JP3429711B2 - カップ状歯車の製造装置 - Google Patents

カップ状歯車の製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として、オート
マチックトランスミッションに使用するカップ状歯車の
製造装置に関し、特に、カップ状歯車の筒状部に外歯と
内歯を同位相に形成するカップ状歯車の製造装置に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】従来、オートマチックトランスミッショ
ン部品のクラッチ部品で、例えば、雄歯形状の外歯と雌
歯形状の内歯を同位相に有するカップ状歯車の歯部の成
形方法としては、例えば、金属薄板を打抜き、数工程の
プレス絞りによってカップ状の素材を成形し、次に、数
工程のプレス絞り工程を経て、外歯と内歯を成形する方
法が多く用いられている。 【0003】しかし、このプレス絞りによる方法では、
当然のことながら原素材に鋼板を使用するため、肉厚の
一様なものに限られる。さらに、プレス絞りで外歯と同
位相に内歯を成形する場合は、外歯と内歯の歯先コーナ
ーのアールを小さくすると、成形時に板割れが生ずるこ
とがあり、このことから、図8(A)に示すように内歯
22と外歯23の歯先コーナーのアールRが必然的に大
きくなって、歯面の接触面積が小さくなるという問題が
生じる。また、内歯22あるいは外歯23のどちらか一
方のみを高精度に成形できても、他方は歯先コーナーの
アールRが大きくなることから、内歯22と外歯23を
同時に使用する必要のあるカップ状歯車の成形は困難で
ある。そして、コスト面でもプレス絞りにより成形する
場合は、成形に多数工程を必要とすることから、金型が
多くなってその費用が高くなり多種少量生産には不向き
である。 【0004】一方、カップ状歯車をロール成形する方法
としては、GROB社(スイス国)のスピングロービン
グ法が従来より知られている。この製造方法は、図9に
示すように、第1工程でブランクディスク24をマンド
レル25に取り付け、第2工程でロールフォーミング2
6によりブランクディスク24をカップ状に絞る。そし
て、第3工程で、マンドレル25の軸線と平行に回転す
るスプラインローリングツール27を、マンドレル25
に設けられたスプラインの歯溝28に沿ってブランクデ
ィスク24を押込み、同位相の外歯と内歯を2枚ずつ成
形する。2枚の歯の成形が完了すると、マンドレル25
をスプラインローリングツール27と位相を合わせるよ
うにインデックス装置で割り出し、次の2枚の外歯と内
歯を順次成形する。このようにして成形が完了すると、
最後の第4工程で、エジェクターでマンドレルからワー
ク24を取り出す。 【0005】しかしながら、このスピングロービング法
では、歯の成形を2枚ずつ、しかもマンドレルの位置を
割り出しながら行うため、成形に長時間を要するという
問題がある。さらに、マンドレル25の歯溝に沿って、
スプラインローリングツール27を最終寸法まで一度に
押込み成形するため、図8(B)に示すように、外歯2
3の歯先と歯元のアールを小さくすることはできても、
成形時にブランク材の割れが生ずるために内歯22の歯
先と歯元のアールRを小さくすることはできず、内歯2
2と外歯23を同時使用する必要があるカップ状歯車に
は、この製造方法は適用できなかった。また、このスピ
ングロービング法では、雄歯と雌歯の成形時に、ローラ
状のスプラインローリングツールを歯溝に沿って移動さ
せて成形するため、ローラの逃げ場が必要となり、例え
ば、図10に示すようなフランジ29を有するカップ状
歯車Cで、歯がフランジ29の付根まで必要な部品はフ
ランジ29が邪魔になって製造することができないとい
う問題があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
カップ状歯車の製造方法の有する問題点に鑑み、カップ
状素材の筒状部に外歯と内歯を同位相に、精度よく、か
つ効率的に形成することができるカップ状歯車の製造装
