JP3436387B2 - Manufacturing method of outer ring for ball bearing - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は玉軸受用外輪の製造方法
に関し、特に航空機エンジン用等として使用される玉軸
受用外輪を塑性加工して製造する玉軸受用外輪の製造方
法に関する。 【０００２】 【従来の技術】玉軸受用外輪を塑性加工により製造する
場合、従来は円柱状鋼ビレットを上金型及び下金型で拘
持して加圧する据込みを行った後、前記円柱状鋼ビレッ
トの平面中央部を上方から加圧する中押しを行って前記
平面中央部の肉厚を減少させた後、パンチング加工等に
より中抜きを行ってリング状加工物を製造し、しかる後
該リング状加工物の外周面を成形ロールで拘持すると共
にマンドレルロールでローリング加工を行い、その後機
械加工により切削を施すことにより外輪を製造してい
た。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
製造方法においては、円柱状鋼ビレットを加熱した後据
込みを行っているが、上金型よりも下金型の方が前記加
熱された鋼ビレットの接触時間が長いため温度分布が一
様とはならず、下方にゆくに従い低温となる。したがっ
て、上記従来の製造方法のように据込工程を１回で行っ
た場合は、図４に示すように、前記鋼ビレットの流動抵
抗に起因して据込後のメタルファイバーフロー（以下、
単に「メタルフロー」と称す）５１…が上下方向につい
て非対称形となる。また、中押しを一方方向から施して
いるので、メタルフロー５１…の非対称形を増大させる
こととなる。このため、最終的にローリング加工を施し
たときにワークのメタルフロー５１…が軸受外輪軌道面
と一致せず、機械加工して成形したときに前記メタルフ
ロー５１…が切断され、その切断面が外輪軌道面に露出
して軸受の寿命が短くなるという問題点があった。 【０００４】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、耐久性の優れた玉軸受用外輪を得ること
ができる玉軸受用外輪の製造方法を提供することを目的
とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る玉軸受用外輪の製造方法は、断面軸心方
向に多数のメタルフローが形成された第１の所定高さＨ
を有する円柱状鋼ビレットを熱間鍛造域に加熱した後据
込みを行って第２の所定高さＨ１を有する第１の据込加
工物を製造し、次いで該第１の据込加工物を反転した後
該第１の据込加工物に据込みを施して第３の所定高さＨ
２を有する第２の据込加工物を製造し、この後該第２の
据込加工物の平面中央部を上方及び下方から均等に加圧
して中押部を形成し、しかる後前記中押部を中抜きして
リング状加工物に形成し、次いで該リング状加工物にロ
ーリング加工を施した後、幅据込みを行って第４の所定
高さＨ３を有する第３の据込加工物を形成し、かつ、前
記円柱状鋼ビレットの第１の所定高さＨに対する幅据込
み後の前記円柱状鋼ビレットの高さ減少量（Ｈ−Ｈ３）
の割合である据込率を０．５０〜０．６５に設定するこ
とを特徴としている。 【０００６】 【作用】上記方法によれば、加熱された前記円柱状ビレ
ットに据込みを施して製造された第１の据込加工物を反
転し、再び据込みを行って第２の据込加工物を製造する
ので、製造物（第２の据込加工物）の熱的対称性を維持
することができ、中押し、中抜きをして形成されたリン
グ状加工物は、メタルフローの軸心方向への対称性を確
保することができる。 【０００７】ところで、第２の据込加工物が最終鍛造品
の高さになるまで第１の据込加工物に据込みを施した場
合、前記リング状加工物は、据込加工物の高さを維持す
るので、図３に示すように、リング状加工物４０の高さ
Ｈ２′に対する幅Ｔの比、すなわち（Ｔ／Ｈ２′）の数
値が大きくなる場合がある。 【０００８】このように、（Ｔ／Ｈ２′）の数値が比較
的大きな状態でローリング加工を施してもワークはリン
グ状加工物４０の内部まで塑性変形せず、表面だけ塑性
変形した所謂表面圧延状態でローリング加工が終了する
こととなる（表面圧延状態）。 【０００９】そこで、本発明は、最終鍛造品の高さＨ３
となる前に第３の所定高さＨ２を有するリング状加工物
４０にローリング加工を施し、その後幅据込みを行って
第４の所定高さＨ３を有する最終鍛造品（第３の据込加
工物）を形成することとしたので、リング状加工物の内
部まで塑性変形して加工物内部のメタルフローに所望の
湾曲を施すことが可能となり、外輪の軌道面形状とメタ
ルフローとを一致させることが可能となる。 【００１０】また、据込み前の鋼ビレットの高さ（第１
の所定高さ）をＨ、最終鍛造品である第３の据込加工物
の高さ（第４の所定高さ）をＨ３とし、据込率ηを数式
（１ ）で定義すると、 η＝（Ｈ−Ｈ３）／Ｈ …（１） 据込率ηが小さい場合はメタルフローの湾曲が小さく、
