JP3446389B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP3446389B2
JP3446389B2 JP11060995A JP11060995A JP3446389B2 JP 3446389 B2 JP3446389 B2 JP 3446389B2 JP 11060995 A JP11060995 A JP 11060995A JP 11060995 A JP11060995 A JP 11060995A JP 3446389 B2 JP3446389 B2 JP 3446389B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速制御
装置、特にトロイダル型無段変速機に有用な変速制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型無段変速機は通常、例えば
特開昭58−54262号公報や、特開平3−2880
62号公報に記載の如くに、また図12および図13に
略示するよう構成する。これらの図におけるトロイダル
型無段変速機は、同軸配置した入出力コーンディスク
1,2と、これら入出力コーンディスク間で摩擦係合に
より動力の受渡しを行うパワーローラ3とよりなるトロ
イダル伝動ユニット、および後述の如き変速制御装置を
具える。
【0003】パワーローラ3は、変速機入力トルクに応
じたスラストで入出力コーンディスク1,2間に挟圧さ
れ、パワーローラ3と、入出力コーンディスク1,2と
の間の油膜の剪断によって、パワーローラ3は入出力コ
ーンディスク1,2間での動力伝達を行う。つまり、入
力コーンディスク1の回転は上記油膜の剪断によってパ
ワーローラ3に伝達され、次いでパワーローラ3の回転
が上記油膜の剪断によって出力コーンディスク2に伝達
され、逆に出力コーンディスク2から入力コーンディス
ク1への動力伝達もパワーローラ3を介して同様になさ
れる。
【0004】ここで変速制御装置を説明するに、これは
アクチュエータ(以下、ステップモータと言う)4を有
し、該ステップモータは、目標変速比に対応した変速指
令値(ステップ数)を与えられて対応位置に駆動され、
変速制御弁5の内外弁体5a,5bのうち、外弁体5b
を内弁体5aに対し相対的に中立位置から変位させて変
速制御弁5を開く。これにより、変速制御弁5への入力
油圧がピストン6の一側における室に供給され、他側の
室がドレンされることから、ピストン6はパワーローラ
3を流体圧で図中上下方向へ変位させる。これによりパ
ワーローラ3は、回転軸線O1 が入出力コーンディスク
1,2の回転軸線O2 と交差する図11に示す位置から
対応方向にオフセットされ、該オフセットyによりパワ
ーローラ3は入出力コーンディスク1,2からの分力
で、自己の回転軸線O1 と直行する首振り軸線O3 の周
りに傾転(φ)され、入出力コーンディスク1,2に対
するパワーローラ3の摩擦接触円弧径R1,R2(図1
2参照)が連続的に変化することで無段変速を行うこと
ができる。
【0005】かかる無段変速により上記の変速指令値
(目標変速比)に対応したパワーローラ目標傾転角が達
成される時、パワーローラ3のオフセット(y)および
傾転(φ)をプリセスカム7および変速リンク8を介し
てフィードバックされる変速制御弁5の内弁体5aは、
外弁体5bに対し相対的に追従変位(x)して初期の中
立位置に復帰し、同時に、パワーローラ3は、回転軸線
1 が入出力コーンディスク1,2の回転軸線O2 と交
差する図示位置に戻ることで、上記変速指令値(目標変
速比)に対応したパワーローラ目標傾転角の達成状態を
維持することができる。
【0006】かように、パワーローラ3のオフセットに
よりその傾転を生起せしめる変速原理によれば、極めて
高速で変速比を変化させることができ、トロイダル型無
段変速機において最大の特長である。
【0007】しかしながらその反面において、上記のパ
ワーローラオフセット量が微小であることから、変速比
を目標値へ正確に持ち来すことが困難であり、変速制御
精度を高めることが当該自動変速機において至上命題で
もある。一方で上記の変速制御に当たっては、入出力コ
ーンディスクの回転数を検出し、これらの比から求めた
実変速比よりパワーローラ実傾転角φを演算し、これを
フィードバックしてパワーローラ目標傾転角と対比する
ことにより当該変速制御に資するが、この際、入出力コ
ーンディスク回転数の検出を正確に行うことも、変速制
御の精度を高める一助となり得る。
【0008】なおこの際、パワーローラ実傾転角φをポ
テンショメータなどで直接検出することも考えられる
が、入出力コーンディスク回転数の検出値からパワーロ
ーラ実傾転角を割り出す方式に較べて信頼性が低い上
に、構成上の理由から実際的ではないことが確認されて
いる。
【0009】ところで、入出力コーンディスクの回転数
を検出するシステムとしては、常識的な回転数検出シス
テムである図14の如きものが考えられる。つまり、回
転数を検出すべき回転体401に結合した円板402に
1個または複数個の透孔403を同一円周上に配置して
形成し、円板402の両側に配して発光素子404およ
び受光素子405を対向設置する。そして、これら発光
素子404および受光素子405を透孔403の回転軌
跡内に配置し、円板402の回転につれて透孔403が
発光素子404および受光素子405に整列する度に発
光素子404からの光線が受光素子405に至り、図1
5に示すように1個づつのパルス信号を出力するように
なす。
【0010】かかる回転数検出システムにおいては図1
5に示すように、隣り合うパルス信号発生瞬時A,B間
における時間隔(パルス間隔)Tをマイクロコンピュー
タのインプットキャプチャ機能により計測して、または
一定時間内におけるパルス信号の個数をカウントアップ
して、回転体401の回転数を検出することができる。
なお、今日のマイクロコンピュータは水晶発信により高
速で高精度の係数が可能であることから、かかる回転数
検出システムを実現することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の如く、回
転数に応じた個数のパルス信号を発生させる回転数検出
システムでは、低回転時にパルス信号の個数が図16
(a)に示すように少なくて、マイクロコンピュータの
一定の演算周期ΔT中に複数のパルスを受け得ない場合
があり、回転数の検出が不能になったり、不正確になる
可能性が考えられる。特に、前記したトロイダル型無段
変速機のように高速な変速制御が行われるものにあって
は、マイクロコンピュータの演算周期ΔTも短いことか
ら、上記の問題が一層顕著になる。
【0012】この問題解決に当たっては、1回転当たり
のパルス数が図16(b)に示すように多くなるよう円
板403に設ける透孔403の個数を増大することが考
えれるが、この場合、回転体401の回転が高速である
時にパルス数が非常に多くなってしまう。このことは、
マイクロコンピュータのインプットキャプチャ機能によ
る割り込み動作が頻発することを意味し、この割り込み
動作を演算周期ΔT中に処理可能な高速なマイクロコン
ピュータが要求されて、高価になるだけでなく、現存す
るマイクロコンピュータでは対処不能になる場合も想定
される。
【0013】本発明は、同じ回転もとでも信号発生個
