JP3439527B2 - 回転式プラスチック成形機及びこれを用いたプラスチック成形方法 - Google Patents

回転式プラスチック成形機及びこれを用いたプラスチック成形方法

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JP3439527B2
JP3439527B2 JP12414594A JP12414594A JP3439527B2 JP 3439527 B2 JP3439527 B2 JP 3439527B2 JP 12414594 A JP12414594 A JP 12414594A JP 12414594 A JP12414594 A JP 12414594A JP 3439527 B2 JP3439527 B2 JP 3439527B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転式プラスチック成
形機及びこれを用いたプラスチック成形方法に関し、特
に、回転式駆動機構に特徴を有する回転式プラスチック
成形機及びこれを用いたプラスチック成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】回転式
プラスチック成形機として、金型、又は金型と共に成形
品を間欠回転搬送するタイプのものがあり、例えば、特
公昭46−15036の図2に開示されるごとく、油圧
機構によって駆動するラックと軸上のピニオンとで回転
駆動する成形機がある。このような機構では、ラックの
駆動機構として片側に油圧シリンダを設けているため、
機構の一方向のみが長大化し、駆動機構を支持する可動
盤の外まで油圧シリンダが突出形成されてしまってい
る。このため、この機構においては機台に孔を設けて油
圧シリンダのスペースを確保するなどの対策を施してい
る。また、この機構には、機構の大型化という問題の他
にも、ラックの駆動シリンダのピストンの前進側と後退
側の受圧面積差の関係から、進退速度が変わってしま
う、もしくは調整が難しいという問題もあった。
【0003】また、例えば、日本プラスチック加工技術
協会編集発行の『図解・成形プロセスと成形品の応用』
125頁〜131頁にはインジェクションブローとして
回転式の成形機が解説され、特に126頁の図40には
2本のラックと1つのピニオンを使用した例が開示され
ている。
【0004】この機構は、前記特公昭46−15036
の機構の欠点であるラックの進退速度を同じにできると
いう利点を有するが、機構の大型化というデメリットは
解決されておらず、さらに部品点数、例えば駆動シリン
ダのシール部材の数(この場合であれば6個)が多くな
り、コストが上がるというデメリットをさらに有するこ
とになる。
【0005】そこで本発明の目的とするところは、コン
パクトで安価な構造の間欠回転機構を備える回転式プラ
スチック成形機及びこれを用いたプラスチック成形方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、機台上に複数本のタイバー
と、前記タイバーに沿って可動自在に保持された型締板
を有する型締部を配置し、成形品を支持する搬送部材
を、回転駆動手段によって搬送させる回転式プラスチッ
ク成形機において、前記回転駆動手段は、前記搬送部材
の回転の中心部に設けられたピニオンと、このピニオン
に噛み合うラックが側面に形成され、両端部を一対の加
圧ヘッドとする棒状のピストンと、前記ラックを露出さ
せた状態で、前記ピストンの両端側にシリンダ室を形成
して前記一対の加圧ヘッドを加圧可能にするシリンダと
を含み、前記ラックと前記ピニオンとが噛み合って、前
記搬送部材を回転させることを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の回転式プラスチック成形機において、前記シリンダ
は、前記搬送部材を支持する基盤の内側に配置され、こ
の基盤から側方に突出しないことを特徴とする。
【0008】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は請求項2記載の回転式プラスチック成形機におい
て、前記搬送部材の回転の中心部と前記シリンダとを、
前記ピニオン及び前記ラックの噛合せを解除する方向
に、相対的に移動させる第一移動手段を有することを特
徴とする。
【0009】そして、請求項4記載の発明は、請求項1
又は請求項2記載の回転式プラスチック成形機におい
て、前記搬送部材には係合部が設けられ、この係合に対
応して前記ピニオンには被係合部が設けられて、これら
係合部と被係合部とが係合することで前記ピニオンの回
転を前記搬送部材に伝達し、前記係合部及び被係合部の
係合を、回転の中心方向に沿って相対移動させて解除す
る第二移動手段を有することを特徴とする。
【0010】また、請求項5記載の発明は、請求項3記
載の回転式プラスチック成形機を用い、前記ピニオンと
噛み合わされた状態で前記ラックを一の方向に直線運動
させて前記ピニオンを一の方向に回転させ、前記搬送部
材を一の方向に回転させる工程と、前記第一移動手段に
よって、前記ピニオンと前記ラックとの噛合せを解除し
て、前記ラックを反対方向に戻す工程とを含み、前記搬
送部材を前記一の方向にのみ循環回転させて前記成型品
を一方向に回転搬送することを特徴とする。
