JP3445188B2 - 行動判定装置、ケアシステム、ケア住宅およびプログラム記録媒体 - Google Patents

行動判定装置、ケアシステム、ケア住宅およびプログラム記録媒体

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JP3445188B2
JP3445188B2 JP22310099A JP22310099A JP3445188B2 JP 3445188 B2 JP3445188 B2 JP 3445188B2 JP 22310099 A JP22310099 A JP 22310099A JP 22310099 A JP22310099 A JP 22310099A JP 3445188 B2 JP3445188 B2 JP 3445188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の対象者の行
動に関するパターンと、その対象者の実際の行動とが実
質上一致しているか否かを判定する行動判定装置と、所
定の機器の動作のパターンと、その機器の実際の動作と
が実質上一致しているか否かを判定する行動判定装置
と、所定の対象者の行動を正確に特定し、その対象者に
対してケアを行うケアシステムと、そのケアシステムを
備えたケア住宅と、プログラム記録媒体とに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の行動判定装置として、例えば独居
老人の行動を判定する装置がある。具体的には、独居老
人が居住している住宅で使用されているジャーポットの
使用ボタンが押された回数や頻度を1か月間など所定の
期間検出し続け、1日の平均の使用状況を、ジャーポッ
トの動作のパターンとしてあらかじめ記録しておき、そ
の記録後の独居老人のジャーポットの使用、いいかえる
とジャーポットの動作を検出し、その検出したジャーポ
ットの動作と記録したパターンとを比較して、ジャーポ
ットの動作がパターンと実質上一致しているか否かを判
定する装置がある。その装置は、判定結果に基づいて独
居老人の行動を判定し、例えばパターンではジャーポッ
トが使用される時間に実際には使用されなかった場合、
独居老人が病気ではないかという警告を、行動判定装置
と接続している管理センターに通報する。また、別の従
来の行動判定装置として、上述したジャーポットの動作
とパターンとを比較するように、水道メータに取り付け
られたセンサによって検出された水道水の使用状況とパ
ターンとを比較して、使用状況がパターンと実質上一致
しているか否かを判定することによって、独居老人の行
動を判定する装置もある。
【0003】また、ジャーポットなどの機器の動作とパ
ターンとを比較して、機器の動作がパターンと実質上一
致しているか否かを判定する装置と同様ではあるが、機
器の動作を検出するのではなく、人の行動を直接検出し
て、その人の行動があらかじめ記録されているパターン
と実質上一致しているか否かを判定する行動判定装置も
存在する。人の行動を直接検出する手段としては、例え
ば住宅内の居住者がよく通る部屋や廊下の天井部分に設
置され、人が生活していることなどを検出する焦電型赤
外線センサなどを用いた人センサがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の行動判
定装置は、実際の機器の動作と記録しているパターンと
が所定の時間範囲内で、また所定の動作範囲内で一致し
ていない場合に警告を発し、また、実際の対象者の行動
と記録しているパターンとが所定の時間範囲内で、また
所定の行動範囲内で一致していない場合に警告を発す
る。したがって、例えば対象者の病院への通院時間が変
わり、記録されているパターンでは対象者は寝室に寝て
いることになっている時間に、対象者がキッチンで調理
をしている場合にも、対象者の行動や機器の動作が記録
されているパターンと異なるので、対象者は警告され
る。
【0005】対象者は、警告されると、例えば警告音を
止めることはできるが、警告されたことに対しての応答
をすることができなかった。具体的には、警告の後に、
その警告の対象となった行動や動作を、新たなパターン
として行動判定装置に追加記録させたり、すでに記録さ
れているパターンと入れ替えて記録させることはできな
かった。
【0006】本発明は、上述した課題を考慮し、あらか
じめ記録しているパターンと、対象者の行動または機器
の動作とが実質上一致していない場合にその旨の情報を
通報し、その通報に対する応答を入力する行動判定装置
を提供することを目的とするものである。
【0007】また、本発明は、通報に対する対象者の応
答に基づいて、パターンと実質上一致していない対象者
の行動または機器の動作を、新たなパターンとして追加
記録する、または記録しているパターンの全部または一
部と変更して記録する行動判定装置を提供することを目
的とするものである。
【0008】さらに、本発明は、対象者の行動を正確に
特定してその対象者の正確な行動を通報し、その通報に
対する対象者の応答を入力し、その応答に基づいて、対
象者に対してケアを行うケアシステムを提供することを
目的とするものである。また、本発明は、そのケアシス
テムを備えたケア住宅を提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、所定の
対象者の行動を検出する検出手段と、前記対象者の行動
に関するパターンを1個または複数個記録している記録
手段と、前記検出手段が検出した前記対象者の行動と、
前記記録手段が記録しているパターンとを比較し、前記
対象者の行動が前記パターンのいずれかと実質上一致し
ているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が判
定した結果が否である場合、その旨の情報を通報する通
報手段と、前記通報手段が通報した情報に対しての、前
記対象者の応答を入力する入力手段と、前記検出手段が
検出した前記対象者の行動を記録する第2記録手段と、
前記入力手段が入力した前記対象者の応答に基づいて、
前記第2記録手段が記録した前記対象者の行動を、新た
なパターンとして前記記録手段に追加記録させる、また
は前記記録手段が記録しているパターンの全部または一
部を、前記新たなパターンに変更して前記記録手段に記
録させる学習手段とを備えたことを特徴とする行動判定
装置である。
【0010】第2の本発明は、所定の機器の動作を検出
する検出手段と、前記機器の動作のパターンを1個また
は複数個記録している記録手段と、前記検出手段が検出
した前記機器の動作と、前記記録手段が記録しているパ
ターンとを比較し、前記機器の動作が前記パターンのい
ずれかと実質上一致しているか否かを判定する判定手段
と、前記判定手段が判定した結果が否である場合、その
旨の情報を通報する通報手段と、前記通報手段が通報し
た情報に対しての、所定の対象者の応答を入力する入力
手段と、前記検出手段が検出した前記機器の動作を記録
する第2記録手段と、前記入力手段が入力した前記対象
者の応答に基づいて、前記第2記録手段が記録した前記
機器の動作を、新たなパターンとして前記記録手段に追
加記録させる、または前記記録手段が記録しているパタ
ーンの全部または一部を、前記新たなパターンに変更し
て前記記録手段に記録させる学習手段とを備えたことを
特徴とする行動判定装置である。
【0011】第3の本発明は、所定の対象者の行動を検
出する第1検出手段と、所定の機器の動作を検出する第
2検出手段と、前記第1検出手段によって検出された前
記対象者の行動と、前記第2検出手段によって検出され
た前記機器の動作とに基づいて、前記対象者の行動を正
確に特定する特定手段と、前記対象者の行動と前記機器
の動作とに少なくとも基づいた、前記対象者の行動に関
する正確なパターンを、1個または複数個記録している
記録手段と、前記特定手段が特定した前記対象者の正確
な行動と、前記記録手段が記録しているパターンとを比
較し、前記対象者の正確な行動が前記パターンのいずれ
かと実質上一致しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が判定した結果が否である場合、その旨の
情報を通報する通報手段と、前記通報手段が通報した情
報に対しての、前記対象者の応答を入力する入力手段
と、前記特定手段が特定した前記対象者の正確な行動を
記録する第2記録手段と、前記入力手段が入力した前記
対象者の応答に基づいて、前記第2記録手段が記録した
前記対象者の正確な行動を、新たなパターンとして前記
記録手段に追加記録させる、または記録手段が記録して
いるパターンの全部または一部を、前記新たなパターン
に変更して前記記録手段に記録させる学習手段とを備え
ことを特徴とする行動判定装置である。
【0012】第4の本発明は、所定の対象者の行動を検
出する第1検出手段と、所定の機器の動作を検出する第
2検出手段と、前記第1検出手段によって検出された前
記対象者の行動と、前記第2検出手段によって検出され
た前記機器の動作とに基づいて、前記対象者の行動を正
確に特定する特定手段と、前記特定手段が特定した前記
対象者の正確な行動を通報する通報手段と、前記通報手
段が通報した情報に対しての、前記対象者の応答を入力
する入力手段と、前記対象者のケアに関する情報が設定
されており、前記入力手段が入力した前記対象者の応答
に基づいて、前記設定されている情報を選択して提供す
る情報提供手段と、前記対象者の生理状態および/また
は前記対象者の心理状態を検出する第3検出手段を備
え、前記特定手段は、前記第3検出手段が検出した、前
記対象者の生理状態および/または前記対象者の心理状
態をも利用して、前記対象者の正確な行動を特定する
とを特徴とするケアシステムである。
【0013】第5の本発明は、所定の対象者の行動を検
出する第1検出手段と、所定の機器の動作を検出する第
2検出手段と、前記第1検出手段によって検出された前
記対象者の行動と、前記第2検出手段によって検出され
た前記機器の動作とに基づいて、前記対象者の行動を正
確に特定する特定手段と、前記特定手段が特定した前記
対象者の正確な行動を通報する通報手段と、前記通報手
段が通報した情報に対しての、前記対象者の応答を入力
する入力手段と、前記入力手段が入力した前記対象者の
応答に基づいて、所定の機器の動作を制御する制御手段
と、前記対象者の生理状態および/または前記対象者の
心理状態を検出する第3検出手段を備え、前記特定手段
は、前記第3検出手段が検出した、前記対象者の生理状
態および/または前記対象者の心理状態をも利用して、
前記対象者の正確な行動を特定することを特徴とするケ
アシステムである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0015】(実施の形態1)先ず、本発明の実施の形
態1の行動判定装置の構成を、図1および2を用いて述
べる。
【0016】図1は、本発明の実施の形態1の行動判定
装置を構成する各構成手段が住宅の各場所等に配置され
た場合の、各構成手段の配置場所を説明するための図で
ある。図2は、本発明の実施の形態1の行動判定装置の
ブロック図である。
【0017】図1に示すように、本発明の実施の形態1
の行動判定装置は、CCDカメラ1aおよび1bと、赤
外線センサ2と、在床センサ3と、空質センサ4と、ト
イレセンサ5と、窓開閉検出手段6および7と、テレビ
電源ON/OFF検出手段8と、冷蔵庫扉開閉検出手段
9と、管理手段10と、PIT11と、送受信手段12
