JP3432663B2 - 回転制御方法及び装置 - Google Patents

回転制御方法及び装置

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JP3432663B2
JP3432663B2 JP02562696A JP2562696A JP3432663B2 JP 3432663 B2 JP3432663 B2 JP 3432663B2 JP 02562696 A JP02562696 A JP 02562696A JP 2562696 A JP2562696 A JP 2562696A JP 3432663 B2 JP3432663 B2 JP 3432663B2
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/20Driving; Starting; Stopping; Control thereof
    • G11B19/24Arrangements for providing constant relative speed between record carrier and head

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等を回
転させるためのスピンドルモータ等のモータの回転状態
を制御する回転制御装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スピンドルモータ等のモータの回
転制御においては、光ディスク等に再生すべき情報に対
応して当該情報と共に一定間隔で記録されているシンク
信号(同期信号)を検出し、この同期信号が検出される
周期と、予め設定された所定の一定の周期(当該周期
は、その周期により光ディスク等を回転させたとき、記
録されている情報が最も良好な状態で再生される周期と
して設定されている。)を有する基準信号とを比較し、
その差が零となるように、換言すれば、検出される同期
信号の周期が基準信号の周期と一致するようにモータの
回転数を制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回転制御の方法においては、同期信号は一定の間隔
(周期)で記録されていることが前提となっており、当
該同期信号が、例えば一部の同期信号についてそれ以外
の同期信号とは異なる間隔で記録されているような光デ
ィスク等の場合には、従来の回転制御の方法では正確な
回転状態(CLV(Constant Linear Velocity、線速度
一定)又はCAV(Constant Angular Velocity 、回転
角速度一定))の維持は不可能となる。
【0004】すなわち、一部の同期信号についてそれ以
外の同期信号とは異なる間隔で記録されているような光
ディスク等について従来の回転制御の方法を適用する
と、その他の同期信号と間隔が異なっている同期信号の
間隔についても、それを基準信号の周期(当該他の同期
信号の間隔に対応している)に合わせるように制御する
こととなるので、当該間隔が他の同期信号と異なってい
る同期信号が検出されている部分では、同期信号の間隔
が異なっている分だけ本来得られるべき回転数からずれ
てくる(速くなるか又は遅くなる)のである。つまり、
基準信号の周期で回転制御することが逆に回転むらを生
起させることとなるという問題点があるのである。
【0005】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
成されたもので、その課題は、同期信号の一部が他の同
期信号とは異なる間隔で記録されているような情報記録
媒体であっても、正確な回転状態の維持が可能な回転制
御方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、複数のシンクフレーム
により構成されるレコーディングセクタであって、同期
信号が前記レコーディングセクタ内における偶数番目の
前記シンクフレームであるEVENフレームにのみ記録
されている前記レコーディングセクタと、前記同期信号
前記レコーディングセクタ内における奇数番目の前記
シンクフレームであるODDフレームにのみ記録されて
いる前記レコーディングセクタと、が形成されている情
報記録媒体の回転を制御する回転制御装置であって、前
記同期信号を前記情報記録媒体から検出するピックアッ
プ等の同期信号検出手段と、前記同期信号の記録間隔の
変化を検出するパターン分類器等の間隔変化検出手段
と、前記同期信号が検出される間隔と、前記検出された
記録間隔の変化と、前記シンクフレームに対応する比較
周期と、に基づき、前記回転を制御するCPU等の制御
手段と、を備えて構成される。
【0007】請求項1に記載の発明の作用によれば、同
期信号検出手段は、同期信号を情報記録媒体から検出す
【0008】次に、間隔変化検出手段は同期信号の記録
間隔の変化を検出する。これらにより、制御手段は、同
期信号が検出される間隔と、検出された記録間隔の変化
と、シンクフレームに対応する比較周期と、に基づき、
回転を制御する。
【0009】よって、同期信号の情報記録媒体上の記録
間隔の変化を検出し、同期信号が検出される間隔と、検
出された記録間隔の変化と、シンクフレームに対応する
比較周期と、に基づき、回転を制御するので、同期信号
EVENフレームにのみ記録されているレコーディン
グセクタと、同期信号がODDフレームにのみ記録され
ているレコーディングセクタと、が形成されている情報
記録媒体の回転をその同期信号に基づいて制御する場合
でも、正確に所定の回転状態を得ることができる。
【0010】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の回転制御装置におい
て、前記同期信号は、前記情報記録媒体上において前記
EVENフレームと前記ODDフレームとでは異なる信
号パターンで記録されていると共に、前記間隔変化検出
手段は、前記信号パターンを前記情報記録媒体から検出
して前記記録間隔の変化を検出するように構成される。
【0011】請求項2に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、同期信号が、EV
ENフレームODDフレームとでは異なる信号パター
ンで記録されていると共に、間隔変化検出手段は当該信
号パターンを情報記録媒体から検出して記録間隔の変化
を検出するので、簡易な処理で当該変化を検出すること
ができる。
【0012】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の回転制御装置に
おいて、前記制御手段は、前記検出された記録間隔の変
化に基づいて、前記比較周期を変更して前記回転を制御
するように構成される。
【0013】請求項3に記載の発明の作用によれば、
求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、制御手段
は、検出された記録間隔の変化に基づいて比較周期を変
更して回転を制御する。
【0014】
【0015】よって、同期信号の記録間隔の変化に基づ
いて比較周期を変更して回転を制御するので、より正確
に情報記録媒体の回転を制御することができる。
【0016】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、複数のシンクフレームにより構成される
レコーディングセクタであって、同期信号が前記レコー
ディングセクタ内における偶数番目の前記シンクフレー
ムであるEVENフレームにのみ記録されている前記レ
コーディングセクタと、前記同期信号が前記レコーディ
ングセクタ内における奇数番目の前記シンクフレームで
あるODDフレームにのみ記録されている前記レコーデ
ィングセクタと、が形成されている情報記録媒体の回転
を制御する回転制御方法であって、前記同期信号を前記
情報記録媒体から検出する同期信号検出工程と、前記同
期信号の記録間隔の変化を検出する間隔変化検出工程
と、前記同期信号が検出される間隔と、前記検出された
記録間隔の変化と、前記シンクフレームに対応する比較
周期と、に基づき、前記回転を制御する制御工程と、を
備える。
【0017】請求項4に記載の発明の作用によれば、
期信号検出工程において、同期信号を情報記録媒体から
検出する。
【0018】次に、間隔変化検出工程において同期信号
の記録間隔の変化を検出する。これらにより、制御工程
において、同期信号が検出される間隔と、検出された記
録間隔の変化と、シンクフレームに対応する比較周期
と、に基づき、回転を制御する。よって、同期信号の情
