JP3432027B2 - トラクタ - Google Patents

トラクタ

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JP3432027B2
JP3432027B2 JP01710995A JP1710995A JP3432027B2 JP 3432027 B2 JP3432027 B2 JP 3432027B2 JP 01710995 A JP01710995 A JP 01710995A JP 1710995 A JP1710995 A JP 1710995A JP 3432027 B2 JP3432027 B2 JP 3432027B2
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克志 深渡瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業、土木、建築等に
使用される後走行装置をクローラ式にしたトラクタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、水田用等の農用トラクタにおい
ては、4輪がタイヤ車輪のホィール型トラクタ、タイヤ
車輪を持たなくクローラのみのフルクローラ型トラク
タ、及び前輪がタイヤ車輪で後輪がクローラのセミクロ
ーラ型トラクタ等があり、それぞれ長所と短所とを有す
る。ホィール型トラクタは主に軽量型で、かご車輪、フ
ロートストレーク付きタイヤ、ハイラグタイヤ等を装着
しており、湿田走行性を確保するようにしているが、強
湿田では後輪タイヤが沈下して、走行困難になることが
ある。
【0003】フルクローラ型トラクタは中型から大型
で、接地圧が低く牽引力も大きいので、専用機として
は、現在最も湿田に適しているが、機動性が低い、ホィ
ール型トラクタとの部品兼用性が低い等の問題がある。
セミクローラ型トラクタは、前記ホィール型トラクタと
フルクローラ型トラクタとの中間的な性格を有し、接地
圧を低くした上でホィール型トラクタとの兼用性も高く
できる。このセミクローラ型トラクタは、エンジン及び
動力伝達装置を内蔵した伝動ケースを有する車体と、車
体の前下部に縣架された操向用前輪と、車体の後部から
左右に突出されていて動力伝達装置からの動力が伝達さ
れる後車軸と、この左右後車軸によって駆動される左右
後走行装置とを有し、この左右各後走行装置は、後車軸
に装着されたタイヤ車輪と車体に対して支持された従動
輪と、前記タイヤ車輪及び従動輪に巻き掛けられたクロ
ーラとを有している(コロナ社発行の新版農業機械ハン
ドブックを参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のセミク
ローラ型トラクタは、ホィール型トラクタに前従動輪を
設けて、ホィール型車輪と前従動輪とにクローラを巻き
掛けるだけで構成できるので、簡単に構成できると共
に、ホィール型トラクタへの変更も簡単であるが、ホィ
ール型車輪におけるクローラの巻き掛け保持が困難であ
り、駆動力の確実な伝達が難しくかつ周速が速くなり、
ホィール型車輪の後方には従動輪が存在しないため、ト
ラクタ後部に作業機を装着した場合、前輪浮き上がりを
規制し難いという種々の問題がある。
【0005】本発明は、後走行装置を、後車軸にホィー
ル型車輪と交換可能に駆動輪を装着し、車体に着脱自在
に固定の車輪フレームに前後従動輪を支持し、これら駆
動輪及び前後従動輪にクローラを巻き掛けることによ
り、クローラ走行により接地圧を低くした上で、適正な
駆動力の確実な伝達とクローラの保持の確保と前輪浮き
上がりの規制とができ、しかもホィール型トラクタへの
変更も容易にできるトラクタを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、エンジン2及び動力伝達
装置14を内蔵した伝動ケース3を有する車体4と、車
体4の前下部に縣架された操向用前輪5と、車体4の後
部から左右に突出されていて動力伝達装置14からの動
力が伝達される後車軸6と、この左右後車軸6によって