と、スピーカ13から構成される。
【0018】CCDカメラ1aは、住宅の1階のキッチ
ン14の天井に設置され、キッチン14の空間の様子を
撮影する手段であり、CCDカメラ1bは、1階のリビ
ングルーム15の天井に設置され、リビングルーム15
の空間の様子を撮影する手段である。赤外線センサ2
は、キッチン14とリビングルーム15とを区切ってい
る扉の位置の天井に設置され、キッチン14とリビング
ルーム15の一方から他方への人の移動を検出する手段
である。在床センサ3は、2階の寝室16に配置されて
いるベッド17の支柱と、そのベッド17が配置されて
いる床との間に設置され、ベッド17にかかる荷重を検
出することにより、人がベッド17に居るか否かを検出
する手段である。空質センサ4は、キッチン14の天井
に設置され、室内の湿度、揮発性有機物質やCO2濃度
を測定する手段であり、トイレセンサ5は、トイレ18
の天井に設置され、赤外線距離センサを用いてトイレ1
8に入った人の大まかな位置と時間を測定する手段であ
る。
【0019】窓開閉検出手段6は、寝室16に設けられ
ている窓19に配置され、窓19が開いているか閉じて
いるかを検出する手段である。同様に、窓開閉検出手段
7は、リビングルーム15に設けられている窓20の開
閉を検出する手段である。テレビ電源ON/OFF検出
手段8は、リビングルーム15に配置されているテレビ
21の電源がONであるのかOFFであるのかというこ
とを検出する手段であって、ONである場合の電流量が
OFFである場合の電流量より大きいことを利用した
り、テレビ21がリモコンスイッチの信号をキャッチし
たか否かを検出するなどして、テレビ21の電源のON
/OFFを検出する手段である。冷蔵庫扉開閉検出手段
9は、キッチン14に配置されている冷蔵庫22に設け
られ、扉が開いているか閉じているかを検出する手段で
ある。
【0020】管理手段10は、リビングルーム15の壁
内に設けられ、図2に示すように、第1記録手段23
と、判定手段24と、出力手段25と、入力手段26
と、第2記録手段27と、学習手段28から構成され
る。
【0021】第1記録手段23は、図1の住宅の居住者
の行動のパターンと、住宅内に設置されている機器の動
作のパターンとを記録している手段である。判定手段2
4は、居住者の実際の行動と、第1記録手段23に記録
されている行動のパターンとを比較し、居住者の行動が
行動のパターンと実質上一致しているか否かを判定する
手段である。また、判定手段24は、機器の実際の動作
と、第1記録手段23に記録されている機器の動作のパ
ターンとを比較し、機器の動作が動作のパターンと実質
上一致しているか否かを判定する手段でもある。
【0022】なお、本実施の形態では、居住者の実際の
行動は、CCDカメラ1aおよび1b、赤外線センサ
2、在床センサ3、空質センサ4、トイレセンサ5、お
よびPIT11によって検出され、また、送受信手段1
2が受信した情報も居住者の行動の検出に利用される。
また、本実施の形態における機器の実際の動作とは、寝
室16やリビングルーム15に設けられている窓19、
20の開閉動作、リビングルーム15に配置されている
テレビ21の電源のON/OFF動作、および、キッチ
ン14に配置されている冷蔵庫22の扉の開閉動作の各
動作を意味し、それら各動作は、窓開閉検出手段6、窓
開閉検出手段7、テレビ電源ON/OFF検出手段8、
または冷蔵庫扉開閉検出手段9によって検出される。
【0023】出力手段25は、判定手段24によって判
定された判定結果が否である場合に、警告を出力する手
段である。入力手段26は、出力手段25が出力した警
告に対しての、居住者の応答を入力する手段である。第
2記録手段27は、CCDカメラ1aおよび1b、赤外
線センサ2、在床センサ3、空質センサ4、トイレセン
サ5、PIT11、および送受信手段12によって検出
された居住者の行動を一時的に記録する手段である。ま
た、第2記録手段27は、窓開閉検出手段6、窓開閉検
出手段7、テレビ電源ON/OFF検出手段8、および
冷蔵庫扉開閉検出手段9によって検出された、窓19、
20の開閉動作、テレビ21の電源のON/OFF動
作、および、冷蔵庫22の扉の開閉動作の各動作を、一
時的に記録する手段でもある。学習手段28は、入力手
段26が入力した居住者の応答が、第2記録手段27に
一時的に記録された居住者の行動または機器の動作を、
新たなパターンとして第1記録手段23に追加記録させ
る指示である場合、または、第1記録手段23に記録さ
れているパターンの全部または一部を、上述した新たな
パターンの一部と変更させる指示である場合、それらの
指示に基づいて、第1記録手段23の動作および第2記
録手段27の動作を制御する手段である。
【0024】PIT11は、図1の居住者に携帯され、
電波で情報を送受信することができるパーソナル情報端
末であって、送受信手段12からの電波による所定の指
示を受信した場合、携帯されている居住者に固有であ
り、かつその居住者を識別するための識別番号を微弱な
電波で発信する手段が内蔵されている。また、PIT1
1は、管理手段10の出力手段25が出力した電波によ
る警告を受信し、その警告に基づいた音声、振動および
光を発し、警告を携帯者に通報する手段も内蔵されてい
る。また、PIT11は、警告が発せられた場合、その
警告に対しての携帯者の応答を入力し、その応答を電波
で送信する手段でもある。
【0025】また、PIT11は、ジャイロセンサ、加
速度センサおよび角度センサを有しており、立位、座
位、横臥位等の携帯者の姿勢を検出する手段でもある。
また、PIT11は、移動状態および活動量を検出する
機能も有している。さらに、PIT11には、携帯者の
心拍や体温等の生理状態を検出することができる機能も
内蔵されている。なお、PIT11が行う情報の送受信
は、PHSシステムの通信形態によって、もしくは数百
MHzの周波数帯域を用いた特定小電力の通信形態によ
って、行われるものとする。また、図2では、PIT1
1を2個表示しているが、2個のPIT11は同一のも
のであって、PIT11の機能が複数あるので、説明の
便宜上PIT11を2個表示した。
【0026】送受信手段12は、キッチン14とリビン
グルーム15とを区切っている扉の位置の天井に、赤外
線センサ2と接するように配置され、電波で情報を送受
信することができる手段であって、また、赤外線センサ
2から、人の移動を検出したという旨の情報を入力した
場合、その移動した人を識別する手段でもある。
【0027】スピーカ13は、管理手段10の出力手段
25が出力した警告に基づいて、警告音を発する手段で
ある。
【0028】なお、実施の形態1では、請求項1の本発
明の行動判定装置の検出手段の一例として、CCDカメ
ラ1aおよび1b、赤外線センサ2、在床センサ3、空
質センサ4、トイレセンサ5、PIT11、および送受
信手段12を用いる。また、請求項2の本発明の行動判
定装置の検出手段の一例として、窓開閉検出手段6およ
び7、テレビ電源ON/OFF検出手段8、および冷蔵
庫扉開閉検出手段9を用いる。
【0029】また、実施の形態1では、請求項1および
請求項2の本発明の行動判定装置の、記録手段の一例と
して管理手段10のなかの第1記録手段23を、判定手
段の一例として管理手段10のなかの判定手段24を、
それぞれ用いる。また、請求項1および請求項2の本発
明の行動判定装置の通報手段の一例として、管理手段1
0のなかの出力手段25、PIT11およびスピーカ1
3を用いる。また、請求項1および請求項2の本発明の
行動判定装置の入力手段の一例として、入力手段26を
用いる。
【0030】また、実施の形態1では、請求項3の本発
明の行動判定装置の、第2記録手段の一例として第2記
録手段27を、学習手段の一例として学習手段28を、
それぞれ用いる。
【0031】また、請求項9の本発明の行動判定装置
の、第1送受信手段の一例として送受信手段12を用
い、第2送受信手段はPIT11に備えられているもの
とする。
【0032】次に、本発明の実施の形態1の行動判定装
置の動作を説明する。
【0033】先ず、居住者は、CCDカメラ1aおよび
1b、赤外線センサ2、在床センサ3、空質センサ4、
トイレセンサ5、PIT11、および送受信手段12に
よって検出された、対象となる居住者の行動を、管理手
段10の第1記録手段23に記録させる。また同様に、
居住者は、行動を第1記録手段23に記録させたとき
の、窓開閉検出手段6および7、テレビ電源ON/OF
F検出手段8、および冷蔵庫扉開閉検出手段9によって
検出された、窓19、20の開閉動作、テレビ21の電
源のON/OFF動作、および冷蔵庫22の扉の開閉動
作の各動作を、第1記録手段23に記録させる。
【0034】ここで、以下の説明の便宜上、上述した対
象となる居住者の行動と、窓19、20の開閉動作、テ
レビ21の電源のON/OFF動作、および冷蔵庫22
の扉の開閉動作の各動作との第1記録手段23への記録
は、1998年の1年間続けて行われたものとする。そ
して、第1記録手段23に記録された、居住者の行動
は、各月毎に平均化され、対象となっている居住者の行
動のパターンとして第1記録手段23にあらためて記録
されたものとする。同様に、窓19、20の開閉動作、
テレビ21の電源のON/OFF動作、および冷蔵庫2
2の扉の開閉動作の各動作は、各月毎に平均化され、機
器の動作のパターンとして第1記録手段23にあらため
て記録されたものとする。
【0035】したがって、本実施の形態では、第1記録
手段23は、1998年の各月の、平均化された、対象
となっている居住者の行動のパターンと、機器の動作の
パターンとを記録していることになる。ここで、第1記
録手段23に記録されている1998年の7月の行動の
パターンを第1パターンとし、機器の動作のパターンを
第2パターンとし、図3に、第1パターンのうちの午前
8時から午後3時までの部分を、図4に、第2パターン
のうちの午前8時から午後3時までの部分を、それぞれ
示す。
【0036】先ず、第1パターンの一部について説明す
る。図3に示すように、第1パターンとして、午前8時
から9時30分までは、CCDカメラ1aが撮影したキ
ッチン14の映像のなかに居住者の姿が含まれており、
かつ、空質センサ4が測定したキッチン14におけるC
2濃度が所定の域値を超えていたことによって、居住
者がキッチン14にいたことが検出され、それが第1記
録手段23に記録されている。なお、キッチン14に人
が存在すると、キッチン14におけるCO2濃度が上昇
するので、空質センサ4は、キッチン14におけるCO
2濃度を測定することによって、キッチン14に人がい
るか否かを検出することが可能となる。また、キッチン
14において人が調理すると、湿度とCO2濃度と揮発
性有機成分濃度が増加するので、空質センサ4は、キッ
チン14における湿度、CO2濃度および揮発性有機成
分濃度の全部または一部を測定することによってもキッ
チン14に人がいるか否かを検出することが可能とな
る。
【0037】そして、午前9時30分に、赤外線センサ
2が人の移動を検出し、かつCCDカメラ1aが撮影し
たキッチン14の映像から居住者の姿がなくなり、ま
た、空質センサ4が測定したキッチン14におけるCO
2濃度が所定のしきい値を下回ったことによって、さら
にCCDカメラ1bが撮影したリビングルーム15の映
像のなかに居住者の姿が含まれていることによって、居
住者がキッチン14を出てリビングルーム15に入った
