所製TA50,DSC50型示差熱分析計を使
用し、昇温速度20℃/分で測定した吸発熱曲線から吸
熱ピ−ク(融解ピ−ク)温度を求めた。 Tαcr ポリマ−を融点+10℃に加熱して、厚み約300μm
のフイルムを作成して、オリエンテック社製バイブロン
DDVII型を用い、110Hz、昇温速度1℃/分で測
定したTanδ(虚数弾性率M”と弾性率の実数部分
M’との比M”/M’)のゴム弾性領域から融解領域へ
の転移点温度に相当するα分散の立ち上がり温度。 見掛け密度 試料を15cm×15cmの大きさに切断し、4か所の高さ
を測定し、体積を求め試料の重さを体積で徐した値で示
す。(n=4の平均値) 線条の繊度 試料を10箇所から各線条部分を切り出し、アクリル樹
脂で包埋して断面を削り出し切片を作成して断面写真を
得る。各部分の断面写真より各部の断面積(Si)を求
める。また、同様にして得た切片をアセトンでアクリル
樹脂を溶解し、真空脱泡して密度勾配管を用いて40℃
にて測定した比重(SGi)を求める。ついで次式より
線状の9000mの重さを求める。(単位cgs) 繊度=〔(1/n)ΣSi×SGi〕×900000 融着 試料を目視判断で融着しているか否かを接着している繊
維同士を手で引っ張って外れないか否かで外れないもの
を融着していると判断する。 補強効果 試料を30cm×30cmの大きさに切り出し、直径24cm
の鉄球に鎖を接続した鉄球が30cm上から試料の上に自
由落下できる装置にて、0.5Hzのサイクルで100回
鉄球を試料の中央上に落下させて、試料の損傷の程度を
以下の基準で判定した。◎:損傷なし。○:損傷軽度。
△:構造が部分的に破壊した。×:構造が殆ど破壊して
る。(n=3の平均値) 耐熱耐久性(70℃残留歪) 試料を15cm×15cmの大きさに切断し、50%圧縮し
て70℃乾熱中22時間放置後冷却して圧縮歪みを除き
1日放置後の厚み(b)を求め、処理前の厚み(a)か
ら次式、即ち(a−b)/a×100より算出する:単
位%(n=3の平均値) 繰返し圧縮歪 試料を15cm×15cmの大きさに切断し、島津製作所製
サ−ボパルサ−にて、25℃65%RH室内にて50%
の厚みまで1Hzのサイクルで圧縮回復を繰り返し2万
回後の試料を1日放置後の厚み(b)を求め、処理前の
厚み(a)から次式、即ち(a−b)/a×100より
算出する:単位%(n=3の平均値) 座り心地 東洋紡績製熱接着繊維4−64−TE5と東洋紡績製立
体巻縮ステープル10−64−745を30/70重量
比で混合開繊して得たカ−ドウエッブを、バケットシ−
トの形状に切断した積層網状体の表面側に、成形したク
ッションの見掛けの嵩密度を0.05g/cm3 となるよ
うに積層して熱成形用雌金型に入れ、牡金型で圧縮して
詰め込み170℃の熱風にて10分間熱接着成形してバ
ケットシ−ト状に成形したクッションに東洋紡績製ハイ
ムからなるポリエステルモケットの側地を被って、座席
用フレ−ムにセットして座部は4か所、背部は6か所の
側地止めを入れた座席を作成し、30℃RH75%室内
で作成した座席にパネラ−を座らせ以下の評価をおこな
った。(n=5) (1) 床つき感:座ったときの「どすん」と床に当たった
感じの程度を感覚的に定性評価した。感じない;◎、殆
ど感じない;○、やや感じる;△、感じる;× (2) 蒸れ感:2時間座っていて、臀部やふと股の内側の
座席と接する部分が蒸れた感じを感覚的に定性評価し
た。殆ど感じない:◎、僅かに蒸れを感じる;○、やや
蒸れを感じる;△、蒸れを著しく感じる;× (3) 8時間以内でどの程度我慢して座席に座っていられ
るか:1時間以内;×、2時間以内;△、4時間以内;
○、4時間以上;◎ (4) 4時間座席に座らせたときの腰の疲れ程度を感覚的
に定性評価した。無し;◎、殆ど疲れない;○、やや疲
