JP3431915B1 - 自動車用内装部品及びその製造方法 - Google Patents

自動車用内装部品及びその製造方法

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JP3431915B1
JP3431915B1 JP2002187172A JP2002187172A JP3431915B1 JP 3431915 B1 JP3431915 B1 JP 3431915B1 JP 2002187172 A JP2002187172 A JP 2002187172A JP 2002187172 A JP2002187172 A JP 2002187172A JP 3431915 B1 JP3431915 B1 JP 3431915B1
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Abstract

【要約】 【課題】 自動車用内装部品、車両用内装パネル、建築
壁材、住居用内装パネル等に使用する積層構造体及びそ
の製造方法であり、軽量化並びにコストダウンを図ると
ともに、成形金型の負荷を軽減して成形サイクルを短縮
化する。 【解決手段】 積層構造体10は、軽量で保形性を有す
る発泡樹脂基材20と、発泡樹脂基材20の内面側に積
層一体化され、製品外周に沿う外周フレーム30と、外
周フレーム30間に連設される橋渡しリブ40とから構
成する。よって、軽量な発泡樹脂基材20を使用するこ
とと、合成樹脂成形体である外周フレーム30及び橋渡
しリブ40の投影面積を低減化することで樹脂量を少な
くでき、軽量化及びコストダウンを図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドアトリム、リ
ヤサイドトリム、ラゲージトリム等の自動車用内装部品
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用内装部品の構成をドア
トリムを例示して図19,図20を基に説明する。
【0003】ドアトリム1は、保形性及び車体パネルへ
の取付剛性を備えた樹脂芯材2の表面に、表面外観に優
れた表皮3を積層一体化して構成されている。
【0004】上記樹脂芯材2としては、タルクを混入し
たポリプロピレン系樹脂を素材としており、また、表皮
3は、それ自体保形性を備えておらず、塩ビシート等の
合成樹脂シートが使用され、最近では、環境面やリサイ
クル面を考慮して、TPO(サーモプラスチックオレフ
ィン)シート等のエラストマーシートが多用される傾向
にある。
【0005】次に、上記ドアトリム1の成形方法につい
て、従来例を図21を基に説明する。まず、ドアトリム
1を成形する成形金型4は、所定ストローク上下動可能
な成形上型5と、成形上型5と対をなす固定側の成形下
型6と、成形下型6と接続される射出機7とから大略構
成されている。
【0006】そして、成形上下型5,6を型締めした
際、ドアトリム1の製品形状を形造るために成形上型5
にはキャビティ部5aが形成され、成形下型6にはコア
部6aが設けられている。上記、成形上型5を所定スト
ローク上下動作させるために、昇降シリンダ5bが連結
され、成形下型6には射出機7からの溶融樹脂の通路と
なるマニホールド6b、ゲート6cが設けられている。
【0007】また、上下動作する成形上型5は、適正姿
勢を維持させるために、成形下型6の4隅部にガイドポ
スト6dが設けられ、このガイドポスト6dに対応して
成形上型5にはガイドブッシュ5cが設けられている。
【0008】従って、成形上下型5,6が型開き状態で
あるとき、表皮3を金型内にセットし、その後、成形上
下型5,6を型締めした後、両金型間の製品キャビティ
内に射出機7からマニホールド6b、ゲート6cを通じ
て溶融樹脂Mを射出充填することにより、樹脂芯材2を
所要の曲面形状に成形するとともに、樹脂芯材2の表面
に表皮3を一体成形している。
【0009】尚、図21では、説明の便宜上、コア部6
aの型面にオープン状態で溶融樹脂Mが供給されている
が、実際は、溶融樹脂Mは成形上下型5,6の型締め後
にキャビティ内に射出充填される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ドアトリム1においては、樹脂芯材2の投影面積が大き
いため、材料コストが高く、かつ製品が重量化するとい
う欠点が指摘されている。
【0011】また、樹脂芯材2の投影面積が大きいた
め、成形時における射出圧を高く設定せざるを得ず、高
い射出圧に耐え得る金型構造が必要となることから、金
型作製費用も高く、しかも、大量の溶融樹脂を冷却固化
させるため、成形サイクルが長期化するという不具合も
指摘されている。
【0012】更に、表皮3は、非通気性である合成樹脂
シートをベースとするため、吸音性能に劣り、車室内騒
音に対する吸音性が期待できないという問題点も同時に
指摘されている。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、軽量化を促進でき、かつ高剛性でコストダウ
ンを図れる自動車用内装部品を提供でき、しかも、成形
金型費用を低減でき、成形サイクルも短縮化できるとと
もに、吸音性能にも優れ、安全面、環境面、リサイクル
面でも有利である自動車用内装部品及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意研究の結果、従来から表皮材料
として使用していた発泡樹脂シートに保形性を付与する
ことで、芯材としての機能をもたせ、より以上に剛性が
必要な箇所、すなわち製品の周縁部分やパネル、あるい
は部品取付箇所には、剛性に優れた合成樹脂成形体を配
置することで、本発明を完成するに至った。
【0015】すなわち、本願発明は、車体パネルに取り
付けられる自動車用内装部品であって、この自動車用内
装部品は、軽量で、かつ形状を保持する機能をもつ発泡
樹脂基材と、この発泡樹脂基材の裏面側に積層一体化さ
れる外周フレーム及び外周フレーム間に連設され、上記
発泡樹脂基材の裏面に積層される所定パターン形状の橋
渡しリブとから構成され、前記発泡樹脂基材は、発泡樹
脂シートを加熱軟化処理後、成形金型を型締めすること
により、所要形状にプレス成形される一方、外周フレー
ム及び橋渡しリブは、同一の成形金型内に溶融樹脂を射
出充填することにより、該発泡樹脂基材の成形と同一工
程で該発泡樹脂基材の裏面に一体化され、前記外周フレ
ームの形状保持機能により、発泡樹脂基材における製品
端末の少なくとも一部は、車体パネル、あるいは隣接部
品表面に対して密着状に当接可能であることを特徴とす
る。
【0016】ここで、自動車用内装部品としては、ドア
トリム、リヤパーセルシェルフ、フロアトリム、ラゲー
ジトリム、トランクトリム、リヤサイドトリム等に適用
できる
【0017】保形性を有する発泡樹脂基材は、フラット
形状に近い場合は、加熱軟化工程を省略して、成形型に
より所望形状に成形するが、三次元形状の製品に適用す
る場合は、発泡樹脂シートを加熱軟化処理した後、成形
金型内で所望の曲面形状に成形され、その形状を保持す
る。また、製品形状が高展開率を含む場合には、発泡樹
脂シートを加熱軟化処理した後、成形金型に真空吸引機
構を配設して真空吸引力で成形金型の内面に沿って真空
吸引力を作用するようにしても良い。
【0018】上記発泡樹脂シートとしては、熱可塑性樹
脂に発泡剤を添加した素材を使用する。尚、熱可塑性樹
脂は、1種類の熱可塑性樹脂でも2種類以上の熱可塑性
樹脂からなっても良い。好ましくは、ポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アイオノマー系樹脂、アク
リロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂な
どが使用できる。
【0019】また、発泡剤としては、アゾ化合物、スル
ホヒドラジド化合物、ニトロソ化合物、アジド化合物等
の有機発泡剤、あるいは重炭酸ナトリウム等の無機発泡
剤の使用が可能である。
【0020】上記発泡樹脂シートを加熱軟化処理後、所
要形状に成形して得た発泡樹脂基材は、製品の重量と強
度とのバランスを考慮した場合、2〜10倍の発泡倍率
が好ましい。そのときの発泡樹脂基材のセル径は、0.