駆動される左右後走行装置7とを備え、前記左右各後走
行装置7は、ホィール型車輪8と交換可能に後車軸6に
装着された駆動輪9と、車体4に対して着脱自在に固定
の車輪フレーム10と、この車輪フレーム10に支持さ
れた前後従動輪11、12と、前記駆動輪9及び前後従
動輪11、12に巻き掛けられたクローラ13とを有
ており、 前記車体4はエンジン2から後車軸6に伝達さ
れる動力を前輪5へ分岐しかつ断接自在に伝動する前輪
駆動装置25と前輪5を操向するステアリング装置28
とを有し、前記前輪駆動装置25とステアリング装置2
8との間に、前輪5が一定角度以上に操向されたときに
前輪5を遊転状態からクローラ13より高周速で回転す
る駆動状態に変更する前輪駆動連動機構26を設けてい
ことである。
【0007】本発明における課題解決のための第2の具
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記左右後走
行装置7の車輪フレーム10は、車体4の下面に着脱自
在に固定されかつ左右に突出した装着フレーム15の左
右両側部に着脱自在に連結され、車体4は下面に下方へ
突出した凸部18を有し、装着フレーム15の下面は凸
部18の下面より上位に位置していることである。本発
明における課題解決のための第3の具体的手段は、第1
又は2の具体的手段に加えて、前記左右各駆動輪9を車
輪フレーム10の左右幅方向中途部に形成した空間部1
7に挿入していることである。
【0008】本発明における課題解決のための第4の具
体的手段は、第1〜3のいずれかの具体的手段に加え
て、前記車体4は後部に作業機20を連結する連結機構
21を有し、後走行装置7の前後従動輪11、12は駆
動輪9の前下方と後下方とに位置し、後従動輪12で形
成される後走行装置7の後端は、作業機20と連結機構
21との連結位置の近傍に位置していることである。本
発明における課題解決のための第5の具体的手段は、第
〜4のいずれかの具体的手段に加えて、前記後走行装
置7の前後従動輪11、12は駆動輪9の前下方と後下
方とに位置し、前従動輪11で形成される後走行装置7
の前部は、トラクタ前後方向中途部に形成した乗降部2
2の略下方に位置していることである。
【0009】本発明における課題解決のための第の具
体的手段は、第1〜5のいずれかの具体的手段に加え
て、左右後車軸6を独立制動可能なブレーキ装置27と
前輪5を操向するステアリング装置28とを設け、ブレ
ーキ装置27とステアリング装置28との間に、前輪5
が一定角度以上に操向されたときに操向側のブレーキ装
置27を作動する片ブレーキ連動機構29を設けている
ことである。
【0010】
【作用】トラクタ1は、エンジン2から伝動ケース3内
の動力伝達装置14を介して左右後車軸6に伝達される
駆動力で後走行装置7の駆動輪9を駆動し、この駆動輪
9と前後従動輪11、12とに巻き掛けられたクローラ
13を回走し、低接地圧で走行する。後車軸6に装着さ
れた駆動輪9はホィール型車輪8と交換可能であり、前
後従動輪11、12を支持した車輪フレーム10は車体
4に対して着脱自在に固定されており、4輪ホィール型
トラクタに容易に変更される。
【0011】駆動輪9の前後に前後従動輪11、12が
配置されていて、クローラ13の接地面積を大きくし、
後走行装置7の後端を作業機20と連結機構21との連
結位置の近傍に位置してリヤオーバーハング量Rを可及
的に長くし、後走行装置7の前部を乗降部22の略下方
に位置して乗降部22への乗降の補助ステップの役目を
させている。左右後走行装置7の車輪フレーム10は、
車体4に着脱自在な中間フレーム15の左右両側部に着
脱自在に連結され、車体4に対する取り付けを容易にか
つ強固にしており、装着フレーム15の下面を、車体4
の底部の凸部18の下面より上位に位置し、トラクタ1
の地上高を確保している。前記車輪フレーム10の左右
幅方向中途部に形成した空間部17に駆動輪9を挿入し
て、駆動輪9を可及的に大径にしている。
【0012】駆動時の前輪5の周速に対して駆動輪9の
周速が低くなるように駆動輪9の径を設定し、ステアリ