【0011】さらに、請求項6記載の発明は、請求項4
記載の回転式プラスチック成形機を用い、前記係合部と
前記被係合部とを係合させた状態で前記ラックを一の方
向に直線運動させて前記ピニオンを一の方向に回転さ
せ、前記搬送部材を一の方向に回転させる工程と、前記
第二移動手段によって、前記係合部と被係合部との係合
を解除して、前記ラック及びピニオンを反対方向に戻す
工程とを含み、前記搬送部材を前記一の方向にのみ循環
回転させて前記成型品を一方向に回転搬送することを特
徴とする。
【0012】そして、請求項7記載の発明は、請求項1
記載の回転式プラスチック成形機を用い、前記ラックを
一の方向に直線運動させて前記ピニオンを一の方向に回
転させ、前記搬送部材を一の方向に回転させる工程と、
回転停止時に、前記型締部が型締駆動されて成形する工
程と、前記ラックを二の方向に直線運動させて前記ピニ
オンを二の方向に回転させ、前記搬送部材を反転させる
工程と、を含み、前記搬送部材を間欠反転駆動させて前
記成形品を回転搬送することを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、搬送部材の回転
駆動は、搬送部材に設けられたピニオンにラックを噛み
合せ、このラックをピストン及びシリンダによって直線
往復運動させることで行われる。すなわち、ピストンの
側面にラックが形成され、シリンダは、ラックを露出さ
せた状態でピストンの両端にシリンダ室を形成するの
で、露出したラックにピニオンを噛み合わせて、ラック
の運動をピニオンに伝達して搬送部材を回転させるよう
になっている。具体的には、ラックの直線往復運動がピ
ニオンに伝達されて、ピニオンは回転運動して、搬送部
材は回転運動することとなる。
【0014】そして、この構成では、ピストン自体にラ
ックが形成されているので、ピストンロッドが側方に大
きく突出することがなくて、コンパクトな構成となる。
【0015】そして、請求項2記載の発明によれば、シ
リンダが、基盤の内側に配置される大きさをなして、搬
送部材から側方に突出しないので、一層コンパクトなプ
ラスチック成形装置となる。
【0016】また、請求項3又は請求項5記載の発明に
よれば、搬送部材の回転の中心部とシリンダとが、ピニ
オン及びラックの噛み合わせを解除する方向に、相対的
に移動するようになっている。こうして、ピニオンとラ
ックとの噛み合わせを解除して、搬送部材を反転させず
に一方向に間欠循環回転させることができる。
【0017】すなわち、一方向にピストンを駆動させて
ピニオンを一方向に回転させ、その反対方向にピストン
を戻すときに、第一移動手段によってピニオンとラック
との噛み合わせを解除しておけば、ピニオンが逆方向に
反転しないようになる。こうして、一方向にのみ搬送部
材を循環回転させることができる。
【0018】また、請求項4又は請求項6記載の発明
も、搬送部材を一方向にのみ循環回転させるものであ
る。
【0019】すなわち、搬送部材に形成された係合部
と、ピニオンに形成された被係合部との係合を、第二移
動手段にて解除できるようになっている。したがって、
この係合が解除されたときに、ラックを反対方向に戻せ
ば、その間ピニオンは回転しないので、搬送部材は一方
向のみに間欠循環回転することとなる。
【0020】そして、請求項7記載の発明によれば、請
求項1記載の回転式プラスチック成形機を用いて搬送部
材を間欠反転させて成形品を回転搬送させることができ
る。
【0021】請求項1記載のプラスチック成形機は搬送
部材を反転駆動させるか一方向のみ回転させるかを問わ
ないものであるが、請求項7記載のプラスチック成形方
法では搬送部材を反転させながら成形品を成形すること
となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について、具
体的に説明する。
【0023】図1は、実施例に係る回転式プラスチック
成形機の平面図である。同図において、機台10上には
射出装置12が配置されると共に、この射出装置12と
対向する位置に、射出成形ステーション14及び冷却・
取出ステーション16が隣接して設けられている。な
お、本発明の主な特徴となる回転駆動手段については、
図1では省略してある。
【0024】射出成形ステーション14の下方には、図
4(A),(B)に示すように、機台10上に下部型締
板20が固定されている。また、この下部型締板20の
上方には、射出成形ステーション14及び冷却・取出ス
テーション16の設置範囲にわたって、円形の上部型締
板22が配置されている。
【0025】この上部型締板22は、射出成形ステーシ
ョン14の周囲4箇所(図1参照)に設けられた4本の
タイバー24に沿って昇降するものである。すなわち、
図1及び図4(A),(B)に示すように、タイバー2
4の上端には固定板26が固定され、この固定板26に
型締シリンダ28が設けられ、この型締シリンダ28の
型締ロッド28aを駆動することで、上部型締板22が
昇降駆動されるのである。
【0026】さらに、図4(A),(B)に示すよう
に、上部型締板22の下には、回転板30が回転可能に
支持されている。この回転板30は、回転駆動手段によ
り回転するもので、これを図10に基づいて説明する。
同図は、回転板及び回転駆動手段以外の構成を省略した
概略平面図である。
【0027】図10において、回転駆動手段として、ピ