1μm〜2mmの範囲であることが好ましく、厚みは
0.5〜30mm、好ましくは1〜10mmのものが良
い。
【0021】一方、外周フレームとして使用する熱可塑
性樹脂材料は、広範な熱可塑性樹脂から適宜選択するこ
とができる。通常好ましく使用できるものとして、ポリ
エチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン
系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニ
ルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アイオノマー
系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリロニトリル/ブタジ
エン/スチレン(ABS)樹脂、ポリカーボネート樹脂
等が使用できる。
【0022】また、これら熱可塑性樹脂中に各種充填剤
を混入しても良い。使用できる充填剤としては、ガラス
繊維、カーボン繊維等の無機繊維、タルク、クレイ、シ
リカ、炭酸カルシウム等の無機粒子などがある。また、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤、低収縮剤
等の各種の添加剤が配合されても良い。
【0023】また、保形性を有する発泡樹脂基材は、外
周フレームに対して製品周縁部に沿って巻込み処理を行
なっても良く、また、相手部品との関係で隠れる部分な
どは、発泡樹脂基材と外周フレームとを同時切断処理
し、切断木口が現出していても良い。
【0024】そして、本願発明に係る自動車用内装部品
によれば、保形性を有する発泡樹脂基材と、この発泡樹
脂基材の裏面側で、かつ製品周縁に沿って積層一体化さ
れる合成樹脂成形体からなる外周フレームと外周フレー
ム間に連設される橋渡しリブとから構成され、発泡樹脂
基材に芯材機能を付与し、より剛性が要求される部位
合成樹脂成形体からなる外周フレーム及び橋渡しリブ
設けることで、従来の樹脂芯材を廃止することができ
る。従って、従来の投影面積の非常に広い樹脂芯材を廃
止することで、製品の軽量化を図ることができ、しか
も、樹脂材料を節約できることから、材料コストの低減
化も同時に達成できる。
【0025】また、発泡樹脂基材の多孔質吸音機能によ
り、吸音性能に優れた積層構造体が得られるとともに、
発泡樹脂基材及び外周フレームの素材として、ポリオレ
フィン系樹脂を使用した場合、オールオレフィン系樹脂
により、分離工程が廃止できるため、リサイクル作業を
簡素化できる。
【0026】更に、本願発明の別の実施態様において
は、外周フレームはフラット形状でも良いが、好ましく
は、断面形状が略L字形等の剛性形状に設定すれば、製
品形状を長期に亘り良好に保持できる。
【0027】また、好ましい実施態様としては、外周フ
レームのフレーム間に縦横方向に延びる橋渡しリブを設
けるのが良い。この橋渡しリブは、成形金型内で外周フ
レームを成形する際一体に成形できるとともに、特に、
発泡樹脂基材の裏面に当接する部位がプレート部となる
ように断面L字状、断面逆T字状のリブ形状を採用すれ
ば、製品表面に筋目が現出されず、外観見栄えが良いと
ともに、製品の形状保持性を高めることができる。
【0028】更に、橋渡しリブのリブ厚みは、例えば製
品に外力が大きく加わる部位などはリブ厚みを厚く設定
し、比較的外力が加わりにくい部位はリブ厚みを薄肉に
するなど、リブ厚みを適宜可変させることができる。従
って、必要最小限度の樹脂材料を使用すれば足り、製品
の軽量化やコストダウンに寄与できる。
【0029】外周フレーム、あるいは橋渡しリブにクリ
ップ座、あるいは各種エスカッション部品を取り付ける
ための取付座を一体に形成することもできる。また、発
泡樹脂基材の表面に外観意匠性を高める表皮を積層する
こともできる。表皮としては、織布、不織布、編布、シ
ート、フィルム、発泡体、網状物などが使用できる。こ
れら表皮を構成する材料は特に限定されないが、織布、
不織布、編布等、通気性を有する素材を使用したほう
が、発泡樹脂基材の吸音性能を生かす意味で好ましい。
【0030】次いで、本願発明に係る別の自動車用内装
部品は、請求項1又は2に記載の積層構造の内装部品
と、合成樹脂単体品とが接合された自動車用内装部品で
あって、上記内装部品における外周フレームと橋渡しリ
ブが合成樹脂単体品と同一の成形金型内で一体成形され
ていることを特徴とする。
【0031】ここでの自動車用内装部品としては、例え
ば上下に製品外観を相違させたツートンタイプのドアト
リム等に適用できる。例えば、ドアトリムアッパーは、
製品表面側に発泡樹脂シートを所要形状に成形してなる
保形性を有する発泡樹脂基材と、発泡樹脂基材の裏面に
外周フレーム、外周フレーム間に連設される橋渡しリブ
等の合成樹脂成形体との積層構造が使用され、ドアトリ
ムロアとしては、合成樹脂をパネル状に成形した合成樹
脂単体品から構成されている。
【0032】従って、ドアトリムアッパーの如き積層構
造体は、従来の積層構造体のものに比べ、軽量な発泡樹
脂基材に芯材機能を付与したため、軽量化に貢献でき、
かつ供給樹脂量が少ないため、コストダウンにも繋が
る。
【0033】次いで、本願発明に係る自動車用内装部品
の製造方法は、軽量でかつ所要形状に成形され、該形状
を保持する機能をもつ発泡樹脂基材と、該発泡樹脂基材
の裏面に積層一体化される外周フレーム及び橋渡しリブ
とからなる自動車用内装部品の製造方法において、前記
発泡樹脂基材の素材である発泡樹脂シートを予備加熱工
程で加熱軟化処理した後、成形金型内にセットする発泡
樹脂シートのセット工程と、成形金型同士を型締めし
て、成形金型のキャビティ形状に発泡樹脂シートを沿わ
せて、発泡樹脂基材を所要形状に成形するとともに、成
形金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出充填して、外周
フレーム及び橋渡しリブを発泡樹脂基材の裏面側に積層
一体化する外周フレーム及び橋渡しリブの一体化工程と
からなることを特徴とする。
【0034】ここで、成形金型は、上下動可能な成形上
型と、成形上型の下方側に位置する成形下型と、成形下
型に連結される射出機から構成され、射出機から供給さ
れる溶融樹脂は、成形下型に設けられたマニホールド、
ゲート等の樹脂通路を通じて成形下型の型面上に供給さ
れるが、成形上型が下死点まで下降して、成形上下型を
型締めした後、溶融樹脂が所定の射出圧でキャビティ内
に射出充填される。
【0035】従って、成形上下型の型締めにより、発泡
樹脂シートは、成形金型の型面形状に沿って成形される
