JP3429605B2 - 感熱記録体 - Google Patents
感熱記録体Info
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Description
の発色反応を利用した感熱記録体に関するものであり、
さらに詳しくは本発明は、とくに耐水性および耐スティ
ッキング性(記録時にサーマルヘッドに感熱記録層面が
張り付くことに対する耐性)に優れた感熱記録体に関す
るものである。
たは無機の呈色剤との発色反応を利用し、熱により両発
色物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体
はよく知られている。かかる感熱記録体は比較的安価で
あり、また記録機器がコンパクトで且つその保守も容易
なため、例えばファクシミリや各種計算機の記録媒体等
として幅広い分野において使用されている。
ーミナル用の感熱記録体が注目されている。かかるハン
ディーターミナル用の感熱記録体は、室外で雨天の際で
も使用されるため、感熱記録層面が濡れても剥がれず、
しかも耐スティッキング性に優れた特性が要求されてい
る。感熱記録層の耐水性を改良する目的で、特開昭49
−36343号公報、特開昭54−133352号公報
には、感熱記録層中に耐水化剤を添加する方法が記載さ
れ、また特公昭57−14998号公報、特公昭57−
18520号公報、特開平2−8084号公報には、感
熱記録層中に接着剤として疎水性高分子エマルジョンを
用いる方法が記載されているが、さらに充分な耐水性お
よび耐スティッキング性に優れた接着剤が要望されてい
る。
性および耐スティッキング性に優れた感熱記録体を提供
することにある。
結果、特定の単量体を、特定の乳化重合条件で重合させ
て得られた重合体エマルジョンを接着剤に用いることに
より、耐水性および耐スティッキング性が改善されるこ
とを見いだし、本発明を完成することができた。
料、呈色剤および接着剤を含有する感熱記録層を設けた
感熱記録体において、該接着剤が、少なくとも(メタ)
アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸エステルおよび
エチレン性不飽和カルボン酸を含む単量体を、下記条件
およびにて乳化重合して得られた重合体エマルジョ
ンであることを特徴とする感熱記録体を提供するもので
ある。その条件は、 該単量体を乳化重合させる際、反応系水相の酸素濃
度を0.5%重亜硫酸ソーダ水溶液の酸素濃度より低く
保持する。 該単量体を乳化重合させる際に、酸化剤−還元剤−
活性剤からなるレドックス重合開始剤を使用し、該酸化
剤の使用量が、該単量体100重量部に対して0.00
1〜0.1重量部である。
ルが、アクリル酸エチルおよび/またはアクリル酸ブチ
ルである前記の感熱記録体を提供するものである。
ン酸が、イタコン酸および/またはメタクリル酸である
前記の感熱記録体を提供するものである。
の重合物のガラス転移温度が0〜30℃である前記の感
熱記録体を提供するものである。
多価金属塩を含有させた前記の感熱記録体を提供するも
のである。
燥皮膜のトルエン可溶部が5%以下で、且つトルエン不
溶部のトルエン膨潤度が200%以下である前記の感熱
記録体を提供するものである。
の一部として使用することが必須である。この(メタ)
アクリロニトリルは、耐スティッキング性の改良を目的
として添加されるものである。
としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル等が挙げら
れ、中でも好ましくはアクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チルである。この(メタ)アクリル酸エステルは、耐ス
ティッキング性の改良を目的として添加されるものであ
る。
は、例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マ
レイン酸等のモノまたはジカルボン酸が挙げられ、中で
も好ましくはメタクリル酸、イタコン酸である。このエ
チレン性不飽和カルボン酸は、重合体エマルジョンの機
械的安定性を高めることを目的として添加される。
て、他の共重合可能な単量体を添加することもできる。
その例としては、ブタジエン、イソプレン、スチレン、
α−メチルスチレン、メチルスチレン、塩化ビニル、ア
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミド等が挙げ
られる。
タ)アクリル酸エステルおよびエチレン性不飽和カルボ
ン酸の単量体の使用割合は、とくに限定されないが、例
えば(メタ)アクリロニトリル100重量部に対して
(メタ)アクリル酸エステル50〜500重量部、エチ
レン性不飽和カルボン酸1〜50重量部の範囲が望まし
い。
て、次に乳化重合が行われる。乳化重合は、上記各単量
体、乳化剤およびレドックス重合開始剤を用い、水系に
おいて行うことができる。
るアニオン系やノニオン系の乳化剤を用いることができ
るが、ラジカル重合能を有する乳化剤を使用すると、得