れる;△、非常に疲れる;× (5) 総合評価: (1)から(4) までの評価の◎を4点、○
を3点、△を2点、×を1点として12点以上で△を含
まないもの;非常に良い(◎)、12点以上で△を含む
もの;良い(○)、10点以上で×を含まないもの;や
や悪い(△)、×を含むもの;悪い(×)として評価し
た。
レ−ト(DMT)又は、ジメチルナフタレ−ト(DM
N)と1・4ブタンジオ−ル(1・4BD)を少量の触
媒と仕込み、常法によりエステル交換後、ポリテトラメ
チレングリコ−ル(PTMG)を添加して昇温減圧しつ
つ重縮合せしめポリエ−テルエステルブロック共重合エ
ラストマ−を生成させ、次いで抗酸化剤2%を添加混合
練込み後ペレット化し、50℃48時間真空乾燥して得
られた熱可塑性弾性樹脂原料の処方を表1に示す。
向の孔間ピッチ5mm、長さ方向の孔間ピッチ10mmの千
鳥配列としたオリフィス形状は外径2mm、内径1.6mm
でトリプルブリッジの中空形成性断面としたノズルに、
得られた熱可塑性弾性樹脂原料A−1及びA−2を溶融
温度210℃及び245℃にて単孔当たりの吐出量2.
0g/分にてノズル下方に吐出させ、ノズル面12cm下
に冷却水を配し、幅60cmのステンレス製エンドレスネ
ットを平行に5cm間隔で一対の引取りコンベアを水面上
に一部出るように配して、一方のコンベアにニップしな
がら、幅50cmにスリットしたPET繊維からなる目付
け100g/m2 のスパンボンド不織布を連続的に片側
から供給した上に該溶融状態の吐出線状を引取り、接触
部分を融着させつつ、スパンボンド不織布とも融着さ
せ、片側がスパンボンド不織布からなる網状構造を形成
した積層体の両面を挟み込みつつ毎分1mの速度で25
℃の冷却水中へ引込み固化させ、次いで100℃の熱風
乾燥機中で20分疑似結晶化処理した後、所定の大きさ
に切断して得られた積層網状体の特性を表2に示す。実
施例1の積層網状体は断面形状が三角おむすび型の中空
断面で中空率が40%、繊度が9000デニ−ルの線条
で形成しており、平均の見掛け密度が0.047g/cm
3 であった。実施例2も断面形状が三角おむすび型の中
空断面で中空率が38%、繊度が8900デニ−ルの線
条から形成されており、網状体の平均の見掛け密度が
0.047g/cm3 であった。表2で明らかなごとく、
実施例1は柔らかい弾性樹脂の特性が生かせた積層網状
構造のため耐熱性、常温での耐久性、座り心地ともに優
れたクッション材で補強効果も実用使用に耐えるもので
あった。実施例2はやや硬い弾性樹脂の特性が生かせた
積層網状構造のため耐熱性、常温での耐久性、座り心地
ともに優れたクッション材で補強効果も実用使用に耐え
るものであった。評価用に作成した座席も性能が優れて
いることが判る。
80モル%及び1・4ブタンジオ−ル(1・4BD)を
少量の触媒と仕込み、実施例1の方法と同様にして得た
ポリエステル系熱可塑性弾性樹脂(A−3)の処方を表
1に示す。オリフィスの孔形状を孔径φ1mmの丸断面と
したノズルを用い以外実施例1と同様にして弾性複合網
状体を得た。なお、中実丸断面の繊度が9000デニ−
ルの線条から形成されており、網状体の平均の見掛け密
度が0.046g/cm3 であった。
ルメタンジイソシアネ−ト(MDI)とPTMG及び鎖
延長剤として1・4BDを添加して重合し次いで抗酸化
剤2%を添加混合練込み後ペレット化し真空乾燥してポ
リエ−テル系ウレタンポリマ−の処方を表3に示す。
0℃とした以外実施例1と同様にして得た弾性複合網状
体の特性を表2に示す。実施例4は線条の断面形状が三
角おむすび型の中空断面で中空率は41%、繊度が98
00デニ−ルの線条から形成されており、網状体の平均
の見掛け密度が0.047g/cm3 であった。実施例4
は柔らかいウレタンの特性を生かした積層網状体で耐熱
性、常温での耐久性、座り心地ともに優れたクッション