を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のカップ状歯車の製造装置は、カップ状素材
の筒状部に外歯と内歯を同位相に形成するカップ状歯車
の製造装置において、周面に歯溝を備えて、カップ状素
材の筒状部に嵌挿するマンドレルと、該マンドレルにカ
ップ状素材を固定して回転させるチャック機構と、マン
ドレルと共に回転する同期ギアと、歯溝を周面に備え、
該マンドレルの回転軸と平行な軸を中心に回転する転造
ダイスと、前記同期ギアと歯合する従動ギアを備え、該
従動ギアの回転により転造ダイスをマンドレルと同期回
転させる同期装置と、該同期装置と転造ダイスをマンド
レル側に進退可能に支持し、従動ギアと同期ギア、転造
ダイスとマンドレルをそれぞれ係脱自在に歯合させる押
圧支持機構とからなり、転造ダイスをマンドレルと同期
して回転させながら筒状部に押し当て、マンドレルの歯
溝と転造ダイスの歯溝とで筒状部を加圧することにより
前記外歯と内歯を成形することを特徴とする。 【0008】このカップ状歯車の製造装置は、転造ダイ
スをマンドレルと同期して回転させながら筒状部に押し
当て、マンドレルの歯溝と転造ダイスの歯溝とで筒状部
を加圧してカップ状歯車の外歯と内歯を成形することか
ら、成形工程を少なくして金型数を必要最小限度にとど
め、金型費用を抑制して多種少量生産にも好適に対処す
ることが可能であり、また、外歯と内歯の成形を多数同
時に行え、しかもマンドレルの位置を割り出すことなく
最後まで連続的に成形を行えることから、短時間でしか
も位相精度よくカップ状歯車の歯の成形を行うことが可
能である。そして、マンドレルと転造ダイスによる転造
によって、徐々に成形が行われることから、筒状部の割
れ等が生じることがなく、これにより、外歯の歯先と歯
元のアールはもとより、内歯の歯先と歯元のアールを小
さくすることができ、その結果、外歯と内歯を同時使用
できるような高精度な歯を備えるカップ状歯車を製造す
ることができる。さらに、マンドレルと平行に回転する
転造ダイスによって外歯と内歯の成形を行うことから、
従来のようなスプラインローリングツールの逃げ場が必
要なくなり、フランジを有するカップ状歯車でも、フラ
ンジの付根まで歯を成形することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 【0010】図1〜図2に、本発明のカップ状歯車の製
造装置の一実施例を示す。 【0011】このカップ状歯車の製造装置は、例えば、
図3に示すようなカップ状素材1の筒状部1aに、雄歯
形状の外歯1bと雌歯形状の内歯1cを同位相に形成
し、図4に示すようなカップ状歯車Cを製造するための
装置で、この製造装置は、周面に歯溝2を備えて、カッ
プ状素材1の筒状部1aに嵌挿するマンドレル3と、マ
ンドレル3及びマンドレル3と共動してカップ状素材1
を固定して回転させるクランプダイ15とからなるチャ
ック機構4と、マンドレル3と共に回転する同期ギア5
と、マンドレル3と歯合する歯溝6を周面に備え、マン
ドレル3の回転軸と平行な軸を中心に回転する転造ダイ
ス7とを備えている。さらに、この装置は、同期ギア5
と歯合する従動ギア8を備え、かつ従動ギア8の回転に
より転造ダイス7をマンドレル3と同期回転させる同期
装置9と、同期装置9と転造ダイス7をマンドレル3側
に進退可能に支持し、従動ギア8と同期ギア5、転造ダ
イス7とマンドレル3をそれぞれ係脱自在に歯合させる
押圧支持機構10とを備えている。すなわち、このカッ
プ状歯車の製造装置は、転造ダイス7をマンドレル3と
同期して回転させながらカップ状歯車1の筒状部1aに
押し当て、マンドレル3の歯溝2と転造ダイス7の歯溝
6とで筒状部1aを加圧することにより外歯1bと内歯
1cを成形するように構成されている。 【0012】マンドレル3は、従動ギア8が一体に固定
された状態で、マンドレルホルダー11に固定されてお
り、このマンドレルホルダー11を介して、フローフォ
ーミングマシンのマンドレルスピンドル12に取り付け