幅据込み終了後、軌道面に対応する場所でメタルフロー
はその湾曲が過小となり軌道面と一致しない。一方、据
込率ηが大きい場合は、メタルフローの湾曲が大きく、
幅据込み終了後、軌道面に対応する場所でのメタルフロ
ーはその湾曲が過大となり軌道面と一致しない。したが
って据込率ηには最適範囲が存在する。本発明では、実
験結果等により据込率ηを０．５０〜０．６５に設定す
ることとしたので、外輪の軌道面と一致したメタルフロ
ーを形成することが可能となる。 【００１１】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳説
する。 【００１２】図１（Ｉ）〜（Ｖ）及び図２（VI）〜（VI
II）は本発明に係る玉軸受用外輪の製造方法の一実施例
を順次示した製造工程図である。なお、本製造工程図
は、高温軸受材料Ｍ５０を使用した航空機エンジン用の
玉軸受の外輪を製造する場合に最適である。 【００１３】各図は製造工程中におけるワークである鋼
ビレットの軸心方向（図の上下方向）断面の概略を示し
ており、一点鎖線は中心軸を示している。 【００１４】図１（Ｉ）において、１は鍛伸加工によっ
て作られた素材から成形された高さＨが１４３mmの円柱
状鋼ビレット（以下、単に「鋼ビレット」という）であ
って、多数のメタルフロー２…が形成され、前記鋼ビレ
ット１の軸心方向に平行に延伸されている。 【００１５】本製造方法においては、まず前記鋼ビレッ
ト１を熱間鍛造域に加熱した後、図１（II）に示すよう
に、第１の上金型３ａ及び第１の下金型３ｂで拘持し、
所定圧力でもって上方から加圧して第１の据込みを行
い、高さＨ１が例えば１１０mmの第１の据込加工物４を
製造し、次いで、該第１の据込加工物４を反転し、図１
（III）に示すように、再び前記第１の上金型３ａ及び
第１の下金型３ｂで拘持し、第２の据込みを行って高さ
Ｈ２が最終完成品の高さより大きな、例えば７７mmの第
２の据込加工物５を製造する。 【００１６】すなわち、本実施例のような熱間鍛造加工
においては、［発明が解決しようとする課題］の項でも
述べたように、第１据込みの上金型３ａの方が第１据込
みの下金型３ｂに比べ鋼ビレット１との接触時間が長い
ため前記鋼ビレット１内部の温度分布が一様ではなくな
り下方にゆくにしたがい低温度となるため、前記据込工
程を２回に分け、第１の据込みと第２の据込みとの間で
加工対象物（ワーク）を反転させることにより、温度分
布の不均一性に起因してメタルフロー２…が非対称とな
るのを回避している。 【００１７】次に、第２の据込加工物５を再び反転さ
せ、図１（IV）に示すように、第２の上金型７ａ及び第
２の下金型７ｂで第２の据込加工物５の平面中央部を拘
持し、矢印Ａ方向及び矢印Ｂ方向に所定の均等圧力でも
って加圧して中押しを行い、前記中央部の肉厚を減少さ
せて中押部９を形成し、次いで図１（Ｖ）に示すよう
に、パンチング加工等により中抜きを行って貫設孔１０
が形成されたリング状加工物１１を成形する。 【００１８】次に、図２（VI）に示すように、加圧面１
２を有する成形ロール１３で前記リング状加工物１１の
外周を拘持し、該リング状加工物１１の内周面をマンド
レルロール１４で矢印Ｃ方向に加圧して貫設孔１０の孔
径を拡大し、該孔径が所定値に達したときにローリング
加工を終了する。 【００１９】このようにローリング加工を施した後、次
いで図１（VII）に示すように、ワークの周囲を外金型
１５で拘持すると共に、ワーク上面を内金型１６で拘持
し、数式（１）で定義される据込率ηが０．５０〜０．
６５の範囲となるように幅据込みを行い、最終鍛造品で
ある第３の据込加工物１７を製造する。 【００２０】η＝（Ｈ−Ｈ３）／Ｈ …（１） ここで、Ｈ３は第３据込みの据込加工物１７の高さであ
る。本実施例ではＨ３＝６０mmに成形され、したがって
据込率ηは数式（１）により０．５８とされている。 【００２１】すなわち、［作用］の項で述べた理由によ
り据込率ηの所定範囲（０．５０〜０．６５）である
０．５８とすることにより、外輪軌道面１９（後述する
図２（VIII）参照）の形状と一致したメタルフロー２…
が形成される。 【００２２】そして、最後に図２（VIII）に示すよう
に、機械加工により削り出して軌道面１９の形状（曲
率）に一致したメタルフロー２…を有する外輪１８が得
られる。このように製造された外輪１８は、メタルフロ
ー２…の切断面が軌道面に露出するのを回避することが
でき（エンドフローの防止）、外輪１８の長寿命化を図
ることができ、軸受の耐久性向上を図ることができる。 【００２３】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、要旨を逸脱しない範囲で変更可能なことは
いうまでもない。例えば、加工対象物の冷却効果が大き
い場合は各工程間で前記加工対象物を再加熱し、所定の
各工程を遂行すればよいのはいうまでもない。又、図１
で上下対称のフローとするため第１据込み後、反転して
第２据込みをすることに述べたが、図２のVIIIで軌道面