られる重合体エマルジョンの安定性や感熱記録材の耐ス
テッキング性や地発色の向上に有利である。ラジカル重
合能を有する乳化剤の例としては、下記一般式(1)〜
(3)で示されるものが挙げられる。
2〜20の値を有する)
〜5.0重量%が好ましい。0.5重量%未満では、生成
された重合体エマルジョンの機械的安定性が低く、さら
に重合速度も遅くなる。逆に5.0重量%を超えると、
得られる感熱記録体の耐スティッキング性、耐水性、発
色性が低下する恐れがある。
還元剤−活性剤からなるレドックス重合開始剤である。
酸化剤としては、ヒドロペルオキシドおよび/または過
硫酸塩が使用され、例えばヒドロペルオキシドとして、
クメンヒドロペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキ
シド、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド、p
−メンタンヒドロペルオキシド、1,1,3,3−テトラ
メチルブチルヒドロペルオキシド、2,5−ジメチルヘ
キサン−2,5−ジヒドロペルオキシド等、また過硫酸
塩として、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等が挙
げられる。酸化剤の使用量は、全単量体100重量部に
対して0.001〜0.1重量部、好ましくは0.01〜
0.1重量部である。0.001重量部未満の使用量では
重合を完結させるためには長時間の反応が必要となるば
かりでなく、反応が完結せず、また0.1重量部を超え
る使用量では、得られる感熱記録体の耐薬品性、耐ステ
ィッキング性が低下し好ましくない。
ース、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシラート
(ロンガリット)、チオ硫酸ナトリウム等が使用され
る。
ヘキサシアノ鉄(III)カリウム等を使用することがで
きる。これら還元剤および活性化剤の使用量はそれぞれ
の開始剤系の組み合わせに応じ適量を用いる。
続いて乳化重合を行う。この乳化重合は、反応系水相の
酸素濃度を0.5%重亜硫酸ソーダ水溶液の酸素濃度よ
り低く保持させて行われる。低い酸素濃度によって、重
合開始剤量を極めて少なくすることができ、しかも比較
的短時間で安定な重合体エマルジョンを得ることができ
る。
る。まず、反応容器に脱酸素モジュールにより脱酸素化
された脱イオン水(以下、脱酸素脱イオン水という)お
よび少量の乳化剤を仕込む。別に、脱酸素脱イオン水
に、単量体および少量の乳化剤を加えて乳化し単量体乳
濁液を調製し、これを滴下装置に仕込む。上記の反応容
器と滴下装置の2つに、重亜硫酸塩を添加するか、およ
び/または脱酸素した窒素ガスを液中まで導入しバブリ
ングする。反応系水相の酸素濃度は、例えば0.5%重
亜硫酸ソーダ水溶液中に電極を浸漬し、酸素濃度をゼロ
ppmに較正した溶存酸素濃度計(東亜電波(株)製)を
用いてゼロppmまたはそれ以下を示すようになるまで、
上記の脱酸素操作を続ける。続いて、レドックス重合開
始剤を、反応容器中の脱酸素脱イオン水に溶解する。以
上で準備を終え、レドックス重合開始剤の分解温度以
上、例えば50℃以下、好ましくは30℃以下の温度に
て乳化重合を行う。
反応系を窒素置換した程度では達成できないほどの溶存
酸素濃度である。これは、上記のように例えば重亜硫酸
塩を添加するか、および/または窒素ガスを十分にバブ
リングすることにより達成することができる。溶存酸素
濃度がこの水準を超えるときは重合が進行せず、分子量
が高められず、耐スティッキング性が低下する恐れがあ
り、また重合開始剤および/または乳化剤の増量を必要
とする。
スティッキング性をさらに改善するために、重合体エマ
ルジョンに多価金属塩を添加することができる。この添
加により、重合体中のカルボン酸を金属架橋することが
でき、耐スティッキング性がより改善される。かかる多
価金属塩とは2価または3価の金属塩であることがで
き、水可溶性のものが好ましい。例えば、マグネシウ
ム、亜鉛、カルシウム、アルミニウム、ニッケル、錫、
クロム等の酢酸塩、塩化物、硫酸塩、炭酸塩等が挙げら
れる。中でも好ましくは亜鉛の炭酸アンモニウム塩がよ
い。多価金属塩の添加量は、存在するカルボン酸に対
し、0.5〜1.0当量用いるのが好ましい。
た重合物のガラス転移点は、0〜30℃のものが好まし
い。ガラス転移点が0℃未満になると耐スティッキング
性に劣り、逆に30℃を超えると接着性が低下する恐れ
がある。さらに、本発明に使用される重合体エマルジョ
ンは、その乾燥皮膜のトルエン可溶部が5%以下で、不
溶部のトルエン膨潤度が200%以下であることが好ま
しい。乾燥皮膜のトルエン可溶部が5%より多く、不溶
部のトルエン膨潤度が200%より多いと、感熱記録体
の耐スティッキング性が劣る。
のが使用可能であるが、その具体例としては、例えば
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3−ジメチルアミノ−7−メト
キシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロ
ロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチル
フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7
−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−ア
セチル−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−N−ジエチルアミノフルオラン、3−(N
−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−
6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジメチルアミノ−6
−メチル−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ
(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロアニリノ)フ
ルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−p−ブチ
ルアニリノフルオラン等が挙げられる。なお、これらの
ロイコ染料は必要に応じて2種類以上を併用することが
できる。
公知のものが使用可能で、例えば4,4’−sec−ブチリ
デンジフェノール、4−フェニルフェノール、4,4’
−ジヒドロキシ−ジフェニルメタン、4,4’−イソプ
ロピリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデ
ンビスフェノール、4,4’−〔1,3−フェニレンビス
(1−メチルエチリデン)〕ビスフェノール、4,4’
−(1,3−ジメチルブチリデン)ビスフェノール、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’
−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−
メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
3’,4’−トリメチレンジフェニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−3’−,4’−テトラメチレンジフェニルス
ルホン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニ
ルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシ安息香酸−p−メトキシ
ベンジル、ノボラック型フェノール樹脂、フェノール重
合体等のフェノール性化合物、4,4’−ビス(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミン)ジフェニル
メタン等のスルホニル尿素誘導体、3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシ安息香酸、3−イソプロピルサリチル
酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジ
ルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3−クロル−5−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)
サリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル
酸、4−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)サリ
チル酸、4−(3−p−トリルスルホニルプロピルオキ
シ)サリチル酸等の芳香族カルボン酸等の亜鉛塩等が挙
げられる。これらの中でも、4,4’−ビス(p−トル
エンスルホニルアミノカルボニルアミン)ジフェニルメ
タンが記録像の保存性に優れ好ましい。なお、これらの
呈色剤も勿論必要に応じて2種以上を併用することがで
きる。
ン)の使用割合としては、とくに限定されないが、感熱
記録層の全固形分量に対して、重合物として3〜30重
量%、好ましくは5〜25重量%の範囲が好ましい。ロ
イコ染料および呈色剤の使用割合は、用いられるロイコ
染料、呈色剤の種類に応じて適宜選択されるが、一般に
ロイコ染料1重量部に対して呈色剤100〜700重量
部、好ましくは100〜400部程度がよい。
る塗布液の調製には、一般に水を分散媒体とし、例えば
接着剤を添加したボールミル、アトライター、サンドグ
ラインダー等の撹拌・粉砕機にロイコ染料と呈色剤とを
一緒または別々に分散することにより調製される。その
とき、分散剤を用いることも可能であり、用いる分散剤
としては、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルセルロースおよびスチレン−無水マレイン酸共重合体