数の異なる複数の回転検出手段を設けておき、如何なる
自動変速機の回転速度のもとでも上記の問題を生ずるこ
とのないようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
による自動変速機の変速制御装置は、スリップ制御可能
な継手を介してエンジン回転を入力される入力軸を具
え、該入力軸の回転数を変速制御に資する自動変速機に
以下の手段を設けた構成に特徴づけられる。
【0015】つまり、前記エンジンの回転数に応じた個
数の信号を発生するエンジン回転数検出手段と、前記入
力軸の回転数に応じた個数の信号を発生し、同じ回転数
のもとでも前記エンジン回転数検出手段より多くの信号
を発生する入力軸回転数検出手段と、前記継手が入出力
要素間を直結されているか否かを判定する継手作動状態
判定手段と、該手段からの信号に応答して、継手が入出
力要素間を直結されている間は、前記エンジン回転数検
出手段からの信号を選択し、また継手が入出力要素間を
直結されていない間は、前記入力軸回転数検出手段から
の信号を選択して、前記入力軸の回転数の演算に資する
信号選択手段とを上記の自動変速機に設けたことを特徴
とするものである。
【0016】更に第発明による自動変速機の変速制御
装置は、上記エンジン回転数検出手段がエンジンクラン
ク角センサであることを特徴とするものである。
【0017】また第発明による自動変速機の変速制御
装置においては、上記継手作動状態判定手段は、エンジ
ンの運転領域が継手の入出力要素間を直結すべき運転領
域であるか否かによって前記継手が入出力要素間を直結
されているか否かを判定するよう構成したことを特徴と
するものである。
【0018】第発明による自動変速機の変速制御装置
においては、上記継手作動状態判定手段は、前記継手の
入出力要素間における直結を制御する信号によって該継
手が入出力要素間を直結されているか否かを判定するよ
う構成したことを特徴とするものである。
【0019】第発明による自動変速機の変速制御装置
は、自動変速機が無段変速機である場合、前記継手の入
出力要素間を直結するに際し、前記入力軸回転数検出手
段からの信号により求めた入力軸回転数が、前記エンジ
ン回転数検出手段からの信号により求めたエンジン回転
数に一致するよう無段変速機を変速制御する直結時変速
制御手段と、該手段による直結時変速制御が終了した時
に前記継手の直結を行わせる直結タイミング制御手段と
を付加して設けたことを特徴とするものである。
【0020】第発明による自動変速機の変速制御装置
は、前記継手が直結状態である間に定期的に、前記入力
軸回転数検出手段からの信号を基に前記入力軸の回転数
を演算する入力軸回転数演算手段、および前記エンジン
回転数検出手段からの信号を基にエンジン回転数を演算
するエンジン回転数演算手段を付加し、これら手段によ
り演算した入力軸回転数およびエンジン回転数の不一致
から継手の直結不良を判定する直結不良判定手段を設け
ことを特徴とするものである。
【0021】第発明による自動変速機の変速制御装置
は、前記直結不良判定手段からの信号に応答し、継手の
直結不良発生時は前記入力軸回転数検出手段からの信号
を選択して入力軸回転数を演算させる直結不良時用信号
選択手段を付加して設けたことを特徴とするものであ
る。
【0022】
【作用】第1発明において自動変速機は、スリップ制御
可能な継手を介してエンジン回転を入力され、該入力軸
の回転数をもとに変速制御される。
【0023】ところで、上記変速制御に資する当該入力
軸の回転数を検出するに当たっては、エンジン回転数検
出手段が上記エンジンの回転数に応じた個数の信号を発
生し、入力軸回転数検出手段が上記入力軸の回転数に応
じた個数の信号を発生している。
【0024】そして信号選択手段は、前記継手が入出力
要素間を直結されているか否かを判定する継手作動状態
判定手段からの信号に応答して、以下のように信号の選
択を行う。
【0025】つまり信号選択手段は、継手が入出力要素
間を直結されている間、上記エンジン回転数検出手段か
らの信号を選択し、また継手が入出力要素間を直結され
ていない間、上記入力軸回転数検出手段からの信号を選
択し、これに基づき上記入力軸回転数を演算させる。
【0026】しかして、継手が直結状態である高回転時
に選択されるエンジン回転数検出手段は信号発生個数が
少なく、継手が直結状態でない低回転時に選択される入
力軸回転数検出手段は同じ回転条件のもとでも上記エン
ジン回転数検出手段より多くの信号を発生することか
ら、入力軸回転数の低い継手の非直結状態でも、信号数
が不足して入力軸回転数の演算が不正確になったり、不
能になることがないし、また入力軸回転数の高い継手の
直結状態でも、信号数が多過ぎて入力軸回転数の演算の
ための割り込み動作が頻発するようなことがない。
【0027】従って、入力軸の全ての回転速度域におい
て上記入力軸回転数の検出を高精度に行うことができ、
これに基づく変速制御も高精度なものにすることが可能
になるし、継手直結状態のもとでも入力軸回転数の演算
のための割り込み動作頻度が、高価なマイクロコンピュ
ータを用いなければならないほど高くなることがなく、
コスト上昇を招くこともない。
【0028】第発明においては、上記エンジン回転数
検出手段をエンジンクランク角センサとするが、このエ
ンジンクランク角センサは、エンジンの制御に必要不可
欠で殆どのエンジンに既存のものであることから、エン
ジン回転数検出手段を新設することなしに上記の第2発
明の構成を安価に実現することができて、低廉化を図る
ことができる。
【0029】第発明において上記継手作動状態判定手
段は、エンジンの運転領域が継手の入出力要素間を直結
すべき運転領域であるか否かによって継手が入出力要素
間を直結されているか否かを判定する。この場合、継手
を直結すべきか否かの判定を行うための既存の資料をそ
のまま流用して継手の直結状態を判定し得るため、当該
判定を安価に実現することができ、経済的である。
【0030】第発明において上記継手作動状態判定手
段は、継手の入出力要素間における直結を制御する信号
によって継手が入出力要素間を直結されているか否かを
判定する。この場合、継手を直結すべきか否かの既存の
判定結果をそのまま流用して継手の直結状態を判定し得
るため、当該判定を安価に実現することができ、経済的
である。
【0031】第発明においては、自動変速機が無段変
速機であることを前提にして、継手の入出力要素間を直
結するに際し、直結時変速制御手段は、前記入力軸回転
数検出手段からの信号により求めた入力軸回転数が、前
記エンジン回転数検出手段からの信号により求めたエン
ジン回転数に一致するよう無段変速機を変速制御し、該
手段による直結時変速制御が終了した時に直結タイミン
グ制御手段は、継手の直結を行わせる。この場合、継手
の直結時に確実に入力軸回転数がエンジン回転数に一致
されていることとなり、無段変速機における継手の直結
ショックを確実に解消することができる。
【0032】第発明においては、継手が直結状態であ
る間に定期的に、入力軸回転数演算手段が入力軸回転数
検出手段からの信号を基に入力軸の回転数を演算すると
共に、エンジン回転数演算手段がエンジン回転数検出手
段からの信号を基にエンジン回転数を演算する。そし
て、これら手段により演算した入力軸回転数およびエン