の形状に一致したメタルフロー２を有するに影響ない程
度の非対称（許容できる）であれば、第１据込み工程を
省略してもよい（ビレットの温度降下防止ができ再加熱
を少なくできるため）。 【００２４】 【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る玉軸受
用外輪の製造方法は、断面軸心方向に多数のメタルフロ
ーが形成された第１の所定高さＨを有する円柱状鋼ビレ
ットを熱間鍛造域に加熱した後据込みを行って第２の所
定高さＨ１を有する第１の据込加工物を製造し、次いで
該第１の据込加工物を反転した後該第１の据込加工物に
据込みを施して第３の所定高さＨ２を有する第２の据込
加工物を製造し、この後該第２の据込加工物の平面中央
部を上方及び下方から均等に加圧して中押部を形成し、
しかる後前記中押部を中抜きしてリング状加工物に形成
し、次いで該リング状加工物にローリング加工を施した
後、幅据込みを行って第４の所定高さＨ３を有する第３
の据込加工物を形成するので、メタルフローの対称性を
確保することができ、軌道面形状と比較的良く一致した
メタルフローを有する外輪を製造することができ、軸受
の耐久性向上を図ることができる。 【００２５】また、前記円柱状鋼ビレットの第１の所定
高さＨに対する幅据込み後の前記円柱状鋼ビレットの高
さ減少量（Ｈ−Ｈ３）の割合である据込率を０．５０〜
０．６５に設定するので、軌道面と略同一の湾曲率のメ
タルフローを有する外輪を得ることができる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a method of manufacturing an outer ring for a ball bearing, and more particularly to a method of manufacturing a ball bearing outer ring used for an aircraft engine by plastic working. The present invention relates to a method for manufacturing a bearing outer race. 2. Description of the Related Art When an outer ring for a ball bearing is manufactured by plastic working, conventionally, a cylindrical steel billet is held by an upper die and a lower die, and press-fitting is performed. After performing a middle press to press the center part of the plane of the columnar steel billet from above to reduce the thickness of the center part of the plane, punching or the like is performed to form a ring-shaped workpiece, and then the ring is manufactured. The outer ring has been manufactured by holding the outer peripheral surface of a shaped workpiece by a forming roll, rolling by a mandrel roll, and thereafter performing cutting by machining. In the above-mentioned conventional manufacturing method, upsetting is carried out after heating a cylindrical steel billet. Since the contact time of the heated steel billet is long, the temperature distribution is not uniform, and the temperature decreases as it goes down. Therefore, when the upsetting process is performed once as in the above-mentioned conventional manufacturing method, as shown in FIG. 4, the metal fiber flow after the upsetting (hereinafter, referred to as “fiber”) due to the flow resistance of the steel billet.
