JP3441261B2 - 水性液体洗浄剤 - Google Patents

水性液体洗浄剤

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JP3441261B2 JP23865295A JP23865295A JP3441261B2 JP 3441261 B2 JP3441261 B2 JP 3441261B2 JP 23865295 A JP23865295 A JP 23865295A JP 23865295 A JP23865295 A JP 23865295A JP 3441261 B2 JP3441261 B2 JP 3441261B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、低温での粘度上昇
が極めて小さく、低温においてもフォーマー容器から容
易に押し出すことができる水性液体洗浄剤に関する。 【0002】 【従来の技術】泡状洗浄剤は、通常、比較的低粘度の界
面活性剤溶液をフォーマー容器に充填し、その容器から
押し出すことにより、泡を吐出させて使用するものであ
り、簡便性、使用性等に優れることから、住居用洗剤、
毛髪用シャンプー、洗顔料などに適用されている。この
ように泡状で使用する形態の洗浄剤は、特に身体洗浄剤
とした場合には、皮膚に負担をかけずに洗浄することが
でき、液状、ペースト状、固形などの形態と比較して、
マイルド性という観点から非常に優れた形態のものであ
る。 【0003】しかしながら、このような泡状洗浄剤は常
温では均一な泡を得ることができるが、低温において
は、フォーマー容器に充填された洗浄液の粘度が上昇
し、泡が不均一になったり、押し出しが不可能になると
いう問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、低温での粘度上昇がなく、低温においても容器より
押し出し易く、均一な泡が得られる液体洗浄剤を提供す
ることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、アミノ酸系界面活性
剤と塩とを特定の割合で用いれば、低温での粘度上昇が
なく、低温においても容器より押し出し易く、均一な泡
を得ることができる水性液体洗浄剤が得られることを見
出し、本発明を完成した。 【0006】すなわち、本発明は、(A)アミノ酸系界
面活性剤 5〜50重量%、及び(B)塩 0.1〜5
重量%を含有する洗浄液を、フォーマー容器に充填した
ことを特徴とする水性液体洗浄剤を提供するものであ
る。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分(A)の
アミノ酸系界面活性剤としては、1級〜3級のアミノ基
とカルボキシル基を有する界面活性剤であれば特に制限
されず、具体的には、(a)N−アシルアミノ酸系界面
活性剤、(b)アミドアミノ酸系(イミダゾリン系)界
面活性剤、(c)アミノジ酢酸系界面活性剤等が挙げら
れる。 【0008】(a)N−アシルアミノ酸系界面活性剤と
しては、下記式(1)で表わされるものが好ましい。 【0009】 【化2】 【0010】〔式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数7
〜21のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2 は水
素又は炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示
し、R 3は-(CH2)pR4(R4 は水素、ヒドロキシル基又は
-COOM1を示す)を示し、M1は水素、アルカリ金属又は
アルカノールアミンを示す〕 【0011】式(1)中、R1 としては炭素数6〜18
のアルキル基が好ましく、特に炭素数10〜14のアル
キル基が好ましい。R2 としては、水素、炭素数1〜4
のアルキル基が好ましく、特に水素、メチル基が好まし
い。R3 としては、水素、-(CH2)pR4が好ましい。M1
としては、カリウム、トリエタノールアミンが好まし
い。 【0012】式(1)で表わされるN−アシルアミノ酸
系界面活性剤のうち、好ましいものとしては、N−ラウ
ロイルグルタミン酸、N−ミリストイルグルタミン酸、
N−ラウロイル−N−メチルグリシン、N−ラウロイル
−β−アラニン、N−ミリストイル−β−アラニン、N
−ラウロイルアスパラギン酸、N−ラウロイルセリン
等;またこれらのナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等が挙げ
られる。なお、式(1)で表わされる化合物にはL体、
D体、ラセミ体があるが、本発明においては、これらの
いずれをも使用することができる。 【0013】(b)アミドアミノ酸系界面活性剤として
は、下記式(2)、(3)で表わされるものが好まし
い。 【0014】 【化3】 【0015】〔式中、R5 及びR7 は、それぞれ炭素数
