JP2001246698A - 離型フィルム - Google Patents

離型フィルム

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JP2001246698A JP2000062932A JP2000062932A JP2001246698A JP 2001246698 A JP2001246698 A JP 2001246698A JP 2000062932 A JP2000062932 A JP 2000062932A JP 2000062932 A JP2000062932 A JP 2000062932A JP 2001246698 A JP2001246698 A JP 2001246698A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オリゴマー析出量が極力少なく、離型層中の
例えばシリコーン成分の移行が少ない、液晶偏光板、位
相差板等の粘着剤層保護用、セラミック離型用等、各種
離型用途に有用なフィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの片面に塗布層、
残留接着率が80%以上の離型層が順次設けられてなる
離型フィルムであって、前記塗布層または離型層の少な
くとも一方はアミノ基を有する化合物を含有し、下記式
(1)および(2)を同時に満足することを特徴とする
離型フィルム。 OL≦3.0(mg/m2) …(1) N×Wf≧0.5(mg/m2) …(2) (上記式中、OLは180℃、10分間熱処理後の離型
フィルムの離型層表面からジメチルホルムアミドにより
抽出されるオリゴマー量、Nは離型フィルムからケルダ
ール分解を経てインドフェノール青吸光度法により検出
される窒素含有量(ppm)、Wfは離型フィルムの単
位面積当たりの重量(mg/m2)を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は離型フィルムに関す
るものであり、詳しくは液晶ディスプレイ(以下、LC
Dと略記する場合がある。)に用いられる偏光板、位相
差板等の粘着剤層保護用、セラミック離型用等、各種用
途に好適な離型フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステルフィルムを基材とす
る離型フィルムが液晶偏光板、位相差板等の粘着剤層保
護用、セラミック離型用等、各種用途に使用されてい
る。
【0003】離型フィルム使用上の問題点として、高温
下、離型層表面に析出するオリゴマーが製造工程内にお
いて各種不具合を生じることが挙げられる。
【0004】例えば、粘着用途の一例として、液晶偏光
板の粘着剤層保護用途があるが、液晶偏光板の製造工程
は、粘着剤層を介して離型フィルムと偏光板が貼り合わ
されてロール状に巻き取られる工程等からなり、オリゴ
マーが粘着剤塗布後の乾燥工程を経て析出する場合があ
る。
【0005】離型層表面に析出するオリゴマーは、離型
層が貼り合わされている相手方の粘着剤層表面へ転着
し、そのようなオリゴマーの付着した粘着剤層付きの偏
光板をガラス基板と貼り合わせてLCDを製造した場
合、得られるLCDの輝度が低下する等の不具合を生じ
る場合がある。
【0006】近年、LCDの視認性向上を目的として表
示画面の輝度をより高くする傾向にあり、上記不具合が
深刻な問題となってきている。
【0007】一方、非粘着用途の一例として、例えばセ
ラミック積層工程内で用いられる離型フィルムがある
が、離型面にセラミックスラリーを塗布した後、乾燥工
程を経てグリーンシートが離型フィルムに積層した状態
でロール状に巻き取られる工程等のうち、スラリー塗布
後の乾燥工程を経てオリゴマーが析出する。
【0008】離型層表面に析出するオリゴマーは、離型
層面と接するグリーンシート表面に転着し、そのような
オリゴマーが付着したグリーンシートを用いて、例えば
セラミック積層コンデンサーを製造する場合、グリーン
シート同士を積層する際にシート間接着力が低下する等
の不具合を生じる場合がある。
【0009】近年、生産性向上に伴う製造コストの低減
を図ることを目的として、製造工程における高速化に伴
い、特に乾燥工程における乾燥温度をより高く設定する
傾向にあり、オリゴマーがより析出しやすい状況になっ
ている。
【0010】また、離型層表面に発生するオリゴマーだ
けでなく、離型層中の成分、例えばシリコーン等が表面
に移行することも上述と同様の不具合が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑みなされたものであって、その解決課題は、オリゴマ