ニオン210、ピストン220、シリンダ230が用い
られる。
【0028】ピニオン210は、回転板30の回転軸3
4と同軸で固定されて、ピニオン210の回転を回転板
30に伝達できるようになっている。また、ピストン2
20は、その両端にピストンヘッド部224が設けら
れ、ピニオン210と噛み合うようにラック222が設
けられている。
【0029】シリンダ230は、ピストン220を内側
に保持できる筒状をなし、ラック222が露出するよう
に中間部に開口部232が形成されている。この開口部
232は、ピニオン210の端部が入り込める大きさの
スリットとして形成されているが、その形状に限定され
るものではない。
【0030】また、このシリンダ230の両端は、端蓋
234にて閉じられ、それぞれの端部付近に、液体を注
入するための注入口236が設けられ、パイプ238に
接続されている。こうして、図示しない液圧ポンプか
ら、液体を圧入できるようになっている。
【0031】そうすると、シリンダ230内に、一方の
注入口236から圧入された液体は、ピストンヘッド部
224を他方の注入口236の方向に押し付けることと
なる。したがって、この他方の注入口236から液体を
流出させるようにすれば、この他方の注入口236の方
向にピストン220が移動することとなる。
【0032】こうして、ピストン220を直線往復運動
させると、この直線往復運動はピニオン210に伝達さ
れ、ピニオン210は反復回転運動する。そして、この
反復回転運動は、そのまま回転板30に伝達されて、こ
の回転板30は回転軸34の回りに反復回転することと
なる。
【0033】以上の構成によれば、シリンダ230の両
端からピストン220が突出しないので、装置をコンパ
クト化することができる。
【0034】次に、回転板30の下面図である図2に示
すように、回転板30には2列の射出コア型50及びネ
ックキャビティ型60が、各ステーション12,14と
対応する位置に支持されている。なお、この射出コア型
50及びネックキャビティ型60の詳細については後述
する。
【0035】図4(A),(B)に示すように、射出成
形ステーション14には、射出装置12とノズルタッチ
するホットランナー型40が設けられ、このホットラン
ナー型40の上部に射出キャビティ型42が固定されて
いる。この射出キャビティ型42は、射出成形ステーシ
ョン14での同時成形個数分例えば4つのキャビティを
有する。また、この射出キャビティ型42は、射出成形
されたプリフォームの冷却が可能であり、キャビティ型
内に冷媒、例えば常温の水が循環するようになってい
る。
【0036】図4〜図6に示すように、回転板30に支
持される2列の射出コア型50は、各列にて同時成形個
数分例えば4本のコアピン52を有する。図5に示すよ
うに、このコアピン52の基端部52aは、回転板30
の下面に固定されたコア押え板54と、このコア押え板
54の下面に固定されたコア固定板56とにより支持さ
れている。型締シリンダ28が駆動されて型締ロッド2
8aが上部型締板22を下降駆動し、この上部型締板2
2に支持された回転板30,コア押え板54及びコア固
定板56と一体的に、射出コア型50の各コアピン52
が下降駆動され、射出キャビティ型42に対して型締め
駆動されることになる。
【0037】回転板30に支持される2列のネックキャ
ビティ型60は、図5及び図9に示すように、一対の割
型62a,62bから構成され、各列にてこの一対の割
型62a,62bが同時成形個数分だけ設けられてい
る。各列にて一対の割型62a,62bをそれぞれ固定
する分割板64a,64bが設けられ、この分割板64
a,64bがネック固定板64を構成している。また、
図3〜図9に示すように、分割板64a,64bの上面
側には、このネック固定板64を下方に押圧駆動するた
めのネック押圧板65が配置されている。さらに、ネッ
ク固定板64の長手方向両端部の下面を支持するガイド
板66が設けられている。分割板64a,64bは、図
2に示すスプリング64cにより常時閉鎖状態に設定さ
れる。また、各分割板64a,64bには、図2に示す
ようにクサビ孔64dが、その長手方向の両端部にそれ
ぞれ設けられている。ネック固定板64が冷却・取出ス
テーション16に搬入された後に、クサビ孔64dに向
けて駆動される後述する割型開放カム108により、分
割板64a,64bは、ガイド板66に沿って開放駆動
される。
【0038】図6のA部拡大断面図である図7及び図3
に示すように、ガイド板66にその下端が固定された昇
降ピン70が上方に向けて延びて、この昇降ピン70の
上端にはフランジ70aが形成されている。一方、回転
板30の下面より下方に向けて延びるガイド用筒体72
が固定され、昇降ピン70は、このガイド用筒体72内
に配置される。そして、このガイド用筒体72の底部内
壁と、昇降ピン70のフランジ70aとの間にリターン
スプリング74が配置されている。このリターンスプリ
ング74の上方への付勢力により、ガイド板66が常時
上方に移動付勢され、この結果ネック押圧板65がコア
固定板56の下面と常時密着してる。
【0039】このコア固定板56とネック押圧板65の
密着状態が維持されることで、射出コア型50とネック
キャビティ型60との型締め状態が設定されている。ま
た、冷却・取出ステーション16にて付与される外力