報記録媒体上の記録間隔の変化を検出し、同期信号が検
出される間隔と、検出された記録間隔の変化と、シンク
フレームに対応する比較周期と、に基づき、回転を制御
するので、同期信号がEVENフレームにのみ記録され
ているレコーディングセクタと、同期信号がODDフレ
ームにのみ記録されているレコーディングセクタと、が
形成されている情報記録媒体の回転をその同期信号に基
づいて制御する場合でも、正確に所定の回転状態を得る
ことができる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【発明の実施の形態】次に本発明に好適な実施の形態に
ついて、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する
各実施形態は、近年盛んに開発が行われており、従来の
CD(Compact Disk)等に比して飛躍的に記録密度を向
上させ、一の光ディスクに一本の映画等を記録すること
が可能な高密度光ディスク(以下、DVDという。)の
うち、追記可能なWO(Wright Once )型のDVDーR
に対して本発明を適用した場合の実施形態を示してい
る。 (I)DVD−Rの構成 始めに、本発明に対応する具体的な実施形態を説明する
前に、本実施形態が適用されるDVD−Rについて、そ
の概要を図1及び図2を用いて説明する。
【0028】一般に、追記可能な光ディスク等において
は、記録情報を書込む際の位置検索のためのプリ情報が
予め光ディスク等の製造時のプリフォーマット段階で光
ディスク等に記録される。ここで、プリ情報には、記録
情報の光ディスク上の書込位置を示すアドレス情報等が
含まれている。
【0029】また、追記型の光ディスクは、通常、情報
記録用のグルーブトラックと、当該グルーブトラックに
情報記録用の光ビームの照射位置を誘導するためのラン
ドトラックとをその情報記録面に備えているが、上記の
DVD−Rにおいては、プリ情報は上記ランドトラック
にカッティング装置等によりプリピットを形成すること
により記録されている。
【0030】次に、上記のDVD−Rの具体的な構成例
について、図1を用いて説明する。図1に示すように、
DVD−R1は色素膜5を備えた一回のみ情報の書込み
が可能な色素型DVD−Rであり、グルーブトラック2
と当該グルーブトラック2に再生光又は記録光としての
光ビームBを誘導するためのランドトラック3がカッテ
ィング装置等により形成されている。また、それらを保
護するための保護膜7及び記録された情報を再生する際
に光ビームBを反射するための金蒸着膜6を備えてい
る。そして、このランドトラック3にカッティング装置
等によりプリ情報に対応するプリピット4が形成されて
いる。このプリピット4はDVD−R1を出荷する前に
予め形成されるものである。
【0031】そして、DVD−R1に記録情報(プリ情
報以外の本来記録すべき画像情報等の情報)を記録する
際には、所定の情報記録装置においてプリピット4を検
出することにより予めプリ情報を取得し、それに基づい
てDVD−R1の回転数(DVDーR1の場合には、い
わゆるCLV回転とされる。)等が設定されると共に、
記録情報に対応するアドレス情報等が取得され、このア
ドレス情報に基づいて記録情報が対応するDVD−R1
上の記録位置に記録される。
【0032】ここで、記録情報の記録時には、光ビーム
Bをその中心がグルーブトラック2の中心と一致するよ
うに照射してグルーブトラック2上に記録情報に対応す
る記録情報ピットを形成することにより記録情報を形成
する。この時、光スポットSPの大きさは、図1に示す
ように、その一部がグルーブトラック2だけでなくラン
ドトラック3にも照射されるように設定される。そし
て、このランドトラック3に照射された光スポットSP
の一部の反射光を用いて後述のタンジェンシャルプッシ
ュプル法により記録情報の記録に先んじてプリピット4
からプリ情報を検出する。
【0033】次に、DVD−R1におけるプリ情報の記
録フォーマットについて、図2を用いて説明する。図2
に示すように、DVD−R1におけるプリ情報はシンク
フレーム毎に記録される。更に26のシンクフレームに
より一のレコーディングセクタが形成される。そして、
16のレコーディングセクタにより一のECC(Error
CorrectingCode )ブロックが形成される。更に、一の
シンクフレームは、記録情報を記録する際の記録フォー
マットにより規定されるビット間隔に対応する単位長さ
(以下、単に「T」という。)の1488倍(1488
T)の長さを有している。なお、図2においては、複数
のレコーディングセクタは連続して一のランドトラック
3上に記録されることとなる。
【0034】ここで、プリ情報は、夫々のシンクフレー
ムの先頭の14Tの長さの部分に記録されているのであ
るが、その際、一のレコーディングセクタにおいては、
偶数番目のシンクフレーム(以下、EVENフレームと
いう。)のみ又は奇数番目のシンクフレーム(以下、O
DDフレームという。)のみにプリ情報が記録される。
なお、記録されるプリ情報は、プリ情報における同期信
号に相当する同期プリ信号とデータプリ情報に分類され
るが、このうち、同期プリ信号は、夫々のレコーディン
グセクタの先頭のプリ情報が記録されるべきシンクフレ
ームの位置に記録され、EVENフレームに記録される
同期プリ信号(EVEN同期プリ信号)と、ODDフレ
ームに記録される同期プリ信号(ODD同期プリ信号)
とでは、図2に示すように異なるパターンで記録され、
これを記録情報の記録の際に読み取ることにより、プリ
情報がEVENフレームに記録されているか或はODD
フレームに記録されているかが判別できる。
【0035】なお、上述のように、プリ情報がEVEN
フレームのみ又はODDフレームのみに分散して記録さ
れる理由は、DVD−R1を製造する際に、一箇所にプ
リピット4が集中して形成されていると、その部分で
は、色素膜5を構成する材料をスピンコート等により塗
布する際に、当該材料が予め形成されているプリピット
4に流れ込んでしまい、グルーブトラック2上に設計時
の所定の厚さの色素膜5が形成されないことによる(な
お、所定の厚さに色素膜5が形成されないと、記録され
た情報の再生の際、直流成分が変化する等の弊害が生じ
ることとなる。)。
【0036】一方、データプリ情報については、複数の
シンクフレームに分散して記録され、一のシンクフレー
ムにおいては、図2に示すように、「1」に対応するデ
ータプリ情報のみが2Tの長さで記録される。
【0037】なお、図2においては、例として、レコー
々ディングセクタ0においてはEVENフレームにプリ
情報を記録し、レコーディングセクタ2においてはOD
Dフレームにプリ情報を記録した状態を示している。
【0038】更に、検出されたプリ情報に基づいて情報
記録装置により記録される記録情報においても、図2に
示す記録フォーマットと同様のフォーマットにより記録
される。このとき、記録情報においては、全てのシンク
フレームの先頭に同期信号が記録されると共に、一のシ
ンクフレームのうち先頭の14T以外の位置に記録すべ
き画像情報等のデータが記録されるが、プリ情報におい
ては、一のシンクフレームにおいては、先頭の14T以
外の位置には何も情報が記録されない。
【0039】ここで、上述のようにDVD−R1におい
ては、プリ情報がEVENフレームのみ又はODDフレ
ームのみに記憶され、その内、同期プリ信号が各レコー
ディングセクタの先頭のEVENフレームの位置又はO
DDフレームの位置に記録されているので、記録情報の
記録の際にこれらを検出すると、プリ情報の記録位置が
EVENフレームからODDフレームに変化する際、又
はODDフレームからEVENフレームに変化する際に
は、EVENフレームが連続する場合又はODDフレー
ムが連続する場合に比して、検出される同期プリ信号の
周期が変化することとなる。
【0040】すなわち、図3に示すように、EVENフ
レームが連続する場合(以下、パターン1という。)又
はODDフレームが連続する場合(以下、パターン4と
いう。)には、同期プリ信号は正確に一レコーディング
セクタの間隔を空けて検出されることとなるが、EVE
NフレームからODDフレームに変化する場合(以下、
パターン2という。)には、その変化の際の同期プリ信
号の間隔は、一レコーディングセクタの間隔よりも一シ
ンクフレーム分だけ長くなり、また、ODDフレームか
らEVENフレームに変化する場合(以下、パターン3
という。)には、その変化の際の同期プリ信号の間隔
は、一レコーディングセクタの間隔よりも一シンクフレ
ーム分だけ短くなるのである。なお、パターン2又はパ
ターン3の場合であっても、夫々の変化後は、同期プリ