ー析出量が極力少なく、離型層中の例えばシリコーン成
分の移行が少ない、液晶偏光板、位相差板等の粘着剤層
保護用、セラミック離型用等、各種離型用途に有用なフ
ィルムを提供することにある。
【0012】
【発明を解決するための手段】本発明者は上記実状に鑑
み、鋭意検討した結果、特定の構成からなる離型フィル
ムを用いれば、上述の課題を容易に解決できることを見
いだし、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明の要旨は、ポリエステル
フィルムの片面に塗布層、残留接着率が80%以上の離
型層が順次設けられてなる離型フィルムであって、前記
塗布層または離型層の少なくとも一方はアミノ基を有す
る化合物を含有し、下記式(1)および(2)を同時に
満足することを特徴とする離型フィルムに存する。
【0014】OL≦3.0 …(1) N×Wf≧0.5 …(2) (上記式中、OLは180℃、10分間熱処理後の離型
フィルムの離型層表面からジメチルホルムアミドにより
抽出されるオリゴマー量(mg/m2)、Nは離型フィ
ルムからケルダール分解を経てインドフェノール青吸光
度法により検出される窒素含有量(ppm)、Wfは離
型フィルムの単位面積当たりの重量(mg/m2)を表
す)
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。
【0016】本発明においてポリエステルフィルムに使
用するポリエステルはホモポリエステルであっても共重
合ポリエステルであってもよい。用いるポリエステルが
ホモポリエステルである場合、当該ポリエステルは、芳
香族ジカルボン酸と脂肪族グリコールとを重縮合させて
得られる。芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げられ、
脂肪族グリコールとしては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノ−
ル等が挙げられる。代表的なポリエステルとしては、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレート(PEN)等が
例示される。
【0017】一方、用いるポリエステルが共重合ポリエ
ステルの場合は、30モル%以下の第三成分を含有した
共重合体が好ましい。共重合ポリエステルのジカルボン
酸成分としては、イソフタル酸、フタル酸テレフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸セバ
シン酸、および、オキシカルボン酸(例えば、P−オキ
シ安息香酸など)の一種または、二種以上が挙げられ、
グリコール成分として、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ−
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル、ネオペンチ
ルグリコール等の一種または二種以上が挙げられる。
【0018】いずれにしても本発明でいうポリエステル
とは、通常80モル%以上、好ましくは90モル%以上
がエチレンテレフタレート単位であるポリエチレンテレ
フタレート、エチレン−2,6−ナフタレート単位であ
るポリエチレン−2,6−ナフタレート等であるポリエ
ステルを指す。
【0019】本発明の離型フィルムを構成するポリエス
テルフィルム層中には、易滑性付与を主たる目的として
粒子が通常配合される。配合する粒子の種類は、易滑性
付与可能な粒子であれば特に限定されるものではなく、
具体例としては、例えば、シリカ、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、リン
酸カルシウム、リン酸マグネシウム酸化珪素、カオリ
ン、酸化アルミニウム、酸化チタン等の粒子が挙げられ
る。
【0020】また、特公昭59−5216号公報、特開
昭59−217755号公報等に記載されている耐熱性
有機粒子を用いてもよい。この他の耐熱性有機粒子の例
として、熱硬化性尿素樹脂、熱硬化性フェノール樹脂、
熱硬化性エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等が挙げ
られる。さらにポリエステル製造工程中、触媒等の金属
化合物の一部を沈殿、微分散させた析出粒子を用いるこ
ともできる。
【0021】一方、使用する粒子の形状に関しても特に
限定されるものではなく、球状、塊状、棒状、扁平状等
のいずれを用いてもよい。また、その硬度、比重、色等
についても特に制限はない。これら一連の粒子は必要に
応じて2種類以上を併用してもよい。
【0022】また、用いる粒子の平均粒径は、通常0.