ング装置28の一定角度以上の操向と連動して、前輪駆
動連動機構26を介して前輪駆動装置25を前輪駆動状
態に変更すると、前輪5は遊転状態からクローラ13よ
り高周速で回転する駆動状態になり、左右後走行装置7
の操向側に片ブレーキをかけた状態で小旋回をする。ス
テアリング装置28を介して前輪5を一定角度以上に操
向すると片ブレーキ連動機構29を介して操向側のブレ
ーキ装置27が作動し、左右後車軸6を片方のみ独立制
動して小旋回する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜8において、トラクタ1は4輪ホィール型
に変更可能なセミクローラ型トラクタであり、エンジン
2、伝動ケース3及び前車軸フレーム等で車体4が構成
され、車体4の前下部に前車軸フレームを介して縣架さ
れた前輪5と、車体4の後部から左右に突出された後車
軸6と、この左右後車軸6によって駆動される左右後走
行装置7とを有している。前記伝動ケース3は、フライ
ホィールハウジング、クラッチハウジング及びミッショ
ンケース等で形成されている。
【0014】トラクタ1の動力伝達装置14は、図7に
示すように、エンジン2の駆動力をメインクラッチ33
を介して走行伝達系の変速装置34に伝達し、後車軸デ
フ装置35を介して左右後車軸6に伝達している。この
後車軸6は、図3に示すように、車体4の後部のブレー
キケース32から左右に突出された後車軸ケース16に
支持されている。また、前記後車軸デフ装置35に入る
動力を分岐して前輪駆動装置25へ伝達しており、この
前輪駆動装置25は前輪駆動切り換え機構36を有して
いて、前輪5を遊転状態と駆動状態とに切り換え可能に
なっている。37はPTO伝達系の変速装置で、PTO
軸38へ動力を伝達する。
【0015】前記車体4には前輪5を操向するステアリ
ング装置28が設けられており、このステアリング装置
28と前輪駆動装置25の前輪駆動切り換え機構36と
の間には、前輪5の切れ角が一定角度以上になったとき
に、前輪駆動切り換え機構36を作動する前輪駆動連動
機構26が設けられている。この前輪駆動連動機構26
は、前輪5が一定角度以上、例えば約40度以上に操向
されたときに、それを電気的に検出して電磁弁を作動
し、前輪駆動切り換え機構36の油圧クラッチを切り換
えて、前輪5を遊転状態から駆動状態に変更可能になっ
ている。
【0016】なお、前輪駆動連動機構26は、前輪5の
操向を機械的に検出して前輪駆動切り換え機構36の機
械式クラッチをシフタで切り換えるようにしても良い。
また、前輪駆動切り換え機構36を、油圧クラッチ及び
変速ギヤにより、前輪5を遊転状態、ホィール型車輪8
と略等周速の駆動状態及びホィール型車輪8に対して高
速の駆動状態に変更するように構成することもでき、そ
のように構成する場合でも、前輪駆動連動機構26は前
輪5を遊転状態から略等周速の駆動状態に変更するよう
に作動する。
【0017】前記左右ブレーキケース32内には左右後
車軸6を独立制動可能なブレーキ装置27が設けられて
おり、図8に示すように、ブレーキ装置27とステアリ
ング装置28との間には、前輪5の切れ角に応じて作動
する片ブレーキ連動機構29が設けられている。この片
ブレーキ連動機構29は、前輪5がある一定角度以上に
操向されたときに、それをポテンショメータ、回転計等
の検出手段40で電気的に検出して、その操舵角度に応
じて左右電磁弁41のうちの操向側(切り側)を作動
し、左右各フートペダル42に連結した補助シリンダ4
3を作動して、操向側のブレーキ装置27を作動し、後
車軸6を制動するようになっている。なお、図8中、4
4はポンプ、45はマスタシリンダ、46はイコライダ
をそれぞれ示し、補助シリンダ43は片ブレーキ連動機
構29に属する。
【0018】図1〜3において、トラクタ1は、車体4
の後上部に油圧装置50が搭載され、後部に3点リンク
機構51の左右一対のロアーリンク52とトップリンク
53とが連結され、後下部にヒッチ54が装着され、油
圧装置50、3点リンク機構51及びヒッチ54等によ
って、ロータリ耕耘機等の作業機20を昇降自在に連結
