JP3430182B2 - 結晶性樹脂シートの熱成形法と熱成形装置 - Google Patents

結晶性樹脂シートの熱成形法と熱成形装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレンテレフタ
レート等の結晶性樹脂シートを熱成形する方法と、この
成形法に最適な熱成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、熱成形法は、シート状の樹
脂素材からカップ状の肉薄製品を成形するのに最適な成
形方法である。
【0003】図12は従来の熱成形装置の型閉じ状態を
示すものである。熱成形装置は雌型50を支持する下型
55と、プラグ62を昇降可能に支持する上型と、樹脂
シート90を支持するクランプ装置65を備えており、
型閉じ状態においては、クランプ装置65により平面的
に支持された樹脂シート90を挟んでその上下両側に、
下型55の押え部56と、雌型50の上端部53と、上
型60の押え部61が同一レベルに位置するようになっ
ていて、この型閉じの時点では樹脂シート90は延伸さ
れない。
【0004】この後、プラグ62が下降して樹脂シート
90を雌型50内に押し込み、更に、上型60の給気孔
63から加圧空気を供給するとともに、雌型50及び下
型55の各排気孔52,57から雌型50内の空気を吸
引することによって、樹脂シート90を雌型50の成形
面51に密接させて延伸し、成形面51と同形状同寸法
の製品を成形している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱成形法及び熱
成形装置は、ポリ塩化ビニルやポリスチレン等の非結晶
性樹脂を成形する場合、あるいは、結晶性樹脂をメルト
成形する場合には何等問題を生じなかった。
【0006】しかしながら、ポリエチレンテレフタレー
ト(以下、PETと略称する)やポリプロピレン(以
下、PPと略称する)等の結晶性樹脂シートを素材とし
て、背の低い(深さの浅い)製品を成形する場合には、
問題となることがあった。
【0007】詳述すると、これら結晶性樹脂は、所定条
件下で所定の倍率に延伸することによって、分子が配向
し、密度の上昇が生じて、強度が向上するという性質を
有している。ところが、延伸倍率が所定の倍率に達しな
いと、密度上昇が起こらず、強度の向上が見られず、
又、透明性が損なわれたり、成形後の後処理でヒートセ
ットを行った場合に白化する等の問題が生じるからであ
る。
【0008】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、結晶性樹脂シートを熱成形
するにあたって高い延伸倍率を得ることができ、結晶性
樹脂の物性を向上することができる結晶性樹脂シートの
熱成形法と熱成形装置を提供することを目的とする。
【0009】本発明は、前記課題を解決するために、以
下の手段を採用した。 (本発明の要旨)本方法発明は、加熱軟化した結晶性樹
脂シートを、上型に設置されたプラグで下型内に収納し
た雌型内に押入れした後、加熱軟化した結晶性樹脂シー
トを雌型の成形面に密接させて、雌型の成形面と同形状
同寸法の有底筒状の製品を成形する結晶性樹脂シートの
熱成形法において、上型の押え部と下型の押え部を相互
に接触させる型閉じ時に、前記シートを雌型の上端部に
接触させるとともに上型の押え部の内面と雌型の外面と
の間で隙間を形成して前記シートを延伸ならしめて該シ
ートを雌型の成形面に密接させる熱成形に際して所定の
延伸倍率を得ることを特徴とする結晶性樹脂シートの熱
成形法である(請求項1に対応)。
【0010】ここで、シートを雌型によってプラグに接
近する方向に突き出すとは、あくまでシートと雌型との
相対的な動きによるものであり、実際に雌型をプラグに
接近移動させる場合のみならず、雌型を固定したままシ
ートをプラグと同期して雌型に接近移動させる場合も含
むものである。
【0011】シートを雌型によってプラグに接近する方
向に突き出すタイミングは、プラグによりシートを延伸
する前であっても後であっても、あるいは同時であって
も構わない。
【0012】又、本発明は上記熱成形法に好適な熱成形
装置を提供する。即ち、本装置発明は、加熱軟化した結
晶性樹脂シートを、上型に配置されたプラグで下型内に
収納した雌型内に押入れした後、前記シートを雌型の成
形面に密接させて、雌型の成形面と同形状同寸法の有底
筒状の製品を成形する結晶性樹脂シートの熱成形装置に