01〜3μm、好ましくは0.01〜1μmの範囲であ
る。平均粒径が0.01μm未満の場合には、粒子が凝
集しやすく、分散性が不十分な場合があり、一方、3μ
mを超える場合には、フィルムの表面粗度が粗くなりす
ぎて、後工程において離型層を設ける場合等に不具合が
生じる場合がある。
【0023】さらにポリエステルフィルム層中の粒子含
有量は、通常0.1〜5重量%、好ましくは0.1〜3
重量%の範囲である。粒子含有量が0.1重量%未満の
場合には、フィルムの易滑性が不十分な場合があり、一
方、5重量%を超えて添加する場合には、ポリエステル
フィルムの透明性が不十分な場合がある。
【0024】ポリエステルフィルム層中に粒子を添加す
る方法としては、特に限定されるものではなく、従来公
知の方法を採用しうる。例えば、ポリエステルを製造す
る任意の段階において添加することができるが、好まし
くはエステル化の段階、もしくはエステル交換反応終了
後、重縮合反応を進めてもよい。
【0025】またベント付き混練押出機を用いエチレン
グリコールまたは水などに分散させた粒子のスラリーと
ポリエステル原料とをブレンドする方法、または、混練
押出機を用い、乾燥させた粒子とポリエステル原料とを
ブレンドする方法などによって行われる。
【0026】なお、本発明におけるポリエステルフィル
ム中には、上述の粒子以外に必要に応じて従来公知の酸
化防止剤、熱安定剤、潤滑剤、染料、顔料等を添加する
ことができる。
【0027】本発明の離型フィルムを構成するポリエス
テルフィルムの厚みは、フィルムとして製膜可能な範囲
であれば特に限定されるものではないが、通常9〜25
0μm、好ましくは12〜188μmの範囲がよい。
【0028】次に本発明におけるポリエステルフィルム
の製造例について具体的に説明するが、以下の製造例に
何ら限定されるものではない。
【0029】すなわち、先に述べたポリエステル原料を
使用し、ダイから押し出された溶融シートを冷却ロール
で冷却固化して未延伸シートを得る方法が好ましい。
【0030】この場合、シートの平面性を向上させるた
めシートと回転冷却ドラムとの密着性を高める必要があ
り、静電印加密着法および/または液体塗布密着法が好
ましく採用される。静電印加密着法とは、通常、シート
の上面側にシートの流れと直行する方向に線状電極を張
架し、該電極に約5〜10kVの直流電圧を印加するこ
とにより、シートに静電荷を付与してシートとドラムと
の密着性を向上させる方法である。また、液体塗布密着
法とは、回転冷却ドラム表面の全体または一部(例えば
シート両端部と接触する部分のみ)に液体を均一に塗布
することにより、ドラムとシートとの密着性を向上させ
る方法である。本発明においては必要に応じ両者を併用
してもよい。
【0031】次に得られた未延伸シートは少なくとも一
軸方向に延伸するのが好ましく、また、二軸方向に延伸
してもよく、二軸延伸する場合には、まず、前記の未延
伸シートを一方向にロールまたはテンター方式の延伸機
により延伸する。延伸温度は、通常130〜170℃で
あり、延伸倍率は、通常2.5〜7倍、好ましくは3.
0〜6倍である。次いで、一段目の延伸方向と直交する
方向に延伸を行う。延伸温度は、通常130〜170℃
であり、延伸倍率は、通常3.0〜7倍、好ましくは
3.5〜6倍である。そして、引き続き、180〜27
0℃の温度で緊張下または30%以内の弛緩下で熱処理
を行い、二軸配向フィルムを得る。
【0032】上記の延伸工程中にフィルム表面を処理す
る、いわゆる塗布延伸法(インラインコーティング)を
施すこともできる。それは以下に限定するものではない
が、特に1段目の延伸が終了して、2段目の延伸前にコ
ーティング処理を施すことができる。
【0033】上記の延伸においては、一方向の延伸を2
段階以上で行う方法を用いることもできる。その場合、
最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲となるよ
うに行うのが好ましい。また、前記の未延伸シートを面
積倍率が10〜40倍になるように同時二軸延伸を行う
ことも可能である。さらに、必要に応じて熱処理を行う
前または後に再度縦および/または横方向に延伸しても
よい。
【0034】上述の塗布延伸法にてポリエステルフィル
ム上に塗布層が設けられる場合には、延伸と同時に塗布
が可能になると共に塗布層の厚みを延伸倍率に応じて薄
くすることができ、ポリエステルフィルムとして好適な
フィルムを製造できる。
【0035】本発明の離型フィルムは、熱処理(180
℃、10分間)後の離型フィルムの離型層表面からジメ
チルホルムアミドにより抽出されるオリゴマー量(O
L)を3.0(mg/m2)以下に抑える必要があり、
そのため、塗布層または離型層の少なくとも一方がアミ
ノ基を有する化合物を含有する必要がある。
【0036】アミノ基を有する化合物の具体例として
は、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。
【0037】それらの中でも特に下記一般式(A)で表
されるシラン化合物によれば、オリゴマー析出防止効果
がより一層良好となるので好ましい。
【0038】 Y−(CH23−Si−(X)3 (A) (上記式中、Yは−NH2基または−NHCH2CH2
2基、Xは−OCH3基または−OCH2CH3基を表