したり、又はトレーラを牽引したりする連結機構21が
構成されている。55は車体4上に搭載されたキャビン
で、車体4に固定のブラケット及び後車軸ケース16等
を介して着脱可能に固定され、ドア56を設けた部分が
乗降部22となっている。74はキャビン55のフェン
ダであり、通常はホィール型車輪8の上方及び前方を包
囲するように設けられており、クローラ式の後走行装置
7でもその上方及び前方の一部を包囲している。
【0019】前記左右各後走行装置7は、後車軸6に装
着された駆動輪9と、車体4に対して着脱自在に固定の
車輪フレーム10と、この車輪フレーム10の前後端に
支持された前後従動輪11、12と、前記駆動輪9及び
前後従動輪11、12に巻き掛けられたクローラ13と
を有する。左右の車輪フレーム10は、図2〜4に示す
如く、断面コ字部材又は角筒部材で形成され、前後複数
箇所に固定ブラケット57を有し、車体4に固定の装着
フレーム15の左右両側部にボルトを介して着脱自在に
連結されており、前部に可動ブラケット58及びテンシ
ョン調整手段59を介して前従動輪11を支持し、後部
に後従動輪12を回転自在に支持している。
【0020】この車輪フレーム10の前後中途部には、
1又は複数の転輪支持体60を介して2個1組の転輪6
1が支持されており、この転輪61もクローラ13に内
接している。クローラ13は芯金を埋設した又は埋設し
ていない弾性クローラで、フルクローラ又はセミクロー
ラに使用されているものと同一のものが使用できる。前
記車輪フレーム10は前後方向中途部の左右幅方向中途
部に空間部17が形成されており、この空間部17には
駆動輪9の下部分が挿入されており、車輪フレーム10
をより上部に位置し、かつ駆動輪9をより大径にしても
互いに干渉しないようになっている。
【0021】装着フレーム15は、車体4の下面に着脱
自在に固定されかつ左右に突出されており、左右方向に
延びる前後横部材63、64と、前横部材63の左右両
端から後横部材64に至る前縦部材65と、後横部材6
4の左右両端から後方に延設された後縦部材66とを有
する。前記前横部材63の上面には車体4を左右から挟
むように配置されて車体4(例えば、フライホィールハ
ウジング)の側面にボルト固定される立ち上がりブラケ
ット67が一対設けられ、後横部材64には車体4の下
面にボルト固定するためのボルト孔等の連結部68が形
成され、前縦部材65の中央と後横部材64の前後部に
は、車輪フレーム10の固定ブラケット57とボルト固
定するための連結ブラケット69が溶着されている。
【0022】また、後縦部材66の上面には補助固定具
70が固定され、後車軸ケース16に設けた取り付け具
71とボルト連結されており、車体4と装着フレーム1
5との装着を補強している。前記車体4は、その内部に
前輪駆動切り換え機構36を配置するために、下方へ突
出した凸部18が形成されている。これは例えば、前輪
駆動切り換え機構36を構成するギヤ及び油圧パック等
をカセットケースに設けて、車体4内にその外部からカ
セット式に組み込むようになっており、そのカセットケ
ースの下面がトラクタ1の最低地上高を設定するものと
なっている。
【0023】前記装着フレーム15の下面は凸部18の
下面より上位に位置して車体4に固定されており、従っ
て、装着フレーム15が車体4の最低地上高を低くしな
いようになっている。なお、凸部18は前輪デフケース
で形成されることもある。前記左右後走行装置7は、前
後中途に位置する駆動輪9に対して、前後従動輪11、
12は前下方と後下方とに位置し、側面視三角配置され
ており、駆動輪9を中心とする前従動輪11のフロント
オーバーハング量Fと後従動輪12のリヤオーバーハン
グ量Rとは7対3又はその前後の比率に設定されてい
る。
【0024】後従動輪12はリヤオーバーハング量Rが
多ければ多いほど、トラクタ1の後転防止、即ち、前輪
5の浮き上がりを規制する効果が大きくなるが、作業機
20の連結の障害になるため、後従動輪12で形成され
る後走行装置7の後端を、作業機20と連結機構21と
の連結位置の近傍に位置させるようにしている。また、