7〜19の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R6
びR8 は、それぞれ-CH2COOM2又は-CH2CH2COOM2(M2
は水素、アルカリ金属又はアルカノールアミンを示す)
を示し、R9 は水素、-CH2COOM 2又は-CH2CH2COOM2(M
2 は前記と同じ意味を有する)を示す〕 【0016】式(2)、(3)中、R5 及びR7 として
は炭素数10〜14のアシル基が好ましく、R6 及びR
8 としては-CH2CH2COOM2が好ましく、R9 としては、水
素、-CH2CH2COOM2が好ましい。 【0017】式(2)、(3)で表わされるアミドアミ
ン系界面活性剤のうち、好ましいものとしては、N−ラ
ウロイル−N′−カルボキシメチル−N′−(2−ヒド
ロキシエチル)エチレンジアミン、N−ラウロイル−
N′−カルボキシエチル−N′−(2−ヒドロキシエチ
ル)エチレンジアミン、N−ミリストイル−N′−カル
ボキシメチル−N′−(2−ヒドロキシエチル)エチレ
ンジアミン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエ
チル)−N′−カルボキシメチルエチレンジアミン、N
−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N′,
N′−ビス(カルボキシメチル)エチレンジアミンなど
が挙げられる。 【0018】(c)アミノジ酢酸系界面活性剤として
は、下記式(4)で表わされるものが好ましい。 【0019】 【化4】【0020】〔式中、R10は炭素数8〜24のアルキル
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルキ
ルアリール基又はアルケニルアリール基を示し、Xは水
素又は-(CH2)qCOOM3を示し、M3 は水素、アルカリ金
属、アンモニウム又は炭素数2〜3のヒドロキシアルキ
ル基を有するアルカノールアミンを示し、qは1〜4の
数を示す〕 【0021】式(4)中、R10としては炭素数8〜14
のアルキル基が好ましく、Xとしては水素が好ましく、
3 としてはカリウム、アルカノールアミンが好まし
く、qとしては1〜2が好ましい。 【0022】式(4)で表わされるアミノジ酢酸系界面
活性剤のうち、好ましいものとしては、ラウリルアミノ
プロピオン酸、ミリスチルアミノプロピオン酸等が挙げ
られる。 【0023】これらの界面活性剤のうち、特に次式
(5): 【0024】 【化5】R11CONH(CH2)nCOOM4 ・・・・(5) 【0025】〔式中、R11CO-は炭素数10〜16の直鎖
アシル基を示し、nは1又は2の数を示し、M4 はnが
1のときはナトリウム、カリウム又はアルカノールアン
モニウムを、nが2のときはカリウム又はアルカノール
アンモニウムを示す〕で表わされる2級アミド型N−ア
シルアミノ酸塩が好ましい。 【0026】上記2級アミド型N−アシルアミノ酸塩に
おいて、式(5)中、R11CO-で示される直鎖アシル基の
炭素数は10〜16であり、特に12〜14であること
が好ましく、具体的にはカプリノイル基、ラウロイル基
又はミリストイル基が好ましい。また、M4 で示される
アルカノールアンモニウムとしては、例えばモノエタノ
ールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエ
タノールアンモニウムが挙げられ、特にトリエタノール
アンモニウムが好ましい。なお、式(5)中、nが2で
あり、M4 がナトリウムであるものは、クラフト点が高
く、水溶性に劣るため、液体皮膚洗浄剤に用いる場合に
は好ましくない。式(5)で表わされる2級アミド型N
−アシルアミノ酸塩のうち、特に好ましいものとして
は、N−ラウロイル−β−アラニン、N−ミリストイル
−β−アラニン等が挙げられる。これらは、皮膚に対す
る刺激性が低いため、洗浄剤として用いるのに好まし
い。 【0027】これらのアミノ酸系界面活性剤は、1種又
は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中
に5〜50重量%(以下、単に%で示す)、好ましくは
2〜30%、特に好ましくは5〜20%配合される。1
%未満では充分な洗浄力が得られず、50%を超えると
フォーマー容器の目づまりを起こすことがあり好ましく
ない。 【0028】また、本発明で用いられる成分(B)の塩
としては、無機塩、有機酸塩のいずれでも良く、無機塩
としては、例えば塩酸、硫酸、亜硫酸、炭酸、リン酸、
ホウ酸などの無機酸のナトリウム、カリウム、リチウム
等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウ
ム塩、アルキルアミン塩、アルカノールアミン塩などが
挙げられ、有機酸塩としては、例えば酢酸、プロピオン
酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、グリコール
酸、乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、グリセリン酸、ヒドロ
キシマロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸などの有機
酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウ
ム塩、アルキルアミン塩、アルカノールアミン塩、更に
グリシン、アラニン、アルギニン、グルタミン酸、セリ
ンなどのアミノ酸塩、N,N,N−トリメチルグリシン
等のベタイン(分子内に4級アミンとカルボキシル基を
有する化合物の総称)類などが挙げられる。 【0029】これらの塩のうち、有機酸塩が好ましく、
特にシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸などの
ジカルボン酸やクエン酸などのトリカルボン酸等の多価
カルボン酸、グリコール酸、乳酸、2−ヒドロキシ酪酸
などのヒドロキシ酸の塩が好ましく、更に、コハク酸カ
リウム、コハク酸ナトリウム、コハク酸トリエタノール
アミン、クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム、クエ
ン酸トリエタノールアミン、乳酸カリウム、乳酸ナトリ
ウム、乳酸ジエタノールアミン、乳酸トリエタノールア
ミンが好ましい。また、無機塩としては、リン酸ナトリ
ウム、リン酸トリエタノールアミンが好ましい。 【0030】これら成分(B)の塩は、必ずしも塩とし
て配合する必要はなく、上記酸と塩基とをそれぞれ別個
に添加し、組成物中で塩を形成せしめてもよい。 【0031】これらの塩は、1種又は2種以上を組合わ
せて用いることができ、全組成中に0.1〜5%、好ま
しくは0.2〜5%、特に好ましくは1〜4%配合され
る。0.1%未満では低温での粘度上昇を防止すること
ができず、5%を超えると、系の粘度が高くなりすぎ好
ましくない。なお、成分(B)と成分(A)の塩基の種
類は、同一でも異なっていてもよいが、安定性の観点か
ら同一のものであるのが好ましい。 【0032】洗浄液は、前記成分(A)及び(B)を水
性媒体に溶解することにより製造される。ここで用いら
れる水性媒体としては、例えば水、又は水とグリセリ
ン、エタノール等との混合系などが挙げられ、これらは
全組成中に50〜94.9%、好ましくは60〜85%
配合される。 【0033】本発明で用いられる成分(C)の高級脂肪
酸塩としては、飽和又は不飽和のいずれであってもよ
く、炭素数8〜22、特に10〜18のものが好まし
い。好ましいものの具体例としては、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリ
ン酸、オレイン酸、ヒドロキシデセン酸、ヤシ油脂肪
酸、還元ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、還元牛脂脂肪酸、
パーム核脂肪酸などのナトリウム、カリウムなどのアル
カリ金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン
塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、
2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2
−メチルプロパンジオールなどのアルカノールアミン
塩、リジン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸塩等が挙
げられる。これらのうち、特にラウリン酸トリエタノー
ルアミン、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸トリエタ
ノールアミン、ミリスチン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸カ
リウムが好ましい。また、高級脂肪酸のトリエタノール
アミン塩を用いると、組成物のpHが6.5〜8.5とな
り、低刺激であり、皮膚洗浄用として特に好ましい。 【0034】また、これらの高級脂肪酸塩は、必ずしも
脂肪酸塩として洗浄液に配合する必要はなく、上記高級
脂肪酸と塩基とをそれぞれ別個に添加し、常法により反
応させて、組成物中で脂肪酸塩を形成せしめてもよい。 【0035】これらの高級脂肪酸塩は、1種又は2種以
上を組み合わせて用いることができ、全組成中に5〜5
0重量%、好ましくは5〜30%、特に好ましくは5〜
20%配合される。5%未満では充分な洗浄力が得られ
ず、50%を超えると皮膚刺激を生じるので好ましくな
い。 【0036】また、洗浄液には、前記アミノ酸系界面活
性剤以外に、通常液体洗浄剤に用いられるその他のアニ
オン、両性、ノニオン界面活性剤を、本発明の効果を損
なわない範囲において、配合することが可能である。こ
れらの界面活性剤の具体例としては、以下のものが挙げ
られる。 【0037】(1)平均炭素数10〜16のアルキル基
を有する直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸
塩。 (2)平均炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜
8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で、
あるいはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが
0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキ
ル又はアルケニルエーテル硫酸塩。 (3)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩。 (4)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオ
レフィンスルホン酸塩。 (5)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するア
ルカンスルホン酸塩。 【0038】(6)平均炭素数10〜20のアルキル基
又はアルケニル基を有し、1分子中に平均0.5〜8モ
ルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレンオキ
サイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で、ある
いはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが0.1
/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキル又は
アルケニルエーテルカルボン酸塩。 (7)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基を有するα−スルホ脂肪酸塩又はエステル。 (8)炭素数8〜22の高級アルコール若しくはそのエ
トキシレートなどのスルホコハク酸エステル又は高級脂
肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。 【0039】これらの界面活性剤のアニオン性残基の対
イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類
金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のア
ルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例
えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)
を挙げることができる。またカチオン性残基の対イオン
としては、塩素、臭素、沃素等のハロゲンイオン及びメ
トサルフェート、サッカリネートイオンを挙げることが
できる。 【0040】(9)下記式で表わされる炭素数8〜20
のアルキル基を有する脂肪酸アミド誘導体。 【0041】 【化6】 【0042】〔式中、R12は炭素数8〜20のアルキル
基を示し、R13及びR14は同一又は異なって、水素原
子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロ
キシアルキル基又は-(C2H4O)mH基(mは2〜4の数を示
す)を示す〕 【0043】(10)下記式で表わされるアルキルサッカ
ライド系界面活性剤。 【0044】 【化7】R15-O-(R16O)a-Gb 【0045】〔式中、R15は炭素数8〜18の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニ
ル基を示し、R16は炭素数2〜4のアルキレン基を示
し、aは0〜10の数を示し、Gは炭素数5〜6の還元
糖を示し、bは1〜10の数を示す〕 【0046】(11)炭素数8〜24のアルキル基、アル
ケニル基又はアシル基を有するカルボベタイン系、アミ
ドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベ
タイン系又はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤。 【0047】これらの界面活性剤のうち、特に脂肪酸
塩、アルキルサッカライド系界面活性剤、脂肪酸アミド
誘導体、ベタイン系両性界面活性剤が好ましい。更に洗
いあがりのさっぱり感、泡立ちの面から高級脂肪酸塩を
加えるのが好ましい。 【0048】また、洗浄液には、前記界面活性剤の他に
通常の洗浄剤組成物に用いられる成分、例えば油分、保
湿剤、高分子化合物類、防腐剤、キレート剤、薬剤、色
素、香料、酸化防止剤、pH調整剤等を本発明の効果を損
なわない範囲で適宜配合することができる。 【0049】このようにして得られる洗浄液は、使用す
る容器によって異なるが、5℃においてB型粘度計(東
京計器社製)で測定したときの粘度が30cps 以下、特