す) さらに塗布層中に含有されるアミノ基を有する化合物の
含有量は特に限定されるわけではないが、好ましくは1
0〜100重量%、さらに好ましくは10〜90重量%
の範囲がよい。当該含有量が10重量%未満では、オリ
ゴマー析出防止効果が不十分となる場合がある。
【0039】本発明において、ポリエステルフィルム上
に設けられる塗布層中にアミノ基を有する化合物を含有
する場合、当該化合物以外に、本発明の主旨を損なわな
い範囲においてバインダーポリマーを併用してもよい。
【0040】上記バインダーポリマーの具体例として
は、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポ
リアクリルアミド、ポリアルキレングリコール、ポリア
ルキレンイミン、メチルセルロース、ヒドロキシセルロ
ース、でんぷん類、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ
アクリレート、塩素系ポリマー(ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体等)、ポリオレフィン等が挙
げられる。
【0041】それらの中でも、塗布層を塗布延伸法によ
り設ける場合には、ノニオン系、カチオン系、両性系の
水溶液または水分散体として使用可能な有機ポリマーが
挙げられ、また、その中でもポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリアクリレートを使用した場合に上塗り剤層に対
する接着性が良好となる。これらのポリマーはそのモノ
マーの一成分としてノニオン、カチオン、または両性系
の親水性成分を共重合することにより、親水性を付与
し、水に分散させることが可能となる。
【0042】さらに塗布層には架橋剤を併用してもよ
く、具体例としてはメチロール化したあるいはアルキロ
ール化した尿素系、メラミン系、グアナミン系、アクリ
ルアミド系、ポリアミド系化合物、エポキシ化合物、ア
ジリジン化合物、ブロックポリイソシアネート、チタン
カップリング剤、ジルコーアルミネートカップリング剤
等が挙げられる。これらの架橋成分はバインダーポリマ
ーと予め結合していてもよい。
【0043】また、塗布層の固着性、滑り性改良を目的
として、無機系粒子を含有してもよく、具体例としては
シリカ、アルミナ、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、バリウム塩等が挙げられる。さらに必要に応じ
て、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、有機系潤滑剤、有
機系高分子粒子、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、
染料等を塗布層が含有していてもよい。
【0044】本発明において、塗布層の塗布量(乾燥
後)は、通常0.01〜1g/m2の範囲であり、好ま
しくは0.03〜0.5g/m2の範囲である。塗布量
が0.01g/m2未満の場合には、塗布厚みの均一性
が不十分な場合があり、一方、1g/m2を超えて塗布
する場合には、滑り性低下等の不具合を生じる場合があ
る。
【0045】本発明において、ポリエステルフィルムに
塗布層を設ける方法は、後述する離型層を設ける場合と
同様に、バーコート方式、グラビアコート方式等、従来
公知の塗工方式を用いることができる。
【0046】本発明の離型フィルムを構成する離型層
は、離型性を有する材料を含有していれば、特に限定さ
れるものではない。その中でも、硬化型シリコーン樹脂
を含有するものによれば離型性が良好となるので好まし
い。硬化型シリコーン樹脂を主成分とするタイプでもよ
いし、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂等
の有機樹脂とのグラフト重合等による変性シリコーンタ
イプ等を使用してもよい。
【0047】硬化型シリコーン樹脂の種類としては、付
加型・縮合型・紫外線硬化型・電子線硬化型・無溶剤型
等何れの硬化反応タイプでも用いることができる。
【0048】具体例を挙げると、信越化学工業(株)製
KS−774、KS−775、KS−778、KS−7
79H、KS−847H、KS−856、X−62−2
422、X−62−2461、ダウ・コーニング・アジ
ア(株)製DKQ3−202、DKQ3−203、DK
Q3−204、DKQ3−205、DKQ3−210、
東芝シリコーン(株)製YSR−3022、TPR−6
700、TPR−6720、TPR−6721、東レ・
ダウ・コーニング(株)製SD7220、SD722
6、SD7229等が挙げられる。さらに離型層の剥離
性等を調整するために剥離コントロール剤を併用しても
よい。また、上述のとおり、離型層中にアミノ基を有す
るシラン化合物を添加することもある。
【0049】本発明において、ポリエステルフィルムに
離型層を設ける方法としては、リバースロールコート、
グラビアコート、バーコート、ドクターブレードコート
等、従来公知の塗工方式を用いることができる。
【0050】本発明における離型フィルムを構成する離
型層の塗布量(乾燥後)(g/m2)は、通常0.01
〜1g/m2の範囲であり、好ましくは0.03〜0.
