JP3425771B2 - 図形作成方法および装置 - Google Patents

図形作成方法および装置

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JP3425771B2 JP19634392A JP19634392A JP3425771B2 JP 3425771 B2 JP3425771 B2 JP 3425771B2 JP 19634392 A JP19634392 A JP 19634392A JP 19634392 A JP19634392 A JP 19634392A JP 3425771 B2 JP3425771 B2 JP 3425771B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CADシステム等を使
用した建築図等の作成に係わり、特に、柱、壁および梁
等の躯体図形の作成方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタイザ上にセットされた図面
をトレース(なぞる)することにより図面中の図をCA
D図面化する場合、基本柱、基本梁および基本壁等の基
本躯体図形については、それぞれ、基本柱、基本梁およ
び基本壁というコマンドを使用している。基本柱コマン
ドは、基準通り芯の交点を基準とした柱を作成できるコ
マンドであり、基本梁コマンドは、基準通り芯の2つの
交点間のうち、これらの交点を結ぶ線が水平線または垂
直線となる2つの交点間にのみ梁を作成できるコマンド
であり、基本壁コマンドは、基準通り芯の2つの交点間
のうち、これらの交点を結ぶ線が水平線または垂直線と
なる2つの交点間にのみ壁を作成できるコマンドであ
る。
【0003】図17は、従来の基本柱(角柱)コマンド
に対応した処理を示す。まず、ステップS101におい
て、オペレータは、例えば、図18に示されているよう
なウインドゥ180に対して、縦幅、横幅、XおよびY
方向のオフセット値、ならびに壁の高さの上限および下
限といったパラメータを入力する。次に、オペレータ
は、作成すべき柱の配置位置を示す点Pを指示する(ス
テップS102)(なお、点Pは、基準通り芯L1およ
びL2の交点である)。次に、CPUは、ステップS1
01において入力されたオフセット値が有効かチェック
し、有効ならば(ステップS103のYES)、オペレ
ータにオフセット方向を指示させる。図19は、ステッ
プS102において指示された柱の配置位置を示す点
P、およびステップS104において指示されたオフセ
ット方向を示す点OFFを示す。オフセット方向の指示
が終了すると、CPUが、指示点Pを基準位置とし、オ
フセット方向を示す点OFFに基づいて、基本柱を作成
する(ステップS105)。図20は、ステップS10
5において作成された基本柱Hを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した図17の作成
方法では、オフセット値を図面からキーボード入力(図
面に明記されていない場合には、スケールで測定した
後、キーボード入力)しているため、入力が面倒という
問題があった。
【0005】本発明は、従来のこのような問題点を解決
すべくなされたものであり、作成すべき図形の位置指定
を、デジタイザ等の座標入力装置からの入力のみで行う
ことができる入力が容易な図形作成方法および装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の図形作
成方法は、作成する図形の配置位置を特定する少なくと
も2つの点をオペレータが指定し、少なくとも2つの点
により特定される領域内における予め記憶された基準位
置を検索しその検索により、少なくとも2つの点によ
り特定される領域内に、1つの基準位置が位置すると検
索された場合、基準位置と少なくとも2つの点に基づき
図形作成装置が図形を作成することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の図形作成方法は、作成す
る図形の配置位置を特定する少なくとも2つの点をオペ
レータが指定し、少なくとも2つの点、および作成する
図形の予め記憶された基準位置から図形のオフセット値
を求め、少なくとも2つの点により特定される領域内に
おける予め記憶された基準位置を検索しその検索によ
り、少なくとも2つの点により特定される領域内に、1
つの基準位置が位置すると検索された場合、オフセット
基準位置、および少なくとも2つの点に基づき図形
作成装置が図形を作成することを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の図形作成方法は、パラメ