ことが検出され、それが第1記録手段23に記録されて
いる。その後、9時30分から11時までは、CCDカ
メラ1bが撮影したリビングルーム15の映像のなかに
居住者の姿が含まれ続けていたので、居住者がリビング
ルーム15にいたことが検出され、それが第1記録手段
23に記録されている。
【0038】そして、午前11時に、赤外線センサ2が
再び人の移動を検出し、かつ、CCDカメラ1aが撮影
したキッチン14の映像のなかに居住者の姿が含まれて
おり、さらに、空質センサ4が測定したキッチン14に
おける湿度、CO2濃度、および揮発性有機成分濃度が
所定のしきい値を超えていたことによって、居住者がキ
ッチン14にいたことが検出され、それが第1記録手段
23に記録されている。
【0039】そして、午後12時に、赤外線センサ2が
再度赤外線を検出したこと等によって、居住者がキッチ
ン14を出てリビングルーム15に入ったことが第1記
録手段23に記録されている。その後、午後2時から3
時までは、在床センサ3がベッド17にかかる荷重を検
出することによって、居住者がベッド17に在床してい
たことが検出され、そのことが第1記録手段23に記録
されている。
【0040】なお、上述したように、第1パターンは、
1998年の7月の平均化された行動のパターンであ
る。
【0041】また、居住者がキッチン14からリビング
ルーム15へ、またはリビングルーム15からキッチン
14へ移動するさい、赤外線センサ2は人の移動を検出
するが、その場合、赤外線センサ2は人の移動を検出し
たという旨の情報を送受信手段12に出力する。そうす
ると、送受信手段12は、限定された空間に対して指向
性の高い電波で、PIT11に対して、PIT11が携
帯されている人を識別するための識別番号を発信させる
ための指示を、送信する。指示を受けたPIT11は、
携帯されている居住者を識別するための識別番号を電波
で発信し、送受信手段12は、PIT11からの識別番
号に基づいて、赤外線センサ2が検出した赤外線を発し
た人を識別する。その識別によって、キッチン14から
リビングルーム15へ、またはリビングルーム15から
キッチン14へ移動した居住者が誰であるのかが特定さ
れる。
【0042】このような特定方法は、複数の人が一軒の
住宅に住んでいる場合、隣り合う部屋の一方から他方へ
移動した人が誰であるのかを特定する場合に、また隣り
合う部屋と廊下の一方から他方へ移動した人が誰である
のかを特定する場合に、用いることができる。なお、隣
り合う部屋と廊下の一方から他方へ移動した人が誰であ
るのかを特定するためには、例えば、部屋と廊下との隣
接部の天井等に、上述した送受信手段12のような、P
IT11からの識別番号に基づいて、部屋と廊下の一方
から他方へ移動した人が誰であるのかを識別することが
できる手段を設置しておく必要がある。
【0043】次に、第2パターンの一部について説明す
る。図4に示すように、窓開閉検出手段6が、午前8時
から午後3時まで、窓19が閉じていたことを検出し、
窓開閉検出手段7が、午前9時30分から10時まで
と、午後1時30分から2時までとに、窓20が開いて
おり、それ以外の時間帯については、窓20が閉じてい
たことを検出し、それらが第2パターンの一部として第
1記録手段23に記録されている。
【0044】また、テレビ電源ON/OFF検出手段8
が、午前9時30分から11時までと、午後12時から
1時30分までとは、テレビ21の電源がONであり、
それ以外の時間帯については、テレビ21の電源がOF
Fであることを検出し、それらも第1記録手段23に記
録されている。さらに、冷蔵庫扉開閉検出手段9が、午
前8時から8時10分までの間と、午前11時から11
時10分までの間とに、冷蔵庫22の扉が断続的に開閉
を繰り返していたことを検出し、それ以外の時間帯につ
いては、扉が閉じていたことを検出し、それらが第2パ
ターンの一部として第1記録手段23に記録されてい
る。
【0045】なお、上述したように、第2パターンは、
1998年の7月の平均化された機器の動作のパターン
である。
【0046】次に、第1記録手段23に第1パターンお
よび第2パターンが記録された後の、本発明の実施の形
態1の行動判定装置の動作を、図5のフローチャートを
用いて述べる。説明の便宜上、1999年7月22日の
実施の形態1の行動判定装置の動作を述べる。
【0047】その7月22日の、居住者の行動は、CC
Dカメラ1a、CCDカメラ1b、赤外線センサ2、在
床センサ3、空質センサ4、トイレセンサ5、およびP
IT11によって検出され、各検出データは、図2に示
した判定手段24に入力される(ステップ1)。また、
送受信手段12によって識別された、PIT11を携帯
している人の情報も判定手段24に入力される(ステッ
プ1)。
【0048】また、7月22日の、窓19、20の開閉
動作、テレビ21の電源のON/OFF動作、および冷
蔵庫22の扉の開閉動作は、窓開閉検出手段6および
7、テレビ電源ON/OFF検出手段8、および冷蔵庫
扉開閉検出手段9それぞれによって検出され、各検出デ
ータは判定手段24に入力される(ステップ2)。
【0049】なお、判定手段24に入力された各データ
は、第2記録手段27にも入力されて記録され一時的蓄
積される。
【0050】次に、判定手段24は、第1記録手段23
に記録されている第1パターンおよび第2パターンも入
力し(ステップ3、4)、居住者の行動が第1パターン
と所定の時間内で、また所定の行動範囲内で一致してい
るか否かを判定する(ステップ5)。同様に、判定手段
24は、機器の動作が第2パターンと所定の時間内で、
また所定の動作範囲内で一致しているか否かを判定する
(ステップ6)。そして、判定手段24によって判定さ
れた判定結果が、居住者の行動が第1パターンと所定の
時間内で、もしくは所定の行動範囲内で一致していない
場合に、または機器の動作が第2パターンと所定の時間
内で、もしくは所定の動作範囲内で一致していない場合
に、出力手段25は、警告を出力する(ステップ7)。
なお、出力手段25が警告を出力した後の実施の形態1
の行動判定装置の動作については、次に述べる具体例と
ともに説明する。
【0051】具体例をあげて説明すると、居住者が7月
22日から1週間に1度同じ曜日に病院に通院すること
になり、その通院のため午前9時に外出することになっ
たものとする。そこで、居住者は、午前8時にキッチン
14に入り食事の準備し、8時30分に朝食を終えてリ
ビングルーム15に入ったものとする。また、居住者
は、午前8時から8時10分まで冷蔵庫22を断続的に
開閉したものとする。このとき、午前8時から9時まで
の機器の動作に着目すると、冷蔵庫扉開閉検出手段9に
よって検出された実際の機器の動作は、第1記録手段2
3に記録されている第2パターンと一致しているので、
判定手段24は、機器の動作が第2パターンと一致して
いると判定する。したがって、出力手段25は警告を出
力しない。
【0052】他方、同じ午前8時から9時までの居住者
の行動に着目すると、実際の居住者の行動は、第1記録
手段23に記録されている第1パターンと一致していな
いので、判定手段24は、CCDカメラ1a等によって
検出された実際の居住者の行動が第1パターンと一致し
ていないと判定する。したがって、出力手段25は警告
をPIT11およびスピーカ13に出力する。なお、出
力手段25は、PIT11へは電波によって警告を送信
するものとする。そうすると、PIT11は、電波によ
る警告を受信し、その警告に基づいた音声、振動および
光を発し、警告を居住者に通報する。また、スピーカ1
3は警告音を発する。このように警告されると、居住者
はその警告を止める。
【0053】さらに、居住者が7月22日から1週間に
1度同じ曜日の同じ時間に病院に通院することになり、
その通院する日の行動が第1パターンと異なり、また居
住者の行動にともなって動作する機器の動作も第2パタ
ーンと異なるので、居住者は、7月22日の居住者の行
動と機器の動作を、新たなパターンとして第1記録手段
23に記録させたいと考えたとする。その場合、居住者
は、PIT11に、7月22日の行動と機器の動作とを
新たなパターンとして第1記録手段23に追加記録させ
るための指示を入力する。PIT11は、居住者から受
け付けた指示を、電波により管理手段10の入力手段2
6に送信し、入力手段26は、PIT11から送信され
た居住者の指示を入力し(ステップ8)、学習手段28
に出力する。
【0054】ところで、上述したように、第2記録手段
27は、7月22日の居住者の行動と機器の動作とを一
時記録しているので、学習手段28は、入力手段26が
入力した居住者の指示に基づいて、第2記録手段27に
一時記録されている居住者の行動と機器の動作を、新た
なパターンの一部として第1記録手段23に追加記録さ
せる(ステップ9)。また、学習手段28は、入力手段
26が居住者の指示を入力した後の7月22日の居住者
の行動と機器の動作も、第2記録手段27に一時記録さ
せた後、新たなパターンの残部として第1記録手段23
に順次記録させる。
【0055】このように、警告に対する居住者の応答が
入力手段26に入力され、その応答に基づいて新たなパ
ターンが第1記録手段23に記録されるように制御され
るので、入力手段26が応答を入力した後の7月22日
の居住者の行動と、第1パターンとが実質上一致してい
なくても警告は発せられず、また、第1記録手段23に
新たなパターンが追加記録された後に、具体的には7月
23日以降に、居住者が7月22日の行動と実質上同じ
行動をした場合、警告は発せられない。
【0056】なお、実施の形態1では、検出された居住
者の行動と第1パターンの対応する行動とが10分以内
の時間範囲内でのみ異なる場合に、検出された居住者の
行動が、第1パターンと一致しているものとみなすこと
にする。
【0057】また、ここまでの説明では、実際の居住者
の行動が第1パターンと一致していないために警告が発
せられ、それに対する応答として、入力手段26は、電
波によってPIT11から、7月22日の行動および機
器の動作を新たなパターンとして第1記録手段23に記
録させるための指示を入力するとした。しかしながら、
入力手段26が入力する居住者の応答は、7月22日の
行動および機器の動作のうち午前8から午後1時までの
部分を、第1パターンおよび/または第2パターンの午
前8から午後1時までの部分と入れ替えて第1記録手段
23に記録させるための指示であってもよい。また、入
力手段26が入力する居住者の応答は、第1記録手段2
3に記録されている第1パターンおよび第2パターンを
削除して、7月22日の行動および機器の動作を、それ
ぞれ新たな第1パターンまたは第2パターンとして第1
記録手段23に記録させるための指示であってもよい。
いずれにしても、入力手段26が入力した応答に基づい
て、学習手段28は、第1記録手段23および第2記録
手段27の動作を制御する。
【0058】また、ここまでの説明では、実際の居住者
の行動が第1パターンと一致していないために警告が発
せられるとしたが、実際の機器の動作が第2パターンと
一致していない場合も警告が発せられる。その場合であ
っても、居住者は、その警告に対して応答し、入力手段
26はその応答を入力する。そして、その応答に基づい
て、学習手段28は、第1記録手段23および第2記録
手段27の動作を上述したように制御する。
【0059】以上説明したように、本発明の実施の形態
1の行動判定装置は、あらかじめ第1記録手段23に記
録されているパターンと、実際の対象者の行動または機
