JP3432745B2 - 乗客コンベア装置 - Google Patents

乗客コンベア装置

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JP3432745B2
JP3432745B2 JP16983698A JP16983698A JP3432745B2 JP 3432745 B2 JP3432745 B2 JP 3432745B2 JP 16983698 A JP16983698 A JP 16983698A JP 16983698 A JP16983698 A JP 16983698A JP 3432745 B2 JP3432745 B2 JP 3432745B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、例えば駅や公共
施設等の階段や傾斜地あるいは平地に簡易に設置するこ
とができるエスカレ−タ−や電動道路等の乗客コンベア
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から乗客コンベア、例えばエスカレ
−タ−装置の設置スペ−ス、特に、支持枠の高さ寸法を
縮小するために、例えば、特公昭48−19996号公
報や特開平6−32577号公報に記載の乗客コンベア
装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の乗客コンベ
ア装置は、支持枠の長手方向両端部の機械室内におい
て、大径の案内車の外周に沿って踏板をそのまま反転さ
せて循環させる構成であるために、依然として支持枠の
機械室の高さ寸法を低くすることができず、乗客コンベ
ア装置の設置スペ−スの縮小を妨げていた。
【0004】本発明の目的は、支持枠の機械室の高さ寸
法を低くして設置スペ−スの縮小を達成できる新規な乗
客コンベア装置を提供することにある。
【0005】本発明の別の目的は、踏板の往路側と帰路
側間の移動を円滑に行い得る乗客コンベア装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、上,下層フロアに亘って設置された支持枠
の上下層フロア側に夫々一対の上部スプロケット及び
下部スプロケットを軸支し、これらスプロケットに一対
の無端状の駆動チェーンを巻掛け、この駆動チェーンに
蹴り込み板遊端部に案内ローラを有する複数の踏板を連
結して前記支持枠の長手方向に沿って形成した往路側と
帰路側とを循環移動させる乗客コンベア装置において、
前記支持枠に、前記踏板の循環移動を案内するガイドレ
ールを往路側と帰路側とに設け、かつこのガイドレール
が往路側から帰路側へ変化する位置の近傍に、前記ガイ
ドレールの不連続部を設け、このガイドレールの不連続
部に、前記蹴り込み板遊端部の案内ローラを支持して駆
動しながら前記踏板を往路側のガイドレールから帰路側
のガイドレールへ受け渡す案内手段を設け、この案内手
段と前記踏板を連結した駆動チェーンによって前記不連
続部を踏面を上向きにしたまま前記踏板を移動させるよ
うに構成にしたのである。
【0007】上記構成としたので、往路側(帰路側)を
移動する各踏板は踏面を上向きにしたまま帰路側(往路
側)に入り、帰路側(往路側)を逆方向に移動する。し
たがって、支持枠の高さ寸法は、踏板をほぼそのままの
姿勢で往路側と帰路側間に移動させるスペ−スがあれば
足り、踏板を180度反転させるような大径の案内車の
設置は必要ない。その結果、踏板の移動方向反転部の支
持枠の高さ寸法を低くして設置スペ−スを縮小すること
ができる。
【0008】さらに、往路と帰路間に踏板を踏面が上向
きのまま受け渡す機構を設けたので、踏板の往路と帰路
間の移動を円滑に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の乗客コンベア装置
の第一の実施の形態を図1〜図4に示すエスカレ−タ−
装置に基づいて説明する。エスカレ−タ−装置1は、左
右一対の側枠41Aと両側枠41Aを連結する底枠41
Bとにより構成された支持枠41を有する。この支持枠
41は、下層フロア2から上層フロア3に亘って設けた
階段6に設置される。
【0010】この支持枠41の両側枠41Aの長手方向
の上端部には、一対の上部スプロケット5が軸架され、
また、下端部には一対の下部スプロケット4が軸架され
ている。
【0011】側枠41Aは、長手方向の上端部及び下端
部をほぼ水平状態とし、中間部は、階段6に沿った傾斜
角の傾斜状態とする。
【0012】前記上部スプロケット5及び下部スプロケ
ット4には、左右一対の駆動チェ−ン7が巻掛けられて
おり、この駆動チェ−ン7の帰路側は底枠41B内部ま
たは底枠41Bの上面を回行する。
【0013】左右一対の駆動チェ−ン7間には、踏板8
の基端部8Aが回動自在に連結されており、踏板8の遊
端部には軸8Sを介して水平移行用ロ−ラ8Bを軸架し
ている。
【0014】この水平移行用ロ−ラ8Bは、両側枠41
Aに設けられたガイドレ−ル13によって走行を案内さ
れている。この水平移行用ロ−ラ8Bとガイドレ−ル1
3によりガイド手段Gを構成する。
【0015】ガイドレ−ル13は、踏板8の往路側の注
間傾斜部に沿って設けられ、かつ側枠41Aの長手方向
の下端部より中間傾斜部にかけて駆動チェ−ン7より離
れて反底枠41B側に位置し、側枠41Aの長手方向の
上端部のでは再びガイドレ−ル13は駆動チェ−ン7に
接近した位置となる。また、このガイドレ−ル13は、
図示しない帰路側のガイドレ−ルとは不連続に設けられ
ている。
【0016】図2において、踏板8の上層フロア3側に
設けた基端部8Aより側方に突出したピンを、駆動チェ
−ン7の連結部に、回動自在に連結している。また、水
平移行用ロ−ラ8Bは、踏板8の下層フロア2側となる
遊端部の両側方に突出する軸8Sに軸架し、ガイドレ−
ル13は、上面に水平移行用ロ−ラ8Bの移動を案内す
る溝を有する構成とした。7A,7Bは、駆動チェ−ン
7の案内板である。
【0017】上記構成のエスカレ−タ−装置の運転にあ
たっては、上部スプロケット5をモータなどの走行駆動
源9及び制御装置(図示省略)により、適宜の速度で駆
動する。走行駆動源9の正転,逆転の選択により、駆動
チェ−ン7を上下方向に移動自在とする。
【0018】上昇運転にあたっては、駆動チェ−ン7に
その基端部8Aが軸支されている踏板8が、駆動チェ−
ン7を矢印P方向に移動することで、水平状態を維持し
つつ上昇し、下降運転にあたっては、駆動チェ−ン7に
その基端部8Aが軸支されている踏板8が、駆動チェ−
ン7を矢印Q方向に移動することで、水平状態を維持し
つつ降下する。
【0019】ところで、踏板8を往路側と帰路側とを循
環移動させる場合、往路側と帰路側間の踏板8の移動方
向の反転について、図2を参照して下部スプロケット4
の近傍の構成を説明する。
【0020】下部スプロケット4の近傍に、前記ガイド
レ−ル13とは不連続となる上方移行ガイドレ−ル13
Aを設けており、この上方移行ガイドレ−ル13Aは踏
板8の水平移行用ロ−ラ8Bが帰路側から往路側に向か
う直前に下からを跳ね上げられ(図2(a)の鎖線参
照)、次の瞬間、落ちてきた上方移行ガイドレ−ル13
Aの上を逆方向に移動する水平移行用ロ−ラ8Bが走っ
て、ガイドレ−ル13へ移行する(図2(b)の鎖線参
照)。図2において、13aは蝶番軸(即ち、上方移行
ガイドレ−ル13Aの回動支軸)である。これら踏板8
を受け渡す機構(あるいは案内手段)により、踏板8は
円滑に往路と帰路間を踏面を上向きにした状態で移動す
ることができるのである。
【0021】このように、下層フロア2では、一対の下
部スプロケット4の外周に沿って踏板8が踏面を上向き
にした状態で移動する。一方、上層フロア3側では、一
対の上部スプロケット5の間を踏板8が通過するよう