に1〜15cps であるのが好ましく、配合成分を適宜選
択することにより調整することができる。洗浄液の5℃
における粘度が30cps を超えると、均一な泡が得られ
ず、押し出し難くなる傾向がある。 【0050】得られた洗浄液は、多孔質膜を有するフォ
ーマー容器に充填される。多孔質膜としては、例えばス
ポンジ、焼結体、ネットなどが挙げられる。これらの多
孔質膜のうち、膜に付着残存した洗浄液が、乾燥固化し
て目詰まりを起こした場合、次回の吐出時に泡の流れに
よって、直ちに固化物を溶解して目詰まりを解消できる
ことから、薄肉であるネットが好ましい。ネットとして
は、50〜500メッシュのものが好ましく、特に20
0〜400メッシュのものが、良好な泡を生成するため
好ましい。また、このようなメッシュの材質として好ま
しいものとしては、ナイロン、ポリエステル等が挙げら
れる。 【0051】容器には、このような膜が複数枚あること
が好ましく、特に経済性、泡の安定性等の点から2枚で
あるのが好ましい。また、フォーマー容器としては、一
定量の洗浄液を一定量の空気と混合し、泡状態として吐
出させるものであればいずれでもよく、例えば実開昭5
8−174272号公報、実開昭62−42787号公
報、特公昭52−16567号公報等に記載されている
軟質容器の胴部を手指で押圧することにより使用するス
クイズフォーマー;例えば実開平3−7963号公報、
実開昭62−103458号公報等に記載されているポ
ンプ機構を備えたキャップの頭を手指で押圧することに
より使用されるポンプフォーマーが挙げられる。 【0052】本発明で用いられるフォーマー容器として
好ましいものとしては、例えば図1に示すものが挙げら
れる。 【0053】図1において、フォーマー容器10は、ス
クイズ性を有する容器本体11の開口部11Aにキャッ
プ12を螺着し、キャップ12の内部中央位置に気液混
合部13を設けている。そして、気液混合部13はチュ
ーブ連結部13Aと多孔質膜13Bとを備えている。ま
た、フォーマー容器10は、ディップチューブ14を気
液混合部13のチューブ連結部13Aに一定の隙間を介
して嵌着し、気液混合部13に連通する状態で、キャッ
プ12に支持するとともに、ディップチューブ14を容
器本体11内に挿入している。 【0054】そして、フォーマー容器10は、キャップ
12の気液混合部13の吐出側(図の上方側)に開閉自
在のノズル部15を螺着している。ノズル部15は、キ
ャップ12に対し90度回転されて閉じ位置と開き位置
とに切換設定され、閉じ位置ではノズル部15の環状に
突出したシールリング部16を気液混合部13の上方に
位置したプラグ部17に密着させ、開き位置ではシール
リング部16をプラグ部17から隔離して吐出路を形成
する。尚、ノズル部15の吐出口18は、その先端に多
孔質膜固定具18Aと多孔質膜18Bを備え、多孔質膜
固定具18Aにより多孔質膜18Bを嵌着固定してい
る。 【0055】また、フォーマー容器10は、キャップ1
2のエア戻り路21にボール弁22を備えている。ボー
ル弁22は、泡吐出時にエア戻り路21の上方のシール
部21Aに密着してスクイズによる容器本体11内圧力
を上昇させる。そして、ボール弁22は、泡吐出終了
後、エア戻り路21の下方の突起部21Bに係止され、
スクイズを除去された容器本体11の容器復元力に起因
する容器内負圧力により外部エアを容器本体11内へ導
入する。 【0056】フォーマー容器10は、次のような動作に
よって泡を吐出する。 (1)ノズル部15を回動することにて、ノズル部15
のシールリング部16をキャップ12のプラグ部17か
ら隔離し、図1の矢印Aで示す泡吐出経路を形成する。 (2)人手にて容器本体11をスクイズすることによ
り、キャップ12の気液混合部13に直接導入される空
気(又は液体)と、ディップチューブ14を介して気液
混合部13に導入される液体(又は空気)との混合によ
り、多孔質膜13Bを通過する泡を形成し、この泡を上
述の泡吐出経路Aを経て、ノズル部15の吐出口18先
端に設けられた多孔質膜18Bを介して、吐出口18か
ら吐出する。このとき、ボール弁22はエア戻り路21
のシール部21Aに密着して容器本体11内の圧力を上
昇させる。 【0057】(3)泡吐出後、ボール弁22はエア戻り
路21の突起部21Bに係止され、スクイズを除去され
た容器本体11の容器復元力に起因する容器内負圧力に
より、外部エアを図1の矢印Bで示すエア戻り経路から
容器本体11内へ導入する。このとき、外部エアは、前
述(2)の泡吐出経路Aの逆経路をも通ろうとするが、
多孔質膜13Bの残留泡が抵抗となるため、上述のエア
戻り経路Bを通る。また、多孔質膜18Bの残留泡が抵
抗となり、エア戻り経路Bへの空気導入が緩やかな場合
は、この泡吐出容器に代えて、エア戻り路21及びボー
ル弁22をキャップ12の外部に直接連通する位置に設
けたフォーマー容器を用いてもよい。 【0058】本発明の水性液体洗浄剤は、洗浄液が膜を
通過することによって泡が発生するが、発生する泡の泡
密度が0.03〜0.25g/ml、特に0.06〜0.