5g/m2の範囲である。塗布量が0.01g/m2未満
の場合、塗工性の面より安定性に欠け、均一な塗膜を得
るのが困難になる場合があり、一方、1g/m2を超え
る場合には、離型層自体の塗膜硬化性等が低下する傾向
がある。
【0051】本発明における離型フィルムに関して、離
型層が設けられていない面には、接着層、帯電防止層、
オリゴマー析出防止層等の塗布層を設けてもよく、ま
た、ポリエステルフィルムにはコロナ処理、プラズマ処
理等の表面処理を施してもよい。
【0052】本発明の離型フィルムは、熱処理(180
℃、10分間)後の離型層表面からジメチルホルムアミ
ドにより抽出されるオリゴマー量(OL)が3.0mg
/m 2以下である必要があり、好ましくは2.0mg/
2以下である。OLが3.0mg/m2を超える場合に
は、例えば、粘着用途において用いた場合、粘着剤塗布
後の乾燥工程において、乾燥温度をより高く設定した場
合に離型フィルムの離型層表面に析出するオリゴマー量
が多くなる。また、液晶偏光板、位相差板粘着剤層保護
用途において用いた場合、粘着剤の透明性が低下する、
あるいは粘着剤層の粘着力が低下する等の不具合を生じ
るようになる。一方、セラミック離型用において用いた
場合、成形したグリーンシートを用いて、例えばセラミ
ック積層コンデンサーを製造する場合、グリーンシート
積層時にシート間接着力が低下する等の不具合を生じる
ようになる。
【0053】本発明における離型フィルム中の単位面積
当たりの窒素含有量(N×Wf)は0.5mg/m2
上である必要があり、好ましくは2.0mg/m2
上、さらに好ましくは4.0mg/m2以上である。N
×Wfが0.5(mg/m2)未満の場合には得られる
離型フィルムがオリゴマー析出防止効果に乏しくなる。
【0054】なお、上記のNは、離型フィルムからケル
ダール分解を経てインドフェノール青吸光度法により検
出される窒素含有量(ppm)であり、上記のWfは、
離型フィルムの単位面積当たりの重量(mg/m2)を
表す。
【0055】本発明の離型フィルムの残留接着率は、貼
り合わせる相手方の粘着剤層表面、グリーンシート表
面、あるいは製造工程における搬送用ロール表面へのシ
リコーン移行あるいは転着を抑制する点で、80%以上
であることが好ましく、90%以上がさらに好ましい。
残留接着率が80%未満の場合、製造工程において搬送
用ロールのロール表面にシリコーン移行成分が転着した
り、離型面と接する粘着剤層の粘着力が低下する、ある
いはシリコーン移行が多い離型面を用いて成形されたグ
リーンシート同士を積層してセラミック積層コンデンサ
ーを製造する際にシート間接着力が低下する等の不具合
を生じる場合がある。
【0056】本発明における離型フィルムの剥離力は特
に限定されるものではないが、好ましくは10〜200
mN/cm、さらに好ましくは10〜100mN/cm
の範囲である。剥離力が10mN/cm未満の場合、剥
離力が軽くなりすぎて本来剥離する必要がない場面にお
いても容易に剥離する不具合を生じる場合があり、一
方、200mN/cmを超える場合には、剥離力が重く
なりすぎ、例えば、セラミック離型用に用いた場合、グ
リーンシート剥離時に剥離し難い等の不具合を生じる場
合がある。
【0057】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部」を示す。また、本発
明で用いた測定法は次のとおりである。 (1)ポリエステルの固有粘度の測定 ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を
除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テト
ラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒10
0mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。 (2)平均粒径(d50:μm)の測定 遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製
SA−CP3型)を使用して測定した等価球形分布にお
ける積算(重量基準)50%の値を平均粒径とした。 (3)離型フィルムの離型層表面からジメチルホルムア
ミドにより抽出されるオリゴマー量(OL)の測定 熱処理後(180℃、10分間)の離型フィルムを、上
部が開放され、底辺の面積が250cm2となるように
折り、四角の箱を作成する。塗布層を設けている場合は
塗布層面が内側となるようにする。次いで、上記の方法
で作成した箱の中にDMF(ジメチルホルムアミド)1
0mlを入れ、3分間放置した後、DMFを回収する。
回収したDMFを液体クロマトグラフィー(島津製作所
製:LC−7A)に供給してDMF中のオリゴマー量を
求め、この値をDMFが接触したフィルム面積で割っ
