JP3436682B2 - キャプスタンモータおよびテープ走行装置 - Google Patents

キャプスタンモータおよびテープ走行装置

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JP3436682B2
JP3436682B2 JP07026398A JP7026398A JP3436682B2 JP 3436682 B2 JP3436682 B2 JP 3436682B2 JP 07026398 A JP07026398 A JP 07026398A JP 7026398 A JP7026398 A JP 7026398A JP 3436682 B2 JP3436682 B2 JP 3436682B2
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孝光 田寺
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/26Driving record carriers by members acting directly or indirectly thereon
    • G11B15/28Driving record carriers by members acting directly or indirectly thereon through rollers driving by frictional contact with the record carrier, e.g. capstan; Multiple arrangements of capstans or drums coupled to means for controlling the speed of the drive; Multiple capstan systems alternately engageable with record carrier to provide reversal

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオテープレコー
ダ、デジタルオーディオテープレコーダ、カセットテー
プレコーダ等のキャプスタンモータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のVTR等のテープ走行装置では、
供給側、巻き取り側両方のリール台にそれぞれリミット
値の異なるトルクリミッタ機構を組み込む必要がある。
このため、リール台の構造が複雑になり、コストが高
く、リール台部分での高さ方向の寸法が大きくなり、重
量が重くなるという問題点を有している。これらの問題
を解決するため、キャプスタンモータにトルクリミッタ
装置を組み込む方法が開示されている(例えば、実開平
5−96921号公報および特開平5−182299号
公報)。
【0003】従来例を図8を用いて説明する。図8にお
いて、キャプスタン軸1は軸受3を介して回転自在にハ
ウジング2に保持される。ハウジング2はステータヨー
ク4に固設されている。ステータヨーク4のハウジング
2の反対側にはコイル5が固設されている。キャプスタ
ン軸1の下部にはボス8が圧入固定されており、ボス8
にはロータヨーク7が固定されており、ロータヨーク7
上にはコイル5に対向して、マグネット6が固定されて
いる。ロータヨーク7の下側には、リミッタ用マグネッ
ト53が固着されており、それに対向してヒステリシス
板50がキャプスタン軸1に対して回転自在なように取
り付けられ、ヒステリシス板50の外周に設けられた出
力ホイール51から動力を取り出すようになっている。
【0004】このキャプスタンモータによれば、ロータ
ヨーク7が回転するとリミッタ用マグネット53も回転
し、ヒステリシス板50にヒステリシストルクが発生
し、ヒステリシス板50も回転する。このヒステリシス
板50の回転力を出力ホイール51から取り出し、リー
ル駆動に用いる。リールに巻かれるテープの巻径変化に
応じて変化するリールの回転速度と一定に回転するキャ
プスタンモータの回転速度差をこのトルクリミッタ部で
吸収することができる。よって、巻き取りリール台にト
ルクリミッタ装置を設ける必要がなくなる。
【0005】他の従来例を図9を用いて説明する。図8
の従来例と異る部分のみ説明し、図8と略同一のものに
は同一符号を付し説明を省略する。ステータヨーク4に
コイル固定部材61を介してコイル5を取り付け、コイ
