JP3452162B2 - 水質制御装置 - Google Patents
水質制御装置Info
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- JP3452162B2 JP3452162B2 JP28859595A JP28859595A JP3452162B2 JP 3452162 B2 JP3452162 B2 JP 3452162B2 JP 28859595 A JP28859595 A JP 28859595A JP 28859595 A JP28859595 A JP 28859595A JP 3452162 B2 JP3452162 B2 JP 3452162B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Activated Sludge Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、排水中の窒素お
よびリンを生物学的に除去する回分式活性汚泥法の水質
制御装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来の排水中の窒素またはリン除去を行
う回分式活性汚泥法の水質制御装置は、攪拌および曝気
工程時間を運転管理者がタイマ等により手動で設定して
制御していた。しかしながら、回分槽内への流入水量お
よびその成分の変動により、タイマ制御だけでは常に最
適な制御を行うことは困難であった。 【０００３】また、溶存酸素濃度（ＤＯ）または酸化還
元電位（ＯＲＰ）等の水質計測機器を用いて制御を行う
場合も、ＤＯ計によるＤＯ値の一定値制御、ＤＯ計およ
びＯＲＰ計によるＤＯおよびＯＲＰの上限値制御が行わ
れていた。しかしながら、この場合も、１つの計測器に
より１つの値を制御する１入力１出力の制御であるの
で、計測器等の異常時には制御が困難であった。 【０００４】また、特開平３−２８４３９８号公報に
は、連続流れ連続曝気式の下水処理の活性汚泥法におい
て、ＯＲＰ計およびｐＨ計により、送風量および曝気槽
のＤＯの目標値をファジィ推論を用いて制御する装置が
示されている。さらに、特開平５−３１４８８号公報に
は、連続流れ間欠曝気式のし尿処理の活性汚泥法におい
て、ＤＯ，ｐＨ，ＯＲＰおよびアンモニア態または酸化
態窒素により、送風量および曝気時間をファジィ推論を
用いて制御する方法が示されている。しかしながら、こ
れらの技術は、連続流れ式の活性汚泥法について示され
たものであり、回分式活性汚泥法について何ら示された
ものではなく、攪拌工程時間の制御についても全く述べ
られていなかった。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】従来の窒素またはリン
除去を行う回分式活性汚泥法の水質制御装置は以上のよ
うに構成されているので、タイマ制御では最適制御を行
うことは困難であり、また、水質計測機器を用いて制御
を行う場合も、計測器等の異常時には制御が困難であっ
た。また、水質計測機器を用いてファジィ制御を行う装
置もあるが、連続流れ式の活性汚泥法による装置であ
り、回分式活性汚泥法を対象としたものではないなどの
課題があった。 【０００６】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、水質計測機器を用いてファジィ制
御を行うことによって、攪拌工程時間および曝気工程時
間を最適制御する水質制御装置を得ることを目的とす
る。 【０００７】 【課題を解決するための手段】この発明に係る回分式活
性汚泥法の水質制御装置は、回分槽内の溶存酸素濃度，
ｐＨおよび酸化還元電位を計測する計測センサと、計測
した上記３種の計測値に基づいてファジィ推論により、
曝気用のブロアをオン・オフさせて回分槽における攪拌
工程時間および曝気工程時間を各々制御するファジィコ
ントローラとを備えたものである。 【０００８】 【発明の実施の形態】実施の形態１． 以下、この発明の実施の一形態を説明する。図１はこの
発明の実施の形態１による窒素およびリン除去を行う回
分式活性汚泥法の水質制御装置を示す構成図であり、図
において、１は汚水処理施設に設けられた回分槽、２は
この回分槽１内に設けられ、汚水の溶存酸素濃度（Ｄ
Ｏ），ｐＨ，酸化還元電位（ＯＲＰ）を計測する計測セ
ンサ、３はこの計測センサ２の計測値に基づいてファジ
ィ推論により、ブロワ４をオン・オフし、回分槽１の攪
拌および曝気工程時間を制御するファジィコントローラ
である。なお、計測センサ２は、これらの計測値に加え
て回分槽１の水位を計測し、制御に加えてもよい。ま
た、回分槽１への流入水量が少なく、曝気工程時間だけ
で制御できない時は、送風量を制御してもよい。 【０００９】次に動作について説明する。図２は計測セ
ンサ２で計測されたＤＯ，ｐＨ，ＯＲＰの３種の計測値
に基づいて、ファジィコントローラ３がファジィ推論に
より、ブロワ４をオン・オフ制御した時の回分槽１の攪
拌および曝気工程時間を示したものである。 【００１０】図３は回分式活性汚泥法でのタイマ制御と
ファジィ制御の実験結果を比較したものであり、タイマ
制御とファジィ制御を比べると、窒素除去率が６７％か
ら９１％と大幅に向上し、リン除去率も５８％から７９
％と向上した。このように、ファジィコントローラ３に
より回分槽１の攪拌および曝気工程時間を最適制御した
結果、より高効率の窒素およびリン除去が可能になっ
た。また、この実施の形態の装置は、窒素除去またはリ
ン除去のみが必要とされる場合にも適用できることは言
うまでもない。なお、この実施の形態において、連続計
測可能な計測センサ２を用いているので、ファジィコン
トローラ３による回分槽１の攪拌および曝気工程時間を
例えば１分毎にファジィ推論することができ、また、３
種の計測値に基づいて回分槽１の攪拌および曝気工程時
間を制御しているので、攪拌および曝気工程時間をより