Are simply asymmetric in the vertical direction. Further, since the middle pressing is performed from one direction, the asymmetric shape of the metal flows 51 is increased. Therefore, when the rolling process is finally performed, the metal flows 51 of the work do not match the raceway surface of the bearing outer ring, and the metal flows 51 are cut when formed by machining, and the cut surface is There is a problem that the bearing is exposed to the outer raceway surface and the life of the bearing is shortened. The present invention has been made in view of the above problems, and has as its object to provide a method of manufacturing an outer ring for a ball bearing capable of obtaining an outer ring for a ball bearing having excellent durability. In order to achieve the above object, a method of manufacturing an outer ring for a ball bearing according to the present invention is directed to a first predetermined height in which a large number of metal flows are formed in a sectional axial direction. H
After heating the columnar steel billet having the following to the hot forging zone, upsetting is performed to produce a first upset having a second predetermined height H1 , and then the first upset is After inversion, the first upset workpiece is upset to a third predetermined height H
To produce a second upsetting workpieces having 2 to form a medium pressing portion by applying uniformly pressurized flat central portion of the upsetting working of this after the second from above and below, and thereafter the in press A portion is hollowed out to form a ring-shaped workpiece, and then the ring-shaped workpiece is subjected to a rolling process, and then the width is swaged to form a third upsetting workpiece having a fourth predetermined height H3. And a width upsetting of the cylindrical steel billet with respect to a first predetermined height H
Height reduction of the columnar steel billet after removal (H-H3)
Is set at 0.50 to 0.65. According to the above method, the first upsetting workpiece manufactured by upsetting the heated cylindrical billet is inverted, and the upsetting is performed again to perform the second upsetting. Since the workpiece is manufactured, the thermal symmetry of the product (the second upsetting workpiece) can be maintained, and the ring-shaped workpiece formed by pressing and hollowing is formed by the metal flow shaft. Symmetry in the direction of the center can be ensured. By the way, when the first upset is subjected to the upsetting until the second upset reaches the height of the final forged product, the ring-shaped workpiece becomes higher than the height of the upset. 3, the ratio of the width T to the height H2 'of the ring-shaped workpiece 40, that is, the numerical value of (T / H2') may be increased, as shown in FIG. As described above, even if rolling is performed in a state where the value of (T / H2 ') is relatively large, the workpiece does not plastically deform to the inside of the ring-shaped workpiece 40, but is a so-called surface rolling in which only the surface is plastically deformed. Rolling is completed in this state (surface-rolled state). [0009] Accordingly, the present invention provides a method for producing a final forged product having a height H3.
Before rolling, the ring-shaped workpiece 40 having the third predetermined height H2 is subjected to rolling, and then width-upsetting is performed.