(後述する)により、リターンスプリング74の付勢力
に抗して昇降ピン70が下降し、ネック押圧板65がコ
ア固定板56の下面から離れるように下降駆動され、ネ
ック固定板64を下方に押圧する。この結果、ネックキ
ャビティ型60によりそのネック部2が保持されたプリ
フォーム1から射出コア型50のコアピン52が離型駆
動されることになる。
【0040】次に、冷却・取出ステーション16におけ
るプリフォームの取出駆動機構について説明する。本実
施例では、プリフォームの取出駆動機構を、ネック離型
駆動部80と割型開放駆動部100とで構成している。
ネック離型駆動部80は、図6に示すように第1のシリ
ンダ82を有し、この第1のシリンダ82は、第1の支
柱84aを介して上部型締板22に支持された第1のシ
リンダ固定板84bに固定されている。第1のシリンダ
82は、第1のピストンロッド82aを介して第1の昇
降板86を昇降駆動するものである。この第1の昇降板
86の長手方向の両端側には、それぞれ押圧駆動ロッド
88が設けられている。一方、上部型締板22には、そ
の上面より下面に貫通する孔22aが設けられ、押圧駆
動ロッド88がこの孔22a内に配置される。第1の昇
降板86の初期位置としては、回転板30の回転駆動に
支障がないように、押圧駆動ロッド88の先端が上部型
締板22の下面より突出しない位置に設定される。
【0041】図6に示すように、回転板30、コア押え
板54及びコア固定板56には、上部型締板22の孔2
2aと対向する位置に、それぞれ孔30a,54a,5
6aを有する。そして、ネック押圧板65の上面には、
各孔30a,54a,56a内に配置される被駆動ロッ
ド68が固着されている。
【0042】したがって、第1のシリンダ82を駆動す
ると、第1のピストンロッド82a,押圧駆動ロッド8
8及び被駆動ロッド68を介して、ネック押圧板65及
びネック固定板64がリターンスプリング74の付勢力
に抗して下降駆動されることになる。これにより、図8
に示すように、ネックキャビティ型60によりネック部
2が保持されたプリフォーム1より、射出コア型50の
コアピン52が離型駆動される。なお、本実施例におい
ては、射出コア型50のコアピン52は、プリフォーム
1の開口端より完全に離型される必要はなく、少くとも
コアピン52とプリフォーム1の内壁との間に空気が入
り込む隙間が生ずればよい。本実施例では、ネック固定
板64の下降ストローク、すなわちコアピン52の離型
ストローク(図8に示す長さL)を、例えば50mmに
設定している。
【0043】次に、割型開放駆動部100について説明
する。この割型開放駆動部100は、図1及び図6に示
すように、例えば2本の第2シリンダ102を有する。
この第2のシリンダ102は、図9に示すように、第2
の支柱104aを介して第1の昇降板86に支持された
第2のシリンダ固定板104bに固定されている。した
がって、第1のシリンダ82により第1の昇降板86が
昇降駆動されると、これに伴って第2のシリンダ102
も昇降駆動されることになる。この第2のシリンダ10
2は、第2のピストンロッド102aを介して第2の昇
降板106を昇降駆動するものである。この第2の昇降
板106には、その長手方向両端側にそれぞれ割型開放
カム108が固定されている。この割型開放カム108
の下端部は、ネック固定板64を構成する分割板64
a,64bに設けられたクサビ孔64dに相応するクサ
ビ形状となっている。したがって、第2のシリンダ10
2を駆動することで、割型開放カム108を下降駆動
し、その先端のクサビ部をネック固定板64の各クサビ
孔64dに挿入することができ、これにより一対の分割
板64a,64bが開放駆動される。そして、この一対
の分割板64a,64bにそれぞれ固定された一対の割
型62a,62bが開放駆動され、プリフォーム1がネ
ックキャビティ型60より取り出されることになる。な
お、本実施例においては、第2のシリンダ102の駆動
タイミングは、第1のシリンダ82の駆動後に設定され
ている。
【0044】次に、上記実施例装置におけるプリフォー
ム1の射出成形動作について説明する。
【0045】(1)射出成形ステーション14における
射出成形工程 型締シリンダ28を駆動して上部型締板22を下降駆動
することにより、射出キャビティ型42に対して射出コ
ア型及びネックキャビティ型60が型締め駆動される。
図4に示す型締状態の設定後に、射出装置12内のスク
リューを前進駆動させることで、プリフォーム1の射出
成形材料、例えばポリエチレンテレフタレート(PE
T)が、ホットランナー型40を介して、各金型42,
50及び60にて規定されるキャビティ内に充填され、
プリフォーム1の射出成形が行われる。
【0046】(2)射出成形ステーションでの冷却工程 射出キャビティ型42,射出コア型50及びネックキャ
ビティ型60は、それぞれ冷媒、例えば常温の水が循環
しており、キャビティ内に充填された樹脂をただちに冷
却可能である。
【0047】(3)射出成形ステーション14おける射
出キャビティ型42の離型工程 型締シリンダ28を駆動して上部型締板22を上昇駆動
することで、図3の型開放状態の通り、射出キャビティ
型42に対して射出コア型50及びネックキャビティ型
60を上方に駆動することができる。このとき、プリフ
ォーム1のネック部2は、離型方向に対してアンダーカ