細かく最適に制御することができた。 【００１１】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、回分
槽内の溶存酸素濃度，ｐＨおよび酸化還元電位を計測す
る計測センサの３種の計測値に基づいてファジィ推論に
より、攪拌および曝気工程時間を各々制御するファジィ
コントローラを備えるように構成したので、回分槽内へ
の流入水量およびその成分が変動しても、攪拌および曝
気工程時間を最適制御することができ、排水中の窒素お
よびリンをより高効率に除去することができる効果があ
る。
よびリンを生物学的に除去する回分式活性汚泥法の水質
制御装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来の排水中の窒素またはリン除去を行
う回分式活性汚泥法の水質制御装置は、攪拌および曝気
工程時間を運転管理者がタイマ等により手動で設定して
制御していた。しかしながら、回分槽内への流入水量お
よびその成分の変動により、タイマ制御だけでは常に最
適な制御を行うことは困難であった。 【０００３】また、溶存酸素濃度（ＤＯ）または酸化還
元電位（ＯＲＰ）等の水質計測機器を用いて制御を行う
場合も、ＤＯ計によるＤＯ値の一定値制御、ＤＯ計およ
びＯＲＰ計によるＤＯおよびＯＲＰの上限値制御が行わ
れていた。しかしながら、この場合も、１つの計測器に
より１つの値を制御する１入力１出力の制御であるの
で、計測器等の異常時には制御が困難であった。 【０００４】また、特開平３−２８４３９８号公報に
は、連続流れ連続曝気式の下水処理の活性汚泥法におい
て、ＯＲＰ計およびｐＨ計により、送風量および曝気槽
のＤＯの目標値をファジィ推論を用いて制御する装置が
示されている。さらに、特開平５−３１４８８号公報に
は、連続流れ間欠曝気式のし尿処理の活性汚泥法におい
て、ＤＯ，ｐＨ，ＯＲＰおよびアンモニア態または酸化
態窒素により、送風量および曝気時間をファジィ推論を
用いて制御する方法が示されている。しかしながら、こ
れらの技術は、連続流れ式の活性汚泥法について示され
たものであり、回分式活性汚泥法について何ら示された
ものではなく、攪拌工程時間の制御についても全く述べ
られていなかった。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】従来の窒素またはリン
除去を行う回分式活性汚泥法の水質制御装置は以上のよ
うに構成されているので、タイマ制御では最適制御を行
うことは困難であり、また、水質計測機器を用いて制御
を行う場合も、計測器等の異常時には制御が困難であっ
た。また、水質計測機器を用いてファジィ制御を行う装
置もあるが、連続流れ式の活性汚泥法による装置であ
り、回分式活性汚泥法を対象としたものではないなどの
課題があった。 【０００６】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、水質計測機器を用いてファジィ制
御を行うことによって、攪拌工程時間および曝気工程時
間を最適制御する水質制御装置を得ることを目的とす
る。 【０００７】 【課題を解決するための手段】この発明に係る回分式活
性汚泥法の水質制御装置は、回分槽内の溶存酸素濃度，
ｐＨおよび酸化還元電位を計測する計測センサと、計測
した上記３種の計測値に基づいてファジィ推論により、
曝気用のブロアをオン・オフさせて回分槽における攪拌
工程時間および曝気工程時間を各々制御するファジィコ
ントローラとを備えたものである。 【０００８】 【発明の実施の形態】実施の形態１． 以下、この発明の実施の一形態を説明する。図１はこの
発明の実施の形態１による窒素およびリン除去を行う回
分式活性汚泥法の水質制御装置を示す構成図であり、図
において、１は汚水処理施設に設けられた回分槽、２は
この回分槽１内に設けられ、汚水の溶存酸素濃度（Ｄ
Ｏ），ｐＨ，酸化還元電位（ＯＲＰ）を計測する計測セ
ンサ、３はこの計測センサ２の計測値に基づいてファジ
ィ推論により、ブロワ４をオン・オフし、回分槽１の攪
拌および曝気工程時間を制御するファジィコントローラ
である。なお、計測センサ２は、これらの計測値に加え
て回分槽１の水位を計測し、制御に加えてもよい。ま
た、回分槽１への流入水量が少なく、曝気工程時間だけ
で制御できない時は、送風量を制御してもよい。 【０００９】次に動作について説明する。図２は計測セ
ンサ２で計測されたＤＯ，ｐＨ，ＯＲＰの３種の計測値
に基づいて、ファジィコントローラ３がファジィ推論に
より、ブロワ４をオン・オフ制御した時の回分槽１の攪
拌および曝気工程時間を示したものである。 【００１０】図３は回分式活性汚泥法でのタイマ制御と
ファジィ制御の実験結果を比較したものであり、タイマ
制御とファジィ制御を比べると、窒素除去率が６７％か
ら９１％と大幅に向上し、リン除去率も５８％から７９
％と向上した。このように、ファジィコントローラ３に
より回分槽１の攪拌および曝気工程時間を最適制御した
結果、より高効率の窒素およびリン除去が可能になっ
た。また、この実施の形態の装置は、窒素除去またはリ
ン除去のみが必要とされる場合にも適用できることは言
うまでもない。なお、この実施の形態において、連続計
測可能な計測センサ２を用いているので、ファジィコン
トローラ３による回分槽１の攪拌および曝気工程時間を
例えば１分毎にファジィ推論することができ、また、３
種の計測値に基づいて回分槽１の攪拌および曝気工程時
間を制御しているので、攪拌および曝気工程時間をより
細かく最適に制御することができた。 【００１１】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、回分
槽内の溶存酸素濃度，ｐＨおよび酸化還元電位を計測す
る計測センサの３種の計測値に基づいてファジィ推論に
より、攪拌および曝気工程時間を各々制御するファジィ
コントローラを備えるように構成したので、回分槽内へ
の流入水量およびその成分が変動しても、攪拌および曝