に、一対の上部スプロケット5は異なる軸に支持されて
いる。
【0022】尚、踏板8の下層フロア2側端部を駆動チ
ェ−ン7に連結した場合には、上層フロア3側では、上
部スプロケット5の外周に沿って踏板8が踏面を上向き
にした状態で移動し、下層フロア2では、一対の下部ス
プロケット4の間を踏板8が通過するように構成する必
要がある。
【0023】以上のように、踏板8の往路における移動
方向の先端側を駆動チェ−ン7に連結したときは、移動
方向の先端側に位置する一対のスプロケットの間を踏板
8が通過するように構成し、踏板8の往路における移動
方向の後端側を駆動チェ−ン7に連結したときは、移動
方向の後端側に位置する一対のスプロケットの間を踏板
8が通過するように構成することにより、踏板8は支障
なく往路−帰路間を循環移動することができる。しか
し、望ましくは、走行駆動源9が接続された一対のスプ
ロケットの間を踏板8が通過するように構成したほうが
無理のない構成とすることができる。
【0024】図4において、上部スプロケット5の手前
に、ガイドレ−ル13の存在しない箇所を設けること
で、踏板8を180度反転回動させることなく水平移行
用ロ−ラ8Bを往路側から帰路側に落下させる構造とし
ている。また、左右一対の上部スプロケット5,5及び
下部スプロケット4,4の間に空間を形成し、該空間
に、その基端部8Aを駆動チェ−ン7に軸架した踏板8
を踏面を上向きにしたまま移動方向の反転を自由とする
搬送機構を構成している。尚、19は、左右一対の上部
スプロケット5に走行駆動源9の動力を分配するための
カウンター軸である。
【0025】上記実施の形態においては、踏板8を18
0度反転させることなく移動方向の反転を行えるので、
支持枠41を低くすることができる。その結果、設置ス
ペ−スを縮小でき、例えば、天井空間の少ない階段に
も、特別の工事を必要とすること無く設置することがで
きるものである。
【0026】次に、上記構成のエスカレ−タ−装置の階
段6への設置例を図5を参照して説明する。
【0027】左右一対の階段係止用脚(実施例では、三
角形状の平板とする)41V,41Vを水平方向の連結
体41Hで連結して構成し、階段6に据置き自在とした
階段係止ユニット41Pを複数個設け、該複数個の階段
係止ユニット41Pを乗客コンベアの支持枠41の底枠
41Bまたは側枠41Aに固定して一体化する。
【0028】この、階段係止ユニット41Pは全ての階
段に設置してもよいが、数段おきに設置してもよいもの
である。階段係止ユニット41Pの材質は、パイプ,板
材,樹脂材等を適宜選択できるものである。また、連結
体41Hは底面を平板状とするものに限定されるもので
はなく、階段係止用脚(実施例では、三角形状の平板と
する)41V,41Vと連結体41Hとは一体型とする
のが望ましいが、連結体41Hを脚41V,41Vと脱
着式の棒状体としてもよい。また、連結体41Hのみを
折畳み式等としてよい。
【0029】階段係止ユニット41Pは階段6に置くだ
けでよく、エスカレ−タ−装置を必要に応じて設置自在
とするものであるが、階段係止ユニット41Pを階段6
に固定して永久設置のエスカレ−タ−装置とすることも
できる。
【0030】図6を参照して、側枠41Aの高さ分だけ
階段側壁6W面より離れた位置に階段長手方向に沿う枢
支軸41Zを有する枢支台41Yを階段6に設置し、前
記枢支台41Yで階段係止ユニット41Pを枢支する構
造とすることにより、階段係止ユニット41Pを乗客コ
ンベア装置ESとともに、階段側壁6Wに沿った直立状
態の収納状態(ロ)と、階段6に沿った横置き状態の使
用状態(イ)とに切替え自在とすることにより、乗客コ
ンベア装置1を使用する必要のない場合には、通常の階
段6としての使用を容易とする。
【0031】尚、図6において、階段係止ユニット41
P内に収納自在とした支持台41Sを設け、使用状態
(イ)において、階段係止ユニット41Pの底面より突
出した状態でロックして、枢支台41Yと同一レベルで
階段係止ユニット41Pの底面を支持し、収納状態
(ロ)においては、階段係止ユニット41P内に収納し
て底面より突出し無い状態でロックする構成とした。
【0032】乗客コンベア装置について、駆動チェ−ン
7をベルト(可撓帯),ワイヤー、等の駆動帯としても
よいものである。
【0033】次に、第二の実施の形態について図7に基
づいて説明する。
【0034】エスカレータ−装置1は、下層フロア2か
ら上層フロア3に亘って設けられる階段6に設置され、
上層フロア3側に設けられる一対の上部スプロケット5
と下層フロア2側に設けられる一対の下部スプロケット
4間にわたって駆動チェ−ン7が張架され、この駆動チ
ェ−ン7に複数の踏板8が連結され、駆動チェ−ン7を
モータである走行駆動源9によって走行方向Aに走行駆
動することによって下層フロア2から上層フロア3に乗
客を搬送することができる。
【0035】各踏板8は上層フロア3側端部が駆動チェ
−ン7に角変位自在に連結され、他端部に蹴込み板10
が角変位自在に連結され、この蹴込み板10は乗客を搬
送する上張架領域(往路側)の一部である搬送領域にお
いては下方に垂下し、後続して隣接する踏板8との隙間
を塞ぎ、下張架領域(帰路側)においては、蹴込み板1
0の遊端部が踏板8に近接し、踏板8と蹴込み板10と
がほぼ平行となる退避位置に配置された状態で走行駆動
する。これによって踏板8の上張架領域と下張架領域と
の間隔を小さくすることができ、エスカレータ−装置1
の薄形化を図ることができる。したがって、階段6にエ
スカレータ−装置1を設置したときに、十分に天井空間
を確保することができる。
【0036】蹴込み板10の基端部は、踏板8の他端部
において踏板8の幅方向に延びる角変位軸まわりに角変
位自在に連結される。この角変位軸には、歯車が固定さ
れ、この歯車には扇形の案内カムが噛合する。案内カム
は、円弧状の外周面が前記歯車に噛合し、角変位するこ
とによって蹴込み板10を退避位置に角変位させて折り
畳む。
【0037】図7に示されるように、踏板8は上張架領
域の搬送領域において、蹴込み板10の垂下端部が、階
段に沿う中間傾斜部に設けられるガイドレール13に沿
って案内されることによって蹴込み板10は閉塞位置に
配置され、踏板8が水平な状態で走行駆動することにな
る。上層フロア3側、即ち、上張架領域の終端部近傍に
は、カム案内ローラ16が設けられ、上層フロア3側で
水平に走行する踏板8の前記案内カムに当接し、踏板8
が走行するにつれて案内カムがカム案内ローラ16によ
って角変化し、これによって蹴込み板10は上部スプロ
ケット5に達する直前で退避位置に配置される。したが
って、蹴込み板10は退避位置に配置された状態で上張
架領域から下張架領域に移行することになる。このよう
に、蹴込み板10の各機構とカム案内ローラ16とによ
って、折り畳み機構を構成している。
【0038】また下層フロア2側には、蹴込み板10を
退避位置に配置した状態で下張架領域から上張架領域に
案内する上方移行ガイドレール17が設けられる。上方
移行ガイドレール17は、上端部が角変位自在に軸支さ
れ、下張架領域で図7において左方に踏板8が移行する
とき一旦上方移行ガイドレール17の下端部を跳上げ、
踏板8の走行方向が右方に反転したとき、案内ローラ1
2が上方移行ガイドレール17上に乗上げて案内され
る。したがって、蹴込み板10は退避位置に配置された
状態で下張架領域から上張架領域に移行することになる
ので、下部スプロケット4の回転軸18に蹴込み板10
が干渉するといったことが防がれる。下部スプロケット
4を通過した上張架領域の始端部近傍で蹴込み板10
は、元の位置に復帰する。
【0039】上述のように、蹴込み板10が変位するこ
とにより、複数の踏板8を踏面を上向きの状態のまま上
張架領域から下張架領域に、あるいは下張架領域から上
