JP3448214B2 - 輪転機の紙引き装置 - Google Patents

輪転機の紙引き装置

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JP3448214B2
JP3448214B2 JP17992998A JP17992998A JP3448214B2 JP 3448214 B2 JP3448214 B2 JP 3448214B2 JP 17992998 A JP17992998 A JP 17992998A JP 17992998 A JP17992998 A JP 17992998A JP 3448214 B2 JP3448214 B2 JP 3448214B2
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哲 松島
道範 中尾
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転機の印刷ユニ
ットで印刷された連続紙を折り部に引き入れるための紙
引き装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に輪転機では、印刷ユニットで印刷
された連続紙を折り部の三角板の入り口に配設された紙
引き装置によって引っ張り、三角板に送り込んで縦折り
した後、裁断・折り畳み装置で所定寸法に裁断し、折り
畳んで機外に排出している。
【0003】図6及び図7は、新聞輪転機の三角板入り
口における従来の紙引き装置の代表例を示すそれぞれ正
面図及び側面図である。この紙引き装置は、該輪転機の
三角板1の入り口に配設され、版胴より若干速い周速で
回転駆動されるドラグローラ2と、このドラグローラ2
の外周面上に印刷されて重ね合わされた複数の連続紙3
(3a,……,3n)の上面を紙幅方向の両縁部及び中
央部の3箇所で押し付ける着脱可能な紙押さえローラ2
1a,21b,21cと、これらの紙押さえローラ21
a,21b,21cをドラグローラ2とほぼ同じ周速で
回転駆動させる駆動装置6とから構成されている。
【0004】このような従来の紙引き装置では、回転し
ているドラグローラ2と紙押さえローラ21a,21
b,21cとの間に、印刷されて折り部に送られてくる
複数の連続紙3を重ね合わせた状態で通した後、これら
の着脱自在の紙押さえローラ21a,21b,21cを
ドラグローラ2に対して着状態にすると、各紙押さえロ
ーラ21a,21b,21cがそれぞれの対応するアー
ム4a,4b,4cに取付けられているエアシリンダ5
を介して、ドラグローラ2の外周面上に重ね合わされた
複数の連続紙3を押し付ける。ドラグローラ2及び紙押
さえローラ21a,21b,21cは、版胴より若干速
い周速で紙を送り出す方向に回転するので、ドラグロー
ラ2と紙押さえローラ21a,21b,21cとの間に
挟まれた複数の連続紙3は、折り部の三角板1に向けて
一斉に引張り込まれることになる。
【0005】このような従来の紙押さえローラ21a,
21b,21cは、硬質の合成ゴム又はプラシチックで
形成された円板状の転動体であって、ローラ軸23に固
定されており、このローラ軸23を回転自在に支持する
各アーム4a,4b,4cが駆動装置6の駆動軸9に吊
着され、エアシリンダ5を介して、ドラグローラ2に対
し着脱可能になっている。また、紙押さえローラ21
a,21b,21cは、通常の新聞印刷に対しては、新
聞の罫線外の余白部分である非印刷部、即ち、図8
(A)に示す如く、紙幅の両縁及び中央の3箇所に配設
されており、この押し付け部は、図9に示す如く、各紙
押さえローラ21a,21b,21cがドラグローラ2
の外周面上の連続紙3を線接触に近い状態で局部的に強
く押し付けている。
【0006】一方、印刷物の多色化に伴い、最近の新聞
印刷では多ページ新聞の見開き面にワイド版を用いて2
ページ続きの多色印刷を行うケースが増加してきてい
る。この場合、紙押さえローラ21a,21b,21c
が通常通り3箇所で押さえ、中央位置の紙押さえローラ
21cを着状態にしていると、図8(B)に示す如く、
見開き面の中央部の印面が紙押さえローラ21cによっ
てドラグローラ2の外周面に対し、局部的に線接触に近