ータ設定コマンドに従ってオペレータが設定したパラメ
ータを読み取り作成する図形の配置位置を特定する少
なくとも2つの点をオペレータが指定し、少なくとも
つの点により特定される領域内における予め記憶された
基準位置を検索しその検索により、少なくとも2つの
点により特定される領域内に、1つの基準位置が位置す
ると検索された場合、読み取られたパラメータ基準位
、および少なくとも2つの点に基づき図形作成装置が
図形を作成することを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の図形作成装置は、作成す
る図形の配置位置を特定する少なくとも2つの点を指定
する指定手段と指定手段により指定された少なくとも
2つの点により特定される領域内における予め記憶され
基準位置を検索する検索手段と検索手段により、
なくとも2つの点により特定される領域内に、1つの基
準位置が位置すると検索された場合、基準位置と少なく
とも2つの点に基づき図形を作成する図形作成手段とを
備えることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の図形作成装置は、作成す
る図形の配置位置を特定する少なくとも2つの点を指定
する指定手段と指定手段により指定された少なくとも
2つの点により特定される領域内における予め記憶され
基準位置を検索する検索手段と検索手段により、
なくとも2つの点により特定される領域内に、1つの基
準位置が位置すると検索された場合、基準位置と少なく
とも2つの点に基づき図形を作成する図形作成手段と
図形作成手段により作成された図形を出力する出力手段
とを備えることを特徴とする図形作成装置。
【0011】
【作用】請求項1の構成の図形作成方法においては、処
理対象である少なくとも2つの点から基準位置が認識さ
れ、認識された基準位置に図形が作成される。従って、
図形の位置指定を、デジタイザ等の座標入力装置からの
入力のみで行うことが可能となるから、操作性が非常に
向上する。また、基準位置が認識されるから、入力のた
めのオペレーション回数を低減することができる。
【0012】請求項2の構成の図形作成方法において
は、処理対象である少なくとも2つの点から基準位置が
認識され、上記少なくとも2つの点および認識された基
準位置から、作成すべき図形のオフセット値が求めら
れ、基準位置に図形が作成される。従って、図形の位置
指定を、デジタイザ等の座標入力装置からの入力のみで
行うことが可能となるから、操作性が非常に向上する。
また、基準位置が認識されるとともに、オフセット値が
求められるから、入力のためのオペレーション回数を低
減することができる。
【0013】請求項3の構成の図形作成方法において
は、パラメータ設定コマンドに従って設定されたパラメ
ータが読み取られ、処理対象である少なくとも2つの点
から基準位置が認識され、読み取られたパラメータに基
づいて、認識された基準位置に図形が作成される。パラ
メータは、設定コマンドに従って設定すればよいから、
デジタイザ等の座標入力装置からの入力中に、キーボー
ドを操作する必要がなくなるので、操作性が向上する。
また、基準位置が認識されるから、入力のためのオペレ
ーション回数を低減することができる。
【0014】請求項4の構成の図形作成装置において
は、認識手段によって、処理対象である少なくとも2つ
の点から基準位置が認識され、図形作成手段によって、
認識された基準位置に図形が作成される。従って、図形
の位置指定を、デジタイザ等の座標入力装置からの入力
のみで行うことが可能となるから、操作性が非常に向上
する。また、基準位置が認識されるから、入力のための
オペレーション回数を低減することができる。
【0015】請求項5の構成の図形作成装置において
は、処理手段が、処理対象である少なくとも2つの点か
ら基準位置を認識するとともに、認識した基準位置に図
形を作成し、出力手段が、処理手段によって作成された
図形を出力する。従って、図形の位置指定を、デジタイ
ザ等の座標入力装置からの入力のみで行うことが可能と
なるから、操作性が非常に向上する。また、基準位置が
認識されるから、入力のためのオペレーション回数を低
減することができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の図形作成装置の一実施例の
構成を示す。この実施例は、本発明をCADシステムに
適用した例である。図1に示された実施例すなわちCA
Dシステムは、建築図等の躯体図形データ等を予め記憶