ル5を挟んでマグネット6とヒステリシス板60が対向
するようにロータヨーク7をボス8を介してキャプスタ
ン軸1に固設する。ヒステリシス板60はキャプスタン
軸1に対して回転自在に取り付け、その外周には動力を
取り出すためのキャプスタンギア62を設ける。ロータ
ヨーク7が回転するとヒステリシス板60にヒステリシ
ストルクが発生し、キャプスタンギア62も回転する。
このキャプスタンギア62の回転力をリール駆動に用い
る。リールに巻かれるテープの巻径変化に応じて変化す
るリールの回転速度と一定に回転するキャプスタンモー
タの回転速度差をこのトルクリミッタ部で吸収する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、以下のような問題点がある。実開平5
−96921号公報に開示されている図8の方法では、
キャプスタンモータのロータヨーク7にトルクリミッタ
用のマグネット53が新たに必要であり、ロータヨーク
7の形状が複雑になり、コストがアップする。また、キ
ャプスタンモータを小型化するとき、トルクリミッタ用
のマグネット53があるため、マグネット6がコイル5
より小さくなり、モータ特性に影響することが考えられ
る。
【0007】次に、特開平5−182299号公報に開
示されている図9の方法では、リミッタトルクが発生し
ない場合には、ロータヨーク7とヒステリシス板60が
一体になり回転するが、リミッタトルクを発生させなが
ら使用する場合、ヒステリシス板60がロータヨーク7
に対して相対的に回転するために、コイル5を通過する
磁束が変化し、モータ特性に影響する。また、ヒステリ
シス板60に特有の磁気特性のためにモータ特性は劣化
する。さらに、コイル5をコイル固定部材61でステー
タヨーク4に固定するため、ロータヨーク7にたいして
中心位置やギャップを管理して5コイルを組み立てる必
要があり、構造が複雑で、しかも高精度が必要になる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題に対して、本発
明は次のような手段で解決を図るものである。すなわ
ち、複数個のコイルを回転軸を中心とする円周上に設け
たステータヨークと、前記複数個のコイルと対向するリ
ング状マグネットを設けた前記回転軸と一体的に回転す
るロータヨークとから構成されるキャプスタンモータに
おいて、前記ロータヨークに対向し前記複数個のコイル
の反対側に、前記マグネットからの漏洩磁束を受けるヒ
ステリシス板を前記回転軸に対し回転自在に取り付け、
該ヒステリシス板により回転駆動力を取り出す。
【0009】前記キャプスタンモータにおいて、前記ロ
ータヨークは非磁性材料もしくは磁性材料により構成さ
れており、ロータヨークが磁性材料により構成されてい
る時には、その全体あるいは部分的な板厚を、前記マグ
ネットからの磁束が漏洩し、前記ヒステリシス板に該漏
洩磁束が届くような厚さに設定する。
【0010】また、前記キャプスタンモータにおいて、
前記マグネットの面積を対向する前記コイルの面積より
も大きくする。
【0011】更にまた、前記キャプスタンモータにおい
て、磁性材料により構成されたロータヨーク一部に切り
欠き部を設け、マグネットからの磁束が漏洩し、ヒステ
リシス板に該漏洩磁束が届くように設定する。
【0012】リール駆動手段によって駆動される供給リ
ール台および巻き取りリール台を備えたテープ走行装置
において、該リール駆動手段を前記キャプスタンモータ
のヒステリシス板により回転駆動する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。 (実施の形態1)図1を用いて本発明の第1の実施の形
態を説明する。図1は本発明の第1の実施例のキャプス
タンモータの断面を示している。図1において、キャプ
スタン軸1は軸受3を介して回転自在にハウジング2に
保持される。ハウジング2はステータヨーク4に固設さ
れ、ステータヨーク4のハウジング2の反対側にはコイ
ル5が固設されている。キャプスタン軸1の下部にはボ
ス8が圧入固定されており、ボス8にはロータヨーク7
が固定されており、ロータヨーク7上にはコイル5に対
向して、マグネット8が固定されている。また、ロータ
ヨーク7の下には、キャプスタン軸1に対してヒステリ
シス板10が回転自在に取り付けられ、ヒステリシス板
10にはタイミングプーリ9が設けられている。ヒステ
リシス板10はマグネット6の漏洩磁束による吸引力に