とともに、溶融樹脂がキャビティ内に射出充填されるこ
とにより、外周フレーム及び橋渡しリブが形成され、こ
れら外周フレーム及び橋渡しリブが発泡樹脂基材の裏面
側に積層一体化される。
【0036】また、本発明方法の別態様においては、マ
ニホールド、ゲート等を通じて溶融樹脂を射出充填する
タイミングは、成形上型が下死点に到達する前に行なっ
て、型締め時、成形上型のプレス圧によりキャビティ内
に溶融樹脂を行き渡らせ、外周フレーム及び橋渡しリブ
を形成するようにしても良い。
【0037】そして、製品形状が三次元形状に設定され
ている場合には、前工程でヒーター等により加熱軟化処
理を行なった後、発泡樹脂シートを成形金型内にセット
する。
【0038】更に、成形金型内に加熱軟化状態の発泡樹
脂シートを供給した後、成形金型を型締めすれば、発泡
樹脂シートが所要形状に成形され、保形性を有する発泡
樹脂基材が得られる。
【0039】従って、保形性を有する軽量な発泡樹脂基
材の裏面に外周フレーム及び橋渡しリブを積層一体化で
きる。尚、最終製品形状が高展開状であれば、成形金型
の型締めを複数回行ない、最終の型締め工程で溶融樹脂
の射出を行なうと良い。
【0040】更に、製品形状が高展開率部分を含む場合
には、成形上型に真空吸引機構を配設し、成形上型の型
面に沿って真空吸引力により発泡樹脂基材を所要形状に
成形するようにしても良い。
【0041】従って、本発明方法によれば、従来の投影
面積の広い樹脂芯材に比べ、外周フレーム及び橋渡しリ
ブだけを成形するため、成形金型の負荷が少なくて済む
とともに、樹脂量も少なく、材料費を節約でき、しかも
従来の樹脂芯材に比べ冷却時間も少ないため、製品の成
形サイクルも短縮化できる。
【0042】次いで、本発明方法の別の実施態様は、請
求項に記載の自動車用内装部品の製造方法であって、
発泡樹脂基材の素材である発泡樹脂シートを予備加熱工
程で加熱軟化処理した後、成形金型内の所定位置にセッ
トする発泡樹脂シートのセット工程と、成形金型同士を
型締めして、成形金型のキャビティ形状に発泡樹脂シー
トを沿わせて、発泡樹脂基材を所要形状に成形するとと
もに、第1の射出機から樹脂通路を経て発泡樹脂基材の
裏面に溶融樹脂を供給して、外周フレーム及びこれと連
設する橋渡しリブを発泡樹脂基材の裏面に積層一体化し
て、積層構造の内装部品を成形する工程と、第2の射出
機から溶融樹脂を樹脂通路を経て発泡樹脂シートのセッ
トをされないエリアのキャビティ内に射出充填すること
により、合成樹脂単体品を前記内装部品と一体化する合
成樹脂単体品の一体化工程とからなることを特徴とす
る。
【0043】この方法においても、製品形状が比較的フ
ラットな場合には、加熱工程を省略できる一方、製品形
状が三次元形状の場合には、発泡樹脂シートを加熱軟化
処理した後、成形金型内の必要とされる一部にセットす
れば良い。
【0044】そして、この方法の別態様としては、単一
の射出機から共有の樹脂通路、分岐樹脂通路を経て、外
周フレームと橋渡しリブ用の溶融樹脂を供給し、その
後、同一の射出機から共有の樹脂通路、分岐樹脂通路を
経て、合成樹脂単体品用の溶融樹脂を射出充填するよう
にしても良い。
【0045】従って、ツートンタイプの自動車用内装部
を一工程で形成できるため、工数の短縮化を図れる。
また、2シリンダタイプの射出機ではなく、1シリンダ
タイプの射出機で対応した場合には、装置費用を削減で
きる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用内装
部品及びその製造方法の好適な実施の形態について、自
動車用ドアトリム及びその製造方法を例示して説明す
る。
【0047】図1乃至図12は本発明の第1実施形態を
示し、図1は本発明をドアトリムに適用した第1実施形
態を示す外観図、図2は同ドアトリムの構成を示す断面
図、図3は同ドアトリムの周縁部の構成を示す断面図で
ある。また、図4は同ドアトリムの変形例を示すもの
で、発泡樹脂基材を取り除いた外周フレームと橋渡しリ
ブとを示す斜視図、図5は橋渡しリブと発泡樹脂基材と
の関係を示す断面図、図6,図7は外周フレーム及び橋
渡しリブとクリップ座との関係を示す説明図である。更
に、図8乃至図10は本発明方法をドアトリムの製造方
法に適用した第1実施形態を示す各工程図、図11,図
12は本発明に係る自動車用内装部品と隣接部品との合
わせ構造を示す説明図である。
【0048】そこで、図1乃至図12に基づいて、本発
明の第1実施形態について説明する。
【0049】まず、図1,図2において、自動車用ドア
トリム10は、所望の曲面形状に成形された保形性を有
する発泡樹脂基材20と、この発泡樹脂基材20の裏面
側で、かつドアトリム10の製品周縁に沿って積層一体
化される合成樹脂成形体からなる外周フレーム30と、
これも発泡樹脂基材20の裏面側に積層一体化され、外
周フレーム30間に連設される橋渡しリブ40とから大
略構成されている。
【0050】更に詳しくは、発泡樹脂基材20の製品表
面の全面、あるいはその一部には、装飾性を付与する表
皮がラミネートされていても良い。また、ドアトリム1
0には、インサイドハンドルエスカッション11、パワ
ーウインドウスイッチフィニッシャー12、スピーカグ
リル13、ポケットエスカッション14等の各種樹脂部
品が取り付けられている。
【0051】ところで、上記発泡樹脂基材20は、保形
性を備えるように発泡樹脂シートを加熱軟化処理後、所
望形状に熱成形、例えば、所望の型面を有する成形金型
でコールドプレス成形されるが、更に高展開率部分につ
いては、真空成形により発泡樹脂基材20を賦形しても
良い。また、ジャキリッド等のリッド部品のようなフラ
ット形状の部品においては、発泡樹脂シートに加熱軟化
処理を行なわずに、フラット形状に成形することもでき
る。
【0052】上記発泡樹脂シートは、汎用の熱可塑性樹
脂に発泡剤を添加した構成であり、熱可塑性樹脂として
は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、
ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アイ
オノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチ
レン(ABS)樹脂等が使用でき、発泡剤としては、ア
ゾジカルボンアミド等の有機発泡剤や重炭酸ナトリウム
等の無機発泡剤が使用できる。この実施形態では、ポリ
プロピレン系樹脂に重炭酸ナトリウムを適宜添加した発
泡樹脂シートを使用している。また、この発泡樹脂基材
20の発泡倍率は、2〜10倍に設定され、厚みは0.