られている。このマンドレル3は、マンドレルスピンド
ル12によって、一定周期で正逆回転を交互に繰り返し
ながら、徐々に一方向に回転するようになっている。ま
た、マンドレル3は、図5に示すように、通常はその軸
方向に形成された多数の歯溝2を有しているが、カップ
状素材1にはす歯を形成する場合は、この軸方向を中心
として斜めに歯溝を形成するようにする。 【0013】チャック機構4は、テールストックスピン
ドル13のテールストックホルダー14の先端に取り付
けられたクランプダイ15と、マンドレル3とによって
構成されている。すなわち、マンドレル3とクランプダ
イ15とが、それぞれ離間した状態から対向方法に前進
し、カップ状素材1を押圧しながら固定した状態で、フ
ローフォーミングマシンのスピンドル12によって一体
に回転するようになっている。 【0014】同期ギア5は、マンドレル3の歯溝2と歯
数が同じに形成されており、このマンドレル歯溝2と位
相を合わせるようにマンドレル3にキーKによってキー
止めされている。 【0015】転造ダイス7は、図5に示すように、通常
はマンドレル3と同様に、その軸方向に形成された多数
の歯溝6を有しているが、カップ状素材1にはす歯を形
成する場合は、この軸方向を中心として斜めに歯溝を形
成するようにする。 【0016】同期装置9の従動ギア8は、転造ダイス7
の歯溝6と歯数が同じに形成されており、この転造ダイ
ス7に対し、位相を合わせるように回転軸8aを介して
一体に固定されている。これにより、同期装置9は、マ
ンドレル3の回転を同期ギア5を介して転造ダイス7に
伝達し、マンドレル3と転造ダイス7を同期回転させる
ことができる。 【0017】最後に、押圧支持機構10は、同期装置9
と転造ダイス7とを、図示省略するシリンダによって進
退自在に支持し、図1に示すようにこれらをマンドレル
3側に移動させた状態で、同期装置9の従動ギア8を同
期ギア5に歯合させて、転造ダイス7をマンドレル3と
同期回転させながら、転造ダイス7に外嵌するカップ状
素材1に押圧する。 【0018】なお、この実施例の製造装置では、図2に
示すように、押圧支持機構10のほか、2つの押圧支持
機構10a、10bを備えており、マンドレル3を中心
とした3方向から1つの押圧支持機構10、10a、1
0bを選択的に使用し、それらの従動ギアをマンドレル
側の同期ギア5と歯合させて、転造ダイス7を回転させ
ながらマンドレル3側に押圧することができるようにし
ている。この場合、押圧支持機構10は、支持軸16に
よって図示上下に摺動し、他の押圧支持機構10a、1
0bはヒンジ17aを支点とする支持アーム17によっ
て図示左右に揺動するが、いずれの場合も、転造ダイス
7をマンドレル3の軸心に向かって押圧するように構成
されている。 【0019】次に、上記のカップ状歯車の製造装置を
いたカップ状歯車の製造方法について説明する。前工程
として、所定厚みの鋼板を打抜き、図3に示すように、
プレス成形でカップ状に絞ってカップ状素材1を形成す
る。なお、カップ状素材としては、図7(A)、(B)
に示すように、プレス成形でカップ状に絞るとともに、
筒状部1aの内側又は外側に突出するパイプ状のボスを
成形したり、図7(C)〜(F)に示すように、熱間鍛
造によりカップ状に形成して、その厚肉の底部に、内側
又は外側に突出するパイプ状のボス又はシャフトを成形
する等、任意の形状のカップ状素材を用いることができ
る。 【0020】そして、ショットブラストでスケールを除
去した後、カップ状素材1の内径又は外径を旋削し、そ
の壁厚tを最終製品の肉厚より微少に大きく、かつマン
ドレル3の外径に微少な隙間で嵌合するようにして、マ
ンドレル3に取り付ける。 【0021】一方、図1に示すように、テールストック
スピンドル13に取り付けられたテールストックホルダ
ー14の先端にクランプダイ15を取り付ける。そし
て、マンドレル3とクランプダイ15を互いの対向方向
に前進させ、カップ状素材1を固定する。 【0022】図1に示す押圧支持機構10を使用して成