信号の周期は一レコーディングセクタ分の長さに戻る。
【0041】このように、一部の同期プリ信号が、他の
同期プリ信号とは異なる間隔で記録されているようなD
VD−R1であっても、本発明によれば、正確なCLV
回転を維持することができるのである。 (II)第1実施形態 次に、請求項3乃至5及び7に記載の発明に対応する第
1の実施形態について、図4乃至図12を用いて説明す
る。
【0042】始めに、図4を用いて第1実施形態に係る
回転制御装置の全体構成について説明する。なお、図4
は、DVD−R1に対して記録情報を記録するための情
報記録装置の構成のうち、第1実施形態の回転制御装置
に係る部分のみ記載したものであり、記録情報のエンコ
ード、光ビームBに対するフォーカスサーボ及びトラッ
キングサーボ等の情報記録装置の他の部分の構成につい
ては、従来技術と同様の構成であるので、図示及び細部
の説明は省略する。
【0043】図4に示すように、第1実施形態の回転制
御装置SS1は、図示しないレーザダイオード、後述の
対物レンズ、ビームスプリッタ、光検出器等を含み、プ
リピット4を形成することによりプリ情報が記録された
DVD−R1に対して、記録光としての光ビームBを照
射すると共に、プリピット4からの反射光を受光してタ
ンジェンシャルプッシュプル法によるプリ情報検出のた
めの検出信号SPを出力する同期信号検出手段としての
ピックアップ10と、検出信号SPからプリピット4に
対応するプリ情報としての再生信号SPPを生成するプリ
ピット信号再生回路11と、再生信号SPPから同期プリ
信号を分離して検出し、同期プリ信号が検出されるタイ
ミングに対応するタイミング信号STを出力する同期プ
リ信号検出器12と、タイミング信号STに基づいて、
検出された同期プリ信号の周期が上記の各パターン(パ
ターン1乃至パターン4)のうち、いずれのパターンに
対応するかを判定し、判定信号SPAを出力するととも
に、上記タイミング信号STをそのまま出力する間隔変
化検出手段としてのパターン分類器13と、タイミング
信号ST及び判定信号SPAに基づいて、後述のスピンド
ルモータ16を回転させるための駆動信号SDを出力す
る制御手段としてのCPU14と、駆動信号SDに含ま
れる高域ノイズ成分を除去するLPF(Low Pass Fil
ter)15と、駆動信号SDに基づいてDVD−R1を回
転させるモータとしてのスピンドルモータ16とにより
構成されている。なお、上記の構成において、判定信号
PAには、後述の判定信号SPA1及びSPA2が含まれてい
る。
【0044】また、CPU14は、タイミング信号ST
に基づいて、同期プリ信号の周期を計測し、周期信号S
YRを出力する周期計測器17と、一レコーディングセク
タ(図2参照)の長さに対応する基準周期Trefを有す
る基準信号SRを生成して出力する基準周期発生器18
と、一シンクフレーム(図2参照)に対応する周期TO
を有するオフセット信号SOを生成して出力する間隔変
化検出手段としてのオフセット発生器19と、判定信号
PAに基づき、基準信号SRに対してオフセット信号SO
を加算又は減算し、演算周期Tを有する演算信号SRO
出力する演算器20と、周期信号SYRの周期と演算信号
ROの演算周期Tとを比較してその差を示す比較信号S
Cを出力する比較器21と、比較信号SCに基づいて、周
期信号SYRの周期と演算周期Tとの差が零となるように
スピンドルモータ16を回転させるべく、当該スピンド
ルモータ16の回転を制御するための駆動信号SDを生
成するモータ制御回路23と、駆動信号SDを増幅する
増幅器22とにより構成されている。
【0045】次に、全体の動作を説明する。ピックアッ
プ10及びプリピット信号再正回路11によりDVD−
R1から検出され再生されたプリ情報は、再生信号SPP
として同期プリ信号検出器12へ入力され、同期プリ信
号が検出され、当該同期プリ信号に対応するタイミング
信号ST が出力される。このとき、再生信号SPPは図示
しないマイコンへも出力され、当該マイコンにおいてデ
ータプリ情報からアドレス情報等が取得される。
【0046】一方、同期プリ信号検出器12から出力さ
れたタイミング信号ST は、CPU14へ出力されると
共に、パターン分類器13へ出力され、同期プリ信号検
出器12において検出された同期プリ信号の周期が上記
のいずれのパターンであるかが判定され、判定信号SPA
が出力される。そして、CPU14において、出力され
たタイミング信号ST 及び判定信号SPAに基づいて、同
期プリ信号の周期が一時的に変化した場合でも、DVD
−R1の回転状態をCLV回転状態に維持すべく駆動信
号SD が生成され、これに基づいて、スピンドルモータ
16が制御される。
【0047】次に、上述のタンジェンシャルプッシュプ
ル法によるプリ情報の検出について、上記ピックアップ
10及びプリピット信号再生回路11の細部構成と共
に、図5及び図6を用いて説明する。
【0048】タンジェンシャルプッシュプル法による検
出とは、DVD−R1の回転方向におけるプッシュプル
法を用いた検出のことをいい、DVD−R1のランドト
ラック3上に形成された光ビームBによる光スポットS
Pからの反射光を、プリピット4の移動方向(ディスク
の回転方向)に対して光学的に垂直な分割線により二の
部分検出器に分割された光検出器における当該部分検出
器の差信号に基づいて上記プリ情報を再生する方法であ
る。
【0049】すなわち、より具体的には、図5に示すよ
うに、図示しないレーザダイオード等で生成された記録
光(プリピット4に対しては、再生光となる。)として
の光ビームBは、偏光ビームスプリッタ31で反射さ
れ、対物レンズ30によりDVD−R1(図1参照)の
グルーブトラック2及びランドトラック3上に集光され
る。そして、プリピット4により変調されるとともにD
VD−R1による反射で偏光面が回転された光ビームB
の反射光が、偏光面の回転により偏光ビームスプリッタ
31を透過して、DVD−R1の回転方向に光学的に垂
直な分割線で二の部分検出器32A及び32Bに分割さ
れた光検出器32の夫々の受光面に照射され検出され
る。各部分検出器32A及び32Bの受光出力(以下の
説明では、各部分検出器の出力を符号A及びBで示
す。)は、プリピット信号再生回路11を構成する減算
器33により減算され、その差信号(A−B)が減算器
34及び35により夫々基準電圧部37及び38から入
力される基準電圧+V0 及び−V0と比較され、当該減
算器34及び35の出力が夫々フリップフロップ回路3
6に入力される。そして、当該フリップフロップ回路3
6の出力が再生信号(プリピット情報)SPPとして同期
プリ信号検出器12及び図示しないマイコンに出力され
る。
【0050】次に、光検出器32及びプリピット信号再
生回路11による差信号(タンジェンシャルプッシュプ
ル信号)(A−B)及び再生信号SPPの生成について、
図6を用いて説明する。
【0051】図6において、図6(a)にDVD−R1
の回転方向の断面図を示す形状のプリピット4からの反
射光を光検出器32で受光すると、部分検出器32A及
び32Bの受光出力は、その位置的なずれに基づき、図
6(b)に示すように位相がずれたRF(Radio Freque
ncy )信号(A及びB)としてそれぞれの部分検出器3
2A及び32Bから出力される。そして、減算器33に
よりそれぞれのRF信号の差をとることにより、図6
(b)に示す差信号(タンジェンシャルプッシュプル信
号)(A−B)が生成される。この差信号が夫々減算器
34及び35に入力され、夫々基準電圧+V0 及び−V
0 と比較され、夫々の比較結果を用いてフリップフロッ
プ回路36を動作させることにより、図6(b)に示す
再生信号SPPが生成される。これにより、当該再生信号
PPに含まれるプリ情報(同期プリ信号及びデータプリ
情報を含む。)が同期プリ信号検出器12及び図示しな
いマイコンへ出力される。
【0052】次に、同期プリ信号検出器12及びパター
ン分類器13の構成及び動作について、図7乃至図12
を用いて説明する。始めに、同期プリ信号検出器12及
びパターン分類器13の構成について、図7を用いて説
明する。
【0053】図7に示すように、同期プリ信号検出器1
2は、モノマルチバイブレータ(MMV)40及びフリ
ップフロップ回路41により構成され、一方、パターン
分類器13は、モノマルチバイブレータ42、43、4
4及び45と、フリップフロップ回路51及び52と、
AND回路46、47及び48と、反転回路49と、N
OR回路50とにより構成されている
【0054】次に、図8乃至図10に示すタイミングチ
ャートを用いて、同期プリ信号検出器12及びパターン