て、フィルム表面オリゴマー量(mg/m2)とした。
【0058】DMF中のオリゴマー量は、標準試料ピー
ク面積と測定試料ピーク面積のピーク面積比より求めた
(絶対検量線法)。
【0059】標準試料の作成は、予め分取したオリゴマ
ー(環状三量体)を正確に秤量し、正確に秤量したDM
Fに溶解し作成した。標準試料の濃度は、0.001〜
0.01mg/mlの範囲が好ましい。
【0060】なお、液体クロマトグラフの条件は下記の
とおりとした。
【0061】移動相A:アセトニトリル 移動相B:2%酢酸水溶液 カラム:三菱化学(株)製『MCI GEL ODS 1
HU』 カラム温度:40℃ 流速:1ml/分 検出波長:254nm (4)離型フィルム単位面積当たりの窒素含有量(N×
Wf)の算出方法 *離型フィルム中の窒素含有量(N)の測定方法 試料サンプル500mgを正確に秤量し、濃硫酸2g、
硫酸銅20ml、硫酸カリウム5gを加えて加熱分解
(ケルダール分解)する。すなわち、ガスバーナーで強
熱し、液が緑色透明になってからさらに30分加熱す
る。溶解後放冷し、純水300mlを加え、NaOHを
加えてアルカリ性になるまで発生するNH3を蒸留す
る。次に250ml定容として分取した後、インドフェ
ノ−ル青吸光度法(測定波長:640nm)により、試
料サンプル中の窒素含有量を測定した。
【0062】また、上記手順にて5回測定した際の平均
値から、離型層および塗布層がないポリエステルフィル
ムが存在する状態で検出された窒素含有量を差し引いた
値をもって離型フィルム中の窒素含有量(N:ppm)
とした。 *離型フィルム単位面積当たりの重量(Wf)の算出方
法 離型フィルムの10cm平方サイズのフィルム重量を測
定し、単位面積当たりの重量(Wf:mg/m2)を算
出した。
【0063】上述の各々の方法により得られたN値およ
びWf値を用いて(N×Wf)値を算出した。 (5)離型フィルムの残留接着率の評価 残留接着力:試料フィルムのシリコーン面に日東電工
(製)No.31B粘着テープを2kgゴムローラーに
て1往復圧着し、100℃×1時間加熱処理する。次い
で、圧着したサンプルから試料フィルムを剥がし、N
o.31B粘着テープをJIS−C−2107(ステン
レス板に対する粘着力、180°引き剥がし法)の方法
に準じて接着力を測定する。これを残留接着力とする。
【0064】基礎接着力:残留接着力の場合と同じテー
プ(No.31B)を用いてJIS−C−2107に準
じてステンレス板に粘着テープを圧着して、同様の要領
にて測定を行う。この時の値を基礎接着力とする。
【0065】これらの測定値を用いて、下記式に基づい
て残留接着率を求める。
【0066】 残留接着率(%)=残留接着力÷基礎接着力×100 なお、測定は20±2℃、65±5%RHにて行う。 (6)離型フィルムの剥離力(F)の評価 測定試料の離型層に両面粘着テープ(日東電工製「N
o.502」)の片面を貼り付けた後、50mm×30
0mmにカットした後、室温にて1時間放置後の剥離力
を測定する。剥離力は、引張試験機((株)インテスコ
製「インテスコモデル2001型」)を使用し、引張速
度300mm/分の条件下、180°剥離を行った。
【0067】実施例および比較例で用いたポリエステル
の製造条件は、それぞれ下記のとおりである。 〈ポリエステルの製造〉 製造例1(ポリエチレンテレフタレートA1) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反
応器にとり、加熱昇温すると共にメタノールを留去し、
エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要して
230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了し
た。次いでエチレングリコールスラリーエチルアシッド
フォスフェート0.04部、三酸化アンチモン0.03
部、平均粒径0.25μmのシリカ粒子を0.3部添加
した後100分で温度を280℃、圧力を15mmHg
に達せしめ、以後も徐々に圧力を減じ、最終的に0.3
mmHgとした。4時間後、系内を常圧に戻し、固有粘
度0.61のポリエチレンテレフタレートA1を得た。 〈ポリエステルフィルムの製造〉 製造例2(PETフィルムF1) 製造例1で製造したポリエチレンテレフタレートA1を
180℃で4時間不活性ガス雰囲気中で乾燥し、溶融押
出機により290℃で溶融し、口金から押出し、静電印
加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロー
ル上で冷却固化して未延伸シートを得た。得られたシー
トを85℃で3.5倍縦方向に延伸した。
【0068】次いで、下記組成からなる塗布剤を塗布し
た後、フィルムをテンターに導き100℃で3.7倍横
方向に延伸した後、230℃にて熱固定を行い、塗工量