材で、補強効果も実用使用に耐えるものであった。評価
用に作成した座席も優れていることが判る。
T)及びメルトインデックス12のポリプロピレン(P
P)を溶融温度を280℃及び250℃とし、疑似結晶
化処理しなかった以外、実施例3と同様にして得た線条
の繊度が比較例1は8800デニ−ル、比較例2は23
000デニ−ルで、平均の見掛け密度が共に0.047
g/cm3 の網状体の特性を表2に示す。比較例1は非弾
性ポリエステルからなる網状体のため耐熱耐久性が悪
く、硬くて座り心地も悪いクッション材で補強効果の試
験では構造体が破壊した例である。比較例2は繊度がや
や太い非弾性オレフィンからなる網状体のため、耐熱耐
久性が悪く、硬いクッション材で、補強効果の試験では
構造体が完全に破壊した例である。
取ったあと疑似結晶化処理をしなかった以外、参考例と
同様の方法で得た網状体の特性の一部を表2に示す。な
お、接着状態が不良で不織布とも接着せず形態保持が悪
いため、50%圧縮時反発力、見掛け密度、補強効果、
70℃残留歪、繰返圧縮歪み、及び座り心地の評価はし
ていない。比較例3は形態が固定されていないのでクッ
ション材用ワディング層に適さない例である。
パンボンド不織布を供給しないで網状体を形成し、疑似
結晶化処理しない以外、参考例と同様にして得た線条の
繊度は9100デニ−ル、平均の見掛け密度は0.04
5g/cm3 の網状体の特性を表2に示す。比較例4は熱
可塑性弾性樹脂で構成されているので座り心地は良い
が、耐熱性、耐久性、及び補強材がないので網状構造の
形態保持が不良なクッション材としては好ましくない例
である。
チ10mm、長さ方向の孔間ピッチ20mmの千鳥配列とし
たオリフィス径φ2mmとしたノズルを用いて単孔当たり
の吐出量25g/分にて吐出させて、ノズル面30cm下
に引取りコンベアネットを配して1m/分にて引き取っ
た以外、比較例3と同様にして得た線条の繊度は113
000デニ−ルで、平均の見掛け密度は0.154g/
cm3 の積層網状体の特性を表2に示す。比較例5は繊度
が著しく太く密度斑のある積層網状体のため、耐熱耐久
性が悪くなり、座り心地もやや悪くなるクッション材
で、補強材の形態保持性も劣る例である。
取りコンベアネットの片側のスパンボンド不織布を供給
する側には溶融した吐出線状が接触するように配し、速
度を1m/分にて引き取った以外、比較例3と同様にし
て得た線条繊度が9000デニ−ルで、弾性網状体の平
均見掛け密度が0.043g/cm3 の積層網状体の特性
を表2に示す。比較例6は積層網状体表面のフラット化
が悪い状態のため、見掛け密度が低いのに耐久性が劣
り、熱接着が不充分になり、少し異物感を感じる座り心
地のやや劣るクッション材で、補強材の形態保持性も劣
る例である。
ベアネットの速度を0.3m/分とし、疑似結晶化処理
しなかった以外参考例と同様して得た線条繊度が130
00デニ−ルで、弾性網状体の平均見掛け密度が0.2
1g/cm3 の弾性網状体の特性を表2に示す。比較例7
は見掛け密度が高いため座り心地がやや劣り、耐熱性、
耐久性が不充分なクッション材で、補強材の形態保持性
も劣る例である。
その両面に東洋紡績製熱接着繊維4−64−TE5と東
洋紡績製立体巻縮ステープル10−64−745を30
/70重量比で混合開繊して得たカ−ドウエッブを全体
の0.05g/cm3 となるように表面側に積層圧縮して
200℃の熱風にて10分間一体熱成形して厚み7cmの
クッションを4枚作成した。得られたクッションを厚み
7cm、幅120cm、長さ50cm毎にキルティングした幅
120cm、長さ200cmの側地に入れマットレスを作成
した。このマットレスをベッドに設置し、25℃RH6
5%室内にてパネラ−4人に7時間使用させて寝心地を
官能評価した。なお、ベットにはシ−ツを掛け、掛け布
団は1.8kgのダウン/フェザ−:90/10を中綿に