い状態で強く押し付けられる結果、印面に汚れが発生
し、多色刷りの品質をひどく損ねる。したがって、この
印面の汚れを防止するため、図8(C)に示す如く、中
央部の紙押さえローラ21cを脱状態にして、紙幅の両
縁部のみを押し付けて運転している。
【0007】また、三角板1の入り口における別の例と
して、図10に示す如く、上述したような円板状の転動
体よりなる紙押さえローラを用いる代わりに、押さえベ
ルト34をドラグローラ2の外周面に押し付ける方式の
ものが実開平6−83663号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
な従来の紙引き装置では、見開き面にワイド版を用いた
多ページの印刷時には、ローラ方式であれば、紙幅の中
央位置における紙押さえローラ21cを脱状態にした
り、ベルト方式であれば、中央位置に押さえベルト34
を取り付けないようにしていると、ワイド版を用いた見
開き面の中央部の汚れは解消される反面、ドラグローラ
2の外周面上に重ね合わされる連続紙3の枚数が多くな
ると、中紙の紙引きが悪く、紙張力の調整が難しくな
り、紙流れや三角板1上の内外紙の張力差によって、折
り精度が不安定になるほか、皺の発生等の原因になると
いう問題点があった。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、多ページで見開き面に2ページ続きの
多色刷りがある場合に、見開き面に汚れが発生せず、し
かも内外紙とも安定した良好な紙引きが得られる紙引き
装置の紙押さえ手段を提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、三角板の入り口に紙引き装置を配設
版胴より幾分速い周速ドラグローラを回転駆動すると
ともに該ドラグローラの外周面に、印刷されて重ね合わ
された複数の連続紙を巻き付けて走行させ、該複数の連
続紙前記ドラグローラの外周面に押し付けて引っ張る
輪転機の紙引き装置において、輪転機のアーム先端
押さえ手段を設け、該紙押さえ手段、前記ドラグロー
ラの外周面に沿って配置されて該外周面を押圧でき、前
記複数の連続紙の走行方向に互いに離間する複数の転動
可能な押さえローラと、該複数の押さえローラに巻き掛
けられて前記複数の連続紙の走行方向に走行する押さえ
ベルトと、前記複数の押さえローラを前記ドラグローラ
に対して位置調整できる位置調整手段とを備え、該位置
調整手段によって前記複数の押さえローラの位置を調整
して、前記複数の連続紙のうちの最も外側の連続紙が前
記ドラグローラの外周面に添い始める位置と前記ドラグ
ローラの外周面から離れ始める位置とに前記複数の押さ
えローラを配置し、該複数の押さえローラ間における前
記押さえベルトの部分で前記複数の連続紙の最も外側の
面を前記ドラグローラの外周面に押し付けことを特徴
とする。また、前ドラグローラよりも前記連続紙の走
行方向上流側に、前記ドラグローラと平行に別のドラグ
ローラを配設し、該別のドラグローラの斜め下面に着脱
する紙押さえ手段を設け、前記複数の連続紙が前記別の
ドラグローラの外周面の下側と前記ドラグローラの外周
面の上側とに巻き付くように走行するようにすることも
でき、前記押さえベルトを前記ドラグローラとほぼ同じ
周速で前記複数の連続紙の走行方向に走行せしめる駆動
装置を設けてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態に係る紙引き装置の配置を示す正面図、図
2は図1の側面図である。この紙引き装置は、輪転機の
折り部入り口に三角板1が配設され、三角板1の上辺に
沿って平行にドラグローラ2が配設され、複数の連続紙
3(3a,……,3n)が印刷されて重ね合わされ送ら
れてくる。
【0012】三角板1は連続紙3の走行方向に対し前下
がりの斜めに配置されている。ドラグローラ2は版胴よ
り幾分速い周速で回転駆動される。複数の連続紙3は、
ドラグローラ2の外周面に重なり合って巻き付いて送ら
れてくるときの最も外側に連続紙3aがあり、最も内側
に連続紙3nがある。
【0013】また、この紙引き装置は、ドラグローラ2
の上方に回動自在な左右一対のアーム4(4a,4b)
があって、該アーム4の先端に取付けて紙押さえ手段1