前従動輪11はフロントオーバーハング量Fが多ければ
多いほど、クローラ13の接地面積をより拡大でき、接
地圧をより低下できるが、機動性が低くなりかつトラク
タ1上への乗降が困難になるため、前従動輪11で形成
される後走行装置7の前部を、乗降部22の略下方に位
置させ、補助ステップの役目をさせうる位置までとして
いる。
【0025】前記後走行装置7は装着フレーム15と共
に車輪フレーム10を車体4から離脱させ、駆動輪9を
後車軸6から離脱させた後に、駆動輪9にホィール型車
輪8を装着することにより、従来のホィール型トラクタ
と同一のものにできる。ホィール型車輪8はかご車輪、
フロートストレーク付きタイヤ、ハイラグタイヤ等であ
り、駆動輪9に大輪距状態で装着する場合は、装着フレ
ーム15を車体4に装着したままでも駆動輪9に取り付
け可能である。図9は第1変形例を示しており、装着フ
レーム15の左右長さを短くし、車輪フレーム10に車
体4側に突出した連結部10Aを設けて装着フレーム1
5と連結するように構成されており、車体4に装着フレ
ーム15を装着したままで駆動輪9にホィール型車輪8
を装着可能にしている。車輪フレーム10は前後に長い
左右2枚の板の上下を、前後複数箇所で横板で連結した
ものである。
【0026】図10は第2変形例を示しており、装着フ
レームは設けられていなく、車輪フレーム10に車体4
側へ大きく突出した大連結部10Bを設けて、この連結
部10Bを介して車体4に直接装着するように構成され
ており、車輪フレーム10の離脱だけで駆動輪9にホィ
ール型車輪8を装着可能にしている。前述のように構成
されたトラクタ1は、エンジン2からの駆動力が、メイ
ンクラッチ33、変速装置34、後車軸デフ装置35等
の伝動ケース3内の動力伝達装置14を介して左右後車
軸6に伝達され、この駆動力で後走行装置7の駆動輪9
を駆動し、この駆動輪9と前後従動輪11、12とに巻
き掛けられたクローラ13が複数個の転輪61で案内さ
れながら回走する。
【0027】前後従動輪11、12は駆動輪9の前後に
配置されていて、クローラ13の接地面積を大きくして
おり、クローラ13は低接地圧で走行する。また後従動
輪12はリヤオーバーハング量Rが長く、連結機構21
を介して作業機20を装着していても前輪5の浮き上が
りを規制する。駆動輪9は可及的大径に形成して、車輪
フレーム10の空間部17に挿入することにより車輪フ
レーム10との干渉を回避しており、大径に形成するこ
とにより必要な走行速度を得ることができる。
【0028】しかし、この駆動輪9は前輪5より小径で
あり、前輪駆動連動機構26を介して前輪駆動装置25
を前輪駆動状態に変更したとき、前輪5の周速に対して
駆動輪9の周速が低くなるように設定されており、ステ
アリング装置28の一定角度以上の操舵によって、前輪
駆動連動機構26により前輪5が遊転状態から駆動状態
になってクローラ13より高周速で回転すると、左右後
走行装置7は相対的に前輪5より低速になって、後車軸
デフ装置35のデフ作用を伴って、トラクタ1は操向側
に片ブレーキをかけた状態で前輪5が回り込むように小
旋回をする。
【0029】また、ステアリング装置28の一定角度以
上の操舵によって、片ブレーキ連動機構29が作動する
と、操向側のブレーキ装置27が作動し、操向側の後車
軸6を片方のみ独立制動して、トラクタ1は操向側に片
ブレーキをかけた状態で前輪5が回り込むように小旋回
する。前記前輪駆動連動機構26と片ブレーキ連動機構
29とは、どちらか一方が作動するだけも小旋回可能で
あるが、両方を作動させる方が小旋回性能は向上する。
【0030】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、種々変形することができる。例えば、後走
行装置7は転輪61を割愛したり、オーバーハング量
F、Rを略同一にしたりしても良い。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、トラクタ
1は、左右各後走行装置7が、ホィール型車輪8と交換
可能に後車軸6に装着された駆動輪9と、車体4に対し