おいて、前記雌型を支持する下型と、前記プラグが昇降
可能に設置された上型とを備え、上型の押え部と協働し
て結晶性樹脂シートを挟持する下型の押え部が、型閉じ
時に前記シートを延伸させて該シートを雌型の成形面に
密着させる熱成形に際して所定の延伸倍率が得られるよ
うに雌型の上端部よりも下方に位置していることを特徴
とする結晶性樹脂シートの熱成形装置である(請求項2
に対応)。
【0013】さらに、本装置は、加熱軟化した結晶性樹
脂シートを、上型に配置されたプラグで下型内に収納し
た雌型内に押入れした後、前記シートを雌型の成形面に
密接させて、雌型の成形面と同形状同寸法の有底筒状の
製品を成形する結晶性樹脂シートの熱成形装置におい
て、前記雌型が昇降可能に設置された下型と、前記プラ
グが昇降可能に設置された上型とを備え、前記雌型は、
下型の押え部より突き出て上型の内面との間で隙間を形
成して前記シートを延伸させる外径を有することを特徴
とする結晶性樹脂シートの熱成形装置である(請求項3
に対応)。
【0014】雌型及びプラグを昇降せしめる機構には、
空気式や油圧式や電動式等のアクチュエータを採用する
ことができる。
【0015】上記二つの熱成形装置において、プラグの
外形形状を雌型の成形面と相似形にすることも可能であ
る。
【0016】〈本発明の原材料〉本発明のシートの素材
である結晶性樹脂としては、PETやPP等の飽和ポリ
エステルを例示することができる。
【0017】〈本発明の利用可能性〉本発明は、樹脂製
容器等を製造する分野に利用可能である。
【0018】
【作用】
〈本発明の作用〉本方法発明によれば、結晶性樹脂シー
トに対する延伸倍率が増大し、適正な密度上昇を得るこ
とができ、製品の強度を上げることができるとともに、
耐熱性及び透明性を上げることができる。
【0019】本発明の第1の熱成形装置(請求項2に対
応)の場合には、上型と共に結晶性樹脂シートを下降し
て下型に接近していくと、結晶性シートが雌型の上端部
に当接した後、結晶性樹脂シートを延伸させながら上型
と下型の型閉じが進行する。更にこの後、プラグを突き
出し、シートを成形面に密接させることによりシートの
延伸を行う。
【0020】本発明の第2の熱成形装置(請求項3に対
応)の場合には、雌型を下型内に収納した状態で型閉じ
する。型閉じ後に、プラグの突き出しと、雌型の突き出
しによりシートの延伸工程を行う。プラグ突き出しのタ
イミングと雌型突き出しのタイミングはいずれを先に行
ってもよいし、あるいは両方同時に行ってもよい。この
後に、シートを成形面に密接させることにより更にシー
トの延伸を行う。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図11の図
面を参照して説明する。 〔第一実施例〕初めに、第1実施例の熱成形装置につい
て図1から図6の図面を参照して説明する。熱成形装置
は、雌型50と下型55と上型60とプラグ62とクラ
ンプ装置65とヒータ70とを備えている。
【0022】雌型50の内面は成形すべき製品の外形と
同形状及び同寸法の成形面51になっている。雌型50
は多数の排気孔52を有している。尚、図では図示の都
合上、排気孔52を1つだけ描いている。
【0023】雌型50は下型55に固定されており、雌
型50の上端部53は下型55の押え部56から所定寸
法だけ突き出ている。下型55には雌型50の排気孔5
2に連通する排気孔57が設けられており、排気孔57
は図示しない吸引装置に接続されていて、雌型50内の
空気を吸引することができるようになっている。
【0024】上型60は昇降可能に設置されており、下
型55と協働して型閉じ及び型開き可能になっている。
上型60の押え部61の内径は雌型50の上端部53の
外径よりも大径で、型閉じした時に上型60の内面と雌
型50の外面との間に所定寸法の隙間が形成されるよう
になっている。この隙間は型閉じ時にPETシート90
の延伸を可能ならしめるものである。
【0025】上型60にはプラグ62が昇降可能に設置
されているとともに、給気孔63が設けられている。給
気孔63は図示しない給気装置に接続されていて、上型
60内に加圧空気を供給できるようになっている。
【0026】下型55と上型60との間には、PETシ
ート90を緊張状態に挟持するクランプ装置65が昇降
可能に設置されるとともに、PETシート90を加熱軟
化するためのヒータ70が退避可能に設置されている。