器の動作とが、実質上一致していない場合に警告を出力
し、その警告に対する対象者の応答を入力することがで
きる。また、その応答に基づいて、パターンと実質上一
致していない対象者の行動や機器の動作は、新たなパタ
ーンとして第1記録手段23に追加記録されたり、すで
に第1記録手段23に記録されているパターンの全部ま
たは一部と入れ替わって第1記録手段23に記録され
る。
【0060】なお、上述した実施の形態1では、行動判
定装置の各構成手段が、住宅の各場所等に配置された場
合について説明したが、行動判定装置の各構成手段は、
住宅の各場所等にのみ配置されるものであると限定する
ことはなく、例えば病院や養護施設等に配置されてもよ
い。その場合、出力手段25は、第1記録手段23に記
録されているパターンと、実際の対象者の行動または機
器の動作とが実質上一致していない場合に、その旨の情
報を、病院の看護士室等の管理部署に、直接または他の
機器を介して通報することもできる。そのようにする
と、看護士等の管理者は、対象者の行動をより正確に把
握することができる。
【0061】また、病院や養護施設等には対象者は多数
存在するが、各対象者に、上述したPIT11に備えら
れている第2送受信手段と同様の、携帯されている対象
者に固有であり、かつその対象者を識別するための識別
番号を電波で発信する発信手段、または上述したPIT
11を携帯させると、赤外線センサ等の人の行動を検出
する検出手段によって検出された人が誰であるのかとい
うことが特定される。なお、例えば対象者が一人暮らし
していて、行動判定装置の各構成手段がその人の住宅に
設置されている場合、対象者が一人しかいないので、P
IT11に、そのPIT11が携帯されている人を識別
させるための手段を備えさせる必要はない。またその場
合、出力手段25は、住宅外部の、公的な厚生施設等の
対象者を介護するための管理センター等に情報を出力す
ることになり、公的な厚生施設等によって、対象者の行
動が管理されることになる。
【0062】また、上述した実施の形態1では、請求項
1の本発明の行動判定装置の検出手段の一例として、C
CDカメラ1aおよび1b、赤外線センサ2、在床セン
サ3、空質センサ4、トイレセンサ5、PIT11、お
よび送受信手段12を用いたが、請求項1の本発明の行
動判定装置の検出手段は、上述したCCDカメラ1や赤
外線センサ2に限られない。検出手段は、対象者の行動
を検出するものでありさえすればよい。また、対象者の
行動として、対象者の姿勢や、移動状態や、活動量も該
当する。それらは、PIT11によって検出される。
【0063】また、上述した実施の形態1では、請求項
2の本発明の行動判定装置の検出手段の一例として、窓
開閉検出手段6および7、テレビ電源ON/OFF検出
手段8、および冷蔵庫扉開閉検出手段9を用いたが、請
求項2の本発明の行動判定装置の検出手段は、上述した
窓開閉検出手段6やテレビ電源ON/OFF検出手段8
に限られない。検出手段は、所定の機器の動作を検出す
るものでありさえすればよい。
【0064】また、上述した実施の形態1では、居住者
は、警告に対する応答をPIT11に入力し、入力手段
26は、電波によるPIT11からの居住者の応答を入
力するとしたが、居住者は専用の応答入力装置に応答を
入力し、入力手段26は、その専用の応答入力装置を介
して居住者の応答を入力してもよいし、居住者の応答を
直接入力してもよい。要するに、入力手段26は、居住
者の応答を入力しさえすればよい。
【0065】また、上述した実施の形態1では、PIT
11は、送受信手段12からの所定の指示を受信した場
合に、PIT11が携帯されている人を識別するための
識別番号を電波で発信するとしたが、PIT11等の発
信手段は、各居住者を識別するための識別番号を、送受
信手段12からの所定の指示を受信したか否かにかかわ
らず、定期的にまたは不定期的に電波で発信するとして
もよい。
【0066】また、上述した実施の形態1では、送受信
手段12が、PIT11が携帯されている人を識別する
としたが、CCDカメラ1a、1b、赤外線センサ2、
在床センサ3、空質センサ4、およびトイレセンサ5の
全部または一部が、PIT11が携帯されている人を識
別する機能を有しており、PIT11からの電波による
識別番号を利用して、PIT11が携帯されている人を
識別するとしてもよい。
【0067】また、上述した実施の形態1では、第1記
録手段23は、第1パターンおよび第2パターンを記録
しているとしたが、第1記録手段23は、対象者の行動
のパターンと機器の動作のパターンを、それぞれ1個ま
たは複数個記録しておりさえすればよい。また、第1記
録手段23の代替として、対象者の行動のパターンのみ
を1個または複数個記録している手段と、機器の動作の
パターンのみを1個または複数個記録している手段とを
用いてもよい。また、上述した第1記録手段23は、1
998年の1年間の各月の平均化パターンを記録してい
るものであると限定することはなく、1日のみの検出デ
ーやをパターンとして記録していてもよいし、1月間の
検出データを平均化したものや、1月間の検出データを
各曜日毎に平均化したものをパターンとして記録してい
てもよい。要するに、対象者の行動のパターンを1個ま
たは複数個記録している手段と、機器の動作のパターン
を1個または複数個記録している手段とが設けられてお
りさえすればよい。
【0068】また、判定手段24は、第1記録手段23
が記録している1個または複数個の行動のパターンと、
実際の対象者の行動とを比較し、実際の対象者の行動
が、対象者の行動のパターンのいずれかと実質上一致し
ているか否かを判定しさえすればよい。また、判定手段
24は、第1記録手段23が記録している1個または複
数個の機器の動作のパターンと、実際の機器の動作とを
比較し、実際の機器の動作が、機器の動作のパターンの
いずれかと実質上一致しているか否かを判定しさえすれ
ばよい。
【0069】なお、上述した実質上一致とは、例えば1
0分以内といった所定の時間範囲内で、対象者の行動や
機器の動作がパターンと一致している場合や、例えば対
象がキッチン14で立っているという行動と屈んでいる
という行動はどちらも対象者がキッチン14に居るとい
う点で同一であるので、そのような対象者の所定の行動
範囲内や機器の所定の動作範囲内で、対象者の行動や機
器の動作がパターンと一致している場合を意味する。
【0070】また、上述した実施の形態1では、判定手
段24によって、居住者の行動が第1パターンと実質上
一致していないという判定がされた場合、スピーカ13
が警告音を発するとしたが、スピーカ13の代替として
光信号によって警告を表示する警告灯を用いてもよい。
要するに、判定手段24によって、居住者の行動または
機器の動作が第1記録手段23に記録されているパター
ンのいずれとも実質上一致していないという判定がされ
た場合、警告が出力されさえすればよい。
【0071】また、上述した実施の形態1では、判定手
段24は、対象者の行動が第1記録手段23に記録され
ているパターンのいずれかと実質上一致しているか否か
ということを、または機器の動作が第1記録手段23に
記録されているパターンのいずれかと実質上一致してい
るか否かということを、判定するとしたが、判定手段2
4は、対象者の行動と、機器の動作、対象者の生理状
態、および対象者の心理状態の全部または一部と、の組
み合わせが、第1記録手段23に記録されているパター
ンのいずれかと実質上一致しているか否かということを
判定するとしてもよい。その場合、第1記録手段23に
記録されているパターンは、対象者の行動と、機器の動
作、対象者の生理状態、および対象者の心理状態の全部
または一部と、の組み合わせのパターンでなければなら
ない。また、対象者の生理状態および/または対象者の
心理状態を検出する検出手段が設けられなければならな
い。
【0072】対象者の生理状態を検出する手段として、
例えば、対象者の体温を測定する体温計や、対象者の発
汗量を測定する発汗量測定計や、対象者の心拍数を測定
する心拍計を用いることができる。上述したように、P
IT11には、携帯者の心拍や体温等の生理状態を検出
することができる機能が内蔵されているので、そのPI
T11に、対象者の心拍数や体温等の生理情報を電波
で、定期的にまたは不定期的に生理情報を送信させ、送
受信手段12にその電波を受信させればよい。そして、
判定手段24にその生理情報を入力させる。なお、生理
情報は、対象者自身やその介護者によって判定手段24
に直接入力されてもよい。また、対象者の心理状態を検
出する手段として、上述した体温計、発汗量測定計およ
び心拍計の全部または一部と、体温や発汗量や心拍数の
変化から心理状態の変化を判定する心理状態判定手段等
を用いることができる。
【0073】このように、対象者の行動と、機器の動
作、対象者の生理状態、および対象者の心理状態の全部
または一部と、を各検出手段に検出させ、対象者の行動
と、機器の動作、対象者の生理状態、および対象者の心
理状態の全部または一部と、の組み合わせを、パターン
としてあらかじめ第1記録手段23に記録させておく。
そして、判定手段24に、実際の対象者の行動と、機器
の動作、対象者の生理状態、および対象者の心理状態の
全部または一部との組み合わせと、パターンとが実質上
一致しているか否かを判定させるとしてもよい。その判
定の結果、一致していない場合に、出力手段25は警告
を出力する。そして、入力手段26は、その警告に対し
ての対象者からの応答を入力する。
【0074】第2記録手段27に、検出された、対象者
の行動と、機器の動作、対象者の生理状態、および対象
者の心理状態の全部または一部と、の組み合わせを一時
記録させておけば、入力手段26に入力された応答の内
容に応じて、第1記録手段23に新たにパターンを追加
記録させることもできるし、すでに記録されているパタ
ーンの全部または一部を変更することもできる。
【0075】なお、対象者の生理状態および/または対
象者の心理状態を検出する検出手段にも、CCDカメラ
1、赤外線センサ2、在床センサ3、空質センサ4、ま
たはトイレセンサ5と同様に、各対象者を識別するため
の電波による情報を利用させ、対象者を識別する機能
と、その人の生理状態および/または心理状態を検出す
ることができる機能とを設定しておいてもよい。また、
上述したように、対象者の生理状態および/または対象
者の心理状態を検出する検出手段の一例としてPIT1
1を用いることができる。
【0076】また、上述した実施の形態1の行動判定装
置の各構成要素の全部または一部は、ハードウェアであ
ってもよいし、そのハードウェアの該当する機能と同じ
機能を有するソフトウェアであってもよい。
【0077】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2の行動判定装置の構成を、図1および6を用いて述
べる。
【0078】図1は、上述した実施の形態1の行動判定
装置を構成する各構成手段が住宅の各場所等に配置され
た場合の、各構成手段の配置場所を説明するための図で
あるが、後述するように、実施の形態2の行動判定装置
を構成する構成手段の一部は、実施の形態1の行動判定
装置を構成する構成手段の一部と同じであるので、実施
の形態2の行動判定装置を説明するさいにも図1を用い
る。図6は、本発明の実施の形態2の行動判定装置のブ
ロック図である。
【0079】本発明の実施の形態2の行動判定装置は、
図6に示すように、CCDカメラ1aおよび1bと、赤