0(10a,10b)を設け、該紙押さえ手段10に
は、一対の押さえローラ11,12と、該一対の押さえ
ローラ11,12に巻き掛けられて連続紙3の走行方向
に摺動する押さえベルト14とを備え、更に、押さえベ
ルト14をドラグローラ2とほぼ同じ周速で連続紙3の
走行方向に摺動せしめる駆動装置6と、アーム先端に対
する一対の押さえローラ11,12の取り付け位置を前
後及び上下方向に調整するための位置調整手段20を備
えている。
【0014】一対のアーム4a,4bは、駆動装置6の
駆動軸9に対し回動自在に吊着され、先端に紙押さえ手
段10が装着されており、エアシリンダ5によって回動
し、該紙押さえ手段10の一対の押さえローラ11,1
2及び押さえベルト14をドラグローラ2に対し着脱自
在とするものである。
【0015】エアシリンダ5は、突出したロッド5aの
先端が対応するアーム4a,4bの中間箇所にピン接合
されており、該ロッド5aの出入り動作によって、対応
するアーム4a,4bを回動させ、ドラグローラ2に対
して紙押さえ手段10を着脱・加圧するためのものであ
る。
【0016】駆動装置6は、駆動軸9を有し、該駆動軸
9に固着した原動プーリ8aと、紙押さえ手段10側の
後述する従動プーリ8bと、これらのプーリ8a,8b
に巻き掛けた駆動ベルト7を介して、押さえベルト14
をドラグローラ2とほぼ同じ周速で連続紙3の走行方向
に摺動せしめるための駆動を行う。
【0017】紙押さえ手段10a,10bは、新聞輪転
機の折り部の入り口に適用され、図1〜図4に示す如
く、連続紙3をドラグローラ2の外周面上に押し付けな
がら転動する前後一対の押さえローラ11,12と、ド
ラグローラ2とほぼ同じ周速で回転駆動される駆動ロー
ラ13と、この駆動ローラ13と一対の押さえローラ1
1,12に巻き掛けられて、ドラグローラ2の外周面上
に巻き付いて走行する連続紙3の表面を押し付けながら
連続紙3の走行方向に摺動する押さえベルト14とから
構成されている。
【0018】前後一対の押さえローラ11,12は、連
続紙3がドラグローラ2の外周面上に接触する領域内、
即ち、図4に示す位置P1から位置P2までの間の領域
内でドラグローラ2と同心の同一半径の円周方向に沿っ
て配設されている。また、一対の押さえローラ11,1
2は、図3及び図4に示すように、それぞれの取り付け
金具15,16に締結されたローラ軸17に回転自在に
支持されている。
【0019】駆動ローラ13は、図3及び図4に示すよ
うに、それぞれのアーム4に挿着されたベルト張り用の
偏心ブッシュ19を用いて、該偏心ブッシュ19に回転
自在に支持された中間軸18の一端に固定されている。
中間軸18の他端には従動プーリ8bが固設されてお
り、この従動プーリ8bに駆動装置6の駆動ベルト7が
巻き掛けられている。
【0020】位置調整手段20は、一対の押さえローラ
11,12を個別の取り付け金具15,16に取付け、
個別の取り付け金具15,16をドラグローラ2の周方
向に前後上下方向に対し斜めに間隔を置いて配置し、各
取り付け金具15,16に真直に穿設した長穴15a,
16aに挿通した各複数のボルト26をねじ込んで該取
り付け金具15,16をアーム4の先端に締結し取付け
て構成されており、該長穴15a,16aによって一対
の押さえローラ11,12の間の間隔を変更するととも
に前後及び上下方向の位置を調整可能とするものであ
る。
【0021】本発明の上記第1の実施の形態に係る紙引
き装置の動作について説明する。輪転機の給紙部から印
刷部を経て送られてくる複数の連続紙3をドラグローラ
2の外周面に重ね合わせた状態にて紙通しを行った後、
紙押さえ手段10をドラグローラ2に対して着の状態に
すると、それぞれの着脱用エアシリンダ5が作動して、
それぞれのアーム4a,4bが下降し、ドラグローラ2
の外周面上の連続紙3の上面両縁部をそれぞれの押さえ
ローラ11,12が押さえベルト14の上から押し付け
る。すると、一対の押さえローラ11,12の間におけ
る押さえベルト14の表面は、図4に示すように、位置
P1〜P2間でドラグローラ2の外周面上における連続
紙3aの湾曲面に沿って湾曲し、面接触の状態でドラグ
ローラ2の外周面に対して複数の重なり合った連続紙3