分類器13の動作を説明する。なお、図8乃至図10
は、上記の夫々の同期プリ信号の検出パターン(図3参
照)に対応しており、図8に示されるタイミングチャー
トがパターン2に対応し、図9に示されるタイミングチ
ャートがパターン1又は4に対応し、図10に示される
タイミングチャートがパターン3に対応している。
【0055】先ず、同期プリ信号検出器12における動
作について説明する。なお、同期プリ信号検出器12に
おける同期プリ信号に検出方法としては二つの方法があ
り、その第一の方法としては、図2に示すように、同期
プリ信号が2ビット(二つのパルス)により構成され、
更にデータプリ情報が1ビットにより構成されていると
共に、データプリ情報は一シンクフレームに一回しか検
出されないことから、ビット間隔の狭いプリピット信号
を同期プリ信号として判定する方法がある。
【0056】また、第二の方法としては、図2に示すよ
うに、EVEN同期プリ信号とODD同期プリ信号とで
は、同期プリ信号を構成する2ビットのパルスの間隔が
異なる(EVEN同期プリ信号が8T、ODD同期プリ
信号が10T)ので、これによりEVEN同期プリ信号
とODD同期プリ信号を区別して検出する方法がある。
【0057】本実施形態における同期プリ信号検出器1
2では、第一の方法を用いて同期プリ信号の検出を行っ
ている。その動作を具体的に図8を用いて説明すると、
同期プリ信号検出器12に対して再生信号SPPが入力さ
れると、モノマルチバイーブレータ40の出力信号S1
は当該再生信号SPPに含まれる夫々のパルス(図8の場
合には、同期プリ信号S Y1における一つ目のパルス)の
タイミングT1 で“H”となり、同期プリ信号が検出さ
れる時間(14T)にジッタ等による変動分約10%を
加えた長さ(14T+α)の間“H”の状態を継続す
る。
【0058】一方、フリップフロップ回路41は、出力
信号S1 が“H”である間に次のパルス(図8において
は、同期プリ信号SY1における二つ目のパルス)が入力
されることにより当該次のパルスを有する再生信号SPP
が同期プリ信号SY1であることを検出し、当該次のパル
スが入力されたタイミングT2 において、当該パルスを
トリガとして“H”となるタイミング信号ST を出力す
る。このタイミング信号ST が同期プリ信号の周期の基
準となる信号であるが、出力信号S1 が“L”となるタ
イミングT3 でフリップフロップ回路41がリセットさ
れるため、当該タイミング信号ST も“L”となる。
【0059】以上の動作により、同期プリ信号検出器1
2において、同期プリ信号SY1が検出され、そのタイミ
ングに対応するタイミング信号ST が出力される。次
に、パターン分類器13における動作について説明す
る。
【0060】本実施形態におけるパターン分類器13で
は、夫々に一シンクフレームに対応する期間だけ“H”
となるとともに、相互に一シンクフレーム期間づつの時
間差をもって“H”となる三つのゲート信号SG1乃至S
G3を生成し、任意の二つの同期プリ信号のうち、一つ目
の同期プリ信号が検出されたタイミングを基準としてゲ
ート信号SG1乃至SG3を生成し、二つ目の同期プリ信号
が検出されたタイミングが、ゲート信号SG1乃至SG3
うちいずれのゲート信号が“H”である期間に含まれて
いたかによって当該二つの同期プリ信号の関係を上記パ
ターン1乃至4に分類する。
【0061】始めに、図8を用いて、同期プリ信号の検
出パターンの変化がパターン2である場合について説明
する。なお、図8において、最初の同期プリ信号SY1
最後のEVENフレームに記録された同期プリ信号であ
り、二つ目の同期プリ信号S Y2が最初のODDフレーム
に記録された同期プリ信号であるとする。
【0062】同期プリ信号SY の検出パターンの変化が
パターン2である場合には、始めに、同期プリ信号検出
器12から出力されたタイミング信号ST が“H”とな
るタイミングT2 において、それまで“H”であったモ
ノマルチバイーブレータ42の出力信号S2 が“L”に
変化する。このとき、モノマルチバイーブレータ42
は、一レコーディングセクタに対応する時間(すなわ
ち、同期プリ信号が連続してEVENフレームに記録さ
れているか、又は連続してODDフレームに記録されて
いるときの当該同期プリ信号が検出される間隔に対応す
る時間)から一シンクフレーム期間(1488T=約9
0μsec )を減算し、その時間から更にジッタ等による
同期プリ信号が検出されるタイミングの誤差分に考慮し
た約45μsec を減算した時間(図8において、タイミ
ングT3 からタイミングT4 までの間)だけ“L”とな
り、当該タイミングT4 で“H”に変化する。
【0063】次に、モノマルチバイブレータ42が
“L”から“H”に変化するタイミングT4 において、
それまで“L”であったモノマルチバイブレータ43が
“H”となり、当該“H”の状態を一シンクフレーム期
間(約90μsec )だけ継続し、ゲート信号SG1を出力
する。
【0064】そして、ゲート信号SG1が“L”になるタ
イミングT5 において、次に、それまで“L”であった
モノマルチバイブレータ44が“H”となり、当該
“H”の状態を一シンクフレーム期間だけ継続し、ゲー
ト信号SG2を出力する。
【0065】更に、ゲート信号SG2が“L”になるタイ
ミングT6 において、それまで“L”であったモノマル
チバイブレータ45が“H”となり、当該“H”の状態
を一シンクフレーム期間だけ継続し、ゲート信号SG3
出力する。
【0066】ここで、夫々のゲート信号SG1乃至SG3
ついて一般的な意義について検討してみる。先ず、ゲー
ト信号SG1について検討すると、当該ゲート信号S
G1は、上述のように、図8において一つ目の同期プリ信
号SY1のタイミングを示すタイミング信号ST が“H”
になったタイミングT2 から、一レコーディングセクタ
に対応する時間から一シンクフレーム期間及びジッタ誤
差分を減算した時間が経過したタイミングT4 で“H”
となり、その状態を一シンクフレーム期間だけ継続す
る。従って、仮に、一つ目の同期プリ信号SY1と当該同
期プリ信号SY1の次の同期プリ信号との間が一レコーデ
ィングセクタより一シンクフレーム分だけ短いとすると
(後述のパターン3に該当する。)、当該次の同期プリ
信号は、ゲート信号S G1が“H”の期間に検出されるこ
ととなる。次に、ゲート信号SG2について検討すると、
当該ゲート信号SG2は、結果的に、図8において一つ目
の同期プリ信号SY1のタイミングを示すタイミング信号
T が“H”になったタイミングT2 から、一レコーデ
ィングセクタに対応する時間からジッタ誤差分を減算し
た時間が経過したタイミングT5 で“H”となり、その
状態を一シンクフレーム期間だけ継続することとなる。
従って、仮に、一つ目の同期プリ信号SY1と当該同期プ
リ信号SY1の次の同期プリ信号との間が一レコーディン
グセクタであるとすると(後述のパターン1又は4に該
当する。)、当該次の同期プリ信号は、ゲート信号SG2
が“H”の期間に検出されることとなる。
【0067】更に、ゲート信号SG3について検討する
と、当該ゲート信号SG3は、結果的に、図8において一
つ目の同期プリ信号SY1のタイミングを示すタイミング
信号S T が“H”になったタイミングT2 から、一レコ
ーディングセクタに対応する時間に一シンクフレーム期
間及びジッタ誤差分を加算した時間が経過したタイミン
グT6 で“H”となり、その状態を一シンクフレーム期
間だけ継続することとなる。従って、仮に、一つ目の同
期プリ信号SY1と当該同期プリ信号SY1の次の同期プリ
信号との間が一レコーディングセクタより一シンクフレ
ーム分だけ長いとすると(図8のパターン2に該当す
る。)、当該次の同期プリ信号は、ゲート信号SG3
“H”の期間に検出されることとなる。
【0068】これまでのゲート信号SG1乃至SG3につい
ての検討を纏めると、二つの同期プリ信号が検出される
タイミングが図3のパターン1又は4(図9)の場合に
は、二つ目の同期プリ信号が検出されるタイミングはゲ
ート信号SG2が“H”である期間内となり、二つの同期
プリ信号が検出されるタイミングが図3のパターン2
(図8)の場合には、二つ目の同期プリ信号が検出され
るタイミングはゲート信号SG3が“H”である期間内と
なり、二つの同期プリ信号が検出されるタイミングが図
3のパターン3(図10)の場合には、二つ目の同期プ
リ信号が検出されるタイミングはゲート信号SG1
“H”である期間内となる。
【0069】図8についての説明に戻ると、ゲート信号
G1乃至SG3が生成された後、パターン2である二つ目
の同期プリ信号SY2が検出されると、当該検出されたタ