が0.03g/m2(乾燥後)の塗布層が設けられた、
厚さ38μmのPETフィルムF1を得た。 《塗布層組成》 N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン 90重量% PVA系樹脂 10重量% なお、塗布液の固形分濃度は2重量%とした。
【0069】また、塗布層を構成する化合物例は以下の
とおりである。 (化合物例) N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン H2NC24NHC36Si(OCH33 塗布液調整において、濃度調整の希釈液として純水を用
いた。 N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン H2NC24NHC36Si(OC253 塗布液調整において、濃度調整の希釈液として純水を用
いた。 γ−アミノプロピルトリメトキシシラン H2NC36Si(OC263 塗布液調整において、濃度調整の希釈液として純水を用
いた。 N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン H2NC24NHC36Si(OCH32CH3 塗布液調整において、濃度調整の希釈液として純水を用
いた。 N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン C65NHC36Si(OCH33 塗布液調整において、濃度調整の希釈液として純水を用
いた。 γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン
【0070】
【化1】
【0071】塗布液調整において、濃度調整の希釈液と
して2%酢酸水溶液を用いた。
【0072】PVA系樹脂 けん化度が88モル%であり、重合度が500であるポ
リビニルアルコール 製造例3(PETフィルムF2)〜製造例9(PETフ
ィルムF8) 製造例2においてアミノ基を有するシラン化合物を下記
表1に示すように変更する以外は製造例2と同様にして
PETフィルムを得た。
【0073】
【表1】
【0074】実施例1 製造例2で得られたPETフィルムF1に下記組成から
なる離型層を塗布量が0.1g/m2(乾燥後)になる
ように設けて離型フィルムを得た。得られた離型フィル
ムの特性を下記表2に示す。 《離型剤組成》 硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製) 100部 硬化剤(PL−50T: 信越化学製) 1部 MEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1) 1500部 実施例2 実施例1において離型剤組成を下記組成に変更する以外
は実施例1と同様にして製造し、離型フィルムを得た。
得られた離型フィルムの特性を表2に示す。 《離型剤組成》 硬化型シリコーン樹脂(KS−774:信越化学製) 100部 硬化剤(PL−3: 信越化学製) 1部 MEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1) 1500部 実施例3 実施例1においてPETフィルムF1の代わりにPET
フィルムF2を用いる以外は実施例1と同様にして製造
し、離型フィルムを得た。得られた離型フィルムの特性
を表2に示す。
【0075】実施例4 実施例1においてPETフィルムF1の代わりにPET
フィルムF3を用いる以外は実施例1と同様にして製造
し、離型フィルムを得た。得られた離型フィルムの特性
を表2に示す。
【0076】実施例5 実施例1においてPETフィルムF1の代わりにPET
フィルムF4を用いる以外は実施例1と同様にして製造
し、離型フィルムを得た。得られた離型フィルムの特性
を表2に示す。
【0077】実施例6 実施例1においてPETフィルムF1の代わりにPET
フィルムF5を用いる以外は実施例1と同様にして製造
し、離型フィルムを得た。得られた離型フィルムの特性
を表2に示す。
【0078】実施例7 実施例1において離型剤組成を下記組成に変更する以外
は実施例1と同様にして製造し、離型フィルムを得た。
得られた離型フィルムの特性を表2に示す。 《離型剤組成》 硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製) 100部 硬化剤(PL−50T:信越化学製) 1部 アミノ基を有するシラン化合物である(N−β(アミノエチル)γ−アミノ プロピルトリメトキシシラン) 1部 MEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1) 1500部 実施例8 実施例1においてPETフィルムF1の代わりにPET
フィルムF8を用いる以外は実施例1と同様にして製造
し、離型フィルムを得た。この離型フィルムの特性を表
