JP3445658B2 - 鳩目穴かがりミシンの芯糸繰出し装置 - Google Patents

鳩目穴かがりミシンの芯糸繰出し装置

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JP3445658B2
JP3445658B2 JP15156394A JP15156394A JP3445658B2 JP 3445658 B2 JP3445658 B2 JP 3445658B2 JP 15156394 A JP15156394 A JP 15156394A JP 15156394 A JP15156394 A JP 15156394A JP 3445658 B2 JP3445658 B2 JP 3445658B2
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    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
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  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、縫目に芯糸を縫込む
ようにした鳩目穴かがりミシンにおいて、かがり縫いを
完了した後に芯糸を切断する際に、縫目側から芯糸が引
張られることによる縫目の変形を防止し得るようにした
鳩目穴かがりミシンの芯糸繰出し装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】加工布に予めまたは事後的に形成される鳩
目穴にかがり縫いを施す鳩目穴かがりミシンは、一般に
以下の基本的な構成を有している。すなわち、ミシンフ
レームのアーム部に設けられ下端部に縫針を備えた針棒
は、針棒上下駆動機構によって針棒が上下動され、加工
布がセットされる送り台は、送り装置によって鳩目穴の
切り込み形状に沿わせた送り駆動が与えられる。またア
ーム部に設けた針振り機構によって、縫針の針落ち点は
1針毎に左右に振らせられる。そして前記針棒の上下動
および針振りに併せて、ベッド部に設けたルーパー駆動
機構がルーパーを動作させ、両者の協働により鳩目穴に
沿ってかがり縫いが施される。なお前記ベッド部には、
下メスとハンマーとからなるカッター装置が設けられ、
これにより前記加工布に所要のタイミングで鳩目穴が切
り込まれる。
【0003】この鳩目穴かがりミシンは、前記ルーパー
の近傍に芯糸案内機構が設けられ、糸供給源から引出さ
れた芯糸を、前記縫針の左右の針落ち点の間に導出させ
て、該芯糸を縫目内に縫込ませて縫目を補強するように
なっている。また該ミシンの送り台には、かがり縫いが
完了した後に下糸と芯糸とを切断する切断装置が設けら
れる。この切断装置は、加工布における鳩目穴に沿って
形成された縫目の終端と、ルーパーおよび芯糸案内機構
との間に臨む下糸および芯糸を挟む両側に固定メスと可
動メスとを備える。そして、可動メスを駆動機構により
固定メスに向けて近接移動する過程で、該可動メスによ
り下糸と芯糸とを捕捉すると共に、この可動メスを固定
メスに当接させることにより両糸を切断するよう構成し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記切断装置により下
糸と芯糸とを切断する際には、可動メスで捕捉した両糸
を固定メスと当接する位置まで移動させる際に、両糸に
は所要のテンションが加わる。前述した如く、芯糸は縫
目に縫込まれているだけであり、しかも糸供給源から芯
糸案内機構までの糸供給経路側の方が抵抗が大きいた
め、切断時には縫目側から芯糸が引張られることとなっ
ていた。この場合は、芯糸が引張られることにより鳩目
部の縫目が片側に歪む変形を生じ、美麗な縫目を提供し
得ない問題が指摘される。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した芯糸の切断に際し
て内在している欠点に鑑み、これを好適に解決するべく
提案されたものであって、糸供給源から予め引出してお
いた所要量の芯糸を、該芯糸の切断時に切断部に繰出す