ットを形成するため、射出成形されたプリフォーム1は
射出コア型50及びネックキャビティ型60側に保持さ
れて、射出キャビティ型42より離型されることにな
る。
【0048】この射出成形ステーション14における離
型開始タイミングは、従来の離型開始タイミングよりも
十分早くできる。換言すれば、射出成形ステーション1
4におけるプリフォーム1の冷却時間を短縮できる。こ
れは、プリフォーム1から射出キャビティ型42が離型
された後も、引き続き射出コア型50のコアピン52が
プリフォーム1内に挿入された状態を維持でき、プリフ
ォーム1の熱収縮に伴う変形を防止できるからである。
したがって、射出成形ステーション14におけるプリフ
ォーム1の離型温度は、射出キャビティ型42を離型し
た後にも形状を維持できる程度のスキン層が、プリフォ
ーム1の表面に形成される温度で良く、従来の離型温度
よりも高くてよい。このように高い離型温度であって
も、プリフォーム1は、冷却により射出コア型50のコ
アピン52に密着する側に収縮するため、射出キャビテ
ィ型42からの離型を比較的円滑に行うことができ、プ
リフォーム1の離型不良は生じない。また、射出成形ス
テーション14においてコアピン52の引き抜きを行っ
ていないため、高い離型温度にてプリフォーム1を離型
したとしても、コアピン52と共にプリフォーム1の下
端部が巻き上げられてしまう離型不良も発生することが
ない。
【0049】なお、射出キャビティ型42が離型された
プリフォーム1に対する射出コア型50及びネックキャ
ビティ型60の型締め状態は、リターンスプリング74
によりコア固定板56及びネック押圧板65を密着状態
とすることで維持される。この射出コア型50及びネッ
クキャビティ型60の型締め状態は、その後のプリフォ
ーム1の搬送工程を経て、冷却・取出ステーション16
において射出コア型50を離型駆動するまで維持され
る。したがって、射出コア型50及びネックキャビティ
型50の型締め状態を維持している間にわたって、プリ
フォーム1の冷却が可能となる。
【0050】(4)プリフォーム1の搬送工程 射出成形ステーション14から冷却・取出ステーション
16に向けてのプリフォーム1の搬送は、回転板30を
180°回転駆動することにより行う。このプリフォー
ム1の搬送工程においては、射出コア型50およびネッ
クキャビティ型60に循環する冷媒により、プリフォー
ム1の冷却を引き続き行うことが可能である。
【0051】ところで、プリフォーム1を高い温度で離
型すると、冷却不足により結晶化が生じて、プリフォー
ム1の壁面が不透明となる弊害が生じ、特にPETを用
いて透明容器を成形する場合には致命的な欠点となる。
本発明者等の実験によれば、この冷却不足に伴うプリフ
ォーム1の結晶化及び不透明化は、プリフォーム1の内
壁側にてより顕著であることが判明した。これは、金型
に対する接触面積は、プリフォーム1の内壁側の方が少
なく、外壁に比べて内壁の方が冷却不足となることに起
因している。さらに従来のように、射出成形ステーショ
ンにて射出キャビティ型42及び射出コア型50をプリ
フォーム1より離型した場合には、プリフォーム1の内
壁側の方がより放熱面積が少なく、さらにプリフォーム
1内部に熱がこもるため、外壁に比べて内壁側が冷却不
足となるからである。
【0052】本実施例では、射出成形ステーション14
において比較的高い温度でプリフォーム1を離型したと
しても、その後の搬送工程において引き続きプリフォー
ム1を射出コア型50及びネックキャビティ型60にて
冷却することができる。特に、射出コア型50のコアピ
ン52により、プリフォーム1の内壁を引き続き冷却で
きるため、冷却不足に起因した結晶化及び不透明化を確
実に防止できる。また、厚肉のため熱容量が大きく結晶
化し易いネック部2を、ネックキャビティ型60により
冷却して結晶化を防止できる。
【0053】(5)冷却・取出ステーションにおけるプ
リフォームの冷却工程 プリフォーム1を冷却・取出ステーション16に搬入し
た後にも、射出コア型50及びネックキャビティ型60
のプリフォーム1に対する型締め状態を維持すること
で、上記搬送工程と同様にプリフォーム1を冷却でき
る。このとき、射出成形ステーション14において、次
のプリフォームの射出成形のために型締シリンダ28を
駆動して上部型締板22を下降駆動したとしても、冷却
・取出ステーション16における上記の型締め状態が維
持されるため、プリフォーム1の冷却を続行できる。
【0054】(6)射出コア型50からのネックキャビ
ティ型60の離型工程 射出コア型50のコアピン52によるプリフォーム1の
冷却は、プリフォーム1の内壁の冷却不足に起因した結
晶化を防止し、エジェクトしたプリフォーム1の変形を
防止するに足る冷却時間でよく、逆に、プリフォーム1
をコアピン52により過冷却すると、コアピン52の引
き抜き駆動が困難となる。そこで、この冷却・取出ステ
ーション16においては、先ず射出コア型50をプリフ
ォーム1より離型駆動するようにしている。本実施例で
は、プリフォーム1を保持したネックキャビティ型60
を、射出コア型50に対して離型駆動している。
【0055】このネックキャビティ型60の離型駆動
は、リターンスプリング74の移動付勢力によりコア固
定板56に対して密着状態が維持されたネック押圧板6
5を、ネック離型駆動部80により下降駆動することで