Since the final forged product (third upsetting product) having the fourth predetermined height H3 is formed, the inside of the ring-shaped workpiece is plastically deformed to have a desired curvature in the metal flow inside the workpiece. , And the shape of the raceway surface of the outer race and the metal flow can be matched. The height of the steel billet before the upsetting (first
Is defined as H, the height (the fourth predetermined height) of the third upsetting workpiece as the final forged product is defined as H3, and the upsetting ratio η is defined by the equation (1). (H-H3) / H ... (1) If upsetting rate η is small small curvature Metarufuro over,
After the lump width据end, Metarufuro over at a location corresponding to the track surface
Is too small in curvature and does not coincide with the raceway surface. On the other hand, if the upsetting ratio η is large, large curvature of the main Tarufuro over,
After the upsetting of the width, the metal flow at the place corresponding to the raceway surface
-The curvature of the curve is too large and does not match the orbital plane. Therefore, the upsetting ratio η has an optimum range. In the present invention, since the upsetting ratio η is set to 0.50 to 0.65 based on experimental results and the like, it is possible to form a metal flow that matches the raceway surface of the outer ring. Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings. 1 (I)-(V) and FIGS. 2 (VI)-(VI)
II) is a manufacturing process diagram sequentially showing one embodiment of a method for manufacturing a ball bearing outer ring according to the present invention. This manufacturing process diagram is most suitable for manufacturing an outer ring of a ball bearing for an aircraft engine using the high-temperature bearing material M50. Each drawing schematically shows a cross section in the axial center direction (vertical direction in the drawing) of a steel billet as a work during the manufacturing process, and the dashed line indicates the central axis. In FIG. 1 (I), reference numeral 1 denotes a cylindrical steel billet (hereinafter, simply referred to as "steel billet") having a height H of 143 mm formed from a material made by forging. Metal flows 2 are formed, and are extended in parallel with the axial direction of the steel billet 1. In the present manufacturing method, first, the steel billet 1 is heated to a hot forging region, and then, as shown in FIG. 1 (II), the first upper die 3a and the first lower die 3b are used. Detained,
A first upsetting is performed by applying pressure from above with a predetermined pressure to produce a first upset workpiece 4 having a height H1 of, for example, 110 mm, and then inverting the first upset workpiece 4 , FIG.
As shown in (III), the first upper mold 3a and the first lower mold 3b are again held, and the second upsetting is performed, so that the height H2 is larger than the height of the final product. For example, a second upsetting workpiece 5 of 77 mm is manufactured. That is, in the hot forging process as in this embodiment, as described in the section of [Problems to be Solved by the Invention], the upper die 3a of the first upsetting is the first upsetting die. Since the contact time with the steel billet 1 is longer than that of the lower mold 3b, the temperature distribution inside the steel billet 1 is not uniform, and the temperature decreases as the temperature goes down. Therefore, the upsetting process is performed twice. By inverting the workpiece (work) between the first upsetting and the second upsetting, it is possible to prevent the metal flows 2 from becoming asymmetric due to non-uniform temperature distribution. are doing. Next, the second upsetting workpiece 5 is again turned over, and as shown in FIG. 1 (IV), the second upsetting is performed by the second upper mold 7a and the second lower mold 7b. The center part of the workpiece 5 is held, and the center part is pressed by applying a predetermined uniform pressure in the direction of arrow A and the direction of arrow B to reduce the thickness of the center part to form the middle pressing part 9. Then, as shown in FIG. 1 (V), the hollow 10
The ring-shaped workpiece 11 on which is formed is formed. Next, as shown in FIG.
The outer periphery of the ring-shaped workpiece 11 is held by a forming roll 13 having a shape 2, and the inner peripheral surface of the ring-shaped workpiece 11 is pressed in the direction of arrow C by a mandrel roll 14 to enlarge the hole diameter of the through-hole 10. Then, when the hole diameter reaches a predetermined value, the rolling process ends. After performing the rolling process in this way, as shown in FIG. 1 (VII), the periphery of the work is held by an outer mold 15 and the upper surface of the work is held by an inner mold 16. The upsetting ratio η defined by the equation (1) is 0.50 to 0.
