JP3447703B2 - 光プリントヘッド及び電子写真プリンタ - Google Patents

光プリントヘッド及び電子写真プリンタ

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JP3447703B2
JP3447703B2 JP2001033129A JP2001033129A JP3447703B2 JP 3447703 B2 JP3447703 B2 JP 3447703B2 JP 2001033129 A JP2001033129 A JP 2001033129A JP 2001033129 A JP2001033129 A JP 2001033129A JP 3447703 B2 JP3447703 B2 JP 3447703B2
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実 手島
勝也 上村
久 塚越
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光プリントヘッド及び
電子写真プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザプリンタ、発光ダイオード
プリンタ、液晶プリンタ等のノンインパクトプリンタに
おいては、光プリントヘッドによって感光体ドラムの表
面を照射し、露光して静電潜像を形成するようになって
いる。特に、発光ダイオードプリンタは、発光ダイオー
ド(以下「LED素子」という。)を直線状に複数個配
列したLEDアレイチップ及びロッドレンズアレイだけ
で光プリントヘッド、すなわち、LEDアレイヘッドを
構成することができる点で注目されている。
【0003】図3は従来の電子写真プリンタの概略図で
ある。
【0004】図において、11は感光体ドラム、12は
該感光体ドラム11を帯電させる帯電器、13は前記感
光体ドラム11を露光し、該感光体ドラム11上に静電
潜像を形成するLEDアレイヘッド、14は前記感光体
ドラム11上の静電潜像を現像してトナー像を形成する
現像器、15はトナー像を用紙16に転写する転写器、
17は用紙16に転写されたトナー像を定着する定着
器、18は前記感光体ドラム11上に残留したトナーを
除去する清掃器、19は前記感光体ドラム11上に残留
した電荷を除去する除電ランプ、20は用紙カセット、
21aは用紙スタッカである。
【0005】前記LEDアレイヘッド13の図示されな
い発光素子、例えばLED素子が選択的に発光動作を行
うと、帯電器12によって一様に、かつ、均一に帯電さ
せられた感光体ドラム11上に静電潜像が形成され、該
静電潜像に応じてトナーが現像器14から感光体ドラム
11の表面に付着し、現像器14によってトナー像が形
成される。
【0006】一方、用紙カセット20から給紙された用
紙16は、感光体ドラム11と転写器15との間を通過
する。このとき、トナー像は、転写器15によって用紙
16に転写され、その後、定着器17によって定着さ
れ、用紙16は用紙スタッカ21aに収納される。
【0007】一方、感光体ドラム11においては、清掃
器18によって感光体ドラム11上に残留したトナーが
除去されるとともに、除電ランプ19によって感光体ド
ラム11上に残留した電荷が除去されて、次の帯電プロ
セス以降の各プロセスに備える。なお、感光体ドラム1
1を等速回転させるための図示されない駆動手段及び給
紙用の駆動手段としては、DCモータ又はACモータが
用いられる。
【0008】図4は従来のLEDアレイヘッドと感光体
ドラムの関係を示す図である。図の(a)はLEDアレ
イヘッドの取付状態を示す断面図、(b)はLEDアレ
イヘッドの取付状態を示す正面図である。
【0009】図において、13はLEDアレイヘッドで
あり、該LEDアレイヘッド13は、直線状に複数個の
LEDアレイチップ21が配列された基板22、及び前
記LEDアレイチップ21に対向して配設されたロッド
レンズアレイ23を有し、それらが支持部材24によっ
て支持される。前記LEDアレイチップ21には、更に
直線状に複数個のLED素子が配列される。また、26