ジン回転数の不一致から直結不良判定手段は継手の直結
不良を判定する。よって、継手の直結不良を知ることが
でき、この直結不良を知らないまま自動変速機の前記変
速制御をそのまま継続させる弊害を解消することができ
る。
【0033】第発明においては、上記直結不良判定手
段からの信号に応答して直結不良時用信号選択手段が、
継手の直結不良発生時は前記入力軸回転数検出手段から
の信号を選択して入力軸回転数を演算させる。よって、
継手の直結不良にもかかわらず、従ってエンジン回転数
が入力軸回転数と同じでないにもかかわらず、エンジン
回転数検出手段からの信号をもとに入力軸回転数が演算
されて入力軸回転数の検出結果が不正になるのを防止す
ることができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1および図2は、本発明一実施の態様にな
る変速制御装置を具えたトロイダル型無段変速機を例示
し、図1は同トロイダル型無段変速機の縦断側面図、図
2は同じくその縦断正面図である。なお便宜上、これら
図中、図12におけると同様の部分は同一符号を付して
示した。
【0035】先ず、トロイダル伝動ユニットを説明する
に、これはエンジンEからの回転をトルクコンバータ7
0を経て伝達される入力軸20を具え、この入力軸20
は本発明における変速機構成部品をなす。ここでトルク
コンバータ70は本発明における継手に相当し、エンジ
ン駆動される入力要素としてのポンプインペラ70a
と、このポンプインペラ70aにより流体駆動される出
力要素としてのタービンランナ70bと、タービンラン
ナ70bに衝突した後の作動流体をポンプインペラ70
aに戻してトルク増大作用を生起する反力要素としての
ステータ70cと、ポンプインペラ70aおよびタービ
ンランナ70b間を直結するロックアップクラッチ70
dとよりなる周知のものとする。
【0036】入力軸20は図1に明示するように、エン
ジンEから遠い端部を変速機ケース21内に軸受22を
介して回転自在に支持し、中央部を変速機ケース21の
中間壁23内に軸受24および中空出力軸25を介して
回転自在に支持する。入力軸20上には入出力コーンデ
ィスク1,2をそれぞれ回転自在に支持し、これら入出
力コーンディスクを、トロイド曲面1a,2aが相互に
対向するよう配置する。そして入出力コーンディスク
1,2の対向するトロイド曲面間には、入力軸20を挟
んでその両側に配置した一対のパワーローラ3を介在さ
せ、これらパワーローラを入出力コーンディスク1,2
間に挟圧するために、以下の構成を採用する。
【0037】即ち、入力軸20の軸受け端部にローディ
ングナット26を螺合し、該ローディングナットにより
抜け止めして入力軸20上に回転係合させたカムディス
ク27と、入力コーンディスク1のトロイド曲面1aか
ら遠い端面との間にローディングカム28を介在させ、
このローディングカムを介して入力軸20からカムディ
スク27への回転が入力コーンディスク1に伝達される
ようになす。ここで、入力コーンディスク1の回転はパ
ワーローラ3の回転を介して出力コーンディスク2に伝
わり、この伝動中ローディングカム28は伝達トルクに
比例したスラストを発生して、パワーローラ3を入出力
コーンディスク1,2間に挟圧し、上記の動力伝達を可
能ならしめる。
【0038】出力コーンディスク2は出力軸25に楔着
し、この軸上に出力歯車29を一体回転するよう嵌着す
る。出力軸25は更に、ラジアル兼スラスト軸受30を
介して変速機ケース21の端蓋31内に回転自在に支持
し、この端蓋31内には別にラジアル兼スラスト軸受3
2を介して入力軸20を回転自在に支持する。ここで、
ラジアル兼スラスト軸受30,32はスペーサ33を介
して相互に接近し得ないよう突き合わせ、また相互に遠
去かる方向へも相対変位不能になるよう、対応する出力
歯車29および入力軸20に対し軸線方向に衝接させ
る。かくて、ローディングカム28によって入出力コー
ンディスク1,2間に作用するスラストは、スペーサ3
3を挟むような内力となり、変速機ケース21に作用す
ることがない。
【0039】各パワーローラ3は図2にも示すように、
トラニオン41に回転自在に支持し、該トラニオンは各
々、上端を球面継手42によりアッパリンク43の両端
に回転自在および揺動自在に、また下端を球面継手44
によりロアリンク45の両端に回転自在および揺動自在
に連結する。そして、アッパリンク43およびロアリン
ク45は中央を球面継手46,47により変速機ケース
21に上下方向揺動可能に支持し、両トラニオン41を
相互逆向きに同期して上下動させ得るようにする。
【0040】かように両トラニオン41を相互逆向きに
同期して上下動させることにより変速を行う変速制御装
置を、図2に基づき次に説明する。各トラニオン41に
は、これらを個々に上下方向へストロークさせるための
ピストン6を設け、両ピストン6の両側にそれぞれ上方
室51,52および下方室53,54を画成する。そし
て両ピストン6を相互逆向きにストローク制御するため
に、変速制御弁5を設置する。ここで、変速制御弁5は
スプール型の内弁体5aとスリーブ型の外弁体5bとを
相互に摺動自在に嵌合して具え、外弁体5bを弁外筐5
cに摺動自在に嵌合して構成する。
【0041】上記の変速制御弁5は、入力ポート5dを
圧力源55に接続し、一方の連絡ポート5eをピストン
室51,54に、また他方の連絡ポート5fをピストン
室52,53にそれぞれ接続する。そして内弁体5a
を、一方のトラニオン41の下端に固着したプリセスカ
ム7のカム面に、ベルクランク型の変速レバー8を介し
て共働させ、外弁体5bをステップモータ4にラックア
ンドピニオン型式で駆動係合させる。
【0042】変速制御弁5の操作指令は、変速指令値U
に応動するアクチュエータ(ステップモータ)4がラッ
クアンドピニオンを介し外弁体5bにストロークとして
与えることとする。この操作指令で変速制御弁5の外弁
体5bが内弁体5aに対し相対的に中立位置から例えば
図2の位置に変位されて変速制御弁5が開く時、圧力源
55からの流体圧が室52,53に供給される一方、他
の室51,54がドレンされ、また変速制御弁5の外弁
体5bが内弁体5aに対し相対的に中立位置から逆方向
に変位されて変速制御弁5が開く時、圧力源55からの
流体圧が室51,54に供給される一方、他の室52,
53がドレンされ、両トラニオン41が流体圧でピスト
ン6を介して図中、対応した上下方向へ相互逆向きに変
位されるものとする。これにより両パワーローラ3は、
回転軸線O1 が入出力コーンディスク1,2の回転軸線
2 と交差する図示位置からオフセット(オフセット量
y)されることになり、該オフセットによりパワーロー
ラ3は入出力コーンディスク1,2からの首振り分力
で、自己の回転軸線O1 と直行する首振り軸線O3 の周
りに傾転(傾転角φ)されて無段変速を行うことができ
る。
【0043】かかる変速中、一方のトラニオン41の下
端に結合したプリセスカム7は、変速リンク8を介し
て、トラニオン41およびパワーローラ3の上述した上
下動(オフセット量y)および傾転角φを変速制御弁5
の内弁体5aに機械的にフィードバックされる。そして
上記の無段変速によりステップモータ4への変速指令値
Uが達成される時、上記のプリセスカム7を介した機械
的フィードバックが変速制御弁5の内弁体5aをして、