したハ−ドディスク1と、建築図作成のための種々のコ
マンド例えば基本柱設定コマンド、基本柱作成コマンド
および基準通り芯作成コマンド等を入力でき、躯体図形
を指示でき、また躯体図形のパラメータ等を入力できる
キ−ボ−ド2およびマウス3と、セットされた図面をオ
ペレータがトレースしたりあるいは図面上の点を指示し
たときに、トレースされた線または指示された点を示す
座標を出力するデジタイザ3Dと、キーボード2、マウ
ス3およびデジタイザ3Dから入力されたコマンド、パ
ラメータおよび座標等を取り込んで、基本柱設定コマン
ドに従って設定されたパラメータを読み取って記憶し、
基本柱作成コマンドの入力により基本柱作成モードにな
っているときに、デジタィザ3Dを介して指示された少
なくとも2つの点から基準位置を認識し、読み取ったパ
ラメータに基づいて、認識した基準位置に基本柱を作成
するCAD本体4と、このCAD本体4で作成された図
形を表示するディスプレイ5と、同図形を記録紙上に建
築図として出力するプロッタ6とから構成されている。
【0017】CAD本体4は、基本柱設定コマンドに従
って設定されたパラメータを読み取って後述のRAM9
に記憶し、基本柱作成コマンドの入力により基本柱作成
モードになっているときに、デジタィザ3Dを介して指
示された少なくとも2つの点から基準位置を認識し、記
憶しておいたパラメータに基づいて、認識した基準位置
に基本柱を作成するCPU7と、CPU7がこのような
処理を行うためのCADプログラムを格納するROM8
と、基準位置認識および基本柱作成の作業領域となるR
AM9と、CAD本体4と上記入出力装置(ハードディ
スク1、キーボード2、マウス3、デジタイザ3D、デ
ィスプレイ5およびプロッタ6)との間でデ−タ等を受
け渡すインタフェ−ス10からなっている。
【0018】RAM9には、オペレータから、キ−ボ−
ド2またはマウス3を介して基本柱設定コマンドが入力
されると、基本柱設定フラグがセットされる基本柱設定
フラグ記憶領域9aと、オペレータから、キ−ボ−ド2
またはマウス3を介して基本柱作成コマンドが入力され
ると、基本柱作成フラグがセットされる基本柱作成フラ
グ記憶領域9bと、オペレータから、キ−ボ−ド2また
はマウス3を介して基準通り芯作成コマンドが入力され
ると、基準通り芯作成フラグがセットされる基準通り芯
作成フラグ記憶領域9cと、オペレータから、キーボー
ドを介して入力される基本柱に関するパラメータすなわ
ち基本柱の高さの上限値および下限値を記憶するパラメ
ータ記憶領域9dと、デジタイザ3Dから指示された点
の座標を記憶する指示点記憶領域9eが設けられてい
る。また、RAM9には、ビデオRAM9fの領域が設
けられており、このビデオRAM9fに図形デ−タを書
き込むことによりディスプレイ5に建築図等の図形が表
示される。
【0019】マウス3には、4つのボタンが設けられて
いる。ボタン1は、図形の指示を行うものであり、ボタ
ン2は、YES/NOのYESの命令かまたは指示の区
切りを入力するものであり、ボタン3は、キャンセルを
入力するものであり、ボタン4は、YES/NOのNO
の命令を入力するものである。
【0020】図2は、図1の実施例の一動作例すなわち
基本柱(角柱)作成動作を示すフロ−チャ−トである。
以下、この図2を参照して図1の実施例の動作を説明す
る。まず、オペレータは、基本柱(角柱)作成コマンド
をキーボード2から入力する。CPU7は、これに応じ
て、RAM9の記憶領域9bに基本柱作成フラグをセッ
トする。そして、オペレータは、ステップS1におい
て、セットされた図面の柱をトレースしながら、点P1
およびP2をデジタイザ3Dによって指示することによ
り、柱の配置位置を指示する(図3参照。なお、図3に
おいて、線分L1およびL2は、基準通り芯を示す)。
これにより、CPU7は、指示された点P1およびP2
の座標を、RAM9の指示点記憶領域9dに記憶する。
【0021】次に、CPU7は、基準通り芯L1と基準
通り芯L2との交点である基準位置Sを認識する。図4
に示されているように、基準通り芯L1と基準通り芯L
2との交点である基準位置Sが、指示点P1およびP2
によって特定される矩形領域HA内に存在すれば、CP
U7は、基準位置Sを認識できる(ステップS2のN
O)。そして、CPU7は、認識した基準位置Sの座標
を、RAM9の所定領域に記憶する。CPU7は、図5
に示されているように、基準通り芯L1と基準通り芯L
2との交点である基準位置Sが、指示点P1およびP2
によって特定される矩形領域HA内に存在しない場合、
あるいは、図6に示されているように、指示点P1およ