は支持台であり、該支持台26は、前記感光体ドラム1
1を回転自在に支持するとともに、突当て面27a、2
7bにおいて支持部材24を支持する。その結果、LE
Dアレイヘッド13と感光体ドラム11との位置関係が
設定される。
【0010】なお、25は前記支持部材24を支持台2
6の方向に付勢して位置ずれを防止するための板ばねで
ある。
【0011】図2は従来のLEDアレイヘッドの断面図
である。図の(a)は横断面図を、(b)は縦断面図を
示す。
【0012】図において、21はLEDアレイチップ、
22は基板、23はロッドレンズアレイ、24は支持部
材、31はドライバICである。前記LEDアレイチッ
プ21とドライバIC31との接続、及びドライバIC
31と基板22上の信号線との接続は、ワイヤ・ボンデ
ィングによって行われる。32は前記基板22、LED
アレイチップ21及びドライバIC31によって形成さ
れる基板ユニットである。該基板ユニット32は、ロッ
ドレンズアレイ23を備えた支持部材24によって放熱
板33と共に保持され、固定されている。この場合、前
記ロッドレンズアレイ23は、支持部材24の開口35
aに嵌(は)め込まれ、突当て面35bに対して突き当
てられた状態で接着剤36によって固定される。
【0013】前記放熱板33は、アルミニウム合金によ
って形成され、図示されないLED素子の発光によって
発生させられた熱を放散するとともに、LEDアレイヘ
ッド13(図3)自体の剛性を高くしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成の光プリントヘッドにおいては、製造時に発生させら
れたロッドレンズアレイ23の反りを十分に矯正するこ
とができず、ロッドレンズアレイ23の位置決めを容易
に、かつ、正確に行うことができない。
【0015】図5は従来の光プリントヘッドにおけるロ
ッドレンズアレイの配設状態図である。図の(a)は横
方向の反りを示す図、(b)は縦方向の反りを示す図で
ある。
【0016】図において、23はロッドレンズアレイで
ある。該ロッドレンズアレイ23を支持部材24(図
2)に接着剤36で固定するに当たり、ロッドレンズア
レイ23に図示されない矯正治具を上から押し当てて反
りを矯正し、その後は接着剤36の拘束力によって反り
が矯正された状態を維持している。また、ロッドレンズ
アレイ23と支持部材24との突当て面35bは、ロッ
ドレンズアレイ23の両端に2箇所あるだけであり、そ
の他の部分には何ら支持部が無い。したがって、矯正治
具を上から押し当てただけでは横方向の反りだけでな
く、縦方向の反りも矯正することができない。
【0017】そして、ロッドレンズアレイ23の光軸が
基板22に対して傾きやすい。
【0018】また、図示されないLED素子の発光によ
って発生させられた熱を放散するために放熱板33が配
設されているので、LEDアレイヘッド13(図4)の
寸法が大きくなってしまう。
【0019】すなわち、前記放熱板33は基板ユニット
32と共に固定されているため、放熱板33の放熱面積
がLEDアレイレッド13の底面積程度に限られてしま
う。したがって、放熱効果を高めるためには放熱板33
に図示されないフィンを形成するか、LEDアレイヘッ
ド13の横方向の幅を広くしなければならない。また、
LEDアレイヘッド13の剛性は放熱板33に依存して
いるので、剛性を高くするために放熱板33の厚みを大
きくしなければならない。
【0020】さらに、LEDアレイヘッド13のLED
アレイチップ21及びロッドレンズアレイ23の位置
は、それぞれの部品の寸法、取付位置等によって決まる
ので、寸法、取付位置等にばらつきがあると解像度が低
下してしまう。
【0021】図6はロッドレンズアレイの配設位置の説
明図である。
【0022】図において、11は感光体ドラム、21は
LEDアレイチップ、23はロッドレンズアレイ、Aは
該ロッドレンズアレイ23の長さに両側の焦点距離を加
えた長さ、すなわち、共役長(TC)である。該共役長
Aは、印字の解像度が最も高くなるような長さに設定さ
れる。また、Pは共役長中心である。
【0023】固体走査型のLEDアレイヘッド13(図