外弁体5bに対し相対的に初期の中立位置に復帰させ、
同時に、両パワーローラ3は、回転軸線O1 が入出力コ
ーンディスク1,2の回転軸線O2 と交差する図示位置
に戻ることで、上記変速指令値の達成状態を維持するこ
とができる。
【0044】なお、パワーローラ傾転角φを目標変速比
に対応した値にすることが制御の狙いであるから、基本
的にプリセスカム7はパワーローラ傾転角φのみをフィ
ードバックすればよいことになるが、ここでパワーロー
ラオフセット量yをもフィードバックする理由は、変速
制御が振動的になるのを防止するダンピング効果を与え
て、変速制御のハンチング現象を回避するためである。
【0045】ステップモータ4への変速指令値Uは、コ
ントローラ61によりこれを決定し、これがためコント
ローラ61には、エンジンスロットル開度TVOを検出
するスロットル開度センサ62からの信号、出力コーン
ディスク2の回転数No を検出する出力回転センサ63
からの信号、入力コーンディスク1の回転数Ni を検出
する入力回転センサ64からの信号、およびエンジン回
転数Ne を検出するエンジン回転センサ65からの信号
をそれぞれ入力する。
【0046】出力回転センサ63は変速機回転速度検出
手段に相当し、例えば図14に示す構成、若しくはパル
スギヤおよびピックアップよりなる構成のものとし、図
1に示す如く出力軸25に関連させて設け、出力コーン
ディスク2の回転数No に応じた個数のパルス信号を出
力するものとする。また入力回転センサ64は、変速制
御用回転数検出手段および入力軸回転数検出手段に相当
し、例えば図14に示す構成、若しくはパルスギヤおよ
びピックアップよりなる構成のものとし、図1に示す如
く入力軸20に関連させて設け、入力コーンディスク2
の回転数Ni に応じた個数のパルス信号を出力するもの
とする。更にエンジン回転センサ65は、変速制御用回
転数検出手段およびエンジン回転数検出手段に相当し、
例えば図14に示す構成、若しくはパルスギヤおよびピ
ックアップよりなる構成のものとし、図1に示す如くエ
ンジン駆動されるポンプインペラ70aに関連させて設
け、エンジン回転数Ne に応じた個数のパルス信号を出
力するものとする。
【0047】ここで、エンジン回転センサ65はエンジ
ン制御システムにおける既存のクランク角センサを流用
するのが経済的に有利であり、通常はエンジン1回転当
たり1個、若しくは2個のパルス信号を発生するもので
ある。これに対し、入力回転センサ64は同じ回転数の
もとでもエンジン回転センサ65より多数のパルス信号
を発生する蜜な変速制御用回転数検出手段となし、従っ
て相対的にエンジン回転センサ65は、入力回転センサ
64よりもパルス信号発生個数の少ない粗な変速制御用
回転数検出手段とする。
【0048】コントローラ61は、前記各センサ62〜
65からの入力情報をもとに後述の演算によりステップ
モータ4への変速指令値Uを決定する変速制御を行い、
合わせて詳しくは説明を省略するが、以下のロックアッ
プ制御を行うものとする。
【0049】ロックアップ制御を簡単に説明するに、本
例では自動変速機がトロイダル型無段変速機であること
から、図1に示すトルクコンバータ70は停車時におけ
るエンジンのアイドリング運転を保証し、発進時のトル
ク増大を目的として設けられているに過ぎず、従ってト
ルクコンバータ70は発進完了後直ちに、つまり出力コ
ーンディスク回転数No が低い低車速域でロックアップ
クラッチ70dの締結により、入出力要素間を直結され
たロックアップ状態にされればよく、コントローラ61
は図示しなかったが、かかるロックアップ制御をトルク
コンバータ70に対して実行するものとする。
【0050】次に変速制御を説明するに、当該変速制御
のためにコントローラ61は図2に示すように信号選択
手段に相当する信号選択部61aと、変速指令値決定部
61bとを具える。信号選択部61aは、出力回転セン
サ63で検出した出力コーンディスク回転数No (車
速)に応じて入力回転センサ64からのパルス信号およ
びエンジン回転センサ65からのパルス信号の一方を、
つまりトルクコンバータがロックアップされる前の低車
速域では蜜な変速制御用回転数検出手段である入力回転
センサ64からのパルス信号を、またトルクコンバータ
がロックアップされた後の高車速域ではエンジン回転数
e が入力軸回転数Ni に一致していることもあって粗
な変速制御用回転数検出手段であるエンジン回転センサ
65からのパルス信号を選択するものとする。同時に信
号選択部61aは、かようにして選択されるパルス信号
を基に演算された回転数Ni (低車速時)またはN
e (高車速時)を入力軸回転数NI として変速指令値決
定部61bに供給するものとする。
【0051】変速指令値決定部61bは、センサ62で
検出されたスロットル開度TVO、およびセンサ63で
検出された出力コーンディスク回転数No から判る車速
を基に、予め設定してある変速マップから目標入力軸回
転数を検索し、次いでこの目標入力軸回転数を出力コー
ンディスク回転数No で除算することにより目標変速比
を算出し、さらに当該目標変速比を達成するためのパワ
ーローラ目標傾転角を求める。加えて変速指令値決定部
61bは、信号選択部61aで上述のように求めた入力
軸回転数NI と、出力コーンディスク回転数No との比
I /No で表される実変速比を算出し、この実変速比
から現在のパワーローラ実傾転角を求める。そして変速
指令値決定部61bは、パワーローラ目標傾転角とパワ
ーローラ実傾転角との偏差に応じたフィードバック制御
量と、パワーローラ目標傾転角に対応したフィードフォ
ワード制御量との和値を変速指令値Uとし、ステップモ
ータ4に指令する。ここでステップモータ4は、変速指
令値Uに応じて変速制御弁5をストロークさせ、前記し
た変速を行わせることができる。
【0052】ところで、上記の変速制御に資する入力軸
回転数NI を検出するに当たり、トルクコンバータがロ
ックアップされる前の(コンバータ状態にされている)
低車速域では、パルス発生個数の比較的多い入力回転セ
ンサ64からのパルス信号を基に入力軸回転数NI を算
出し、トルクコンバータがロックアップされた後の高車
速域では、パルス発生個数の比較的少ないエンジン回転
センサ65からのパルス信号を基に入力軸回転数NI
算出することから、低車速で、入力軸回転数が低い場合
でも、パルス信号の個数が不足して入力軸回転数NI
演算が不正確になったり、不能になることがないし、ま
た高車速で、入力軸回転数が高い場合において、パルス
信号数が多過ぎ、入力軸回転数の演算のための割り込み
動作が頻発することもない。従って、入力軸20の全て
の回転速度域において入力軸回転数NI の検出を高精度
に行うことができ、これに基づく変速制御も高精度なも
のにすることが可能になるし、また高車速でも割り込み
動作頻度が少ないことにより、コントローラ61が安価
なものでよく、コスト上の不利益を被ることなしに上記
の作用効果を達成することができる。
【0053】なお、コントローラ61をマイクロコンピ
ュータで構成する場合、このマイクロコンピュータは図
3に示す制御プログラムを実行して、上記信号選択部6
1aおよび変速指令値決定部61bによる作用を行う。
【0054】図3においては先ずステップ110で初期
設定を行い、次にステップ111で、インプットキャプ