イミングT7 で再び出力信号S1 が“H”となり、更
に、同期プリ信号SY2に含まれる二つ目のパルスが検出
されたタイミングT8 で同期プリ信号SY2に対応するタ
イミング信号ST が“H”となる。
【0070】ここで、同期プリ信号SY2に対応するタイ
ミング信号ST が“H”である期間は、上記及び図8に
示すように、ゲート信号SG3が“H”である期間に含ま
れる。従って、ゲート信号SG3及びタイミング信号ST
が共に“H”となるので、AND回路46の出力信号S
5 がタイミングT8 で“H”となる。よって、出力信号
5 に対応してそれまで“H”であった反転回路49の
出力信号S6 が“L”となる。
【0071】一方、ゲート信号SG1及びSG2が“H”の
期間においては、タイミング信号S T は“L”のままで
あるので、AND回路47の出力信号S3 及びAND回
路48の出力信号S4 はいずれも“L”である。よっ
て、NOR回路50の出力信号S7 もタイミングT8
おいて“L”となる。
【0072】これまでの夫々の出力信号の関係により、
タイミングT8 においては、フリップフロップ回路51
の出力信号である判定信号SPA1 はそれまで“H”であ
ったものが“L”に変化し、同様に、フリップフロップ
回路52の出力信号である判定信号SPA2 も“L”に変
化する。
【0073】つぎに、タイミング信号ST が“L”とな
るタイミングT9 においては、それに対応して出力信号
5 、S6 及びS7 の状態が変化するが、そのときに
は、判定信号SPA1 及びSPA2 の状態は変化しない。
【0074】図8に基づく以上の説明により、タイミン
グ信号ST が検出されるタイミング(同期プリ信号SY2
が検出されるタイミング)において、判定信号SPA1
“H”から“L”に変化し、且つ、判定信号SPA2
“H”から“L”に変化した場合には、当該タイミング
信号ST に対応する同期プリ信号SY2は、パターン2に
対応して検出される周期が変化していることが判別され
る。
【0075】次に、図9を用いて、同期プリ信号の検出
パターンの変化がパターン4である場合について説明す
る。なお、図9においては、最初の同期プリ信号SY1
最初のODDフレームに記録された同期プリ信号であ
り、二つ目の同期プリ信号SY2が次のODDフレームに
記録された同期プリ信号であるとする。すなわち、同期
プリ信号SY1の直前の同期プリ信号は、EVENフレー
ムに記録されていたとする。
【0076】同期プリ信号の検出パターンの変化がパタ
ーン4である場合に、同期プリ信号検出器12に対して
再生信号SPPが入力され、それに基づいてタイミング信
号S T が生成されるまでの動作、及びパターン分類器1
3において、当該タイミング信号ST に基づき、各ゲー
ト信号SG1乃至SG3が生成されるまでの動作は、上記図
8の場合と同様の動作であるので、細部の説明は省略す
る。
【0077】図9において、ゲート信号SG1乃至SG3
生成された後、パターン1である二つ目の同期プリ信号
Y2が検出されると、当該検出されたタイミングT7
出力信号S1 が“H”となり、更に、同期プリ信号SY2
に含まれる二つ目のパルスが検出されたタイミングT8
で同期プリ信号SY2に対応するタイミング信号ST
“H”となる。
【0078】ここで、同期プリ信号SY2に対応するタイ
ミング信号ST が“H”である期間は、二つの同期プリ
信号SY1とSY2の間隔が一レコーディングセクタ期間と
なるので、上記及び図9に示すように、ゲート信号SG2
が“H”である期間に含まれる。従って、ゲート信号S
G2及びタイミング信号ST が共に“H”となるので、A
ND回路48の出力信号S4 がタイミングT8 で“H”
となる。よって、出力信号S4 に対応してそれまで
“L”であった(図8参照)フリップフロップ回路52
の出力信号である判定信号SPA1 が“H”となる。
【0079】一方、ゲート信号SG1及びSG3が“H”の
期間においては、タイミング信号S T は“L”のままで
あるので、AND回路47の出力信号S3 及びAND回
路46の出力信号S5 はいずれも“L”である。よっ
て、反転回路49の出力信号S 6 及びNOR回路50の
出力信号S7 の状態は変化しない。従って、判定信号S
PA2 の状態も変化しない。
【0080】つぎに、タイミング信号ST が“L”とな
るタイミングT9 においては、それに対応して出力信号
4 の状態が変化するが、そのときには、判定信号S
PA1 及びSPA2 の状態は変化しない。
【0081】図9に基づく以上の説明により、タイミン
グ信号ST が検出されるタイミングにおいて、判定信号
PA1 が“L”から“H”に変化し、且つ、判定信号S
PA2が“L”のままである場合には、当該タイミング信
号ST に対応する同期プリ信号SY2は、パターン4に対
応して検出される周期が変化しないことが判別される。
なお、同期プリ信号SY2以後のODDフレーム記録され
た同期プリ信号については、同期プリ信号が検出される
度に上述のタイミングT4 乃至T9 の動作が繰返される
ので、判定信号SPA1 が“H”であり、判定信号SPA2
が“L”である状態が継続される。
【0082】また、同期プリ信号の検出パターンの変化
がパターン1である場合についても、上記の動作によ
り、判定信号SPA1 は“H”の状態が継続される。次
に、図10を用いて、同期プリ信号の検出パターンの変
化がパターン3である場合について説明する。なお、図
10において、最初の同期プリ信号SY1が最後のODD
フレームに記録された同期プリ信号であり、二つ目の同
期プリ信号S Y2が最初のEVENフレームに記録された
同期プリ信号であるとする。すなわち、同期プリ信号S
Y1の直前の同期プリ信号は、連続してODDフレームに
記録されていたとする。
【0083】同期プリ信号の検出パターンの変化がパタ
ーン3である場合に、同期プリ信号検出器12に対して
再生信号SPPが入力され、それに基づいてタイミング信
号S T が生成されるまでの動作、及びパターン分類器1
3において、当該タイミング信号ST に基づき、各ゲー
ト信号SG1乃至SG3が生成されるまでの動作は、上記図
8の場合と同様の動作であるので、細部の説明は省略す
る。
【0084】図10において、ゲート信号SG1乃至SG3
が生成された後、パターン3である二つ目の同期プリ信
号SY2が検出されると、当該検出されたタイミングT7
で再び出力信号S1 が“H”となり、更に、同期プリ信
号SY2に含まれる二つ目のパルスが検出されたタイミン
グT8 で同期プリ信号SY2に対応するタイミング信号S
T が“H”となる。
【0085】ここで、同期プリ信号SY2に対応するタイ
ミング信号ST が“H”である期間は、上記及び図10
に示すように、ゲート信号SG1が“H”である期間に含
まれる。従って、ゲート信号SG1及びタイミング信号S
T が共に“H”となるので、AND回路47の出力信号
3 がタイミングT8 で“H”となる。
【0086】一方、ゲート信号SG2及びSG3が“H”の
期間においては、タイミング信号S T は“L”のままで
あるので、AND回路46の出力信号S5 及びAND回
路48の出力信号S4 はいずれも“L”である。よっ
て、出力信号S3 に対応してそれまで“H”であったN
OR回路50の出力信号S7 が“L”となる。
【0087】これまでの夫々の出力信号の関係により、
タイミングT8 においては、判定信号SPA1 はそれまで
“H”であったものが“L”に変化し、同様に、フリッ
プフロップ回路52の出力信号である判定信号SPA2
それまで“L”であったものが“H”に変化する。
【0088】つぎに、タイミング信号ST が“L”とな
るタイミングT9 においては、それに対応して出力信号
3 及びS7 の状態が変化するが、そのときには、判定
信号SPA1 及びSPA2 の状態は変化しない。
【0089】図10に基づく以上の説明により、タイミ
ング信号ST が検出されるタイミングにおいて、判定信
号SPA1 が“H”から“L”に変化し、且つ、判定信号
PA 2 が“L”から“H”に変化した場合には、当該タ
イミング信号ST に対応する同期プリ信号は、パターン
3に対応して検出される周期が変化していることが判別
される。
【0090】以上の図8乃至図10に示す同期プリ信号
検出器12及びパターン分類器13の動作によれば、同
期プリ信号の検出パターンの変化について、検出パター
ンがパターン2により変化することは、同期プリ信号の
検出タイミング(タイミング信号ST のタイミング
8 )において、判定信号SPA1 が“H”から“L”に
変化し、判定信号SPA2 も“H”から“L”に変化する