4)ではロッドレンズアレイ23を使用しているため、
図に示されるように、LEDアレイチップ21の発光面
28、感光体ドラム11の照射面30等とロッドレンズ
アレイ23の焦点位置とが一致しなければならない。と
ころが、LEDアレイヘッド13と感光体ドラム11と
の位置関係は、支持台26、支持部材24等の寸法、及
びロッドレンズアレイ23の取付位置に大きく依存する
が、それぞれの部品の寸法、取付位置等にばらつきがあ
るためにロッドレンズアレイ23を精度良く配設するこ
とができない。したがって、ロッドレンズアレイ23の
焦点位置がLEDアレイチップ21の発光面28、感光
体ドラム11の照射面30等と一致せず、印字の解像度
が低下してしまう。
【0024】図7は発光面と照射面間の距離の変化につ
いての説明図、図8は発光面と照射面との間の距離を変
化させたときの解像度曲線図である。図8において、横
軸は、ギャップd(図7)の中心(d/2)とロッドレ
ンズアレイ23の中心とのずれ、すなわち、ギャップd
に対するレンズの中心ずれを、縦軸は解像度MTFを採
っている。
【0025】図において、11は感光体ドラム、21は
LEDアレイチップ、23はロッドレンズアレイ、28
は発光面、30は照射面、Aは共役長、Pは共役長中
心、dは発光面28と照射面30との間のギャップであ
る。
【0026】図8に示されるように、焦点を照射面30
に合わせたときに解像度MTFが最も大きくなるのは、
前記ギャップdと共役長Aとが等しいときであり、両者
が異なると解像度MTFは低下する。特に、ギャップd
が共役長Aより短くなると、解像度曲線の傾斜が急にな
り、レンズの中心ずれΔZが小さくても解像度MTFは
かなり低下してしまう。
【0027】逆にギャップdが共役長Aより長くなる
と、解像度曲線の傾斜が緩やかになり、ギャップdの中
心(d/2)がロッドレンズアレイ23の中心と一致し
ているとき(ΔZ=0)の解像度MTFは、ギャップd
と共役長Aとを等しくした場合より低いが、ある程度ロ
ッドレンズアレイ23の中心がずれたときの解像度MT
Fは、ギャップdと共役長Aとを等しくした場合より高
くなるという逆転現象が見られる。
【0028】以上の結果から分かるように、ギャップd
と共役長Aとが等しいときの解像度MTFは、ギャップ
dの中心(d/2)がロッドレンズアレイ23の中心と
一致したときは高いが、ロッドレンズアレイ23の中心
がずれたときは減小率が大きく、ギャップdがA+0.
1〔mm〕であるとき、及びA+0.2〔mm〕である
ときに比べ逆に低くなってしまう。
【0029】本発明は、前記従来の光プリントヘッドの
問題点を解決して、小型化及び軽量化することができ、
放熱効果及び剛性を高くすることができる光プリントヘ
ッド及び電子写真プリンタを提供することを目的とす
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の光
プリントヘッドにおいては、基板と、該基板上において
直線状に複数個配列された発光素子と、該発光素子と対
向させて配設され、該発光素子の光を集光するロッドレ
ンズアレイと、一端側で前記基板を、他端側で前記ロッ
ドレンズアレイを支持する支持部材と、側板及び底板を
備え、前記支持部材の一端側に前記側板を接触させ、前
記基板に前記底板を接触させて前記支持部材の一端側で
前記基板を支持し、かつ、該基板の全体及び支持部材を
包囲して保持し、発光素子によって発生する熱を放散す
るために「コ」字状の形状を有する放熱板とを有する。
【0031】
【作用】本発明によれば、前記のように光プリントヘッ
ドにおいては、基板と、該基板上において直線状に複数
個配列された発光素子と、該発光素子と対向させて配設
され、該発光素子の光を集光するロッドレンズアレイ
と、一端側で前記基板を、他端側で前記ロッドレンズア
レイを支持する支持部材と、側板及び底板を備え、前記
支持部材の一端側に前記側板を接触させ、前記基板に前
記底板を接触させて前記支持部材の一端側で前記基板を
支持し、かつ、該基板の全体及び支持部材を包囲して保
持し、発光素子によって発生する熱を放散するために
「コ」字状の形状を有する放熱板とを有する。
【0032】この場合、前記基板の全体及び支持部材を