形する場合について説明すると、同期装置10の回転軸
8aに、従動ギア8を転造ダイス7と位相がずれないよ
う取り付けた状態で、支持軸16をマンドレル3の軸心
に向かって下降させ、従動ギア8が同期ギア5と噛み合
うと、同時に転造ダイス7の歯溝6の山とマンドレル3
の歯溝2の谷、又はその谷と山が正確な隙間を保ちなが
ら噛み合う。すなわち、図5に示すように、転造ダイス
7とマンドレル3の隙間に挟まれたカップ状素材1に、
マンドレル3及び転造ダイス7を一定周期で正逆方向に
交互に回転させながら、転造ダイス7を間欠的に定量ず
つマンドレル3に向かって押し込むようにする。これに
より、カップ状素材1の筒状部1aの板を変形させ、転
造ダイス7の歯溝6とマンドレル3の歯溝2とで構成さ
れる歯の隙間に肉を流入させ、充満させる。そして、筒
状部1aの余肉を、図5に示すマンドレル歯溝2の谷部
分に設けた余肉溜2aに流入させ、カップ状素材1に、
高精度で位相精度の高い雄歯形状の外歯1bと雌歯形状
の雌歯1cを同位相に同時にロール成形する。 【0023】成形が完了すると、押圧支持機構10によ
って転造ダイス7が上昇し、テールストックスピンドル
13が、図1において左方に移動すると同時に、テール
ストックスピンドル13に組み込まれたノックアウトシ
リンダー18が作動し、テールストックノックアウトピ
ン19でカップ状歯車をクランプダイ15より押し出
す。次に、マンドレル3に組み込まれたマンドレルノッ
クアウトピン20がマンドレル3側の油圧ノックアウト
装置21により突き出され、マンドレル3よりカップ状
歯車を取り外し、作業が完了する。 【0024】このようにして、図4に示す同位相の外歯
1bと内歯1cを有するオートマチックトランス部品で
あるカップ状歯車Cが成形される。このカップ状歯車C
は、マンドレル3と転造ダイス7による転造によって、
徐々に外歯1bと内歯1cの成形が行われることから、
筒状部1aの割れ等が生じることがなく、これにより、
外歯1bの歯先と歯元のアールRはもとより、内歯1c
の歯先と歯元のアールRを小さくすることができ、その
結果、内歯1cと外歯1bを同時に使用することができ
る高精度な歯を備えたカップ状歯車を製造することがで
きる。さらに、マンドレル3と平行に回転する転造ダイ
ス7によって外歯1bと内歯1cの成形を行うことか
ら、従来のようなスプラインローリングツールの逃げ場
が必要なくなり、例えば、図10に示すようなフランジ
29を有するカップ状歯車Cでも、フランジ29の付根
まで歯を成形することができる。 【0025】また、転造ダイス7をマンドレル3と同期
して回転させながらカップ状素材1に押し当て、マンド
レル3の歯溝と転造ダイス7の歯溝とで筒状部1aを加
圧してカップ状歯車の外歯1bと内歯1cを成形するこ
とから、成形工程を少なくして金型数を必要最小限度に
とどめ、金型費用を抑制して多種少量生産にも好適に対
処することが可能であり、さらに、外歯1bと内歯1c
の成形を多数同時に行え、しかもマンドレル3の位置を
割り出すことなく最後まで連続的に成形を行えることか
ら、短時間でしかも位相精度よくカップ状歯車の成形を
行うことが可能である。 【0026】以上、本発明のカップ状歯車の製造装置
ついて説明したが、本発明によれば、図6(A)に示す
ような、歯先、歯元のコーナーのアールRが小さく高精
度なインボリュート歯形の雄歯と、ラフ形状の雌歯とを
有するカップ状歯車を製造することも可能であり、さら
に図6(B)に示すような、歯先、歯元のコーナーのア
ールRが小さく高精度な雌歯と、ラフ形状の雄歯とを有
するカップ状歯車を製造することも可能である。 【0027】 【発明の効果】本発明によれば、転造ダイスをマンドレ
ルと同期して回転させながら筒状部に押し当て、マンド
レルの歯溝と転造ダイスの歯溝とで筒状部を加圧してカ
ップ状歯車の外歯と内歯を成形することから、成形工程
を少なくして金型数を必要最小限度にとどめ、金型費用
を抑制して多種少量生産にも好適に対処することが可能