塩およびそれらの誘導体などのような水溶性高分子の
他、界面活性剤が挙げられる。また、消泡剤なども用い
ることができる。
定の接着剤を用いるものであるが、本発明の所望の効果
を損なわない限りにおいて、各種公知の接着剤を併用す
ることも可能で、例えば澱粉類、ビドロキシエチルセル
ロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム、ポリビニルア
ルコール、ジイソブチレン・無水マレイン酸共重合体
塩、スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・
アクリル酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体
塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン等が、
接着剤全体に対して本発明の目的を損なわない程度用い
ることができる。
ル、メチロールメラミン、過硫酸アンモニウム、過硫酸
ソーダ、塩化第二鉄、塩化マグネシウム、硼酸、塩化ア
ンモニウム、炭酸ジルコニウムアンモニウム等の耐水化
剤を添加してもよい。
増感剤を併用することもできる。増感剤の具体例として
は、例えば1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタ
ン、1,2−ジフェノキシエタン、1−フェノキシ−2
−(4−メチルフェノキシ)エタン、パラベンジルビフ
ェニル、ナフチルベンジルエーテル、ベンジル−4−メ
チルチオフェニルエーテル、1−ヒドロキシ−2−ナフ
トエ酸フェニルエステル、シュウ酸ジベンジルエステ
ル、シュウ酸−ジ−p−メチルベンジルエステル、シュ
ウ酸−ジ−p−クロルベンジルエステル、テレフタル酸
ジメチルエステル、テレフタル酸ジブチルエステル、テ
レフタル酸ジベンジルエステル、イソフタル酸ジブチル
エステル、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル
及び各種公知の熱可融性物質等が挙げられる。増感剤の
使用量はとくに限定されないが、一般に呈色剤100重
量部に対して400重量部以下程度の範囲で調節するの
が望ましい。
に保存性向上剤を添加することも何ら差しつかえない。
このような保存性向上剤としては、例えば1,3,5−ト
リス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジ
メチルベンジル)イソシアヌル酸、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェ
ニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,
1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブ
チルフェニル)ブタン、4−(2−メチル−1,2−エ
ポキシエチル)ジフェニルスルフォン、4−(2−エチ
ル−1,2−エポキシエチル)ジフェニルスルホン、4
−(2−メチル−グリシジル)ジフェニルスルホンが挙
げられる。もちろん、これらに限定されるものではな
く、また必要に応じて2種以上の化合物を併用すること
もできる。
でき、例えばジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコ
ール硫酸エステル・ナトリウム塩、アルギン酸塩、脂肪
酸金属塩等の分散剤、ベンゾフェノン系、トリアゾール
系等の紫外線吸収剤、その他消泡剤、蛍光染料、着色染
料等が必要に応じて添加される。
カルシウム、ステアリン酸アミド、ステアリン酸メチレ
ンビスアミド、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、
パラフィンワックス、エステルワックス等の滑剤、カオ
リン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成クレー、
酸化チタン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、活性白土等
の無機顔料を添加することもできる。
定されるものではなく、例えばエアーナイフコーティン
グ、バリバーブレードコーティング、ピュアーブレード
コーティング、ショートドウェルコーティング等により
塗布液を支持体上に塗布・乾燥する方法等によって形成
される。また、塗布液の塗布量についても特に限定され
るものではないが、通常乾燥重量で2〜12g/m2、
好ましくは3〜10g/m2程度の範囲である。
に制限するものではなく、従来から感熱記録体の支持体
として一般的に使用されているものであることができ
る。例えば、紙、フィルム、合成紙等が挙げられる。
熱記録層上、あるいは支持体の裏面に成膜性に優れた接
着剤と顔料を主成分とする保護層、さらに保護層上に、
電離放射性照射により硬化された樹脂を含有する光沢層
を設けたり、支持体と感熱記録層との間に記録感度を高
めるための下塗り層を設けたりする等の感熱記録体製造