張架領域に循環移動させることができるのである。
【0040】次に、第三の実施の形態を図8,図9に基
づいて説明する。
【0041】エスカレータ−装置30は、下方位置であ
る下層フロア31から上方位置である上層フロア32に
亘って設けられる階段33に設置される。このエスカレ
ータ−装置30は下層フロア31から上層フロア32に
亘って載置される支持枠41を有し、支持枠41の上層
フロア32側には幅方向(図8の紙面に対して垂直方
向)に間隔をあける一対の上部スプロケット34が幅方
向に延びる回転軸線まわりに回転自在に設けられ、同様
に下層フロア32側の支持枠41には幅方向に間隔をあ
ける一対の下部スプロケット35が回転自在に設けられ
る。
【0042】これらの各上部及び下部スプロケット3
4,35間に亘って夫々ローラチェーンなどの無端状の
一対の駆動チェ−ン36が巻掛けられ、一対の駆動チェ
−ン36間に複数の踏板37が連結される。各踏板37
は、進行方向の一端部、即ち、踏板37の上層フロア3
2側端部が前記幅方向に平行な角変位軸線まわりに角変
位自在に駆動チェ−ン36に連結される。各踏板37の
進行方向の他端部、即ち、下層フロア31側端部には蹴
込み板38の基端部(上端部)が幅方向に平行な角変位
軸線まわりに角変位自在にそれぞれ連結される。
【0043】支持枠41の上層フロア32側にはモータ
などの回転駆動源39が設けられ、回転駆動源39の回
転駆動力は、中間軸47に伝達され、この中間軸47の
両端部に固定される歯車が、一対の上部スプロケット3
4に固定される歯車に噛合して上部スプロケット34に
伝達される。尚、回転駆動源39の回転駆動力は、一般
のエスカレ−タ−装置と同じように、チェ−ンによって
各上部スプロケット34に伝達するようにしてもよい。
【0044】このようにして回転駆動源39は、駆動チ
ェ−ン36の上張架領域S1で下層フロア31から上層
フロア32に向かう方向に各踏板37が循環駆動するよ
うに駆動チェ−ン36を走行駆動させる。
【0045】以下、上張架領域S1での踏板37の走行
方向を上走行方向Aとし、下張架領域S2での踏板37
の走行方向を下走行方向Bとする。
【0046】上部スプロケット34には、中間軸47を
介してそれぞれ回転駆動力が伝達されるので、一対の上
部スプロケット34間にわたって回転軸が設けられず、
この上部スプロケット34の間を踏板37及び蹴込み板
38が通過する構造となっている。一方、一対の下部ス
プロケット35は、共通の回転軸40を備えており、蹴
込み板38は、後述するように前記回転軸40を避ける
ために、退避位置に配置された状態で上方に移行する。
【0047】支持枠41の下層フロア31側には、乗客
の乗込む下部乗降床44が上方に臨んで設けられ、支持
枠41の上層フロア33側にも同様の上部乗降床43が
設けられている。循環駆動する踏板37は、下層フロア
31側で下部乗降床44の下方で水平に走行し、下部乗
降床44から露出し、階段33に沿って上昇し、上層フ
ロア32に沿って水平に走行して上部乗降床43の下方
に進入する。このように駆動チェ−ン36の上張架領域
S1のうち、下部乗降床44から上部乗降床43までの
踏板37が外部に露出する領域を搬送領域S5としてい
る。
【0048】各踏板37はこの搬送領域S5で乗客を乗
載する踏面48が水平となるように保持され、また各蹴
込み板38は搬送領域S5では下方に垂下して後続して
隣接する踏板37との上下方向の隙間を塞ぐ閉塞位置に
配置される。
【0049】また上部スプロケット34に巻掛けられる
駆動チェ−ン36の巻回領域を下方移行領域S3とし、
この下方移行領域S3において各踏板37は上張架領域
S1から下張架領域S2へ踏面48を上方に臨んだ状態
で移行する。同様に下部スプロケット35のチェーン巻
回領域が上方移行領域S4として規定され、各踏板37
は上方移行領域S4において踏面48を上方に臨んだ状
態で下張架領域S2から上張架領域S1に移行する。
【0050】支持枠41の幅方向の両側には一対の欄干
が立設され、この欄干の周縁に無端状の手摺45が夫々
案内されており、この手摺45は回転駆動源39から駆
動力が伝達されて循環駆動され、駆動チェ−ン36と等
速度で走行駆動する。したがって、下層フロア31上か
ら下部乗降床44に乗込んだ乗客は、手摺45を把持し
て踏板37の踏面48上に乗ることによって上層フロア
32まで搬送される。
【0051】支持枠41は下層フロア31,上層フロア
32及び階段33に、簡易取付手段46によって固定さ
れる。簡易取付手段46はコンクリートボルトなどを有
し、着脱可能に固定することができる。また下層フロア
31,上層フロア32及び階段33に、各簡易取付手段
46のボルトが遊通する遊通孔を形成し、エスカレータ
−装置30を設置する際には各遊通孔に簡易取付手段4
6のボルトを遊通させて簡便に設置するようにしてもよ
い。このように設置することによって、エスカレータ−
装置30の階段への設置および撤去の際にコンクリート
ボルトを締付けるといった手間が省かれ、容易にエスカ
レータ−装置30を設置および撤去することが可能とな
る。
【0052】また支持枠41は複数に分割され、支持枠
の長さは最長5m未満の長さに選ばれる。したがって、
エスカレータ−装置の搬送,組立および撤去が容易にな
る。
【0053】図10は、図9の横断面図における踏板3
7近傍を拡大して示す断面図であり、図11は蹴込み板
38が閉塞位置にある状態を示す側面図であり、図12
は蹴込み板38が退避位置にある状態を示す側面図であ
る。
【0054】踏板37及び蹴込み板38はそれぞれ櫛歯
状のプレートから成り、搬送領域S5において蹴込み板
38と、この蹴込み板38に隣接する踏板37とは各櫛
歯が噛合った状態にある。
【0055】踏板37の上層フロア32側端部には、幅
方向に延びるチェーン支持軸58が設けられ、このチェ
ーン支持軸58の両端部には前案内ローラ59がチェー
ン支持軸58の軸線まわりに回転自在に設けられ、この
チェーン支持軸58の両先端部に駆動チェ−ン36がチ
ェーン支持軸58の軸線まわりに角変位自在に連結され
る。支持枠41の側壁42には、上張架領域S1の中間
傾斜部に沿って踏板上ガイドレール60が設けられ、下
張架領域S2に沿って踏板下ガイドレール69が設けら
れ、踏板37が上張架領域S1に沿って走行するときに
前案内ローラ59は踏板上ガイドレール60に沿って案
内され、同様に踏板37が下張架領域S2に沿って走行
するときには、前案内ローラ59は踏板下ガイドレール
69に沿って案内される。また上張架領域S1に沿って
上チェーンガイドレール70が設けられ、上張架領域S
1上の駆動チェ−ン36はこの上チェーンガイドレール
70に沿って案内され、同様に下張架領域S2に沿って
下チェーンガイドレール71が設けられ、この下チェー
ンガイドレール71に沿って下張架領域S2の駆動チェ
−ン36が案内される。
【0056】踏板37の他端部近傍には幅方向に延びる
角変位軸64が角変位自在に設けられ、この角変位軸6
4に蹴込み板38の基端部が固定される。蹴込み板38
の遊端部には、幅方向に平行な回転軸線を有する一対の
案内ローラ55が幅方向両端部にそれぞれ設けられ、こ
の案内ローラ55に隣接して案内ローラ55よりも小径
の小ローラ61が前記案内ローラ55よりも幅方向内方
にそれぞれ設けられる。
【0057】踏板37の他端部には下方に垂下する係止
端部63が形成され、蹴込み板38が閉塞位置にあると
き、蹴込み板38の上端面62が前記係止端部63に当
接して支持され、自然状態で蹴込み板38は垂下して閉
塞位置に配置されることになる。
【0058】蹴込み板38の基端部の角変位軸64に
は、両端部にそれぞれ歯車65が固定される。この歯車
65には、隣接して設けられる略扇形の案内カム66の
円弧状の外周面に形成されるラックが噛合する。案内カ
