JP3438513B2 - 適応型アレーアンテナの制御方法及び装置 - Google Patents

適応型アレーアンテナの制御方法及び装置

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JP3438513B2
JP3438513B2 JP04287697A JP4287697A JP3438513B2 JP 3438513 B2 JP3438513 B2 JP 3438513B2 JP 04287697 A JP04287697 A JP 04287697A JP 4287697 A JP4287697 A JP 4287697A JP 3438513 B2 JP3438513 B2 JP 3438513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種無線通信に使
用される適応型アレーアンテナの制御方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】適応型アレーアンテナは、各アンテナ素
子で受信した信号に適当な重み係数を掛け合わせて合成
することにより、ある方向に強い指向性を持たせたり、
逆にある方向から到来する信号に対してのみ、感度をゼ
ロとして受信しないようにすることができるアンテナで
ある。この適応型アレーアンテナは、電波環境の変化に
応じて適切な重み係数を供給することにより、最適なビ
ーム形成を行って空間フィルタリングを実現し、他の無
線通信システムとの干渉を避けるために利用される。
【0003】このようなアンテナが、電波環境に適応し
たビーム形成を行うためには、重み係数を逐次的に計算
し、更新して行くことが必要となる。この重み係数の適
応的制御アルゴリズムとしては、従来よりさまざまな方
法が提案されている。また、これら制御法の実現方法と
して、アナログ信号をディジタル信号に変換し、計算機
を用いてディジタル信号処理する方法が広く検討されて
いる。
【0004】図1は、特開平6−196921号公報に
開示されている従来のフェーズドアレー装置を示す。
【0005】同図に示すように、複数のアンテナ素子1
0−1〜10−Mからなるアレーアンテナ10により受
信された信号は、送受信モジュールRM−1〜RM−M
内のアナログ/ディジタル変換器11によりディジタル
信号に変換される。変換されたディジタル信号R1 〜R
M はマルチビーム形成回路12において処理されて各ビ
ームに対応する出力E1 〜EN となり、ビーム選択回路
13により、そのうちの電力の大きいビームSE1 〜S
N が選択され、同相分配回路14により分配される。
この出力は分岐した後、その分岐の一方であるSEB1
〜SEBN が適応制御プロセッサ15に入力され、ディ
ジタル信号処理により重み係数W1 〜WN が計算され
る。これら重み係数W1 〜WN は逐次的に更新されて、
可変利得増幅器(乗算器)16−1〜16−Nに供給さ
れ、同相分配回路14の出力のもう一方の分岐である出
力SEA1 〜SEAN と掛け合わされる。その出力が同
相合成器17により合成され、受信ベースバンド信号が
得られる。
【0006】送信においては、適応制御プロセッサ15
の出力W1 〜WN に応じて位相演算プロセッサ18で算
出した位相量DP1 〜DPM が位相器19に供給され、
送信ベースバンド信号を同相分配器20で同相分配した
送信信号F1 〜FM の位相制御が施され送信ビームが形
成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ディジタル信号処理を
するこの種の制御装置は、装置の小型化などのメリット
がある反面、重み係数を算出する計算機へ多大な負荷が
かかる問題があり、伝送速度の面からその適用範囲が制
限されている。即ち、このような適応型アレーアンテナ
制御装置は、その動作速度が、駆動する計算機の計算速
度に依存するため、結果として信号伝送速度も計算機の
能力に制限されるので、その適用が限られてしまうので
ある。
【0008】例えば、図1に示した従来例では、ディジ
タル信号処理を行う各部の処理周期は基本的に同一であ
る。即ち、各部の処理優先度は互いに等しい。このよう
なディジタル信号処理システムの伝送速度は、アナログ
信号をディジタル信号に変換する際のサンプリング周波
数により、サンプリング定理の関係から決定されるが、
従来例では、各部の処理優先度が互いに等しいので、こ
のシステムを用いてリアルタイムに適応制御を行おうと
すると、各サンプル値に対して全ての計算プロセスを実