包囲して保持する「コ」字状の形状を有する放熱板が配
設される。該放熱板は、発光素子によって発生する熱を
放散する。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。なお、この場合、電子写真プリ
ンタに組み込まれる光プリントヘッドについて説明す
る。
【0034】図1は本発明の第1の実施例を示す光プリ
ントヘッドの断面図、図9は本発明の第1の実施例を示
す光プリントヘッドの平面図である。
【0035】図において、21は図示されない発光素
子、例えば、LED素子が直線状に複数個配列されたL
EDアレイチップ、22は該LEDアレイチップ21を
支持する基板、23は前記LEDアレイチップ21に対
向して配設され、前記LED素子の光を集光するロッド
レンズアレイ、24は前記基板22及びロッドレンズア
レイ23を支持する支持部材、31は前記各LED素子
を駆動するドライバICである。また、32は前記LE
Dアレイチップ21、基板22及びドライバIC31か
ら成る基板ユニットである。
【0036】前記支持部材24は、ポリカーボネートで
形成され、一端側で基板22を支持するとともに、他端
側にロッドレンズアレイ23を支持するための支持部2
4a及びばね部24bを有する。前記支持部24aには
段部24cが形成され、前記ロッドレンズアレイ23の
下端を段部24cに押し当てることによって、ロッドレ
ンズアレイ23を一直線状に、かつ、LED素子に対し
て平行になるように支持することができる。
【0037】このとき、前記ばね部24bがロッドレン
ズアレイ23の側面を長手方向の全体にわたって連線的
に支持部24aに対して押圧し、横方向の反りを矯正す
る。また、そのときロッドレンズアレイ23と支持部2
4aとの間に発生する摩擦力によって縦方向の反りも矯
正される。また、ロッドレンズアレイ23がLED素子
に対して平行になるように、そして、ロッドレンズアレ
イ23の光軸が基板22に対して垂直になるように保持
され、固定される。
【0038】前記支持部材24及び基板ユニット32
は、放熱板38によって包囲され、該放熱板38の底板
38aの内面に基板ユニット32が接触させられる。ま
た、前記放熱板38は、前記底板38a、及び該底板3
8aから直角に立ち上がる側板38bを備える。したが
って、前記支持部材24のばね部24bがロッドレンズ
アレイ23を支持部24aに対して押圧する力によっ
て、支持部材24が前記側板38bの内面に圧接され
る。
【0039】このように、本発明の光プリントヘッドに
おいては、ロッドレンズアレイ23の横方向及び縦方向
の反りが矯正され、ロッドレンズアレイ23が反った
り、傾斜したりすることがなくなり、更に放熱板38に
よって全体が保持され固定されているため、容易に、か
つ、確実にロッドレンズアレイ23を位置決めすること
ができる。
【0040】図10は本発明の第2の実施例を示す光プ
リントヘッドの平面図である。
【0041】図において、23はロッドレンズアレイ、
24は支持部材、24dは前記ロッドレンズアレイ23
を長手方向の全体にわたって少なくとも3箇所で局部的
に支持する支持部、24eは該支持部24dに対向させ
て配設させられ、ロッドレンズアレイ23の側面を押圧
するばね部である。この場合、支持部24d及びばね部
24eが部分的にロッドレンズアレイ23を支持するた
め、支持部材24とロッドレンズアレイ23との接触性
が良くなる。
【0042】図11は本発明の第3の実施例を示す光プ
リントヘッドの断面図である。
【0043】図において、21は図示されないLED素
子が直線状に複数個配列されたLEDアレイチップ、2
2は該LEDアレイチップ21を支持する基板、23は
前記LEDアレイチップ21に対向させて配設させられ
たロッドレンズアレイ、24は前記基板22を支持する
支持部材、31は前記各LED素子を駆動するドライバ
ICである。また、32は前記LEDアレイチップ2
1、基板22及びドライバIC31から成る基板ユニッ
トである。
【0044】前記支持部材24及び基板ユニット32
は、放熱板38によって包囲され、該放熱板38の底板