ム66には、踏板37の他方部側に延びるレバー49が
固定され、このレバー49は蹴込み板38が閉塞位置に
配置された状態で踏板37の他端部に向かうにつれて下
方に傾斜して形成される。また支持枠41の上層フロア
32側には、前記案内カム66のレバー49が当接する
案内ローラ68が設けられ、上層フロア32に達した踏
板37が図11において右方に水平移動したとき、前記
案内ローラ68が案内カム66のレバー49に当接し、
さらに踏板37が右方に移動すると案内カム66は図1
2において時計まわりに角変位し、これに応じて案内カ
ム66に噛合する歯車65およびこの歯車65に固定さ
れる蹴込み板38は図12において反時計まわりに角変
位し、蹴込み板38は踏板37に対して略平行となる退
避位置に配置されることになる。このようにして、蹴込
み板38は下方移行領域S3に達する直前に退避位置に
配置されることになる。
【0059】支持枠41には、前記踏板上ガイドレール
60に上下方向に間隔をあけて蹴込み板上ガイドレール
56が設けられ、同様に踏板下ガイドレール69の下方
には、踏板下ガイドレール69に隣接して蹴込み板下ガ
イドレール57が設けられる。踏板37が搬送領域S5
を走行駆動する際、案内ローラ55が、踏板37の踏面
48を水平に保持して案内するガイドレ−ルである蹴込
み板上ガイドレール56に沿って案内された蹴込み板3
8は閉塞位置に配置された状態にある。また、下張架領
域S2を踏板37が走行駆動する際、蹴込み板38は案
内ローラ55が蹴込み板下ガイドレール57に案内され
ることによって、退避位置に配置された状態で走行駆動
することになる。このように上張架領域S1の少なくと
も搬送領域S5では、蹴込み板38は閉塞位置に配置さ
れた状態にあり、下張架領域S2では蹴込み板38は退
避位置に配置された状態で走行駆動するので、上張架領
域S1と下張架領域S2との間隔を小さくし、エスカレ
ータ−装置30の薄形化が図られる。
【0060】また蹴込み板38が閉塞位置に配置された
状態で搬送領域S5を走行するとき、蹴込み板上ガイド
レール56に平行に設けられる小ローラ案内レール50
に小ローラ61は下方から当接する。これによって搬送
領域S5を走行中に、蹴込み板38が退避位置側に角変
位するといったことが防がれ、踏板37の踏面48を安
定して水平に保つことができる。
【0061】図13は、側壁42を外したエスカレータ
−装置30の上層フロア32近接を示す側面図である。
上部スプロケット34近傍には幅方向に間隔をあけて一
対の蹴込み板回転案内手段75が、上部スプロケット3
4の回転軸線に平行な回転軸線L1を駆動チェ−ン36
よりも内側に有する回転軸78まわりに回転自在に設け
られる。
【0062】この蹴込み板回転案内手段75は、前記蹴
込み板上ガイドレール56及び踏板上ガイドレール60
と蹴込み板下ガイドレール57とが不連続となる位置に
設置される踏板37の受け渡し機構を構成している。そ
して、蹴込み板回転案内手段75には同軸にスプロケッ
ト51が設けられ、このスプロケット51から上部スプ
ロケット34に同軸に設けられるスプロケット53にわ
たってチェーン52が張架され、蹴込み板回転案内手段
75は上部スプロケット34と等速度で同じ回転方向に
回転駆動する。蹴込み板回転案内手段75は回転軸線L
1に関して対称に一対の受部77,78を有し、下方移
行領域S3に沿って踏板37が上張架領域S1から下張
架領域S2に移行する際に前記受部77,78が蹴込み
板38の遊端部に設けられる案内ローラ55を支持し
て、蹴込み板が退避位置に保持された状態で踏板を上張
架領域S1から下張架領域S2に案内する。
【0063】図14は、踏板37が下張架領域S3に達
する直前の蹴込み板回転案内手段75近傍を拡大して示
す側面図である。蹴込み板75は、略半径方向外方に突
出する一対の受部77,78を有し、受部77,78は
それぞれ支持面79を有する。この支持面79は、回転
軸線L1と、受部77,78の各先端部82とを結ぶ仮
想平面73よりも、前記各先端部82を中心として角度
θ1だけ蹴込み板回転案内手段75の回転方向C(図1
4において時計まわり)とは反対側に傾斜している。角
度θ1は、0°<θ1<30′の範囲に選ばれ、角度θ
1が0°以下である場合には、下方移行領域S3に踏板
37が達したとき、蹴込み板38を退避位置に保持する
ことができず、また角度θ1が30°以上であれば、下
方移行領域S3に達する直前で退避位置に角変位する蹴
込み板38の遊端部に各支持面79の回転軸線L1側に
形成される角部が干渉してしまうという問題を有する。
【0064】蹴込み板38を上張架領域S1から下張架
領域S2まで案内するとき、蹴込み板38の案内ローラ
55が当接する支持面79に当接位置の移動経路は仮想
線83で示されるように円形となり、その直径D1は上
部スプロケット34の直径D2とほぼ等しくなるので、
蹴込み板38は退避位置に保持された状態で上張架領域
S1から下張架領域S2まで案内されることになる。
【0065】また蹴込み板38の案内ローラ55を下張
架領域S2において案内する蹴込み板下ガイドレール5
7の上層フロア32側前端部57aは、蹴込み板回転案
内手段75の回転軸線L1を中心として角度θ2を成し
て上部に湾曲して延びている。この角度θ2は30°<
θ2<90°の範囲に選ばれ、好ましくは52°に選ば
れる。角度θ2が30°よりも小さい場合には、踏板3
7が下張架領域S2に移行する際、蹴込み板38の案内
ローラ55が激しく蹴込み板下ガイドレール57に衝突
するおそれがあり、これによって騒音が発生するという
問題を有し、また角度θ2が90°よりも大きい場合に
は、蹴込み板下ガイドレール57の前端部57aが長く
なり、充分な強度を得ることができないといった問題を
有する。
【0066】このような蹴込み板下ガイドレール57の
前端部57aと蹴込み板回転案内手段75とから蹴込み
板案内手段は構成される。
【0067】蹴込み板回転案内手段75の回転軸線L1
と上部スプロケット34の回転軸線L2との成す距離a
1は、踏板37のチェーン支持軸58の軸線と退避位置
に配置された蹴込み板38の案内ローラ55の回転軸線
の成す距離a2と等しく選ばれる。
【0068】蹴込み板37のチェーン支持軸58が下方
移行領域S3に達したとき、蹴込み板38は案内カム6
6によって退避位置に配置されるが、このとき蹴込み板
回転案内手段75の一方の受部77の支持面79は、退
避位置に配置された蹴込み板38の案内ローラ55が当
接するように蹴込み板回転案内手段75は位置決めされ
る。したがって、案内カム66に固定されるレバー49
の案内面67から案内ローラ68が離脱し、蹴込み板3
8が閉塞位置に向けて角変位しようとしても、受部77
の支持面79が下方から当接して蹴込み板38が閉塞位
置側に角変位するといったことが防がれる。
【0069】以下、図15〜図21を参照して蹴込み板
回転案内手段75の動作を示す。図15は、下方移行領
域S3の上端に踏板37の一端部が達したときを基準と
して上部スプロケット34が角度α=57.6° 回転し
た状態を示す図である。このとき、蹴込み板回転案内手
段75も等角度回転し、踏板37がほぼ水平な状態で蹴
込み板38は、退避位置に配置された状態に保持され
る。この場合にも蹴込み板38が角変位軸64を中心に
して閉塞位置側に角変位しようとしたとしても、その角
変位は受部77の支持面79が阻止される。
【0070】図16は上部スプロケット34が前記基準
から角度α=72°回転した状態を示す図であり、図1
7は上部スプロケット34が基準から角度α=86.4
° 回転した状態を示す図であり、図18は上部スプロ
ケット34が基準から角度α=100.8° 回転した状
態を示す図である。このように上部スプロケット34が
回転するとともに、蹴込み板案内手段75もこれに応じ