て着脱自在に固定の車輪フレーム10と、この車輪フレ
ーム10に支持された前後従動輪11、12と、前記駆
動輪9及び前後従動輪11、12に巻き掛けられたクロ
ーラ13とを有するので、ホィール型トラクタに比して
接地圧を低くでき、フルクローラ型に比して機動性が高
くでき、その上に、従来技術のセミクローラ型に比して
同等のホィール型車輪交換機能を具備しながら、クロー
ラ13の巻き掛け状態を確実に保持でき、接地圧を更に
低くでき、かつ前輪5の浮き上がりを効果的に規制でき
る。
【0032】また、左右後走行装置7の車輪フレーム1
0は、車体4の下面に着脱自在に固定されかつ左右に突
出した装着フレーム15の左右両側部に着脱自在に連結
され、車体4は下面に下方へ突出した凸部18を有し、
装着フレーム15の下面は凸部18の下面より上位に位
置しているので、車輪フレーム10の車体4に対する取
り付けが強固にでき、トラクタ1の地上高を確保でき
る。左右各駆動輪9を車輪フレーム10の左右幅方向中
途部に形成した空間部17に挿入しているので、車輪フ
レーム10を可及的に上側にかつ駆動輪9を可及的に大
径に形成できる。
【0033】車体4は後部に作業機20を連結する連結
機構21を有し、後走行装置7の前後従動輪11、12
は駆動輪9の前下方と後下方とに位置し、後従動輪12
で形成される後走行装置7の後端は、作業機20と連結
機構21との連結位置の近傍に位置しているので、リヤ
オーバーハング量Rを可及的に長くして、前輪5が浮き
上がるような車体4の傾動をより効果的に規制すること
ができる。後走行装置7の前後従動輪11、12は駆動
輪9の前下方と後下方とに位置し、前従動輪11で形成
される後走行装置7の前部は、トラクタ前後方向中途部
に形成した乗降部22の略下方に位置しているので、後
走行装置7に乗降部22に対する補助ステップの役目を
させることができる。
【0034】動力伝達装置14から後車軸6に伝達され
る動力を前輪5へ分岐しかつ断接自在に伝動する前輪駆
動装置25と前輪5を操向するステアリング装置28と
を設け、前記前輪駆動装置25とステアリング装置28
との間に、前輪5が一定角度以上に操向されたときに前
輪5を遊転状態から駆動状態に変更する前輪駆動連動機
構26を設けており、駆動時の前輪5の周速に対して駆
動輪9の周速が低くなるように駆動輪9の径を設定して
いるので、トラクタ1を旋回するときに前輪5をクロー
ラ13より高周速で回転する駆動状態にでき、左右後走
行装置7の操向側に片ブレーキをかけた状態となって、
小旋回を可能にする。
【0035】左右後車軸6を独立制動可能なブレーキ装
置27と前輪5を操向するステアリング装置28とを設
け、ブレーキ装置27とステアリング装置28との間
に、前輪5が一定角度以上に操向されたときに操向側の
ブレーキ装置27を作動する片ブレーキ連動機構29を
設けているので、トラクタ1を旋回するときに操向側の
ブレーキ装置27を自動的に作動させて、左右後車軸6
を片方のみ独立制動して、小旋回を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す全体側面図である。
【図2】同要部の側面図である。
【図3】同一部断面背面図である。
【図4】要部の平面図である。
【図5】装着フレームの側面図である。
【図6】装着フレームの正面図である。
【図7】トラクタの動力伝達装置の概略説明図である。
【図8】ブレーキ装置及び片ブレーキ連動機構を示す説
明図である。
【図9】本発明の第1変形例を示す一部断面背面図であ
る。
【図10】本発明の第2変形例を示す一部断面背面図で
ある。
【符号の説明】
1 トラクタ 2 エンジン 3 伝動ケース 4 車体 5 前輪 6 後車軸 7 後走行装置 8 ホィール型車輪 9 駆動輪 10 車輪フレーム 11 前従動輪 12 後従動輪 13 クローラ 14 動力伝達装置 15 装着フレーム 17 空間部 18 凸部 20 作業機 21 連結機構 22 乗降部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−107013(JP,A) 特開 平6−64557(JP,A) 特開 平6−16150(JP,A) 特開 平8−85480(JP,A) 実開 昭60−54674(JP,U) 特表 平4−505902(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(2)及び動力伝達装置(1