ことにより、芯糸が縫目側から引張られて縫目形状が変
形するのを防止し、常に美麗な縫目を得ることのできる
手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明は、下端部に縫針を備え、
アーム部に上下動可能に設けた針棒と、この針棒を上下
に駆動する針棒上下駆動機構と、ベッド部の上面に設け
られ、加工布がセットされる送り台と、前記加工布の鳩
目穴形状に合わせて、この送り台に送り動作を与える送
り機構と、前記ベッド部に設けられ、前記縫針と協働し
て前記加工布に縫目を形成するルーパーと、前記ルーパ
ーに近接して設けられ、糸供給源から引出した芯糸を前
記縫目に縫込ませるよう導出させる芯糸案内機構と、前
記送り台に設けられ、前記鳩目穴形状に沿って形成され
た縫目の終端と芯糸案内機構との間に臨む芯糸を切断す
る切断装置と、前記ベッド部に設けられ、前記加工布に
所要のタイミングで鳩目穴を切り込むカッター装置と
前記芯糸の糸供給源から芯糸案内機構に至る糸供給経路
に配設され、該芯糸を糸供給源から引出し可能な芯糸引
出し手段と、前記送り台に配設され、該送り台が原点位
置に復帰する際に前記芯糸引出し手段を芯糸引出し方向
に作動させる作動部材とからなり、前記送り機構により
送り台を原点位置から縫製開始位置に移動させると共
に、鳩目穴形状に合わせて移動して加工布に縫目を形成
した後、該送り台を再び原点位置に復帰させ、このとき
に前記切断装置により芯糸を切断し、該切断装置による
芯糸の切断に際し、前記芯糸引出し手段により糸供給源
から予め引出した芯糸を切断部に繰出し可能に構成した
鳩目穴かがりミシンにおいて、前記芯糸引出し手段は、
前記アーム部に回動自在に枢支され、糸供給源から芯糸
案内機構に至る糸供給経路に臨む芯糸に係合可能な芯糸
取りレバーと、前記アーム部に回動自在に枢支され、前
記芯糸取りレバーに対して係脱自在で、前記送り台が移
動する際に作動部材が係合して所要方向に回動される可
動部材とからなり、前記原点位置から縫製開始位置に移
動する送り台の作動部材が可動部材に係合した際には、
該可動部材は芯糸取りレバーに対して単独で回動し、原
点位置に復帰する送り台の作動部材が可動部材に係合し
た際には、該可動部材は芯糸取りレ バーと係合して一体
的に回動するよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】鳩目穴かがりミシンは、送り台が原点位置から
縫製開始位置まで移動した後、該送り台に鳩目穴の形状
に合わせた送り動作が与えられると共に、針棒の上下動
および針振りに併せて、ベッド部に設けたルーパーを動
作させることにより、鳩目穴に沿ってかがり縫いが施さ
れる。かがり縫いが完了し、前記送り台が原点位置に復
帰する際に、該送り台に配設した作動部材が芯糸引出し
手段を作動させ、糸供給源から芯糸が所要量だけ引出さ
れる。そして、送り台が原点位置に到達し、切断装置に
より芯糸が切断される際には、芯糸引出し手段で予め引
出されていた所要量の芯糸が切断部に繰出される。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係る鳩目穴かがりミシンの芯
糸繰出し装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下説明する。 (1) 鳩目穴かがりミシンの全体構造 本願の芯糸繰出し装置が実施される鳩目穴かがりミシン
は、基本的に次の構造を有している。すなわち図2にお
いて、ミシンフレーム10は、略矩形の箱状をなすベッ
ド部12と、該ベッド部12の奥行方向から上部前方に
延びるアーム部14とから構成され、該フレーム10は
ミシンモータ(図示せず)を取付けたミシンテーブル16
上に載置されている。前記アーム部14の前方頭部に
は、下端部に縫針18を備えた針棒20が、上下動可能
でかつ1針毎に左右の針振り運動可能に配設される。こ
の針棒20は、アーム部14に配設した針棒上下駆動機
構(図示せず)により上下駆動される。また前記ベッド部
12には、針棒20の直下に位置して2個のルーパー2
2が設けられている。これらのルーパー22は、針棒2