【0027】次に、この第1実施例の熱成形装置を用い
た熱成形法を工程順に説明する。尚、この実施例は、厚
さ1.0mmのPET製のシートから図11に示す形状
及び寸法の製品30を成形する態様である。
【0028】〈1.軟化工程〉図1に示すように、型開
き状態の下型55と上型60の間に、クランプ装置65
で緊張状態に挟持したPETシート90をセットし、ヒ
ータ70でPETシート90を所定温度(例えば、70
〜90゜C)に加熱して軟化する。軟化完了後、ヒータ
70を下型55と上型60の間から退避させる。
【0029】〈2.第一延伸工程〉上型60を下降さ
せ、図2に示すように押え部61がPETシート90に
ほぼ当接する状態になったならば、クランプ装置65を
上型60と同期して下降する。
【0030】PETシート90が雌型50の上端部53
に当接した後も、図3のように上型60の押え部61が
最終的に下型55の押え部56の上に突き当たり型閉じ
するまで、上型60及びクランプ装置65を下降させ
る。
【0031】PETシート90が雌型50の上端部53
に当接した後、押え部61と押え部56が当接するまで
の間に、PETシート90は雌型50によって突き出さ
れて延伸する。その結果、PETシート90は配向さ
れ、密度の上昇が生じる。これが第一延伸工程であり、
従来の熱成形法にはない本発明に特有の工程である。
【0032】尚、雌型50の上端部53の角部を円弧状
に面取りするのが好ましい。そのようにすると、上端部
53においてPETシート90の滑りが良くなり、延伸
効果を上げることができる。
【0033】〈3.第二延伸工程〉次に、図4に示すよ
うに、型閉じ状態でプラグ62を下降し、PETシート
90を延伸させながら雌型50内に押入する。これが第
二延伸工程であり、第二延伸工程においてもPETシー
ト90は配向され、密度の上昇が生じる。
【0034】〈4.最終延伸工程〉この後、上型60の
給気孔63から加圧空気を供給するとともに、雌型50
の排気孔52及び下型55の排気孔57から雌型50内
の空気を排気することにより、図5に示すように、PE
Tシート90を延伸しながら雌型50の成形面51に密
接させる。これが最終延伸工程であり、最終延伸工程に
おいてもPETシート90は配向され、密度の上昇が生
じる。
【0035】この最終延伸工程の遂行により、PETシ
ート90が製品30に成形されることとなる。
【0036】〈5.ヒートセット工程〉最終延伸工程終
了後、加圧空気の供給と雌型50内の排気を続行しなが
ら、若しくは、加圧空気の供給と雌型50内の排気を停
止して、雌型50を図示しないバンドヒータ等で加熱し
てヒートセットを行う。ヒートセットは、例えば、11
0〜135゜C程度の温度で約5秒間固定することによ
り達成される。
【0037】〈6.型開き工程〉加圧空気の供給、及
び、雌型50内の排気を停止し、図6に示すように上型
60及びクランプ装置65を上昇させることにより、雌
型50からPETシート90を取り出す。
【0038】〈7.仕上げ工程〉クランプ装置65から
PETシート90を取り外し、PETシート90から製
品30の部分を切断する。
【0039】〈本実施例と従来法との比較〉表1は、本
実施例の熱成形法で成形した製品30と、従来の熱成形
法(即ち、第一延伸工程を具備しない熱成形法)で成形
した製品30とを、肉厚、密度、白化現象の有無につい
て比較したデータである。尚、どちらの場合も、厚さ
1.0mm、密度1.33g/cm3のPETシートを
素材とし、成形すべき製品30の形状、寸法は図11に
示すものと同一にした。肉厚、密度、及び白化現象の有
無の測定位置は図11のAからIとした。
【0040】又、本実施例の熱成形法を実施するにあっ
ては、雌型50の上端部53を下型55の押え部56よ
りも15mm突出させることにより面倍率を約3倍とし
た。これに対して従来の熱成形法の場合には面倍率は約
2.66倍である。
【0041】ここで、面倍率とは、PETシート90の
うち型閉じ時に下型55及び上型60の内部に収容され
た部分の、延伸成形前の該部分の(一方の面の)表面積
に対する延伸成形後の該部分の(同じ一方の面の)表面
積の比率をいう。即ち、延伸前後における成形部分の面
積増加率である。
【0042】
【表1】
【0043】尚、「白化現象の有無」の欄の記号の意味
は次のとおりである。 ○ 明らかに白化現象を生じた。 △ 準白化現象(完全な白化ではなく、青白い程度)
を生じた。 × 白化現象が生じなかった。