びP2によって特定される矩形領域HA内に、基準位置
が複数存在する場合(図6の例では、基準通り芯L1お
よびL3と基準通り芯L2との交点である2個の基準位
置S1およびS2が存在する)、基準位置を認識できな
い(ステップS2のYES)。CPU7は、基準位置を
認識できないときには、その旨をデイスプレイ5に表示
し、オペレータに基準位置を指示させる(ステップS
3)。そして、CPU7は、指示された基準位置の座標
を、RAM9の所定領域に記憶する。次に、CPU7
は、RAM9の指示点記憶領域9eに記憶された点P1
およびP2の座標ならびにRAM9の所定領域に記憶さ
れた基準位置Sを示す座標に基づいて、基本柱Hを作成
する(ステップS4)(図4参照)。
【0022】図7は、図1の実施例の基本柱作成動作の
うち基準位置自動認識の具体的処理例を中心に示す。こ
こでは、予め、オペレータが、基本柱についてのパラメ
ータ設定を行ってあるものとする。このパラメータ設定
の処理について説明しておくと、まず、オペレータは、
キーボード2を介して、基本柱設定コマンドを入力す
る。これに応じて、CPU7は、RAM9の領域9a
に、基本柱設定フラグをセットし、図形作成装置を基本
柱設定モードにし、ディスプレイ5に、図8に示された
柱設定ウィンドゥ80を表示する。オペレータは、柱設
定ウィンドゥ80の所定領域に、壁の高さの上限値およ
び下限値をキーボード2から入力する(ステップS4
1)。これに応じて、CPU7は、入力された柱の高さ
の上限値および下限値をRAM9のパラメータ記憶領域
9dに記憶する(ステップS42)。
【0023】基本柱作成処理の説明に戻って、まず、C
PU7は、RAM9のパラメータ記憶領域9dに記憶さ
れた基本柱の高さの上限値および下限値を読み取る(ス
テップS43)。次に、オペレータは、セットされた図
面の柱をトレースしながら、点P1およびP2をデジタ
イザ3Dによって指示することにより、柱の配置位置を
指示する(図9参照。なお、図9において、(x1,y
1)は、指示点P1の座標を示し、(x2,y2)は、
指示点P2の座標を示す。)(ステップS44およびS
45)。なお、図7のステップS44およびS45の処
理は、図2のステップS1の処理と同じであり、CPU
7は、指示された点P1およびP2の座標を、RAM9
の指示点記憶領域9eに記憶する。
【0024】次に、CPU7は、指示点P1およびP2
によって特定される矩形領域HA内において柱の代表点
すなわち基準位置Sを検索する(ステップS46)。矩
形領域HA内の柱の代表点すなわち基準位置Sの数が1
個であって(ステップS47のYES)且つ柱が未だ配
置されていなければ(ステップS48のYES)、CP
U7は、柱の縦幅および横幅を求める(ステップS4
9)。CPU7は、RAM9の指示点記憶領域9eから
指示点P1およびP2の座標(x1,y1)および(x
2,Y2)を読み出して、次の演算を行って、柱の縦幅
および横幅を求める。 縦幅=|x2−x1| 横幅=|y2−y1|
【0025】次に、CPU7は、柱のオフセット値を求
める(ステップS50)。図10を参照して、オフセッ
ト値の求め方を説明すると、まず、CPU7は、RAM
9の指示点記憶領域9eから指示点P1およびP2の座
標(x1,y1)および(x2,Y2)を読み出して、
次の演算を行って、柱の中心点Cの座標(xc,yc)を
求める。 xc=(x1+x2)/2 yc=(y1+y2)/2 次に、CPU7は、RAM9の所定領域から柱の代表点
すなわち基準位置Sの座標(xs,ys)を読み出して、
次の演算を行って、柱のオフセット値(Δx,Δy)を
求め、RAM9の所定領域に記憶する。 Δx=|xc−xs| Δy=|yc−ys| そして、CPU7は、RAM9のパラメータ記憶領域9
dに記憶された柱の高さの上限値および下限値、ならび
にRAM9の所定領域に記憶された柱のオフセット値
(Δx,Δy)に基づいて、柱を作成する(ステップS
51)。また、CPU7は、最終的にRAM9のビデオ
RAM領域9eに記憶された図形すなわち柱を、ディス
プレイ5に表示し、オペレータからキーボード2を介し
て印刷コマンドが入力されると、プロッタ6により印刷
させる。
【0026】ステップS47に戻って、矩形領域HA内
の柱の代表点すなわち基準位置Sの数が2個以上の場合
には(ステップS47のNO)、CPU7は、図1の図
形作成装置の起動時に、ハードディスク1からRAM9
にロードされる図形IDテーブル、図形情報テーブルお
よび構成要素テーブルを参照して、無効柱を指示する
(ステップS52)。
【0027】無効柱の指示の処理については、具体例で