外線センサ2と、在床センサ3と、空質センサ4と、ト
イレセンサ5と、窓開閉検出手段6および7と、テレビ
電源ON/OFF検出手段8と、冷蔵庫扉開閉検出手段
9と、管理手段29と、PIT11と、送受信手段12
と、スピーカ13から構成される。なお、CCDカメラ
1aおよび1bと、赤外線センサ2と、在床センサ3
と、空質センサ4と、トイレセンサ5と、窓開閉検出手
段6および7と、テレビ電源ON/OFF検出手段8
と、冷蔵庫扉開閉検出手段9と、PIT11と、送受信
手段12と、スピーカ13は、図1や2を用いて説明し
た実施の形態1の行動判定装置を構成する該当各構成手
段と同じものである。
【0080】管理手段29は、実施の形態1の行動判定
装置の管理手段10と同様に、図1のリビングルーム1
5の壁内等に設けられ、図6に示すように、第1記録手
段30と、特定手段31と、判定手段32と、出力手段
33と、入力手段34と、第2記録手段35と、学習手
段36から構成される。
【0081】第1記録手段30は、実施の形態1で説明
した第1記録手段23と同様にパターンを記録している
手段である。そのパターンは、居住者の正確な行動のパ
ターンである。特定手段31は、CCDカメラ1aおよ
び1b、赤外線センサ2、在床センサ3、空質センサ
4、およびトイレセンサ5によって検出された居住者の
行動と、窓開閉検出手段6および7、テレビ電源ON/
OFF検出手段8、および冷蔵庫扉開閉検出手段9によ
って検出された機器の動作とに基づいて、居住者の行動
を正確に特定する手段である。判定手段32は、特定手
段31によって特定された居住者の正確な行動と、第1
記録手段30に記録されているパターンとを比較し、特
定された居住者の正確な行動がパターンと実質上一致し
ているか否かを判定する手段である。
【0082】出力手段33は、判定手段32によって判
定された判定結果が否である場合に、警告を出力する手
段である。入力手段34は、出力手段33が出力した警
告に対しての、居住者の応答を入力する手段である。第
2記録手段35は、特定手段31によって特定された居
住者の正確な行動を一時的に記録する手段である。学習
手段36は、入力手段34が入力した居住者の応答が、
第2記録手段35に一時的に記録された居住者の正確な
行動を、新たなパターンとして第1記録手段30に追加
記録させる指示である場合、または、第1記録手段30
に記録されているパターンの全部または一部を、上述し
た新たなパターンの一部と変更させる指示である場合、
それらの指示に基づいて、第1記録手段30の動作およ
び第2記録手段35の動作を制御する手段である。
【0083】なお、実施の形態2では、請求項6の本発
明の行動判定装置の第1検出手段の一例として、CCD
カメラ1aおよび1b、赤外線センサ2、在床センサ
3、空質センサ4、トイレセンサ5、PIT11、およ
び送受信手段12を用いる。また、請求項6の本発明の
行動判定装置の第2検出手段の一例として、窓開閉検出
手段6および7、テレビ電源ON/OFF検出手段8、
および冷蔵庫扉開閉検出手段9を用いる。
【0084】また、実施の形態2では、請求項6の本発
明の行動判定装置の、特定手段の一例として管理手段2
9のなかの特定手段31を、記録手段の一例として管理
手段29のなかの第1記録手段30を、判定手段の一例
として管理手段29のなかの判定手段32を、通報手段
の一例として、管理手段29のなかの出力手段33、P
IT11およびスピーカ13を、入力手段の一例として
入力手段34を、それぞれ用いる。
【0085】また、実施の形態2では、請求項7の本発
明の行動判定装置の、第2記録手段の一例として第2記
録手段35を、学習手段の一例として学習手段36を、
それぞれ用いる。
【0086】また、図6と図2とを比較するとわかるよ
うに、実施の形態2の行動判定装置の管理手段29の構
成および動作が、実施の形態1の行動判定装置の管理手
段10の構成および動作と異なるところを除けば、実施
の形態2の行動判定装置は、実施の形態1の行動判定装
置と同じであるので、以下に示す実施の形態2の行動判
定装置の動作を述べるさい、実施の形態1との相違する
ところを主に説明する。
【0087】次に、本発明の実施の形態2の行動判定装
置の動作を説明する。
【0088】実施の形態1では、図2に示すように、判
定手段24が、CCDカメラ1aおよび1b、赤外線セ
ンサ2、在床センサ3、空質センサ4、トイレセンサ
5、PIT11、および送受信手段12によって検出さ
れた居住者の行動と、第1記録手段23に記録されてい
る第1パターンとが実質上一致しているか否かを判定
し、また、窓開閉検出手段6および7、テレビ電源ON
/OFF検出手段8、および冷蔵庫扉開閉検出手段9に
よって検出された、窓19、20の開閉動作、テレビ2
1の電源のON/OFF動作、および冷蔵庫22の扉の
開閉動作の各動作と第1記録手段23に記録されている
第2パターンとが実質上一致しているか否かを判定する
とした。
【0089】それに対して、実施の形態2では、図6に
示すように、判定手段32が、特定手段31によって特
定された居住者の正確な行動と、第1記録手段30に記
録されているパターンとが実質上一致しているか否かを
判定する。つまり、第1記録手段30には、居住者の正
確な行動のパターンが記録されており、また特定手段3
1は、居住者の正確な行動を特定する。
【0090】そこで、先ず、第1記録手段30に記録さ
れている居住者の正確な行動のパターンについて説明す
る。説明の便宜上、第1記録手段30に記録されている
居住者の正確な行動のパターンの一部は、図7に示すパ
ターンであるとする。その図7に示したパターンは、実
施の形態1で用いた図3および4に対応するものであっ
て、図3の人の行動と図4の機器の動作とから特定され
た、居住者の正確な行動のパターンである。
【0091】パターンの内容を順に説明すると、午前8
時から9時30分までは、図3の人の行動では人がキッ
チンに居ることになっており、図4の機器の動作では8
時から10分間冷蔵庫の扉が断続的に開閉することにな
っているので、8時から9時30分までのパターンは、
「キッチンで食事」をしているパターンとなる。次に、
9時30分から11時までは、図3の人の行動では人が
リビングルームに居ることになっており、図4の機器の
動作ではテレビの電源がONになっているので、9時3
0分から11時までのパターンは、「リビングルームで
テレビを視聴」しているパターンとなる。
【0092】次に、午前11時から午後12時までは、
図3の人の行動では人がキッチンに居ることになってお
り、図4の機器の動作では11時から10分間冷蔵庫の
扉が断続的に開閉することになっているので、11時か
ら12時までのパターンは、「キッチンで食事」をして
いるパターンとなる。次に、午後12時から2時まで
は、図3の人の行動では人がリビングルームに居ること
になっており、図4の機器の動作では、午後12時から
1時30分まではテレビの電源がONになっていて、1
時30分から2時までは窓20が開くことになっている
ので、午後12時から1時30分までのパターンは、
「リビングルームでテレビを視聴」しているパターンと
なり、1時30分から2時までのパターンは、「リビン
グルームで休憩」しているパターンとなる。最後に、午
後2時から3時までは、図3の人の行動では人がベッド
に在床していることになっているので、2時から3時ま
でのパターンは「ベッドで就寝」しているパターンとな
る。
【0093】次に、第1記録手段30に、居住者の正確
な行動のパターンが記録された後の、本発明の実施の形
態2の行動判定装置の動作を説明する。説明の便宜上、
実施の形態1と同様に、1999年7月22日の実施の
形態2の行動判定装置の動作を述べる。
【0094】その7月22日の、居住者の行動は、実施
の形態1で説明したように、CCDカメラ1a、CCD
カメラ1b、赤外線センサ2、在床センサ3、空質セン
サ4、トイレセンサ5、およびPIT11によって検出
され、各検出データは、図6に示した特定手段31に入
力される。また、送受信手段12によって識別された、
PIT11を携帯している人の情報も特定手段31に入
力される。
【0095】また、7月22日の、窓19、20の開閉
動作、テレビ21の電源のON/OFF動作、および冷
蔵庫22の扉の開閉動作は、窓開閉検出手段6および
7、テレビ電源ON/OFF検出手段8、および冷蔵庫
扉開閉検出手段9それぞれによって検出され、各検出デ
ータは特定手段31に入力される。
【0096】特定手段31は、入力された各検出データ
に基づいて、居住者の正確な行動を特定する。その特定
された、居住者の正確な行動は、第2記録手段35に入
力されて記録され一時的蓄積される。
【0097】次に、判定手段32は、特定手段31に特
定された、居住者の正確な行動が、第1記録手段30に
記録されているパターンと所定の時間内で、また所定の
行動範囲内で一致しているか否かを判定する。そして、
その判定結果が、居住者の正確な行動がパターンと所定
の時間内で、もしくは所定の行動範囲内で一致していな
い場合に、出力手段33は、警告を出力する。
【0098】具体例をあげて説明すると、実施の形態1
と同様に、居住者が7月22日から1週間に1度同じ曜
日に病院に通院することになり、その通院のため午前9
時に外出することになったものとする。そこで、居住者
は、午前8時にキッチン14に入り食事の準備し、8時
30分に朝食を終えてリビングルーム15に入ったもの
とする。なお、居住者は、午前8時から8時10分まで
冷蔵庫22を断続的に開閉し、8時30分から10分間
テレビ21を視聴していたものとする。
【0099】このとき、特定手段31は、CCDカメラ
1a等によって検出された居住者の行動と、冷蔵庫扉開
閉検出手段9によって検出された冷蔵庫22の扉の開閉
動作とに基づいて、午前8時から8時30分までは居住
者は「キッチンで食事」をしているものと特定し、ま
た、CCDカメラ1bによって検出された居住者の行動
と、テレビ電源ON/OFF検出手段8によって検出さ
れたテレビ21の電源がONであるという検出データと
に基づいて、8時30分から8時40分までは居住者は
「リビングルームでテレビを視聴」しているものと特定
する。
【0100】この場合、判定手段32は、特定手段31
に特定された、居住者の正確な行動が、第1記録手段3
0に記録されているパターンと一致していないと判定す
る。そうすると、出力手段33は警告をPIT11およ
びスピーカ13に出力する。なお、出力手段33は、P
IT11へは電波によって警告を送信するものとする。
PIT11は、電波による警告を受信し、その警告に基
づいた音声、振動および光を発し、警告を居住者に通報
する。また、スピーカ13は警告音を発する。このよう
に警告されると、居住者はその警告を止める。
【0101】ここで、上述したように居住者が7月22
日から1週間に1度同じ曜日に病院に通院することにな
り、その通院する日の正確な行動がパターンと異なるの
で、居住者は、7月22日の居住者の正確な行動を、新
たなパターンとして第1記録手段30に記録させたいと
考えたとする。その場合、居住者は、PIT11に、7
月22日の正確な行動を新たなパターンとして第1記録
手段30に追加記録させるための指示を入力する。PI
T11は、居住者から受け付けた指示を、電波により管
理手段29の入力手段34に送信し、入力手段34は、
PIT11から送信された居住者の指示を入力し、学習
手段36に出力する。