The width is upset so as to fall within the range of 65, and the third upset workpiece 17 which is the final forged product is manufactured. Η = (H−H3) / H (1) where H3 is the height of the upsetting workpiece 17 in the third upsetting. In the present embodiment, H3 is formed to be 60 mm, and therefore the upsetting ratio η is set to 0.58 according to the equation (1). That is, by setting the upsetting ratio η to 0.58 which is a predetermined range (0.50 to 0.65) for the reason described in the section of [Action], the outer ring raceway surface 19 (see FIG. Metal flow 2 that matches the shape of (VIII))
Is formed. Finally, as shown in FIG. 2 (VIII), the outer ring 18 having a metal flow 2... Matching the shape (curvature) of the raceway surface 19 is obtained by machining. The outer ring 18 manufactured in this manner can prevent the cut surface of the metal flows 2 from being exposed to the raceway surface (prevention of end flow), can prolong the life of the outer ring 18, and provide a bearing. Can be improved in durability. It should be noted that the present invention is not limited to the above embodiment, but can be modified without departing from the scope of the invention. For example, when the cooling effect of the processing object is large, it goes without saying that the processing object may be re-heated between the respective steps to perform the predetermined steps. Also, FIG.
In order to make the flow symmetrical in the vertical direction, it has been described that the first upsetting is performed and then the second upsetting is performed after the first upsetting. If it is asymmetric (acceptable), the first upsetting step may be omitted (because the billet temperature can be prevented from decreasing and reheating can be reduced). As described in detail above, the method of manufacturing the outer race for a ball bearing according to the present invention provides a circle having a first predetermined height H in which a large number of metal flows are formed in the axial direction of the cross section. second place columnar steel billets performed upsetting after heating to hot forging zone
Producing a first upsetting workpiece having a constant height H1 , then upsetting the first upsetting workpiece after inverting the first upsetting workpiece to provide a third predetermined height; Manufacturing a second upset workpiece having H2, and thereafter pressurizing the central portion of the plane of the second upset workpiece equally from above and below to form a middle pressing portion;
Thereafter, the middle press portion is hollowed out to form a ring-shaped workpiece, and then the ring-shaped workpiece is subjected to a rolling process, and then is subjected to width upsetting to form a third workpiece having a fourth predetermined height H3.
Since the upsetting workpiece is formed, the symmetry of the metal flow can be ensured, and an outer ring having a metal flow that relatively matches the raceway surface shape can be manufactured, and the durability of the bearing is improved. be able to. The upsetting ratio, which is the ratio of the height reduction (H-H3) of the columnar steel billet after width upsetting to the first predetermined height H of the columnar steel billet, is 0.50. ~
Since it is set to 0.65, it is possible to obtain an outer ring having a metal flow having a curvature substantially equal to that of the raceway surface.