分野における各種の公知技術を適用することができる。
勿論、下塗り層、感熱記録層、保護層形成後にスーパー
キャレンダー処理を施し、画質や記録濃度を向上させる
こともできる。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、例中の「部」及び「%」は、特記しない限
り、それぞれ「重量部」および「重量%」を示す。
ス通気管および酸素濃度計の電極を備えた1リットルの
フラスコに、乳化剤としてメタクロキシポリエチレング
リコール−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ソーダ
1.5g、硫酸第1鉄0.002gおよび水200gを仕
込んだ。この時の酸素濃度は5〜7ppmであった。別に
1リットルビーカーに、アクリル酸ブチル150g、ア
クリル酸エチル200g、アクリロニトリル150g、
メタクリル酸10g、メタクロキシポリエチレングリコ
ール−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ソーダ1.5
gおよび水228gを仕込みホモミキサーで乳化した。
このときの酸素濃度は8〜9ppmであった。単量体乳
化物の入ったビーカーおよびフラスコに、窒素ガスを5
0〜100ml/分の割合で2時間吹き込むと、0.5
%重亜硫酸ソーダ水溶液でゼロに較正した酸素濃度計が
0ppmを示した。両系の酸素濃度が0ppm以下になった
後、単量体乳化物、t−ブチルハイドロペルオキシドの
0.3%水溶液20gおよびホルムアルデヒドナトリウ
ムスルオキシレートの0.5%水溶液20gを3時間か
けてフラスコ内に滴下した。この間、系の温度は30〜
34℃で保った。滴下終了後、1時間同温度に保持し熱
成した。10%苛性ソーダ5gを添加して系を中和後、
固形濃度が45%となるように水を添加して重合体エマ
ルジョンを得た。
チル−7−アニリノフルオラン10部、1,2−ジ(3
−メチルフェノキシ)エタン20部、メチルセルロース
の10%水溶液5部、ナフタレンスルホン酸ホルマリン
縮合物の5%水溶液1部、および水64部からなる組成
物をサンドグラインダーにて平均粒子径が0.8μmと
なるまで粉砕し、A液を得た。
30部、メチルセルロースの10%水溶液5部、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物の5%水溶液1部、お
よび水64部からなる組成物をサンドグラインダーにて
平均粒子径が0.8μmとなるまで粉砕し、B液を得
た。
上記の製造により得られた重合体エマルジョン(固形濃
度45%)25部、ポリビニルアルコール(商品名:P
VA117、クラレ社製)の10%水溶液20部、微粒
子酸化珪素15部、軽質炭酸カルシウム5部、ステアリ
ン酸亜鉛の30%分散液20部、およびジオクチルスル
ホコハク酸ナトリウムの5%水溶液2部からなる組成物
を混合、撹拌して得られた塗布液を、坪量64g/m2
の中性紙の片面上に、乾燥後の塗布量が5g/m2とな
るように塗布、乾燥し、スーパーキャレンダー処理して
感熱記録体を得た。
いて、フラスコおよびビーカーに乳化剤として仕込んだ
メタクロキシポリエチレングリコール−2−エチルヘキ
シルスルホコハク酸ソーダ1.5gの代わりに、フラス
コに、乳化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
1.5g、ビーカーに乳化剤としてドデシルベンゼンス
ルホン酸ソーダ1.5gおよびポリオキシエチレンラウ
リルエーテル(スチレンオキシドの重合度50)15g
を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
いて、t−ブチルハイドロベルオキシドの0.3%水溶
液20gの代わりに、クメンヒドロペルオキシドの0.
15%水溶液10gおよび過硫酸アンモニウムの0.1%
水溶液10gを用いた以外は、実施例1と同様にして感
熱記録体を得た。
いて、得られた重合体エマルジョン中に、更に酢酸カル
シウムの10%水溶液を5gを添加した以外は、実施例
1と同様にして感熱記録体を得た。
いて、メタクリル酸10gの代わりにイタコン酸10g
を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
イソプロピリデンジフェノールの代わりに4−ヒドロキ
シ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンを用いた
以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
イソプロピリデンジフェノールの代わりに4,4’−ビ
ス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミン)
ジフェニルメタンを用いた以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。
いて、アクリロニトリル150gの代わりにアクリル酸
ブチル150gを用いた以外は、実施例1と同様にして
感熱記録体を得た。