【0102】ところで、上述したように、第2記録手段
35は、特定手段31によって特定された7月22日の
居住者の正確な行動を一時記録しているので、学習手段
36は、入力手段34が入力した居住者の指示に基づい
て、第2記録手段35に一時記録されている居住者の正
確な行動を、新たなパターンの一部として第1記録手段
30に追加記録させる。また、学習手段36は、入力手
段34が居住者の指示を入力した後の7月22日の居住
者の正確な行動も、新たなパターンの残部として第1記
録手段30に順次記録させる。
【0103】このように、警告に対する居住者の応答が
入力手段34に入力され、その応答に基づいて新たなパ
ターンが第1記録手段30に記録されるように制御され
るので、入力手段34が応答を入力した後の7月22日
の居住者の正確な行動と、パターンとが実質上一致して
いなくても警告は発せられず、また、第1記録手段30
に新たなパターンが追加記録された後に、具体的には7
月23日以降に、居住者が7月22日の行動と実質上同
じ行動をした場合、警告は発せられない。
【0104】なお、入力手段34が入力する居住者の応
答は、7月22日の正確な行動のうち午前8から午後1
時までの部分を、パターンの午前8から午後1時までの
部分と入れ替えて第1記録手段30に記録させるための
指示であってもよい。また、入力手段34が入力する居
住者の応答は、第1記録手段30に記録されているパタ
ーンを削除して、7月22日の正確な行動を新たなパタ
ーンとして第1記録手段30に記録させるための指示で
あってもよい。いずれにしても、入力手段34が入力し
た応答に基づいて、学習手段36は、第1記録手段30
および第2記録手段35の動作を制御する。
【0105】以上説明したように、本発明の実施の形態
2の行動判定装置は、あらかじめ第1記録手段30に記
録されているパターンと、対象者の正確な行動とが、実
質上一致していない場合に警告を出力し、その警告に対
する対象者の応答を入力することができる。また、その
応答に基づいて、パターンと実質上一致していない対象
者の正確な行動は、新たなパターンとして第1記録手段
30に追加記録されたり、すでに第1記録手段30に記
録されているパターンの全部または一部と入れ替わって
第1記録手段30に記録される。
【0106】なお、上述した実施の形態2の第1記録手
段30は、対象者の正確な行動のパターンを1個または
複数個記録しておりさえすればよい。また、判定手段3
2は、第1記録手段30が記録している1個または複数
個のパターンのいずれかと、特定手段31によって特定
された正確な行動とが実質上一致しているか否かを判定
しさえすればよい。
【0107】したがって、第1記録手段30に記録され
ている、ある時間帯の対象者の正確な行動のパターン
が、音楽を流さずに静かな状況下でベッドで寝ていると
いうパターンであって、実際にはその時間帯にオーディ
オをつけたままベッドで寝ていた場合、特定手段31
は、対象者の正確な行動として、オーディオをつけたま
まベッドで寝ていると特定するので、パターンと一致し
ない。そうすると警告が発せられるが、その警告に対し
て、対象者がオーディオを消し忘れたのではなく、深い
眠りを実現するためにオーディオをつけたまま眠ったと
し、そのオーディオをつけたまま眠ったという正確な行
動を第1記録手段30に記録させたいと考えて、その旨
の情報を入力手段34に入力させると、第1記録手段3
0には、オーディオをつけたまま眠るという正確な行動
が追加または更新記録される。
【0108】また、上述した実施の形態2では、特定手
段31は、検出された対象者の行動と、検出された機器
の動作とに基づいて、対象者の正確な行動を特定すると
したが、特定手段31は、検出された対象者の行動と、
検出された機器の動作と、対象者の生理状態および/ま
たは対象者の心理状態とに基づいて、対象者の正確な行
動を特定するとしてもよい。
【0109】その場合、第1記録手段30に記録されて
いるパターンは、対象者の行動と、機器の動作と、対象
者の生理状態および/または対象者の心理状態とに基づ
いたパターンでなければならない。また、対象者の生理
状態および/または対象者の心理状態を検出する検出手
段が設けられなければならない。その対象者の生理状態
および/または対象者の心理状態を検出する検出手段に
ついては、実施の形態1で説明したので、説明を省略す
る。なお、その場合であっても、判定手段32は、特定
手段31が特定した、対象者の正確な行動が、第1記録
手段30に記録されているパターンのいずれかと、実質
上一致しているか否かということを判定することにな
る。
【0110】また、上述した実施の形態2の行動判定装
置の各構成要素の全部または一部は、ハードウェアであ
ってもよいし、そのハードウェアの該当する機能と同じ
機能を有するソフトウェアであってもよい。
【0111】さらに、請求項18に示すように、請求項
1から9のいずれかに記載の行動判定装置の各構成手段
の全部または一部の各機能をコンピュータにより実現さ
せるためのプログラムを格納したことを特徴とするプロ
グラム記録媒体も、本発明に該当する。つまり、実施の
形態1および2の行動判定装置の各構成要素の全部また
は一部の各機能をコンピュータにより実現させるための
プログラムを格納したことを特徴とするプログラム記録
媒体も、本発明に該当するということである。
【0112】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3のケアシステムの構成を、図1および8を用いて述
べる。
【0113】図1は、上述した実施の形態1の行動判定
装置を構成する各構成手段が住宅の各場所等に配置され
た場合の、各構成手段の配置場所を説明するための図で
あるが、後述するように、実施の形態3のケアシステム
を構成する構成手段の一部は、実施の形態1の行動判定
装置を構成する構成手段の一部と同じであるので、実施
の形態3のケアシステムを説明するさいにも図1を用い
る。図8は、本発明の実施の形態3のケアシステムのブ
ロック図である。
【0114】本発明の実施の形態3のケアシステムは、
図8に示すように、CCDカメラ1aおよび1bと、赤
外線センサ2と、在床センサ3と、空質センサ4と、ト
イレセンサ5と、窓開閉検出手段6および7と、テレビ
電源ON/OFF検出手段8と、冷蔵庫扉開閉検出手段
9と、管理手段37と、PIT11と、送受信手段12
と、スピーカ13から構成される。なお、CCDカメラ
1aおよび1bと、赤外線センサ2と、在床センサ3
と、空質センサ4と、トイレセンサ5と、窓開閉検出手
段6および7と、テレビ電源ON/OFF検出手段8
と、冷蔵庫扉開閉検出手段9と、PIT11と、送受信
手段12と、スピーカ13とは、図1や2を用いて説明
した実施の形態1の行動判定装置を構成する該当各構成
手段と同じものである。
【0115】管理手段37は、実施の形態1の行動判定
装置の管理手段10と同様に、図1のリビングルーム1
5の壁内等に設けられ、図8に示すように、特定手段3
8と、出力手段39と、入力手段40と、情報提供手段
41と、制御手段42から構成される。
【0116】特定手段38は、検出された居住者の行動
と、検出された機器の動作とから、居住者の正確な行動
を特定する手段である。なお、居住者の行動は、CCD
カメラ1aおよび1bと、赤外線センサ2と、在床セン
サ3と、空質センサ4と、トイレセンサ5と、PIT1
1とによって検出され、また、送受信手段12が受信し
た情報等も居住者の行動の検出に利用される。他方、機
器の動作とは、図1の、寝室16やリビングルーム15
に設けられている窓19、20の開閉動作、リビングル
ーム15に配置されているテレビ21の電源のON/O
FF動作、および、キッチン14に配置されている冷蔵
庫22の扉の開閉動作の各動作を意味し、それら各動作
は、窓開閉検出手段6、窓開閉検出手段7、テレビ電源
ON/OFF検出手段8、または冷蔵庫扉開閉検出手段
9によって検出される。
【0117】出力手段39は、特定手段38によって特
定された居住者の正確な行動を出力する手段である。入
力手段40は、出力手段39が出力した情報に対して
の、居住者の応答を入力する手段である。情報提供手段
41は、居住者のケアに関する情報が多数個設定されて
おり、入力手段40に入力された居住者の応答に基づい
て、設定されている多数個の情報のなかから1個または
複数個の情報を選択して、その選択した情報を提供する
手段である。その提供された情報は、スピーカ13から
出力される。なお、ケアに関する情報の具体例は、後に
実施の形態3のケアシステムの動作を述べるさいに説明
する。制御手段42は、入力手段40に入力された居住
者の応答に基づいて、居住者の住宅に配置されている機
器の動作を制御する手段であって、制御対象となってい
る機器と配線で接続されている。実施の形態3では、制
御対象となっている機器の一例として、リビングルーム
15に設けられている窓20を用いる。
【0118】なお、実施の形態3では、請求項14また
は15の各ケアシステムの第1検出手段の一例として、
CCDカメラ1aおよび1b、赤外線センサ2、在床セ
ンサ3、空質センサ4、トイレセンサ5、PIT11、
および送受信手段12を用いる。また、実施の形態3で
は、請求項14または15の各ケアシステムの第2検出
手段の一例として、窓開閉検出手段6および7、テレビ
電源ON/OFF検出手段8、および冷蔵庫扉開閉検出
手段9を用いる。
【0119】また、実施の形態3では、請求項14また
は15の各ケアシステムの、特定手段の一例として管理
手段37のなかの特定手段38を、通報手段の一例とし
て管理手段37のなかの出力手段39、PIT11およ
びスピーカ13を、入力手段の一例として入力手段40
を、それぞれ用いる。
【0120】また、実施の形態3では、請求項14のケ
アシステムの情報提供手段の一例として、管理手段37
のなかの情報提供手段41を用い、請求項15のケアシ
ステムの制御手段の一例として、管理手段37のなかの
制御手段42を、それぞれ用いる。
【0121】次に、本発明の実施の形態3のケアシステ
ムの動作を説明する。
【0122】CCDカメラ1aおよび1b、赤外線セン
サ2、在床センサ3、空質センサ4、トイレセンサ5、
およびPIT11は、実施の形態1で説明したように、
対象となっている居住者の行動を検出し、各検出データ
を、管理手段37のなかの特定手段38に出力する。ま
た、送受信手段12も、実施の形態1で説明したよう
に、識別したPIT11を携帯している人の情報を、特
定手段38に出力する。窓開閉検出手段6および7、テ
レビ電源ON/OFF検出手段8、および冷蔵庫扉開閉
検出手段9それぞれは、窓19、20の開閉動作、テレ
ビ21の電源のON/OFF動作、または冷蔵庫22の
扉の開閉動作を検出し、各検出データを特定手段38に
出力する。
【0123】特定手段38は、入力した居住者の行動の
検出データと、機器の動作の検出データに基づいて、居
住者の正確な行動を特定する。例えば、CCDカメラ1
bによって、居住者がリビングルーム15に居る時間が
長いことが検出され、その居住者がリビングルーム15
に居ると検出された時間に、テレビ電源ON/OFF検
出手段8によって、テレビ21の電源がONであること
が検出された場合、特定手段38は、居住者がリビング
ルーム15で長時間にわたってテレビ21を視聴してい
たものと特定する。
【0124】出力手段39は、特定手段38によって特
定された、居住者の正確な行動を、PIT11およびス