5〜30mm、特に1〜10mmの範囲に設定されてい
る。
【0053】次いで、外周フレーム30は、汎用の合成
樹脂成形体からなり、通常好ましく使用できる合成樹脂
として、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、
アイオノマー系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリロニト
リル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂、ポリカー
ボネート樹脂等から適宜選択されて良く、本実施形態で
は、環境面、リサイクル面を考慮してポリプロピレン系
樹脂が使用されている。
【0054】また、この外周フレーム30には、上記熱
可塑性樹脂中に適宜フィラー、例えば、ガラス繊維、カ
ーボン繊維等の無機繊維や、タルク、クレイ、シリカ、
炭酸カルシウム等の無機粒子等の充填剤が混入されてい
ても良い。
【0055】更に、図2に示すように、外周フレーム3
0間には、橋渡しリブ40が配設されて、発泡樹脂基材
20の保形性を補ない、ドアトリム10としての良好な
形状保持性を確保している。この橋渡しリブ40として
は、外周フレーム30と一体成形する関係で同一素材を
使用する。
【0056】また、ドアトリム10の製品外周に沿う外
周フレーム30は、図3(a)に示すようにフラット状
に形成しても良いが、図3(b)に示すように、断面L
字状に設定して剛性を強化するほうが好ましい。
【0057】このように、図1乃至図3に示すドアトリ
ム10は、保形性を有する発泡樹脂基材20と、発泡樹
脂基材20の裏面で、かつ製品外周に沿って積層一体化
される外周フレーム30とから構成され、製品の形状保
持性を補強する目的で、所望ならば橋渡しリブ40を外
周フレーム30間に連接形成するという構成であるた
め、従来のように製品の全面に亘り占有していた樹脂芯
材を廃止でき、かつ軽量な発泡樹脂基材20を使用する
関係で、製品の重量について、従来例に比し40%以上
の軽量化を図ることができるとともに、樹脂材料も大幅
に節約でき、コストダウンにも貢献できる。
【0058】更に、発泡樹脂基材20は、多孔質構造で
あるため、ドアトリム10は、吸音性能に優れ、車室内
の騒音を低減することができる。また、発泡樹脂基材2
0の吸音性を維持するために、発泡樹脂基材20の表面
に積層一体化される表皮は、織布、不織布、編布等の通
気性を備えたシート材料が好ましい。尚、表皮は、織
布、不織布、編布等の通気性シート以外にも合成樹脂シ
ート、合成樹脂フィルム、発泡体、網状体等を使用する
ことができる。
【0059】更に、発泡樹脂基材20の端末処理は、図
2から明らかなように、例えば、ドアトリム10上縁の
図示しないインナーシールを取り付けるためのフランジ
部分に当たる箇所は切りっ放しで切断木口が露出されて
いても良く、また、ドアトリム10の下端縁は、目に触
れる箇所であるため、発泡樹脂基材20を外周フレーム
30の裏面側に巻込み処理して体裁を整えている。
【0060】このように、ドアトリム10は、製品の形
状保持は保形性を有する発泡樹脂基材20で行なうとと
もに、製品周縁部、あるいは他の機能部品の取付部位や
車体パネル取付部位等、より以上の剛性が要求される箇
所は、外周フレーム30及び橋渡しリブ40を配置する
ことで所望の剛性を確保するようにしている。
【0061】従って、軽量でかつ低コストのドアトリム
10を提供できるという有利さを備える一方、特に、外
周フレーム30については、車体パネル50に対して取
り付ける際、外周フレーム30が強固な剛性を有するた
め、車体パネル50との間にスキ等が発生することがな
く好ましい。
【0062】次いで、図4は発泡樹脂基材20を取り外
して外周フレーム30と橋渡しリブ40を露出させた状
態を示しており、図示するように、この実施態様におい
ては、外周フレーム30間を連設するように縦横方向に
延びる橋渡しリブ40が一体に形成されている。
【0063】そして、この橋渡しリブ40は、図5に示
すように、所望の剛性を確保できる補強構造を備えるこ
とが好ましく、その場合は、プレート部41を発泡樹脂
基材20と接触させることで、射出成形時、またはプレ
ス成形時に受ける圧力を広い面積で受け、荷重を分散で
きるため、製品表面にリブ40に沿う筋目が現れること
がなく、製品外観を良好に保つことができる。
【0064】図5(a)は、橋渡しリブ40が発泡樹脂
基材20と当接するプレート部41を備えた断面逆T字
状に形成され、かつリブ厚みを厚肉リブ40aに設定し
たもので、図5(b)は、断面L字状をなす橋渡しリブ
40で同様に発泡樹脂基材20と接触面積を多く確保で
きるプレート部41が形成されている。
【0065】更に、図4に示すように、縦横方向に延び
る橋渡しリブ40を成形する際、例えば、インサイドハ
ンドルエスカッション11、パワーウインドウスイッチ
フィニッシャー12、スピーカグリル13、ポケットエ
スカッション14等の機能部品を取り付けるための取付
座42を橋渡しリブ40と一体に形成することもでき
る。
【0066】図4に示すように、42aはインサイドハ
ンドルエスカッション11の取付座、42bはパワーウ
インドウスイッチフィニッシャー12の取付座、42c
はスピーカグリル13の取付座、42dはポケットエス
カッション14の取付座をそれぞれ示す。尚、パワーウ
インドウスイッチフィニッシャー12の取付座42b
は、板状に成形するのが製品表面の感触上、好ましい。
【0067】更に、図6に示すように、橋渡しリブ40
の裏面側には、車体パネル50に取り付けるクリップ5
1を装着するためのクリップ座43を一体成形すること
もでき、図7に示すように、クリップ座43は、外周フ
レーム30から内方に向けて延設形成することもでき
る。
【0068】次に、上記自動車用ドアトリム10の製造
方法の一実施形態について、図8乃至図10を基に説明
する。まず、ドアトリム10の成形に使用する成形金型
60は、所定ストローク上下動可能な成形上型61と、
成形上型61と対をなす固定側の成形下型62と、成形
下型62に接続される射出機63とから大略構成されて
いる。
【0069】更に詳しくは、成形上型61は、製品形状
に合致したキャビティ部611が形成されており、成形
上型61の上面に連結された昇降シリンダ612により