0の上下動および針振り運動と同期して作動し、これに
より縫針18と協働して送り台24(後述)上に載置した
加工布26に縫目を形成する。またルーパー22の近傍
に、糸供給源から引出された芯糸34を、縫針18の左
右の針振り位置の間に導出させる芯糸案内機構(図示せ
ず)が配設され、芯糸34を縫目内に縫込ませることに
より縫目を補強するよう構成される。更に、ベッド部1
2には、ルーパー22の奥行き側に位置する下メス28
と、該下メス28に上方から接離するハンマー30とか
らなるカッター装置32が配設され、該カッター装置3
2を所要タイミングで作動させることにより、前記加工
布26に丸孔部と直線部とからなる鳩目穴を切り込み得
るようになっている。
【0009】前記ベッド部12の上面には、加工布26
が載置される送り台24が配設され、該送り台24には
該加工布26を前記切り込みの両側で押さえる布押さえ
(図示せず)が設けられている。この送り台24は全体と
して薄い矩形状の箱体をなし、図示しない2つのパルス
モータを備えた送り装置により駆動されて、互いに直交
するX方向(左右方向)およびY方向(前後方向)に移動可
能になっている。この送り台24は、原点位置に位置決
めされている状態で、その上面に載置された加工布26
における鳩目穴の形成予定位置の上下に、前記下メス2
8とハンマー30とが臨むよう設定されている。そして
送り台24は、カッター装置32により加工布26に鳩
目穴が形成された後、スタートスイッチ(図示せず)の操
作により原点位置より前方の縫製開始位置に移動し、該
加工布26に形成された鳩目穴の切り込み形状に沿って
移動するよう設定される。これにより該送り台24に載
置した該加工布26を縫針18の直下の必要位置に移動
させ、前記鳩目穴の切り込み縁部に順次かがり縫いを施
すことができる。
【0010】前記送り台24には、かがり縫いが完了し
た後に下糸(図示せず)と芯糸34とを切断する切断装置
37が設けられる。この切断装置37は、加工布26に
おける鳩目穴に沿って形成された縫目の終端と、ルーパ
ー22および芯糸案内機構との間に臨む下糸および芯糸
34を挟む両側に固定メスと可動メスとを備える。そし
て、可動メスを駆動機構により固定メスに向けて近接移
動する過程で、該可動メスにより下糸と芯糸とを捕捉す
ると共に、この可動メスを固定メスに当接させることに
より両糸を切断するよう構成されている。
【0011】(2) 芯糸繰出し装置について 本実施例に係る鳩目穴かがりミシンは、図1に示す構成
の芯糸繰出し装置38を備えている。すなわち、前記ア
ーム部14の一側面に、糸供給源から引出された芯糸3
4が挿通される通孔40aを穿設した固定案内部材40
が配設固定されると共に、この固定案内部材40の配設
位置から所要間隔離間して支持板42が配設固定され
る。支持板42は、アーム部14にねじ止めされる本体
42aの長手方向一端に、アーム部14から離間する外
方に折曲された折曲部42bが形成されると共に、該折
曲部42bの先端に本体42aと平行で反対側に延出す
る保持部42cが形成されている。保持部42cの固定
案内部材40を指向する端部に、固定案内部44が形成
され、この固定案内部44に穿設した通孔44aに、固
定案内部材40の通孔40aに挿通された芯糸34が挿
通され、この芯糸34は、図3に示す筒状案内具46を
介して前記芯糸案内機構に供給されるようになってい
る。
【0012】前記支持板42の保持部42cに支持軸4
8が配設され、この支持軸48における保持部42cの
裏面側(アーム部14を指向する側)に突出する端部に、
芯糸取りレバー50が回動自在に枢支されている。芯糸
取りレバー50は、支持軸48から前方(ミシンの正面
側)に延出する第1延出部50aが、図3に示す如く、
支持板42の本体42aに下方から当接した待機位置に
臨むよう設定される。すなわち、芯糸取りレバー50
は、常には当該レバー50に取付けられたねじりバネ
(図示せず)の作用によって待機位置に保持されて、該待
機位置から反時計方向への回動は阻止されているが、待
機位置から時計方向への回動は許容されるようになって