【0044】表1から明らかなように、従来法で成形し
た製品30よりも、本実施例の成形法で成形した製品3
0の方が、全体的に極めて延伸倍率が高く、薄肉にで
き、又、配向も十分に行われて密度の上昇も大きく剛性
等の強度が高まる。更に、本実施例の成形法で成形した
製品30の方が、透明性もよく、白化現象も極めて起こ
りにくい。
【0045】本実施例の場合においても測定位置G,I
については白化現象が見られるが、これら部分では白化
現象に伴い硬度が上昇する。
【0046】又、従来法のように延伸倍率が低く適正な
密度上昇が得られない状態でヒートセットを行うと、熱
による収縮が大きく形状の維持が難しく、透明性が損な
われたりした。しかしながら、本実施例のように延伸倍
率が大きく適正な密度上昇があると、ヒートセットを行
っても変形することがなく、透明性も損なわれにくく、
ヒートセットにより耐熱性を付与することができる。
【0047】尚、本実施例の成形法において、延伸時に
PETシート90を滑り易くして延伸効果を上げるため
に、雌型50を加温したり、雌型50の成形面51に特
殊な表面処理を施して滑性を高めることも可能である。
【0048】〔第2実施例〕次に、第2実施例の熱成形
装置について図7から図10を参照して説明する。この
熱成形装置では、雌型50がアクチュエータ(エアシリ
ンダや油圧シリンダ等)80によって下型55に対して
昇降可能にされていて、アクチュエータ80が下動した
状態では、雌型50の上端部53と下型55の押え面5
6とが面一になっている。この点が第1実施例のものと
相違している。
【0049】次に、この第2実施例の熱成形装置を用い
た熱成形法を工程順に説明する。軟化工程については第
1実施例の場合と同じであるので説明を省略する。軟化
工程の後、上型60とクランプ装置65を同期して下降
せさ、図7に示すように、上型60の押え部61を下型
55の押え部56に突き当てて型閉じする。
【0050】第1実施例の熱成形装置を用いた場合に
は、型閉じの進行に伴い雌型によってPETシート90
が突き上げられ延伸されるようになっているが、この第
2実施例の熱成形装置を用いた場合には、型閉じ時には
雌型50が下型55から突き出ていないので、PETシ
ート90は延伸されない。
【0051】第2実施例の熱成形装置を用いた場合に
は、図8に示すように、前記型閉じの後にアクチュエー
タ80による雌型50の上昇によって、PETシート9
0を突き上げるようにする。これが第2実施例の熱成形
装置を用いた場合の第一延伸工程であり、これによっ
て、PETシート90は延伸され、配向され、密度が上
昇する。
【0052】この後、図9に示すようにプラグ62が下
降して第二延伸工程となる。この第二延伸工程以降の各
工程については、第1実施例の熱成形装置を用いた場合
となんら変わるところがないので、その説明を省略す
る。
【0053】この第2実施例の熱成形装置を用いた場合
にも、延伸工程が3段階に行われるので延伸倍率が大き
くなり、第1実施例の熱成形装置を用いた場合と同様
に、従来法で成形するよりも優れた物性を備えた製品3
0を製造することができる。
【0054】〔第2実施例の変形例〕尚、この第2実施
例の熱成形装置を用いて、次のように熱成形することも
可能である。つまり、図7の型閉じの状態から、雌型5
0をアクチュエータ80で突き上げるよりも前に、図1
0に示すようにプラグ62でPETシート90を雌型5
0内に押入する。そして、その後で雌型50をアクチュ
エータ80で上方に突き上げて図9の状態にする。
【0055】このようにすると、第一延伸工程と第二延
伸工程の前後が逆になるが、従来法よりも延伸工程が1
つ増えることに変わりはなく、延伸倍率を上げるという
作用、効果を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
結晶性樹脂シートを熱成形するにあたって、延伸倍率の
向上及び適正な密度上昇を得ることができ、製品の強度
を上げることができるとともに、耐熱性及び透明性を上
げることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の熱成形装置を用いた熱成
形法の説明図であり、軟化工程を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例の熱成形装置を用いた熱成
形法の説明図であり、型閉じ途中を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例の熱成形装置を用いた熱成