チャ1,2,3の割り込みを許可する。ここでインプッ
トキャプチャ1の信号線は、エンジン回転センサ65に
接続し、インプットキャプチャ2の信号線は入力回転セ
ンサ64に接続し、インプットキャプチャ3の信号線は
出力回転センサ63に接続する。
【0055】インプットキャプチャ1の割り込みがある
時、図4の割り込み処理が実行され、インプットキャプ
チャ2の割り込みがある時、図5の割り込み処理が実行
され、インプットキャプチャ3の割り込みがある時、図
6の割り込み処理が実行される。これらの割り込み処理
は、各割り込みに対し、1つ前のキャプチャレジスタの
値を収容した変数を、更に異なる変数に収容した後、移
動元となった変数に、キャプチャレジスタの値を収容す
るという、直前と、更に1つ前のインプットキャプチャ
レジスタの値を所定の変数に収容するという処理であ
る。
【0056】図3の次のステップ112では、図6の割
り込み処理により代入した変数V0,V1間の差V0−
V1を演算して、出力回転センサ63からのパルス信号
の時間隔を求め、これから出力コーンディスク回転数N
o を算出して、変数OUTREVに代入する。次いで継
手作動状態判定手段に相当するステップ113におい
て、当該変数OUTREVが前記トルクコンバータをロ
ックアップすべき車速に対応した所定値より小さいか否
かにより、低車速域(トルクコンバータがコンバータ状
態)か否か(トルクコンバータがロックアップ状態にさ
れる高車速域か)を判定する。
【0057】トルクコンバータがコンバータ状態にされ
る低車速域である場合、信号選択手段に相当するステッ
プ114で、インプットキャプチャ2の割り込みを許可
して図6の処理を行わせ、変数T0,T1を書き換えを
実行する。そして、ステップ115でインプットキャプ
チャ2の割り込みが2回以上であって、入力回転センサ
64からのパルス信号に基づく回転数の演算が可能な場
合、ステップ116で、当該インプットキャプチャ2に
係わる変数T0,T1間の差T0−T1を演算して、入
力回転センサ64からのパルス信号の時間隔を求め、こ
れから入力コーンディスク回転数Ni を算出して、変数
INPREVに代入する。
【0058】しかして、トルクコンバータがロックアッ
プ状態にされる高車速域である場合、ステップ113は
信号選択手段に相当するステップ117を選択し、ここ
でインプットキャプチャ2の割り込み(図6の処理)を
禁止し、次にステップ118でインプットキャプチャ1
に係わる変数E0,E1間の差E0−E1を演算して、
エンジン回転センサ65からのパルス信号の時間隔を求
め、これからエンジン回転数Ne を算出して、変数IN
PREVに代入する。
【0059】なお、ステップ115でインプットキャプ
チャ2の割り込みが2回未満であったと判別する場合
も、上記のステップ118を実行するようになす。その
理由は、当該判別時にステップ116を実行したので
は、入力回転センサ64からのパルス信号数が不足して
正確な回転数の演算ができないためである。
【0060】ここで、ステップ116,118における
変数INPREVは、前記実施例において図2に示すN
I の値を表し、ステップ119では、この変数INPR
EVにおける値を、前記の変数OUTREVにおける値
(出力コーンディスク回転数No を表す)で除算するこ
とにより、実変速比を演算し、これを対応する変数RA
TIOに収納する。そしてステップ120で、変数RA
TIOの値が前記した目標変速比に持ち来されるような
変速指令値Uを決定し、これをステップモータ4に出力
することにより前記の通りの変速を実行させる。
【0061】本例でも、変速制御に資する変数INPR
EVの値(前記実施例における入力回転数NI に相当す
る)を求めるに当たり、ステップ113でトルクコンバ
ータがロックアップされる前の低車速域か、トルクコン
バータがロックアップされた後の高車速域かを判別し、
前者の低車速域ではステップ116で、パルス発生個数
の比較的多い入力回転センサ64からのパルス信号を基
に変数INPREVの値を求め、後者の高車速域ではス
テップ118で、パルス発生個数の比較的少ないエンジ
ン回転センサ65からのパルス信号を基に変数INPR
EVの値を求めることから、前記実施例におけると同様
な作用効果を達成することができる。
【0062】なおトロイダル型無段変速機においては、
上記のようにして求めた変速機入力回転数NI (変数I
NPREVの値も同じ)を用い、ロックアップ時におけ
る変速制御を特に以下のごとくに行うのが有利である。
【0063】トロイダル型無段変速機において、トルク
コンバータのロックアップは前記したように発進直後の
低速変速比で行うものであり、ロックアップ時のショッ
クが大きくなる傾向にある。ここで、有段式自動変速機
において同程度の低速変速段でロックアップを行った時
における各部の回転数変化を参考までに示すと、図7に
示すようにロックアップ開始瞬時t1 からロックアップ
終了瞬時t2 までの間に、エンジン回転数Ne が変速機
入力回転数NI に一致するよう急低下され、この時のエ
ンジンの回転変化エネルギー量が大きなロックアップシ
ョックを生じさせる。なお図7においては、簡便のため
変速比が1で、ファイナルギヤ比も1である場合につい
て示した。
【0064】トロイダル型無段変速機を含む無段式自動
変速機とて、変速比を不変のままトルクコンバータをロ
ックアップする場合、ショックの大きさは同じである。
そこで本例においては、図7と同じ条件での各部の回転
数変化を示す図8における如くに変速機入力回転数NI
が経時変化するよう(車輪回転数NW を併記した)、ロ
ックアップ時においてトロイダル型無段変速機を変速制
御することとする。つまり図示しなかったが、直結時変
速制御手段および直結タイミング制御手段に相当する図
3のステップ120で、ロックアップ開始瞬時t1 から
ロックアップ終了瞬時t2 までの間に、変速機入力回転
数NI が徐々にエンジン回転数Ne に一致するよう変速
比を変化させ、これによりロックアップ終了瞬時t2
変速機入力回転数NI が完全にエンジン回転数Ne に一
致するようになし、もってロックアップショックを解消
することとする。勿論、その後の変速制御は前記した変
速マップに基づく変速制御に戻すこと勿論である。
【0065】但し、かかるロックアップ時変速制御は低
車速域(低回転)での変速制御であることから、当該低
車速域(低回転)での入力回転数NI の正確な検出が不
可欠であるが、前記のごとくセンサ64,65からのパ
ルス信号の使い分けにより入力回転数NI を検出する本
発明の構成によれば、この検出精度に関する要求を十分
にかなえることができる。
【0066】つまり、図8につき上述したロックアップ
時用の変速制御を行うには、時速20km/hにおいて
ロックアップ動作を完了するとして、発進を最低速変速
比で行い、時速10km/h程度の速度で、一旦高速側
変速比に向けて滑らかに変速させ、ロックアップ動作直
前に再び低速側変速比に向けて変速させ、入力回転数N
I を上昇させるという手順の変速比制御が必要であり、
その結果、停車時からロックアップ車速である時速20
km/hまでの間の低車速域において、高精度の入力回
転数計測が必要となるが、本発明によれば、この要求を
満足させることができる。
【0067】時速11.3km/h、ファイナルギヤ比