て等角度回転駆動し、これによって蹴込み板38がほぼ
退避位置に保持された状態で、踏板37はほぼ水平な状
態で移行することになる。
【0071】図19は、上部スプロケット34が基準か
ら角度α=115.2° 回転した状態を示す図である。
このとき、蹴込み板38の案内ローラ55は蹴込み板下
ガイドレール57の前端部57aに乗り移る直前であ
る。
【0072】図20は、上部スプロケット34が基準か
ら角度α=129.6° 回転した状態を示す図である。
このとき案内ローラ55は蹴込み板下ガイドレール57
の前端部57aに下方から支持され、蹴込み板回転案内
手段75の受部77から完全に乗り移る。
【0073】図21は、上部スプロケット34が基準か
ら角度α=144°回転した状態を示す図である。この
とき、案内ローラ55は蹴込み板下ガイドレール57に
沿って案内され、回転軸線L1を中心として線対称に形
成される他方の受部78の支持面79が、後続する踏板
37の案内ローラ55に下方から臨むことになる。この
ようにしてさらに上部スプロケット34が回転すると、
他方の受部78が後続する踏板37の案内ローラ55を
受けて、前述の図14と同様の状態となる。このように
して蹴込み板回転案内手段75は、上部スプロケット3
4と等速度で回転駆動することによって順次後続する踏
板37の蹴込み板38を下張架領域S2に案内する。
【0074】また、蹴込み板下ガイドレール57の前端
部57aは蹴込み板回転案内手段75の回転軸線L1を
中心として円弧状に形成されるので、蹴込み板回転案内
手段75によって、回転軸線L1まわりに円弧状に案内
された案内ローラ55をスムーズに案内することができ
る。このようにして蹴込み板38が滑らかに案内される
ことによって、騒音の発生を防ぎ、踏板37をスムーズ
に循環駆動することができる。
【0075】図22は、側壁42を外した状態を示すエ
スカレータ装置30の下層フロア31近傍を示す側面図
である。蹴込み板下ガイドレール57の下走行方向B側
端部は、下走行方向B下流側に向かうにつれて上昇する
傾斜後端部90が設けられる。この蹴込み板下ガイドレ
ール57の傾斜後端部90の下方には、蹴込み板案内ロ
ーラ94が設けられる。蹴込み板案内ローラ94は、幅
方向に間隔をあけて設けられる蹴込み板下ガイドレール
57の傾斜後端部90間に幅方向に間隔をあけて一対設
けられ、幅方向に延びる回転軸線まわりに回転自在に設
けられ、傾斜後端部90に沿って案内される蹴込み板3
8に外周面が下方から臨むように配置される。
【0076】これらの蹴込み板下ガイドレール57の傾
斜後端部90と蹴込み板案内ローラ94とから蹴込み板
案内部材95が構成される。
【0077】蹴込み板下ガイドレール57の傾斜後端部
90の上方には、上走行方向A下流側になるにつれて上
方に傾斜する第1蹴込み板案内レール91が設けられ
る。第1蹴込み板案内レール91は、蹴込み板下ガイド
レール57の傾斜後端部90と、退避位置に保持された
状態で蹴込み板38を上張架領域S1で水平方向に案内
する水平案内レール92との間に設けられ、駆動チェ−
ン36よりも外側に配置される支持片97と、駆動チェ
−ン36よりも内側に配置され、前記水平案内レール9
2に連結される連結案内レール98と、前記支持片97
とに角変位自在に支持され、支持片97と連結案内レー
ル98との間に介在される開閉案内部材96とから成
る。
【0078】開閉案内部材96は、チェーン、すなわち
踏板37の一端部に設けられるチェーン支持軸58の移
動経路を横切って設けられるので、踏板37が下張架領
域S2から上張架領域S1に移行する際にチェーン支持
軸58の移行の障害とならないように、開閉案内部材9
6は基端部が支持片97の上端部に、幅方向に延びる角
変位軸線まわりに角変位自在に支持され、遊端部が連結
案内レール98の後端部(図22における左方)上に係
止され、踏板37のチェーン支持軸58が通過する際に
は、チェーン支持軸に押上げられて開閉案内部材96が
開き、開閉案内部材96と連結案内レール98との間を
チェーン支持軸58が通過し、チェーン支持軸58が通
過した後に開閉案内部材96は閉じることになる。
【0079】また開閉案内部材96は、アクリル樹脂な
どの合成樹脂から形成されるので、金属製の連結案内レ
ール98に衝突する毎に騒音が発生するといったことが
防がれる。
【0080】このような第1案内レール91の支持片9
7,開閉案内部材96および連結案内レール98の上方
に臨む一表面は滑らかに連なり、蹴込み板38の案内ロ
ーラ55をスムーズに水平案内レール92まで案内する
ことができる。この第1蹴込み板案内レール91の支持
片97の下端部(図23において左端部)97aは、蹴
込み板案内ローラ94よりも上走行方向A側に設けら
れ、かつ蹴込み板下ガイドレール57の傾斜後端部90
との間隔b1が、案内ローラ55の外径D3よりもわず
かに大きくなるように選ばれる。
【0081】したがって、案内ローラ55は第1蹴込み
板案内レール91の下を通過でき、後述するように通過
した後に進行方向が反転して、支持片97に容易に乗り
移ることができる。また第1蹴込み板案内レール91の
連結案内レール98の前端部(図23において右端部)
98aは、踏板37が下層フロア31での上張架領域S
1に沿って水平方向に案内されるとき、蹴込み板38を
退避位置に配置した状態で案内する水平案内レール92
に滑らかに接続される。この連結案内レール98の前端
部98aは、下部スプロケット35の回転軸40よりも
上走行方向A下流側(図23において右方)に配置され
る。
【0082】このように、前記第1蹴込み板案内レール
91と蹴込み板案内部材95とは、蹴込み板下ガイドレ
ール57と踏板上ガイドレール60とが不連続となる位
置に踏板37を案内して受け渡す機構を構成している。
【0083】水平案内レール92の前端部(図23にお
いて右端部)92aは、第2蹴込み板案内レール93に
滑らかに連なる。第2蹴込み板案内レール93は、上走
行方向A下流側になるにつれて下方に傾斜するように形
成され、上走行方向Aに踏板37が走行するにつれて、
蹴込み板38の遊端部に設けられる案内ローラ55を案
内して搬送領域S5に達する直前に蹴込み板38をスム
ーズに閉塞位置に配置する。また、第2蹴込み板案内レ
ール93に対向して平行に小ローラ案内レール99(図
23)が設けられ、この小ローラ案内レール99に蹴込
み板38の遊端部に設けられる小ローラ61が案内され
て退避位置に配置された蹴込み板38をさらに確実に閉
塞位置に案内することができる。
【0084】次に、図22〜図24を参照して踏板37
が下張架領域S2から上張架領域S1に移行する際の蹴
込み板38の動作を説明する。下層フロア31の下張架
領域S2において水平方向に下走行方向Bに走行する踏
板37が、上方移行領域S4近傍に達し、踏板37が下
部スプロケット35に沿って上方に移動するにつれて蹴
込み板38に設けられる案内ローラ55は蹴込み板下ガ
イドレール57の傾斜後端部90に案内されて蹴込み板
38も上方に変位し、これによって蹴込み板38が退避
位置に保持された状態で上方に案内されることになる。
【0085】このようにして案内ローラ55が傾斜後端
部90に案内されながら下部スプロケット35が回転
し、踏板37が下走行方向Bに案内されると、第1蹴込
み板案内レール91の支持片97の下を案内ローラ55
が通過し、下部スプロケット35がさらに回転すると、
外方に臨む蹴込み板38の一表面38aが蹴込み板案内
ローラ94の外周面に当接し(図24)、案内ローラ5
5は蹴込み板下ガイドレール57の傾斜後端部90から
上方に離反することになる。
【0086】この状態でさらに下部スプロケット35が
回転し、踏板37の一端部が上方移行領域S4の中央部
に達すると、踏板37の走行方向が下走行方向Bから上