ことから判定できることが判る。また、検出パターンが
パターン3により変化することは、同期プリ信号S Y
検出タイミングT8 において、判定信号SPA1 が“H”
から“L”に変化し、判定信号SPA2 が“L”から
“H”に変化することから判定できることが判る。更
に、検出パターンが連続して変化しないこと(パターン
1又は4に相当)は、同期プリ信号SY2の検出タイミン
グT8 において、判定信号SPA1 が“H”のままで変化
しないことから判定できることが判る。なお、検出パタ
ーンが連続して変化しない場合における判定信号SPA2
の状態については、検出パターンがパターン1で変化し
ない場合には、判定信号SPA2 の状態は“H”のままで
変化せず、検出パターンがパターン4で変化しない場合
には、判定信号SPA2 の状態は“L”のままで変化しな
いことが判る。従って、CPU14においては、判定信
号SPA1 及びSPA2 の状態により、同期プリ信号の検出
周期の変化を検知することができるのである。
【0091】次に、CPU14の動作について、図11
及び図12を用いて説明する。図11にフローチャート
を示すように、CPU14においては、始めに、タイミ
ング信号ST が検出されたか否かが判定される(ステッ
プS1)。そして、タイミング信号ST が検出されない
場合には(ステップS1;NO)そのまま検出されるま
で待機し、検出された場合には(ステップS1;YE
S)、次に、そのタイミング信号ST と一つ前のタイミ
ング信号ST との時間間隔を周期計測器17で計測する
ことにより、タイミング信号ST 間の周期Tm を計測す
る(ステップS2)。
【0092】次に、当該タイミング信号ST が検出され
たタイミング(図8乃至図10におけるタイミングT8
に相当する。)における判定信号SPA1 の状態が“H”
であるか否かが判定される(ステップS3)。
【0093】ステップS3における判定において、判定
信号SPA1 の状態が“H”である場合には(ステップS
3;YES)、検出した同期プリ信号の検出パターンが
パターン1又は4であるとして、図12に示すように、
演算周期Tを基準信号SR の基準周期Tref のままとす
る(ステップS5)。
【0094】一方、ステップS3における判定におい
て、判定信号SPA1 の状態が“H”でない場合には(ス
テップS3;NO)、検出した同期プリ信号SY の検出
パターンがパターン2又は3であるとして、次に、判定
信号SPA2 の状態が“L”であるか否かが判定される
(ステップS4)。
【0095】ステップS4における判定において、判定
信号SPA2 の状態が“L”である場合には(ステップS
4;YES)、検出した同期プリ信号SY の検出パター
ンがパターン2で変化しているとして、図12に示すよ
うに、基準周期Tref にオフセット信号SO の周期TO
(一シンクフレームに対応する周期)を加算して演算周
期Tとする(ステップS6)。
【0096】一方、ステップS4における判定におい
て、判定信号SPA2 の状態が“H”である場合には(ス
テップS4;NO)、検出した同期プリ信号の検出パタ
ーンがパターン3で変化しているとして、図12に示す
ように、基準周期Tref からオフセット信号SO の周期
O を減算したものを演算周期Tとする(ステップS
7)。
【0097】そして、ステップS8において、ステップ
S5、S6又はS7において算出した演算周期Tと、ス
テップS2において測定した周期Tm との差を算出し、
その差が零となるようにスピンドルモータ16を回転さ
せるべくモータ制御回路23において駆動信号SD を生
成し(ステップS9)、増幅器22で増幅して出力す
る。以後は、LPF15において駆動信号SD における
高域成分のノイズが除去され、これに基づいてスピンド
ルモータ16が回転される。
【0098】なお、以上の動作は、タイミング信号ST
を検出する度に繰返されることとなる。よって、パター
ン2又は3の場合でも、一旦オフセットを加算又は減算
した後は、演算周期Tは、オフセットを加算又は減算し
たときの同期プリ信号から起算して基準周期Tref と等
しくされることとなる(図12参照)。
【0099】以上説明したように、第1実施形態の回転
制御装置SS1 によれば、検出した同期プリ信号の周期
を検出し、その検出結果に基づいて同期プリ信号の検出
周期の変化のパターンを判別し、その判別結果に基づい
て駆動信号SD を生成するための演算周期Tを基準周期
ref からオフセットさせて回転制御するので、同期プ
リ信号が検出される周期が一時的に一シンクフレーム分
だけ変化しても、DVD−R1の回転状態(CLV)を
変化させることなく維持させることができ、正確な回転
状態により正確な記録情報の記録が可能となる。 (III )第2実施形態 次に、請求項1及び2に記載の発明に対応する第2の実
施形態について、図13乃至図15を用いて説明する。
【0100】上記の第1実施形態においては、同期プリ
信号検出器12及びパターン分類器13を備えて、同期
プリ信号の検出周期のパターンを検出するようにした
が、以下に説明する第2実施形態においては、上記同期
プリ信号検出器12及びパターン分類器13を備えず
に、いわゆるフリーランカウンタを有するCPUの処理
のみで上記第1実施形態と同様の動作を行うものであ
る。ここで、フリーランカウンタとは、他の信号等に拘
束されずに独自に計数可能なカウンタのことをいう。
【0101】始めに、第2実施形態の回転制御装置の構
成について、図13を用いて説明する。なお、図13に
おいて、図4に示す回転制御装置SS1 と同様の構成に
ついては、同様の部材番号を付して細部の説明は省略す
る。
【0102】図13に示すように、第2実施形態の回転
制御装置SS2 は、ピックアップ10と、プリピット信
号再生回路11と、再生信号SPPに含まれるプリピット
信号に基づいて計数を行うと共に、同期プリ信号の周期
m を算出し、当該周期Tmが上記のいずれのパターン
で検出されているかを判断して駆動信号SD を出力する
CPU60と、LPF15と、スピンドルモータ16と
により構成されている。
【0103】また、CPU60は、再生信号SPPにおけ
るプリピット信号が検出される度にリセットされつつ計
数してカウント信号SCOを出力するフリーランカウンタ
としてのカウンタ61と、カウント信号SCOに基づい
て、同期プリ信号の周期Tm を算出して周期信号SYR
出力する周期算出器62と、算出された周期Tm に基づ
いて、同期プリ信号の検出周期変化のパターンを判断
し、判断結果に基づいて基準周期Tref に対してオフセ
ット周期TO (一シンクフレームに対応する周期)を加
算又は減算し、演算周期Tを有する演算信号SROを出力
する演算部63と、比較器21と、モータ制御回路23
と、増幅器22とにより構成されている。
【0104】次に、上記回転制御装置SS2 の動作につ
いて、CPU60の動作を中心として図14及び図15
を用いて説明する。ピックアップ10及びプリピット信
号再正回路11によりDVD−R1から再生信号SPP
再生されると、プリピット4に対応するプリピット信号
を含む再生信号SPPは、図示しないマイコン等へ出力さ
れると共にカウンタ61へ入力される。
【0105】そして、図14にそのフローチャートを示
すように、カウンタ61においては、始めにプリピット
信号が検出される度にリセットされつつ計数が行われて
カウント信号SCOが出力され(ステップS10)、カウ
ント信号SCOに基づき、周期算出器62において、リセ
ット毎の計数値(カウント値)が記憶されていく(ステ
ップS11)。このときの動作を図示すると、図15に
示すようになるが、図15においては、再生信号SPP
のプリピット信号(同期プリ信号SY に対応するプリピ
ット信号及びデータプリ情報に対応するプリピット信号
の双方を含む。)が検出される度にカウンタ61のカウ
ント値がリセットされている。そして、周期算出器62
では、夫々のリセットから次のリセットまでのカウント
値(図15中、N1 、N2 、…、Nn-1 、Nn で示
す。)を記憶している。
【0106】次に、周期算出器62において、計数期間
(一のリセットから次のリセットまでの期間)が10T
より短いプリピット信号が検出されたか否かが判定され
る(ステップS12)。ステップS12において、計数
期間が10Tより短いプリピット信号を検出するのは、
データプリ情報に対応するプリピット信号をも含む再生
信号SPPから同期プリ信号SY に対応するプリピット信
号を検出するためである。すなわち、図2に示すよう
に、同期プリ信号SY については、EVEN同期プリ信
号では最初のパルスと二番目のパルスの間隔は8Tであ