説明した方が理解しやすいので、角柱を例にあげて説明
する。角柱は、図11に示されているように、2つの
点、すなわち点1および点2と、4つの線、すなわち線
1、線2、線3および線4とからなっている。点1が代
表点であり、点2が中心点である。これらの点および
線、ならびにこれらを構成要素とする角柱(すなわち、
グループ)には、図12に示されているように、それぞ
れ、図形ID番号が割当られ、図形IDテーブル9gに
は、各図形ID番号毎に、すなわち各構成要素毎に、属
性情報テーブルへのポインタ、構成要素テーブル9iへ
のポインタ、図形種類(例えば、点、線分、グループの
別)、図形情報テーブル9hへのポインタ等が記憶され
ている。また、図形IDテーブル9gの角柱すなわちグ
ループ1に対応する領域には、図形情報テーブル9hに
記憶されている最初の構成要素へのポインタの記憶領域
を示すポインタが記憶されている。
【0028】図形情報テーブル9hは、前述の最初の構
成要素のポインタのほか、図12に示されているよう
に、点1および点2については、これらに対応する領域
に、これらの点の座標を記憶し、線分1乃至線分2につ
いては、これらに対応する領域に、これらの線分の2つ
の端点の座標を記憶する。構成要素テーブル9iは、図
12に示されているように、グループの構成要素間の関
係(図11の例では、角柱の構成要素すなわち2つの点
および4つの線分の関係)を記憶しており、各構成要素
毎に、その構成要素の図形ID、前の構成要素へのポイ
ンタ、後の構成要素へのポインタおよび親図形IDを記
憶している。
【0029】CPU7は、まず、図形IDテーブル9g
のグループ1の領域の読み出しを行い、読み出された情
報を使用して図形情報テーブル9hから「最初の構成要
素のポインタ」を読み出す。次に、CPU7は、「最初
の構成要素のポインタ」によって示される構成要素テー
ブル9i中の領域を読み出す。これにより、点1の図形
IDが読み出され、構成要素が有ったことになる
【0030】次に、CPU7は、先ほど読み出した図形
IDテーブル9gの記憶情報の中の構成要素テーブル9
iへのポインタを使用して、構成要素テーブル9iから
次の構成要素のポインタを得る。これにより、構成要素
テーブル9iから、点2の図形IDが読み出される。し
かし、無効柱の場合、点2乃至線4の図形は存在しない
ため、構成要素テーブル9iには点2の図形IDは記憶
されていない。従って、CPU7は、このグループすな
わち角柱は、無効柱と判断する。
【0031】なお、CPU7は、矩形領域HA内の代表
点の個数が1つの場合(ステップS47のYES)に
も、柱が既に配置されているとき(ステップS48のN
O)には、無効柱を指示するようにオペレータに要求す
る(ステップS52)。
【0032】図13は、図1の実施例の基本通り芯作成
動作のうち柱の代表点作成動作例を中心に示すフローチ
ャートである。まず、オペレータは、点P11およびP
12をデジタイザ3Dによって指示する(ステップS6
1およびS62)(図14参照)。これにより、CPU
7は、指示された点P11およびP12の座標を、RA
M9の指示点記憶領域9eに記憶する。
【0033】次に、CPU7は、指示点P11とP12
とを結ぶ線分L12を作成し、この線分L12と、既に
配置されている基準通り芯L11およびL13との交点
S11およびS12を検索し(ステップS63)(図1
4参照)、これらの交点S11およびS12に柱代表点
属性を付加する(ステップS64)。なお、図7を参照
して説明したように、基本柱は、柱代表点1個に対して
1つ配置される。これは、柱属性内部の柱種別というパ
ラメータによって管理され、無効の場合は、柱種別が
「無効」にセットされる。なお、例えば、柱が、角柱ま
たは円柱の場合には、柱種別が「角柱」または「円柱」
とセットされる。
【0034】なお、上記実施例においては、CPU7お
よびROM8が、処理対象である少なくとも2つの点か
ら基準位置を認識し、認識した基準位置に図形を作成し
ているが、CPUおよびROMの代わりに、専用のハー
ドウェアを設けても良い。また、処理対象である少なく
とも2つの点から基準位置を認識する認識手段と、認識
した基準位置に図形を作成する図形作成手段とを別個に
設けるようにしてもよい。
【0035】また、上記実施例は、角柱作成に関するも
のであるが、本発明は、角柱に限らず、円柱にも適用で
き、さらに、柱に限らず、壁および梁等、種々の躯体図
形の作成に適用できる。図15は、円柱の場合の指示点
の例であり(この場合、3点以上指示する必要があ
る)、図16は、壁の場合の指示点の例を示す。なお、
図15および図16において、線L1、L2およびL3