行してから次のサンプル値を得ることとなる。そのた
め、計算プロセスが全て実行される時間より短いサンプ
リング周期を実現することができなくなり、結果とし
て、計算機の処理速度によって伝送速度が規定されてし
まうこととなる。
【0009】一方、電波環境の変化速度(例えば、信号
波源及び干渉波源の移動速度、移動体端末の移動速度)
は、一般に、ディジタル信号処理のサンプリング速度に
対して十分遅い。このことを考慮すると、前述した従来
例におけるビーム選択手段及び適応制御プロセッサの動
作速度、即ち重み係数の更新速度は、それほど高速であ
る必要はなく、サンプリング間隔で重みを更新する必要
はないこととなる。従って、同一の計算優先度(処理優
先度)で全ての処理を行うことは、不必要な計算負荷を
ディジタル信号処理部に与え、結果としてサンプリング
速度を低下させ、伝送速度を低下させることになる。
【0010】このように従来の適応型アレーアンテナ重
み係数の計算方法によると、ディジタル信号処理装置へ
の計算負荷によりそのサンプリング周期が制限され、結
果として伝送速度が制限されるという問題が生じてい
た。
【0011】従って本発明の目的は、現状の限られたデ
ィジタル信号処理を行う計算機の計算能力をより効率的
に用いて、より高速な伝送速度に対して適応するアレー
アンテナ制御方法及び装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
アンテナ素子を有する適応型アレーアンテナの制御をデ
ィジタル信号処理を用いて行う方法であって、複数のア
ンテナ素子で受信した複数のアナログ信号をディジタル
信号に変換し、変換された複数のディジタル信号に基づ
いて複数のアンテナ素子対応の重み係数を適応的に計算
し、計算した複数の重み係数と複数のディジタル信号と
をそれぞれ乗算した後に合成する処理を含んでおり、重
み係数の計算処理における少なくとも一部の処理の優先
度を、高速処理が要求されるディジタル信号への変換処
理、乗算処理及び合成処理の優先度より低く設定した適
応型アレーアンテナの制御方法が提供される。
【0013】通常、アレーアンテナが適用される環境に
おいて、信号源及び干渉源並びに受信点の移動速度等の
電波環境の幾何学的変化速度は、ディジタル信号処理の
サンプリング速度と比較すると非常に低速である。従っ
て、重み係数は、サンプリング間隔毎に更新される必要
はなく、ある一定の比較的長い周期で重み係数の保持と
更新を繰り返せば、実用上十分である。ただし、漸近的
に重み係数を求めるアルゴリズムにおいて、重み係数は
サンプル値毎に計算するが、目標値は一定の比較的長い
周期で保持と更新を繰り返す。このように、電波環境の
変化の速度を考慮すると、アレーアンテナ制御装置のう
ち、計算結果の高速な更新が必要ない部分を分割して実
行することにより、サンプリング周期あたりの計算量を
軽減し、結果として同じ処理能力のプロセッサを用いた
場合に、より高速な伝送速度の実現が可能となる。
【0014】図2は、例として時間軸上に示した計算の
更新頻度の異なる2つの計算プロセスを用いて本発明の
基本原理を説明するための図である。この例では、プロ
セス1とプロセス2との2つの計算プロセスがあり、前
者は後者よりも優先度が高い、即ち、プロセス2よりプ
ロセス1の方が、計算結果の高速な更新が必要であるも
のとする。
【0015】同図(a)は、従来技術の信号処理により
行われてきたシングルタスク法を示しており、全ての計
算プロセスを同一の優先度で行っている。このため、時
間的に優先度の高いプロセス1もプロセス2も同じ更新
頻度で計算が進められ、各サンプル時間間隔で全ての計
算を行ってから次のサンプル値を得るので、プロセス1
の計算を高速化するためには、計算機の性能を改善する
しかない。
【0016】一方、同図(b)は、本発明の基本原理に
関するマルチタスク法を示しており、計算プロセスがタ
スク1及びタスク2の2つに分割されている。高速計算
が必要なプロセス1は各サンプリング時間間隔以内に計
算を完了し、各サンプリング間隔で結果を算出する必要
がないプロセス2については、各々のサンプリング間隔
でプロセス1の計算を行った残りの時間を使って行うこ
ととし、プロセス2の計算が途中でもサンプリング間隔
時間が終了すると、計算を中断し、次のサンプル値を取
り込んでプロセス1の計算を新たに開始する。プロセス
1の計算が完了した後、再び前のサンプリング時間間隔
で途中であったプロセス2の計算を再開する。以上のよ
うに、高速な計算結果出力が必要ない部分の計算処理
を、分割して実行することにより、サンプリング周期当