所定ストローク上下駆動される。また、成形上型61の
4隅部には、ガイド機構となるガイドブッシュ613が
設けられている。
【0070】一方、成形下型62には、成形上型61の
キャビティ部611に対応するコア部621が設けられ
ている。また、このコア部621の型面に溶融樹脂を供
給するために、マニホールド622、ゲート623が設
けられており、このマニホールド622、ゲート623
の樹脂通路を経て射出機63から供給される溶融樹脂M
がコア部621の上面に供給される。
【0071】また、成形下型62の4隅部には、ガイド
機構となるガイドポスト624が突設され、このガイド
ポスト624は、成形上下型61,62が型締めされる
際、ガイドブッシュ613内に案内されることで成形上
型61のプレス姿勢を適正に維持できる。
【0072】そして、まず、ドアトリム10を成形する
第1の工程として、発泡樹脂基材20の素材である発泡
樹脂シートSを成形上下型61,62が型開き状態にあ
るとき、成形上下型61,62内にセットするが、この
実施形態では、発泡樹脂シートSとして、ポリプロピレ
ン製発泡シート(住友化学工業製、商品名:スミセラー
発泡PPシート、発泡倍率=3倍、厚み2mm)が使用
され、図9に示すように、ヒーター装置64により、発
泡樹脂シートSが130℃に加熱軟化処理された状態で
成形上下型61,62内に供給される。
【0073】次いで、成形上下型61,62内に発泡樹
脂シートSが供給された後、昇降シリンダ612が駆動
して、成形上型61が所定ストローク下降し、図10に
示すように、成形上型61が下死点まで下降して、成形
上下型61,62が型締め状態になったとき、射出機6
3からマニホールド622、ゲート623を通じてドア
トリム10における外周フレーム30及び橋渡しリブ4
0、所望ならば各種機能部品11〜14の各取付座42
a〜42dの各合成樹脂成形体を成形するための溶融樹
脂Mが供給される。
【0074】この溶融樹脂Mとしては、住友ノーブレン
AX568(住友化学工業製ポリプロピレン、メルトイ
ンデックス=65g/10分)でタルクが適宜割り合い
で混入されている。
【0075】従って、この成形上下型61,62による
型締め状態において、発泡樹脂シートSは成形上型61
のキャビティ部611の形状に即して賦形され、発泡樹
脂基材20が所望形状に成形されるとともに、発泡樹脂
基材20の内面側に外周フレーム30及び橋渡しリブ4
0、所望ならば取付座42a〜42dが積層一体化され
る。
【0076】このように、発泡樹脂基材20と外周フレ
ーム30、橋渡しリブ40の成形が一成形工程で行な
え、特に、従来の樹脂芯材に比べ、外周フレーム30、
橋渡しリブ40、所望ならば機能部品11〜14の取付
座42c〜42dを成形するだけの溶融樹脂Mの供給量
で済むため、溶融樹脂量を節約でき、同時に成形上下型
61,62の負荷も低減できるとともに、射出機63が
小容量で済み、射出機63の小型化を図れる。尚、発泡
樹脂基材20の表面に表皮をラミネートする仕様におい
ては、発泡樹脂シートSの片面に表皮の原反シートを予
めラミネート処理しておけば良い。
【0077】また、発泡樹脂シートSから発泡樹脂基材
20を成形する場合には、上述したように予めヒーター
装置64により所定温度に加熱軟化処理した後、成形上
下型61,62の型締め時、溶融樹脂Mの射出時に所要
形状に賦形することもできるが、より高展開率で複雑な
曲面形状が要求される場合には、成形上型61に真空吸
引機構を付設し、成形上下型61,62の型締め前、あ
るいは型締め時に成形上型61から真空吸引力を作用さ
せて発泡樹脂基材20を真空成形することもできる。
【0078】更に、成形上型61を2段階制御すること
もできる。すなわち、第1段階の成形上下型61,62
の型締めにより、発泡樹脂シートSのプレス成形を行な
い、発泡樹脂基材20を一次成形し、その後、成形上型
61を上昇させ、再度成形上型61を下降させて、第2
の成形工程で予備成形された発泡樹脂基材20と溶融樹
脂Mをキャビティ内に射出充填することで、外周フレー
ム30及び橋渡しリブ40、所望ならば機能部品の取付
座42を一体成形することもできる。尚、ジャキリッド
等の単純形状の積層構造体に使用する発泡樹脂基材20
は、発泡樹脂シートSのプレヒート工程は省略でき、発
泡樹脂基材20は単純形状の成形上下型61,62のキ
ャビティ形状に沿って成形されるだけである。
【0079】上述した成形方法は、成形上下型61,6
2を型締めした後、射出機63からマニホールド62
2、ゲート623を通じて溶融樹脂Mをキャビティ内に
射出圧力で充填する射出成形方式を採用したが、射出機
63からの溶融樹脂の供給タイミングは、成形上型61
が下死点に到達する前にキャビティ内に予め溶融樹脂M
を供給し、その後、成形上型61が下死点まで下降した
際、そのときのプレス圧で製品キャビティ内に溶融樹脂
を充填させるスタンピングモールド方式を採用すること
もできる。尚、スタンピングモールド方式を採用すれ
ば、橋渡しリブ40に多くのプレート部41を採用する
ときに有利である。
【0080】以上、本発明に係る自動車用内装部品及び
その製造方法として、ドアトリム10及びその製造方法
について説明したが、ドアトリム以外にも、例えば、図
11(a),(b)に示すように、トランクサイドトリ
ム70やトランクリヤトリム71に適用することもでき
る。
【0081】この場合にも、トランクサイドトリム70
及びトランクリヤトリム71は、図11(b)に示すよ
うに、発泡樹脂基材20と、製品の外周に沿う外周フレ
ーム30、並びに橋渡しリブ40とから構成されてい
る。尚、トランクサイドトリム70やトランクリヤトリ
ム71のような比較的、単純形状である場合には、発泡
樹脂基材20及び外周フレーム30の保形性だけで製品
の形状保持が行なわれるため、橋渡しリブ40を廃止す
ることもできる。
【0082】そして、本発明をトランクサイドトリム7
0やトランクリヤトリム71に適用した場合、軽量な発
泡樹脂基材20を使用し、かつ樹脂芯材を廃止し、外周
フレーム30及び橋渡しリブ40を合成樹脂成形体で構
成したため、軽量で低コスト化を図ることができるとと
もに、特に図11(b)に示すように、トランクサイド
トリム70とトランクリヤトリム71との合わせ部分に
おいて、硬質な双方の外周フレーム30同士を突き合わ