走行方向Aに反転し、図24に示されるように案内ロー
ラ55は第1蹴込み板案内レール91の支持片97上に
乗り上げ、踏板37が上走行方向Aに走行するととも
に、蹴込み板38の案内ローラ55は、開閉案内部材9
6および連結案内レール98の一表面上を案内される。
【0087】案内ローラ55が第1蹴込み板案内レール
91の支持片97に乗り上げたとき、案内ローラ55の
回転軸線と踏板37の角変位軸64の軸線を結ぶ線と、
支持片97の一表面との成す角θ3は、0°<θ3<9
0°の範囲に選ばれ、また蹴込み板38の角変位軸線と
案内ローラ55の回転軸線とを結ぶ線と、踏板37との
成す角θ4は、0°<θ4<90°の範囲に選ばれる。
【0088】このように案内ローラ55が第1蹴込み板
案内レール91の支持片97に当接するときの角度θ
3,θ4が選ばれることによって、支持片97の案内ロ
ーラ55が乗り上げた状態で、踏板37の一端部が上方
移行領域S4の中央部から上張架領域S1に向けて移動
したときに確実に蹴込み板38が退避位置に配置された
状態で第1蹴込み板案内レール91の支持片97に沿っ
て上方に案内することができる。
【0089】このようにして案内ローラ55が第1蹴込
み板案内レール91に沿って下部スプロケット35の回
転軸40よりも上方で、かつ上走行方向A下流側まで蹴
込み板38が退避位置に配置された状態で案内されるの
で、蹴込み板38が下部スプロケット35の回転軸40
に干渉するといったことが防がれ、踏板37は円滑に移
動することができる。
【0090】踏板37がさらに上張架領域S1を上走行
方向Aに沿って走行すると、案内ローラ55は水平案内
レール92に沿って案内され、案内ローラ55が第2蹴
込み板案内レール93に達すると、案内ローラ55はこ
の第2蹴込み板案内レール93に下方から当接し、小ロ
ーラ61が小ローラ案内レール99に当接して、踏板3
7が上走行方向Aに走行するにつれて蹴込み板38がス
ムーズに退避位置に配置されるように案内ローラ55を
案内する。
【0091】このように案内することによって、蹴込み
板38が急激に退避位置から閉塞位置に配置されて、蹴
込み板の上端面62が踏板38の係止端部63に衝突
し、この衝突による衝撃によって各踏板37のスムーズ
な走行が妨げられるといったことが防がれる。このよう
にして蹴込み板38は第2蹴込み板案内レール93によ
って、搬送領域S5の直前で閉塞位置に配置される。
【0092】本実施形態では、上張架領域S1で各踏板
37が下層フロア31から上層フロア32に向けて走行
する上りエスカレータ−用として説明したが、これとは
逆に下りエスカレータ−としても本発明と同様の効果を
奏することができる。
【0093】図25は、本発明の第四の実施の形態であ
るエスカレータ−装置100を示す側面図である。尚、
図8〜図24に示されるエスカレータ−装置30に対応
する構成には同一の参照符号を付す。
【0094】エスカレータ−装置100が設置される階
段33は、下層フロア31と上層フロア32との間で水
平となる踊り場101が介在され、駆動チェ−ン36は
このような踊り場101を有する階段33に沿って張架
され、支持枠41も同様にこのような階段33に沿って
設置される。すなわちエスカレータ−装置100は、踊
り場33においては水平となる。このようなエスカレー
タ−装置100であっても、踏板37は駆動チェ−ン3
6に沿って循環駆動し、下層フロア31から上層フロア
32に使用者を搬送することができる。
【0095】図26は、本発明の第五の実施の形態であ
るエスカレータ−装置105の上層フロア32近傍を示
す側面図である。なお、図8〜図24に示されるエスカ
レータ−装置30に対応する構成には同一の参照符号を
付す。
【0096】エスカレータ−装置105には、上部スプ
ロケット34近傍に配置され、踏板37の下方移行領域
S3において上張架領域S1から下張架領域S2に移行
する際に、蹴込み板38の遊端部に設けられる案内ロー
ラ55を案内し、蹴込み板38が退避位置に配置された
状態で上張架領域S1から下張架領域S2に案内する蹴
込み板案内手段106が上部スプロケット34近傍に設
けられる。
【0097】図27は、蹴込み板案内手段106近傍を
拡大して示す側面図である。尚、図27において踏板3
7のチェーン支持軸58の移動経路は、仮想線で示すチ
ェーン支持軸58a〜58kで時間経過に従って順次示
され、これらに対応する案内ローラ55は、それぞれ仮
想線で案内ローラ55a〜55kで示される。
【0098】蹴込み板38が上張架領域S1において閉
塞位置に配置された状態で案内ローラ55を案内する蹴
込み板上ガイドレール56の前端部(図27において右
端部)から上走行方向A下流側に向かうにつれて上方に
傾斜する退避案内部材109が設けられる。張架領域S
1において上走行方向Aに走行するとき、蹴込み板38
は下方移行領域S3に達する直前で案内ローラ68によ
って蹴込み板38は退避位置に配置される。このとき、
退避案内部材109は補助的に案内ローラ55を案内
し、案内ローラ68から踏板37の案内カム66が離脱
したときに蹴込み板38が閉塞位置側に角変位すること
を防ぐ。
【0099】蹴込み板案内手段106は上案内部材10
7と下案内部材108とを有し、上案内部材107は蹴
込み板38の案内ローラ55の移動経路よりも内側に配
置され、踏板37の一端部に設けられるチェーン支持軸
58が下方移行領域S3の上端から中央部まで移行する
ときに、案内ローラ55に下方から当接し、蹴込み板が
退避位置に配置され、踏板37がほぼ水平な状態で案内
されるように下方から支持する上案内面107aを有す
る。
【0100】下案内部材108は、蹴込み板の案内ロー
ラ55の移動経路よりも外側に配置され、踏板37の一
端部に設けられるチェーン支持軸58が下方移行領域中
央部から下張架領域S2に移行する際、蹴込み板38の
案内ローラ55の下方から当接し、蹴込み板38が退避
位置に配置され、踏板37がほぼ水平な状態で案内す
る。
【0101】この下案内部材108は、円弧状の案内レ
ール113と、案内レール113の下端部から蹴込み板
下ガイドレール57に向けて傾斜し、前記案内レール1
13の後方(図27において右方)で幅方向に延びる角
変位軸線まわりに角変位可能に設けられる下端案内部材
110とを有し、案内レール113の上方に臨む内周面
113aと下端案内部材110の上方に臨む一表面11
0aとから下案内部材108の下案内面が構成される。
また、下案内部材108に沿って案内される案内ローラ
55が上方に変位することを阻止する上方変位阻止部材
112が、下案内部材108に対向して設けられる。
【0102】また、下張架領域S2において蹴込み板3
8の案内ローラ55を案内する蹴込み板下ガイドレール
57は、前端部(図27において右端部)111が下端
案内部材110に向けて上方に傾斜して形成される。
【0103】次に踏板37が下方移行領域S3において
下方に移行する際の蹴込み板38の動作を説明する。
【0104】上部スプロケット34が回転し、上層フロ
ア32において踏板37が上走行方向Aに水平移行し、
チェーン支持軸58が下方移行領域S3に達する直前で
蹴込み板38は案内ローラ68によって退避位置に配置
される。このときの案内ローラ55の位置は図27にお
いて案内ローラ55cで示される。
【0105】この状態から上部スプロケット34がさら
に回転し、踏板37のチェーン支持軸58が下方移行領
域S3に沿って円弧状に下方移行領域S3の中央部まで
案内されると、案内ローラ55は上案内部材107の円
弧状の案内面107aに沿って案内され、蹴込み板38
が退避位置で踏板37がほぼ水平な状態で移行する。さ
らに上部スプロケット34が回転すると、案内ローラ5
5は上案内部材107から下案内部材108の案内レー
ル113に乗り移る。このときの案内ローラ55の位置