3、タイヤ直径60cmの条件であれば、出力ディスク
回転数NO は一秒につき5回転となる。変速比1:1で
あれば入力ディスク回転数NI も同じく一秒につき5回
転となり、コントローラ61の制御周期が10m秒であ
るならば、1制御周期内に2パルスが確実に検出できる
条件、すなわち200パルス/秒を実現するとすれば、
回転数検出用のセンサは1回転につき40パルスを出力
する必要がある。
【0068】1回転40パルスの条件で、ファイナルギ
ヤ比等同条件、変速比2:1のローギヤ条件下におい
て、時速135km/hの速度に達した場合、入力ディ
スク回転数NI は120回転/秒、すなわち7200r
pmとなり、一秒に4800回の割り込みがコントロー
ラ61に生ずることになる。
【0069】一度の割り込み処理に50μ秒必要とすれ
ば、一秒に4800回の割り込みでは1秒間に240m
秒必要であり、これは全処理時間の24%にあたる。し
かして時速135km/hではトルクコンバータがロッ
クアップされていることにより、一回転2パルスのエン
ジン回転センサ65に切り換え、入力回転センサ64に
基づく計測を行わず、従って割り込み処理も行わないと
するならば、時速135km/hにおける割り込みは一
秒に240回となり、割り込み処理時間は1秒につき1
2m秒に減ることとなり、コントローラ61の負荷は劇
的に減少する。
【0070】なお、低車速域はいずれにせよ割り込み頻
度は少ないので、エンジン回転数N e 、入力軸回転数N
i を同時に計測しても、マイクロコンピュータシステム
の大きな負荷にはならない。
【0071】ここで制御周期を1m秒とした場合、回転
数検出用のセンサは400パルス/回転のパルス数が必
要であり、割り込みは一秒に48000回となり、出力
回転数No の計測に同じく一回転400パルスの回転数
検出用センサを用いた場合割り込み回数は96000回
となり、10μ秒以下の割り込み処理時間でなければ、
1秒に96000回の割り込み処理自体が不可能とな
り、高速のコントローラ61を用いた場合であってもト
ロイダル型無段変速機の制御を行うことが困難になり、
本発明の有効性はさらに増すものである。
【0072】また、回転数計測に当りパルスの時間隔を
計測する周期計測ではなく、所定時間あたりのパルス数
をカウントする周波数計測方式としても、5回転/秒の
低車速域で10m秒の制御周期内に1%の分解能を確保
する最低限のパルス数は10m秒間に100パルス、す
なわち一回転に2000パルス必要となり、一回転に2
000パルス出力する回転数検出用のセンサは、一回転
に40パルス出力する回転数検出用のセンサに比べはる
かに複雑かつ高精度となり、また、上記時速135km
/hの条件下では、240kHzの周波数計測となり、
高周波特性の良い回路と伝送手段、およびノイズ対策が
必要となり、コスト的、機構的信頼性の点から、単一の
回転数検出用のセンサによる周波数計測方式の回転数計
測であるならば、本方式が優るものであり、周波数計測
方式であっても、複数の回転数計測装置の切り換えが望
まれる。
【0073】なお、周期計測の手法であれば、1MHz
のマイクロコンピュータ内部クロックを用いて、5回転
/秒の速度において40パルス出力回転数計測装置によ
り5m秒の時間計測を最少分解能1μ秒において行い、
計測時間に対する最少分解能は0.02%となり、12
0回転/秒の速度においては2パルス出力回転数計測装
置により4.166m秒、すなわち計測時間に対する最
少分解能は0.024%という値が得られる。
【0074】図9は、図3にステップ121〜128を
付加した本発明の他の例を示し、本例ではステップ12
0の処理後にステップ121でインクリメントされるタ
イマTimerを設定する。そして、ステップ113で
ロックアップ状態(高車速域)と判定されてエンジン回
転センサ65からのパルス信号を基に変数INPREV
(変速機入力回転数)が求められている間に、ステップ
122で上記のタイマTimerが所定値に至ったと判
定する度に、つまり所定時間毎に、制御をステップ12
3〜127のループに分岐させる。
【0075】先ずステップ123において、ステップ1
17で禁止されていたインプットキャプチャ2の割り込
みを許可し、次いでエンジン回転数演算手段に相当する
ステップ124で前記の変数E0,E1間の差E0−E
1を演算して、エンジン回転センサ65からのパルス信
号の時間隔を求め、これからエンジン回転数Ne を算出
して、変数INPREVに代入する。次に、入力軸回転
数演算手段に相当するステップ125において、ステッ
プ123で割り込みを許可されたインプットキャプチャ
2に係わる変数T0,T1間の差T0−T1を演算し
て、入力回転センサ64からのパルス信号の時間隔を求
め、これから入力軸回転数Ni を算出して、変数INP
REV2に代入する。
【0076】次のステップ126では、上記のタイマT
imerを0にリセットし、これによりステップ122
が、上記の所定時間ごとにステップ123〜127を含
むループへの分岐を行うようにする。次いでステップ1
27において、ステップ124および125で代入した
変数INPREVおよびINPREV2間の偏差、つま
りエンジン回転数Ne および入力軸回転数Ni 間の偏差
が所定値より小さい値に収まっているか否かを判定す
る。今はトルクコンバータがロックアップ状態であるこ
とから、エンジン回転数Ne および入力軸回転数Ni
一致しているべきであり、ステップ127でエンジン回
転数Ne および入力軸回転数Ni 間の偏差が所定値より
大きいと判別する時、ロックアップ不良を生じていると
見做し得る。よって、ステップ127は直結不良判定手
段に相当する。
【0077】ロックアップ不良でなければ制御をステッ
プ119に戻して、図3におけると同様の制御を継続さ
せるが、ロックアップ不良であると判定された場合、ス
テップ118でエンジン回転センサ65からのパルス信
号を基に求めたエンジン回転数Ne が、ロックアップ領
域であると雖も変速機入力回転数に一致しないことか
ら、直結不良時用信号選択手段に相当するステップ12
8で以下の異常処理を行させる。つまりステップ128
では、当該ロックアップ不良を知らせる異常警報を発
し、同時に入力回転センサ64からのパルス信号を基に
求めた入力軸回転数Ni を用いる、制御周期の長い変速
制御に切り換え、以後この変速制御を継続させる。
【0078】かかる本例の構成によれば、ロックアップ
不良により、エンジン回転センサ65からのパルス信号
を基に求めたエンジン回転数Ne が、変速機入力回転数
に一致しなくなったにもかかわらず、継続的にエンジン
回転数Ne を変速機入力回転数と見做した不正確な変速
制御がなされる弊害を避けることができる。
【0079】図10および図11は本発明の更に他の例
を示し、本例では、トロイダル型無段変速機を模式的に
示す図10から明らかなごとく、図1および図2におけ
る構成に、継手作動状態判定手段に相当するロックアッ
プ状態判定器71を付加し、これからのロックアップ状
態判定信号L/Uに応じて信号選択部61aが前記各実
施例におけると同様な信号選択を行うようにする。ここ
でロックアップ状態判定器71は、ロックアップを司る
圧力信号やデューティ値等の電気信号を検出し、これに
応じたレベルの信号L/Uを信号選択部61aに出力す
るものとする。
【0080】本例においてコントローラ61をマイクロ