たりの計算量を軽減し、結果として、同じ処理能力のプ
ロセッサを用いた場合に伝送速度の向上が可能となる。
【0017】
【0018】高速処理が要求される他の計算処理が、デ
ィジタル信号への変換処理のサンプリング周期内に完了
されることが好ましい。
【0019】重み係数の計算処理が、ディジタル信号へ
の変換処理のサンプリング周期より長い周期で完了され
ることが好ましい。
【0020】複数のアンテナ素子を有する適応型アレー
アンテナの制御をディジタル信号処理を用いて行う本発
明に関する装置は、アンテナ素子で受信した複数のアナ
ログ信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディジ
タル変換手段と、変換された複数のディジタル信号に基
づいて複数のアンテナ素子対応の重み係数を適応的に計
算する重み係数計算手段と、重み係数計算手段から出力
される複数の重み係数と前記変換手段から得られる複数
のディジタル信号とをそれぞれ乗算する乗算手段と、乗
算手段の出力を合成する合成手段とを備えており、重み
係数計算手段における計算処理における少なくとも一部
の処理の優先度を、高速処理が要求されるアナログ/デ
ィジタル変換手段、乗算手段及び合成手段の計算処理の
優先度より低く設定することが好ましい。
【0021】本発明の一実施形態においては、重み係数
計算手段が、アナログ/ディジタル変換手段から得られ
た複数のサンプル値の共分散行列の時間平均値を、アナ
ログ/ディジタル変換手段のサンプリング周期より長い
周期で算出する第1の計算手段と、第1の計算手段から
得られた共分散行列の逆行列を、サンプリング周期より
長い周期で算出する第2の計算手段と、第2の計算手段
により得られた信号行列の逆行列からアレーアンテナの
重み係数を算出し、サンプリング周期より長い所定時間
の間、重み係数を保持すると共に、所定時間を周期とし
て重み係数を更新する第3の計算手段とを含んでいる。
【0022】本発明の他の実施形態においては、重み係
数計算手段が、アナログ/ディジタル変換手段のサンプ
リング周期毎にアナログ/ディジタル変換手段から入力
される複数のサンプル値の共分散行列の時間平均値を求
めて信号波到来角度をサンプリング周期より長い周期で
算出する第1の計算手段と、第1の計算手段により得ら
れた信号波到来角度に基づいてアレーアンテナの重み係
数を算出し、サンプリング周期より長い所定時間の間、
重み係数を保持すると共に、所定時間を周期として重み
係数を更新する第2の計算手段とを含んでいる。
【0023】この場合、第1の計算手段が、アナログ/
ディジタル変換手段から得られた複数のサンプル値の共
分散行列の時間平均値を、アナログ/ディジタル変換手
段のサンプリング周期より長い周期で算出する第3の計
算手段と、第3の計算手段から得られた共分散行列の固
有値及び固有ベクトルを、サンプリング周期より長い周
期で算出する第4の計算手段と、第4の計算手段により
得られた信号行列の固有値及び固有ベクトルから信号到
来角度を求める第5の計算手段とを含んでいるかもしれ
ない。
【0024】本発明のさらに他の実施形態においては、
重み係数計算手段が、アナログ/ディジタル変換手段の
サンプリング周期毎にアナログ/ディジタル変換手段か
ら入力される複数のサンプル値の共分散行列の時間平均
値を求めて信号波到来角度をサンプリング周期より長い
周期で算出し保持する第1の計算手段と、第1の計算手
段により得られた信号波到来角度と合成手段からフィー
ドバックされる受信信号と各素子出力のサンプル値とか
ら、アレーアンテナの重み係数を、サンプリング周期で
更新する第2の計算手段とを含んでいる。
【0025】
【発明の実施の形態】図3は、本発明の一実施形態とし
て、適応型アレーアンテナの制御装置を概略的に示すブ
ロック図である。同図において、30は複数のアンテナ
素子30−1〜30−mを有するアレーアンテナ、31
−1〜31−mはアンテナ素子30−1〜30−mから
のアナログ出力をディジタル信号に変換するアナログ/
ディジタル変換器、32はアナログ/ディジタル変換器
31−1〜31−mの出力及び足し算器34のフィード
バック出力から重み係数を算出する重み係数計算回路、
33−1〜33−mはアナログ/ディジタル変換器31
−1〜31−mの出力に重み係数を乗算する乗算器、3
4は乗算器33−1〜33−mの出力を合成する足し算
器をそれぞれ示している。
【0026】アンテナ素子30−1〜30−mからのア
ナログ出力は、各素子に対応するアナログ/ディジタル
変換器31−1〜31−mにより、所定のサンプリング