行われる。ネック離型駆動部80の第1のシリンダ82
が駆動されると、第1のピストンロッド82a,第1の
昇降板86,押圧駆動ロッド88及び被駆動ロッド68
による押圧駆動力によって、図3及び図8に示すように
ネック固定板64がネック押圧板65に押圧されて下降
駆動されることになる。このとき、プリフォーム1は、
そのネック部2がネックキャビティ型60により保持さ
れているので、プリフォーム1もネック固定板64及び
ネックキャビティ型60と共に下降駆動される。したが
って、ネックキャビティ型60と射出コア型50との相
対的な離型駆動により、射出コア型50がプリフォーム
1より離型されることになる。
【0056】このプリフォーム1に対する射出コア型5
0の離型ストロークは、従来のようにその後のプリフォ
ーム1の搬送のために、プリフォーム1の開口端より完
全にコアピン52を離型するものではなく、少くともコ
アピン52とプリフォーム1の内壁との間に空気が入る
隙間が形成される量であればよい。したがって、射出コ
ア型50の離型ストロークとしては、コアピン52及び
プリフォーム1の内壁に形成される抜きテーパの角度に
依存し、この抜きテーパ角度が大きいものほど離型スト
ローク量は小さくて済む。このように、射出コア型50
の離型ストロークを短縮できるため、第1のシリンダ8
2の設置高さを低くすることができ、射出成形装置の全
高を低くすることで装置の運搬、設置の点で有利とな
る。
【0057】(7)プリフォームの取出工程 プリフォーム1は、そのネック部2が一対の割型62
a,62bにて構成されるネックキャビティ型60に保
持されているため、このネックキャビティ型60を離型
駆動することで、プリフォーム1の取出が行われる。こ
のために、割型開放駆動部100の第2のシリンダ10
2が駆動される。この第2のシリンダ102の駆動力
は、第2のピストンロッド102a,第2の昇降板10
6を介して割型開放カム108に伝達される。この割型
開放カム108が下降駆動することで、図9に示すよう
にその先端が一対の分割板64a,64bに形成された
クサビ孔64dに挿入され、この分割板64a,64b
を開放駆動することで、一対の割型62a,62bが開
放されることになる。このとき、たとえ一方の割型62
a,62bにプリフォーム1のネック部2が密着して移
動する事態が生じたとしても、射出コア型50のコアピ
ン52がプリフォーム1内に残存していれば、これによ
りプリフォーム1の横方向の移動が規制され、プリフォ
ーム1を確実に下方に落下させることができる。
【0058】また、割型開放カム108を下降駆動する
前の状態においては、回転板30の回転駆動時の干渉を
避けるため、その先端が上部型締板22の厚さの範囲内
に停止していなければならない。一方、この割型開放カ
ム108によって開放駆動されるネック固定板64は、
回転板30より最も離れた位置にあるため、割型開放カ
ム108の下降ストロークが長くなる。本実施例では、
この割型開放カム108を駆動する第2のシリンダ10
2を、第1のシリンダ82により駆動される第1の昇降
板86に固定し、割型開放カム108の駆動前に、第1
の昇降板86を下降駆動させているので、割型開放カム
108の実質的な下降ストロークを短縮できる。これに
より、第2のシリンダ102の設置高さをも低くするこ
とができ、射出成形機の全高を低くして、運搬、設置の
点で有利な装置を提供できる。
【0059】このプリフォーム1の取出工程が終了した
後、第1,第2のシリンダ82,102が初期状態に復
帰される。この結果、リターンスプリング74によりネ
ック押圧板65がコア固定板56と密着し、次のプリフ
ォーム射出成形に備えて射出コア型50及びネックキャ
ビティ型60を型締め状態に復帰させることができる。
【0060】上述した冷却・取出ステーション16にお
ける冷却および離型工程は、射出成形ステーション14
において次の新たなプリフォームのプラスチック成形が
終了するまでの間、換言すれば射出成形サイクルタイム
内に終了していればよい。プリフォーム1の冷却時間と
しては、特に、そのプリフォーム1の胴部の厚さに依存
し、プリフォーム1の厚さが厚くなるほど冷却時間を長
く確保する必要がある。本実施例では、この冷却時間の
調整を、射出成形ステーション14における冷却時間の
調整に加えて、冷却・取出ステーション16における射
出コア型50の離型タイミングの設定により調整でき
る。したがって、射出成形ステーション14における離
型温度を高くして射出成形サイクルを短縮しながらも、
その冷却時間の調整が容易であるため汎用性の高い射出
成形装置を提供できる。
【0061】射出成形ステーション14におけるプリフ
ォーム1の射出成形が終了した後、回転板30を180
°回転させることで、2つのステーション14,16に
対して射出コア型50及びネックキャビティ型60の入
替えが行われることになる。本実施例では、回転板30
は、反復回転するようになっている。したがって、回転
搬送される射出コア型50及びネックキャビティ型60
に、冷媒循環用の冷却管が接続されたとしても、この冷
却管が1回転以上捩じられることがなくなる。したがっ
て、この冷却管の金型に対する接続をロータリコネクタ
などを用いずに行うことができて構成が複雑化すること
がない。
【0062】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施例