38aの内面に基板ユニット32が接触させられる。ま
た、前記放熱板38は、前記底板38a、及び該底板3
8aから直角に立ち上がる側板38bを備える。
【0045】このような構造にすることによって、LE
Dアレイヘッド13(図4参照)の底面及び両側面から
放熱させることができ、かつ、放熱板38を厚くしなく
ても側板38bを高くすることによって放熱効果及び剛
性を高くすることができる。したがって、LEDアレイ
ヘッド13を小型化及び軽量化することができる。
【0046】ところで、図8に示されたように、ギャッ
プd(図7参照)が共役長Aより長くなると、レンズの
中心ずれΔZが発生しても解像度MTFはほとんど減小
しない傾向にあり、印字の解像度を製品ごとにほぼ一定
に保つことができる。また、ギャップdが共役長Aより
短くなると、解像度曲線の傾きが急になり、レンズの中
心ずれΔZに対する解像度MTFの減小率が大きくな
る。
【0047】そこで、前記各実施例のLEDアレイヘッ
ド13において、ロッドレンズアレイ23の配設位置は
次のように設定される。
【0048】図12はギャップのずれと解像度の減小率
との関係図、図13はギャップのずれと解像度との関係
図である。図12において、横軸はギャップdと共役長
Aとの差、すなわち、ギャップdのずれΔdを、縦軸は
解像度MTFの最大値MTF MAX と各解像度MTFとの
差、すなわち、偏差ΔMTFを採っている。また、図1
3において、横軸はギャップdのずれΔdを、縦軸は解
像度MTFを採っている。
【0049】図に示されるように、ギャップdがレンズ
共役長Aより長くなるほど解像度MTFの偏差ΔMTF
は減小する傾向にあり、一定レベルの印字の解像度を得
るためには、一般にレンズの中心ずれΔZに対する解像
度MTFの偏差ΔMTFを15〔%〕以下に抑える必要
がある。すなわち、 ΔZ=±100〔μm〕 のずれが発生しても偏差ΔMTFを15〔%〕以下にす
るためには、 d≧0〔mm〕 ……(1) であることが要求される。
【0050】例えば、 d=A−0.2〔mm〕 の場合、解像度MTFの最大値MTFMAX は54〔%〕
であり、レンズの中心ずれΔZが+100〔μm〕の場
合の解像度MTFは24〔%〕であるから、偏差ΔMT
Fは、 ΔMTF=54−24=30〔%〕 になる。したがって、一定レベルの印字の解像度を得る
ことができない。
【0051】図13において、ギャップdのずれΔdが
変化したときにレンズの中心ずれΔZに対する解像度M
TFの最大値MTFMAX 、最小値MTFMIN 、平均値M
TF AVE が示される。図から分かるように、ギャップd
のずれΔdの値の±0を境にマイナス側は解像度MTF
の偏差ΔMTFが大きく、プラス側は偏差ΔMTFが小
さい。これによって、マイナス側よりプラス側において
解像度MTFが安定していることが分かる。
【0052】ところが、解像度MTFが40〔%〕を下
回る場合は印字の解像度が悪くなってしまう。そこで、
印字品位を向上させるために、偏差ΔMTFを15
〔%〕以下に抑え、解像度MTFを40〔%〕以上にす
る。したがって、式(1)の条件との論理積を採ってギ
ャップdのずれΔdを 0≦Δd≦+0.336〔mm〕 になるように調整する。その結果、ロットレンズアレイ
23の中心が多少ずれても印字の解像度はほとんど変化
することがなく、印字品位を向上させることができる。
【0053】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、光プリントヘッドにおいては、基板と、該基板上
において直線状に複数個配列された発光素子と、該発光
素子と対向させて配設され、該発光素子の光を集光する
ロッドレンズアレイと、一端側で前記基板を、他端側で
前記ロッドレンズアレイを支持する支持部材と、側板及
び底板を備え、前記支持部材の一端側に前記側板を接触
させ、前記基板に前記底板を接触させて前記支持部材の
一端側で前記基板を支持し、かつ、該基板の全体及び支
持部材を包囲して保持し、発光素子によって発生する熱
を放散するために「コ」字状の形状を有する放熱板とを
有する。
【0055】この場合、前記基板の全体及び支持部材を