は、それぞれ、基準芯を示す。
【0036】また、本発明は、建築図のほか機械設計図
等各種の図面に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1の図形作成方法によれば、処理
対象である少なくとも2つの点から基準位置を認識し、
認識した基準位置に図形を作成するので、図形の位置指
定を、デジタイザ等の座標入力装置からの入力のみで行
うことが可能となるから、操作性が非常に向上する。ま
た、基準位置を認識するので、入力のためのオペレーシ
ョン回数を低減することができる。
【0038】請求項2の図形作成方法によれば、処理対
象である少なくとも2つの点から基準位置を認識し、こ
れらの少なくとも2つの点および認識した基準位置か
ら、作成すべき図形のオフセット値を求め、基準位置に
図形を作成するので、図形の位置指定を、デジタイザ等
の座標入力装置からの入力のみで行うことが可能となる
から、操作性が非常に向上する。また、基準位置を認識
するとともに、オフセット値を求めるので、入力のため
のオペレーション回数を低減することができる。
【0039】請求項3の図形作成方法によれば、パラメ
ータ設定コマンドに従って設定されたパラメータを読み
取り、処理対象である少なくとも2つの点から基準位置
を認識し、読み取ったパラメータに基づいて、認識した
基準位置に図形を作成するので、パラメータは、設定コ
マンドに従って設定すればよいから、デジタイザ等の座
標入力装置からの入力中に、キーボードを操作する必要
がなくなるので、操作性が向上する。また、基準位置を
認識するので、入力のためのオペレーション回数を低減
することができる。
【0040】請求項4の図形作成装置によれば、処理対
象である少なくとも2つの点から基準位置を認識する認
識手段と、認識された基準位置に図形を作成する図形作
成手段とを備えるので、図形の位置指定を、デジタイザ
等の座標入力装置からの入力のみで行うことが可能とな
るから、操作性が非常に向上する。また、基準位置を認
識するので、入力のためのオペレーション回数を低減す
ることができる。
【0041】請求項5の図形作成装置によれば、処理対
象である少なくとも2つの点から基準位置を認識すると
ともに、認識した基準位置に図形を作成する処理手段を
備えるので、図形の位置指定を、デジタイザ等の座標入
力装置からの入力のみで行うことが可能となるから、操
作性が非常に向上する。また、基準位置を認識するの
で、入力のためのオペレーション回数を低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の図形作成装置の一実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作例を示すフローチャートで
ある。
【図3】図2のステップS1において指示される基本柱
の配置位置指示点の例を、基準通り芯に関連づけて示す
図である。
【図4】図2のステップS4において作成される基本柱
の例を示す図である。
【図5】図2のステップS3において基準位置が認識で
きない第1の例を示す図である。
【図6】図2のステップS3において基準位置が認識で
きない第2の例を示す図である。
【図7】図1の実施例の基本柱作成動作のうち基準位置
自動認識の具体的処理例を中心に示すフローチャートで
ある。
【図8】図7のステップS41における柱の高さ設定に
使用されるトレース専用の柱作成用パラメータ設定ウイ
ンドゥの一例を示す図である。
【図9】図7の処理のステップS43およびS44にお
いて柱の配置位置の指定のために指示される点の例を示
す図である。
【図10】図7のステップS50におけるオフセット値
の求め方を示す説明図である。
【図11】角柱が2つの点と4つの線から成ることを示
す概念図である。
【図12】角柱に対応した図形IDテーブル、構成要素
テーブルおよび図形情報テーブルの記憶内容および相互
関係を示す説明図である。
【図13】図1の実施例の基本通り芯作成動作のうち柱
の代表点作成動作例を中心に示すフローチャートであ
る。
【図14】図13の動作によって作成される柱代表点の
例を示す図である。
【図15】円柱の配置位置指示点の例を、基準通り芯に
関連づけて示す図である。
【図16】壁の配置位置指示点の例を、基準通り芯に関
連づけて示す図である。
【図17】従来の基本柱(角柱)コマンドに対応した処
理を示すフローチャート図である。
【図18】図17の処理において使用されるウインドゥ
の一例を示す図である。
【図19】図17のステップS102において指示され
る柱の配置位置指示点の例を、基準通り芯に関連づけて