いる。この芯糸取りレバー50の支持軸48から後方に
延出するアーム50bの先端には、前記固定案内部材4
0と支持板42の固定案内部44との間に臨むように案
内部52が折曲形成される。そして、該案内部52に穿
設した通孔52aに、固定案内部材40の通孔40aと
固定案内部44の通孔44aとに挿通されている芯糸3
4が挿通されている。
【0013】前記支持板42における保持部42cの表
面側に突出する支持軸48の端部に、可動部材54が回
動自在に枢支されており、この可動部材54には、芯糸
取りレバー50の下方に延出する第2延出部50cの前
方側に係脱自在な規制片54aが形成されている。ま
た、芯糸取りレバー50のアーム50bと可動部材54
との間に引張りばね56が張設され、両者50,54が
該ばね56により付勢された状態で、規制片54aが第
2延出部50cに係合して、安定的にその基本姿勢を保
持するようになっている(図5参照)。そして、可動部材
54が支持軸48を中心として時計方向に回動する際に
は、規制片54aと第2延出部50cとの係合作用下に
芯糸取りレバー50が一体的に回動するが、可動部材5
4が支持軸48を中心として反時計方向に回動する際に
は、芯糸取りレバー50は回動することなく待機位置に
臨んだままとなるよう構成される(図4および図6参
照)。また、可動部材54の表面側にコロ58が突設さ
れ、このコロ58には、前記送り台24に配設した作動
アーム36(後述)が係合可能に構成される。
【0014】前記送り台26には、図2に示す如く、ア
ーム部14における可動部材54の配設側において後方
に延出する作動アーム36が配設され、該アーム36の
自由端に形成した係合部36aが、送り台26の移動に
伴って前記可動部材54のコロ58に係合および離間す
るようになっている。すなわち、作動アーム36の係合
部36aは、送り台26が原点位置に臨んでいる状態で
は、図3に示す如く、基本姿勢で待機位置に臨んでいる
可動部材54のコロ58より後方に離間して臨んでい
る。そして、送り台24が原点位置から縫製開始位置に
移動する過程で、係合部36aがコロ58に後方側から
係合し、図4に示す如く、可動部材54を反時計方向に
回動させるよう構成される。なお、係合部36aがコロ
58から離間すると、前記引張りばね56の弾力作用下
に可動部材54が時計方向に回動して前記基本姿勢に復
帰するようになっている。また、送り台24が縫製位置
から原点位置に復帰移動する過程では、係合部36aが
コロ58に前方側から係合し、図6に示す如く、可動部
材54を芯糸取りレバー50と一体的に時計方向に回動
させるよう構成される。そしてこのときに、芯糸取りレ
バー50の案内部52が、前記固定案内部材40と固定
案内部44とを結ぶ芯糸34の糸経路と交差する方向に
移動し、これにより糸供給源から所要量の芯糸34が引
出されるようになっている。なお、送り台24が原点位
置に到達したときには、作動アーム36の係合部36a
はコロ58から離間するので、可動部材54と芯糸取り
レバー50とは基本姿勢のままねじりバネの作用により
待機位置に戻り、所要量の芯糸34が緩んだ状態で蓄え
られるよう構成される(図7参照)。
【0015】
【実施例の作用】次に、実施例に係る芯糸繰出し装置の
作用につき説明する。原点位置に臨む送り台24におい
ては、前記作動アーム36の係合部36aは、図2およ
び図3に示す如く、待機位置に臨む可動部材54のコロ
58から離間した後方に臨んでいる。従って、固定案内
部材40の通孔40aおよび芯糸取りレバー50の通孔
52aおよび支持板42の通孔44aに挿通されている
芯糸34は、張った状態で筒状案内具46に案内されて
いる。
【0016】前記送り台24に加工布26をセットし、
前記カッター装置32を作動すると、該加工布26に
は、丸孔部と直線部とからなる鳩目穴が切り込み形成さ
れる。次いでミシンのスタートスイッチを操作すると、
送り台26は原点位置から縫成開始位置まで前進移動す
る。このとき、送り台24に配設した作動アーム36の
係合部36aは、図4に示す如く、前記可動部材54の
コロ58に後方から係合し、これにより可動部材54は
反時計方向に回動する。前述した如く、芯糸取りレバー