周期TS でサンプリングされ、ディジタル信号に変換さ
れる。変換されたディジタル信号は、対応する重み係数
を乗算器33−1〜33−mで乗算され、足し算器34
により各アンテナ素子に対応する出力が合成される。こ
れらの計算は、リアルタイムの適応制御を実現するため
に、所定のサンプリング周期TS 以内に結果が算出され
なければならない。この結果は、同様に、サンプリング
周期毎に重み係数を出力する重み係数計算回路32へフ
ィードバックされ、重み係数が計算されて乗算器33−
1〜33−mに供給される。即ち、本発明における信号
の高速処理が要求される計算処理は、本実施形態では、
アナログ/ディジタル変換器31−1〜31−m、乗算
器33−1〜33−m及び足し算器34の計算処理に対
応している。
【0027】重み係数計算回路32は、サンプリング周
期TS より長い周期CTS (ただし、Cは1より大きい
定数)で重み係数を算出して更新し、この周期CTS
では、前回に算出した値を保持して出力する。なお、図
3に記載されているTS 及びCTS は、その周期で信号
が入出力されることを表わしている。
【0028】図4は、図3の実施形態における重み係数
計算回路32の構成例を示すブロック図である。この構
成例では、入力信号行列の逆行列を用いて重み係数を求
めている。
【0029】入力信号の共分散行列の逆行列を用いる方
法としては、例えばSMI(Sample Matri
x Inverse)アルゴリズムがある。この制御ア
ルゴリズムは、例えば「SMI法に基づくアダプティブ
アレーを用いた高速ディジタル陸上移動通信の多重波抑
圧」、小川・川端・伊藤、電子情報通信学会論文誌、B
−II Vol.J75−B−II No.11 19
92年11月に詳しく説明されている。
【0030】このSMIアルゴリズムによれば、最適重
み係数Wopt は、次のように表わされる。 Wopt=Rxx -1xr ここで、Rxx及びVxrは、xk (i)をk番目のアンテ
ナ素子の時刻iにおけるサンプリング値、r(i)を各
バーストの先頭に置かれるトレーニング信号系、X
(i)=[x1 (i)x2 (i)・・・xm (i)]T
とし、T が転置、* が複素共役、E[ ]が期待値(ア
ンサンブル平均)を表わすものとすると、 Rxx=E[X* (i)XT (i)] Vxr=E[X* (i)r(i)] である。
【0031】図3に示す複数のアンテナ素子30−1〜
30−mからの入力が、図4に示すアナログ/ディジタ
ル変換器31−1〜31−mにおいて所定のサンプリン
グ周期TS でディジタル信号に変換されたあと、各サン
プル値x1 (i)〜xm (i)は入力信号の共分散行列
計算部32aに入力され、共分散行列の時間平均Rxx
びVxrが計算される。ここで計算された共分散行列の時
間平均Rxx及びVxrは、逆行列計算部32bに入力され
る。ただし、共分散行列の時間平均の出力は、サンプリ
ング周期TS より長い周期CTS (ただし、Cは1より
大きい定数)で行われる。また、逆行列計算部32bに
おいて共分散行列の時間平均値を取り込むのは、共分散
行列計算部32aの計算結果の出力周期に等しい周期C
S においてであり、同様に逆行列Rxx -1の算出もサン
プリング周期TS より長い周期CTS で行われる。共分
散行列計算部32aで計算された相関ベクトルVxr及び
逆行列計算部32bで計算された逆行列Rxx -1は、重み
係数計算部32cに供給され、最適重み係数Wopt が算
出される。重み係数計算部32cは逆行列計算部部32
bの計算周期に等しい周期、即ちサンプリング周期TS
より長い周期CTSで計算を行って重み係数の更新を行
うが、重み係数の乗算器33−1〜33−mへの供給
は、サンプリング周期TS に等しい周期で供給する。即
ち、周期CTS内では、前の計算結果を保持している。
【0032】以上述べたように本実施形態では、共分散
行列計算部32a、逆行列計算部32b及び重み係数計
算部32cから構成される重み係数計算回路32の計算
処理をサンプリング周期TS より長い周期CTS で行
い、乗算器33−1〜33−m及び足し算器34の計算
処理をサンプリング周期TS で行っている。即ち、計算
結果の出力頻度の違う複数のプロセスをマルチタスクで
処理しているので、サンプリング周期当たりの計算量を
軽減し、結果として、同じ処理能力のプロセッサを用い
た場合に伝送速度の向上が可能となる。
【0033】図5は、本発明の他の実施形態として、適
応型アレーアンテナの制御装置を概略的に示すブロック
図である。同図において、51−1〜51−mは図示し