は仮想線で示す案内ローラ55fに示される。
【0106】このようにしてチェーン支持軸58が下方
移行領域S3の中央部から下張架領域S2に向けて移行
するにつれて案内ローラ55は案内レール113に沿っ
て円弧状に案内される。このときも蹴込み板38は退避
位置で踏板37がほぼ水平な状態で案内されることにな
る。
【0107】案内ローラ55が案内レール113の下端
部まで案内されると下案内部材108の下端案内部材1
10に乗り移り、さらにこの下端案内部材110から蹴
込み板下ガイドレール57の前端部111に乗り移る。
【0108】下端案内部材110は前述のように角変位
可能に設けられるので、案内レール113の下端から蹴
込み板下ガイドレール57の前端部111に向けて案内
レール55が滑らかに案内されるように角度調節するこ
とができる。
【0109】このようにして蹴込み板案内手段106に
よって蹴込み板は上張架領域S1から下張架領域S2に
移行する際に、退避位置に配置された状態で滑らかに案
内されるので、従来技術のように蹴込み板の遊端部に設
けられる案内ローラが、下張架領域S2に移行する際に
激しく衝突し、騒音が発生したり、各踏板のスムーズな
走行が妨げられるといったことが防がれる。
【0110】以上説明した本発明の各実施の形態は、既
設の階段に設置するエスカレータ−装置として説明した
が、例えば傾斜地や建屋内に設置する新設のエスカレ−
タ−装置にも適用できる。
【0111】さらに、本発明の実施の形態は、エスカレ
ータ−装置に特定されるものではなく、例えば、図28
に示す第六の実施の形態の電動道路200にも適用する
ことができる。
【0112】この電動道路200は、平地に設置され、
支持枠201をフロアに埋め込む構造であり、支持枠2
01の長手方向の両端部の一方側には、走行駆動源20
2によって駆動される一対の駆動側スプロケット203
が夫々独立した各軸によって回転自在に軸支され、他方
側には一対の従動側スプロケット204が共通の軸によ
って回転自在に軸支されている。
【0113】これら各一対のスプロケット203と20
4とに跨って一対の無端状の駆動チェ−ン205が巻掛
けられており、一対の無端状の駆動チェ−ン205に跨
って複数の踏板206が連結されている。これら踏板2
06の往路側には、両スプロケット203と204との
間に亘って上部ガイドレ−ル207が敷設され、踏板2
06を水平に案内している。また、踏板206の往路側
には、両スプロケット203と204との間に亘って下
部ガイドレ−ル208が敷設され、踏板206が支持枠
201の底部に干渉しないようにしている。
【0114】そして、この種電動道路200において
も、上記両スプロケット203と204の近傍に、前述
の実施の形態で説明したような、踏板206の踏面を上
向きにした状態で移動方向を反転できる案内手段が設け
られている。
【0115】したがって、踏板206を180度反転さ
せるための大きなスプロケットは必要なく、そのために
支持枠201の高さ寸法を低くでき、電動道路200を
フロアに埋め込んで設置する場合などフロアを掘り起こ
すための土木工事を軽減することができる。
【0116】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、支持枠の
機械室の高さ寸法を低くして設置スペ−スの縮小を図る
ことができるとともに、踏板の移動方向の反転を円滑に
行えるエスカレ−タ−装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエスカレ−タ−装置の第一の実施
の形態を示す概略側面図である。
【図2】図1の下端部における踏板の転向作用の説明図
で、(a)図は水平移行用ローラが上方移行ガイドレー
ルを乗越える状態を示し、(b)図は乗越え後の水平移
行用ローラの移動状態を示す概略側面図である。
【図3】図1の縦断正面図である。
【図4】図1の上端部を示す平面図である。
【図5】図1の階段への設置状態を示す概略縦断面図で
ある。
【図6】図1のさらに別の階段への設置状態を示す概略
縦断面図である。
【図7】本発明によるエスカレ−タ−装置の第二の実施
の形態を示す概略側面図である。
【図8】本発明によるエスカレータ−装置の第三の実施
の形態を示す縦断概略側面図である。
【図9】図8の拡大縦断正面図である。
【図10】図9の踏板近傍を拡大して示す縦断面図であ
る。
【図11】蹴込み板が閉塞位置に配置された踏板を示す
側面図である。
【図12】蹴込み板が退避位置に配置された踏板を示す
側面図である。
【図13】図8の上層フロア近傍を示す拡大側面図であ
る。
【図14】図8の踏板が下方移行領域に達する直前の状
態を示す拡大側面図である。
【図15】図8の上部スプロケットが基準から角度α=
57.6° 回転した状態を示す側面図である。
【図16】図8の上部スプロケットが基準から角度α=
72°回転した状態を示す側面図である。
【図17】図8の上部スプロケットが基準から角度α=
86.4° 回転した状態を示す側面図である。
【図18】図8の上部スプロケットが基準から角度α=
100.8° 回転した状態を示す側面図である。
【図19】図8の上部スプロケットが基準から角度α=
115.2° 回転した状態を示す側面図である。
【図20】図8の上部スプロケットが基準から角度α=
129.6° 回転した状態を示す側面図である。
【図21】図8の上部スプロケットが基準から角度α=
144°回転した状態を示す側面図である。
【図22】図8の下層フロア近傍を示す側面図である。
【図23】図8の案内ローラが蹴込み板下ガイドレール
の傾斜後端部上を案内される状態を示す側面図である。
【図24】図8の案内ローラが第1蹴込み板案内レール
の支持片上に乗り上げた状態を示す側面図である。
【図25】本発明によるエスカレータ−装置の第四の実
施の形態を示す側面図である。
【図26】本発明によるエスカレータ−装置の第五の実
施の形態である上層フロア近傍を示す側面図である。
【図27】図26の上部スプロケット近傍を示す拡大側
面図である。
【図28】本発明による電動道路の第六の実施の形態を
示す側面図である。
【符号の説明】
1,30,100,105 エスカレータ−装置 2,31 下層フロア 3,32 上層フロア 6,33 階段 5,34 上部スプロケット 4,35 下部スプロケット 36 駆動チェーン 8,37 踏板 10,38 蹴込み板 9,39 走行駆動源 40 回転軸 41 支持枠 48 踏面 55 案内ローラ 58 チェーン支持軸 75 蹴込み板回転案内手段 76 回転軸 77,78 受部 79 第1案内面 80 第2案内面 91 第1蹴込み板案内レール 93 第2蹴込み板案内レール 95 蹴込み板案内部材 106 蹴込み板案内手段 107 上案内部材 108 下案内部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−165881(JP,A) 特開 平1−242389(JP,A) 特開 平6−32577(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 21/00 - 31/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上,下層フロアに亘って設置された支持
    枠内の上下層フロア側に夫々一対の上部スプロケット及
    び下部スプロケットを軸支し、これらスプロケットに一
    対の無端状の駆動チェーンを巻掛け、この駆動チェーン
    に蹴り込み板遊端部に案内ローラを有する複数の踏板を
    連結して前記支持枠の長手方向に沿って形成した往路側
    と帰路側とを循環移動させる乗客コンベア装置におい
    て、 前記支持枠に、前記踏板の循環移動を案内するガイドレ