50に対して可動部材54は、その反時計方向への回動
は単独で行ない得るようになっているので、芯糸取りレ
バー50が待機位置に待機したまま可動部材54のみが
反時計方向に回動される。従って、固定案内部材40と
固定案内部44との間に臨む芯糸34は張った状態に保
持される。なお、作動アーム36の係合部36aがコロ
58から離間すると、可動部材54は前記引張りばね5
6の付勢作用下に時計方向に回動し、規制片54aが芯
糸取りレバー50の第2延出部50cに係合する基準姿
勢に戻る(図5参照)。
【0017】前記送り台24が鳩目穴の形状に沿って移
動しつつかがり縫いがなされ、かがり縫いが完了する
と、該送り台24は前記原点位置に向けて復帰移動す
る。このとき、送り台24に配設した作動アーム36の
係合部36aが、図6に示す如く、前記可動部材54の
コロ58に前方側から係合し、該可動部材54は時計方
向に回動する。可動部材54の時計方向への回動によ
り、これと一体的に芯糸取りレバー50も時計方向に回
動し、固定案内部材40と固定案内部44との間に臨む
芯糸34は、アーム50bの案内部52を介して上側に
引張られ、これにより糸供給源から対応する量の芯糸3
4が引出される。そして送り台24が原点位置に到達す
ると、作動アーム36の係合部36aからコロ58が離
間し、芯糸取りレバー50および可動部材54はねじり
バネの作用により反時計方向に回動して待機位置に戻
る。これにより、図7に示す如く、固定案内部材40と
固定案内部44との間には、所要量の芯糸34が緩んだ
状態で蓄えられることとなる。
【0018】次いで、前記切断装置37の可動メスが固
定メスに向けて移動する過程で下糸と芯糸34とを捕捉
して固定メスの配設位置まで引張ると、前記固定案内部
材40と固定案内部44との間に蓄えられている芯糸3
4が切断部に繰出される。すなわち、縫目側からは芯糸
34が引張られないので、縫目が変形するのを防止する
ことができ、常に美麗な縫目を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る鳩
目穴かがりミシンの芯糸繰出し装置によれば、芯糸を切
断する直前に糸供給源から予め所要量の芯糸を引出して
おき、この芯糸を切断部に繰出すことができるので、芯
糸の切断に際して縫目側から芯糸が引張られるのを防止
し得る。従って、縫目が変形することはなく、高品質で
美麗な縫目を得ることができる。また、送り台に配設し
た作動部材により芯糸の引出しを行なうので、別途駆動
機構等を設ける必要はなく、コストを低廉に抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る芯糸繰出し装置の要部を示す概略
斜視図である。
【図2】芯糸繰出し装置が実施される鳩目穴かがりミシ
ンの概略構成を示す全体側面図である。
【図3】実施例に係る芯糸繰出し装置において、送り台
が原点位置から縫製開始位置に向けて移動する直前の状
態を示す説明図である。
【図4】実施例に係る芯糸繰出し装置において、送り台
が原点位置から縫製開始位置に移動することにより可動
部材のみを反時計方向に回動させる状態を示す説明図で
ある。
【図5】実施例に係る芯糸繰出し装置において、送り台
が縫製位置から原点位置に移動する直前の状態を示す説
明図である。
【図6】実施例に係る芯糸繰出し装置において、送り台
が縫製位置から原点位置に移動することにより、芯糸取
りレバーと可動部材とが時計方向に回動されて糸供給源
から芯糸を引出す状態を示す説明図である。
【図7】実施例に係る芯糸繰出し装置において、送り台
が原点位置に達することにより、芯糸取りレバーと可動
部材とが待機位置に復帰して所要量の芯糸が緩んだ状態
で蓄えられる状態を示す説明図である。
【符号の説明】