包囲して保持する「コ」字状の形状を有する放熱板が配
設される。該放熱板は、発光素子によって発生する熱を
放散する。
【0056】したがって、光プリントヘッドの底面及び
両側面から放熱させることができるので、光プリントヘ
ッドの寸法を大きくすることなく、放熱面積を広くし、
放熱効果及び剛性を高くすることができ、光プリントヘ
ッドを小型化及び軽量化することができる。
【0057】そして、放熱板によって光プリントヘッド
の全体が保持され固定されるので、容易に、かつ、確実
にロッドレンズアレイを位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す光プリントヘッド
の断面図である。
【図2】従来のLEDアレイヘッドの断面図である。
【図3】従来の電子写真プリンタの概略図である。
【図4】従来のLEDアレイヘッドと感光体ドラムの関
係を示す図である。
【図5】従来の光プリントヘッドにおけるロッドレンズ
アレイの配設状態図である。
【図6】ロッドレンズアレイの配設位置の説明図であ
る。
【図7】発光面と照射面間の距離の変化についての説明
図である。
【図8】発光面と照射面との間の距離を変化させたとき
の解像度曲線図である。
【図9】本発明の第1の実施例を示す光プリントヘッド
の平面図である。
【図10】本発明の第2の実施例を示す光プリントヘッ
ドの平面図である。
【図11】本発明の第3の実施例を示す光プリントヘッ
ドの断面図である。
【図12】ギャップのずれと解像度の減小率との関係図
である。
【図13】ギャップのずれと解像度との関係図である。
【符号の説明】
22 基板 23 ロッドレンズアレイ 24 支持部材 38 放熱板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚越 久 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−155140(JP,A) 特開 平5−532(JP,A) 特開 平5−84974(JP,A) 実開 昭61−47554(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/44 B41J 2/45 B41J 2/455

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)基板と、 (b)該基板上において直線状に複数個配列された発光
    素子と、 (c)該発光素子と対向させて配設され、該発光素子の
    光を集光するロッドレンズアレイと、 (d)一端側で前記基板を、他端側で前記ロッドレンズ
    アレイを支持する支持部材と、 (e)側板及び底板を備え、前記支持部材の一端側に前
    記側板を接触させ、前記基板に前記底板を接触させて前
    記支持部材の一端側で前記基板を支持し、かつ、該基板
    の全体及び支持部材を包囲して保持し、発光素子によっ
    て発生する熱を放散するために「コ」字状の形状を有す
    る放熱板とを有することを特徴とする光プリントヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 (a)基板と、 (b)該基板上において直線状に複数個配列された発光
    素子と、 (c)該発光素子と対向させて配設され、該発光素子の
    光を集光するロッドレンズアレイと、 (d)一端側で前記基板を、他端側で前記ロッドレンズ
    アレイを支持する支持部材と、 (e)底板、及び該底板から立ち上がる側板を備え、前
    記基板に底板の内面を接触させて前記支持部材の一端側
    で前記基板を支持し、かつ、前記支持部材に側板の内面
    を接触させて、支持部材の一端側を包囲して保持し、発
    光素子によって発生する熱を放散する放熱板とを有する
    ことを特徴とする光プリントヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の光プリントヘッ
    ドを有する電子写真プリンタ。
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