が可能である。
【0063】上記実施例では、回転板30が反復回転す
るものであるが、この回転板30を一方向にのみ回転す
るように構成してもよい。一方向にのみ間欠回転する射
出成形機としては特公昭53−22096号等がある。
このための回転駆動機構は、回転板と駆動機構が1回の
回転完了毎に非係合状態となる必要があり、そのための
駆動機構としては、特開昭57−97902号に開示さ
れた機構がある。この機構は、回転板と回転用アクチュ
エータの中心内側にそれぞれスプラインを形成し、これ
らのスプラインに係合するように中心軸方向に揺動可能
なスプライン軸を設け、このスプライン軸を軸方向に揺
動することで回転板とアクチュエータの係合を解除する
ように構成されている。このような機構を本発明に応用
させるための機構及び操作を図11又は図12に示す。
【0064】図11の変形例では、回転板30の中心と
シリンダ230とを、ピニオン210及びラック222
の噛合せを解除する方向に、相対的に移動させる移動手
段(図示せず)を有することを特徴とする。なお、シリ
ンダ230又は回転板30を移動させる手段は、公知で
あるので説明を省略する。
【0065】そして、その作用を説明すると、図11
(A)では、液圧によってラック222が図中左方向に
移動して回転板30は右回りし、図示しない移動制止手
段によってラック222は、これ以上左に行かないよう
になっている。次に、この状態から、図11(B)に示
すように、シリンダ230はピニオン210から離れる
方向に移動し、ピニオン210とラック222と噛み合
いを解除できるようになっている。したがって、この状
態となったときに、ラック222を図中右方向に戻せ
ば、ピニオン210は逆回転しないこととなる。こうし
て、図11(C)に示す状態となるので、再びラック2
22を図中左方向に移動させると、回転板30は右回り
することとなる。
【0066】次に、図12の変形例では、回転板30の
中心部には上方に突出する係合突起30aが設けられ、
この係合突起30aに対応してピニオン210の中心部
には被係合穴210aが設けられている。ここで、図1
2(A)に示すように、係合突起30aは断面が半円形
状をなし、被係合穴210aは、係合突起30aに対応
する半円形状の穴である。
【0067】そして、図示しない移動手段を介して、こ
れら係合突起30aと被係合穴210aとを係合させ、
又は係合解除させるようになっている。
【0068】具体的には、図12(B)に示すように、
係合突起30aと被係合穴210aとを係合させた状態
とすればピニオン210の回転は回転板30に伝達さ
れ、図12(C)に示すように、回転板30を下方に移
動させて係合突起30aと被係合穴210aとの係合を
解除すれば、ピニオン210の回転は回転板30に伝達
されないようになる。
【0069】こうして、ピニオン210の回転が回転板
30に伝達されないときに(図12(C)の状態)、上
述した図11の変形例のようにラック222を戻せば、
回転板30は逆回転しないこととなり、一方向にのみ回
転するようになる。
【0070】また、回転板とピニオン軸との係合は回転
板中央に限らず、例えば、ピニオン軸から外方向に伸び
るアームの先端に設けられた係合ピンと回転板に設けら
れた係合孔が接離可能に構成されていてもよい。
【0071】さらに、上記実施例では、ピニオン21
0、ピストン220、及びシリンダ230を含む回転駆
動手段を、プリフォームのプラスチック成形機に適用し
たが、この回転駆動手段は、プリフォームを成形するだ
けでなく、これを吹き込み延伸して容器を成形するプラ
スチック成形機に適用してもよい。そして、容器のプラ
スチック成形機は、いわゆる3ステーションのものにか
ぎらず、温調ステーションを有する4ステーションのも
のであってもよい。
【0072】また、回転式プラスチック成形機は、一般
に搬送部材を間欠回転させて成型品を成形するものであ
るが、これに限定されるものではなく連続して回転する
ようにしてもよい。ただし、この場合には、搬送部材の
回転に合わせてキャビティ型も移動させるよう構成する
必要がある。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、回転板の回転駆動力がピストンによって得
られるものであるので、回転アクチュエータに比べて小
型化されており、これに加えて側方に突出しないので、
装置をコンパクト化することができる。また、請求項1
記載の発明によればラック進退速度を同じにすることが
可能で、または進退速度を同じに調整することが容易に
でき、さらにコストが低いという効果が得られる。
【0074】そして、請求項2記載の発明によれば、シ
リンダが回転板から側方に突出しないので、装置を一層
コンパクトにすることができる。
【0075】さらに、請求項3から請求項6のそれぞれ
に記載された発明によれば、回転板を反転させずに一方
向のみに循環回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の概略平面図である。
【図2】回転板の底面図である。
【図3】ネック押圧板を下降駆動した射出コア型の離型
状態を示す概略斜視図である。
【図4】(A)は実施例装置の型開き状態を示す側面
図、(B)は実施例装置の型締め状態を示す側面図であ