より、ロータヨーク7側に吸引固定されている。また、
落下時等の抜け防止のため、ワッシャ11が設けられ、
ロータヨーク7の外周には回転検出信号発生用のマグネ
ット13が設けられている。
【0014】今、コイル5に電流を流し磁界を発生させ
ると、面内に多極着磁されたマグネット6が反発、吸引
し、ロータヨーク7とキャプスタン軸1が回転する。一
方マグネット6からでた磁束はヒステリシス板10側に
漏洩する。この漏洩磁束によりヒステリシス板10には
ヒステリシストルクが発生し、ヒステリシス板10はロ
ータヨーク7およびキャプスタン軸1と共に回転する。
その回転力はタイミングプーリ9から取り出され、リー
ルの駆動に利用される。
【0015】ヒステリシス板10を含まない通常のキャ
プスタンモータでは、モータ外部への漏洩磁束を減少さ
せるため、また、マグネット6の保持が容易なように、
ロータヨーク7は磁気的に飽和しない程度に十分な厚さ
の磁性材料で構成されている。しかしながら、本発明で
はヒステリシス板10にヒステリシストルクを発生させ
るためにマグネット6から一定量の磁束をヒステリシス
板10に漏洩させる必要がある。ヒステリシス板10側
に漏洩する磁束の量は、マグネット4の磁界強度、ロー
タヨーク7の材質および板厚によって決まり、ヒステリ
シス板10の材質および板厚、ロータヨーク7からのヒ
ステリシス板10の距離等によりヒステリシス板10に
働くヒステリシストルクが決まる。
【0016】また、図1においては、通常のキャプスタ
ンモータの場合と異なり、マグネット6からの磁束はヒ
ステリシス板10で十分遮蔽できることから、ロータヨ
ーク7を非磁性材料で構成することも可能である。この
場合には、マグネット6はヒステリシス板10によって
ロータヨーク7側に吸引されて保持されるが、保持力が
不十分な場合には、接着剤等でマグネット6をロータヨ
ーク7に固定するのが望ましい。ヒステリシス板10に
働くヒステリシストルクはマグネット4の磁界強度、ヒ
ステリシス板10の材質および板厚、マグネット6から
のヒステリシス板10の距離等により決まり、ロータヨ
ーク7の材質や板厚には影響されず、ロータヨーク7に
磁性材料を用いた場合よりも設計が容易となる。
【0017】さらにまた、図2(a)に示すように、磁
性材料で構成されたロータヨーク7の一部に切り欠き7
aを設けて、マグネット6からの磁束をヒステリシス板
10へ切り欠き7aから漏洩させ、その磁束によりヒス
テリシス板10にヒステリシストルクを発生させること
も可能である。この場合、ロータヨークの材質や板厚を
考慮する必要はなく、切り欠き7aの位置、大きさを調
整することにより、マグネット6からヒステリシス板1
0に漏洩する磁束の量を制御し、ヒステリシス板10に
働くヒステリシストルクを調整することができる。切り
欠き7の一実施例を図2(b)に示す。8極に多極着磁
されたマグネット6のN極とS極の境界部分にロータヨ
ーク7のつなぎ部を残し、他の部分に切り欠き7aを設
けた例である。
【0018】タイミングプーリ9から取り出される最終
的なトルクは、ヒステリシス板10に働くヒステリシス
トルクに、ヒステリシス板10が吸引されることによる
軸中心付近での摩擦トルクが加味されたものになる。こ
れらを適切に設定することにより最終的なトルクを所定
の値に設定することができ、タイミングプーリ9に働く
伝達トルクを所望の値に設定できる。例えば、巻き取り
側リール台でのスリップトルクが20gf・cm、キャ
プスタンモータからリール台までの減速比が1/10と
すると、タイミングプーリ9で必要な伝達トルクは伝達
効率を考慮して約2gf・cm強のトルクになる。
【0019】一方、ロータヨーク7として厚さ0.5m
mの軟鋼材料(JIS:SS400)を使用し、マグネ
ット6に最大エネルギー積42MOe、厚さ1mmのネ
オジウム系マグネットを使用し、ヒステリシス板10に
厚さ0.5mmの市販品(日立金属:YHJ−2)を使
用し、ロータヨーク7とヒステリシス板とのギャップを
0.2mmに設定すると、ヒステリシス板の磁気特性を
制御することにより、2から3gf・cmのトルクを発
生させることができ、上記の要件を満足することができ
る。特にムービ用の小型メカではキャプスタンモータの
マグネット6に希土類磁石等の強力な磁石を用いること
が多いため、容易に所望の伝達トルクに設定することが
できる。
【0020】なお、キャプスタンモータからの駆動力の
取り出しは、ヒステリシス板10の下部に設けられたタ