てないが図3のアンテナ素子30−1〜30−mと同様
のアンテナ素子からのアナログ出力をディジタル信号に
変換するアナログ/ディジタル変換器、52はアナログ
/ディジタル変換器51−1〜51−mの出力から重み
係数を算出する重み係数計算回路、53−1〜53−m
はアナログ/ディジタル変換器51−1〜51−mの出
力に重み係数を乗算する乗算器、54は乗算器53−1
〜53−mの出力を合成する足し算器をそれぞれ示して
いる。重み係数計算回路52は、到来角度計算部52a
及び重み係数推定部52bから構成されている。
【0034】本実施形態は、複数のアンテナ素子からな
るアレーアンテナを制御するための制御アルゴリズムで
あるHA(Howells−Applebaum)アル
ゴリズムを、ディジタル信号処理を用いて実現した構成
例である。このHAアルゴリズムは、逐次的に到来角度
推定部が到来角度を推定して更新し、最急降下法などの
漸近的方法又は逆行列計算をともなう直接解法により、
重み係数を計算する重み係数推定部に供給する。ただ
し、希望波の信号到来角度が目標値として必要である。
このHAアルゴリズムは、例えば「アダプティブアンテ
ナ理論の進展と今後の展望」、小川・菊間、電子情報通
信学会論文誌、B−II Vol.J75−B−II
No.11 1992年11月に詳しく説明されてい
る。
【0035】HAアルゴリズムによれば、最適重み係数
opt は、次のように表わされる。 Wopt=Rxx -1* 又は Wopt=Ruu -1* ここで、希望波をXs (t)、干渉波をXi (t)、雑
音をXn (t)とし、それぞれ列ベクトルで表わすもの
とすると、 Rxx=E[{Xs (t)+Xi (t)+Xn (t)}*
{Xs (t)+Xi (t)+Xn (t)}T ] Ruu=E[{Xi (t)+Xn (t)}* {Xi (t)
+Xn (t)}T ] と表わされ、これらは信号波共分散行列である。また、
Sはステアリングベクトルといわれ、基準素子に対する
各素子の受信信号の相対位相を示し、例えば、等間隔の
1次元アレーの場合では、 S=[s12 ・・・ smTn =2(m−1)πd sinθ/λ と表わされる。ここで、dは素子間隔、λは受信波の波
長、θは到来角度である。さらに、T が転置、* が複素
共役、E[ ]が期待値(アンサンブル平均)を表わ
す。
【0036】上述したようにHAアルゴリズムには、こ
のような逆行列を含む計算を行って直接最適重みを求め
る方法と、最急降下法などを用いた漸近的解法がある
が、アレーアンテナのリアルタイム制御を行うには、直
接解法が望ましい。これは、漸近的な方法では、その収
束速度が電波環境の影響を受けるが、直接解法によれ
ば、そのような問題が避けられるからである。しかし、
逆行列計算に伴う、計算機への計算負荷が従来は問題と
なっていたが、本発明のごとく、重み係数を適応的に計
算する計算処理における少なくとも一部の処理の優先度
を、高速処理が要求される他の計算処理の優先度より低
く設定することによってこれは解消できることとなる。
【0037】図5の実施形態において、複数のアンテナ
素子からの入力が、アナログ/ディジタル変換器51−
1〜51−mにおいて所定のサンプリング周期TS でデ
ィジタル信号に変換される。それらサンプル値x1
(i)〜xm (i)は、サンプリング周期TS 毎に到来
角度計算部52a及び重み係数推定部52bに入力され
る。到来角度計算部52aでは、サンプリング周期TS
で入力があるのに対し、このサンプリング周期TS より
長い周期CTS (ただし、Cは1より大きい定数)で到
来角度を計算しこの周期CTS で出力する。
【0038】到来角度計算部52aの構成例が図6に示
されている。この例では、複数のアンテナ素子からなる
アレーアンテナの複数出力を用いて到来角度推定が行わ
れる。一般に、アレーアンテナの制御アルゴリズムにお
いて、信号の到来角度を用いて重み係数の適応制御を行
うアルゴリズムは少なくない。このため、信号到来角度
推定を精度よく行う種々のアルゴリズムが提案されてい
るが、その中にMUSICがある。このMUSICアル
ゴリズムは、Rxxの最小の固有値に対応する固有ベクト
ルがS* と直交することを利用して信号到来角度の推定
を行うものであり、例えば「High−Resolut
ion Techniques inSignal P
rocessing Antenna」、Y.Ogaw
a,N.Nikuma、IEICE Transact
ions on Commun. vol.E78−B
No.11 Nov.1995に詳しく説明されてい
る。