る。
【図5】回転板に対する射出コア型及びネックキャビテ
ィ型の取り付け構造を示す概略断面図である。
【図6】プリフォームの取り出し駆動機構の概略説明図
である。
【図7】図6のA部拡大断面図である。
【図8】射出コア型の離型状態を説明するための概略説
明図である。
【図9】プリフォームの取り出し駆動を説明するための
概略説明図である。
【図10】実施例において、回転板及び回転駆動手段以
外の構成を省略した概略平面図である。
【図11】実施例の第一変形例を示し、(A),
(B),(C)の順で作用を説明する図である。
【図12】実施例の第二変形例を示し、(A)は平面図
であり、(B)及び(C)は作用を説明する側面図であ
る。
【符号の説明】
30 回転板(搬送部材) 30a 係合突起(係合部) 210 ピニオン 210a 被係合穴(被係合部) 220 ピストン 222 ラック 224 ピストンヘッド部(加圧ヘッド) 230 シリンダ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台上に複数本のタイバーと、前記タイ
    バーに沿って可動自在に保持された型締板を有する型締
    部を配置し、成形品を支持する搬送部材を、回転駆動手
    段によって搬送させる回転式プラスチック成形機におい
    て、 前記回転駆動手段は、 前記搬送部材の回転の中心部に設けられたピニオンと、 このピニオンに噛み合うラックが側面に形成され、両端
    部を一対の加圧ヘッドとする棒状のピストンと、 前記ラックを露出させた状態で、前記ピストンの両端側
    にシリンダ室を形成して前記一対の加圧ヘッドを加圧可
    能にするシリンダと、 を含み、 前記ラックと前記ピニオンとが噛み合って、前記搬送部
    材を回転させることを特徴とする回転式プラスチック成
    形機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転式プラスチック成形
    機において、 前記シリンダは、前記搬送部材を支持する基盤の内側に
    配置され、この基盤から側方に突出しないことを特徴と
    する回転式プラスチック成形機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の回転式プラ
    スチック成形機において、 前記搬送部材の回転の中心部と前記シリンダとを、前記
    ピニオン及び前記ラックの噛合せを解除する方向に、相
    対的に移動させる第一移動手段を有することを特徴とす
    る回転式プラスチック成形機。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の回転式プラ
    スチック成形機において、 前記搬送部材には係合部が設けられ、この係合に対応し
    て前記ピニオンには被係合部が設けられて、これら係合
    部と被係合部とが係合することで前記ピニオンの回転を
    前記搬送部材に伝達し、 前記係合部及び被係合部の係合を、回転の中心方向に沿
    って相対移動させて解除する第二移動手段を有すること
    を特徴とする回転式プラスチック成形機。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の回転式プラスチック成形
    機を用い、 前記ピニオンと噛み合わされた状態で前記ラックを一の
    方向に直線運動させて前記ピニオンを一の方向に回転さ
    せ、前記搬送部材を一の方向に回転させる工程と、 前記第一移動手段によって、前記ピニオンと前記ラック
    との噛合せを解除して、前記ラックを反対方向に戻す工
    程と、 を含み、 前記搬送部材を前記一の方向にのみ循環回転させて前記
    成型品を一方向に回転搬送することを特徴とするプラス
    チック成形方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の回転式プラスチック成形
    機を用い、 前記係合部と前記被係合部とを係合させた状態で前記ラ
    ックを一の方向に直線運動させて前記ピニオンを一の方
    向に回転させ、前記搬送部材を一の方向に回転させる工
    程と、 前記第二移動手段によって、前記係合部と被係合部との
    係合を解除して、前記ラック及びピニオンを反対方向に
    戻す工程と、 を含み、 前記搬送部材を前記一の方向にのみ循環回転させて前記
    成型品を一方向に回転搬送することを特徴とするプラス
    チック成形方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の回転式プラスチック成形
    機を用い、 前記ラックを一の方向に直線運動させて前記ピニオンを
    一の方向に回転させ、前記搬送部材を一の方向に回転さ
    せる工程と、 回転停止時に、前記型締部が型締駆動されて成形する工
    程と、 前記ラックを二の方向に直線運動させて前記ピニオンを
    二の方向に回転させ、前記搬送部材を反転させる工程
    と、を含み、 前記搬送部材を間欠反転駆動させて前記成形品を回転搬
    送することを特徴とするプラスチック成形方法。
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