の両縁部を押し付ける。
【0022】したがって、前述の通り、線接触に近い状
態で、連続紙3を局部的に強く押し付ける従来のローラ
方式と異なり、この実施の形態では、連続紙3をドラグ
ローラ2の外周面に対して広い面積で押し付けるので、
従来の紙押さえローラ21a等と同じ押し付け力を与え
るとすれば、単位面積当たりの押し付け力が極めて小さ
くなり、これを若干大きくするだけで、非常に大きな押
し付け力が得られることになる。
【0023】この状態で、輪転機の運転を開始すると、
駆動装置6が作動して、原動プーリ8a、駆動ベルト7
及び従動プーリ8bを介して駆動ローラ13が回転し、
一対の押さえローラ11,12及び押さえベルト14が
ドラグローラ2とともに版胴より幾分速い周速で連続紙
3を送り出す方向に回転するので、ドラグローラ2と押
さえベルト14の間に挟持された複数の連続紙3は、内
外紙とも均一に張られた状態で、強力に引っ張られて、
三角板1上に送り出される。
【0024】本発明の第1の実施の形態に係る紙引き装
置によれば、紙押さえ手段10には、前後一対の押さえ
ローラ11,12と、これらの押さえローラ11,12
に巻き掛けた押さえベルト14を有しているので、次の
ような効果を奏する。図6及び図7に示した従来のドラ
グローラ2の外周面の連続紙3を線接触に近い状態で局
部的に強く押し付けるローラ方式や図10に示した押さ
えベルト34の押し付け力のみに頼るベルト方式と異な
り、本発明の押さえ手段10では、最も外側の連続紙3
aがドラグローラ2の外周面上に添い始める位置P1以
後とその外周面から離れ始める位置P2以前を押さえロ
ーラ11,12で押し付け、ドラグローラ2の外周面に
添う位置P1〜P2間の連続紙3aを押さえベルト14
が面接触の状態で押し付けるので、従来方式よりも容易
に大きな押し付け力が得られ、各接触面に大きな摩擦力
が生じるので、多ページ印刷時にも複数の連続紙3を内
外紙とも安定した紙張力で引っ張って三角板1上に送り
出すことができる。
【0025】また、ドラグローラ2の外周面に巻き付い
て走行する連続紙3を前後一対の押さえローラ11,1
2と押さえベルト14で強力に押し付けて引っ張るの
で、従来の如く紙幅の中央位置に紙押さえ手段10を設
ける必要がなくなる。したがって、本発明では、多ペー
ジで、かつ見開き面にワイド版を用いた2ページ続きの
多色刷り面があっても、見開き面の中央部に汚れが発生
することがなく、品質の良い多ページの多色刷りがで
き、2ページ続きの見開き面の多色刷りの品質を向上さ
せるとともに、多ページ印刷の折り精度を安定化させる
ことができる。
【0026】さらに、一対の押さえローラ11,12を
個別の取り付け金具15,16に取付け、ドラグローラ
2の周方向に前後上下方向に対し斜めに間隔を置いて配
置し、各取り付け金具15,16の長穴15a,16a
に挿通したボルト26で該取り付け金具15,16をア
ーム4の先端に締結し、各取り付け金具15,16が長
穴15a,16aに沿って個別に位置調整可能になって
いることにより、一対の押さえローラ11,12の相互
間隔と前後及び上下方向の位置調整が可能であるから、
連続紙3の重ね合わされる枚数の変化にも容易に対応で
きるという利点がある。
【0027】図5は本発明の第2の実施の形態に係る紙
引き装置を示す側面図である。この紙引き装置は、輪転
機の折り部入り口に版胴より幾分速い周速で回転駆動さ
れるドラグローラ2として第1ドラグローラ2Aと第2
ドラグローラ2Bとを上下前後に位置を変えて平行に配
設し、印刷ユニット寄りに配設した第1ドラグローラ2
Aには、この第1ドラグローラ2Aの斜め下面に着脱す
る紙押さえ手段10(10c,10d)を設け、その下
前方の三角板1の上辺部に配設した第2ドラグローラ2
Bには、第1の実施の形態の場合と同様に、該第2ドラ
グローラ2Bの斜め上面に着脱する紙押さえ手段10
(10a,10b)を設けてある。
【0028】この第2の実施の形態に係る紙引き装置で
は、2つのドラグローラとして、第1ドラグローラ2A
及び第2ドラグローラ2Bがあること、各ドラグローラ
2A,2Bのそれぞれに対応するアーム4、紙押さえ手
段10、駆動装置6及び位置調整手段20があること、