【0039】図6において、複数のアンテナ素子からの
入力が、アナログ/ディジタル変換器51−1〜51−
mにおいて所定のサンプリング周期TS でディジタル信
号に変換されたあと、そのサンプル値x1 (i)〜xm
(i)はサンプリング周期TS 毎に共分散行列計算部5
2a1 に入力され、共分散行列の時間平均値Rxx又はR
uuが計算される。ここで計算された共分散行列の時間平
均は、固有値及び固有ベクトル計算部52a2 に入力さ
れる。ただし、共分散行列の時間平均の出力は、サンプ
リング周期TS より長い周期CTS (ただし、Cは1よ
り大きい定数)で行われる。また、固有値及び固有ベク
トル計算部52a2 において共分散行列の時間平均値を
取り込むのは、共分散行列計算部52a1 の計算結果の
出力周期に等しい周期CTS においてであり、同様に固
有値及び固有ベクトル計算の結果の算出もサンプリング
周期TS より長い周期CTS で行われる。固有値及び固
有ベクトル計算部52a2 で計算された固有値及び固有
ベクトルは、信号波到来角度推定部(MUSICアルゴ
リズム)52a3 に供給され、サンプリング周期TS
り長い周期CTS で到来角度が計算されて出力される。
到来角度推定部52a3 で求められた到来角度は、重み
係数推定部52bに供給され、最適重み係数Wopt が算
出される。重み係数推定部52bは到来角度推定部52
3 の計算周期に等しい周期、即ちサンプリング周期T
S より長い周期CTS で計算を行って重み係数の更新を
行うが、重み係数の乗算器53−1〜53−mへの供給
は、サンプリング周期TS に等しい周期で供給する。即
ち、周期CTS 内では、前の計算結果を保持している。
【0040】乗算器53−1〜53−mの出力は、足し
算器54に印加され各アンテナ素子に対応する出力が合
成される。乗算器53−1〜53−m及び足し算器54
の計算は、リアルタイムの適応制御を実現するために、
所定のサンプリング周期TS以内に結果が算出されなけ
ればならない。即ち、本発明における信号の高速処理が
要求される計算処理は、本実施形態では、アナログ/デ
ィジタル変換器51−1〜51−m、乗算器53−1〜
53−m及び足し算器54の計算処理に対応している。
【0041】以上述べたように本実施形態では、到来角
度計算部52a及び重み係数推定部52bから構成され
る重み係数計算回路52の計算処理をサンプリング周期
Sより長い周期CTS で行い、乗算器53−1〜53
−m、足し算器54及びディジタル/アナログ変換器5
5の計算処理をサンプリング周期TS で行っている。即
ち、計算結果の出力頻度の違う複数のプロセスをマルチ
タスクで処理しているので、サンプリング周期当たりの
計算量を軽減し、結果として、同じ処理能力のプロセッ
サを用いた場合に伝送速度の向上が可能となる。
【0042】図7は、本発明のさらに他の実施形態とし
て、適応型アレーアンテナの制御装置を概略的に示すブ
ロック図である。同図において、71−1〜71−mは
図示してないが図3のアンテナ素子30−1〜30−m
と同様のアンテナ素子からのアナログ出力をディジタル
信号に変換するアナログ/ディジタル変換器、72はア
ナログ/ディジタル変換器71−1〜71−mの出力及
び足し算器74のフィードバック出力から重み係数を算
出する重み係数計算回路、73−1〜73−mはアナロ
グ/ディジタル変換器71−1〜71−mの出力に重み
係数を乗算する乗算器、74は乗算器73−1〜73−
mの出力を合成する足し算器をそれぞれ示している。重
み係数計算回路72は、到来角度計算部72a及び重み
係数推定部72bから構成されている。
【0043】本実施形態も図5の実施形態と同様に、複
数のアンテナ素子からなるアレーアンテナを制御するた
めの制御アルゴリズムであるHAアルゴリズムを、ディ
ジタル信号処理を用いて実現した構成例である。ただ
し、本実施形態では、重み係数を、HAループを介して
漸近的な方法で収束させている。このため、到来角度計
算部72aでは、サンプリング周期TS より長い周期C
S (ただし、Cは1より大きい定数)で到来角度を計
算しこの周期CTS で出力するが、重み係数推定部72
bでは、サンプリング周期TS で重み係数を算出して更
新しその値を出力する。本実施形態のその他の構成、ア
ルゴリズム、作用効果等は、図5の実施形態の場合と全
く同様である。本発明における信号の高速処理が要求さ
れる計算処理は、本実施形態では、アナログ/ディジタ
ル変換器71−1〜71−m、乗算器73−1〜73−
m、足し算器74及び重み係数推定部72bの計算処理