イミングプーリ9だけにこだわるものではなく、例えば
ギアでも良い。また、ヒステリシス板10の外周にギア
等を設けても良い。
【0021】(実施の形態2)図3を用いて本発明の第
2の実施の形態を説明する。図3は本発明の第2の実施
例のキャプスタンモータの断面を示している。図1との
違いについて説明する。マグネット6はリング状の平板
であり、コイル5に対向してモータとしての駆動力を発
生する部分よりも回転軸中心側に拡張されている。そし
て、この拡張部分に対応して、ロータヨーク7のマグネ
ット6と対向する部分にヒステリシス板10が設けられ
ている。ロータヨーク7に磁性材料あるいは非磁性材料
を使用できることは図1の場合と同様である。特に、ロ
ータヨーク7に磁性材料を使用した場合には、図3に示
すように、ロータヨーク7の中央部の板厚を薄くするこ
とにより、マグネット6からヒステリシス板10側への
磁束の漏洩をより効果的にできる。
【0022】本実施例によれば、図8の従来例のような
余分なリミッタ用マグネット53を必要とせず、しかも
ヒステリシス板10はコイル5とマグネット6の対向部
分とは別の部分に設けられていることから、トルクリミ
ッタ機構がモータ特性に悪影響を及ぼす可能性を排除で
きる。
【0023】(実施の形態3)図4を用いて本発明の第
2の実施の形態を説明する。図4は本発明の第3の実施
例のキャプスタンモータの断面を示している。図1は面
対向モータの場合の実施例であったが、図4は周対向モ
ータの場合の実施例を示している。図4において、キャ
プスタン軸1は軸受3を介して回転自在にハウジング2
に保持される。ハウジング2はステータ4に固設され、
ステータ4のハウジング2の反対側には、コイル5を巻
いたコア12が固設されている。キャプスタン軸1の下
部にはボス8が圧入固定されており、ボス8にはロータ
ヨーク7が固定されており、ロータヨーク7の内周には
コア12に対向して、マグネット8が固定されている。
また、マグネット6の外周部のロータヨーク7の外側に
は、キャプスタン軸1に対して回転自在なようにヒステ
リシス板10が取り付けられており、ヒステリシス板1
0にはタイミングプーリ9が設けられている。また、抜
け防止のため、ワッシャ11が設けられている。リミッ
タトルクの発生機構は図1の場合と同様である。
【0024】また、図1の場合と同様に、ロータヨーク
7を磁性材料で構成する場合には、マグネット4の磁界
強度、ロータヨーク7の材質および板厚によって、ヒス
テリシス板10に漏洩する磁束の量を設定する。また、
本実施例の場合にはヒステリシス板10全体を磁性材料
で構成する必要はなく、マグネット6の外周部のロータ
7の外側に対応する部分が磁性材料で構成されていれば
よい。一方、ロータヨーク7を非磁性材料で構成する場
合には、マグネット4の磁界強度およびマグネット6か
らヒステリシス板10までの距離等によって、ヒステリ
シス板10に漏洩する磁束の量を設定する。
【0025】更にまた、図5で示すように、ロータヨー
ク7を磁性材料で構成する場合には、マグネット6の外
周部のロータヨーク7の一部に切り欠き7aを設けて、
マグネット6からの磁束をヒステリシス板10へ切り欠
き7aから漏洩させ、その磁束によりヒステリシス板1
0にヒステリシストルクを発生させることも可能であ
る。この場合、ロータヨークの材質や板厚を考慮する必
要はなく、切り欠き7aの位置、大きさを調整すること
により、マグネット6からヒステリシス板10に漏洩す
る磁束の量を制御し、ヒステリシス板10に働くヒステ
リシストルクを調整することができる。切り欠き7aの
例としては、マグネット6の外周部のロータヨーク7の
高さを一様に低くして実現でき、図2に示す構造のモー
タの場合に比して、切り欠き7aの形状が簡単になる。
【0026】一方、図1の場合に比して、図4の場合は
マグネット6に対向するヒステリシス板10の面積が若
干減少すると予想されるが、力の発生する位置が回転中
心から遠くなることから、結果として生じるトルクはあ
まり変わらない。
【0027】(実施の形態4)図6を用いて本発明の第
4の実施の形態を説明する。図6は本発明の第4の実施
例のキャプスタンモータの断面を示している。図4との
違いについて説明する。マグネット6はリング状の円筒
形状であり、コイル5に対向してモータとしての駆動力
を発生する部分よりも高く拡張されている。そして、こ
の拡張部分に対応して、マグネット6の外周部のロータ