気工程時間を最適制御することができ、排水中の窒素お
よびリンをより高効率に除去することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の形態１による窒素およびリン
除去を行う回分式活性汚泥法の水質制御装置を示す構成
図である。 【図２】ファジィコントローラによる制御状況を示す特
性図である。 【図３】回分式活性汚泥法でのタイマ制御とファジィ制
御の実験結果を比較した表図である。 【符号の説明】 １ 回分槽 ２ 計測センサ ３ ファジィコントローラ
除去を行う回分式活性汚泥法の水質制御装置を示す構成
図である。 【図２】ファジィコントローラによる制御状況を示す特
性図である。 【図３】回分式活性汚泥法でのタイマ制御とファジィ制
御の実験結果を比較した表図である。 【符号の説明】 １ 回分槽 ２ 計測センサ ３ ファジィコントローラ
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平５−31488（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−91294（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 回分槽内の溶存酸素濃度，ｐＨおよび酸
化還元電位を計測する計測センサと、 計測した上記３種の計測値に基づいてファジィ推論によ
り、曝気用ブロアをオン・オフさせて、回分槽における
攪拌工程時間および曝気工程時間を各々制御するファジ
ィコントローラとを備えた窒素およびリン除去を行う回
分式活性汚泥法の水質制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28859595A JP3452162B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 水質制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28859595A JP3452162B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 水質制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09122681A JPH09122681A (ja) | 1997-05-13 |
| JP3452162B2 true JP3452162B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=17732289
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28859595A Expired - Fee Related JP3452162B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 水質制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3452162B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2779140B1 (fr) * | 1998-06-02 | 2001-01-05 | Suez Lyonnaise Des Eaux | Procede de regulation de l'aeration dans une installation de traitement biologique d'eaux usees |
| KR100338510B1 (ko) * | 1999-07-16 | 2002-05-30 | 라창식 | 오ㆍ폐수처리시스템의 실시간 조절방법 |
| JP2002307095A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 汚水処理設備 |
| KR100424999B1 (ko) * | 2002-03-19 | 2004-03-27 | 주식회사 한스환경엔지니어링 | 연속식 회분반응기의 운전 제어시스템 및 운전 제어방법 |
| FR2858609B1 (fr) * | 2003-08-04 | 2006-10-13 | Otv Sa | Procede et installation de traitement biologique des eaux par boues activees avec regulation de l'aeration |
| US7494588B2 (en) | 2004-01-13 | 2009-02-24 | Itochu Forestry Corp. | Wastewater purification system |
| FR2889180B1 (fr) * | 2005-08-01 | 2008-04-04 | Suez Environnement Sa | Procede et installation de traitement d'effluents concentres en azote dans un reacteur biologique sequentiel a cycles fractionnes |
| CN103570190B (zh) * | 2013-10-20 | 2015-04-29 | 北京化工大学 | 一种基于模糊控制的再生水厂化学除磷药剂投加量方法 |
-
1995
- 1995-11-07 JP JP28859595A patent/JP3452162B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09122681A (ja) | 1997-05-13 |
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