に対応している。
【0044】以上述べた実施形態は全て本発明を例示的
に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明
は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することがで
きる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均
等範囲によってのみ規定されるものである。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明では、
複数のアンテナ素子を有する適応型アレーアンテナの制
御をディジタル信号処理を用いて行う場合に、各アンテ
ナ素子に関する信号の重み係数を適応的に計算する計算
処理における少なくとも一部の処理の優先度を、信号の
高速処理が要求される他の計算処理の優先度より低く設
定している。このように、高速な計算結果出力が必要な
い部分の計算処理を、分割して実行することにより、サ
ンプリング周期当たりの計算量を軽減し、結果として、
同じ処理能力のプロセッサを用いた場合に伝送速度の向
上が可能となる。即ち、現状の限られたディジタル信号
処理機構の計算能力をより効率的に用いて、より高速な
伝送速度に対して適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフェーズドアレー装置を示すブロック図
である。
【図2】本発明の基本原理を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態として適応型アレーアンテ
ナの制御装置を概略的に示すブロック図である。
【図4】図3の実施形態における重み係数計算回路の構
成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の他の実施形態として適応型アレーアン
テナの制御装置を概略的に示すブロック図である。
【図6】図5の実施形態における到来角度計算部の構成
例を示すブロック図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態として適応型アレ
ーアンテナの制御装置を概略的に示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
30 アレーアンテナ 30−1〜30−m アンテナ素子 31−1〜31−m、51−1〜51−m、71−1〜
71−m アナログ/ディジタル変換器 32、52、72 重み係数計算回路 32a、52a1 共分散行列計算部 32b、72b 逆行列計算部 32c 重み係数計算部 33−1〜33−m、53−1〜53−m 乗算器 34、54、74 足し算器 52a、72a 到来角度計算部 52a2 固有値及び固有ベクトル計算部 52a3 信号到来角度推定部 52b 重み係数推定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−196921(JP,A) 特開 平3−70221(JP,A) 特開 平8−62323(JP,A) 特開 平5−344013(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/26

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナ素子を有する適応型アレ
    ーアンテナの制御をディジタル信号処理を用いて行う方
    法であって、該複数のアンテナ素子で受信した複数のア
    ナログ信号をディジタル信号に変換し、該変換された複
    数のディジタル信号に基づいて前記複数のアンテナ素子
    対応の重み係数を適応的に計算し、該計算した複数の重
    み係数と前記複数のディジタル信号とをそれぞれ乗算し
    た後に合成する処理を含んでおり、前記重み係数の計算
    処理における少なくとも一部の処理の優先度を、高速処
    理が要求される前記ディジタル信号への変換処理、前記
    乗算処理及び前記合成処理の優先度より低く設定したこ
    とを特徴とする適応型アレーアンテナの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記高速処理が要求される他の計算処理
    が、前記ディジタル信号への変換処理のサンプリング周
    期内に完了されることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 前記重み係数の計算処理が、前記ディジ