ヨーク7の外側にヒステリシス板10が設けられてい
る。ロータヨーク7に磁性材料あるいは非磁性材料を使
用できることは図4の場合と同様である。特に、ロータ
ヨーク7に磁性材料を使用した場合には、図6に示すよ
うに、マグネット6の拡張部分に対応するロータヨーク
7の板厚を薄くすることにより、マグネット6からヒス
テリシス板10側への磁束の漏洩をより効果的にでき
る。
【0028】本実施例によれば、図8の従来例のような
余分なリミッタ用マグネット53を必要とせず、しかも
ヒステリシス板10はコイル5とマグネット6の対向部
分とは別の部分に設けられていることから、トルクリミ
ッタ機構がモータ特性に悪影響を及ぼす可能性を排除で
きる。
【0029】(実施の形態5)図7を用いて本発明のキ
ャプスタンモータを組み込んだテープ走行系とリール駆
動系の構成を説明する。この例はVTRのテープ走行系
の場合を示しており、テープ巻き戻し時のリール駆動系
の動力伝達方法と各構成要素の動作方向を示している。
【0030】実施の形態1から4で説明した本発明のキ
ャプスタンモータ20からリール駆動系への動力は、タ
イミングプーリ9、タイミングベルト28、中継ギア2
9を介してセンターギア30に伝えられる。首振りアー
ム31には、フェルトなどによる首振りトルクが設けら
れており、センターギア30が回転することにより、回
転方向に応じて、首振りアーム31を回転させ、アイド
ラ32をSリール台21あるいはTリール台22と噛み
合わせ動力を伝達し、それぞれ供給リール23、巻き取
りリール24を駆動する。
【0031】まず、テープ巻き戻し時の動作について説
明する。巻き取りリール24から出たテープ25は、キ
ャプスタン軸1とピンチローラ27により図中の矢印A
の方向に駆動され、ドラム26に巻き付けられ、供給リ
ール23へと走行し、巻き取られる。キャプスタンモー
タ20は図中の矢印の方向に回転し、キャプスタンモー
タ20からの動力はタイミングプーリ9で取り出され、
タイミングベルト28、中継ギア29を介してセンター
ギア30に伝達される。首振りアーム31には、フェル
トなどによる首振りトルクが設けられており、センター
ギア30はアイドラ32がSリール台21と噛み合うよ
うに首振りアーム31を図中Bの方向に回転させ、Sリ
ール台21に動力を伝える。供給リール23と接続して
いるSリール台21が回転することで、供給リール23
は図中の矢印の方向に回転し、テープ25を巻き取って
いく。
【0032】このとき、供給リール23にはテープ25
が巻き取られていくため、その回転数は巻き径に応じて
変化する。それに対し、キャプスタンモータ20の回転
数は一定であり、キャプスタン軸1とピンチローラ27
によって送られてくるテープ速度は一定である。通常供
給リール23のテープ25を巻き取るための回転数は、
キャプスタン軸1とピンチローラ27によって送られて
くるテープ速度よりも最小リール径の時でも早く巻き取
るように設定してある。そのため、キャプスタンモータ
20に設けられた、トルクリミッタ機構でスリップして
いる。このように、テープ25を回転ドラム26部でヘ
ッドタッチが取れるようなテンションを与えるための所
定のトルクで供給リール23を回転させることと、供給
リール23がテープ25をたるみなく巻き取るためのリ
ミッタトルクが、前記リミッタトルク機構内蔵のキャプ
スタンモータ20で発生することができる。
【0033】次に、テープ再生時の動作について説明す
る。テープ再生時は、図中の各構成要素は図中の矢印と
逆の方向に駆動され、首振りアーム31は、Tリール台
22側に振られる。テープ25は供給リール23から出
てドラム26に巻き付けられ、キャプスタン軸1とピン
チローラ27により図中の矢印Aと反対方向に駆動さ
れ、巻き取りリール24へと巻き取られる。このとき、
キャプスタンモータ20からの動力はタイミングプーリ
9、タイミングベルト28、中継ギア29を介してセン
ターギア30に伝達され、センターギア30はアイドラ
32がTリール台22と噛み合うように首振りアーム3
1を回転させ、Tリール台22に動力を伝える。巻き取
りリール24と接続しているTリール台22が回転する
ことで、巻き取りリール24はテープ25を巻き取って
いく。Tリール台22にはトルクリミッタを内蔵してお
り、そのトルクリミッタの必要トルクはキャプスタン軸
1とピンチローラ27によって走行しているテープ25
を巻き取りリール24に巻き取れるだけの例えば7g.