せることで、スキの発生を確実に防止できるという有利
さがある。
【0083】また、図12に示すように、内装部品同士
の合わせの場合には、図12(a)に示す自動車用内装
部品80,81同士のジョッグル合わせ、図12(b)
に示す自動車用内装部品82,83の平面同士の合わせ
の双方の場合についても、外周フレーム30の高い剛性
を生かして、合わせた部分にスキが発生することが少な
く、合わせ部における良好な見栄えが得られる。
【0084】次いで、図13乃至図18に基づいて、本
発明の第2実施形態について説明する。図13,図14
は、本発明を適用したツートンタイプの自動車用ドアト
リム100を示すもので、ドアトリム100は、ドアト
リムアッパー部110とドアトリムロア部120が両者
の間に境界ライン130を介して製品外観を相違させて
構成されている。
【0085】すなわち、ドアトリムアッパー部110
は、発泡樹脂基材20と、この発泡樹脂基材20の裏面
側に製品外周に沿う外周フレーム30、並びに、外周フ
レーム30間に繋がる橋渡しリブ40を一体化した合成
樹脂成形体とから構成されている。
【0086】従って、ドアトリムアッパー部110は、
第1実施形態のドアトリム10の構成を準用したもの
で、保形性を備えた軽量化並びにコストダウンを図れ、
吸音性能の向上等が見込める。
【0087】また、ドアトリムロア部120は、合成樹
脂の射出成形体であり、ドアトリム100の製品面を現
出するため、着色剤が混入され、スピーカグリル12
1、ポケット開口122が開設され、ドアトリムアッパ
ー部110とドアトリムロア部120との境界ライン1
30に沿って、境界部の見栄えを高めるために凹溝が形
成され、この凹溝内に発泡樹脂基材20の端末が収容さ
れることにより接合部の見栄えを高めている。
【0088】そして、このツートンタイプのドアトリム
100の製造方法の一実施形態について、図15乃至図
17に基づいて説明する。このツートンタイプのドアト
リム100を成形する成形金型60は、成形上型61、
成形下型62に加えて、2基の射出機63a,63bが
接続されている。この2基の射出機63a,63bに対
してドアトリム100のドアトリムアッパー部110と
ドアトリムロア部120とにそれぞれ溶融樹脂M1,M
2を供給するための樹脂通路となるマニホールド622
a,622bとゲート623a,623bとが独立して
設けられている。尚、その他の構成は、図8に示す成形
金型60の構成を準用するためここでは省略する。
【0089】次いで、ツートンタイプのドアトリム10
0の製造方法について説明する。まず、ドアトリムアッ
パー部110における発泡樹脂基材20の素材となる発
泡樹脂シートSを成形上型61のキャビティ部611と
成形下型62のコア部621で画成されるキャビティの
上半部分に図示はしないがヒーターにより加熱軟化処理
した後セットする。
【0090】そして、発泡樹脂シートSをセットした
後、成形上型61の昇降シリンダ612が動作して、成
形上型61が所定ストローク下降して、成形上下型6
1,62が型締めされて発泡樹脂シートSが所望の型面
形状に沿って賦形され、発泡樹脂基材20が成形される
とともに、第1の射出機63aからマニホールド622
a、ゲート623aを通じてドアトリムアッパー部11
0における外周フレーム30及び橋渡しリブ40とを形
成するために、溶融樹脂M1がドアトリムアッパー部1
10におけるキャビティ内に射出充填される。
【0091】同時に、ドアトリムロア部120を成形す
るために、第2の射出機63bからマニホールド622
b、ゲート623bを通じてキャビティの略下半部分に
溶融樹脂M2が射出充填され、ドアトリムロア部120
が所要形状に成形される。
【0092】従って、図17は、ドアトリムアッパー部
110における発泡樹脂基材20を取り外した状態を示
すもので、第1の射出機63a、第2の射出機63bか
らそれぞれ溶融樹脂M1,M2をキャビティ内に射出充
填することにより、ドアトリムアッパー部110におけ
る外周フレーム30及び橋渡しリブ40を所要形状に成
形するとともに、これと一体にドアトリムロア部120
が一体に成形される。
【0093】このように、ツートンタイプのドアトリム
100を製造するには、成形下型62に2基の射出機6
3a,63bを連結して、ドアトリムアッパー部110
とドアトリムロア部120とについて、各樹脂通路を通
じて溶融樹脂M1,M2を射出充填することで、単一の
成形金型60で、かつ工程数が短縮化された形でツート
ンタイプのドアトリム100を製造することができる。
【0094】そして、この方式では、ドアトリムアッパ
ー部110における外周フレーム30及び橋渡しリブ4
0の素材とドアトリムロア部120の素材を相違させる
ことができ、それぞれの要求される項目に応じて、材料
を適宜変更することができる。
【0095】次いで、図18に示すように、ドアトリム
アッパー部110とドアトリムロア部120とに分岐し
て供給される溶融樹脂M1,M2を1基の射出機63か
ら供給することもできる。
【0096】この場合は、射出機63と連通するメイン
マニホールド622cからそれぞれ分岐マニホールド6
22d,622eを分岐させて、個々のゲート623
d,623eを設定するとともに、分岐部分に開閉弁を
設置することで、射出機63からドアトリムアッパー部
110側に供給する溶融樹脂M1の供給タイミングと、
ドアトリムロア部120に溶融樹脂M2を供給するタイ
ミングをずらして行なえば、単一の射出機63を通じて
ドアトリムアッパー部110とドアトリムロア部120
との一体成形が可能となる。
【0097】従って、図18に示す単一の射出機63を
使用した場合、溶融樹脂M1,M2の供給タイミングを
ずらす必要があるものの、構造が2基の射出機63a,
63bを1基の射出機63で代用でき、構造の簡素化が
図れる。
【0098】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る自動車
用内装部品は、軽量でかつ保形性を有する発泡樹脂基材
と、この発泡樹脂基材の裏面で、かつ製品の外周縁な
ど、剛性が要求される部位に積層一体化される外周フレ
ーム及び橋渡しリブとから構成されるため、従来の重量
の嵩む樹脂芯材を廃止できることから、軽量で低コス
ト、しかも、多孔質素材であるため、吸音性能に優れた
自動車用内装部品を提供できるという作用効果を有す