いて、アクリル酸ブチル150gおよびアクリル酸エチ
ル200gの代わりにスチレン150gおよびブタジエ
ン200gを用いた以外は、実施例1と同様にして感熱
記録体を得た。
いて、t−ブチルヒドロペルオキシドの0.3%水溶液
20gおよびホルムアルデヒドナトリウムスルホキシレ
ートの0.5%水溶液20gの代わりに、t−ブチルヒ
ドロペルオキシドの5%水溶液20gおよびホルムアル
デヒドナトリウムスルホキシレートり5%水溶液20g
を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
いて、単量体乳化物の入ったビーカーおよびフラスコに
窒素ガスを吹き込まずに重合体エマルジョンを製造した
以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
ルジョン25部の代わりにポリビニルアルコール(商品
名:PVA205、クラレ社製)の20%水溶液56部
を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
び感熱記録体について以下の評価を行い、得られた結果
をそれぞれ表1および表2に示す。
における重合体エマルジョンの粘度をB型粘度計にて測
定した。
5%、25℃における重合体エマルジョンのpHをpH
メーター(堀場製作所社製)にて測定した。
mとなるように、重合体エマルジョンをアルミ箔上に塗
布、乾燥(60℃、5時間乾燥)して得られた重合体フ
ィルムのガラス転移点を示差熱分析計(セイコー電子工
業社製)にて測定した。
の際の使用した3cm×3cmの重合体フィルム(W)
を、10ml、25℃のトルエンに24時間浸し、トル
エンに溶出された重合体フィルム量(A)を測定し、A
/Wを求めると共に、トルエンに膨潤された重合体フィ
ルム量(B)を測定し、B/Wを求めた。
白色度計で感熱記録層の白色度を測定した。
機社製、TH−PMD)を用いて印加エネルギー0.2
mj/dotで感熱記録体に記録させ、得られた記録像
の発色濃度をマクベス濃度計(マクベス社製、RD−1
00R型)で測定した。
機社製、TH−PMD)を使用し印加エネルギー0.4
mj/dotで約10m感熱記録体に記録させた後、ヘ
ッド上に付着した粕を観察した。 ◎ ・・・・・ 粕が全くない。 ○ ・・・・・ 粕が僅かに付くが印字し支障が無い。 × ・・・・・ 粕が多く、印字にも支障が発生。
せ取り出し、記録面どうしを重ね合わせ、乾燥後剥が
す。 ○ ・・・・・ 記録面が支障無く剥がれる。 × ・・・・・ 剥がす時、記録体が破れる。
ー(大倉電機社製、TH−PMD)を使用し印加エネル
ギー0.4mj/dotで感熱記録体に記録させた後、
記録像に発生するスティッキングの度合いを目視判定し
た。 ◎ ・・・・・ スティッキングが殆んど無い。 ○ ・・・・・ スティッキングが少しある。 × ・・・・・ スティッキングが多い。
ッキング性に優れた感熱記録体が提供される。
Claims (6)
- 【請求項1】 支持体上に、ロイコ染料、呈色剤および
接着剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体におい
て、該接着剤が、少なくとも(メタ)アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリル酸エステルおよびエチレン性不飽
和カルボン酸を含む単量体を、下記条件およびにて
乳化重合して得られた重合体エマルジョンであることを
特徴とする感熱記録体。 該単量体を乳化重合させる際、反応系水相の酸素濃
度を0.5%重亜硫酸ソーダ水溶液の酸素濃度より低く
保持する。 該単量体を乳化重合させる際に、酸化剤−還元剤−
活性剤からなるレドックス重合開始剤を使用し、該酸化
剤の使用量が、該単量体100重量部に対して0.00
1〜0.1重量部である。 - 【請求項2】 (メタ)アクリル酸エステルが、アクリ
ル酸エチルおよび/またはアクリル酸ブチルである請求
項1に記載の感熱記録体。 - 【請求項3】 エチレン性不飽和カルボン酸が、イタコ
ン酸および/またはメタクリル酸である請求項1または
2に記載の感熱記録体。 - 【請求項4】 重合体エマルジョンの重合物のガラス転
移温度が0〜30℃である請求項1ないし3のいずれか
1項に記載の感熱記録体。 - 【請求項5】 感熱記録層中に、水溶性の多価金属塩を
含有させた請求項1ないし4のいずれか1項に記載の感
熱記録体。 - 【請求項6】 重合体エマルジョンの乾燥皮膜のトルエ
ン可溶部が5%以下で、且つトルエン不溶部のトルエン
膨潤度が200%以下である請求項1ないし5のいずれ
か1項に記載の感熱記録体。
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-
1995
- 1995-06-09 JP JP14349595A patent/JP3429605B2/ja not_active Expired - Fee Related
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