15g/mlとなるのが好ましい。この範囲の泡密度であ
れば、特に皮膚洗浄用とした場合に、洗浄力、マッサー
ジ性に優れるので好ましい。なお、泡密度は、100ml
のメスシリンダーにフォーマーから泡を吐出させ、重量
を測定することにより、求めることができる。 【0059】本発明の水性液体洗浄剤は、洗顔フォー
ム、クレンジングフォーム、シェービングフォーム、ボ
ディーフォーム、ヘアフォーム等の皮膚洗浄剤などとし
て好適に用いることができる。 【0060】 【発明の効果】本発明の水性液体洗浄剤は、低温での粘
度上昇が極めて小さく、低温においてもフォーマー容器
から容易に押し出すことができ、均一な泡を得ることが
できる。 【0061】 【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 【0062】 【0063】 【0064】 【0065】実施例に示す組成の洗浄液を常法により製造し、得られた
洗浄液を図1に示すフォーマー容器(200メッシュの
ポリエステルスクリーン(NBC工業社製)2枚(13
B、18B)を有する)に充填し、5℃における押し出
し性ついて評価した。評価は、洗浄液を入れた容器を
5℃で24時間保存した後、5℃の条件下で押し出した
時に押し出し易いものを○、押し出し難いものを×とし
て行った。結果を表に示す。 【0066】 【表1】 【0067】表の結果から明らかなように、本発明品
はいずれも、5℃において粘度上昇がなく、押し出し易
く、均一な泡を得ることができた。 【0068】実施例 【表2】 (成分) (%) N−ラウロイル−β−アラニン 5.0 ラウリン酸 4.0 水酸化カリウム 2.5 コハク酸カリウム 2.0 グリセリン 5.0 ポリオキシエチレン(5)モノラウレート 0.5 ココイルアミドプロピルベタイン 0.3 イソプロピルメチルフェノール 0.2 香料 0.2 水 バランス 【0069】上記組成の洗浄液を常法により製造し、実
施例1と同様のフォーマー容器に充填して使用したとこ
ろ、泡にこしがあり、マッサージ性がよく、更に、低温
での増粘もみられず、5℃においても押し出すことが可
能なものであった。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明で用いられるフォーマー容器の一例を示
す図である。 【符号の説明】 13 気液混合部 13B 多孔質膜 14 ディップチューブ 15 ノズル部 18 吐出口 18B 多孔質膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶原 泰 埼玉県春日部市粕壁6696−1 (56)参考文献 特開 昭48−10107(JP,A) 特開 昭58−185697(JP,A) 特開 昭47−42809(JP,A) 特開 平6−158089(JP,A) 特開 昭63−91311(JP,A) 特開 平5−156281(JP,A) 特表 平5−506873(JP,A) 技術ニュース,味の素株式会社,1982 年,No.2 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/00 - 17/08 A61K 7/075 A61K 7/50

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)下記式: 【化1】R 11 CONH(CH 2 ) n COOM 4 (式中、R 11 CO−は炭素数10〜16の直鎖アシル基
    を示し、nは1又は2の数を示し、M 4 はnが1のとき
    はナトリウム、カリウム又はアルカノールアンモニウム
    を、nが2のときはカリウム又はアルカノールアンモニ
    ウムを示す)で表わされる アミノ酸系界面活性剤 5〜
    50重量% (B)シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ク
    エン酸、グリコール酸、乳酸、及び2−ヒドロキシ酪酸
    塩から選ばれる有機酸の 塩 0.1〜5重量%、及び (C)高級脂肪酸塩 を含有する洗浄液を、フォーマー容
    器に充填したことを特徴とする水性液体洗浄剤。
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