り、ODD同期プリ信号では最初のパルスと二番目のパ
ルスの間隔は10Tである。一方、データプリ情報に対
応するプリピット信号においては、当該データプリ情報
が一シンクフレームに2T分しか記録されていないの
で、その前後の10Tの期間に他のプリピット信号が検
出されることはない。従って、計数期間が10T以下の
プリピット信号が検出されれば、それがEVEN同期プ
リ信号又はODD同期プリ信号のいずれかの同期プリ信
号SY となるのである。
【0107】ステップS12において、計数期間が10
T以下でない場合には(ステップS12;NO)、検出
されているプリピット信号が同期プリ信号SY に対応す
るものではないとして継続して計数を実行すべくステッ
プS10に戻る。
【0108】一方、ステップS12において、計数期間
が10T以下である場合には(ステップS12;YE
S)、検出されているプリピット信号が同期プリ信号S
Y に対応するものであるとして、周期算出器62におい
て、二つの同期プリ信号SY 間の周期を算出する(ステ
ップS13)。この算出動作についてより具体的には、
周期算出器62は、同期プリ信号SY に対応するプリピ
ット信号が検出されたら(ステップS12;YES)、
当該プリピット信号の一つ前の同期プリ信号SYに対応
するプリピット信号から当該プリピット信号までの間に
記憶されているカウント値を全て加算する。すなわち、
図15において、カウント値N2 からカウント値Nn
でを全て加算し、これを二つの同期プリ信号SY 間の周
期Tm とする。そして、当該周期Tm に対応する周期信
号SYRを比較器21及び演算部63に出力する。
【0109】次に、演算部63においては、入力された
周期信号SYRに基づき、始めに、周期Tm が一レコーデ
ィングセクタに対応する基準周期Tref からゲート周期
gを減算した周期と基準周期Tref にゲート周期Tg
を加算した周期との間にあるか否かが判定される(ステ
ップS14)。ここで、ゲート周期Tg は、一シンクフ
レームの半分の長さに対応する周期であり、従って、ス
テップS14における判定は、第1実施形態におけるゲ
ート信号SG2に対応する期間に同期プリ信号S Y がある
か否かの判定に対応している(図9参照)。
【0110】ステップS14において、周期Tm が基準
周期Tref からゲート周期Tg を減算した周期と基準周
期Tref にゲート周期Tg を加算した周期との間にある
場合には(ステップS14;YES)、検出した同期プ
リ信号SY の検出パターンがパターン1又は4であると
して、図12に示すように、演算周期Tを基準周期T
ref のままとする(ステップS17)。
【0111】ステップS14において、周期Tm が基準
周期Tref からゲート周期Tg を減算した周期と基準周
期Tref にゲート周期Tg を加算した周期との間にない
場合には(ステップS14;NO)、次に、周期Tm
基準周期Tref にゲート周期Tg を加算した周期と基準
周期Tref にゲート周期Tg の3倍の周期を加算した周
期との間にあるか否かが判定される(ステップS1
5)。ここで、ステップS15における判定は、第1実
施形態におけるゲート信号SG3に対応する期間に同期プ
リ信号SY にがあるか否かの判定に対応している(図8
参照)。
【0112】ステップS15において、周期Tm が基準
周期Tref にゲート周期Tg を加算して周期と基準周期
ref にゲート周期Tg の3倍の周期を加算した周期と
の間にある場合には(ステップS15;YES)、検出
した同期プリ信号SY の検出パターンがパターン2で変
化しているとして、図12に示すように、演算周期Tに
オフセット周期TO を加算して演算周期Tとする(ステ
ップS18)。
【0113】ステップS15において、周期Tm が基準
周期Tref にゲート周期Tg を加算した周期と基準周期
ref にゲート周期Tg の3倍の周期を加算した周期と
の間にない場合には(ステップS15;NO)、次に、
周期Tm が基準周期Tref からゲート周期Tg の3倍の
周期を減算した周期と基準周期Tref からゲート周期T
g を減算した周期との間にあるか否かが判定される(ス
テップS16)。ここで、ステップS16における判定
は、第1実施形態におけるゲート信号SG1に対応する期
間に同期プリ信号SY にがあるか否かの判定に対応して
いる(図10参照)。
【0114】ステップS16において、周期Tm が基準
周期Tref からゲート周期Tg の3倍の周期を減算した
周期と基準周期Tref からゲート周期Tg を減算した周
期との間にある場合には(ステップS16;YES)、
検出した同期プリ信号SY の検出パターンがパターン3
で変化しているとして、図12に示すように、演算周期
Tからオフセット周期TO を減算して演算周期Tとする
(ステップS19)。
【0115】ステップS16において、周期Tm が基準
周期Tref からゲート周期Tg の3倍の周期を減算した
周期と基準周期Tref からゲート周期Tg を減算した周
期との間にない場合には(ステップS16;NO)、プ
リ情報検出時のジッタ等により補正不可能なエラーが生
じたとしてエラー表示する(ステップS21)。
【0116】そして、ステップS20において、比較器
21でステップS17、S18又はS19において算出
した演算周期Tと、ステップS13において算出した周
期T m との差を算出して比較信号SC を出力し、その差
が零となるようにスピンドルモータ16を回転させるべ
くモータ制御回路23において駆動信号SD を生成し
(ステップS9)、増幅器22で増幅して出力する。以
後は、LPF15において駆動信号SD における高域成
分のノイズが除去され、これに基づいてスピンドルモー
タ16が回転される。
【0117】なお、以上の動作は、同期プリ信号SY
検出する度に繰返されることとなる。よって、パターン
2又は3の場合でも、一旦オフセットを加算又は減算し
た後は、演算周期Tは、オフセットを加算又は減算した
ときの同期プリ信号SY から起算して基準周期Tref
等しくされることとなる(図12参照)。
【0118】以上説明したように、第2実施形態の回転
制御装置SS2 によれば、カウンタ61及び周期算出器
62を用いて、検出したプリピット信号から同期プリ信
号S Y の周期を算出し、その算出結果に基づき、演算部
63において周期の変化のパターンを判別し、その判別
結果に基づいて駆動信号SD を生成するための演算周期
Tを基準周期Tref からオフセットさせて回転制御する
ので、第1実施形態の回転制御装置SS1 と同様に、同
期プリ信号SY が検出される周期が一時的に一シンクフ
レーム分だけ変化しても、DVD−R1の回転状態(C
LV)を変化させることなく維持させることができ、正
確な回転状態により正確な記録情報の記録が可能とな
る。
【0119】また、同期プリ信号検出器及びパターン分
類器が不要となるので、第1実施形態の回転制御装置S
1 よりも簡単な構成で上記効果を得ることができる。
なお、上記の各実施形態では、判別した同期プリ信号S
Y に検出パターンに基づき、基準周期Tref に対してオ
フセット周期TO を加算又は減算しているが、これに限
らず、請求項6に記載の発明に対応して、検出(第1実
施形態)又は算出(第2実施形態)された同期プリ信号
Y の周期Tm に対してオフセット周期TO を加算又は
減算し、基準周期Tref を操作しないようにしてもよ
い。その際には、検出パターンがパターン1又は4であ
るときには、同期プリ信号SY の周期Tm に対するオフ
セット周期TO の加算又は減算は行わず、検出パターン
がパターン2であるときには、同期プリ信号SY の周期
m に対してオフセット周期TO を減算し、検出パター
ンがパターン3であるときには、同期プリ信号SY の周
期Tm に対してオフセット周期TO を加算することとな
る。この場合には、基準信号の周期を変更することなく
回転の制御が行え、基準周期Tref が変更されることに
よる誤差の発生を防止することができる。
【0120】また、上記の各実施形態においては、DV
DーR1がCLV方式である場合について説明したが、
本発明は、請求項8に記載の発明に対応して、DVDー
R1がCAV方式ある場合についても適用可能である。
この場合には、上記の第1及び第2実施形態において同
期プリ信号の検出周期が一定となるように制御したのに
対し、DVD−Rの回転角速度が一定となるように同期
プリ信号の間隔を制御することとなる。
【0121】更に、上記の各実施形態においては、DV
DーR1を速度制御する場合について説明したが、本発
明は、DVDーR1を位相制御する場合についても適用