2に示す。
【0079】実施例9 実施例1において離型剤組成を下記組成に変更する以外
は実施例1と同様にして製造し、離型フィルムを得た。
この離型フィルムの特性は表2に示す。 《離型剤組成》 硬化型シリコーン樹脂(KS−723A:信越化学製) 100部 硬化型シリコーン樹脂(KS−723B:信越化学製) 5部 硬化剤(PS−3:信越化学製) 5部 MEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1) 1500部 比較例1 実施例1において、PETフィルムF1の代わりにPE
TフィルムF7を用いる以外は実施例1と同様にして離
型フィルムを得た。得られた離型フィルムの特性を表2
に示す。
【0080】比較例2 実施例1において、PETフィルムF1の代わりにPE
TフィルムF6を用いる以外は実施例1と同様にして離
型フィルムを得た。得られた離型フィルムの特性を表2
に示す。
【0081】比較例3 実施例1において離型剤組成を下記組成に変更する以外
は実施例1と同様にして製造し、離型フィルムを得た。
得られた離型フィルムの特性を表2に示す。 《離型剤組成》 硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製) 100部 硬化剤(PL−50T: 信越化学製) 1部 ポリエーテル変性シリコーンオイル(KF−351:信越化学製)3部 MEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1) 1500部 比較例4 製造例2において得られたPETフィルムF1を用い
た。
【0082】比較例5 製造例8において得られたPETフィルムF7を用い、
離型剤組成を下記組成に変更する以外は実施例1と同様
にして製造し、離型フィルムを得た。得られた離型フィ
ルムの特性を表2に示す。 《離型剤組成》 硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製) 100部 硬化剤(PL−50T: 信越化学製) 1部 アミノ変性シリコーンオイル(KF−859:信越化学製) 3部 MEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1) 1500部
【0083】
【表2】
【0084】
【発明の効果】本発明の離型フィルムは液晶偏光板、位
相差板等の粘着剤層保護用、セラミック離型用等、各種
離型用として、オリゴマー析出量が極力少なく、シリコ
ーン移行が少なく、その工業的価値は極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AH02B AH03B AH06B AK41A AK52B BA02 CA02 CA02B EH46B GB90 JB08 JB12B JK06B JL14B YY00 YY00B 4J038 DL081 GA09 NA10 PB03 PB09 PC08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの片面に塗布層、
    残留接着率が80%以上の離型層が順次設けられてなる
    離型フィルムであって、前記塗布層または離型層の少な
    くとも一方はアミノ基を有する化合物を含有し、下記式
    (1)および(2)を同時に満足することを特徴とする
    離型フィルム。 OL≦3.0 …(1) N×Wf≧0.5 …(2) (上記式中、OLは180℃、10分間熱処理後の離型
    フィルムの離型層表面からジメチルホルムアミドにより
    抽出されるオリゴマー量(mg/m2)、Nは離型フィ
    ルムからケルダール分解を経てインドフェノール青吸光
    度法により検出される窒素含有量(ppm)、Wfは離
    型フィルムの単位面積当たりの重量(mg/m2)を表
    す)
  2. 【請求項2】 アミノ基を有する化合物が下記一般式
    (A)で表されることを特徴とする請求項1記載の離型
    フィルム。 Y−(CH23−Si−(X)3 (A) (上記式中、Yは−NH2基または−NHCH2CH2
    2基、Xは−OCH3基または−OCH2CH3基を表
    す)
  3. 【請求項3】 離型層が硬化型シリコーン樹脂を含有す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の離型フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 粘着剤層保護用またはグリーンシート成
    形用であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の離型フィルム。
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