第1ドラグローラ2Aに対する紙押さえ手段10(10
c,10d)が該第1ドラグローラ2Aの斜め下面に着
脱する配置になっていること以外の構成は、第1の実施
の形態の場合と同じであるから、同一部材又は要素には
同一符号を付けて示し、それらの部分の重複説明を省略
する。
【0029】この紙引き装置の場合、多数の印刷ユニッ
トから印刷されて送り出されてくる複数の連続紙3を重
ね合わせた状態で、第1ドラグローラ2Aの下面側外周
面と第2ドラグローラ2Bの上面側外周面とに巻き付け
るように紙通しを行って、三角板1の上面に送り出す。
すると、重なり合った複数の連続紙3は、2本のドラグ
ローラ2A,2Bに巻き付いてS字型が形成され、第1
ドラグローラ2Aでは、連続紙3nが第1ドラグローラ
2A側の紙押さえ手段10c,10dの押さえベルト1
4に接触する面となり、第2ドラグローラ2Bでは、連
続紙3aが第2ドラグローラ2B側の紙押さえ手段10
a,10bの押さえベルト14に接触する面となる。
【0030】この紙通し後、各紙押さえ手段10を着の
状態にして、第1ドラグローラ2A及び第2ドラグロー
ラ2Bを回転させると、印刷ユニットから送り出されて
くる複数の連続紙3の枚数が非常に多い場合でも、紙厚
差による内外紙の周速差が解消され、内外紙とも安定し
た紙張力で引っ張って、三角板1上に送り出すことがで
きる。したがって、この実施の形態では、印刷ユニット
から送り出されてくる連続紙3の枚数が特に多い場合に
紙通し経路を簡素化させる効果があるほか、重なり合っ
た連続紙3を内外紙とも安定した紙張力で引っ張って三
角板1上に送り出すことができるので、特に、多ページ
印刷を容易に行うことができるという利点がある。紙押
さえ手段10の作用効果は、第1の実施の形態の場合と
同じである。
【0031】なお、本発明は、上記実施の形態によって
限定されるものではなく、種々の変形及び変更が可能で
ある。例えば、実験の結果、印刷条件によっては、押さ
えベルト14の強制駆動を省いても連続紙3の内外紙と
も安定した張力で引っ張って、三角板1上に連続紙3を
送り出すことができることが確認されているので、場合
によっては押さえベルト14を強制駆動しないことも可
能である。また、紙押さえ手段10の一対の押さえロー
ラ11,12に代えて3つ以上の押さえローラとしても
よく、取り付け金具15,16の長穴15a.16aを
ドラグローラ2と同心の円弧に沿って連続させても設け
てもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、輪転機のアーム先端紙押さ
え手段を設け、該紙押さえ手段、前記ドラグローラの
外周面に沿って配置されて該外周面を押圧でき、前記複
数の連続紙の走行方向に互いに離間する複数の転動可能
押さえローラと、該複数の押さえローラに巻き掛けら
て前記複数の連続紙の走行方向に走行する押さえベル
トと、前記複数の押さえローラを前記ドラグローラに対
して位置調整できる位置調整手段とを備え、該位置調整
手段によって前記複数の押さえローラの位置を調整し
て、前記複数の連続紙のうちの最も外側の連続紙が前記
ドラグローラの外周面に添い始める位置と前記ドラグロ
ーラの外周面から離れ始める位置とに前記複数の押さえ
ローラを配置し、該複数の押さえローラ間における前記
押さえベルトの部分で前記複数の連続紙の最も外側の面
前記ドラグローラの外周面に押し付けことにより、
重ね合わされる連続紙の枚数の変更等連続紙がドラグロ
ーラと接触する位置と範囲の変化に容易に対応すること
ができ、多ページで見開き面に2ページ続きの多色刷り
がある場合に、見開き面に汚れが発生せず、しかも内外
紙とも安定した良好な紙引きが得られるという効果を奏
する。また、前記ドラグローラよりも前記連続紙の走行
方向上流側に、前記ドラグローラと平行に別のドラグロ
ーラを配設し、該別のドラグローラの斜め下面に着脱す
る紙押さえ手段を設け、前記複数の連続紙が前記別のド
ラグローラの外周面の下側と前記ドラグローラの外周面
の上側とに巻き付くように走行することにより、連続紙
の枚数が特に多い場合でも、安定した紙張力で引っ張っ
て三角板に送り出すことができるので、多ページ印刷を
容易に行うことができる。また、押さえベルトをドラグ