コンピュータで構成する場合、これが実行する変速制御
プログラムは図11に示すごときものであり、このプロ
グラムは、図3においてステップ112の後段にステッ
プ129を付加し、ステップ113をステップ130に
置換したものである。
【0081】ステップ129では、ロックアップ状態判
定器71からの信号L/Uを読み込み、これを変数RO
KUPに収容する。次いでステップ130において、変
数ROKUPが所定値より小さいか否かにより、トルク
コンバータがコンバータ状態(低車速域)か否か(トル
クコンバータがロックアップ状態にされる高車速域か)
を判定する。トルクコンバータがコンバータ状態にされ
る低車速域である場合、ステップ114以降に制御を進
め、トルクコンバータがロックアップ状態にされる高車
速域である場合、ステップ117以降に制御を進め、図
3につき前述したと同様な変速制御を実行する。
【0082】本例では、ロックアップを司る既存の圧力
信号やデューティ値等の電気信号を利用してトルクコン
バータのロックアップ状態を検出するため、当該検出を
安価に行うことができる。更に、前記した実施例におけ
るようにロックアップ領域が車速のみで規定される場合
は問題ないが、例えばスロットル開度と車速というよう
に複数の因子の組み合わせによりロックアップ領域が規
定されている場合、前記実施例のようにロックアップ領
域判定でトルクコンバータのロックアップ状態を検出し
ようとすると判定が煩雑になるが、本例の場合、ロック
アップを司る信号のみのチェックでロックアップ状態を
検出することから、かかる煩雑を解消することができ
る。
【0083】なお、上記各実施例ではトロイダル型無段
変速機に本発明の変速制御装置を適用したが、本発明の
前記着想は、Vベルト式無段変速機等の他の無段変速機
や、また無段変速機に限らず有段自動変速機にもそのま
ま適用することができることはいうまでもない。また、
継手がロックアップ式のトルクコンバータ70である場
合について前述したが、トルク増大機能を持たない流体
カップリングにスリップ制御機構を付加したものや、電
磁クラッチ等である場合も、本発明の前記着想を同様に
適用することができる。
【0084】
【発明の効果】かくして第1発明による自動変速機の変
速制御装置は、請求項1に記載のごとく、スリップ制御
可能な継手を介してエンジン回転を入力され、該入力軸
の回転数をもとに変速制御される自動変速機の変速制御
装置を以下のようなものとする。 先ず、上記の変速制御
に資する当該入力軸の回転数を検出するに当たり、エン
ジン回転数検出手段から上記エンジンの回転数に応じた
個数の信号を発生させ、入力軸回転数検出手段から上記
入力軸の回転数に応じた個数の信号を発生させる。
【0085】信号選択手段は、上記継手が入出力要素間
を直結されているか否かを判定する継手作動状態判定手
段からの信号に応答して、継手が入出力要素間を直結さ
れている間、同じ回転条件でも信号発生個数の少ない上
記エンジン回転数検出手段からの信号を選択し、また継
手が入出力要素間を直結されていない間は、同じ回転条
件でも信号発生個数の多い上記入力軸回転数検出手段か
らの信号を選択し、選択した信号に基づき上記入力軸の
回転数を演算させる。
【0086】よって、継手が直結状態である高回転時は
エンジン回転数検出手段からの少ない信号に基づき、ま
た継手が直結状態でない低回転時は入力軸回転数検出手
段からの多い信号に基づき、入力軸の回転数を演算する
こととなり、入力軸回転数の低い継手の非直結状態で
も、信号数が不足して入力軸回転数の演算が不正確にな
ったり、不能になることがないし、また入力軸回転数の
高い継手の直結状態でも、信号数が多過ぎて入力軸回転
数の演算のための割り込み動作が頻発するようなことが
ない。
【0087】従って、入力軸の全ての回転速度域におい
て上記入力軸回転数の検出を高精度に行うことができ、
これに基づく変速制御も高精度なものにすることが可能
になるし、継手直結状態のもとでも入力軸回転数の演算
のための割り込み動作頻度が、高価なマイクロコンピュ
ータを用いなければならないほど高くなることがなく、
コスト上昇を招くこともない。
【0088】第発明による自動変速機の変速制御装置
は、請求項に記載のごとく、上記エンジン回転数検出
手段をエンジンクランク角センサとする構成にしたか
ら、このエンジンクランク角センサが、エンジンの制御
に必要不可欠で殆どのエンジンに既存のものであること
によって、エンジン回転数検出手段を新設することなし
に上記の第2発明の構成を安価に実現することができ、
低廉化を図ることができる。
【0089】第発明による自動変速機の変速制御装置
は、請求項に記載のごとく、エンジンの運転領域が継
手の入出力要素間を直結すべき運転領域であるか否かに
よって上記継手作動状態判定手段が継手入出力要素間の
直結を判定する構成にしたから、継手を直結すべきか否
かの判定を行うための既存の資料をそのまま流用して継
手の直結状態を判定し得るため、当該判定を安価に実現
することができ、経済的である。
【0090】第発明による自動変速機の変速制御装置
は、請求項に記載のごとく、上記継手作動状態判定手
段が、継手の入出力要素間における直結を制御する信号
によって継手入出力要素間の直結を判定する構成にした
から、継手を直結すべきか否かの既存の判定結果をその
まま流用して継手の直結状態を判定し得るため、当該判
定を安価に実現することができ、経済的である。
【0091】第発明による自動変速機の変速制御装置
は、請求項に記載のごとく、自動変速機が無段変速機
であることを前提にして、継手の入出力要素間を直結す
るに際し、前記入力軸回転数検出手段からの信号により
求めた入力軸回転数が、前記エンジン回転数検出手段か
らの信号により求めたエンジン回転数に一致するよう、
直結時変速制御手段により無段変速機を変速制御し、か
かる直結時変速制御が終了した時に直結タイミング制御
手段により継手の直結を行わせる構成にしたから、継手
の直結時に確実に入力軸回転数がエンジン回転数に一致
されていることとなり、無段変速機における継手の直結
ショックを確実に解消することができる。
【0092】第発明による自動変速機の変速制御装置
は、請求項に記載のごとく、継手が直結状態である間
に定期的に、入力軸回転数演算手段で入力軸回転数検出
手段からの信号を基に入力軸の回転数を演算すると共
に、エンジン回転数演算手段でエンジン回転数検出手段
からの信号をもとにエンジン回転数を演算し、これら手
段により演算した入力軸回転数およびエンジン回転数の
不一致から直結不良判定手段が継手の直結不良を判定す
る構成にしたから、継手の直結不良を確実に知ることが
でき、この直結不良を知らないまま自動変速機の前記変
速制御をそのまま継続させる弊害を解消することができ
る。
【0093】第発明による自動変速機の変速制御装置
は、請求項に記載のごとく、上記直結不良判定手段か
らの信号に応答して継手の直結不良発生時は、直結不良
時用信号選択手段が前記入力軸回転数検出手段からの信
号を選択して入力軸回転数を演算させる構成にしたか
ら、継手の直結不良で、エンジン回転数が入力軸回転数
と同じでないにもかかわらず、エンジン回転数検出手段
からの信号をもとに入力軸回転数が演算されて入力軸回