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明に係る玉軸受用外輪の製造方法の一実施
例を示す製造工程図（１／２）である。 【図２】本発明に係る玉軸受用外輪の製造方法の一実施
例を示す製造工程図（２／２）である。 【図３】リング状加工物の幅Ｔと高さＨ２′との関係を
説明するための図である。 【図４】従来における据込み後のメタルフローの状態を
示す加工物の断面図である。 【符号の説明】 １ 円柱状鋼ビレット ２ メタルフロー ４ 第１の据込加工物 ５ 第２の据込加工物 ９ 中押部 １１ リング状加工物 １７ 第３の据込加工物BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a manufacturing process diagram (1/2) showing one embodiment of a method for manufacturing a ball bearing outer ring according to the present invention. FIG. 2 is a manufacturing process diagram (2/2) showing one embodiment of a method for manufacturing a ball bearing outer ring according to the present invention. FIG. 3 is a diagram for explaining a relationship between a width T and a height H2 ′ of a ring-shaped workpiece. FIG. 4 is a cross-sectional view of a workpiece showing a state of a metal flow after upsetting in the related art. [Description of Signs] 1 Cylindrical steel billet 2 Metal flow 4 First upsetting workpiece 5 Second upsetting workpiece 9 Middle pressing portion 11 Ring-like workpiece 17 Third upsetting workpiece

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂口 康一 滋賀県大津市月輪１丁目４−６ 近江鍛 工株式会社内 (72)発明者 興津 繁蔵 滋賀県大津市月輪１丁目４−６ 近江鍛 工株式会社内 (72)発明者 本郷 善則 滋賀県大津市月輪１丁目４−６ 近江鍛 工株式会社内 (72)発明者 沢井 弘幸 神奈川県鎌倉市手広133−96 (72)発明者 吉開 高 神奈川県横浜市港北区仲手原２−３−22 (56)参考文献 特開 平６−170479（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B21J 1/00 - 13/14 B21J 17/00 - 19/04 B21K 1/00 - 31/00 B21H 1/12 F16C 33/64 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continuing on the front page (72) Inventor Koichi Sakaguchi 1-4-6 Moon Ring, Otsu City, Shiga Prefecture Within Omi Kaneko Co., Ltd. (72) Inventor Shizou Okitsu 1-4-6 Moon Ring, Otsu City, Shiga Prefecture Omi Forging Co., Ltd. (72) Inventor Yoshinori Hongo 1-4-6 Moon Ring, Otsu City, Shiga Prefecture Omi Forging Co., Ltd. (72) Inventor Hiroyuki Sawai 133-96, Tehiro, Kamakura City, Kanagawa Prefecture, Japan (72) Inventor Takayoshi Yoshikai 2-3-22 Nakatehara, Kohoku-ku, Yokohama, Kanagawa Prefecture (56) References JP-A-6-170479 (JP, A) (58) Fields investigated (Int. Cl. ⁷ , DB name) B21J 1/00 -13/14 B21J 17/00-19/04 B21K 1/00-31/00 B21H 1/12 F16C 33/64

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 断面軸心方向に多数のメタルフローが形
成された第１の所定高さＨを有する円柱状鋼ビレットを
熱間鍛造域に加熱した後据込みを行って第２の所定高さ
Ｈ１を有する第１の据込加工物を製造し、次いで該第１
の据込加工物を反転した後該第１の据込加工物に据込み
を施して第３の所定高さＨ２を有する第２の据込加工物
を製造し、この後該第２の据込加工物の平面中央部を上
方及び下方から均等に加圧して中押部を形成し、しかる
後前記中押部を中抜きしてリング状加工物に形成し、次
いで該リング状加工物にローリング加工を施した後、幅
据込みを行って第４の所定高さＨ３を有する第３の据込
加工物を形成し、 かつ、前記円柱状鋼ビレットの第１の所定高さＨに対す
る幅据込み後の前記円柱状鋼ビレットの高さ減少量（Ｈ
−Ｈ３）の割合である据込率を０．５０〜０．６５に設
定することを特徴とする玉軸受用外輪の製造方法。(57) [Claim 1] A cylindrical steel billet having a first predetermined height H in which a large number of metal flows are formed in a sectional axial direction is installed in a hot forging zone after being heated. To the second predetermined height
Producing a first upsetting workpiece having H1
After inverting the upsetting work of the first upsetting work, the first upsetting work is upset to produce a second upsetting work having a third predetermined height H2, and thereafter the second upsetting work is produced. The center part of the plane of the inlaid workpiece is evenly pressed from above and below to form a center-pressed part, and then the center-pressed part is hollowed out to form a ring-shaped workpiece. After rolling, width upsetting is performed to form a third upset having a fourth predetermined height H3, and the width of the cylindrical steel billet with respect to a first predetermined height H The height reduction of the cylindrical steel billet after upsetting (H
A method of manufacturing an outer race for a ball bearing, wherein the upsetting ratio, which is a ratio of -H3), is set to 0.50 to 0.65.