    4)を内蔵した伝動ケース(3)を有する車体(4)
    と、車体(4)の前下部に縣架された操向用前輪(5)
    と、車体(4)の後部から左右に突出されていて動力伝
    達装置(14)からの動力が伝達される後車軸(6)
    と、この左右後車軸(6)によって駆動される左右後走
    行装置(7)とを備え、 前記左右各後走行装置(7)は、ホィール型車輪(8)
    と交換可能に後車軸(6)に装着された駆動輪(9)
    と、車体(4)に対して着脱自在に固定の車輪フレーム
    (10)と、この車輪フレーム(10)に支持された前
    後従動輪(11、12)と、前記駆動輪(9)及び前後
    従動輪(11、12)に巻き掛けられたクローラ(1
    3)とを有しており、 前記車体(4)はエンジン(2)から後車軸(6)に伝
    達される動力を前輪(5)へ分岐しかつ断接自在に伝動
    する前輪駆動装置(25)と前輪(5)を操向するステ
    アリング装置(28)とを有し、前記前輪駆動装置(2
    5)とステアリング装置(28)との間に、前輪(5)
    が一定角度以上に操向されたときに前輪(5)を遊転状
    態からクローラ(13)より高周速で回転する駆動状態
    に変更する前輪駆動連動機構(26)を設けている こと
    を特徴とするトラクタ。
  2. 【請求項2】 前記左右後走行装置(7)の車輪フレー
    ム(10)は、車体(4)の下面に着脱自在に固定され
    かつ左右に突出した装着フレーム(15)の左右両側部
    に着脱自在に連結され、車体(4)は下面に下方へ突出
    した凸部(18)を有し、装着フレーム(15)の下面
    は凸部(18)の下面より上位に位置していることを特
    徴とする請求項1に記載のトラクタ。
  3. 【請求項3】 前記左右各駆動輪(9)を、車輪フレー
    ム(10)の左右幅方向中途部に形成した空間部(1
    7)に挿入していることを特徴とする請求項1又は2
    記載のトラクタ。
  4. 【請求項4】 前記車体(4)は後部に作業機(20)
    を連結する連結機構(21)を有し、後走行装置(7)
    の前後従動輪(11、12)は駆動輪(9)の前下方と
    後下方とに位置し、後従動輪(12)で形成される後走
    行装置(7)の後端は、作業機(20)と連結機構(2
    1)との連結位置の近傍に位置していることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のトラクタ。
  5. 【請求項5】 前記後走行装置(7)の前後従動輪(1
    1、12)は駆動輪(9)の前下方と後下方とに位置
    し、前従動輪(11)で形成される後走行装置(7)の
    前部は、トラクタ前後方向中途部に形成した乗降部(2
    2)の略下方に位置していることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載のトラクタ。
  6. 【請求項6】 左右後車軸(6)を独立制動可能なブレ
    ーキ装置(27)と前輪(5)を操向するステアリング
    装置(28)とを設け、ブレーキ装置(27)とステア
    リング装置(28)との間に、前輪(5)が一定角度以
    上に操向されたときに操向側のブレーキ装置(27)を
    作動する片ブレーキ連動機構(29)を設けていること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のトラク
    タ。
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