転数の検出結果が不正になるのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変速制御装置の一実施例を示すト
ロイダル型無段変速機の縦断側面図である。
【図2】同トロイダル型無段変速機を、その変速制御シ
ステムと共に示す縦断正面図である。
【図3】同変速制御システムにおけるコントローラをマ
イクロコンピュータで構成した場合の変速制御プログラ
ムを示すフローチャートである。
【図4】エンジン回転数信号の割り込み処理を示すフロ
ーチャートである。
【図5】入力軸回転数信号の割り込み処理を示すフロー
チャートである。
【図6】出力軸回転数信号の割り込み処理を示すフロー
チャートである。
【図7】有段自動変速機においてトルクコンバータをロ
ックアップした時のエンジン回転数および入力軸回転数
の経時変化を示すタイムチャートである。
【図8】無段変速機においてトルクコンバータをロック
アップするに当たり、ロックアップショックを生じない
ようにするためのロックアップ時用無段変速を行った場
合のエンジン回転数、入力軸回転数、および車輪回転数
の経時変化を示すタイムチャートである。
【図9】本発明の他の例を示す、図3におけると同様な
変速制御プログラムを示すフローチャートである。
【図10】本発明による変速制御装置の更に他の例を示
す変速制御システム図である。
【図11】同例においてコントローラが実行する変速制
御プログラムを示すフローチャートである。
【図12】トロイダル型無段変速機の一般的な変速制御
システム図である。
【図13】同トロイダル型無段変速機の伝動ユニットを
示す略線図である。
【図14】回転数検出センサを例示する説明用斜視図で
ある。
【図15】同センサからのパルス信号を示す信号波形図
である。
【図16】(a)は、低回転時において同センサから出
力されるパルス信号を、変速制御周期と共に示すタイム
チャート、(b)は、高回転時において同センサから出
力されるパルス信号を、変速制御周期と共に示すタイム
チャートである。
【符号の説明】
1 入力コーンディスク 2 出力コーンディスク 3 パワーローラ 4 ステップモータ 5 変速制御弁 6 ピストン 7 プリセスカム 8 変速リンク 20 入力軸(変速機構成部品) 28 ローディングカム 41 トラニオン 43 アッパリンク 45 ロアリンク 61 コントローラ 62 スロットル開度センサ 63 出力回転センサ(変速機回転速度検出手段) 64 入力回転センサ(変速制御用回転数検出手段:入力
軸回転数検出手段) 65 エンジン回転センサ(変速制御用回転数検出手段:
エンジン回転数検出手段) 70 トルクコンバータ(継手) 71 コンバータ状態判定器(継手作動状態判定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−292562(JP,A) 特開 昭60−129613(JP,A) 特開 昭58−54262(JP,A) 特開 平3−288062(JP,A) 特開 平3−213756(JP,A) 特開 昭63−74735(JP,A) 特開 平6−81940(JP,A) 特開 平5−80063(JP,A) 特開 平7−43376(JP,A) 実開 昭62−99863(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 63/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリップ制御可能な継手を介してエンジ
    ン回転を入力される入力軸を具え、該入力軸の回転数を
    変速制御に資する自動変速機において、 前記エンジンの回転数に応じた個数の信号を発生するエ
    ンジン回転数検出手段と、 前記入力軸の回転数に応じた個数の信号を発生し、同じ
    回転数のもとでも前記エンジン回転数検出手段より多く
    の信号を発生する入力軸回転数検出手段と、 前記継手が入出力要素間を直結されているか否かを判定
    する継手作動状態判定手段と、 該手段からの信号に応答して、継手が入出力要素間を直
    結されている間は、前記エンジン回転数検出手段からの
    信号を選択し、また継手が入出力要素間を直結されてい
    ない間は、前記入力軸回転数検出手段からの信号を選択
    して、前記入力軸の回転数の演算に資する信号選択手段
    とを具備することを特徴とする自動変速機の変速制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項において、前記エンジン回転数
    検出手段がエンジンクランク角センサであることを特徴
    とする自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項またはにおいて、前記継手作
    動状態判定手段は、エンジンの運転領域が継手の入出力
    要素間を直結すべき運転領域であるか否かによって前記
    継手が入出力要素間を直結されているか否かを判定する
    よう構成したことを特徴とする自動変速機の変速制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項またはにおいて、前記継手作
    動状態判定手段は、前記継手の入出力要素間における直
    結を制御する信号によって前記継手が入出力要素間を直
    結されているか否かを判定するよう構成したことを特徴
    とする自動変速機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項乃至のいずれか1項におい
    て、自動変速機が無段変速機である場合、前記継手の入
    出力要素間を直結するに際し、前記入力軸回転数検出手
    段からの信号により求めた入力軸回転数が、前記エンジ
    ン回転数検出手段からの信号により求めたエンジン回転
    数に一致するよう無段変速機を変速制御する直結時変速
    制御手段と、該手段による直結時変速制御が終了した時
    に前記継手の直結を行わせる直結タイミング制御手段と
    を付加したことを特徴とする自動変速機の変速制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項乃至のいずれか1項におい
    て、前記継手が直結状態である間に定期的に、前記入力
    軸回転数検出手段からの信号を基に前記入力軸の回転数
    を演算する入力軸回転数演算手段、および前記エンジン
    回転数検出手段からの信号を基にエンジン回転数を演算
    するエンジン回転数演算手段を付加し、これら手段によ
    り演算した入力軸回転数およびエンジン回転数の不一致
    から継手の直結不良を判定する直結不良判定手段を設け
    たをこと特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項において、前記直結不良判定手
    段からの信号に応答し、継手の直結不良発生時は前記入
    力軸回転数検出手段からの信号を選択して入力軸回転数
    を演算させる直結不良時用信号選択手段を付加したこと
    を特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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