    タル信号への変換処理のサンプリング周期より長い周期
    で完了されることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 複数のアンテナ素子を有する適応型アレ
    ーアンテナの制御をディジタル信号処理を用いて行う装
    置であって、前記アンテナ素子で受信した複数のアナロ
    グ信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタ
    ル変換手段と、該変換された複数のディジタル信号に基
    づいて前記複数のアンテナ素子対応の重み係数を適応的
    に計算する重み係数計算手段と、該重み係数計算手段か
    ら出力される複数の重み係数と前記変換手段から得られ
    る複数のディジタル信号とをそれぞれ乗算する乗算手段
    と、該乗算手段の出力を合成する合成手段とを備えてお
    り、前記重み係数計算手段における計算処理における少
    なくとも一部の処理の優先度を、高速処理が要求される
    前記アナログ/ディジタル変換手段、前記乗算手段及び
    前記合成手段の計算処理の優先度より低く設定したこと
    を特徴とする適応型アレーアンテナの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記重み係数計算手段が、前記アナログ
    /ディジタル変換手段から得られた複数のサンプル値の
    共分散行列の時間平均値を、該アナログ/ディジタル変
    換手段のサンプリング周期より長い周期で算出する第1
    の計算手段と、該第1の計算手段から得られた共分散行
    列の逆行列を、前記サンプリング周期より長い周期で算
    出する第2の計算手段と、該第2の計算手段により得ら
    れた信号行列の逆行列を用いてアレーアンテナの重み係
    数を算出し、前記サンプリング周期より長い所定時間の
    間、該重み係数を保持すると共に、該所定時間を周期と
    して重み係数を更新する第3の計算手段とを含んでいる
    ことを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記重み係数計算手段が、前記アナログ
    /ディジタル変換手段のサンプリング周期毎に該アナロ
    グ/ディジタル変換手段から入力される複数のサンプル
    値の共分散行列の時間平均値を求めて信号波到来角度を
    前記サンプリング周期より長い周期で算出する第1の計
    算手段と、該第1の計算手段により得られた信号波到来
    角度に基づいてアレーアンテナの重み係数を算出し、前
    記サンプリング周期より長い所定時間の間、該重み係数
    を保持すると共に、該所定時間を周期として重み係数を
    更新する第2の計算手段とを含んでいることを特徴とす
    る請求項4に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の計算手段が、前記アナログ/
    ディジタル変換手段から得られた複数のサンプル値の共
    分散行列の時間平均値を、該アナログ/ディジタル変換
    手段のサンプリング周期より長い周期で算出する第3の
    計算手段と、該第3の計算手段から得られた共分散行列
    の固有値及び固有ベクトルを、前記サンプリング周期よ
    り長い周期で算出する第4の計算手段と、該第4の計算
    手段により得られた信号行列の固有値及び固有ベクトル
    から信号到来角度を求める第5の計算手段とを含んでい
    ることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記重み係数計算手段が、前記アナログ
    /ディジタル変換手段のサンプリング周期毎に該アナロ
    グ/ディジタル変換手段から入力される複数のサンプル
    値の共分散行列の時間平均値を求めて信号波到来角度を
    前記サンプリング周期より長い周期で算出し保持する第
    1の計算手段と、該第1の計算手段により得られた信号
    波到来角度と前記合成手段からフィードバックされる受
    信信号と各素子出力のサンプル値とから、アレーアンテ
    ナの重み係数を、前記サンプリング周期で算出して更新
    する第2の計算手段とを含んでいることを特徴とする請
    求項4に記載の装置。
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