示す図である。
【図20】図17の処理によって作成される柱の例を示
す図である。
【符号の説明】
3 マウス 5 ディスプレイ 6 プロッタ 7 CPU 8 ROM 9 RAM 9a 基本柱作成フラグ記憶領域 9b 基本柱作成フラグ記憶領域 9c 基準通り芯作成フラグ記憶領域 9d パラメータ記憶領域 9e 指示点記憶領域
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−195579(JP,A) FUJITSU DRESSY/SD 躯体図作成機能自習書(建築施工図専 用システム)73−99頁「4.11構造配 置」 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 15/60 G06F 3/03 G06F 15/62

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定された図形図形作成装置を用
    いて作成する図形作成方法であって、 作成する図形の配置位置を特定する少なくとも2つの点
    オペレータが指定し、 前記少なくとも2つの点により特定される領域内におけ
    予め記憶された基準位置を検索し、 その検索により、前記少なくとも2つの点により特定さ
    れる前記領域内に、1つの前記基準位置が位置すると検
    索された場合、前記基準位置と前記少なくとも2つの点
    に基づき前記図形作成装置が前記図形を作成することを
    特徴とする図形作成方法。
  2. 【請求項2】 予め設定された図形図形作成装置を用
    いて作成する図形作成方法であって、 作成する図形の配置位置を特定する少なくとも2つの点
    オペレータが指定し、 前記少なくとも2つの点、および前記作成する図形の
    め記憶された基準位置から前記図形のオフセット値を求
    め、 前記少なくとも2つの点により特定される領域内におけ
    予め記憶された基準位置を検索し、 その検索により、前記少なくとも2つの点により特定さ
    れる前記領域内に、1つの前記基準位置が位置すると検
    索された場合、前記オフセット値前記基準位置、およ
    び前記少なくとも2つの点に基づき前記図形作成装置が
    前記図形を作成することを特徴とする図形作成方法。
  3. 【請求項3】 予め設定された図形図形作成装置を用
    いて作成する図形作成方法であって、 パラメータ設定コマンドに従ってオペレータが設定した
    パラメータを読み取り、 作成する図形の配置位置を特定する少なくとも2つの点
    オペレータが指定し、 前記少なくとも2つの点により特定される領域内におけ
    予め記憶された基準位置を検索し、 その検索により、前記少なくとも2つの点により特定さ
    れる前記領域内に、1つの前記基準位置が位置すると検
    索された場合、読み取られた前記パラメータ前記基準
    位置、および前記少なくとも2つの点に基づき前記図形
    作成装置が前記図形を作成することを特徴とする図形作
    成方法。
  4. 【請求項4】 予め設定された図形を作成する図形作成
    装置であって、 作成する図形の配置位置を特定する少なくとも2つの点
    を指定する指定手段と、 前記指定手段により指定された前記少なくとも2つの点
    により特定される領域内における予め記憶された基準位
    置を検索する検索手段と、 前記検索手段により、前記少なくとも2つの点により特
    定される前記領域内に、1つの前記基準位置が位置する
    と検索された場合、前記基準位置と前記少なくとも2つ
    の点に基づき前記図形を作成する図形作成手段とを備え
    ることを特徴とする図形作成装置。
  5. 【請求項5】 予め設定された図形を作成する図形作成
    装置であって、 作成する図形の配置位置を特定する少なくとも2つの点
    を指定する指定手段と、 前記指定手段により指定された前記少なくとも2つの点
    により特定される領域内における予め記憶された基準位
    置を検索する検索手段と、 前記検索手段により、前記少なくとも2つの点により特
    定される前記領域内に、1つの前記基準位置が位置する
    と検索された場合、前記基準位置と前記少なくとも2つ
    の点に基づき前記図形を作成する図形作成手段と、 前記図形作成手段により作成された前記図形を出力する
    出力手段とを備えることを特徴とする図形作成装置。
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