12 ベッド部 14 アーム部 18 縫針 20 針棒 22 ルーパー 24 送り台 26 加工布 32 カッター装置 34 芯糸 36 作動アーム 37 切断装置 40 固定案内部材 44 固定案内部 50 芯糸取りレバー 52 案内部 54 可動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−26438(JP,A) 特公 昭26−4886(JP,B1) 特公 昭47−27462(JP,B1) 米国特許1877159(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 1/00 - 97/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部に縫針(18)を備え、アーム部(14)
    に上下動可能に設けた針棒(20)と、この針棒(20)を上下
    に駆動する針棒上下駆動機構と、ベッド部(12)の上面に
    設けられ、加工布(26)がセットされる送り台(24)と、前
    記加工布(26)の鳩目穴形状に合わせて、この送り台(24)
    に送り動作を与える送り機構と、前記ベッド部(12)に設
    けられ、前記縫針(18)と協働して前記加工布(26)に縫目
    を形成するルーパー(22)と、前記ルーパー(22)に近接し
    て設けられ、糸供給源から引出した芯糸(34)を前記縫目
    に縫込ませるよう導出させる芯糸案内機構と、前記送り
    台(24)に設けられ、前記鳩目穴形状に沿って形成された
    縫目の終端と芯糸案内機構との間に臨む芯糸(34)を切断
    する切断装置(37)と、前記ベッド部(12)に設けられ、前
    記加工布(26)に所要のタイミングで鳩目穴を切り込むカ
    ッター装置(32)と、前記芯糸(34)の糸供給源から芯糸案
    内機構に至る糸供給経路に配設され、該芯糸(34)を糸供
    給源から引出し可能な芯糸引出し手段(50,54)と、前記
    送り台(24)に配設され、該送り台(24)が原点位置に復帰
    する際に前記芯糸引出し手段(50,54)を芯糸引出し方向
    に作動させる作動部材(36)とからなり、前記送り機構に
    より送り台(24)を原点位置から縫製開始位置に移動させ
    ると共に、鳩目穴形状に合わせて移動して加工布(26)に
    縫目を形成した後、該送り台(24)を再び原点位置に復帰
    させ、このときに前記切断装置(37)により芯糸(34)を切
    断し、該切断装置(37)による芯糸(34)の切断に際し、前
    記芯糸引出し手段(50,54)により糸供給源から予め引出
    した芯糸(34)を切断部に繰出し可能に構成した鳩目穴か
    がりミシンにおいて、前記芯糸引出し手段は、 前記アーム部(14)に回動自在に枢支され、糸供給源から
    芯糸案内機構に至る糸供給経路に臨む芯糸(34)に係合可
    能な芯糸取りレバー(50)と、 前記アーム部(14)に回動自在に枢支され、前記芯糸取り
    レバー(50)に対して係脱自在で、前記送り台(24)が移動
    する際に作動部材(36)が係合して所要方向に回動される
    可動部材(54)とからなり、 前記原点位置から縫製開始位置に移動する送り台(24)の
    作動部材(36)が可動部材(54)に係合した際には、該可動
    部材(54)は芯糸取りレバー(50)に対して単独で 回動し、
    原点位置に復帰する送り台(24)の作動部材(36)が可動部
    材(54)に係合した際には、該可動部材(54)は芯糸取りレ
    バー(50)と係合して一体的に回動するよう 構成したこと
    を特徴とする目穴かがりミシンの芯糸繰出し装置。
  2. 【請求項2】 前記アーム部(14)に、所定間隔離間して
    芯糸(34)を案内する案内手段(40,44)が配設され、前記
    芯糸取りレバー(50)の案内部(52)は、両案内手段(40,4
    4)の間に臨む芯糸(34)に係合可能に臨み、前記可動部材
    (54)と芯糸取りレバー(50)とが一体的に回動した際に、
    案内部(52)が芯糸(34)と係合しつつ両案内手段(40,44)
    を結ぶ糸経路と交差する方向に移動するよう構成した請
    求項記載の鳩目穴かがりミシンの芯糸繰出し装置。
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