ローラとほぼ同じ周速で連続紙の走行方向に摺動せしめ
る駆動装置を設けたことにより、連続紙に適度の張力を
付与しながら確実に連続紙を引き出すことができ
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る紙引き装置の
配置を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る紙引き装置の
要部を示す平面図である。
【図4】図3のX矢視側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る紙引き装置の
配置を示す側面図である。
【図6】従来の紙引き装置の代表例を示す正面図であ
る。
【図7】図6の側面図である。
【図8】(A)、(B)及び(C)のいずれも従来の紙
引き装置の欠点の説明用正面図である。
【図9】従来の紙引き装置の欠点の説明用側面図であ
る。
【図10】従来の別の紙引き装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 三角板 2 ドラグローラ 3(3a,……,3n) 連続紙 4(4a,4b) アーム 5 エアシリンダ 6 駆動装置 7 駆動ベルト 8a,8b プーリ 9 駆動軸 10(10a,10b) 紙押さえ手段 11,12 押さえローラ 13 駆動ローラ 14 押さえベルト 15,16 取り付け金具 15a.16a 長穴 17 ローラ軸 18 中間軸 19 偏心ブッシュ 20 位置調整手段
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−83663(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 45/09 B65H 45/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三角板の入り口に紙引き装置を配設
    版胴より幾分速い周速ドラグローラを回転駆動すると
    ともに該ドラグローラの外周面に、印刷されて重ね合わ
    された複数の連続紙を巻き付けて走行させ、該複数の連
    続紙前記ドラグローラの外周面に押し付けて引っ張る
    輪転機の紙引き装置において、輪転機の アーム先端紙押さえ手段を設け、該紙押さえ
    手段、前記ドラグローラの外周面に沿って配置されて
    該外周面を押圧でき、前記複数の連続紙の走行方向に互
    いに離間する複数の転動可能な押さえローラと、該複数
    の押さえローラに巻き掛けられて前記複数の連続紙の走
    行方向に走行する押さえベルトと、前記複数の押さえロ
    ーラを前記ドラグローラに対して位置調整できる位置調
    整手段とを備え、該位置調整手段によって前記複数の押さえローラの位置
    を調整して、前記複数の連続紙のうちの最も外側の連続
    紙が前記ドラグローラの外周面に添い始める位置と前記
    ドラグローラの外周面から離れ始める位置とに 前記複数
    の押さえローラを配置し、該複数の押さえローラ間にお
    ける前記押さえベルトの部分で前記複数の連続紙の最も
    外側の面を前記ドラグローラの外周面に押し付けこと
    を特徴とする輪転機の紙引き装置。
  2. 【請求項2】 前ドラグローラよりも前記連続紙の走
    行方向上流側に、前記ドラグローラと平行に別のドラグ
    ローラを配設し、該別のドラグローラの斜め下面に着脱
    する紙押さえ手段を設け、前記複数の連続紙が前記別の
    ドラグローラの外周面の下側と前記ドラグローラの外周
    面の上側とに巻き付くように走行することを特徴とする
    請求項1に記載の輪転機の紙引き装置。
  3. 【請求項3】 前記押さえベルトを前記ドラグローラと
    ほぼ同じ周速で前記複数の連続紙の走行方向に走行せし
    める駆動装置を設けたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の輪転機の紙引き装置。
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