cm程度の小さい値でよい。そのため、キャプスタンモ
ータ20と巻き取りリール24間の速度差は、タイミン
グプーリ9ではなく、Tリール台23に内蔵されている
トルクリミッタ部がスリップし、速度差を吸収する。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、キャプス
タンモータの駆動マグネットの漏洩磁束を用いるもので
あり、従来技術のようなリミッタトルク発生用のマグネ
ットが不要になり、コストダウンが可能になる。また、
コイルと反対側に漏洩する磁束を利用しているので、モ
ータ特性にはほとんど影響を与えることなくヒステリシ
ス板にヒステリシストルクを発生させることできる。さ
らに、構造の複雑さもなく、組立性がよく、安価なトル
クリミッタ内臓のキャプスタンモータを実現できる。ま
た、Sリール台にはトルクリミッタが不要になり、高さ
方向の寸法に余裕ができ、テンションバンドを巻き付け
る寸法が十分に取れ、ひいてはテープ走行装置全体の薄
型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のキャプスタンモータの
構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のキャプスタンモータの
他の構造を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2のキャプスタンモータの
構造を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3のキャプスタンモータの
構造を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3のキャプスタンモータの
他の構造を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態4のキャプスタンモータの
構造を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態を組み込んだのテープ走行
装置とリール駆動系の概略を示す説明図である。
【図8】従来のキャプスタンモータの構造を示す断面図
である。
【図9】従来の他のキャプスタンモータの構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 キャプスタン軸 2 ハウジング 3 軸受 4 ステータヨーク 5 コイル 6 マグネット 7 ロータヨーク 7a ロータヨーク切り欠き 8 ボス 9 タイミングプーリ 10 ヒステリシス板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−182299(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のコイルを回転軸を中心とする円
    周上に設けたステータヨークと、前記複数個のコイルと
    対向するリング状マグネットを設けた前記回転軸と一体
    的に回転するロータヨークとから構成されるキャプスタ
    ンモータにおいて、 前記ロータヨークに対向し前記複数個のコイルの反対側
    に、前記マグネットからの漏洩磁束を受けるヒステリシ
    ス板が前記回転軸に対し回転自在に取り付けられ、該ヒ
    ステリシス板により回転駆動力を取り出すことを特徴と
    するキャプスタンモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のキャプスタンモータに
    おいて、前記ロータヨークは非磁性材料により構成され
    てなることを特徴とするキャプスタンモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のキャプスタンモータに
    おいて、前記ロータヨークは磁性材料により構成され、
    その全体あるいは部分的な板厚が、前記マグネットから
    の磁束が漏洩し、前記ヒステリシス板に該漏洩磁束が届
    くような厚さに設定されてなることを特徴とするキャプ
    スタンモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のキャ
    プスタンモータにおいて、前記マグネットの面積を対向
    する前記コイルの面積よりも大きくしたことを特徴とす
    るキャプスタンモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のキャプスタンモータに
    おいて、前記ロータヨークは磁性材料により構成され、
    前記ロータヨークの一部に切り欠き部が設けられ、前記
    マグネットからの磁束が漏洩し、前記ヒステリシス板に
    該漏洩磁束が届くように設定されてなることを特徴とす
    るキャプスタンモータ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のキャ
    プスタンモータと、前記ヒステリシス板により回転駆動
    されるリール駆動手段と、前記リール駆動手段によって
    駆動される供給リール台および巻き取りリール台を備え
    たテープ走行装置。
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