ピーカ13に出力する。なお、出力手段39は、PIT
11へは電波によって情報を送信するものとする。そう
すると、PIT11は、電波による情報を受信し、その
情報に基づいて、音声で居住者の正確な行動を出力す
る。また、スピーカ13も、出力手段39からの情報に
基づいて、音声で居住者の正確な行動を出力する。具体
的には、PIT11およびスピーカ13から、居住者が
「リビングルーム15で長時間にわたってテレビ21を
視聴している」という情報が出力される。
【0125】このように、PIT11およびスピーカ1
3から、居住者の正確な行動が出力された場合、その居
住者は、PIT11およびスピーカ13から出力された
情報に対して応答することができ、その応答をPIT1
1に入力する。PIT11は、居住者から受け付けた応
答を、電波により管理手段37の入力手段40に送信
し、入力手段40は、PIT11から送信された居住者
の応答を入力し、情報提供手段41および制御手段42
に出力する。そして、情報提供手段41は、居住者の応
答に基づいて情報提供を行い、また、制御手段42は、
居住者の応答に基づいて機器の動作を制御する。
【0126】ここで、例えば、居住者が、長時間にわた
ってテレビ21を視聴していたので何か運動をしたいと
考え、居住者の応答がどのような運動をすればよいのか
という問いかけの応答である場合、情報提供手段41
は、その応答に基づいて運動メニューを提供する。その
運動メニューは、スピーカ13から出力される。なお、
情報提供手段41には、提供するための情報が設定され
ているが、その設定されている情報の一例が、運動メニ
ューである。例えば運動メニューとしては、居住者が運
動をしていない時間の長さに基づいた複数のメニューが
該当し、情報提供手段41は、居住者の応答に運動をし
ていない時間の長さの情報が含まれている場合、その運
動をしていない時間の長さに基づいて、複数のメニュー
のなかから適当なメニューを選択し提供する。
【0127】また、例えば、居住者が、長時間にわたっ
てテレビ21を視聴していたので、リビングルーム15
の喚起が十分でないものと考え、居住者の応答が、窓2
0を10分間開けるように制御させるための応答である
場合、制御手段42は、その応答に基づいて、窓20を
10分間開けるように、窓20の開閉動作を制御する。
なお、居住者の応答が、陽気な音楽を流すことや太陽光
をリビングルーム15に取り込むことを要求する応答で
ある場合、制御手段42は、その応答に基づいて、オー
ディオやカーテンの開閉動作を制御する。
【0128】ところで、居住者が応答をしなかった場
合、特定手段38によって特定された、居住者の正確な
行動は、居住者の住宅内に、または居住者の住宅とは別
の住宅内のスピーカであって、実施の形態3のケアシス
テムと電話回線等で接続されているスピーカで、居住者
と同居していない親族等に通報されるとしてもよい。
【0129】なお、上述した実施の形態3では、特定手
段38は、入力した居住者の行動の検出データと、機器
の動作の検出データとに基づいて、居住者がリビングル
ーム15で長時間にわたってテレビ21を視聴していた
ものと特定した場合を例にとって、本発明のケアシステ
ムの動作を説明した。このように、本発明のケアシステ
ムの特定手段は、入力した居住者の行動の検出データ
と、機器の動作の検出データとに基づいて、居住者の正
確な行動を特定する手段である。
【0130】例えば、特定手段38が、居住者が入眠し
たときにオーディオがONであることを特定すると、そ
の旨の情報は通報され、その情報に対して、居住者が、
オーディオの音量を徐々に下げ30分後にオーディオを
OFFにさせる要求を応答としてした場合、制御手段4
2は、その応答に基づいてオーディオの動作を制御す
る。なお、居住者が応答しない場合、制御手段42はオ
ーディオの動作を直ちにOFFにするとしてもよい。
【0131】また、例えば、特定手段38が、居住者が
ベッドに入ってから8時間経つと、起床時間となったこ
とを特定すると、その旨の情報が通報され、その通報に
対して、居住者がカーテンを開けさせる応答をした場
合、制御手段42は、その応答に基づいて閉じられてい
たカーテンを開けさせる。それに対して、居住者がまだ
眠いと感じ、カーテンを開けさせる時間を30分後にさ
せる応答をした場合、制御手段42は、その応答に基づ
いて応答がされた後30分経過後にカーテンを開けさせ
る。また、例えば居住者が、頭が痛く体の調子が悪く、
その旨を、スピーカで居住者以外の住民に、または親族
等の住宅に設置されているスピーカでその親族等に、通
報させるための応答をした場合、制御手段42は、その
応答に基づいて、居住者が調子が悪いという旨の情報を
通報させる。
【0132】また、例えば、特定手段38が、居住者が
トイレ内でほとんど動きがないことを特定した場合、そ
の旨の情報が通報される。そのような状況が所定の回数
起こり、いずれの場合も、その通報に対して、居住者が
異常は無いと応答した場合、次回から特定手段38が、
居住者がトイレ内で所定の長時間を超えてほとんど動き
がないことを特定した場合にのみ、その旨の情報を通報
させるようにしてもよい。
【0133】また、例えば、特定手段38が、居住者が
ソファにうたた寝していることを特定した場合、その旨
の情報または、その旨の情報と「風邪ひきますよ」とい
う情報とが通報されるが、その通報に対して、居住者が
「了解した」旨の応答をした場合、室内環境の変化がさ
れず、他方、居住者が照明を暗くするように要求する応
答をした場合、制御手段42は、その応答に基づいて、
室内の照明を暗くする。なお、居住者が、ソファにうた
た寝していることを通報され、その通報に対して、照明
を暗くするように要求する応答を所定の回数を超えてし
た場合、次回から居住者がソファにうたた寝しているこ
とが特定されても、その旨を通報させずに、照明を暗く
させてもよい。
【0134】ここまでは、特定手段38は、入力した居
住者の行動の検出データと、機器の動作の検出データと
に基づいて、居住者の正確な行動を特定するとしたが、
居住者の生理状態および/または心理状態が検出された
検出データをも入力し、居住者の行動を正確に特定する
としてもよい。その場合、居住者の生理状態および/ま
たは心理状態を検出することができる第3検出手段が必
要になるが、その第3検出手段として、実施の形態1で
説明した、居住者の生理状態および/または心理状態を
検出する検出手段を用いることができる。
【0135】そして、特定手段38が、例えば居住者が
家にこもりがちであって、心理計測の結果精神的にスト
レスを有していると特定し、そしてその旨の情報が通報
され、その通報に対して、居住者がヒーリング効果のあ
る音楽を出力するようにステレオセットの動作を制御さ
せるための応答や、室内のマイナスイオンを増加させる
ための制御させるための応答をした場合、制御手段42
は、その応答に基づいて、ステレオセットの動作を制御
したり、空調機の制御を行う。
【0136】また、上述した実施の形態3のケアシステ
ムの各構成要素の全部または一部は、ハードウェアであ
ってもよいし、そのハードウェアの該当する機能と同じ
機能を有するソフトウェアであってもよい。
【0137】また、請求項17に示すように、請求項1
4から16のいずれかに記載のケアシステムを備えたこ
とを特徴とするケア住宅も本発明に該当する。
【0138】さらに、請求項19に示すように、請求項
14から16のいずれかに記載のケアシステムの各構成
手段の全部または一部の各機能をコンピュータにより実
現させるためのプログラムを格納したことを特徴とする
プログラム記録媒体も、本発明に該当する。つまり、実
施の形態3のケアシステムの各構成要素の全部または一
部の各機能をコンピュータにより実現させるためのプロ
グラムを格納したことを特徴とするプログラム記録媒体
も、本発明に該当するということである。
【0139】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、あらかじめ記録しているパターンと、対
象者の行動または機器の動作とが実質上一致していない
場合にその旨の情報を通報し、その通報に対する応答を
入力する行動判定装置を提供することができる。
【0140】また、本発明は、通報に対する対象者の応
答に基づいて、パターンと実質上一致していない対象者
の行動または機器の動作を、新たなパターンとして追加
記録する、または記録しているパターンの全部または一
部と変更して記録する行動判定装置を提供することがで
きる。
【0141】さらに、本発明は、対象者の行動を正確に
特定してその対象者の正確な行動を通報し、その通報に
対する対象者の応答を入力し、その応答に基づいて、対
象者に対してケアを行うケアシステムを提供することが
できる。また、本発明は、そのケアシステムを備えたケ
ア住宅を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の行動判定装置を構成す
る各構成手段が住宅の各場所等に配置された場合の、各
構成手段の配置場所を説明するための図
【図2】本発明の実施の形態1の行動判定装置のブロッ
ク図
【図3】本発明の実施の形態1の行動判定装置の第1記
録手段23に記録されている第1パターンの一部を示す
【図4】本発明の実施の形態1の行動判定装置の第1記
録手段23に記録されている第2パターンの一部を示す
【図5】本発明の実施の形態1の行動判定装置の動作を
示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態2の行動判定装置のブロッ
ク図
【図7】本発明の実施の形態2の行動判定装置の第1記
録手段30に記録されているパターンの一部を示す図
【図8】本発明の実施の形態3のケアシステムのブロッ
ク図
【符号の説明】
1 CCDカメラ 2 赤外線センサ 3 在床センサ 4 空質センサ 5 トイレセンサ 6 窓開閉検出手段 7 窓開閉検出手段 8 テレビ電源ON/OFF検出手段 9 冷蔵庫扉開閉検出手段 10 管理手段 11 PIT 12 送受信手段 13 スピーカ 14 キッチン 15 リビングルーム 16 寝室 17 ベッド 18 トイレ 19 窓 20 窓 21 テレビ 22 冷蔵庫 23 第1記録手段 24 判定手段 25 出力手段 26 入力手段 27 第2記録手段 28 学習手段 29 管理手段 30 第1記録手段 31 特定手段 32 判定手段 33 出力手段 34 入力手段 35 第2記録手段 36 学習手段 37 管理手段 38 特定手段 39 出力手段 40 入力手段 41 情報提供手段 42 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 茂之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 田中 真司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−241476(JP,A) 特開 平9−131382(JP,A) 特開 平10−248816(JP,A) 特開 平4−56561(JP,A) 実開 平2−51504(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 19/00 - 31/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の対象者の行動を検出する検出手段
    と、 前記対象者の行動に関するパターンを1個または複数個