    ールを往路側と帰路側とに設け、かつこのガイドレール
    が往路側から帰路側へ変化する位置の近傍に、前記ガイ
    ドレールの不連続部を設け、このガイドレールの不連続
    部に、前記蹴り込み板遊端部の案内ローラを支持して駆
    動しながら前記踏板を往路側のガイドレールから帰路側
    のガイドレールへ受け渡す案内手段を設け、この案内手
    段と前記踏板を連結した駆動チェーンによって前記不連
    続部を踏面を上向きにしたまま前記踏板を移動させるよ
    うに構成したことを特徴とする乗客コンベア装置。
  2. 【請求項2】 前記上部及び下部スプロケットの一方側
    の一対のスプロケットを夫々独立して軸支すると共に、
    これら独立して軸支された一対のスプロケットを同一の
    駆動源によって駆動するように構成し、かつ前記踏板
    を、前記独立して軸支された一対のスプロケットの間を
    通過させ、前記上部及び下部スプロケットのうち他方側
    のスプロケットの外周を移動するように構成したことを
    特徴とする請求項1記載の乗客コンベア装置。
  3. 【請求項3】 上,下層フロアに亘って設置された支持
    枠内に、無端状に連結されて循環移動する複数の踏板を
    備えた乗客コンベア装置において、 前記踏板の往路側終端部近傍に、蹴込み板を折り畳む手
    段を設け、且つ、踏板の帰路側に、蹴込み板を折り畳ん
    だ踏板を踏面を上向きのまま搬送可能とする手段を設け
    たことを特徴とする乗客コンベア装置。
  4. 【請求項4】 前記折り畳み手段は、踏板の反転開始前
    の位置に設置されていることを特徴とする請求項3記載
    の乗客コンベア装置。
  5. 【請求項5】 上方位置に設けられる上部スプロケット
    と、下方位置に設けられる下部スプロケットと、前記下
    部スプロケットおよび前記上部スプロケット間に巻掛け
    られて張架される無端状の駆動チェーンと、前記駆動チ
    ェーンを予め定める走行方向に走行駆動させる走行駆動
    源と、前記駆動チェーンに一端部が連結され、乗客を乗
    載する踏面が上方に臨んだ状態で往路側と帰路側間を循
    環駆動し、駆動チェーンの往路側のうち、少なくとも乗
    客を搬送する搬送領域では踏面を水平に保った状態で循
    環駆動する複数の踏板と、各踏板の他端部に基端部が角
    変位自在に連結され、少なくとも前記搬送領域では、下
    方に垂下して隣接する踏板との隙間を塞ぐ閉塞位置に配
    置され、帰路側では、遊端部が踏板に近接する方向に角
    変位して踏板に略平行となる退避位置に配置されるとと
    もに、往路側から帰路側に踏板を下方に移行させる上部
    及び下部スプロケットの一方の駆動チェーンが巻回され
    る下方移行領域に踏板が達する前に退避位置に配置され
    る蹴込み板と、踏板が下方移行領域で下方に移行すると
    きに、蹴込み板を退避位置に保持した状態で踏板を案内
    する蹴込み板案内手段とを含むことを特徴とする乗客コ
    ンベア装置。
  6. 【請求項6】 前記蹴込み板案内手段は、駆動チェーン
    よりも内側に、上部及び下部スプロケットの一方の回転
    軸線に平行な回転軸線を有し、蹴込み板が退避位置に保
    持された状態で踏板が下方移行領域に沿って下方に移行
    するときの蹴込み板の遊端部の移動経路内に突出する受
    部が形成され、踏板が下方移行領域で下方に移行すると
    きに前記受部が蹴込み板の遊端部を支持して回転駆動す
    る蹴込み板回転案内手段を有することを特徴とする請求
    項5記載の乗客コンベア装置。
  7. 【請求項7】 前記蹴込み板案内手段は、蹴込み板の遊
    端部の移動経路よりも内側に配置され、踏板の一端部が
    上張架領域から前記下方移行領域の中央部に移行すると
    きに、蹴込み板の遊端部に下方から当接する上案内面を
    有する上案内部材と、蹴込み板の遊端部の移動経路より
    も外側に配置され、踏板の一端部が前記下方移行領域の
    中央部から下張架領域に移行するときに、蹴込み板の遊
    端部に下方から当接する下案内面を有する下案内部材と
    を含むことを特徴とする請求項5記載の乗客コンベア装
    置。
  8. 【請求項8】 前記上及び下部スプロケットのうち、下
    張架領域から上張架領域に踏板を移行させる他方のスプ
    ロケット近傍に配置され、下張架領域から、前記他方の
    スプロケットの駆動チェーンの巻回される上方移行領域
    の中央部に踏板の一端部が移行するときに、蹴込み板に
    下方から当接して蹴込み板を案内する蹴込み板案内部材
    と、踏板の一端部が前記上方移行領域の中央部から上張
    架領域に移行するときに、蹴込み板の遊端部に下方から
    当接し、他方のスプロケットの回転軸線よりも上方で、
    かつ上張架領域での踏板の走行方向下流側まで蹴込み板
    の遊端部を案内する第1蹴込み板案内レールと、前記第
    1蹴込み板案内レールによって案内された蹴込み板の遊
    端部に下方から当接し、踏板が走行するとともに蹴込み
    板の遊端部を下方に案内し、踏板が搬送領域に達する直
    前に蹴込み板を閉塞位置に配置する第2蹴込み板案内レ
    ールとを含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれか
    に記載の乗客コンベア装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動チェーンは、上方位置と下方位
    置との間に水平となる水平部が介在される階段に沿って
    張架されることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに
    記載の乗客コンベア装置。
  10. 【請求項10】 上,下層フロアに亘って設置された支
    持枠内に無端状に連結されて往路側と帰路側を循環移動
    する複数の踏板を備えた乗客コンベア装置において、 前記踏板の蹴込み板を折り畳んだ状態で、前記踏板を往
    路側から帰路側へ、または帰路側から往路側へ移動方向
    を反転させるように構成し、かつ、前記踏板は、その踏
    面を上向きのまま往路側と帰路側を循環移動されること
    を特徴とする乗客コンベア装置。
  11. 【請求項11】 上,下層フロアに亘って設置された支
    持枠内の上下層フロア側に夫々一対の上部スプロケット
    及び下部スプロケットを軸支し、これら上部及び下部ス
    プロケット間に巻掛けられた駆動チェーンに蹴込み板を
    有する複数の踏板を連結して往路と帰路を循環移動する
    ように構成した乗客コンベア装置において、 前記往路と帰路間の踏板の方向転換部に、前記スプロケ
    ットによって回転駆動される踏板の受け渡し機構を設
    け、この受け渡し機構に前記踏板の蹴込み板側を支持さ
    せて回転させると共に、前記スプロケットの外周に沿っ
    て前記踏板の上層フロア側を周回させることにより、前
    記踏板をほぼ水平な状態で反転させるように構成したこ
    とを特徴とする乗客コンベア装置。
  12. 【請求項12】 前記一対の上部スプロケットは、支持
    枠内に夫々独立して支持されており、前記踏板は前記一
    対の上部スプロケット間を通過するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項11記載の乗客コンベア装
    置。
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