る。
【0099】更に、成形金型のキャビティ形状に沿っ
て、発泡樹脂基材を所要形状に成形すると同時に発泡樹
脂基材の裏面側に外周フレーム及び橋渡しリブを成形す
るという工程を採用すれば、樹脂成形体である外周フレ
ームや橋渡しリブの投影面積が少ないため、従来の樹脂
芯材に比べ、成形金型にかかる負荷も少なく、かつ冷却
時間も短縮化でき、歩留まりを高めることができること
から、作業能率を高めることができるとともに、大幅な
コストダウンを招来できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したドアトリムの第1実施形態を
示す斜視図である。
【図2】図1中II−II線断面図である。
【図3】図1に示すドアトリムにおける製品周縁部と車
体パネルとの接合部の関係を示す説明図である。
【図4】図1に示すドアトリムの変形例を示すもので、
発泡樹脂基材を取り外したドアトリムを示す斜視図であ
る。
【図5】図4に示すドアトリムにおける橋渡しリブと発
泡樹脂基材との接合部を示す断面図である。
【図6】本発明を適用したドアトリムにおける橋渡しリ
ブに一体成形したクリップ座を示すドアトリムを裏面側
からみた裏面図である。
【図7】同ドアトリムにおける外周フレームにクリップ
座を一体成形した構造を示す断面図である。
【図8】図1に示すドアトリムの製造方法における発泡
樹脂シートのセット工程を示す説明図である。
【図9】発泡樹脂シートの予備加熱工程を示す説明図で
ある。
【図10】図1に示すドアトリムの射出成形工程を示す
説明図である。
【図11】本発明をトランクサイドトリムとトランクリ
ヤトリムに適用した状態を示す(a)外観図、(b)接
合部の構成を示す断面図である。
【図12】本発明に係る自動車用内装部品と隣接部品と
の合わせを示す(a)ジョッグル合わせ、(b)平面同
士の合わせをそれぞれ示す断面図である。
【図13】本発明を適用したツートンタイプのドアトリ
ムを示す斜視図である。
【図14】図13中XIV −XIV 線断面図である。
【図15】図13に示すツートンタイプのドアトリムの
製造方法における発泡樹脂シートのセット工程を示す説
明図である。
【図16】図13に示すツートンタイプのドアトリムに
おける射出成形工程を示す説明図である。
【図17】図13に示すツートンタイプのドアトリムに
おけるドアトリムアッパー部の発泡樹脂基材を取り外し
た状態を示す平面図である。
【図18】図13に示すツートンタイプのドアトリムの
製造方法の別実施形態を示す説明図である。
【図19】従来のドアトリムを示す正面図である。
【図20】図19中XX−XX線断面図である。
【図21】従来のドアトリムの製造方法を示す概要図で
ある。
【符号の説明】
10 ドアトリム 11 インサイドハンドルエスカッション 12 パワーウインドウスイッチフィニッシャー 13 スピーカグリル 14 ポケットエスカッション 20 発泡樹脂基材 30 外周フレーム 40 橋渡しリブ 40a 厚肉リブ 41 プレート部 42(42a〜42d) 取付座 43 クリップ座 50 車体パネル 60 成形金型 61 成形上型 611 キャビティ部 612 昇降シリンダ 62 成形下型 621 コア部 622 マニホールド 623 ゲート 63 射出機 63a 第1の射出機 63b 第2の射出機 64 ヒーター装置 70 トランクサイドトリム 71 トランクリヤトリム 80,81,82,83 自動車用内装部品 100 ツートンタイプのドアトリム 110 ドアトリムアッパー部 120 ドアトリムロア部 130 境界ライン M,M1,M2 溶融樹脂 S 発泡樹脂シート
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 105:20 B29K 105:20 (72)発明者 相澤 洋行 神奈川県高座郡寒川町宮山3316番地 河 西工業株式会社内 (72)発明者 小原 清彦 神奈川県高座郡寒川町宮山3316番地 河 西工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−333880(JP,A) 特開 平6−315994(JP,A) 特開 平6−47856(JP,A) 特開2001−26246(JP,A) 特開2000−355254(JP,A) 特開2002−293169(JP,A) 実開 昭61−167639(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B29C 43/00 - 45/84 B60R 13/00 - 13/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネル(50)に取り付けられる自
    動車用内装部品(10)であって、この自動車用内装部
    品(10)は、軽量で、かつ形状を保持する機能をもつ
    発泡樹脂基材(20)と、この発泡樹脂基材(20)の
    裏面側に積層一体化される外周フレーム(30)及び外
    周フレーム(30)間に連設され、上記発泡樹脂基材
    (20)の裏面に積層される所定パターン形状の橋渡し
    リブ(40)とから構成され、前記発泡樹脂基材(2
    0)は、発泡樹脂シート(S)を加熱軟化処理後、成形
    金型(61,62)を型締めすることにより、所要形状
    にプレス成形される一方、外周フレーム(30)及び橋
    渡しリブ(40)は、同一の成形金型(61,62)内
    に溶融樹脂(M)を射出充填することにより、該発泡樹
    脂基材(20)の成形と同一工程で該発泡樹脂基材(2
    0)の裏面に一体化され、前記外周フレーム(30)の
    形状保持機能により、発泡樹脂基材(20)における製
    品端末の少なくとも一部は、車体パネル(50)、ある
    いは隣接部品表面に対して密着状に当接可能であること
    を特徴とする自動車用内装部品。
  2. 【請求項2】 前記橋渡しリブ(40)は、発泡樹脂基
    材(20)の裏面と面接触するプレート部(41)を含
    む剛性の強化された断面形状を備え、該プレート部(4
    1)により、橋渡しリブ(40)成形時、発泡樹脂基材
    (20)に加わる荷重を分散させることを特徴とする請