    記録している記録手段と、 前記検出手段が検出した前記対象者の行動と、前記記録
    手段が記録しているパターンとを比較し、前記対象者の
    行動が前記パターンのいずれかと実質上一致しているか
    否かを判定する判定手段と、 前記判定手段が判定した結果が否である場合、その旨の
    情報を通報する通報手段と、 前記通報手段が通報した情報に対しての、前記対象者の
    応答を入力する入力手段と 前記検出手段が検出した前記対象者の行動を記録する第
    2記録手段と、 前記入力手段が入力した前記対象者の応答に基づいて、
    前記第2記録手段が記録した前記対象者の行動を、新た
    なパターンとして前記記録手段に追加記録させる、また
    は前記記録手段が記録しているパターンの全部または一
    部を、前記新たなパターンに変更して前記記録手段に記
    録させる学習手段とを備えた ことを特徴とする行動判定
    装置。
  2. 【請求項2】 所定の機器の動作を検出する検出手段
    と、 前記機器の動作のパターンを1個または複数個記録して
    いる記録手段と、 前記検出手段が検出した前記機器の動作と、前記記録手
    段が記録しているパターンとを比較し、前記機器の動作
    が前記パターンのいずれかと実質上一致しているか否か
    を判定する判定手段と、 前記判定手段が判定した結果が否である場合、その旨の
    情報を通報する通報手段と、 前記通報手段が通報した情報に対しての、所定の対象者
    の応答を入力する入力手段と 前記検出手段が検出した前記機器の動作を記録する第2
    記録手段と、 前記入力手段が入力した前記対象者の応答に基づいて、
    前記第2記録手段が記録した前記機器の動作を、新たな
    パターンとして前記記録手段に追加記録させる 、または
    前記記録手段が記録しているパターンの全部または一部
    を、前記新たなパターンに変更して前記記録手段に記録
    させる学習手段とを備えた ことを特徴とする行動判定装
    置。
  3. 【請求項3】 所定の機器の動作、前記対象者の生理状
    態、および前記対象者の心理状態の、全部または一部を
    検出する第2検出手段を備え、 前記パターンは、前記対象者の行動と、前記機器の動
    作、前記対象者の生理状態、および前記対象者の心理状
    態の全部または一部との、組み合わせのパターンであ
    り、 前記判定手段は、前記対象者の行動と、前記機器の動
    作、前記対象者の生理状態、および前記対象者の心理状
    態の全部または一部と、前記記録手段が記録しているパ
    ターンとを比較し、前記対象者の行動と、前記機器の動
    作、前記対象者の生理状態、および前記対象者の心理状
    態の全部または一部との組み合わせが前記パターンのい
    ずれかと実質上一致しているか否かを判定することを特
    徴とする請求項1記載の行動判定装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段が検出した前記対象者の行
    動と、前記第2検出手段が検出した前記機器の動作、前
    記対象者の生理状態、および前記対象者の心理状態の全
    部または一部との、組み合わせを記録する第2記録手段
    と、 前記入力手段が入力した前記対象者の応答に基づいて、
    前記第2記録手段が記録した前記組み合わせを、新たな
    パターンとして前記記録手段に追加記録させる、または
    前記記録手段が記録しているパターンの全部または一部
    を、前記新たなパターンに変更して前記記録手段に記録
    させる学習手段とを備えたことを特徴とする請求項
    載の行動判定装置。
  5. 【請求項5】 所定の対象者の行動を検出する第1検出
    手段と、 所定の機器の動作を検出する第2検出手段と、 前記第1検出手段によって検出された前記対象者の行動
    と、前記第2検出手段によって検出された前記機器の動
    作とに基づいて、前記対象者の行動を正確に特定する特
    定手段と、 前記対象者の行動と前記機器の動作とに少なくとも基づ
    いた、前記対象者の行動に関する正確なパターンを、1
    個または複数個記録している記録手段と、 前記特定手段が特定した前記対象者の正確な行動と、前
    記記録手段が記録しているパターンとを比較し、前記対
    象者の正確な行動が前記パターンのいずれかと実質上一
    致しているか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段が判定した結果が否である場合、その旨の
    情報を通報する通報手段と、 前記通報手段が通報した情報に対しての、前記対象者の
    応答を入力する入力手段と、前記特定手段が特定した前
    記対象者の正確な行動を記録する第2記録手段と 前記入力手段が入力した前記対象者の応答に基づいて、
    前記第2記録手段が記録した前記対象者の正確な行動
    を、新たなパターンとして前記記録手段に追加記録させ
    る、または記録手段が記録しているパターンの全部また
    は一部を、前記新たなパターンに変更して前記記録手段
    に記録させる学習手段とを備えた ことを特徴とする行動
    判定装置。
  6. 【請求項6】 前記対象者の生理状態および/または前
    記対象者の心理状態を検出する第3検出手段を備え、 前記パターンは、前記対象者の生理状態および/または
    前記対象者の心理状態にも基づいたパターンであり、 前記特定手段は、前記第1検出手段によって検出された
    前記対象者の行動と、前記第2検出手段によって検出さ
    れた前記機器の動作と、前記第3検出手段によって検出
    された前記対象者の生理状態および/または前記対象者
    の心理状態とに、基づいて前記対象者の行動を正確に特
    定することを特徴とする請求項記載の行動判定装置。
  7. 【請求項7】 所定の空間に前記対象者を識別するため
    の電波を送信し、また電波による情報を受信する第1送
    受信手段と、 前記対象者に携帯され、前記第1送受信手段が送信した
    電波を受信して識別番号を電波で送信する第2送受信手
    段とを備え、 前記第1送受信手段は、前記第2送受信手段が送信した
    前記識別番号を受信し、 前記検出手段、前記第1検出手段、前記第2検出手段お
    よび前記第3検出手段の全部または一部は、前記第1送
    受信手段が受信した前記識別番号を利用して、前記対象
    者の識別と、その人の行動、生理状態、または心理状態
    とを検出することができることを特徴とする請求項1か
    のいずれかに記載の行動判定装置。
  8. 【請求項8】 前記対象者に携帯され、所定の情報を送
    受信することができるPIT(パーソナル情報端末)を
    備え、 そのPITは、前記検出手段、前記第1検出手段、前記
    通報手段、前記入力手段、前記第2検出手段、前記第3
    検出手段、および前記第2送受信手段の全部または一部
    の機能を有することを特徴とする請求項1からのいず
    れかに記載の行動判定装置。
  9. 【請求項9】 前記PITは、携帯されている前記対象
    者の姿勢、移動状態および活動量の全部または一部を検
    出する機能を有するものであることを特徴とする請求項
    記載の行動判定装置。
  10. 【請求項10】 前記対象者に携帯され、前記第2送受
    信手段の機能を有するとともに、所定の情報を送受信す
    ることができるPIT(パーソナル情報端末)を備え、 前記第1送受信手段は、住宅内の隣接する部屋の実質上
    隣接部に、もしくは前記住宅内の所定の部屋とその部屋
    に隣接する廊下との実質上隣接部に、設けられ、前記対
    象者が前記隣接する部屋の一方から他方に移動するさい
    に、もしくは前記対象者が前記隣接する部屋と廊下の一
    方から他方に移動するさいに、前記PITが送信した前
    記識別番号を利用して、前記PITが携帯されている対
    象者を識別することを特徴とする請求項載の行動判定
    装置。
  11. 【請求項11】 前記PITが行う情報の送受信は、P
    HSシステムの通信形態によって、もしくは数百MHz
    の周波数帯域を用いた特定小電力の通信携帯によって、
    行われることを特徴とする請求項8から10のいずれか
    に記載の行動判定装置。
  12. 【請求項12】 所定の対象者の行動を検出する第1検
    出手段と、 所定の機器の動作を検出する第2検出手段と、前記第1
    検出手段によって検出された前記対象者の行動と、前記
    第2検出手段によって検出された前記機器の動作とに基
    づいて、前記対象者の行動を正確に特定する特定手段
    と、 前記特定手段が特定した前記対象者の正確な行動を通報
    する通報手段と、 前記通報手段が通報した情報に対しての、前記対象者の
    応答を入力する入力手段と、 前記対象者のケアに関する情報が設定されており、前記
    入力手段が入力した前記対象者の応答に基づいて、前記
    設定されている情報を選択して提供する情報提供手段
    前記対象者の生理状態および/または前記対象者の心理
    状態を検出する第3検出手段を備え、 前記特定手段は、前記第3検出手段が検出した、前記対
    象者の生理状態および/または前記対象者の心理状態を
    も利用して、前記対象者の正確な行動を特定する ことを
    特徴とするケアシステム。
  13. 【請求項13】 所定の対象者の行動を検出する第1検
    出手段と、 所定の機器の動作を検出する第2検出手段と、 前記第1検出手段によって検出された前記対象者の行動
    と、前記第2検出手段によって検出された前記機器の動
    作とに基づいて、前記対象者の行動を正確に特定する特
    定手段と、 前記特定手段が特定した前記対象者の正確な行動を通報
    する通報手段と、 前記通報手段が通報した情報に対しての、前記対象者の
    応答を入力する入力手段と、 前記入力手段が入力した前記対象者の応答に基づいて、
    所定の機器の動作を制御する制御手段と 前記対象者の生理状態および/または前記対象者の心理
    状態を検出する第3検出手段を備え、 前記特定手段は、前記第3検出手段が検出した、前記対
    象者の生理状態および/または前記対象者の心理状態を
    も利用して、前記対象者の正確な行動を特定す ことを
    特徴とするケアシステム。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13のいずれかに記載
    のケアシステムを備えたことを特徴とするケア住宅。
  15. 【請求項15】 請求項1から11のいずれかに記載の
    行動判定装置の各構成手段の機能をコンピュータにより
    実現させるためのプログラムを格納したことを特徴とす
    るプログラム記録媒体。
  16. 【請求項16】 請求項12又は13のいずれかに記載
    のケアシステムの各構成手段の機能をコンピュータによ
    り実現させるためのプログラムを格納したことを特徴と
    するプログラム記録媒体。
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