形法の説明図であり、第一延伸工程を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例の熱成形装置を用いた熱成
形法の説明図であり、第二延伸工程を示す図である。
【図5】本発明の第1実施例の熱成形装置を用いた熱成
形法の説明図であり、最終延伸工程を示す図である。
【図6】本発明の第1実施例の熱成形装置を用いた熱成
形法の説明図であり、型開き工程を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例の熱成形装置を用いた熱成
形法の説明図であり、型閉じ状態を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例の熱成形装置を用いた熱成
形法の説明図であり、第一延伸工程を示す図である。
【図9】本発明の第2実施例の熱成形装置を用いた熱成
形法の説明図であり、第二延伸工程を示す図である。
【図10】本発明の第2実施例の熱成形装置を用いた熱
成形法の変形例を説明する図であり、第一延伸工程を示
す図である。
【図11】熱成形法で成形した製品の一例を示す図であ
る。
【図12】従来の熱成形装置を用いたシートの熱成形法
を示す図である。
【符号の説明】
30 製品 50 雌型 51 成形面 53 上端部 55 下型 56 押え部 60 上型 61 押え部 62 プラグ 90 PETシート(結晶性樹脂シート)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−17846(JP,A) 特開 昭61−3726(JP,A) 特開 平5−177698(JP,A) 特開 昭54−33567(JP,A) 特表 昭58−501711(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 51/06 B29C 51/04 B29C 51/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱軟化した結晶性樹脂シートを、上型
    に設置されたプラグで下型内に収納した雌型内に押入れ
    した後、加熱軟化した結晶性樹脂シートを雌型の成形面
    に密接させて、雌型の成形面と同形状同寸法の有底筒状
    の製品を成形する結晶性樹脂シートの熱成形法におい
    て、 上型の押え部と下型の押え部を相互に突き合わせる型閉
    じ時に、前記シートを雌型の上端部に接触させるととも
    に上型の押え部の内面と雌型の外面との間で隙間を形成
    して前記シートを延伸ならしめて該シートを雌型の成形
    面に密接させる熱成形に際して所定の延伸倍率を得るこ
    とを特徴とする結晶性樹脂シートの熱成形法。
  2. 【請求項2】 加熱軟化した結晶性樹脂シートを、上型
    に配置されたプラグで下型内に収納した雌型内に押入れ
    した後、前記シートを雌型の成形面に密接させて、雌型
    の成形面と同形状同寸法の有底筒状の製品を成形する結
    晶性樹脂シートの熱成形装置において、 前記雌型を支持する下型と、前記プラグが昇降可能に設
    置された上型とを備え、上型はその押え部の内径が雌型
    の外径よりも大径であり、上型の押え部と協働して結晶
    性樹脂シートを挟持する下型の押え部が、型閉じ時に前
    記シートを延伸させて該シートを雌型の成形面に密接さ
    せる熱成形に際して所定の延伸倍率が得られるように雌
    型の上端部よりも下方に位置していることを特徴とする
    結晶性樹脂シートの熱成形装置。
  3. 【請求項3】 加熱軟化した結晶性樹脂シートを、上型
    に配置されたプラグで下型内に収納した雌型内に押入れ
    した後、前記シートを雌型の成形面に密接させて、雌型
    の成形面と同形状同寸法の有底筒状の製品を成形する結
    晶性樹脂シートの熱成形装置において、 前記雌型が昇降可能に設置された下型と、前記プラグが
    昇降可能に設置された上型とを備え、 前記雌型は、型締めに際して下型の押え部より突き出て
    上型の内面との間で隙間を形成して前記シートを延伸さ
    せる外径を有することを特徴とする結晶性樹脂シートの
    熱成形装置。
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