    求項1に記載の自動車用内装部品。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の積層構造の内装
    部品(110)と、合成樹脂単体品(120)とが接合
    された自動車用内装部品(100)であって、上記内装
    部品(110)における外周フレーム(30)と橋渡し
    リブ(40)が合成樹脂単体品(120)と同一の成形
    金型(61,62)内で一体成形されていることを特徴
    とする自動車用内装部品。
  4. 【請求項4】 軽量でかつ所要形状に成形され、該形状
    を保持する機能をもつ発泡樹脂基材(20)と、該発泡
    樹脂基材(20)の裏面に積層一体化される外周フレー
    ム(30)及び橋渡しリブ(40)とからなる自動車用
    内装部品(10)の製造方法において、前記 発泡樹脂基材(20)の素材である発泡樹脂シート
    (S)を予備加熱工程で加熱軟化処理した後、成形金型
    (61,62)内にセットする発泡樹脂シート(S)の
    セット工程と、 成形金型(61,62)同士を型締めして、成形金型
    (61,62)のキャビティ(C)形状に発泡樹脂シー
    ト(S)を沿わせて、発泡樹脂基材(20)を所要形状
    に成形するとともに、成形金型(61,62)のキャビ
    ティ(C)内に溶融樹脂を射出充填して、外周フレーム
    (30)及び橋渡しリブ(40)を発泡樹脂基材(2
    0)の裏面側に積層一体化する外周フレーム(30)及
    び橋渡しリブ(40)の一体化工程と、 からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 軽量で、かつ所要形状に成形される該形
    状を保持する機能をもつ発泡樹脂基材(20)と、該発
    泡樹脂基材(20)の裏面に積層一体化される外周フレ
    ーム(30)及び橋渡しリブ(40)とからなる自動車
    用内装部品(10)の製造方法において、前記 発泡樹脂基材(20)の素材である発泡樹脂シート
    (S)を予備加熱工程で加熱軟化処理した後、成形金型
    (61,62)内にセットする発泡樹脂シート(S)の
    セット工程と、 成形金型(61,62)同士を型締めして、成形金型
    (61,62)のキャビティ(C)形状に発泡樹脂シー
    ト(S)を沿わせて、発泡樹脂基材(20)を所要形状
    に成形するとともに、成形金型(61,62)の型締め
    前に、成形金型(61,62)のキャビティ(C)内に
    溶融樹脂を射出充填して、その後、成形金型(61,6
    2)の型締めによるプレス圧で外周フレーム(30)及
    び橋渡しリブ(40)を発泡樹脂基材(20)の裏面側
    に積層一体化する外周フレーム(30)及び橋渡しリブ
    (40)の一体化工程と、 からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項に記載の自動車用内装部品(1
    00)の製造方法であって、 発泡樹脂基材(20)の素材である発泡樹脂シート
    (S)を予備加熱工程で加熱軟化処理した後、成形金型
    (61,62)内の所定位置にセットする発泡樹脂シー
    ト(S)のセット工程と、 成形金型(61,62)同士を型締めして、成形金型
    (61,62)のキャビティ(C)形状に発泡樹脂シー
    ト(S)を沿わせて、発泡樹脂基材(20)を所要形状
    に成形するとともに、第1の射出機(63a)から樹脂
    通路を経て発泡樹脂基材(20)の裏面に溶融樹脂(M
    1)を供給して、外周フレーム(30)及びこれと連設
    する橋渡しリブ(40)を発泡樹脂基材(20)の裏面
    に積層一体化して、積層構造の内装部品(110)を成
    形する工程と、 第2の射出機(63b)から溶融樹脂(M2)を樹脂通
    路を経て発泡樹脂シート(S)のセットをされないエリ
    アのキャビティ(C)内に射出充填することにより、合
    成樹脂単体品(120)を前記内装部品(110)と一
    体化する合成樹脂単体品(120)の一体化工程と、 からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項に記載の自動車用内装部品(1
    00)の製造方法であって、 発泡樹脂基材(20)の素材である発泡樹脂シート
    (S)を予備加熱工程で加熱軟化処理した後、成形金型
    (61,62)内の所定位置にセットする発泡樹脂シー
    ト(S)のセット工程と、 成形金型(61,62)同士を型締めして、成形金型
    (61,62)のキャビティ(C)形状に発泡樹脂シー
    ト(S)を沿わせて、発泡樹脂基材(20)を所要形状
    に成形するとともに、成形金型(61,62)の型締め
    前に、第1の射出機(63a)から樹脂通路を経て発泡
    樹脂基材(20)の裏面に溶融樹脂(M1)を供給し、
    その後、成形金型(61,62)を型締めして、そのプ
    レス圧により、外周フレーム(30)及びこれと連設す
    る橋渡しリブ(40)を発泡樹脂基材(20)の裏面に
    積層一体化して積層構造の内装部品(110)を成形す
    る工程と、 第2の射出機(63b)から溶融樹脂(M2)を樹脂通
    路を経て発泡樹脂シート(S)のセットをされないエリ
    アの成形金型(62)面に供給し、成形金型(61,6
    2)の型締めにより、合成樹脂単体品(120)を前記
    内装部品(110)と一体化する合成樹脂単体品(12
    0)の一体化工程と、 からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 自動車用内装部品(110)の外周フレ
    ーム(30)及び橋渡しリブ(40)形成用の樹脂通路
    (622d)と、合成樹脂単体品(120)形成用の樹
    脂通路(622e)とを共有の樹脂通路(622c)か
    ら各々分岐させることにより、1基の射出機(63)か
    ら溶融樹脂(M1,M2)を供給することを特徴とする
    請求項またはに記載の自動車用内装部品の製造方
    法。
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