したもの、枕はパネラ−が毎日使用しているものを着用
させた。評価結果は、床つき感がなく、沈み込みが適度
で、蒸れを感じない快適な寝心地のベットであった。比
較のため、密度0.04g/cm3 で厚み10cmの発泡ウ
レタン板状体で同様のマットレスを作成し、ベットに設
置して寝心地を評価した結果、床つき感は少ないが沈み
込みが大きくやや蒸れを感じる寝心地の悪いベットであ
った。
脂から成る線条が3次元網状構造を形成し融着一体化し
た表面が実質的にフラット化され、裏面に連続繊維の不
織布を補強した本発明の積層網状体は、振動遮断性、耐
熱耐久性、嵩高性、座り心地のより改善された、蒸れに
くいクッション材であり、他の素材との併用による上記
の好ましい特性を付与した車両用座席、船舶用座席、車
両用、船舶用、病院やホテル等の業務用ベット、家具用
クッション、寝装用品等の製品を提供できる。更には、
車両用や建築資材としての内装材や断熱材等にも有用な
ものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 線条の断面形状が中空断面又は異形断
面であり、繊度が100〜100000デニ−ルの熱可
塑性弾性樹脂からなる連続した線条を曲がりくねらせ互
いに接触させて該接触部の大部分が融着した3次元立体
構造体を形成し、表面が実質的にフラット化された網状
体の片面に連続繊維からなる不織布が接合された密度が
0.01g/cm3 から0.2g/cm3 の積層網状体。 - 【請求項2】 連続し線条を構成する熱可塑性弾性樹
脂が示差走査型熱量計で測定した融解曲線に室温以上融
点以下の温度に吸熱ピークを有する請求項1記載の積層
網状体。 - 【請求項3】 中空断面又は異型断面形成性の複数の
オリフィスを持つ多列ノズルより熱可塑性弾性樹脂をそ
の融点より20〜80℃高い溶融温度で、該ノズルより
下方に向けて吐出させ、溶融状態で互いに接触させて融
着させ3次元構造体を形成しつつ、かつ該構造体の片面
に連続繊維からなる不織布を接合させて引取り装置で挟
み込み、該構造体の両面の溶融状態の曲がりくねった吐
出線条を45°以上折り曲げて変形させて表面をフラッ
ト化すると同時に曲げられていない吐出線条との接触点
を接着して3次元構造体と不織布との積層構造を形成
後、冷却槽で冷却せしめる積層網状体の製法。 - 【請求項4】 一旦冷却後、熱可塑性弾性樹脂の融点
より少なくとも10℃以下の温度でアニ−リングを行な
う請求項3に記載の積層網状体の製法。 - 【請求項5】 請求項1に記載の積層網状体を用いた
車両用座席、船舶用座席、車両用、船舶用、病院用等の
業務用及び家庭用ベッド、家具用椅子、事務用椅子およ
び布団のいずれかに記載の製品。
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JP2977794A JP3454374B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 積層網状体と製法及びそれを用いた製品 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006097223A (ja) * | 2004-09-02 | 2006-04-13 | Jatecx:Kk | 立体網状構造体及び立体網状構造体の製造方法 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP2977794A patent/JP3454374B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH07238459A (ja) | 1995-09-12 |
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