であり、また、外歯と内歯の成形を多数同時に行え、し
かもマンドレルの位置を割り出すことなく最後まで連続
的に成形を行えることから、短時間でしかも位相精度よ
くカップ状歯車の歯の成形を行うことが可能である。そ
して、マンドレルと転造ダイスによる転造によって、徐
々に成形が行われることから、筒状部の割れ等が生じる
ことがなく、これにより、外歯の歯先と歯元のアールは
もとより、内歯の歯先と歯元のアールを小さくすること
ができ、その結果、外歯と内歯を同時使用できるような
高精度な歯を備えるカップ状歯車を製造することができ
る。さらに、マンドレルと平行に回転する転造ダイスに
よって外歯と内歯の成形を行うことから、従来のような
スプラインローリングツールの逃げ場が必要なくなり、
フランジを有するカップ状歯車でも、フランジの付根ま
で歯を成形することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のカップ状歯車の製造装置の一実施例を
示す断面図である。 【図2】同製造装置の要部を示す断面側面図である。 【図3】カップ状素材を示し、(A)は正面図、(B)
は縦断面図である。 【図4】カップ状歯車を示し、(A)は歯部の断面図
((B)のA−A線断面図)、(B)は縦断面図、
(C)は(A)のP部の拡大図である。 【図5】マンドレルと転造ダイスの歯合を示す拡大断面
図である。 【図6】本発明のカップ状歯車の製造装置を用いて製造
したカップ状歯車の歯部を示し、(A)は外歯を成形し
た一例を示す拡大断面図、(B)は内歯を成形した一例
を示す拡大断面図である。 【図7】各種カップ状素材を示す断面図である。 【図8】従来の方法により製造したカップ状歯車の歯部
を示し、(A)はプレス絞りにより成形した例を示す拡
大断面図、(B)はスピングロービング法により成形し
た例を示す拡大断面図である。 【図9】スピングロービング法によるカップ状歯車の成
形工程を示す説明図である。 【図10】カップ状歯車を示し、(A)は縦断面図、
(B)は歯部の断面図((A)のB−B線断面図)であ
る。 【符号の説明】 C カップ状歯車 1 カップ状素材 1a 筒状部 1b 外歯 1c 内歯 2 マンドレルの歯溝 3 マンドレル 4 チャック機構 5 同期ギア 6 転造ダイスの歯溝 7 転造ダイス 8 従動ギア 9 同期装置 10 押圧支持機構
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−126373(JP,A) 特開 平6−154927(JP,A) 特開 昭59−225839(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 53/28 B21H 5/00 - 5/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 カップ状素材の筒状部に外歯と内歯を同
    位相に形成するカップ状歯車の製造装置において、周面
    に歯溝を備えて、カップ状素材の筒状部に嵌挿するマン
    ドレルと、該マンドレルにカップ状素材を固定して回転
    させるチャック機構と、マンドレルと共に回転する同期
    ギアと、歯溝を周面に備え、該マンドレルの回転軸と平
    行な軸を中心に回転する転造ダイスと、前記同期ギアと
    歯合する従動ギアを備え、該従動ギアの回転により転造
    ダイスをマンドレルと同期回転させる同期装置と、該同
    期装置と転造ダイスをマンドレル側に進退可能に支持
    し、従動ギアと同期ギア、転造ダイスとマンドレルをそ
    れぞれ係脱自在に歯合させる押圧支持機構とからなり、
    転造ダイスをマンドレルと同期して回転させながら筒状
    部に押し当て、マンドレルの歯溝と転造ダイスの歯溝と
    で筒状部を加圧することにより前記外歯と内歯を成形す
    ることを特徴とするカップ状歯車の製造装置。
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