可能である。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、同期信号の情報記録媒体上の記録間隔の
変化を検出し、同期信号が検出される間隔と、検出され
た記録間隔の変化と、シンクフレームに対応する比較周
期と、に基づき、回転を制御するので、同期信号がEV
ENフレームにのみ記録されているレコーディングセク
と、同期信号がODDフレームにのみ記録されている
レコーディングセクタと、が形成されている情報記録媒
体の回転をその同期信号に基づいて制御する場合でも、
正確に所定の回転状態を得ることができる。
【0123】従って、同期信号がEVENフレームにの
み記録されているレコーディングセクタと、同期信号が
ODDフレームにのみ記録されているレコーディングセ
クタと、が形成されている情報記録媒体であっても、正
確な回転状態の維持により正確な情報の記録再生を行う
ことができる。
【0124】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、同期信号が、EVENフ
レームODDフレームとでは異なる信号パターンで記
録されていると共に、間隔変化検出手段は当該信号パタ
ーンを情報記録媒体から検出して記録間隔の変化を検出
するので、簡易な処理で当該変化を検出することができ
る。
【0125】請求項3に記載の発明によれば、同期信号
の記録間隔の変化に基づいて比較周期を変更して回転を
制御するので、より正確に情報記録媒体の回転を制御す
ることができる。
【0126】
【0127】請求項4に記載の発明によれば、同期信号
の情報記録媒体上の記録間隔の変化を検出し、同期信号
が検出される間隔と、検出された記録間隔の変化と、
ンクフレームに対応する比較周期と、に基づき、回転を
制御するので、同期信号がEVENフレームにのみ記録
されているレコーディングセクタと、同期信号がODD
フレームにのみ記録されているレコーディングセクタ
と、が形成されている情報記録媒体の回転をその同期信
号に基づいて制御する場合でも、正確に所定の回転状態
を得ることができる。従って、同期信号がEVENフレ
ームにのみ記録されているレコーディングと、同期信号
ODDフレームにのみ記録されているレコーディング
セクタと、が形成されている情報記録媒体であっても、
正確な回転状態の維持により正確な情報の記録再生を行
うことができる。
【0128】
【0129】
【0130】
【0131】
【図面の簡単な説明】
【図1】ランドトラックにプリピットを形成したDVD
ーRの例を示す斜視図である。
【図2】プリ情報又は記録情報の記録フォーマットを示
す図である。
【図3】同期プリ信号の検出パターンを示す図である。
【図4】第1実施形態の回転制御装置の概要構成を示す
ブロック図である。
【図5】実施形態のピックアップ及びプリピット信号再
生回路の概要構成を示すブロック図である。
【図6】タンジャンシャルプッシュプル信号の生成を説
明する図である。
【図7】同期プリ信号検出器及びパターン分類器の概要
構成を示すブロック図である。
【図8】パターン2の場合の各部の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図9】パターン1又は4の場合の各部の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図10】パターン3の場合の各部の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図11】第1実施形態のCPUの動作を示すフローチ
ャートである。
【図12】各パターンに対応した演算周期を示す図であ
る。
【図13】第2実施形態の回転制御装置の概要構成を示
すブロック図である。
【図14】第2実施形態のCPUの動作を示すフローチ
ャートである。
【図15】第2実施形態のカウンタの動作を示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1…DVD−R 2…グルーブトラック 3…ランドトラック 4…プリピット 5…色素膜 6…金蒸着膜 7…保護層 10…ピックアップ 11…プリピット信号再生回路 12…同期プリ信号検出器 13…パターン分類器 14、60…CPU 15…LPF 16…スピンドルモータ 17…周期計測器 18…基準周期発生器 19…オフセット発生器 20…演算器 21…比較器 22…増幅器 23…モータ制御回路 30…対物レンズ 31…偏光ビームスプリッタ 32…光検出器 32A、32B…部分検出器 33…減算器 40、42、43、44、45…モノマルチバイブレー
タ 41、51、52…フリップフロップ回路 46、47、48…AND回路 49…反転回路 50…NOR回路 61…カウンタ 62…周期算出器 63…演算部 SS1 、SS2 …回転制御装置 B…光ビーム SP …検出信号 SPP…再生信号 ST …タイミング信号 SPA…判定信号 SO …オフセット信号 SR …基準信号 SRO…演算信号 SYR…周期信号 SC …比較信号 SD …駆動信号 S1 、S2 、S3 、S4 、S5 、S6 、S7 …出力信号 SSG1 、SSG2 、SSG3 …ゲート信号 SPA1 、SPA2 …判定信号 SY 、SY1、SY2…同期プリ信号 SCO…カウント信号 Tm …周期 N1 、N2 、NN-1 、NN …カウント値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 19/28 G11B 7/00 - 7/30 G11B 20/10 - 20/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシンクフレームにより構成される
    レコーディングセクタであって、同期信号が前記レコー
    ディングセクタ内における偶数番目の前記シンクフレー
    ムであるEVENフレームにのみ記録されている前記
    コーディングセクタと、前記同期信号が前記レコーディ
    ングセクタ内における奇数番目の前記シンクフレームで
    あるODDフレームにのみ記録されている前記レコーデ
    ィングセクタと、が形成されている情報記録媒体の回転
    を制御する回転制御装置であって、 前記同期信号を前記情報記録媒体から検出する同期信号
    検出手段と、 前記同期信号の記録間隔の変化を検出する間隔変化検出
    手段と、 前記同期信号が検出される間隔と、前記検出された記録
    間隔の変化と、前記シンクフレームに対応する比較周期
    と、に基づき、前記回転を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする回転制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転制御装置におい
    て、 前記同期信号は、前記情報記録媒体上において前記EV
    ENフレームと前記ODDフレームとでは異なる信号パ
    ターンで記録されていると共に、 前記間隔変化検出手段は、前記信号パターンを前記情報
    記録媒体から検出して前記記録間隔の変化を検出するこ
    とを特徴とする回転制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の回転制御装置に
    おいて、 前記制御手段は、前記検出された記録間隔の変化に基づ
    いて、前記比較周期を変更して前記回転を制御すること
    を特徴とする回転制御装置。
  4. 【請求項4】 複数のシンクフレームにより構成される
    レコーディングセクタであって、同期信号が前記レコー
    ディングセクタ内における偶数番目の前記シンクフレー
    ムであるEVENフレームにのみ記録されている前記レ
    コーディングセクタと、前記同期信号が前記レコーディ
    ングセクタ内における奇数番目の前記シンクフレームで
    あるODDフレームにのみ記録されている前記レコーデ
    ィングセクタと、が形成されている情報記録媒体の回転
    を制御する回転制御方法であって、 前記同期信号を前記情報記録媒体から検出する同期信号
    検出工程と、 前記同期信号の記録間隔の変化を検出する間隔変化検出
    工程と、 前記同期信号が検出される間隔と、前記検出された記録
    間隔の変化と、前記シンクフレームに対応する比較周期
    と、に基づき、前記回転を制御する制御工程と、 を備えたことを特徴とする回転制御方法。
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